08924

diario al viento

でぃありお・ある・びえんと
2015/1 メール変更しました。vientomustang66、@マーク以下はexcite.co.jpです。
2006/8より、「風の航海日誌」の更新は止まっています。
こちらには時々出てきます。

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永の別れが近年増えた / お京@仕事人
2016年3月3日、木曜日の晩、
工業会の名事務局だった方が亡くなりました。
53歳、大腸癌。

ダンディで、年齢以上に落ち着いて見えたけれど、
数年前に、最初にわたしをまんまと工業会執行部に引きずり込んだ時には、
今のわたしより若かったんだ。びっくり。
すごくカッコいい大人だった。

そもそもわたし、その工業会での仕事を通じて、
ライヴだろうが仕事だろうがスタンスも在り方も変わらない、
現在のお京流の仕事人に育った。
遅咲き、でも、今の自分は、仕事も楽しい。
そして、そう感じさせてくれた仕事仲間たちには、
心から感謝している。


その木曜日。
入退院を繰り返していたその人のメールがいきなりはじかれるようになり

後で聞いたら、
たまたまそのタイミングでサーバーがいっぱいになっただけだったらしいのだけれど、

なんとなく気になって、
彼と仲良かったメンバーにひっそりメールしていた。

金曜日は工業会のセミナーで、
わたしは講師のひとり。
移動中、
一足先に会場に着いていたメンバーから、
メールで訃報が届いた。
木曜日の晩に亡くなった、と。

講演直前まで、
関係者への御連絡や、弔電やお花の手配で忙しく、
いや、皆、本当は、忙しくしてないと泣きたくなるからで、
とても講演なんて気分じゃなかったけれど、
いざ演壇に登ると、それなりにしゃんとするものね。

彼は一時代の仕掛け人だった。
わたし、工業会の戦力としては、
彼と、その時々の仕事仲間に育てられた。

しかも彼の素晴らしいところは、
会議体が自分で上手く回るようになると、
パッと手放して後任に任せるところ。

工業会の軍師として尊敬するだけじゃなくて、
仕事仲間とパーッと騒ぐ楽しさを教えてくれた
人間的にも魅力的なひとだったから、
すごく、悲しい。

3月5日土曜がお通夜、翌朝早く告別式。
工業会仲間が何人か、代表して出席した。

もともと講演後には、お疲れさま会をセッティングしていた。
仕事仲間の飲み会が大好きだったその人の冥福を祈って、
皆でがんがん飲んで騒いだ。

そしてわたしは、個人としての弔電を打ってから、
朝一番の飛行機で函館に向かった。

なぜか函館に行く時って、
師匠格のひととのお別れのタイミングが多い…
ライヴの絶対数が少ないわりにね。

師匠たち、わたしの番は、まだ来ない。
最後まで、わたしはわたしでいよう。
師匠たちが伝えてくれたのは、
生きる上で自分のスタイルを持つ、ということ。
筋、と言い換えてもよいかもしれない。
筋がピシッと通らなければ、
スタイルなんか決まらないしね。

***

名事務局、S様ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみを申し上げます。
急なお知らせに、お世話になった一同、非常に驚き、また悲しく思っております。

S様は、工業会活動において、一時代の仕掛け人でいらっしゃいました。
工業会で何が出来るか、どう生かせるかを教えて下さった師匠の1人でした。

本当にありがとうございました。
どうか安らかにお休みください。
No.1175 - 2016/03/15(Tue) 16:25:53
ZAY@VORTEX、2016年1月31日 / お京
四日市VORTEXでのZAYの初ライヴ映像はこちら。
http://youtu.be/E9kOtAaGnHU
でもねぇ、生で見る方が断然良かった。

2016/ 1/31 (SUN) [STORY CONTINUES VOL.02]at VORTEX
(1)MIDNIGHT RESURRECTOR(大阪)
(2)assembrage(大阪、元NIGHTMAREのドラムおさむちゃんのバンド)
(3)AKKA(四国高松拠点のガールズ遠距離PUNK)
(4)ZAY

ZAY(ザイ)。
ベースヴォーカルがシン君。ギターヴォーカルがD-CLONEのヒロシ君とCONTRAST ATTITUDEのゴリ君、ADAMAXのドラムの子。たぶん。

ライヴ前のセッティング中からクラシカルなSEが流れて、
これまたクラシカルなアンプ類が天井近くまで積みあがる。
出力ゲージが点滅するのさえ、なんだか古風でテンション上がる。
床を見ると、なんとベースに至るまで、
一体どうしたの?と思うぐらいのエフェクターの山(笑)

始まった音は、ぴぃんと張り詰めて、
冷やっこく透き通っていた。
そしてこれ以上込めようがない、というぐらい想いがこもった、
エモーショナルを飛び越して、感情過多な音だった。
音も、感情も、いろんなものが過剰で激しいのに、とてもストイックで静謐な、
不思議な感触の音だった。

むしろ生音に近いぐらいのシンプルな音が好きなわたしにとって、
決して「好みの音」ではなかった。
それなのに、引き込まれて聴かずにはいられない音だった。

たぶん、ものすごく誠実な芯が感じられたからだと思う。
このひとたちは、今、この音を出すしかないんだ。
しんちゃんにせよ、他のメンバーにせよ、
それぞれが必死に自分の人生を生きた末、ここにたどりついたのだと。
必然、の音。

去年12月末のデビューライヴ二日間は、無料ライヴだった彼ら。

無料ライヴ言うても、
金なんか働けばどうにでもなるやん。金なら作れる。

でも、皆がライヴに来てくれる時間、ライヴ聴く時間ここまで来る時間は、二度と戻らへん。

時間、今、自分の隣を歩いてくれている大事なひとが死んでいなくなるとか、
考えられやんやろ。
自分がいつか死ぬとか、想像も出来んやろ。

皆、もっと時間を大切に、
自分を大切に生きてください。

…ああ、しんちゃんだな、って思った。
ちっともブレてない。
ステージに帰ってきてくれて、心から嬉しかった。

群から離れろ。
ただ、自分自身でいてください。
ぶれずに
群れを離れたら、見えてくるものがあるから。

日本の、ある意味濃密な人間関係、いや、しがらみの中で、
それがいかに大変なことかわかっているだけに、
しんちゃんの言葉が身に迫った。
彼は本当に、正直にそう言っている。
身体を張って。

…あきらめなかったしんちゃんに、
そしてメンバーに、
心から、感謝と祝福を。

最後の方の曲の前に、
珍しくヒロシ君が曲に込めた思いを話してくれた。

親御さんが、重い病にかかってほとんど絶望的な状態だったのだと。
それでも親御さんは、
最後まで生きることを諦めずに、つらい治療にも立ち向かっていった。

ちょうど彼は、ギターをやめようかと思い詰めていた時期だったけれど
そんな親御さんを見て、やめようと思った自分を見つめ直し

親御さんが生きている間には間に合わなかったけれど
作ったのが次の曲、と。

かいつまんで書けばこんな感じになると思うけれど、
ひとつひとつ、ゆっくり言葉を探しながらのとつとつした語りは、
生きることにも似て、
静かに耳を傾けさせる力があった。

しんちゃんが話を引き継ぐ。
その曲に、僕が詞をつけました。
「新月」
見えないけれども、そこにある。
見えないものに気付いてください。

…しんちゃんには、本当に月がよく似合う。

不思議なライヴだった。
聴きながら、自分自身の心の内も振り返らずにいられない。
ライヴあと、旅の後みたいな感覚になった。


四日市のライヴにずっといる姉さんが、
デビューライヴも、その次も、号泣しちゃった、と笑う。
しんちゃんが、またステージに立ってるだけで嬉しくて。

…わかるなあ、その気持ち。

わたしも、泣きはしなかったけど、
たくさん泣いた後みたいな、
良い意味で空っぽな感じだった。
浄化された、感じ。


ライヴ後、VORTEXでよくDJやってるお兄ちゃんの店に行き、
乾杯する。

しんちゃんに、良かったよ、と言う。
なんか、うまく言えないけど、
心が浄化された、と。

自分からは、お京さんに
どうやった?
とは訊かん、と決めとったけど
でも、お京さんどう言うか、
めっちゃ気になっとった(笑)
ありがとう。嬉しい。

真面目な話をした。
PUNKのこと。
マージナルのこと。
バンド関係では珍しく、しんちゃんとは本音で
(他のバンドに本音を言わないわけじゃないけど、
通じる、通じないで手加減(笑)はするもの)
やりとりしてる。
彼は、言葉だけではないひと。

とにかく、しんちゃんたちがぶれずにいてくれて、良かった。
同じ空の下、彼らが生きていてくれて、本当に良かった。

しんちゃんは、本当に、周りを明るく照らすひと。
WARHEADじゅんちんもORGANIRMキョウジ君も九狼吽むねちゃんも、
最近ぐっと来るPUNXは皆そう。
奇形児とかマスベとかみたいな突き抜け方なら、
明るい必要はなく、
リスナーとしては本来そっち↑で十分なんだけど

共に同じ時代を生きる戦友、というスタンスで見る時には、
晴れやかな彼らに勇気づけられる。

月末、鈴鹿で、三重のバンドばかりが出る企画に、
ZAYも出ますので、
遠征しようかな、と思います。

明日、どこに行こうか。

そうやってわくわくさせてくれるバンドが今なおあることに、
心から、感謝。
No.1174 - 2016/02/19(Fri) 20:35:57
成分無調整お京のライヴ日記・どろろ編 2015年11月8日@キングコブラ・スクアット / お京
11月8日-Sun-SQUAT UNDER THE SURFACE RECORD presents『FATAL SEASON JAPAN TOUR MMXV』
■出演者[LIVE]
(1):POIKKEUS:
(2)ORGANISM
(3)WARHEAD(ベース:はにちゃん、良かった!)
(4)ZYANOSE
(5)Midnight resurrector(意外にも、わたしはなんと初見。きちんとした、折り目正しい格好良さ。良かった。
音源向けな曲だと思ったから買って帰った)
(6)どろろ
(7)Long Knife (from.PDX,USA)
[DJ]■MINAMI(:POIKKEUS: / LARVA)
■SHIGA-CHANG
開場 18:30 開演 19:00


昨日(2015年11月8日)の圧巻は、なんと言ってもどろろ様(はぁと×3)
久しぶりにライヴに来てドキドキしてたら、
わたしの推しメン(笑)、
長い銀髪が渋い、ベースのおじさま(はぁと)(でもお名前知らないの(笑))が
「おう、暴れ姐さん、久しぶりやな。
どろろ、めっちゃ音変わったで。楽しみにしとって」と(ドキドキ)

ダブルネックのギターの音、
かなりエフェクトをかけたギターヴォーカルのギターの音、
そしてこれまたエフェクトをかけたベースの音が、
ユニゾンみたいにぴたーっとくっついて動く。
さらに遅く、さらに重く、
さらに音が厚くなっていた。
ますます黒く、ストイックな響きなのに、
音に心身ともにねっとりと撫で回されているような、
やたらと肉感のある、気が遠くなりそうな音だった。
もう、揺るぎなく濃厚な男の色香。
あれはガキには出せない境地だわ(はぁと×3)

「馬鹿野郎、速い曲ばっかやりよって、
俺らの曲は全部遅いぞ!」と笑う、
ギターヴォーカルもりやん様(ドキドキ)

言葉どおり、これでもか、これでもか、と
全曲色っぽいミディアムテンポ責めで、
腰がぬけそうになりました。

ステージと客席にほとんど段差のないキングコブラスクワット、
目の高さが同じになってしまうのが恐れ多い。
さらにリズムが深く、テンポがゆっくりなので、
腰どころか、膝ぐらいから踊らないと、
うまく曲にのれない。
わたしがあれだけ腰を落として聴くバンドも、あまりないかも。

やっぱり、銀髪になる年齢の殿方には、
(もりやん様は、ハゲ、もといスキンヘッド(はぁと)
名曲「NO FEAR」をやるときに、
「NO HAIRやからな」と念押ししてらした。
格好良くて素敵だからいいの。)余裕と色香が欲しい。
久しぶりに、もう、メロメロになりました(はぁと)


しかしその翌日は
サンライズ出雲、絶賛遅延。
せっかく走って大阪駅0時30分に間に合ったのに、

結局、仕事は午前休を取ることに(笑)
ま、ライヴがすごく楽しかったので、良しとしましょう。
(2015/11/9・記)
No.1173 - 2016/01/29(Fri) 16:38:51
2015年12月1日九狼吽など@名古屋RED DRAGON / お京
2015年12月1日。
札幌から帰った翌日は、
名古屋で九狼吽 vs chaosUK。
しっかり半休取って行くつもりが、
ドイツから、今の仕事のキーパーソンが来ることになり、
呼んだ側の工業会議長のひとりとしては、さすがにバックレるわけにも行かず。
英語の同時通訳はついたけど、環境専門の人ではなく難航したので、
結局、通訳なしでみっちり会議をした後、
17時に大手町の会議室を飛び出して(懇親会はさすがに欠席)、
走って走って、
17時20分の新幹線に飛び乗った。

3週間ぶりの九狼吽、
普段は生音専門で、ハードコアの音源はほとんど聴かないけど、
この3週間、わたしには珍しく、毎日のように聴いた。
実は鉄ヘッド行く前も、ずっと九狼吽聴いてて、
気持ちが切り替わるかしら、と少々心配してたぐらい。
(ライヴ見たら杞憂だったけど)

2015/12/1(Tue) CHAOS.U.K vs 九狼吽
@名古屋RED DRAGON
オープニングアクト:(0)SYSTEM FUCKER
(1)九狼吽(20時)
(2)CHAOS.U.K(21時)
19:00
東京駅16時50分の新幹線で19時に間に合う。
終電は21時57分栄から東山線で新幹線最終間に合う。(当時のメモ)

新幹線ではくたびれ果てて寝てしまい、着替えるチャンスを逃し、
ブラックスーツ、白フリルシャツ、シルクスカーフのままレッドドラゴンに駆け込むと(19時20分頃)、
システムファッカーが始まってる。
ソフトマーメイドスカートのスーツと黒い革靴のまま、最前で踊る。
お客さんが多くて、ちょっとびっくりした。

なんだよ、chaosUKだと平日のこんな早い時間から来やがって!普段も来いよ!
と笑いながら叫ぶゆーた君。
あいつらには負けねーぜ!

さわやかだなぁ。しっかりモヒカンも立ってるし(笑)
前はゆーた君ばかり目立っていたけど、
この一年で、このバンドは、ずいぶんバランスが良くなった。

システムファッカーが終わるやトイレに飛び込み、
全身九狼吽(笑)に着替える。

九狼吽は、「ドロ沼」に始まり、
かなり長めの、持ち曲8割ぐらいやったんぢゃ?というセットリスト。

前半は、
ん?ちょっとカタイかな?
とも思ったけど
ライヴが進むにつれ調子を上げていき、
最後にはすっかり九狼吽節だった。

レッドドラゴンの九狼吽ステージ前は、野郎ばっか(笑)
都内だと女性だらけなのにね。

九狼吽は、リズムマニア?のわたしにしては珍しく、
ギターが好きなバンド。
実際、ギターのコミちゃんは人気者で、男の子たちがしきりにコミちゃんコール?かけてた。
(女の子にも密かに人気だ(笑))
九狼吽サイコー!
には笑ってたムネ君が、
コミちゃんサイコー!(from男)
には、
バカヤロー!なついてんぢゃねぇ!と(笑)

でも、コミちゃんのギターはいい。
カラッと明るく、逞しい。
音がまろやかでリズミカルだ。
聴いてると、笑顔になるギター。貴重!

とにかく気持ち良いライヴだった。

ヘイ!ロシアとトルコが戦争するらしい。
シリアだかISだかが戦争するらしい。
ヘイ!馬鹿がハンパなネットや雑誌つまみ食いして、馬鹿が馬鹿に話して、広まって、
馬鹿の連鎖!
自分でしっかり感じて考えろ!

うーん実にまっとう。
そして押しつけがましさが微塵もない。

気がついたら、40になっちまってた
(がーん(笑)マジで?若い若いと思ってたのに)
16の頃にはジョークにしてたのに。
ハードコア、やめる、やめない、やめる、やめない、やめない、
なぜなら俺自身がハードコアだから!

…彼の若い頃は、この子いいなぁ、と思いつつ、
そんなこと言いながらも、
いずれいなくなるのかもなー、とちらっと思わないでもなかった。
時と共に、言ったことが本当だったかどうか、
容赦なく生き方であかされる。
(ま、人間は変わってナンボだから、変わったら変わったでいい。
ぶれさえしなければね。)
ムネちゃんは、良い年の重ね方してると思う。
わたしは、今の彼がすごく好きだ。

chaosUKが来る。ヘイ!
いなくなった先輩がたにそのニュースが届いてるんだか、
いないんだか、
ハードコア、このまま人が減って終わっちまうかと思ったら、
最近はこういう(とステージ前の方を指す)ガキどもが来るようになって、
ヘイ!先輩方に、こういうわかりやすいのもいるんだぜ、と見せたくて
(ゆーた君を引っ張り出す)

だがこーゆー連中に任せておくわけにはいかねーから、
九狼吽だぁ!!

最近、ハードコアのリバイバルだかなんだかがいっぱい来て、
バカヤロー、
こっちは100%ハードコア、
純国産、
バーニングスピリッツの申し子と言われた、九狼吽だ!!
俺たちはリバイバルじゃねぇ!
ずっと現役だバカヤロー!

と、盛り上がったところで

…ま、そういうの聴きたくなるのもわかるけどね。

客席が笑いに包まれる。
むねちゃんのMCの(多分意識してない)上手いとこは、
ガツンと言い切りながら、相手を追い詰めない、というか
いろいろあることを認めている。
自分自身はハードコアだけど、他人もそうでなければならない、などと、決して押し付けない。
多様性ばんざい、なのだ。

むねちゃんが手を上げる。
拳ではなく、手をきれいに伸ばして、
不思議なぐらいしなやか。
拒否せず、抱え込まず、ただ、手を伸ばす。

彼の手ののべ方があまりにきれいなので、
踊り手として、思わず見とれてしまった。

最後は「蘇りの風」で締めた。
自由な空気。
九狼吽のライヴは、わたしを幸せにする。


暑いので、ノースリショーパンのまま公園を突っ切り、コンビニで日本酒など♪
(日本酒飲めるようになったら、
チューハイ飲むのがしんどくなってきた)

ゆーた君と、弟のドラム君がいる。
やー、面白いねぇ!
と笑ったら、
俺はお京さんが面白い。
と笑われる。

日本酒おごってもらって、公園でしばし話す。
これからのライヴのこと、
鉄アレイのこと、
仕事のこと。
名古屋駅前は今、大再開発中で、
WARHEADのアラッキン(鉄骨屋)は、年内ずっと出張で名古屋だそう(この日もいた)
PUNX界隈の連中が皆、かなり関わってますよ。
俺、塗装屋だけど、モノ、ずいぶん納めてるし。

げに、日本の建築現場はPUNXが支えている。
まともに仕事の話ができる若者は好きだ。


戻るとchaosUKが始まっている。
ちょっと迷ったけど、
受付のふみちゃんに荷物あずけて最前まで行ってみる。
懐かしい曲の数々、
身体が自然に反応して、何も考えず、ラクにノレる。

ずっと最後まで、心地よく聴けば聴けたと思うけど、
なんかその心地よい懐かしさにつかり込むのが嫌で、
3曲ぐらいで切り上げて出てきた。

入口で、ベースのリキちゃんが笑う。
あれ、chaosUKは?
うーん、聴けば最後まで聴けるんだろうけど
なんかノスタルジーで聴くのは嫌だなぁ、と思って。

やっぱり100%ハードコア、現役のバンドが良いですか?
うん!
笑って素直に答えた。

来年の鉄アレイのフィンランド行きの話を伝える。
行きたいなぁ!とわたし。
リキちゃんも、客としてでも行きたい、と笑う。

セベ(CRUDEのツアーで世話になった。九狼吽のツアー運転手も彼)が
「俺は鉄アレイの運転手だ!」って張り切ってるらしいよ。
あ、セベ、鉄アレイ大好きだもん。

お京さん、年末のバーニングスピリッツは?
あれねぇ…歴代でいっちゃん×××××メンツじゃない?

言うねー。
リキちゃんが苦笑する。
…だって。九狼吽見たら帰りたいわ。
でも、トリがフリップアウトだからなぁ…

無理しないで、良かったら来てください。

戸口の外にはギターのコミちゃん、ドラム君。

お京さん、もう帰ります?

うん!昨日札幌から戻ったばかりで正直眠い。
九狼吽楽しかったし、ノスタルジーでPUNK聴く趣味はないわ。
バンドになつく趣味はないけど、
九狼吽のライヴは幸せだわ。
まー、フルタイムの仕事あと来るのはキツかったけど、
来た甲斐があった!

コミちゃんが笑う。
お京さんに認められたら、一人前だからなぁ!

…震災後、たっつもいなくなり、
「ハードコア」バンドの多くの窮屈さに耐えられなくなって隠居を考えた時期には、
こういう言葉がものすごくしんどかった。
わたしはあなたたちが思ってるようなお京じゃない。

2010年末に、九狼吽(とorigin of M)の北海道ツアーに行った時、
九狼吽いいなぁ!と思ったにも関わらず、
わたしがそれ以上入れ込めず、
「あちこちにいる好きなバンドのひとつ」のままだったのは、
彼らのせいではなく、
わたし自身が、ハードコアの客として、長いトンネルに入ったからだと思う。
素直なレジェンド扱いが、つらかったのだ。
おまけに去年一昨年あたりは、仕事がことのほか楽しくて、
生活バランスが、思いっきり仕事に傾いてたしね。

今年前半のフリップアウトとCFDのツアーあたりから、
客としての自信?(笑)が回復した感じ。
MAJIK、インドネシア、世界も広がり、
気がついたら九狼吽のライヴに、素直にハマりこんでいた。

お京さん、仕事何やってるんですか?
とドラム君。
(スーツで暴れたのがびっくりだったらしい(笑))

思いっきり堅いOLよ。
今日は5時まで東京でドイツからの客と英語で会議、
主催者のひとりだったから休みが取れなくて…
そこから新幹線に飛び乗って来たの。
めっちゃ疲れて着替えそこねるし、
オープニングのシステムファッカーには遅刻したけど、
意外になんとか来られるものね。

コミちゃんがニヤリと笑う。
てことは、平日でも、九狼吽がトップじゃなきゃ来られるってこと?
うん(笑)

コミちゃんもフィンランドに行きたがってた。
いいなあ、彼ら、皆、本当に風通しが良い。
今、九狼吽が海外遠征したら、
わたし、間違いなく行きそうだ(笑)

良いライヴの後の余韻。
心地良い風が吹き抜ける。

幸せに名古屋駅に走り、
新幹線に乗って爆睡したら、のどが痛くなった(笑)


それを押して、翌12月2日も走り回って仕事して、
ムーンステップでスウェーデンのバンドのツアー(フリップアウトA A他)を見に行った。

12/2(水)NORI氏(LIFE)企画@中野MOON STEP
(1)FLIPOUT A A/
(2)ASOCIAL TERROR FABRICATION/
(3)INSIDIOUS PROCESS(sweden、ヴォーカルの女性がダイヴで負傷中)/
(4)LIFE/
DISTURD(メンバーが病に倒れ、出ず)

ライヴは良かったし、
スウェーデンのバンドの日本大好き加減が実に微笑ましく、共感できた。
でも、途中で意識が飛んで、LIFE前に完全にグロッキーに…

その翌日は会社休んで、さすがに寝込んだ。
でも、週末(2015/12/5)も千葉で九狼吽だから、
さっさと復活しなくちゃね(笑)
(2015/12/4・記)
No.1172 - 2016/01/28(Thu) 20:45:55
2016年1月23日九狼吽など@名古屋RED DRAGON / お京
2016年1月23日土曜日。
町内会の役員決め(今年、当番なのよ(笑))の後、名古屋に走りました。

2016/1/23 (Sat)@名古屋 Red Dragon
HELLCHILD / the 原爆CENSOREDズ / 九狼吽 / THE SAD MILE (出演逆順)
OPEN 18:30 START 19:00

相変わらず、九狼吽はめちゃめちゃ可愛い(ごめんなさい)。

開場前、ドアの外で待ってたら、
九狼吽ご一行様が。
ギターのコミちゃんが、
あ、レジェンドだ!
新年一発目からレジェンドの顔見れて嬉しいです!と。

もぉ、だからその、「レジェンド」やめなさいって!

3月は、レコーディングの準備と、
むねちゃんのバイク関連の海外遠征で、九狼吽はライヴお休みだそう。

さみしいけど(笑)
レコーディングは嬉しいし、
むねちゃんは、ただの観光旅行ではなく海外を巡ってるひとだからこそ、の
あの、風通しの良さなんだよな。

名古屋では、いろんなバンドと対バンする彼ら。
来る度に、客席の顔ぶれが違う。
九狼吽の固定客もいるけど、全体としてみるとね。

ウチら、人気ないんです、
とむねちゃんは笑う。

何言ってるの!重爆GIGの時なんか、九狼吽グッズ率、高かったわよ!

それに、毎回毎回、見たような顔ぶればかりの客席でも、あとがないからねぇ。

今日は予想通り、Hellchild目当てのお客さんが多かった。
遠征組もいたりして。

九狼吽のライヴの時には、いつもいろいろなお客さんに話しかけられる。
普段より、話しかけやすくほどけてるのかも。
そして名古屋のPUNKのお客さんには、完全に名古屋人と思われていた…(笑)


九狼吽の出番はふたつめ。
「Troubles Call」から。
かなりのお客さんが、当然ながらヘルチャ目当てみたいだったので、
なら客席いただくわよ!と、
九狼吽手ぬぐいを頭に巻いて、柵なし最前列ど真ん中ギターサイド。自爆行為だな(笑)

九狼吽のライヴは、いつだって思いっきり笑いたくなる。
MCには毎回ウケるんだけど(ゴメン)、
むねちゃんがしゃべらなくても、
ただ、九狼吽の、まっとうでガハハな音と存在感だけで、嬉しくて笑ってしまう。
こんな風に毎回毎回、全身でライヴで笑えるのは、
数年前までの極寒ツアー以来かもしれない。
そしていつの間にかフルコーラス歌えるようになっている自分(笑)

むねちゃんは、
今日は話したいことないからサクサク行きます、
と笑った。
「20年前にHELLCHILD見て、怖いバンドだと思って、
さっきリハ見て、やっぱり怖いバンドだと思った。」
ぐらい言った他は。

コミちゃんが、何度も何度もモニターに上がったり、前に乗り出して弾く。
アンチノックでの年越しライヴの出番の前、
自分は地味だから(誰が?)、
前で弾いても誰も見てくれない、
他人と入れ替わっても誰も気付かない、
などとぼやいてたけど、
あなたそんな心配しなくても、充分すぎるぐらい目立ってるよ(笑)
モニターを支えながら、
半ば息を止めて、まじまじとコミちゃんのギター弾く手を見る。

…あ、この感覚。ものすごく久しぶりだ。
昔、メタル鹿鳴館に通ってた二十歳そこそこの頃、
わたし、こんな風に、食い入るようにギターを見つめてた。

PUNKではベース派だったし、
破綻した結婚生活の相手がギターだったおかげで、
(ギターという楽器のせいでは全くないのだけれど)
ギター、少なくともエレキギターは、長らくわたしにとって鬼門だった。
ギターはなるべく小さい音に聴こえるよう、
脳内で無意識に調整していた時期もあったように思う。

…最後まで残っていた、無意識の記憶の枷が、
やっとほどけて落ちた気がした。

なぜだろう。また、九狼吽だ。
たぶん、そういうタイミングにたまたま合ってしまったからなのだろうけれど、
九狼吽のライヴは、毎回毎回、わたしを記憶の隅に残った澱や、自分の枷から自由にしていく。

いつの間にか、周りの客の動きも激しくなり、
人が降ってきたりして、わたしは膝下に打ち身をこさえ始める(笑)
蒲田からヘルチャ目当てで遠征してきて、
対バン全然知らない、と言ってた兄ちゃんも、
楽しそうに笑顔でノッてる。
メタル系のお客さんは、わりと真面目な良い子が多い。
でも、彼らを笑顔で動かすのは九狼吽のライヴの力。
知るも知らぬも、いい感じの客席だった。
一期一会。

むねちゃんが、客席に向け斜め上に手を伸ばす。
わたしはむねちゃんのこの手ののべ方が好きだ。
よく考えたら、これ、形としてはハイルヒットラー?
でも、たとえそうでも、むねちゃんがやると別物。
つかまず、押さえ込まず、高みに放つ。

リキちゃんの、丁寧なベースとコーラス。

心の枷が外れると、音の細部までクリアに聞こえてきて、
気分がハイになると同時に、ものすごく正気になった。
音に酔わずに、ハイ。

信頼して、音に身体を完全にあずけた。
晴れ晴れ笑い、晴れ晴れ踊った。

こんな時間が、ずっと続けば良いのになぁ!
でも、なかなか続いたためしがないから、
聴ける時には聴けるだけ聴くんだ。
思い出に生きるなんて無理。
死ぬまで現役でいるしかない。

惚れたバンドのライヴは、ただ晴れ晴れと、心の枷を解き放つ。

やれやれ。九狼吽の隠れファンじゃなくて、
どう見てもファンになっちまったな…と、
年越しバーニングあたりから、ようやく観念しました(笑)

ライヴすぐ後、コミちゃんが客席にいたので、
お疲れさま!
すごいね、ヘルチャ目当てのお客さんもしっかり引き込まれてたね!
と、心からほめた。
もっと聴きたいけれど、同時に、満ち足りていた。


みっつめは原発CENSOREDズ。
もちろん、原爆目当てのお客さんも多く、
年期組(でもたぶんわたしより若い)のお姉ちゃんたちも最前にいて、
とにかく客の生きが良かった。
客席をぐるぐる回って、
無謀にも低いステージからガンガンダイヴかかって、
でも皆、上手い!
安心の原爆クオリティ。

むねちゃんの高さのままだと高いなー
と笑ってマイクを下げるタイロウさん、
選曲はもう、ヒットパレード状態で、
何もかもが揺るぎなく原爆で、
ものすごく、ホッとした。


さて、新幹線最終は22時過ぎ。
うっかりバスを取ると途中抜けになることがあるのと、
ケータイからバス予約ができなくなったせいで、
今回も、バスは押さえず、
九狼吽と原爆の出番に応じて、
新幹線終電か、夜明かしの二択だった。
こないだ(2015年12月23日@渋谷サイクロン)、
20年ぶりのカスバがすごく楽しかったので、
20年ぶりのヘルチャも、ちょっと聴いてみたい気はしたけれど、
うーん、ただいま21時半。

荷物を隠し場所から受付前に移動して、
いつでも抜けられるよう準備する。

リキちゃんに、
ヘルチャ次第だけど、もしかしたら抜けるね、
と挨拶する。

え、行きますか?
じゃあ一杯。
カウンターで乾杯する。
鉄アレイ、ロケット、東京のバンドの話をあれこれしながら。
うーん、九狼吽の連中と話すの、楽しいんだよなー。
ちょっとだけ、最後までいて打ちあがる方に気持ちが動く(笑)

でも、1曲聴いて、理性に従うことにした。

行きますか。また!

うん。ありがとう、またね!


満ち足りたライヴだった。
九狼吽のライヴ後。
心が生き生き、幸せ。
気がつくと時間ぎりぎりで、栄駅まで走ったけれど、
無事、新幹線最終を捕まえて帰った。


ところで、九狼吽も次回KAPPUNK(4月末)、
どっちの日か未定だけど出るらしい。

ただでさえ函館勢(CRUDE、MUSTANG、CASA GIRLS)を人質(笑)に取られてるのに、
その上くらうんぢゃ、
バンドてんこもりのイベントは、じっくり聴けなくてわたしは苦手なんだけど、
次回も行く…かも。

それにしても、わたし、ここまで明るい年初めは、久しぶりだと思う。
やっと復活できた感じ。
これで踊る場所さえ確保できたら、もう、お京史上最強にハイかも♪
今年は動くよ!
No.1171 - 2016/01/27(Wed) 22:21:19
2015年12月12日九狼吽@宇都宮KENT / お京
2015年12月12日。
宇都宮で九狼吽を見て来ました。

2015/12/12 (SAT) “shocks vol. 3″@宇都宮KENT
BANDS: (4)九狼吽、(2)己是、(3)暴児、(1)万引チョコレイト、(5)digda
DJ: KASTE
OPEN: 17:30 / START: 18:00 ADV ¥2,000/DAY\2,500 +1D
JR西口徒歩10分

実は宇都宮は、わたしにとって黒歴史な土地で、
前夫と付き合っていた頃、
そのバンドが宇都宮でライヴで、
見に行ったのにライヴハウスがわからなかった、という。

後で知ったところでは、当時、浮気中で、
わたしに来られたくなかったのね(笑)

今となっては笑い話ですが、
第一子妊娠中の当時のわたしには全くシャレにならず、
何年も、東北本線には乗らなかったぐらい。
その後、BURNING SPIRITSのツアーで秋田や仙台に行くようになって、通過だけはするようになりましたが、
極寒ツアーが行かない土地だったので、ライヴにはずっとご縁なし。

そういう場所に行くのなら、
絶対に笑顔になれるチャンスに行きたい、と。

このタイミングで行って大正解でした!
地元のお客さんは、誰も「お京」なんか知らない、というのがまた楽しかった。
「アースダムによくいる人ですよね」とか
「カッパンクで見ました。
九狼吽のファンなんですね」

こう言われるとやっぱまだ違和感ある、隠れファン状態(笑)

この日は会津の己是(オゼ)も出ていて、
久しぶりに聴くライヴ。
相変わらず、泥臭くまっすぐで良かった。
また、会津行きたくなっちゃったな。
わたし、最後の極寒ツアー(2014年2月)以来、行ってない。

宇都宮のバンド(暴児、万引きチョコレイト)も、
明るくて良かった。
万チョコは、15年以上活動休止した上での復活だそう。
再び血が騒いだのだな。
血が騒ぐ、楽しいライヴだった。

暴児は、音は明るい正統派だけど、
開けっぴろげで素直なモヒカンのヴォーカルがしゃべるしゃべる(笑)、
まるでお笑いのステージでした。
思わずつり込まれて、前で聴いちゃったよ。
機会があったら、また見たい。

己是のサトル君が、暴児のギターをヘルプしてて、
今日は何気にサトル君祭りでした(笑)


で、九狼吽。
実は北関東南東北エリアでやったことがなく、
よそに遠征してる客/バンド以外、九狼吽は初見だったみたい。

九狼吽、少し高い(1メートル位)ステージに立つと実に映える。
九狼吽ヒットパレード、という感じの安定の展開。

コミちゃんのギターは、文句なくカッコいい。
コミちゃんは、今年後半で一気に、
函館の弁慶君、NIGHTMAREまこちんと並んで、
数少ないお気に入りハードコアギターに。
九狼吽のライヴを「お祭り」としてでなく真剣に聴くようになってから、
特に12月1日@名古屋RED DRAGONでのVS.chaosUK見てて、
九狼吽のリズムと音の鍵はコミちゃんが握ってるんだな、とつくづく思ったから。
chaosUKの時は、カタいかな、という状態からのスタートだったせいか、
コミちゃんはライヴ中、
何度もドラムに向き直ってリズムを引っ張ってた。
涼しい顔して、実はバンマス。

ヴォーカルのムネ君の、窮屈でない、しかも的を射たMCと相まって、
(あれが正しくて、これは正しくない。
いやいや、実はこれが正しくて、あれは正しくない。
…俺が彼女に話すようなことじゃねーかよ!(笑))
ここ宇都宮でも、対バンも客席もしっかりつかんでた。

わたしはと言えば、笑いっぱなし、踊りっぱなし、歌いっぱなしで、
ああ、宇都宮の黒歴史よ、さようなら!

九狼吽のライヴは、心を開いて聴くひとを元気にする。
ありがとう。


終わってから、己是のサトル君と、興奮さめやらぬまま、久々に語り合った。
九狼吽のこと。会津のこと。津々浦々のバンドのこと。
九狼吽、会津に呼んで!とせがんでおいた(笑)

客席に戻ると、九狼吽ご一行様がバーカウンター前に。

お京さん、最近よく会いますね
とムネちゃん。
そうね、そろそろ見飽きたでしょ(笑)

彼らには正直に白状しました。

宇都宮って、わたしには黒歴史な土地だったの(笑)
25年近く前、ライヴ見に来たのにライヴ会場にたどり着けなかったの。
しかもそれはね、当時の彼氏が浮気中で、
わたしに来させたくてわざとぼかしたからなのよねー(笑)

九狼吽、大爆笑!
それ、笑える!
わたしも笑う、
いや、今だから笑えるけど、
当時は全然シャレになんなかったんだってば。

わかるわかる、でも可笑しい!

うん。わたしも、本当に、大人になれて良かったと思うもん(笑)
だからね、絶対に笑えるライヴで宇都宮に来よう、と思って。
今日は来て良かった、すごく楽しかったもの。

しみじみ、来てよかった。
予想通り、九狼吽と大笑い出来て、
そう、わたしは、ライヴに、ともすると自分には足りなくなる
「がはは!」を補充しに来るの(笑)

その時の悲しさを忘れたわけじゃない。
だけど、乗り越えて、ここに来られて、今こうやって笑えて、
本当に幸せだなって思った。

古今東西のハードコアバンドの話、
真面目なリズム談義。

話してみるたび、九狼吽のメンバーは、
自己認識が冷静で、ブレてないなぁと思う。

ライヴハウスKENTは、21時頃音出し終了、
22時に箱閉めらしい。

打ち上げは、ごく近所とか。
飲みましょうよ、と言われたけど、乾杯がせいぜいだな。

外に出るとサトル君が
九狼吽誘ってみました!
6月頃に、って。
きゃあ、嬉しいっ!

ところがお店は、説明よりずいぶん遠くて、
にぎやかに話しながら店までは歩いたけど、乾杯は断念(笑)

BURNINGには来ますか?
とリキちゃん。
うーん、九狼吽は見たいけど、後がなあ…
BURNING年越し行くと、わたし、抜けづらいし。

お任せしますよ。
また、どこかで。

一方、コミちゃんは
お京さん、BURNINGで!
どうせ来るでしょ?
と…
見抜かれてる、なんか悔しい(笑)

宇都宮勢とも和やかに再会を約し、
晴れやかに駅に向かいました。


わたしが今さらのように九狼吽にハマってるのは、
他に聴きたいハードコアバンドがどんどんなくなってきてるから、
というのも確かにある。

でも、それだけじゃなくて、たぶん、
わたし自身が元気になったからだ。

だって、いつ隠居しようか、って考えてる状況で、
「俺は一人でもやるぜ」のファンになるのはしのびないもん。
もっと雑食なバンドなら、そこまで気にならなかったかもだけど、
あくまでもジャパコアにこだわる彼らにはね。

九狼吽があるうちに、
いや、あったから?
「お京」が復活して良かったわ。

そんなわけで、ちょっと悔しいけど(笑)
BURNING年越しの九狼吽には、間違いなく行きそうです。
(2015/12/15・記)
No.1170 - 2016/01/27(Wed) 12:24:59
Gracias a la vida / お京
この4日間は、知る人ぞ知る大阪のテナーサックス奏者、川崎知(サトル)さんと
フリーダムなドラム、えびちゃん(蛯原幹生)の東京4DAYSだった。
(彼らは以前、長いこと「あぶらなぶり」というユニットをやっていた)
今回は、DEEP COUNT、ワナナバニ園のアリちゃんがベース。

最初に聴いたのは、彼らがNIGHTMAREに参加していた時だから、
90年代の終わり頃か。
つい最近、と思っていたら、
いつの間にか十数年経っていた。

長らく、川崎&蛯原コンビは、
わたしにとって、猫の元気草のようなもの?だった。

ハードコアのツアーに1ヵ月ぐらい通って、
耳もアタマもいっぱいで、
いくら好きでも食べ過ぎ、食あたり、みたいな状況の時に、
耳と心の洗浄剤になるのが
彼らの音だった。
特にサトルさんのサックス、
聴くときはいつだって、神妙な気分になった。
いや、結構緊張したのだ。
修道僧のような、ストイックな厳しさ。
実はPOPなセンスも抜群なんだけどね。

今回、たまたま、2年ほど聴いてなかった。
そして久しぶりの彼らの音は、素直に、すごく楽しかった。

歌い、叫び、うめく、サトルさんのサックス。
つかず離れず、えびちゃんのドラム。
つぶやくようなアリちゃんのベース。
たぶんわたし、サトルさんえびちゃんが核のユニットを
ここまでリラックスして楽しんだのは初めてかも。

これまでも、楽しかった。
それは、次はどうなる?と身構えて、緊張する楽しさ。
今回も、どう来る?とワクワクはしたけど、
もっとずっと、ゆるやかに楽しめた。
良い音だった。

昔、えびちゃんに、たぶんまだあぶらなぶりの頃、
なんか、聴き入ってしまった。
と言ったら、
そか。聴き入らせない音、それが次の目標やな。
と言われた。

今回も、引き込まれたよ。
でもそれは、緊張しながら聴き入るのではなく、
気付いたら、ふわっと引き込まれていた感じ。

彼らもまた、年を重ねたのだな。
良いやり方で。

なんだか、とっても嬉しくなった。

普段、連絡なんか取らない。
しゃかりきに予定チェックもしない。
だけど、偶然のように、ふいっと気が向いて、
節目、節目でライヴ聴いて…

そのたびに、彼らの音は育ち、
彼らは年を重ね、
わたしもまた、年を重ねる。

だけど、もっと若かった頃には気にもとめなかったそんなことが
今はとてもありがたく、幸せだ。
吸う空気まで、幸せだ。

年を重ねるのも、悪くない。
一日、一日がいとおしい。
人生の、黄金の秋。

ありがとう、戦友よ。
またいつか、どこかの音の中で会おう。

今宵遭うひと、みなうつくしき。

***

メモ:
2016年1月17日14時から
アンドロメダの兄弟たちへ”我が「死霊」より(埴谷雄高)”
@下北沢 THREE&BASEMENT BAR
(わたしはベースメントバーで彼らを見た後、
重爆GIGに走りました)

わたしは行かれず:
2016年1月18日20時から
えびちゃんサトルさんアリちゃん、桑名六道
@高円寺稲生座

2016年1月19日
月は知っている vol.1
@中野坂上ライヴバーAJA
□MoonS:後藤篤(tb) /本田祥康(g) /福島紀明(ds)
□川崎知(ts)×蛯原幹生(ds) DUO(ありちゃん参加)
19:30 open 20:00 start
2016年1月20日
『川崎 x 蛯原』
@西荻窪CLOP CLOP
川崎知 (t.sax) x 蛯原幹生 (dr)×ありちゃん(B)
2ステージでした。
オープン19:00 スタート20:00
No.1169 - 2016/01/20(Wed) 23:51:10
CROSSFACE恐るべし / お京
2016年1月17日、久しぶりにCROSSFACE企画「重爆GIG」に行きました。

…CROSSFACE、というかヴォーカルオオサカ君、
あらためて恐るべし。

立っていられないぐらい酔っばらっているのに、
歌も言葉も、全く切れ味が衰えない。
転んでも転んでも、またステージから身を乗り出して、
鬼気迫るうたを歌い続ける。

…しまいには、いささか恐ろしくなりました。

オオサカ君は、わたしにとり、
ハードコアのヴォーカルとして、東日本トップ。
そして「歌詞だから」という割引なしで、
本気で読むことのできる詞を書く、
ハードコアでは非常に貴重な存在。
彼が歌い続ける限り、
わたしは聴いてみたいと思う。

CROSSFACE自体も、今、すごくいい。
元あくたれのトッチが今のギターだけれど、
このひと実は、こんな自由な、いいギター弾くんだ、と
目からウロコ。
おまけにすごくステージに華がある。
これまで、こんなカッコイイとは気付きませんでしたゴメンナサイ(笑)


そんなCROSSFACEは、
広島のNEVER AGAINと土日ツアーにまわります。

1月、わたしが知っているのは次の2本:

2016/1/23(sat)
“GO PUNK BODIES” -902 pre.-
@磐田FMステージ
(駅から結構遠いんだよね)
CROSSFACE(東京)/BRIGARROW(東京)NEVERAGAIN(広島)/KLAXONS(新潟)/UNKNOWN(福井)/BOUND/TEXAS HOLIDAY/902

2016/1/24(SUN)
ORGANISM presents SEI命TAI GIG
@KINGCOBRA squat
NEVER AGAIN(hiroshima)/ CROSSFACE(tokyo)/ DISTURD/ 泥絶涅零斗/ ORGANISM
DJ:SHIGA-CHANG/ MINAMI(POIKKEUS)
open18:00/start18:30
adv1500/door1800(+1drink)

どちらも行きたい!
が、23日は名古屋に先約あり、
24日は多分カテーのジジョーで遠征は難しいと思う…

2月は仙台と盛岡、
3月は確か19日土曜日広島、
20日が博多天神四次元で、
ネメシスと一緒だと思います。
No.1168 - 2016/01/19(Tue) 20:03:59
行くかどうかは迷い中ですが / お京
久しぶりに、
少なくとも真夜中までは、いてみるようかな、と。

BURNING SPIRITS -2016 NEW YEAR EVE-@新宿ANTI KNOCK

START 17:00 adv/door ¥1,000+1drink
BAND:
17:00〜 NO PROBLEM
17:30〜 WITHOUT SYSTEM…の予定でしたが、メンバー負傷のため、急遽、
PADLOCK
が出演すると聞いております。
(ドラムたつしまさん、ヴォーカルマキタ氏)
18:10〜 8000
18:50〜 THE TRASH
19:30〜 ABNORMALS
20:10〜 POISON ARTS
時間調整10分
21:00〜 CRUCIAL SECTION
21:40〜 TERROR SQUAD
22:20〜 WARHEAD
23:00〜 九狼吽
時間調整20分
00:00〜 FORWARD
00:40〜 THE SLOWMOTIONS
01:20〜 FREAKS
02:00〜 暴徒
02:40〜 KISS ME DEADLY
03:20〜 THE FOOLISHNESS
04:00〜 HAZARD
04:40〜 CROSSFACE
05:20〜 FLIPOUT A.A
DJ:SEN(PILEDRIVER)
SO(HARDCORE SURVIVES)
IZUMI(THE SLOWMOTIONS)
No.1167 - 2015/12/25(Fri) 17:52:29
はるかな友に / お京
お元気でしょうか?
わたしもしばらくそちらに行っていないので、
すっかりご無沙汰しております。
どうしてるかな?と思って。

わたしは元気です。
久しぶりなので、近況報告などしてみます(笑)

今年は、もっぱら海外勢のおかげで、
久しぶりに「ライヴのお京」が復活した1年でした。
(インランパブリックスの時などには、
たいがいテンション高かったからそうは思えなかったかもですが、
いろいろなことが重なって、
2011-14頃は、わたしとしては、
ライヴ通いのテンションは非常に低めだったのです。
インランパブリックスやネメシスのおかげでどうにかもった感じ。
でも、そこまで元気じゃない時に、
うっかり(笑)ライヴハウスに行ってしまうと
「元気なお京さん」でいるしかないのがとにかくしんどかった)

でも、去年のインドネシアMARJINALの日本ツアーあたりから、
じわじわと復活し始めたみたい。
(と、娘にも指摘された)

そして、今年5月頃に日本をツアーした、
CONQUEST FOR DEATHというアメリカのバンドのライヴにふらりと顔出したら、
すごく楽しかったの。

バンドメンバー自身が毎回毎回、すごくライヴ楽しんでて、
対バンもすごく楽しそうに聴いてて、
こいつら、ホントに好きなんだな、と。
思わずツアー後半回っちゃった。

音楽が好き!に、国境も、ステージの上下も関係ないんだな、と思った。
以前、海外に行った時みたいな感覚。

メンバーが音楽雑誌の編集してて、インタビューを申し込まれました。
え?わたしバンドやってないし、PUNKですらないよ?
と言ったら、
いや、君はPUNKだ。
日本のハードコアが好きな連中は皆知ってる
と言われて参りました(笑)
時間の都合で実現はしなかったけどね。

でも、すごく音楽に対して真面目な、いい奴らだった。
そして彼らに「レジェンド」と言われても
(ズブの客をそう呼ぶのは「?」だけど)
一時期みたいに、それがしんどくなかった。
素直に、受け止められた。

彼らと一緒にツアー回った日本のFLIPOUT A Aも、
怒涛のライヴやって、20分余りでスパッと終わる潔いバンド。
速い音はわたし、本来、あまり得意じゃないけれど、
ここはリズム隊が抜群。
今年はかなり通いました。

でも、わたしの2015年メインイベントは、
インドネシア、ジャカルタのMARJINAL(マージナル)のアコースティックユニット、MAJIKの二度の来日と、
わたしのインドネシア弾丸ツアーでした。

リーダーのマイクは、すごく純粋な人。
彼らを聴くようになって、わたしずいぶん世界が広がった。
インドネシアという国で起きることが他人事と思えなくなるなんて、思ってもみなかった。

そして、FLIPOUT A Aとロケットが9月に東南アジアツアーするタイミングで、
マージナルの記録映画を撮った監督の中西さんの全面バックアップを受け、
わたし、ジャカルタに弾丸ツアーしたのでした。

ライヴ最高、現地客のノリも最高、
滞在もハッピーで、最大級の幸運に恵まれたのですが、
同時に、宗教や貧困など、
これまでで一番、考えさせられる旅でした。
ヨーロッパなんか行くより、よほどカルチャーショックだった。
夢のような楽しさと、現実の厳しさが、同じぐらいの強さで迫ってくる土地でした。
人間のエネルギーが、暑く湿った空の下、良いも悪いも混ざり合って沸騰してる場所。

…やっぱり、時々、違う風、外の風を呼吸した方が良いのかも。

帰ってきてからは、なぜか名古屋の九狼吽に
今さらのようにハマってます。
2014年にドラムが抜けちゃって、ヘルプだけどね。
ブレず、逞しく、まっとうで痛快。
だからライヴが幸せ。

新潟のBLOW BACKは、ギターのせいちゃん、
ベースのスギちゃん以外全部辞め、
解散はしていないみたいだけれど、
ライヴはやっていません。
2月の風物詩だった極寒ツアーも、もう二度とないものと覚悟しています。
極寒ツアーの相棒だったMUSTANGは、
ヘルプドラムがふとし君からあけみちゃん(元etae)に交代して、
バンドこそ止まらなかったけど、
わたしはまだ、新しい音をどう聴こうか模索中。

あくたれも、最近、解散しましたしね。
まあ、彼らはそれぞれに音楽をやっていくだろうから、
あまり心配はしてないけど。

いろいろ、いろいろありました!

…それでも、わたし、ライヴ行くの好きだなぁ、と
また、素直に思えるようになった今日このごろ。

そちらにも、またいずれ、
何かしら機会があれば行くと思います。

そちらは、今頃きっと寒いのでしょうね。
風邪など引かないよう、暖かくして、
良いお年をお迎え下さいませ。
お京
No.1166 - 2015/12/25(Fri) 17:19:19
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