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Chatter 8th woman

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PRIMITIVE POWER / エル
快晴、誰もいない砂浜。
そんな状況下に置かれたら人はどういった行動を取るだろうか。声を限りに叫び、砂浜を全力で走る、そんな行動を容易に想像できるのではないだろうか。
何故人は叫んで走りだすのか。そこに理由はないと思う。
これは有史以前の人間も、西暦3000年の人間も、こういった状況下に置かれたら叫び走りだすのではないだろうかと思うのだ。古今東西を問わず人間の中には、そんな訳のわからない行動を取る遺伝子が脈々と受け継がれているのかもしれない。

横浜アリーナで行なわれたONE OK ROCKのライヴを観た。
大規模なフェスティヴァルへの参加、海外でのライヴ、様々なアーティストとの共演、そういった経験を積み重ねてきた。しばらく前までは手さぐりでおぼつかなかった感覚がふと気が付くと今確かな手ごたえを感じている。そんな彼らの遥か彼方の未来へと続いていく旅路の一番新しい「今」を観るべく多くのリスナーが横浜アリーナに集結してきた。

最後の曲で、メンバーがステージから飛び降りてアリーナの通路を叫んで走りだした。そしてそれはあの場にいた全員の魂がONE OK ROCKのメンバーと共に横浜アリーナの通路を叫び疾走した瞬間だった。
何故私達の魂は叫んで走りだしたのか。そこに理由はないと思う。
映像、パイロ、ライティング、様々な演出があった。しかしそんな最先端の技術を駆使したセットよりも、こういった原始的な力に、人は心を動かされるのではないだろうか。
目の前を疾風の如く駆け抜けていった残像は、そしてバンドとオーディエンスが未来という未知の領域に走りだした幻影は、時と共にさらに鮮やかさを増していくのだろう。

涙が出た、汗が出た、汗じゃないものが出た(?)、昨日の酒が出た(!)、ONE OK ROCKのライヴ。

予測し得なかった感情の発露に、今も余韻は続いている。
No.1021 - 2013/05/26(Sun) 22:52:35
時間X音楽= / エル
結成、音源のリリース、ライヴ活動、メンバーチェンジや体調不良による休止、再開、解散、再結成。
開店したライヴハウス、CDショップ。閉店したライヴハウス、CDショップ。
従来はなかったデジタル配信というシステムがあり、アナログレコードという旧態なカタチも現存している。

これからも音楽に関する様々な現象は、私達リスナーを一喜一憂させるのだろう。
深い喪失感を憶えるという事は、多くの喜びを与えてくれたという証しでもある。

JIKAN KAKETE ONGAKU WA

音楽と共に過した時間を思う。
明日の私は違う答えを出しているかもしれないけれど、2013年4月29日時点での暫定的な答えを出すとしたら
時間X音楽=愛しさ
だろうか。

一人一人の人生観が答えに反映している。
あなたはどのような答えを出すのだろうか。
No.1020 - 2013/04/29(Mon) 01:34:01
スノードームと海の家 / エル
サーフボードをかかえて歩いた砂浜の熱さ、かき氷の美味しさ、海の家でかかっていたこの曲・・・。
音楽と共に思い出が鮮明に蘇ってくる。1997年にリリースされた時はぼんやり聴いていただけなのに、16年後の今、こんなに感慨深い曲になるなんて思いもしなかった。

当時の思い出を遠い目をして語・・・

・・・れない事が私は悔しい。

長い間この曲を知らなかった事が本当に悔しい。そう、これは事実ではない。私の妄想だ。16年かけてようやくこの曲にたどり着いた。この曲を知らずに通り過ぎていったいくつもの夏を損していたのだと思うと、私の頭の中で悔しさが妄想に変換されるようである。

実際にはサーフィンなんてやった事はない。真夏に食べるかき氷の美味しさ、これはわかる。
曲を聴いたのはつい最近だ。交通機関が滞る豪雪になった日だった。街全体がスノードームになったような空を見上げて、この曲を歌いながら雪かきをしていたのが事実である。一面の銀世界のような雪の日に聴いたこの曲は、私にとって思い出を捏造する曲になった(笑)。

夏にリリースされる曲のレコーディング、PVの撮影をするのが今の時期と聞く。今年のナツウタはどんな曲だろうか。未来の私が遠い目をして感慨深く思い出す2013年のサマーソング。まさに今、寒さで震えながら作品を制作している事だろう。そう思うと自然に頭が下がってくる。

体調を崩しがちなこの季節。皆さんはお元気だろうか。

手洗い、うがい、加湿、ビタミンCを摂取する等が一般的に風邪の予防とされている。
それらに加えて今年から真心ブラザーズのENDLESS SUMMER NUDEを聴くのが私の風邪の予防方になった。
街がスノードームになったような2013年の雪の日に初めて聴いたのに、1997年の真夏に海の家で聴いた曲であると、私の記憶野が改ざんされてしまうのは何故なのだろう(笑)。初めて聴いたのに懐かしい気持ちがするのは何故なのだろう。
この曲を聴いて記憶にないはずの夏の日を妄想すると、少しだけでも風邪が、寒さが、しのげそうな気がするのである。
No.1019 - 2013/02/14(Thu) 22:29:37
2700分の1の確率 / エル
アーティストの作品やライヴだけではなく、時にはリスナーの言葉から感銘を受けたり、自分の驕りに気付かされ反省を促がされる事もある。

とあるライヴハウスで開場時間になり、観客が整理番号順に並び始めた。
「何番ですか。」
その人は私に番号を訊き、私の少し前だったので私の前に並んだ。それをきっかけに私が何気なく話しかけた。
「このライヴハウス、少し観辛くないですか。」
以前そこでライヴを観たのだが、ステージからほんの4〜5メートルなのにあまり観えなくて、残念な気持ちで帰ってきた事があった。
「そうですね。観辛いかもしれませんね。でも思うんですよ。最前列で観えるものは、最前列でしか観られない。スタンドから観えるものは、スタンドからしか観られない。
結論、全て神席。
なのかなあって・・・。今日のライヴも、観えても観えなくても、どこにいてもその場所はベストポジションじゃないのかなあって・・・。」
その瞬間呼吸が止まったような気がした。その人の一言一言が、体に、心に、沁み込んでいくようだった。音楽に対して常に真摯な気持ちで対峙していると思っていたけれど、いつの間にか自分の中に驕りがあったのだという事を猛省した次第である。
やがて番号を呼ばれ、その人は先に会場に入っていった。
「お互い怪我をしないように、ライヴを楽しみましょう。」
と最後にそう言葉を残して、その人は爽やかに群衆の中に消えていった。

その日のライヴもあまりよく観えなかった。でもそこにはもうそんな事はどうでもよくなった私がいた。今私がいる場所が最高の場所なのだ。今ここに2700人の観客がいる。一人一人観ている場所全てが最高の場所なのだ。

あの人が私に番号を訊かなかったら・・・。このライヴハウスは観辛いですねと私が言わなければ・・・。
全て神席。
奇跡のような偶然が重ならなければ、この言葉を、コトダマを、聞く事はなかっただろう。

今も時折りあの日の出来事を不思議な気持ちで思い出す。
2700人の中から私に声をかけてくれたあの人は、本当に人間だったのだろうか。音楽の神が人に姿を変えて私の前に現れたのではないか。
もしかしたら今日の会場にも音楽の神がこっそり紛れ込んでいて、私達と一緒にライヴを楽しんでいるのかもしれない(笑)。
No.1018 - 2013/01/07(Mon) 01:51:00
その時を待っている。 / エル
私達を待っている。私達に聴かれるその時を待っている。そんな、今は未知の音楽がある。今年はどんな音楽が私達を待っているのだろう。そう思うと言い知れぬ期待が高まってくる。

ライヴハウスで偶然観たバンド。テレビのコマーシャルで不意に流れてきたメロディ。通りかかった街角で歌っていたストリートミュージシャン。いつでもどこでもどんな状況でも、音楽は私達に呼び掛け、快く歓迎してくれる。

嬉しい時も悲しい時も聴いていた曲、途切れなく観ていたPV・・・、この一年も素晴らしい音楽を聴いてきた。2013年12月31日に、そう感慨深く振り返る曲は、PVは、どんな作品だろうか。

私を待っていてくれた音楽があった。幸運な出会いがあり、繰り返し聴いた音楽、観た映像がある。出会えた時、場所、状況、そして渾身の作品を作り出してくれたアーティストの思いを忘れないで、これからも大切に音楽を聴いていこうと思う。

今は未知の音楽があります。あなたに聴かれるその時を待っている音楽があります。あなたと音楽との幸福な出会いを祈っています。

明けましておめでとうございます。今年もよい年でありますように。
No.1017 - 2013/01/01(Tue) 01:23:38
大団円 / エル
あれよあれよと言う間に今年も師走である。

街は赤と緑のクリスマスカラーに彩られ、ライトアップされたイルミネーションは鮮やかな光と漆黒の闇を網膜に刻み付けている。
毎年変わらないこの時期のLANDSCAPEである。

去年のクリスマスは何をしていたのか全く思い出せない。Wham!のLast Christmasを聴くたびに、年々低下する記憶力を認めざるを得ないのは私だけだが、山下達郎のChristmas Eveを聴くたびに、唐突に行く先も決めず新幹線に乗って旅に出たくなる衝動に駆られるのは私だけではないだろう。
毎年変わらないこの時期のSOUNDSCAPEである。

おかげさまで今年もこの季節を迎える事ができました。
年の瀬の空の下、毎年変わらないLANDSCAPEとSOUNDSCAPEが溢れる中、自分でも誰に対してなのかわからないけれどつぶやいている。

来年の事を言うと鬼が笑う、ということわざがある。明日の事さえわからないのに、ましてや来年の事は予知できないという意味だ。このことわざを知った時、鬼なんて、災いなんて、少しでも遠ざけようと思っていたが、時が経った今考えが変わってきて、福を迎えようとするならば、同時に災いをも迎える覚悟をしなくてはならないのではないか、光と闇のように、幸と不幸も表裏一体なのではないかと思い至るようになった。
お〜い、そこの鬼〜、一緒に笑おうぜ〜。
今はそう言える自分がいる。そんな余裕に気が付いたのは、近年のこの時期だ。記憶力を筆頭に、年齢と共に失ったものもあるけれど、年齢を重ねなければわからなかったもの、見えてこなかったものもある。
今年も楽しかった。一年の大団円にみんなで笑えたら、それは素晴らしい事ではないだろうか。

来年もみんなで一緒に笑おうぜ〜。
No.1016 - 2012/12/19(Wed) 00:00:17
聖地 / エル
規模の大小や新旧に関係なく、ライヴハウスは常に音楽好きにとって聖地である。
新設されたライヴハウスに対して、これからこの場所でどんなドラマティックな事を目撃するのだろうと思うとリスナーの期待は留まる事を知らない。
そしてその一方で、残念ながら閉館するライヴハウスがある。疲れているのに足取りも軽く、また明日も頑張ろうと活力が漲ってくるライヴの帰り道。そこは確かに音楽が与えてくれるそんな不思議な力を私達に感じさせてくれた聖地だった。閉館の知らせは私達にとって何とも寂しい限りである。

2012年末をもって閉館するSHIBUYA BOXX(しぶやボックス)で、先日ライヴを観てきた。

何回かSHIBUYA BOXXでライヴをさせてもらいました。僕がここでライヴをするのは今夜が最後です。皆さん、本当にいい顔をして音楽を楽しんでいるのがよく観えますよ。こんな素晴らしい風景をSHIBUYA BOXXのステージから観ている事を、僕はいつまでも忘れないと思います。

アーティストのそんな言葉に、閉館を惜しむのはリスナーだけでなく、音楽を、表現を、発信している彼らにとっても、寂しく辛いのだという事が伝わってきた。

ライヴが終わり、エントランスは閉ざされた。それでもしばらく余韻の覚めないオーディエンスを、BOXXとかかれたネオンサインが照らしている。
今年で閉館してしまうけれど、今まで本当に楽しかった。ありがとう、SHIBUYA BOXX。
ネオンに照射されて出来るオーディエンスの影は、そんな感謝の気持ちが込められているようだった。

一挙手一投足に目が離せないパフォーマンス、胸に沁み込んだMC、いつまでも続けばいいのにと思ったCALL AND RESPONSE。落ち着けと自分に向かって言い聞かせても、いつもSHIBUYA BOXXに向かっている時は自然と小走りになっていた渋谷公園通り。
それらが私の記憶の倉庫にしまわれている。未来の中でSHIBUYA BOXXで観たライヴを回想するたびに、この倉庫にしまわれている記憶はどうなっているだろうか。幸せな記憶として残り続けるように、美しい聖地であり続けるようにと、願ってやまない。
No.1015 - 2012/12/12(Wed) 01:43:52
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