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diario al viento

でぃありお・ある・びえんと
2015/1 メール変更しました。vientomustang66、@マーク以下はexcite.co.jpです。
2006/8より、「風の航海日誌」の更新は止まっています。
こちらには時々出てきます。

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7月、8月 / お京
7月26日、WARCRY+悪意+CROSSFACE最終日。
FORWARDが「Melt to other side」やったあたりから、わたしはもう完全に崩壊。
CROSSFACE、今の顔ぶれはこれまでで一番いいかも。
やっとやっと、これで心から惚れることができる。
悪意、最後の最後、客席に向かって叫びながら、小出さんがぐっと腕をつかんだ。
そのまま、腕を伝って、がしっと手を握った。ぐっと握り返した。
かなり長いこと、そのまま叫んでいた。
ありがとうと言う気持ち、そこにいられる喜び、
できればこれからも戦友でありたいという願い。
なんか、それで充分だ。
ライヴの時には、わたし、殻がなくなる。
気持ちがそのまま、流れあう感覚。
かたちなんかない。それ以上近づきもしない。
ただ一瞬の、つながり。

CROSSFACEのギター氏は、その翌日27日、WARCRYを送って新潟まで運転手、最初から最後まで前で踊ってた。こういう心意気、大好きよ。
で、ふたりして、BLOWBACKにノックアウトされた(笑)

8月2日土曜日は新宿JAMで、ジャバラ企画。
JAMなんか行ったのはたぶん20年ぶり、たぶん最後に行ったのは弟のバンドか何か。
そのころわたしは明治通り沿いに住んでいて、チャリンコ飛ばして明治通りのゆるい坂を新宿方面に下っては、アンチノックに通っていた。
空気はうだるように暑く、まるで泳ぐようにして、ライヴハウスに向かう。
身体は溶けたようになって、街のざわめきとまじわる。
時の流れが幾重にもかさなって、わたしの意識は街の中にそのままひろがる。
夏の夕暮れに浮かぶ花園神社(ちょうどお祭りだった)
日清パワーステーション(だった建物)、歩道橋、行きかう人々の影、
きこえるともなくきこえてくる人の声。
わたしはなんだかんだいって、このごちゃごちゃした世界を愛している。
うだるような、乱雑な、それでいて懐かしい、この世界を。

ひとつめは陽死、いつぞや函館でドザエモンになったときに世話になった函館カワグチ氏のカーステレオで聞かせてもらったのが最初、
前のジャバラ企画ではじめてライヴを見た。骨太でぶっちゃけた音で、とにかく勢いよくぶつかってくる。
JAMのステージは20cm足らずの高さ。もちろん柵なんかない。
そのシンプルさが、とてもいい。

3つめ、わたしは久々に聞く豊田のTurtle Island、
小編成といいながら、和太鼓や横笛など、7人編成。
たたずまいが美しい、ひとの声に、ひとの鼓動に、ふとらっぽになって耳を澄ます。
出てくるリズムに無条件で血が騒ぐ。
日本の祭りって感じ、がんがん踊れて楽しかった。

ジャバラのギターにはNo ThinkのG.たけし氏が入って
「ジャバラ(弾くの)大変なんだよ!」と言いつつもいい感じ。
ジャバラにはどんどん進んでいってほしい。心から。

で、その翌日は家を出るのが遅れてしかもJRの切符売り場がどこも死ぬほど混んでて乗り換えに運がなく、
やっとの思いで広島へ。
あわててタクシーで飛び込んだボーダー(「セレブプラザホテル(恥ずかしい名前だ)まで」というと、タクシーにもわかります。ボーダーはその隣)、
なんとトップはオリジンオブM!!あーあぶなかった。
ガイ君ヴォーカルやっぱかっこいい!!
最初にそこでガツン!といきすぎて、あとはもういいやってな気分になるとこでした。
ツアーバンド、実はわたし、これまでFRAMTID、あの独特の美意識にどうしてもなじめなくて
(まじめだし、うまいし、音もいいのに)
なんかあまり前にとっこんで聴くほうではなかった。高山君のDs.は好きだけど。
でもこの日は暴れちゃった。客席の暴れ具合がちょうどよくて、血が騒いでしまった。
オランダのSEEING REDは、かちっとしてて(MCから察するに)これまたマジメで速くて、速いのが好きな人にはいいかも。
まったく何も予備知識なく、まっさらな状態で変拍子きくのが楽しかった。

トリがNEVER AGAIN、ギターのウエトウ君がえっらいハジケてて楽しかった。
新曲も、前に聞いたときよりよほど洗練されてたりして。
これがあるから、NEVERは好きなのだ。いつ聞いても、何か新しい。

・・・あ。娘が来た。これから娘とデートなの。続きはまたあとで。
No.971 - 2008/08/14(Thu) 17:58:53
BLOWBACK@新潟WOODY、2008年7月21日 / お京
ま、この日は白状すると、わたし、BLOWBACKを見たいがために来たのです。

なんて音だったことか。1曲目の「すきとおる」から、
文字通り、一瞬一瞬がすきとおるようにあんまり輝いているので、子供のように泣きたくなった。
そして、心の底から笑いたくなった。なんだろう、この音にみなぎる喜びと輝きは。
これまでも彼らの音は大好きだったけれども、今はじめて、あらためて彼らの音に出会った気がした。
この音になら、向こう側にさらわれて燃え尽きてもかまわない。はじめて彼らの音でそう思った。

きびきびとたたみかけるように音が飛んでくる。
ケンタロウさんのドラム、ますますよくなった。心なしか、また音も大きくなったみたい。無駄がなく、そして自由。
スギちゃんがステージの端ぎりぎりに置かれたマイクで歌う、
わたしはそのどまん前で、マイクを蹴倒さないように踊る。
パイン君は何度も客席に飛び込み、お客さんが諸手をあげて迎え入れ、
マイクに鈴なりになって歌う。
差し伸べられる手、打ち合わされる手、光る汗、輝く笑顔。
なにもかもがいとおしく、なにもかもが笑ってる、そんな空間を、BLOWBACKの音と存在がつくりだす。

「どこに行っても、同じでした。出会うべきものと出会い・・・Necessity」
ミディアムテンポの、重い音。
音が、ただの音を飛び越えて、この世界へのいとしさそのものになる。
そんなありえない瞬間を目の当たりにしている、そう思った。
なんて懐の深いバンドになって帰ってきたんだろう、BLOWBACKは。
これまで海外ツアーに出たバンドはどこもそれぞれに充実して帰ってきてたけど、
BLOWBACKは特に、ものすごくよくなった。
外からの風をとてもいい方向に浴びて、刺激も受けて、これまでやってきたことに自信も持って。
彼らは本当に海外に出てよかった、出るべき時期に、出るべくして出たんだと思う。

もちろんアンコールがかかる。ゆずるくんがステージに飛び上がってマイクをつかみ、
「I like time! I like time!」と叫ぶ。
いったん引っ込んだパイン君も出てきて、もちろん「I like time」
誰も彼も跳ねまわり、誰も彼も笑ってる、
今この瞬間がいとおしくていとおしくて泣きたくなる。そう、心から「I like time」、
こんな夜が大好きなのさ!

この4日間、素敵なライヴをいっぱい見たうちで、これがダントツでかっこいいライヴでした。

そんなわけでお京のNo.1はMUSTANG、のはずが、
ここにきてBLOWBACKになるのか?(笑。結局極寒じゃん)
遅ればせながら、新潟に毎回通ってしまいそうな自分がコワイ。
極寒ワールドツアーとかやったら、今度こそ絶対見に行っちゃうよ!!
そんな感じです。

ライヴが終わるとちょうど最終の新幹線に間に合う時間。
新潟のみなさま、ほんとうにありがと!
ものすごく心がほぐれて、自由にハッピーに過ごせた二日間でした。

これまでも新潟来て損した!と思ったことは一度もないけど、
新潟だけの二日間はとても楽しかった。
それにその前の二日間のツアーも。
なんて無茶な、そしてしあわせな毎日だったんだろう。
やっぱわたし、お京になれてよかったかも。

伊豆から戻ってきた娘に「ウィラードのおまけDVD、友達んとこで見せてもらったよー」と言ったら
「ずるーい!!!ハハについていけばよかったーーー!」と本気で怒られた。
・・・え。そんなにウィラードが好きかい。
いっそ、ウィラードでだまくらかして新潟デビューさせようかしら(笑)
No.970 - 2008/07/24(Thu) 19:15:31
「百鬼夜行2008」2days、2008年7月20日、21日 / お京
そしてまた5時には起き、知らないうちに広島で頭にできてたタンコブふたつと、
博多でこさえた右目の上のコブ(幸いあまり内出血しなかった)、掻き傷多数と共に、
博多から(飛べばいいものをひたすら地面を伝って)新潟まで。
途中、自宅に立寄って九州土産(天神様のお守り)と洗濯物を降ろすやまた電車に乗って、
でも地元で1本電車を逃したため、東京駅での新幹線乗り換え時間はわずか3分!
必死で走って3分を制しましたとも。
昼下がりのの新潟行き新幹線は1時間1本で、逃すとかなりつらいのです。

百鬼夜行2days、実はわたし、全部聴くのは今回がはじめて。すごく楽しかった。
だいたいが、新潟は、県内だけで相当粒のそろったバンドが集まる上、客席も込みで雰囲気がいい。
今このレベルで地元only企画、しかも2daysができる土地は、広島と札幌ぐらいではないかしら。

アメリカツアーからの帰国後はじめてBLOWBACKのメンバーを見た瞬間、
皆、なんだかひとまわりたくましくなったように感じた。
もちろん、2ヶ月やそこらで見てくれが急に変わるわけではないのだけれど、
なにか、持ってる空気がさらに引き締まって、自然体の自信を感じさせる。
もともとBLOWBACKは、それぞれにほれぼれするようないい男揃いだけれど、
さらに面構えがよくなった。
あ、今の彼らの音が聴いてみたい、と、その顔見ただけで思った。
特にB.のスギちゃんとDs.ケンタロウさん。
ケンタロウさん、ひげなんか生やしてますます男っぽく、素敵になった。なんかまた筋肉がついたのでは?
そういえばケンタロウさんは12日新潟でBLOWBACK、
アンチノックで(もひとつやってるバンド)羅生門、というとんでもないダブルブッキング、で、
新潟ではやめのスタート、トップでBLOWBACKやったあと、新幹線でアンチにはしったそう。
ふつうありえないカケモチ・・・すごいなあ。

ひとつめが、元Bristol Chaosのゆずるくん(G.&Vo.)と、元Rustic Top DogsのDs.さんと、Scrum HalfのB.たつや氏の新バンド(トリオ)、The EQUALIZE。
この前わたしが新潟に来たときには、出るかもしれない、出られないかもしれない、という状態でまだメンバーが固まっていなかった。
もしかして出るとしたらトップかな、と思った勘が当たった。
ゆずるくんがずっと動きたくてなかなか動けずにいるの、時々きいてたし、
メンバーを探してるのも見てたから、
またステージに戻ったの見て、心から嬉しかった。
(あー、新幹線に間に合ってよかった。というか、このバンドが見れるよう間に合うめぐりあわせだったのだろうと思う)
音が出る前、ゆずるくんがステージから客席をひとりひとり指す。
その目を見て、ああ、ほんとにこのひと、またステージに戻れてよかったなあと思った。
(わたし、この子、昔からなんか応援したくなるんだよね。
たぶん気質のどこかに一脈通じるものがあって、
実はいまだにひどい人見知りのわたしには珍しく、この子には人見知りが発動しない。)
1回目のライヴとは思えないぐらい、曲もそろっていてちゃんと仕上がっていた。
前に彼がやっていたのより、ややR&R色が強くなった、テンポのいいPUNK。
これまでそれぞれに活動してきたメンツなだけに、ライヴ運びもきびきびきっぱり気持ちがいい。
最後「Thank you, Chelsea!」とゆずるくんが叫んでライヴが終わった。

あとで、ゆずるくんが言ってた。
「ライヴの終わりに、俺、「Thank you, Chelsea!」って言ったんだ。わかる奴にわかればいい。
どうしても、ステージから、言いたかったんだ」
・・・新潟って、なんか泣かせる土地なんだよな。

長岡のバンド、ザ・パーティーズ。名前のとおり、お祭りノリのバンド。
ベースは、昔東京で暴れてたBrunt Head(つづりに自信がない)のB.ツッチー。
B.H.は当時のわたしにとって、特に好きなバンドというわけではなかったけれど、
ライヴ一時休業前のわたしが手当たり次第に聴いていたバンドの中のひとつだった。
彼のベースを聴くのは、ほとんど16年ぶりぐらいではなかったかな。
もちろん、当時のわたしはがんとしてメンバーと口利かない人だったから、
ツッチーとも、友達でもなんでもなかった。
ツッチーという名前を覚えたのも、数年前に新潟のライヴで声をかけられた時だった。
それでも、お互い生きのびて、また思わぬところでステージの上と前で向かい合う、
そのめぐり合わせがとても嬉しかった。

なんだかとっても楽しかった。無理せず、わくわくと、そこにいる。
それに客席で、BLOWBACKのパイン君やすぎちゃんが踊ってるのか◎。
特にパイン君、極寒のときもしみじみ思うけど、このひとが客席で踊ってると、あたりがぱあっと明るくなるのよねぇ。大好き。

第一夜で一番ほれぼれしたのは、EVE(ええわたしは(パインさん曰くの)隠れEVEのおっかけ(笑))、
ごつくてタイトで陰のある、いかにも野郎の硬派なPUNK。
また、なんかさらに音と存在感が引き締まったような気がする。
第一夜のトリはCIDER77。ここはいつだって音がしっかりしてて、はずれってことはないんだけど、
Vo.オペックさんが微妙にテンション低かった、かなー。
出来としては決して悪くない(スギちゃんかっこよかった!)。
ただ、がむしゃらにはじけきった状態にまで、ちょっぴり届かず。

ホントは東京に戻って、アースダムでAKUTAREとVEIHAIZと復活PADLOCK聴こうかなーとも、来る前には思ってたんだけど、
あまりの楽しさに、そしてBLOWBACK見たさに、結局2日目も残ることに。
珍しく(ツアーのおまけではない個人参加ではたぶんはじめて)とことん新潟で飲みました。
ツッチーと越し方を少し話したり(そう、当時決してメンバーと口をきかなかったわたしに、
彼らは自分たちで「踊る女」と呼び名をつけていたのでした)
CIDERのDs.ヒデさんの地元、能生(のう。富山のほうらしい)のバンドCONNECTIONS(ライヴもまじめな音、というか誠実な音で、わたしは好感が持てた)と、
子育て談義で大いに盛り上がるという不思議な展開。
それにしても、能生のおにいさんたちはいいひとたちだったな。ぜひまたいつか、酒でも飲みつつ子育てを語りましょう(笑)

人見知りのわたしが、飲んでこんなに楽しかったのは、これまで、函館と時々広島ぐらいだったのでは。

で、飲み会がお開きになると、知人宅で焼酎を飲みながら
70年代初め頃のストーンズのライヴビデオなど見る。
五泉という土地で汲んできたという湧き水が絶品、焼酎がすんごくうんまい。
たいしたことを話すわけじゃない。すっぴんのまま、話したければ話し、音に聴き入る時には聴き入り、全然気を使わずに過ごせる。
考えたら不思議だよなー。お互いフルネームも知らないし、連絡先も教えあわない(特に必要と思えない)。
まあ、わたしの場合、ほとんど誰に対してもそうなのだけれど。
それでライヴの時だけ顔合わせて、ごく短い間、ほとんど挨拶程度に話して、
それだけで時にはぴぴっと気持ちが通じて、時には相手の存在に慰められて、時には勇気が出て、
まあ友達って言えるのかどうかわかんないぐらい淡い接し方だけれども、
お互い生きててよかったと、
(たぶんお互いに)このひとには幸せになって欲しい、自分はこのひとを応援したい、と心から思える人たち。
気がつくと、そんなひとたちが、日本の津々浦々にいる。
こういうとき、わたしはお京でよかったなあと思うの。

昔、わたしが外で最初に出会った「愛情」は、愛情の名のもとに、お互いを縛るものだった。
今ではあれが愛情だったのかどうかさえ、自分にもわからない。
でももしそうなら、わたしはあんなものは二度と要らない。
そうでなかったとしても、やっぱりわたしは、二度とそっちに踏み出すことはないかもしれない。
そのかわり、音を媒介に、他者の存在を感じ、他者を大切に思えるようになった。
わたしには、そのほうが向いているのかもしれない。少なくとも、自由に、ラクに呼吸できる。

「ライヴはじまる10分ぐらい前に『お京さん来たよ』って言われて、よっしゃあ!と。連絡とかしてなかったしね」(そもそもお互い連絡先知らない)
「うん。びっくり。でもなんかそんな予感がしてたんだ」
苦労の末に、つい1ヶ月ばかり前にかたまったメンバーはとっても合ってるみたい(その後話したけど、実にいい連中だった)
行けるところまで思いっきり行きな。
お京はたぶんずっと、そういう君の味方だと思うよ。不思議なもんだね。

ストーンズのビデオ見てそのまま適当に眠る。
翌朝、ひもじくて目がさめるとひとりであたりを探検したりして。
新潟からわずか二駅だというのに、みごとなまでになんにもない。
開いてる店なんか一軒もない。空き店舗も多い。お年寄りが玄関先で座ってたり、おじさんが打ち水してたり、のどかな時間。
線路は単線で、コスモスみたいな黄色い花(でも黄花コスモスではない)が夏の光の中でゆれていた。きれい。
種まいたら横浜でも育つかしら。ふたかたまりほど種をとって、握りしめて戻った。
戻ってまた焼酎飲んで、ご飯作ってもらう。ごちになります(笑)
ごめん、わたし、すっげー食った。
他のメンバーも加わって、焼酎を飲みながらストーンズ⇒スライダース⇒ウィラード(笑)とビデオ三昧して、それから会場へ。
すでに身体のノリがハードコアでなくて、えらいゆるいんですけど(笑)

さて二日目。最初は、やっぱり頭の中からストーンズが抜けなくて(ちなみに今も抜けてません)
ついでに酒も抜けなくて、身体がゆるーいまま、どうしようかと思った。

The GLITTERZが、ぴしっと焦点がしぼられてて、前に見たときよりずいぶんよかったと思う。
ちょうどR&Rノリになってた身体のリズムともマッチして、楽しかった。
HEARTWORK(ここは着実)、
KLAXONS(Vo.のアラキ君がふだんほどぱーっとはじけてなかったような?
ベースのお姉さまはかっこよかった。弾き終わって、出し尽くしたって感じでステージにひっくり返って)ときて、トリがBLOWBACK。
No.969 - 2008/07/24(Thu) 19:12:25
2008年7月18日、19日「ANARCHIC NOISE DISTRUCTION JAPAN TOUR 2008」 / お京
娘が夏休みで、祖父母と伊豆に行っているのをよいことに、
18日広島(荘一氏も来てました。いいなあ)、19日博多と悪意、CROSSFACE、WARCRY(US)のツアーを回り、
20日、21日と、新潟の、新潟による、新潟のための企画「百鬼夜行」2daysに行って来ました。
途中、広島ではネッカフェ泊してたんですが、あまりにも疲れたんでPCには手も触れずに爆睡。

19日広島、NEVER AGAINはトップバッターで、新曲も増えてて良かった。
またその新曲が、遅めのテンポで、にっしん君のうたが若々しく生々しい。
にっしん君の声は、どうしていつもあんなに必死なんだろう。今伝えないと死んじゃう!みたいな。
だけど彼らにしてはすこぅし、はじけっぷりが足りなかったかな。

CROSSFACEは、歴代で今のメンバーが一番いいと思う。
もともとわたし、オーサカ君のVo.は、今のPUNKのVo.では3本指に入ると思っている。
どれだけ怒ろうが酔っ払おうが、なまなましくなるだけでうた自体は決して崩壊しない。
ベースの川口君も「間違いない!」し、ギターの子もいい。
加えて新しい(去年ぐらいから?)ドラムのあゆむ君が、
テクがしっかりしている上、センスがいい。(おまけにまじめで謙虚。応援したくなっちゃうね、こういうひと)
今のメンバーは4人とも音的にしっかりしてるから、
曲から曲へのうつりかわりとか、全体の流れとか、
こまかいところまでさりげなく工夫してて、というかあれこれ遊んでみてて、それがすごくおもしろい。
やっとここにきて、フルで走り出せそうな感じ。

今回のツアーの悪意、小出さんがすごくいいのです。
ヴォーカルもだけど、歌の合間に口をついて出るMCが、
それ自体、歌で人生で闘いで、
つまりそのまんまリアルタイム等身大の生き様で、泣きたいぐらいぐっと来る。

今回のツアーの悪意ベースはヘルプ、
でも、押さえるとこしっかり押さえてくれるので、ある意味安心して聞いていられます。
早くいいベースが見つかるといいんだけど。

で、小出MCに触発されたOrigin of M、ガイ様がMCにはしり、それがまたすごくよかった。
「はだしのゲン」の作者にインタビューした話とか。
音もますます堂に入ってきて、この日の音のNo.1!はオリジンだったかも。

2つめに出たCROSSFACE聴いて、CROSSFACE惚れ直し!!と思い(いやこれは実際に惚れ直し)、
その後出てきた悪意を見て、「やっぱ悪意よぉ!」と思い、
そしてまたまたその後出てきたオリジンを見て、No.1!と惚れ惚れする。
とってもぜいたくな、いいライヴでした。

ASPHALTのVo.ジェロ君が、ライヴの後に言ってた。
「俺、ライヴやりたいと思った。ここんとこ、ライヴ見に来てもやろうって思えんくて。
今日の悪意のライヴきいたら、またやりたいって思った。」
なんかそういう力のあるライヴだったのですよ。

ところでWARCRY from USAは、やっぱりかなりヒットです。なんかこれぞPUNK!って音で、わたしのツボ。
リズム隊がものすごくしっかりしてる。
わたしは生音ではきいていないのですが、
BLOWBACKのDs.ケンタロウさんによると、WARCRYのドラムは
「これまで聴いた中で一番生音がでかい」そう。
てことはヒデトシさんやたっつ君よりでかいのだな?
ベースのお姉さまがまた、パワフルでかっこいい。
広島で「あなたのベース、大好き」と言ったら
がしっと抱きしめてくれて「あなたの暴れっぷりこそ。名前は?」と。
言葉なんか要らない、音が好きな同士のコミュニケーションって感じですごく嬉しかった。

広島ではネッカフェのシャワーが壊れていて汗だくのまま、死ぬ思いだった。
お風呂入れないと、なんだかテンション下がっちゃう。
あまりにしんどいので博多ではビジホを取り、風呂!
夏のツアー、風呂がなくては耐えられない。

博多では、昼間、大宰府天満宮にいって娘の合格祈願、
祈祷がとっても丁寧だった。だいいち、合格祈願は娘だけで、祝詞も独占。
(電話で「こんな祝詞だったよ」と娘にとなえてやったら「なんか強制的に合格させられそう」と言ってた。してくれよ!!(笑))
関東あたりの大きな神社とは違うなー。
自分で玉串奉納とかすると思わなくて、まるであっぱっぱなカッコで行ってちと後悔(笑)
おまけににょっきり素足で、祝詞の間正座してたら、足がひどくしびれて困りました。
ついでに(よせばいいのに)炎天下なのにレンタチャリで大宰府を走り、ぐたぐた(笑)
畑、畑、畑の中に転がる礎石や石碑、明日香村あたりと感じが似ていて、
ああいう場所、とっても好きなんだけれど
とりあえずあんな炎天下に走り回る場所ではなかったわ。

博多でのWARCRYでは、悪意のDs.ダリさんが客席で大暴れ。
ダリさんの暴れ方、実に爽やかで華やか。
ごっつい暴れ方なんだけど、軽やかで自由で、しかも端正で(←ここがダリさん)、
たとえぶつかられてもダメージが少ない。暴れるのがうまいヒトほどそう。
思わずほれぼれと見とれてしまいました。うーんきれい。
日本のハードコアの華だな、あの暴れっぷりは。男だったらあんなふうに暴れたい。
(女性だと、いくら筋肉量を増やしてがんばっても、あのボーリョクテキ華やかさには及ばない。)
博多での悪意のライヴ自体は、なんだか前にずれてきてドラムが叩きにくそうで、
今回のツアーでわたしが見た悪意の中では決してよいほうではなかったのですが、小出さんはやっぱりよかったです。

いいツアーですよ、ほんとに!
No.968 - 2008/07/24(Thu) 18:45:46
とりいそぎ / お京
WARCRYとCROSSFACEと悪意のツアー、いいよ!!
初日の富士と二日目の名古屋(時間切れで途中抜け)行ってきました。
ツアーがないと、夏って気がしないのよ。

日本側のツアーバンドは、まあはずれなしだろうとは思ってたけど、USからのツアーバンドもいい。
WARCRY(何年か前にTRAGEDYで来日したTodがVocal。
前に見たときよりずっとガタイが良くなっていたので一瞬わからなかった)がストレートに楽しい。
リクツぬきに血が騒いで踊れちゃう。こういうの好き!!
わたしはこういう音に無条件で反応する生き物らしい。
たぶん、くたばるまで。

CROSSFACEがまたいい。
特に名古屋での(over35向け?の選曲の)ライヴ、曲から曲への移り変わり方が絶妙で(途中、ギターの調整で止まったことはあったけど)
最初から最後までずっと、ひとつの流れがはりつめていて、すごくよかった。

今回、実はそんなに何ヶ所も回る予定はなかったのだけれども、行けたら行ってしまいそう。
そんなわけで、このあとの
ANARCHIC NOISE DISTRUCTION JAPAN TOUR 2008 は

14日(月)@京都ウーピーズ
15日(火)@四日市CLUB CHAOS
17日(木)@高知CHAOTIC NOISE
18日(金)@広島BORDER
*オリジンもネバーも出るの(はぁと)これは行きたい!
19日(土)@博多DECADENT DELUX
20日(日)@黒崎マーカス
21日(月・祝)@大阪パイプ69
22日(火)@岡山・K2
23日(水)@出雲アポロ
25日(金)@浜松G-SIDE
26日(土)@新宿アンチノック

こうやってツアー日程書いてるだけで、ライヴハウスや、その場所でやってるバンドが目に浮かんで血が騒ぐ。
(岡山と出雲には、まだ行ったことがないけれども。)
No.967 - 2008/07/14(Mon) 20:14:21
このところ、黙々と仕事しすぎたので / お京
風を受けに、午後仕事をやすんで大阪に行った。
ベースのななさん抜けてNIGHTMAREはお休み中なので
今、大阪にふらりとききにいくというとあぶらなぶり。
以前対バンで見たことのあるNiseuo and...(長くてまだ覚えていません)
屋根裏部屋の古いおもちゃ箱に飛び込んだトム・ウェイツって感じのとこで、
小道具(おもちゃ)満載、お芝居たっぷり、
この前見て覚えている演目がほとんどだったのですが、
このテのステージには珍しく、ミュージカルを繰り返し見る感じで、二度目も結構楽しめました。
2番目が21歳のギター青年のソロ、ストイックな、修行僧という感じのひとが、ギター1本でぶっとんでく。
ああいう入り込み方ができるのはギターならではだなあと思う。
3番目もソロでギリシアのひと、
そのあとがあぶらなぶりだった。今日はいい感じ。
風がかよっている。
わたしは立ち尽くしたまま、その風に揺れていた。

ところで2つ目が終わったとき、ふと見るとお仕事帰りのマー様が!
後で気づけば白い作業着着たマコト様もいるではありませんか!きゃあ
(・・・大阪には隠居できないって書いたばかりですが、ああやっぱ大阪っていいなあ、と(笑)
NIGHTMAREには無条件にミーハーなわたし。)
「ベース、たった今決まったで。もうこいつしかおらんやろ」
それは松コウさんでした!!きゃー!!もう、涙が出るぐらいうれしかった。
わたし、最初にNIGHTMARE(実は)いいなって思ったころ、松コウ氏のベースのファンだったんだもん。
何より、遠からずまたNIGHTMAREが動けるかもってのがうれしかったし、
NIGHTMAREの決してあきらめずに進んでいくとこ、まのあたりにして、たまらなく胸が熱くなった。
「まあこれでコケたら、NIGHTMARE終わりにしようかと思って」
マー君、ありえない。マー君とまこちんには、あきらめるって言葉、似合わない。
一時期NIGHTMAREが解散してた頃、たまたま同じような波で、わたし自身、低空飛行だった。
同じ時代を彼らがあきらめずに進んでいることを、たぶんわたしは心の支えにしている。
一方的な、甘えだけれどもね。

胸がいっぱいになって泣きたくなったので、一度ライヴハウスの外に出て、深呼吸。どきどき。

10年以上経って、またこのフロント。どんな音になるだろう。めちゃめちゃ楽しみ。
時は、そうあさってな方向には流れていかないもんだなあと思った。

****

2008年8月27日、追記。
結局、この顔合わせのステージは実現しないことになりました。

ベースが見つかって、動きはじめたNIGHTMAREを聴ける日を
いつまでも待っています。
No.966 - 2008/07/08(Tue) 07:44:20
我に返ると / お京
もうずっと、わたし、隠居したら、友人が多く(なぜか20歳過ぎの頃から、同い年の仲良しは大阪に集中してた)ごはんもおいしい大阪に住みたいと思ってたんだけど、
函館が遠くなると思うと、きっと大阪には住めない、ということに気がついた。

たぶん函館のライヴのない半年間(CRUDEのツアーはあるけど)。
長い。でも、ラッキーかも。
仕事はとんでもなく忙しいし、家のこともあるけど、
フラメンコしっかり踊っていようと思った。

踊ってさえいれば、わたしは生きていかれる。
踊ってさえいれば、わたしの心は破裂しない。

最近まで、今一番好きなのはたぶんMUSTANG(とCRUDE)、
でも、別格はFORWARDとNIGHTMAREと鉄アレイ、と言ってた。
その音と共に過ごしてきた時間と、わたし自身への人生への影響度が違うってことで、
その3つは別格から動いたことがなかった。
今は別格抜きで函館が一位というか、函館も別格に入っちゃったというか(笑)
少なくともわたしの30台後半からの人生は、あの音(と極寒ツアー、ってことはBLOW BACKも別格だな)なしでは語れない、ということを実感している今日この頃です。
No.965 - 2008/06/30(Mon) 19:45:27
2008年6月29日 / お京
翌29日はアースダムへ。いい顔ぶれで、おもしろかった!
VEIHAIZ、CROSSFACE、スリップヘッドバット、AKUTARE、オリジン、他。

CROSSFACEが、えらい良かった。新曲もいい。
(新曲がいいといえば、VEIHAIZの新曲も好き。)
今のCROSSFACEのメンバー、やっぱりいい。
ドラムが安心して聴けて、しかも安心では終わらないっていうのが好き。その点、今のドラム君は花マル(笑)
長いこと、メンバーがかたまらなくて、いったいどこに流れていくのだろうと思ったりしたことはあったけれども、今はいい。
ツアーが楽しみだ。

AKUTAREはわたし、関東の若手の中でイチオシ。
やんちゃでがむしゃらで、R&Rベースでツボはしっかり押さえててイキがいい。
2年ぐらい前は、もっぱら「やんちゃでがむしゃら」のほうが目だってた。
やりたい音はたぶんわたし好みで、これから伸びそうだけど、でもちょっと若過ぎ、とか思ってた(笑)
それが最近ぐっと伸びて、この前のツアーで完全にファンになる。
なにせスパッとしてて気持ちがいいのだ。音も、きっぷのいいライヴっぷりも。
それにドラムが痛快だ(これはわたしがバンドのファンになるときの必要条件)。
以来、彼らのライヴに行くときにはAKUTARE Tシャツ着こんで最前列で暴れてる。
関東の若手で応援したいとこ、ひさびさなんだもの。止まらずにがんがん行けー!!って感じ。

それに何といってもオリジン!
ライヴ前から、Vo.ガイさまの、これからまだ自分のバンドのステージがあるってのに
スリップでがんがん踊ってダイヴしちゃうっていうはじけっぷりがもうもう(はぁと)
もちろんライヴがまた(はぁと)「ライヴはパンクディスコじゃあ!」とのたもうて、客席にがんがん飛び込んで歌うガイさん、
さりげにヘンタイな西村ドラム(とっても好み)、ますますよくなったギターのマルちゃん、
楽しくて、もう笑いっぱなし。
そして、途中で足つったりしながらも弾きまくり、
予定の曲終わってみんながひっこんでも、
「俺まだやりたい。ガイ君!」とステージに残っちゃうにっしん君、こういうとこ、ぐっと来る!
もちろん客席からもアンコールかけましたとも。
なんかライヴ好きの心のツボど真ん中!なライヴでした。

・・・やっぱ広島に通ってしまいそう。
なにせ函館は向こう半年ぐらいないし(CRUDEはツアーするけど)、
今わたしの函館狂い(?)を多少なりとも緩和?できるバンドがあるとしたら広島勢かも。わかんないけどね(笑)


いい週末だったけど、死ぬほど眠くて(笑)仕事は山積み。やれやれ。ではまた。
No.964 - 2008/06/30(Mon) 19:35:53
マシンガンツアーファイナル@仙台バードランド(こちらもほとんど移転前ファイナル)、2008年6月28日 / お京
土曜日のツアー&バードランド(ほとんど)ファイナル。
あの小汚い(これはほめ言葉です!)、ステージ前に柵なんかない、
、いかにもライヴハウス!ってライヴハウス、好きだったのに。
結局、飛び入り10バンド近く、最初は状況がさっぱりつかめず、とにかく聴いて、踊れるバンドは踊って
途中から「飛び入り出演リスト」が掲示されて、やっと状況がつかめた(笑)
もとから予定されてたバンドは5バンド、地元1バンドとマシンガンツアー3バンド+日本脳炎。
もとからの5バンドは本来の長さのライヴやって、飛び入りは原則3曲ずつ。
それでも結局、(予想通り)ほとんどオールナイト。
最初っからその覚悟だったので、いつものように夜行バスを取ったりせず、とことん見届けるつもりで行きました。

仙台勢結集って感じですごくよかった。バードランド、かれこれ20年以上続いているはず。
わたしが遊びに行くようになったのは、せいぜいここ10年程のこと。
元気のいいお兄様たちだけでなく元気のいいお姉さまたちがいっぱいきてて、
客席がとっても元気で、あったかかった。
(中でも圧巻は、元ラテン系ダンスのショウダンサーのMさん。
お噂はかねがね、でもお会いしたのははじめて。「踊りの仕事をなさってる方?」ときかれ恐縮。
派手でオトナでかっこいい!しばし踊りの話で盛り上がる。お知り合いになれてすごく嬉しかった。)
無茶な暴れ方するひとたちはいなくて、皆(前のほうは)踊ってる。
仙台のツアーバンドが出ると「おかえりー!」って自然に歓呼が上がって。

今回のツアーで、最初と最後では見違えるぐらいよかったのがKINSMEN。
ノッカーズは「嫌だったら出口はあっちだ!」とか素敵な憎まれ口叩きながら15曲!+アンコール(笑)
さすが、やるねえ、ライヴバンド。これがPUNKのライヴだあ!って感じですんごく痛快だった。
すなおな、いい感じの若さ。絵に描いたような、「ツアーで伸びる」パターン。
きっと仙台に至るまでの東北ツアーもよかったのでしょうね。

その間ずーっと、ほとんど酸欠一歩手前(笑)
そのあとDRAGON SCREWが飛び入ってから、日本脳炎。
わたしはここで一回休み。わたしよりずっと好きな連中がいるんだから安心して任せようって感じ。

Passing Truth Driveをはさんで、トリがもちろんNaked Yeggs。
時間はもう午前3時を回ってて、酸欠と疲労の極地、だけどいいライヴだったなあ。
気負うでなく、淡々と、しかも生き生きと、いいツアーのあとの、充実したステージ。
「おかえりなさい」とビールをあおりながらがんがん踊るお客さんたち。
アンコール入れて、たぶんだいたい1時間弱ぐらい。
後で日下君が「こんな絵に書いたような(いい)ツアーファイナル、
俺、かつがれてんじゃないかと思った」って言ったぐらい、じんわりと、
その場にいられることが嬉しくなるような、いいライヴだった。

わたし、マシンガンのツアーファイナルに行ったの、はじめてだったの。いいねえ。病み付きになりそうよ。
なにしろ、今、日本のバンドで定期的にツアー回ってるのって、極寒とマシンガンしかないものね。

明け方、バードランドで、乾きモノで飲む。いい笑顔の乾杯、しあわせ。
でもさすがに疲労困憊して、30分ぐらいステージで爆睡。

目を覚ますと5時過ぎ、そろそろ撤収だ。ライヴハウスの外は、朝。
「ありがと。楽しかった。またね!」
「お京さん、いろんな土地でいろんなライヴ見てるでしょ。どうだった」
「今回のツアーファイナルは、ホントよかったよ。マシンガンツアーのファイナル来たのはじめてで、感動しちゃった。」
「ツアー終わっちゃうの、なんかさびしくてさ。なんか、すごくいいツアーファイナルでさ・・・
このステージに立つのもこれが最後だなんて、やってるときにはちっとも考えなかった。
はじめてのライヴから、ここでやってて・・・」
祭りの後、ちょっとしんみり。うん、うん、あんないいツアーだったし、バーラン、いいハコだったものね。
旅人のわたしでさえ、ちょっともらい泣きしたくなった。
でも、「ひとがいればだいじょうぶ、これからもまた遊びに行くよ。
仙台、楽しみにしてるよ」って、ぽんぽんと肩を叩き、しっかりと握手した。

終わり方にはいろいろあるけど、あんな後味のいい終わり方なら、最高じゃない。
ひとさえいれば、だいじょうぶ。
新生バードランドも、彼らならきっといい場所にできると思う。
またいずれ、きっと、行きます。
No.963 - 2008/06/30(Mon) 19:19:32
今、函館です。 / お京
ライヴめちゃめちゃよかった・・・!
ツアー組もたのしかったですよ。
・・・が。あろうことか、MUSTANGは12月ぐらいまでないみたい(泣)
てことはCRUDEもツアー終わったらしばらくない(泣)
半年ないの?それってこれまでで最長記録?おまけに来年の極寒にはほとんど行かれないし。
すでに禁断症状の予感におののいています。

雨の本州からさわやかな風が吹く函館へ、
朝イチの飛行機をとってたので(エアドゥは安いけれど本数が少ないので、
遅刻してあわてるよりはと、4時起きして羽田6時40分の飛行機に乗る)
ライヴまではフリータイム。こういうときじゃないと、わたしには、フリータイムってない。
で、空港からバスで、函館からちょっと離れた大沼ってとこ行って
レンタチャリ借りて、大沼・小沼の湖畔をサイクリング(約25km)。
自転車、大好き。だけど最近、チャリで無心に放浪できる時間がなくて。
水と、木と、ひんやりした風と、チャリンコと、夕方にはライヴ(笑)。久々に至福の時間だった。

そしたら仕事でとおりかかったライヴハウスのスタッフの子にしっかり目撃されてたみたいで。
ライヴのあと「おきょーさん午前中大沼でサイクリングしてたでしょ!似合わないよ!なにさわやかなことしてんの?」
「おかしいよー!なんかくってんじゃねーの!」
と函館勢につつきまくられ、「なんで知ってんのー!」と最初、本気であせりました。
種明かしされて納得だけど、ライヴの時とはぜんぜん違う服装で、帽子とかかぶって健康的にチャリンコこいでたのに
車で通ったスタッフの子にバレたってのも驚き。函館エリアでミョーなことはできません(笑)

函館まで、1両しかない鈍行列車に乗って帰って、
かいた汗を近所の銭湯(温泉)でさっぱり流して、ひっそりベイシティへ。
ライヴハウスの前では慎也君とヒデカズさんが大盛り上がり、海外の話、音作りの話(←レベル高)、
生き生きと風が通っていて、きいてるわたしまで血が騒ぐ。今一番この風を感じることができるのは、函館なのですよ。
テキサスに行かなかった「敵前逃亡」のわたしは、彼らから見えないよう自販機の陰にひっそりと立ってたのですが、
はなしが一区切りついたところでヒデカズさんが「おきょーさん!おきょーさん!そこにいるんでしょ!ダラスでは探しましたよ!」
あああ。予想したとおり針のむしろ(笑)
「おきょーさんだけ入場料は3,500円!関税がかかります!」とヒデカズさん、
「で、当日はいくらなの?」と受付してたたっつ氏にきくと「おきょーさんは3,500円です」
たっつ氏まで・・・くっそぉ。(いや、正規の料金で入りましたよ)

そしてそのライヴが!
特に弁慶氏のライヴのはじけ方はとんでもなかった。ほれぼれ。
ああ、みんな、やっぱひとまわり大きくなって帰ってきたなって思った。CRUDE in テキサス、ききたかったなあ!!!
1ヵ月半ぶりに聞いて、ああ、身体中の細胞がききたがってたんだなあ、と実感。でも5曲?6曲?みじかかった。

彼ら函館勢の好きなところ、そしてわたしが自分の中で一番好きだ!とこれまでに思ってきた歴代のバンドには
ひとつ、共通点がある。うまいとか曲がどうとかいうことじゃない。音がいいバンド、ライヴがいいバンドは、ほかにもないわけじゃない。
だけど、聴く側まで(すくなくともわたしには)、挑戦!を感じさせて、
そして自分でも自分なりのやり方で何かに挑戦!させてしまうような力を感じたときに、わたしにとって、そのバンドはNo.1になる。
おどろきと、新鮮さと、ドキドキと。
彼らを聞くことで、わたしの人生は変わったとはっきり言えるような。
今、わたしの中でその位置にあるのは、ふと気がつくと、ダントツで函館勢なのだ。

ライヴのあいまにずっとかかってたのは、テキサスで対バンしてきいて気に入ったってバンド。
彼らのこういうとこも、わたし、大好き。

MUSTANGは3番目、次の予定のチラシが貼ってなかったんで、もうこれでしばらくは聴けないと覚悟して臨んだ。
たった5曲、「Get Power...」「函館」「Humanity」「Poison」「届け」、でもなんという5曲だったことか!
聴きながら、このままこの音と飛んでいってしまってもかまわないと思った。
大好き、大好き、その「大好き」は、全部今この瞬間だけのもの、この瞬間にだけ生きるもの。
なにもかも、なにもかも、融けてしまえ、蒸発してしまえ、そしてのぼってゆけ、
この瞬間さえあれば、わたしは生きていける、
この瞬間さえあれば、わたしは耐えるべきことを耐えられる、忍ぶべきことを忍んでいける。
できないというのなら、今この瞬間に身体ごと、意識ごと溶けて消えてしまったほうがまし。
この音は、わたしの命取り。この音に生身で向かい合うことは、いつだって試練、いとおしい試練、
ここにたどりつくために、わたしは生きている。

そしてまた、MUSTANGの弁慶さんが、CRUDEの時以上によかった。
このひとのライヴ中の開けっぱなしさ加減というのはとんでもない。
で、MUSTANGの時のほうが、CRUDEの時よりさらにあけっぱなしな気がする。
CRUDEのほうが、MUSTANGよりかたちがはっきりしているというか、CRUDEスタイルがあるというか。
MUSTANGは、いい意味で、もっと何でもありという感じ。
わたしが時としてCRUDEのほうがかっこいい!と思いながらも、
なぜかMUSTANGが自分でも不思議なぐらい、ただもう好きなのは、多分、そのせい。

ライヴの後、函館には珍しく、そのままベイシティで、乾きモノで飲んだ。
(お京は基本的に打ち上げには顔を出さないけれど、函館だけは別格です、いろんな意味で。
そういうわたしにとっての「別格の土地」って、浜松とか、大阪とか、これまでもいろいろありましたが、今はダントツ、函館)
「ツアー組1,000円!函館勢は、お京さんも含めて、1,500円!」と弁慶さん。
だからわたし、いつからそっちに・・・(笑)光栄だけどね。

函館勢との今の距離感は、とっても好き。
見るとこ見てて、その上で、そういう生き物としてそこにほうっといてくれる感じ。
そういう相手(函館以外にももちろんいます)とはわたし、あえてあまり口は利かない。
でも、すごく信頼してるし、感謝もしてる。
そして同時に、彼ら(と娘)を、生きていく上での試金石みたいにしてる。
彼らの大気圏内に、顔を上げて立っていられるうちは、わたし、だいじょうぶ。
もしいつか、そうできなくなる時がきたら、冗談ごとではなく、死ぬほどつらいと思う。
彼らの前で顔をあげられないとき、それはわたしの人生がおかしな方向にすすんでいるときだと思うから。
もうない、とは思うけど、そうは言い切れないから、いつだってちょっぴり緊張しながら生きている。
いや、逆かも。その緊張感が、わたしを生かす。いつも、朝になるたびに生まれ変わるような、あの感覚。朝の、青みがかった緊張感。あの感じ。

ツアー勢もよかったよ。
なんというか、いいツアー特有の、生き生きした空気をどのバンドも放ってて(特にKINSMEN)
聴いててうれしくなってしまいました。
今週は東北をめぐります。

そうそう、仙台バードランドが移転します。
ほとんど今回のツアーファイナルが、あの場所でのバードランドのファイナルになりますので、
行かれる人たちは行って、最後まで楽しみつくしましょう!

旅人お京にとっても、仙台といえばバードランドだった。
ライヴハウスらしい、柵のない、狭い、きたない、いいハコ。
移転した先も、仙台のみんなの力で、きっと素敵なハコになると信じてるけど、
これまでいい時間をくれた、あの場所とスタッフに感謝をこめて、わたしも遊びに行くつもりです。
No.962 - 2008/06/22(Sun) 10:17:54
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