花屋の店先でくすねたママチャリの前輪がパンクしたので、結局いつものように片道約1時間弱の道程を、「ざまあみろ、おまえがやめろ、やくみつる」などと単調なリズムを刻んで歩いて通った。 『ネガティヴ・クリープ』という名前に相応しくない明るい雰囲気にたじろぐ俺を、まだ開店して間もないというのに、もう常連だという青年がキープしてる角瓶のおこぼれで作ったオン・ザ・ロックが励ましてくれる。常連さんは近所の名門流れ作業の正社員ということだが、スポーツ新聞からの引用が全てという感じの薄っぺらな話題でも、このあらゆる意味で劣悪な環境では全てが有効であるという事実につられて俺も笑った。 研ナオコが整形手術に大成功したような女が、目の前にいる俺がこの世に存在していないかのように堂々と鼻をほじってる。何故か勃起してしまった俺は思わず、「君の鼻クソが喰いたい!」と口走ってしまったが、チョーウケたので気を良くして、「いやいやウソウソ、君の力になりたいんだ。新しいタトゥーのデザインを考えてあげるよ。例えば・・・藤原喜明がスーパー・タイガーにチキンウィング・フェイスロックを決めてる場面のシルエットで・・・」と続けたらマジで引かれたので、逆ギレを装い強引な展開に持っていこうとしたが上手くいくわけもなかった。 後悔先に立たずの長い直線の帰り道。 こんな墓穴を掘り続けるような努力がいつか報われる時が来たとしても、せいぜいアル中止まりの人生の中で見る貧乏くさい幻覚と区別がつかず、実は『ネガティヴ・クリープ』が巨大な宇宙船の一室で、人間好みの女エイリアンに無駄な肉体を提供する記憶は、常連の明日の話題に成り下がるのでは?という疑念が湧いて身体の節々が痒くなり強く掻いた箇所から信じられないくらい綺麗な血が流れ落ちた。 ああ、もう限界だ!何が赤いファンドだ!笑わせるなベストセラー作家め! さっさと寝る前に、俺の話しを聞いて欲しい。どうでもいい話しだけど、コイツよりはマシだと思ってくれたら嬉しいなぁ・・・。
1月20日(火)天気不明 6時起床。エネルギー消費量を最小限に抑えて、俺は今日も天てれだけは観る。川崎細田藤井のセレ部サイコー!ジーナメロベンでロケ快調!翼も出てるドラマは佳境?でエンディングMTK。 ハラ減ってるけど食欲なし。 マズい料理にケチをつけるワケにもいかない空腹の問題児には、もともと悪気も何もなかったのさ。無作法を咎める親の顔がブッサイクに歪んでただけで・・・。 まさに、光陰矢のごとし、なんじ姦淫するなかれ。 大丈夫だよ。母さん、僕は小便を我慢してるだけだ。
○こんなうた○
先天性労働者/MJQ |
No.4260 - 2009/01/26(Mon) 00:36:40
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