快晴、誰もいない砂浜。 そんな状況下に置かれたら人はどういった行動を取るだろうか。声を限りに叫び、砂浜を全力で走る、そんな行動を容易に想像できるのではないだろうか。 何故人は叫んで走りだすのか。そこに理由はないと思う。 これは有史以前の人間も、西暦3000年の人間も、こういった状況下に置かれたら叫び走りだすのではないだろうかと思うのだ。古今東西を問わず人間の中には、そんな訳のわからない行動を取る遺伝子が脈々と受け継がれているのかもしれない。
横浜アリーナで行なわれたONE OK ROCKのライヴを観た。 大規模なフェスティヴァルへの参加、海外でのライヴ、様々なアーティストとの共演、そういった経験を積み重ねてきた。しばらく前までは手さぐりでおぼつかなかった感覚がふと気が付くと今確かな手ごたえを感じている。そんな彼らの遥か彼方の未来へと続いていく旅路の一番新しい「今」を観るべく多くのリスナーが横浜アリーナに集結してきた。
最後の曲で、メンバーがステージから飛び降りてアリーナの通路を叫んで走りだした。そしてそれはあの場にいた全員の魂がONE OK ROCKのメンバーと共に横浜アリーナの通路を叫び疾走した瞬間だった。 何故私達の魂は叫んで走りだしたのか。そこに理由はないと思う。 映像、パイロ、ライティング、様々な演出があった。しかしそんな最先端の技術を駆使したセットよりも、こういった原始的な力に、人は心を動かされるのではないだろうか。 目の前を疾風の如く駆け抜けていった残像は、そしてバンドとオーディエンスが未来という未知の領域に走りだした幻影は、時と共にさらに鮮やかさを増していくのだろう。
涙が出た、汗が出た、汗じゃないものが出た(?)、昨日の酒が出た(!)、ONE OK ROCKのライヴ。
予測し得なかった感情の発露に、今も余韻は続いている。 |
No.1021 - 2013/05/26(Sun) 22:52:35
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