ライヴめちゃめちゃよかった・・・! ツアー組もたのしかったですよ。 ・・・が。あろうことか、MUSTANGは12月ぐらいまでないみたい(泣) てことはCRUDEもツアー終わったらしばらくない(泣) 半年ないの?それってこれまでで最長記録?おまけに来年の極寒にはほとんど行かれないし。 すでに禁断症状の予感におののいています。
雨の本州からさわやかな風が吹く函館へ、 朝イチの飛行機をとってたので(エアドゥは安いけれど本数が少ないので、 遅刻してあわてるよりはと、4時起きして羽田6時40分の飛行機に乗る) ライヴまではフリータイム。こういうときじゃないと、わたしには、フリータイムってない。 で、空港からバスで、函館からちょっと離れた大沼ってとこ行って レンタチャリ借りて、大沼・小沼の湖畔をサイクリング(約25km)。 自転車、大好き。だけど最近、チャリで無心に放浪できる時間がなくて。 水と、木と、ひんやりした風と、チャリンコと、夕方にはライヴ(笑)。久々に至福の時間だった。
そしたら仕事でとおりかかったライヴハウスのスタッフの子にしっかり目撃されてたみたいで。 ライヴのあと「おきょーさん午前中大沼でサイクリングしてたでしょ!似合わないよ!なにさわやかなことしてんの?」 「おかしいよー!なんかくってんじゃねーの!」 と函館勢につつきまくられ、「なんで知ってんのー!」と最初、本気であせりました。 種明かしされて納得だけど、ライヴの時とはぜんぜん違う服装で、帽子とかかぶって健康的にチャリンコこいでたのに 車で通ったスタッフの子にバレたってのも驚き。函館エリアでミョーなことはできません(笑)
函館まで、1両しかない鈍行列車に乗って帰って、 かいた汗を近所の銭湯(温泉)でさっぱり流して、ひっそりベイシティへ。 ライヴハウスの前では慎也君とヒデカズさんが大盛り上がり、海外の話、音作りの話(←レベル高)、 生き生きと風が通っていて、きいてるわたしまで血が騒ぐ。今一番この風を感じることができるのは、函館なのですよ。 テキサスに行かなかった「敵前逃亡」のわたしは、彼らから見えないよう自販機の陰にひっそりと立ってたのですが、 はなしが一区切りついたところでヒデカズさんが「おきょーさん!おきょーさん!そこにいるんでしょ!ダラスでは探しましたよ!」 あああ。予想したとおり針のむしろ(笑) 「おきょーさんだけ入場料は3,500円!関税がかかります!」とヒデカズさん、 「で、当日はいくらなの?」と受付してたたっつ氏にきくと「おきょーさんは3,500円です」 たっつ氏まで・・・くっそぉ。(いや、正規の料金で入りましたよ)
そしてそのライヴが! 特に弁慶氏のライヴのはじけ方はとんでもなかった。ほれぼれ。 ああ、みんな、やっぱひとまわり大きくなって帰ってきたなって思った。CRUDE in テキサス、ききたかったなあ!!! 1ヵ月半ぶりに聞いて、ああ、身体中の細胞がききたがってたんだなあ、と実感。でも5曲?6曲?みじかかった。
彼ら函館勢の好きなところ、そしてわたしが自分の中で一番好きだ!とこれまでに思ってきた歴代のバンドには ひとつ、共通点がある。うまいとか曲がどうとかいうことじゃない。音がいいバンド、ライヴがいいバンドは、ほかにもないわけじゃない。 だけど、聴く側まで(すくなくともわたしには)、挑戦!を感じさせて、 そして自分でも自分なりのやり方で何かに挑戦!させてしまうような力を感じたときに、わたしにとって、そのバンドはNo.1になる。 おどろきと、新鮮さと、ドキドキと。 彼らを聞くことで、わたしの人生は変わったとはっきり言えるような。 今、わたしの中でその位置にあるのは、ふと気がつくと、ダントツで函館勢なのだ。
ライヴのあいまにずっとかかってたのは、テキサスで対バンしてきいて気に入ったってバンド。 彼らのこういうとこも、わたし、大好き。
MUSTANGは3番目、次の予定のチラシが貼ってなかったんで、もうこれでしばらくは聴けないと覚悟して臨んだ。 たった5曲、「Get Power...」「函館」「Humanity」「Poison」「届け」、でもなんという5曲だったことか! 聴きながら、このままこの音と飛んでいってしまってもかまわないと思った。 大好き、大好き、その「大好き」は、全部今この瞬間だけのもの、この瞬間にだけ生きるもの。 なにもかも、なにもかも、融けてしまえ、蒸発してしまえ、そしてのぼってゆけ、 この瞬間さえあれば、わたしは生きていける、 この瞬間さえあれば、わたしは耐えるべきことを耐えられる、忍ぶべきことを忍んでいける。 できないというのなら、今この瞬間に身体ごと、意識ごと溶けて消えてしまったほうがまし。 この音は、わたしの命取り。この音に生身で向かい合うことは、いつだって試練、いとおしい試練、 ここにたどりつくために、わたしは生きている。
そしてまた、MUSTANGの弁慶さんが、CRUDEの時以上によかった。 このひとのライヴ中の開けっぱなしさ加減というのはとんでもない。 で、MUSTANGの時のほうが、CRUDEの時よりさらにあけっぱなしな気がする。 CRUDEのほうが、MUSTANGよりかたちがはっきりしているというか、CRUDEスタイルがあるというか。 MUSTANGは、いい意味で、もっと何でもありという感じ。 わたしが時としてCRUDEのほうがかっこいい!と思いながらも、 なぜかMUSTANGが自分でも不思議なぐらい、ただもう好きなのは、多分、そのせい。
ライヴの後、函館には珍しく、そのままベイシティで、乾きモノで飲んだ。 (お京は基本的に打ち上げには顔を出さないけれど、函館だけは別格です、いろんな意味で。 そういうわたしにとっての「別格の土地」って、浜松とか、大阪とか、これまでもいろいろありましたが、今はダントツ、函館) 「ツアー組1,000円!函館勢は、お京さんも含めて、1,500円!」と弁慶さん。 だからわたし、いつからそっちに・・・(笑)光栄だけどね。
函館勢との今の距離感は、とっても好き。 見るとこ見てて、その上で、そういう生き物としてそこにほうっといてくれる感じ。 そういう相手(函館以外にももちろんいます)とはわたし、あえてあまり口は利かない。 でも、すごく信頼してるし、感謝もしてる。 そして同時に、彼ら(と娘)を、生きていく上での試金石みたいにしてる。 彼らの大気圏内に、顔を上げて立っていられるうちは、わたし、だいじょうぶ。 もしいつか、そうできなくなる時がきたら、冗談ごとではなく、死ぬほどつらいと思う。 彼らの前で顔をあげられないとき、それはわたしの人生がおかしな方向にすすんでいるときだと思うから。 もうない、とは思うけど、そうは言い切れないから、いつだってちょっぴり緊張しながら生きている。 いや、逆かも。その緊張感が、わたしを生かす。いつも、朝になるたびに生まれ変わるような、あの感覚。朝の、青みがかった緊張感。あの感じ。
ツアー勢もよかったよ。 なんというか、いいツアー特有の、生き生きした空気をどのバンドも放ってて(特にKINSMEN) 聴いててうれしくなってしまいました。 今週は東北をめぐります。
そうそう、仙台バードランドが移転します。 ほとんど今回のツアーファイナルが、あの場所でのバードランドのファイナルになりますので、 行かれる人たちは行って、最後まで楽しみつくしましょう! 旅人お京にとっても、仙台といえばバードランドだった。 ライヴハウスらしい、柵のない、狭い、きたない、いいハコ。 移転した先も、仙台のみんなの力で、きっと素敵なハコになると信じてるけど、 これまでいい時間をくれた、あの場所とスタッフに感謝をこめて、わたしも遊びに行くつもりです。 |
No.962 - 2008/06/22(Sun) 10:17:54
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