大学猫を見ていても思うけど,私は,正直に言うと『保護って怖いなぁ・・』って思う。保護をされている方とのやり取りは,ここだけじゃないのだが,リスクを考えてしまうんですよね。勿論,最初は,徹底した隔離作戦を取られているけど,『隔離をしていても完璧じゃない って事』。これが,恐ろしい理由・・・。思わず,一口メッセで,ぼろっと書いてしまっているけども・・保護の怖さを・・・。いや、隔離で防げる病気の事だけじゃないのです。分かる方には,分かるって奴でして・・。 そう,普通のボランティアの方には,分からなくても ある程度,見極めが出来る方なら,直ぐに分かるでしょうって奴です。ボランティアの方でも,つわものクラス と言われる方ですら,手に負えないのもいます。(そちら系統の専門家の方なら,分かる筈です,お仕事の関係で,見る事もある筈ですからね,数が減少していたとしても。行動学に相通じるお仕事に就かれている方なら) もし,そういうのが来たら,saoriどん達,どうするのかなぁと,ふと思ってしまった瞬間でした。プロで,お手上げならば,素人もお手上げ。保護と言う事になると,その『お手上げ』と言うのが来た場合の事も覚悟しておかないと,やっていけないんじゃないかなと。病気の方なら,病気の種類によっては,短命で終る事も又あるが,そうは,行かないのが行動学・・・・。姐さん達,今迄は,ラッキーだったと思え。以前『茶太を含む 何匹かは,馴れが悪い』と良く零しておったが・・・。 同属同士との接触は,上手く行くのなら,それは望みが ありって事で,同属同士との接触すら駄目ってのが 厄介なの。時間をかければ,何とかなる程度なら,普通。特殊な子は,全く駄目です。今後も,『手術・保護・譲渡』をセットでされて行くのなら,知っておかないと駄目な事。ありますぜ(^^)。目つき,顔つき,雰囲気からして,特殊な子は,違いますので。育ってきた環境で,ある程度,見ていますので。さあ・・見極めが出来るかどうか・・・。今迄は,見た事がなくても,これから,出くわす可能性もあります。もし・・出くわした場合。辛い決断を,せねばならん。情を移さずに 『安楽死』を選ぶか(普通は,出来ん),する事だけをして,野に戻す(これも辛い決断。私なら,こちらにする) 。この話をした時に,とある支援者の方から,非難にも みちたコメントを頂きました。ある,一人の女性ボランティアが,苦渋の決断として,された事であることを 事前に添えた上で話したら。
『1度,家の中に入れた猫を,どうして,野に戻すのか。今は,昔と違い,外では,暮し難い環境だ。それを 分かっていて,どうして,そんな事をするのだ?自分の 所にも,協調性の無いのがいて,管理が大変だが,それでも何とかやれている』と言う事でしたが,私は,これに対して,大反論しました。『全てが貴方の言う通りには,行かない。その方が,野に戻されたのは,私は,大賛成だ。それ処か,もっと早くにそうすべきだったという位だ。協調性が無いとかあるとか,その程度のレベルじゃない。あんたには、分からないだろうが,私には ある程度,分かる話なんだ。専門家の方も,元の場所に 戻せと言う筈だ』と。それがトドメになったようです。
分からないから,異論を唱えるのだけども,分かる方なら,異論を唱える事は無い。分かるから,逆に『何で もっと早くに放さなかったの?』と言うのが、分かる方。これからも,活動を続けていかれるなら,知らねば ならない事です。さて,その時に,どう決断をすればよいのか。多分,迷われるでしょうが,後の保護に繋いで行く為にも,その子には,外で永眠をして貰うしかない。そのボランティアの方が,初めて私達にその時,零されました。『ボランティアとしての自分の力の限界 と言うものを,思い知った』と。
その時に,私がその方に向けていった言葉・・・・・。 それが,『ボランティアも素人なんだ』と。その・・。 その特殊な子を、保護すると決心したら・・永眠するその瞬間迄,手元に置くしかない。その覚悟が必要。 のの,まりあは,身体的な面で,特殊な子。だからいつ迄生きられるかは、分からない。が,気質の方の子は, 短命で終る可能性が低い。殆ど,病気をする事無く,長生きをしてしまう恐れがある。又,病気になっても
素人は,触れないから,手当てを受けさせる事が出来ない。だから,鬼になるしかない。触れるのは,そちら方面に,精通している方だけ。知れば,知る程に,怖くなるのが,分かると思う。ボランティアの方は、その道に精通している方に,もっと教わる必要がある。繁殖をされる方を,どうしても敵視してしまわれる傾向にあるが。
『教えを請う』事も,又必要。深く,追求をしていく事。 それも又,啓発の1つと言う事になるのですわ。saoriどん,ねこ子どん。
PS・・私は,保護ってのを反対しているのじゃないですよ。保護と言う方針で行くのなら,それだけの覚悟が必要って事。腹を括ってしているのが,この現場のボラさん達。けど,本当に,リスクが高いのが分かる。裏を知れば知る程。感染症の蔓延云々なんて,序の口。それよりも,怖いのが,手に負えないのが,目の前に現れた時。その時に,どうするのか。鬼になるか,なれないか。どうする?ねこ子さん,saoriどん?方針通りにするなら,これ迄の子達以上に,腹を括る必要が出て来るよ。『死ぬ迄付き合う』と言う気持ちになれば,それで良し。なればければ,基本の基本で行くしかない。今の間に,その時が来た時に,どうするか,決めといた方が良いぞ。まりあ,のの,茶親父以上に,手がかかる。恐怖性の方は,手で捕獲をする事も出来ない(逃げるという形での接触拒否) 荒い気質の方は,見境なしに飛び掛る。血を見る事になる。大学現場の子達は,今迄,そこ迄酷いのは,現れてない。けど,今後は,分からない。もし,そういう子が 現れた時に,どうするか・・・。その時の事を,今の 間に,話して置かないと。それも又現実では,ある事なのです。ボランティアをやるのなら,そう言った現実 がある事も,知っておかねばなりませんよ。気質も又, 親から子へ,子から孫へと受け継がれる。保護をされる方も,知っておかねばなりません。その際に,どうするか。野性味が異常に強い猫達にあった時。するだけの事をして,そこで永眠をさせるか・腹を決めて保護をするか。一言メッセでも書いたけども『全ての子を保護する』なんて事は,どれだけ力を借りても出来ない。預かりさんにも,負担がかかる。厳しい決断も,時に必要。 気安く『保護』なんて,言うのは多いが,『人間の力の限界』と言うのも,意識しておかないと。 |
No.2280 - 2008/10/04(Sat) 04:51:11
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