08924

diario al viento

でぃありお・ある・びえんと
2015/1 メール変更しました。vientomustang66、@マーク以下はexcite.co.jpです。
2006/8より、「風の航海日誌」の更新は止まっています。
こちらには時々出てきます。

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縁は異なもの / お京
シルバーウィークにかかってるから、
もう無理だろうなーと思いながら、
水曜日、ふらりと行った横浜の旅行代理店。
フィンランドも、結局行かなかったテキサスも、ここだった。
直前でもさくさく対応してくれる。

…で。取れてしまいましたジャカルタ往復チケット。
これは行けということだな。

というわけで、ロケット、FLIPOUT A.A.のジャカルタ2days、
たぶん行ってきます。
中西監督も現地にいらっしゃるし、
こんな機会でもなかったら、とてもじゃないけど行かれないから。

2015年9月25日の会場は、ジャカルタ市南西部にある
ROSSIというライヴハウスだそう。
割と大きな箱みたいで、FBもありました。

ROSSI
http://www.last.fm/venue/9082244+Rossi+Musik

Address
Jl. RS Fatmawati No. 30B Cipete Utara Kebayoran Baru Jakarta Selatan DKI
Jakarta
Indonesia
Phone
+62 21 7654527

9月25日のタイムテーブルは
Rocket: 20:30
Straight Answer: 21:00
Flipout A.A: 21:30

ストレートアンサーは、今年の春、来日していましたね。

しかし(笑)
ジャカルタ、スカルノ・ハッタ空港着が16時前予定。
入国審査に1時間以上かかる上、
タクシーで(かバスしかない)市内へ、渋滞で2時間あまり。

マージナルが作ってる最中の、ジャカルタ中央のライヴハウスで
中西監督と合流してROSSIへ、たぶんそれで21時頃。
(オンタイムなら、わたし、ロケット間に合わないですね。
オンタイムかなー。)

ツアー組もジャカルタには夕方着らしいので、大変そう。

わたしの旅は、
自分でなんとかできるとこ、という前提で、
これまでヨーロッパだけでした。
インドネシアは、いろいろな意味で、
これまで旅したところとまるっきり感覚が違います。

9月8日、MAJIKのサマーツアーファイナルでマイクに聞いたところ、
マージナルは、ジャカルタ中心部に、
今、自分たちのライヴハウスを作ろうと頑張ってるそうです。

間に合えば、9月26日の日本勢のツアーがこけら落としになるし、
間に合わなければ、どこか他の会場で…
って、なんというラフなライヴ日程!(笑)

確かに、欧米行きの時みたいに、
日本のツアーバンドには内緒で現地のバンドにコンタクト取って…
みたいなやり方で行くのは絶対に無理だな。

予想外のことが起こる国だそうなので、
できる限りの用心をして、
思い切り楽しんで、
笑って帰ってきますね!
No.1155 - 2015/09/19(Sat) 16:35:22
訂正!マージナル@函館CASAは / お京
8月19日ではなく20日です!
たぶんここを見て遠征しようというひとは少ないと思いますが?ャ
No.1154 - 2015/08/08(Sat) 17:05:37
/ お京
MARJINAL(マージナル)という名前を最初に目にしたのは、いつだったか、
確か、震災の後、インターネットでたまたま行き当たった映画の作成資金募集。
その時は、そのまま通り過ぎて、バンド名もきちんと覚えていなかったけど、
インドネシアのPUNK、という一点が、なぜか妙に記憶に残った。

その次に、その名前を聴いたのは、東南アジアツアーから帰ってきたチェリオのライヴ。
確か彼らは、長野の、インランパブリックスの新年ライヴで、「ルカ・キタ」をカバーした。
カバーとは言え、当時、震災にまつわる歌を歌うPUNK BANDは、(GAUZE以外)いなかったから、
口ずさみやすいメロディーと相まって、いつまでも耳に残った。

同じく東南アジアツアーをしたROCKETも、
マージナルのカバーを時々やっていたから、
本人たちの演奏どころか音源さえ聴いていない状態で、
先に彼らの歌に馴染んでいった。

不思議な歌だった。
インドネシア語はわからなかったけど、
そのメロディーと響きは、不思議なくらい、心をほぐした。
いつのまにか口伝えに伝わっていく、そんな歌だった。

2013年10月30日、中野ムーンステップで、映画の上映会があった。
スケジュールを見た瞬間、
あ、いつかのあの映画だ、と思った。

たまたま、当時わたしは、たぶん珍しく恋?をしていて、
観るもの聴くものが、再びひどく新鮮だった。
そのひとと、軽く一杯やって、たわいない話をしてから、ひとり向かったムーンステップ。
ほろ酔いの踊り足に、ひんやりした風が心地良く、
とても幸せな気持ちで観たその映画。

荒削りだけれども、とてもうつくしかった。
ライヴで踊る若い子たちの姿からほとばしる、
音楽が彼らの人生に与える輝き。
わたしはもっとずっと生きやすい日本で、
しかも、かなり恵まれた生活をしてきた。
だけど、音楽と踊りだけが救いの時期があった。
その映像の何かが、その頃の自分とつながって、
他人ごとと思えず、目が離せなかった。

うつくしかった。
この映画を撮った中西さんは、
これらの瞬間を本当にうつくしいと思い、
それをなんとか伝えようとしているのだな、と思った。
彼女の愛が、伝染してくるようだった。

そしてステージに出てきたMARJINALの中心メンバー、マイク本人を見て、
わたしはその身のこなしに釘付けになった。
(これはもう、踊り手の習性だ…(笑))
少しも肩肘張っていないのに、隙がなく、しなやかに軽く、美しい。
数々の(わたしから見ればたぶん)修羅場を乗り越えてきて鍛えられた、
柔らかで強いうつくしさだった。

その翌年、2014年にMARJINALがフルバンドで来た時。
ふらっと見に行ってやっぱり楽しくて、
つい、広島まで行っちゃった。
やっぱり音楽っていいな、と素直に思えた。

こんな人たち、こんな瞬間に出会うと
やっぱり、全身でライヴに飛び込んで良かったとしみじみ思う。
テレビのニュースなどでなく、
じかにインドネシアのスラムに生きる人たちを心配するようになるなんて
思ってもみなかった。

音楽は、ただライヴに通うだけのわたしにまで、
思いも寄らぬ世界を広げてくれた。
音楽は、人生の鍵だと言ってたのは、
ドアーズのジム・モリソンだったかな。
心から、同感。

2015年春にも、マージナルのマイクとボブが来日してくれた。
アコースティックユニット、MAJIKで。

最初にマイクのうたを聴いてからだけでも、
わたしの人生にもあれこれあった。
覚悟はとうにしていたとは言え、相次いで師匠が旅立ち、
わたしは踊る場所をなくして、
恋?は幻滅で断ち切った。

たぶん、彼らの、そしてライヴに集まった人たちの人生にも、
流れる時の中で、良かれ悪しかれ、それぞれのあれこれが。
そしてそれぞれが、乗り越え、くぐり抜けて、そこに立つ。

彼らの歌が、しなやかにあたりを包む。
アコースティックとは思えないほどのアタックとリズムで、
決してくじけず、やわらかに折れずにそこに在る。
そのことが、わたしを含めどれほどの人の心の支えとなっているだろう。
音のままに踊る。
人生はうつくしい、と思う。
そんなふうに思える瞬間がある、というだけで、
顔を上げて生きていこう、と思える。

日暮れ時。
音がつなぐ、全ての縁に感謝。
No.1153 - 2015/07/27(Mon) 18:50:34
まだまだ、MUSTANGが足りないとお嘆きのあなたに / お京
家庭のジジョーで、今回フィンランド行きは断念…
残念だけど、踊るには、バランスが肝心。
そしてわたしの日々は、仕事とカテーと踊りとライヴの間を
バランス取りながら駆け抜ける。

それにしても今回のツアー、ネットには全然情報ないねー。
わたしがフェイスブックやツイッターやらないせいで、拾えていない可能性はあるけど。
かろうじてプンタラぐらい、
でもプンタラは、車でないと行かれない(らしい。九狼吽による)

ごめん今回遠征無理そう。
と連絡したら、B氏から、
フィンランドで待ってます
と、残念気分に芥子を擦り込むようなメッセージが届きました(笑)

…で、ここまでは前置き。
函館、8月にも予定入りました\(^o^)/

8月19日(水)函館CASAにて
MAJIK、MUSTANG、CRUDE

…え?MAJIK?こないだ帰ったばっかりじゃん?と思い、
心当たりを確認してみたら本当でした!わーい!

函館の前日、
8月18日(火)は、MAJIKは札幌カウンターアクション、
ANTAGONISTA PUNK ROCK ORCHESTRAの戸沢君の企画の予定♪

嬉しすぎる(はぁと)

てなわけで、MUSTANGが足りないCRUDEが足りないMAJIKが足りないあなた(つかそもそもわたしだろ)、
平日ですがぜひ♪
No.1152 - 2015/07/14(Tue) 18:27:16
ネメシス(博多)が足りないとお嘆きのあなたに / お京
・・・それはわたしだ(笑)

しばらくペースを落としての活動が続いていたネメシス、
また、ぼちぼちライヴ予定を見かけるようになりました☆

7.19(SUN)【PICK UP EVENT!!】ALCOHOLIX 1st album Relase GiG『Live!!Allover Closet Destruction』
-Alcoholix1st album RelaseGiG-
@福岡Public Space四次元
【start】19:00
【adv/door】\1500(+1drink order)
【BAND】ALCOHOLIX 、ネメシス 、U SPAN D 、STARTER 、FRIARS'N'SNIFFERS
【DJ】宋秀臣 、CLUTCH 、W(A)KANA(KFR)

あとは9月10日のSYSTAEM FUCKERの福岡ライヴを
End of pollutionと一緒に企画するみたいです♪

7月19日はいろいろかぶりすぎなので博多は無理かもですが、また動いてくれて嬉しい限りです。
No.1151 - 2015/06/20(Sat) 07:32:19
MUSTANGのライヴが足りないとお嘆きのあなたに / お京
2015年1月の高田馬場Phaseのライヴを最後に、
ドラムのヘルプだった(音的には、ヘルプをはるかに超えていた)ふとし君が抜けたMUSTANG。

新しいヘルプドラムは、Etaeのドラム、その後Wondering Folkのギターヴォーカルだったあけみさん、
ということは、風の便りに聞いていました。
函館小屋のカウンターを一手に引き受けておられる方です。

実際に、小屋での練習を聴いた方によれば、
妖艶なMUSTANGだった、そうです。
あけみさんなら、さもありなん。
CRUDEドラムのヒデトシさん同様、音にかけてはチェルシーさえ舌を巻いたストイックな求道者だもの。
見たい!男女混成MUSTANG。

でも、家庭もあるし、ツアーとかはちょっと無理だろうな、と思ってた。

ところが先週、MUSTANGのベース、慎也君から連絡あり。

MUSTANG、ライヴやります。
次回ライヴは、フィンランド プンタラロックフィスティバルです。

予想のナナメ上!いきなりそこからかい!(笑)
だからなんだかんだありつつ、わたし、彼らから目が離せないんだよなぁ。大好き。

今年のフェスは7月下旬らしい。
「ありがとうございます」とのたまうから、
「ありがとうじゃないわよ、仕事の工面がつかないかも」
と言いつつ、ものすごく行きたい。めっちゃ行きたい。
あけみちゃんドラムも久々に聴きたいしなぁ。

MUSTANGの海外遠征は、初。
これまで思うこともいろいろあったし、
来し方全てを「良し」とはわたしは言えないけれど、
音楽に対しては、彼ら、本当にすごい。
妥協がない、不言実行。
とにかく前に進もうとする彼らに、心から乾杯。
そこはわたし、全面的にリスペクト。
バンドはそうこなくっちゃ!と。


翌日、案の定、ツアー日程の連絡が来ました(って、これはやっぱり来いってことか(笑))

MUSTANGフィンランドツアー2015!!!

7月22日ヘルシンキ
7月23日TURKU
7月24日PUNTAR
7月25日プンタラ
7月26日タンペレです
…とのこと(笑)

フェスに出る、どころか、立派にフィンランドツアーですね。

確か、九狼吽が一昨年あたりにそのフェスに出たはず。
今日、札幌で会うから、様子を訊いてみよう。

久々に、血が騒ぐ。めっちゃ騒ぐ。
Let'go MUSTANG,
わたしはなんだかんだ言いつつ、まだ、変わり続けるあなたたちの音を追い続けようとする。

というわけで、MUSTANG情報が足りないとお嘆きの皆様に、
お京よりあいをこめて、ライヴ日程をお届けしました。
No.1150 - 2015/06/20(Sat) 07:30:21
本日のひとこと / お京
人生はセルフサービスになっております。

ノッカーズあつし君、四日市VORTEXでの2015年6月14日、最後のアンコールの前に。

出来ることは、出来るだけ、自分自身でやりましょう、と。
No.1149 - 2015/06/14(Sun) 23:58:49
MAJIK月間おしまい / お京
マイクとボブfromマージナル、インドネシア、
9日に帰国したはず…

MAJIK月間、終わっちゃった。

さびしいな。
No.1148 - 2015/06/11(Thu) 21:40:50
2014年12月18日(木)「伊藤譲追悼GIG:RADICALISM 全無全有ギグ」@新潟ウッディ / お京
2014年12月18日木曜日。
ゆずる君が、不運な成り行きで周囲とうまくいかなくなった末に亡くなってることを思うと、
正直、どんな顔で「追悼」に行っていいかわからない。
追悼するなら、生きてる間にどうにかならなかったのかと思う。
わたし自身も含めてね。

でも、だからこそ、わたし、行った方がいいんだろうな、と。

所詮、追悼は、生き残った人間が、次の一歩を踏み出すためのもの。


しばらく前からとんでもなく寒く、大雪で、夜行バスは軒並み運休表示。
新幹線だけはなんとか動いているみたいだけど、在来線は全滅。
18日朝の段階では、西武バス夜行は、まだ運休表示なさそう…?
ま、走っても磐越道→北関道に迂回だから、時間的にはたぶんヤバいけど(笑)

その前日、仕事関係ですごく腹が立つことがあった。
残業の上、怒りのあまり夕飯抜き(笑)
朝刊配る時間まで、久々に生き生きとした怒りで元気に眼が冴えてしまい、
ちょっと寝坊して
起きてからチェックしたら、バス、なんだかあやしいじゃありませんか(汗)

急遽、泊まり支度を追加して、雪山行くようなスタイルで出社。

その日は朝から、とんでもなく忙しく、朝から次から次へと案件をこなす。
我ながら、高速仕事人だと思う(笑)記録更新!
EUの馬鹿ぁ!と怒りながらばりばり仕事するのは実は楽しかった。
昨日からの怒りも含め、怒りが良いカンジにきらきらと燃料になってるみたい。

実はわたし、ここしばらくの間で一番元気!かも。
踊りたいわ!

は、いいけど。
11時45分から午後休みに入れるはずが、14時近くに…

新幹線頑張れ。
新潟着はぎりぎりに。


12/18(thu)[伊藤譲追悼GIG:RADICALISM 全無全有ギグ]

(1)INDIAN BLACK KNIFE
(2)KLAXONS
(3)EQUALIZE(ドラムとベースの二人で)
(4)RAPPA(盛岡)
(5)ガンフロンティア(東京)
(6)EVE

そう。わたしは追悼ライヴまで、伊藤譲という、ゆずる君の本名を知らなかった。
まあ、彼に限ったことじゃない。
そしてわたしも間違いなく、ライヴハウスでは、ただの「お京」だろう。

というわけで、ちょっと遅刻し、中に入るとひとつめのINDIAN BLACK KNIFE。
ベースのリョウ君は、
チャリで側溝に転げ込んであちこち骨折し、もう歩けないんじゃという程の怪我を負ったと聞いていた。
それが立ってベース弾いてる。
びっくりしたけど、嬉しかった。

ライヴ後に聞くと、実は彼が本日の主催だそう。
身体のあちこちにまだボトル、もとい、ボルトが入ってるとは言ってたけど、
相変わらず、へらず口叩いてた(笑)
とまれ、動けるぐらい回復してて良かった。


でも、まあ、予想と覚悟はしていたけれど、
なんという追悼だったのかしら。
誰も、一言もMCなし。
展開、早い早い。

3番目に、EQUALIZE。
ギターサイドの壁にゆずる君の革ジャンを掛け、
ドラムとベースの二人だけで、二人が歌ってライヴをやった。
久しぶりに、ギターなしで、ゆずる君なしで聴くEQUALIZE。
いい曲だったんだな、とあらためて思った。
バンドがちゃんと生きてる間に、もっと聴きたかったな。

おかやんが来て、正面からわたしに訊いた。
「お京。ゆずる、ここに来てるのかよ?」
答えられなかった。


4番目は盛岡のRAPPA。
あの大雪の中、一体どうやって盛岡から新潟まで来られたの?びっくり!
彼らは笑ってたけど、さすが北の人。

ただわたし、ドラムの森田君が抜けてたのを知らなくて、始め、えらい戸惑いました。


そして、トリ前がガンフロンティア。
開口一番、ゆずるに引導を渡しに来た、と。
今日、正面切ってゆずる君追悼を口にしたのは、
ううん、MCしたの自体、ガンフロンティアだけだった。
この日初めて、心がほぐれて音を楽しみ、
この日初めて、泣きました。

たぶん、旅人の方が、泣きやすいのでしょう。
よけいなしがらみもなく。
ガンフロが出て救われたって感じだった。

そしてライヴも終盤になって、
昔、一緒にゆずる君ちに泊まったNO PROBLEMの連中と、
CROSSFACEのオオサカ君が来てくれた時には、本当に嬉しかった。
気がゆるんで、また泣きたくなった。
心から、彼らの笑顔が懐かしかった。

それでもまだ足りなくて?
ライヴが終わった後、ガンフロンティアさとちゃんの肩を借りて、
ゆずる君が亡くなって以来初めて、思いっきり泣いた。
いろいろ、いろいろ。

さとちゃんは、黙って肩を貸してくれてた。
心から、ありがとう。
ゆずる君ではなく、わたしが、救われた。


ライヴはとても早く終わり、新幹線でも帰れたかもな。
放心状態のまま、駅まで30分ほどかけて戻る途中、
牛丼屋でなんとなくご飯する。
またぼーっと外に出て、
我にもなく、ふとゆずる君に話しかけた。

ゆずる君。
わたしは、君の友達だったのか?

何かがぽつっと頭にあたってはっとした。
空を見上げると、ぽつっ、ぽつっ、頭にも肩にも、
気がつけば、ちいさくしろく固いみぞれがあたりいちめんに落ちてきて、
ころころ、ころころ、道いっぱいに転がった。

何にも、出来なかったな。
誰にも、何にも出来やしないさ、なのかもだけどな。

でも、わたし、周りでひとが死ぬたびに、
自分はおいそれとはCENSOREDなくなるんだよなぁ。
覚えておくために。
記憶の中で、生かすために。

さようなら。
旅先で出会った、忘れられない友よ。
忘れないよ。痛みと共に。

***

西武バスは、数分程度の遅れで池袋に着き、
わたしは無事、東海道線に乗って日常に戻った。

それでも、行って良かった。
さあ、今日は仕事と忘年会だ!

そう、追悼は、
いつだって、生きてる人のためのもの。
No.1147 - 2015/03/28(Sat) 18:23:09
「百鬼夜行2008」2days@新潟ウッディ、2008年7月20日、21日 / お京
わたしは個人的にツアー中(笑)、前日まで広島、博多と転戦、
5時には起き、傷だらけで
博多から、飛べばいいものをひたすら地面を伝って新潟まで。
途中、自宅に立寄って九州土産と洗濯物を降ろすやまた電車に乗って、
でも地元で1本電車を逃したため、東京駅での新幹線乗り換え時間はわずか3分!
必死で走って3分を制しましたとも。
昼下がりの新潟行き新幹線は1時間1本で、逃すとかなりつらい。

百鬼夜行2days、実はわたし、全部聴くのは今回がはじめて。すごく楽しかった。
だいたいが、新潟は、県内だけで相当粒のそろったバンドが集まる上、客席も込みで雰囲気がいい。
今このレベルで地元only企画、しかも2daysができる土地は、広島と札幌ぐらいではないかしら。

アメリカツアーからの帰国後はじめてBLOWBACKのメンバーを見た瞬間、
皆、なんだかひとまわりたくましくなったように感じた。
もちろん、2ヶ月やそこらで見てくれが急に変わるわけではないのだけれど、
なにか、持ってる空気がさらに引き締まって、自然体の自信を感じさせる。
もともとBLOWBACKは、それぞれにほれぼれするようないい男揃いだけれど、
さらに面構えがよくなった。
あ、今の彼らの音が聴いてみたい、と、その顔見ただけで思った。
特にB.のスギちゃんとDs.健太郎さん。
健太郎さん、ひげなんか生やしてますます男っぽく、素敵になった。なんかまた筋肉がついたのでは?
そういえば健太郎さんは12日新潟でBLOWBACK、
アンチノックで、もひとつやってるバンド羅生門、というとんでもないダブルブッキング、で、
新潟で早めのスタート、トップでBLOWBACKやったあと、新幹線でアンチにはしったそう。
ふつうありえないカケモチ・・・すごいなあ。

ひとつめが、元Bristol Chaosのゆずるくん(G.&Vo.)と、元Rustic Top DogsのDs.さんと、Scrum HalfのB.たつや氏の新バンド(トリオ)、The EQUALIZE。
この前わたしが新潟に来たときには、出るかもしれない、出られないかもしれない、という状態でまだメンバーが固まっていなかった。
もしかして出るとしたらトップかな、と思った勘が当たった。
ゆずるくんがずっと動きたくてなかなか動けずにいるの、時々きいてたし、
メンバーを探してるのも見てたから、
またステージに戻ったの見て、心から嬉しかった。
あー、新幹線に間に合ってよかった。
というか、このバンドが見れるよう間に合うめぐりあわせだったのだろうと思う。
音が出る前、ゆずるくんがステージから客席をひとりひとり指す。
その目を見て、ああ、ほんとにこのひと、またステージに戻れてよかったなあと思った。
わたし、この子、昔からなんか応援したくなるんだよね。
たぶん気質のどこかに一脈通じるものがあって、
実はいまだにひどい人見知りのわたしには珍しく、この子には人見知りが発動しない。
1回目のライヴとは思えないぐらい、曲もそろっていてちゃんと仕上がっていた。
前に彼がやっていたのより、ややR&R色が強くなった、テンポのいいPUNK。
これまでそれぞれに活動してきたメンツなだけに、ライヴ運びもきびきびきっぱり気持ちがいい。
最後「Thank you, Chelsea!」とゆずるくんが叫んでライヴが終わった。

あとで、ゆずるくんが言ってた。
「ライヴの終わりに、俺、「Thank you, Chelsea!」って言ったんだ。わかる奴にわかればいい。
どうしても、ステージから、言いたかったんだ」
・・・新潟って、なんか泣かせる土地なんだよな。


この日はなんだかとっても楽しかった。
無理せず、わくわくと、そこにいる。
それに客席で、BLOWBACKのパイン君やすぎちゃんが踊ってるのか◎。
特にパイン君、極寒のときもしみじみ思うけど、このひとが客席で踊ってると、あたりがぱあっと明るくなるのよねぇ。大好き。

第一夜で一番ほれぼれしたのは、EVE(ええわたしは(パインさん曰く)隠れEVEのおっかけ(笑))、
ごつくてタイトで陰のある、いかにも野郎の硬派なPUNK。
また、なんかさらに音と存在感が引き締まったような気がする。


ホントは東京に戻って、アースダムでAKUTAREとVEIHAIZと復活PADLOCK聴こうかなーとも、来る前には思ってたんだけど、
あまりの楽しさに、そしてBLOWBACK見たさに、結局2日目も残ることに。
珍しく(ツアーのおまけではない個人参加ではたぶんはじめて)とことん新潟で飲みました。
CIDERのDs.ヒデさんの地元、能生(のう。富山のほうらしい)のバンドCONNECTIONS(ライヴも誠実な音で、好感が持てた)と、
子育て談義で大いに盛り上がるという不思議な展開。
それにしても、能生のおにいさんたちはいいひとたちだったな。
ぜひまたいつか、酒でも飲みつつ子育てを語りましょう(笑)

人見知りのわたしが、飲んでこんなに楽しかったのは、これまで、函館と時々広島ぐらいだったのでは。

で、飲み会がお開きになると、
ゆずる君が「お京さんどうする?ウチ来る?」と拾ってくれた。

ゆずる君宅で焼酎を飲みながら、
70年代初め頃のストーンズのライヴビデオなど見る。
五泉という土地で汲んできたという湧き水が絶品、焼酎がすんごくうんまい。
たいしたことを話すわけじゃない。
すっぴんのまま、話したければ話し、音に聴き入る時には聴き入り、全然気を使わずに過ごせる。
考えたら不思議だよなー。お互いフルネームも知らないし、連絡先も教えあわない(特に必要と思えない)。
まあ、わたしの場合、ほとんど誰に対してもそうなのだけれど。
それでライヴの時だけ顔合わせて、ごく短い間、ほとんど挨拶程度に話して、
それだけで時にはぴぴっと気持ちが通じて、時には相手の存在に慰められて、時には勇気が出て、
友達って言えるのかどうかわかんないぐらい淡い接し方だけれども、
お互い生きててよかった、と思える、
(たぶんお互いに)このひとには幸せになって欲しい、自分はこのひとを応援したい、と心から思える人たち。
気がつくと、そんなひとたちが、日本の津々浦々にいる。
こういうとき、わたしはお京でよかったなあと思う。

昔、わたしが外で最初に出会った「愛情」は、愛情の名のもとに、お互いを縛るものだった。
今ではあれが愛情だったのかどうかさえ、自分にもわからない。
でももしそうなら、わたしはあんなものは二度と要らない。
そうでなかったとしても、やっぱりわたしは、二度とそっちに踏み出すことはないかもしれない。
そのかわり、音を媒介に、他者の存在を感じ、他者を大切に思えるようになった。
わたしには、そのほうが向いているのかもしれない。少なくとも、自由に、ラクに呼吸できる。

「ライヴ後、うち泊まっていいよ。部屋ふたつあるから気を使わなくていいし。
いつもあわてて帰るから可哀想でさぁ」
だいじょぶ、すぐ帰ってまた次のライヴ行くんだから、とわたしは思った。
でも、ありがとう。

「ライヴはじまる10分ぐらい前に『お京さん来たよ』って言われて、よっしゃあ!と。連絡とかしてなかったしね」
(そもそもお互い連絡先知らない)
「うん。びっくり。でもなんかそんな予感がしてたんだ」
苦労の末に、つい1ヶ月ばかり前にかたまったメンバーは、とっても合ってるみたい(その後話したけど、実にいい連中だった)。
行けるところまで思いっきり行きな。
わたしはたぶんずっと、そういう君の味方だと思うよ。不思議なもんだね。

ストーンズのビデオ見てそのまま適当に眠る。
翌朝、ひもじくて目がさめるとひとりであたりを探検したりして。
関町、新潟からわずか二駅だというのに、みごとなまでになんにもない。
開いてる店なんか一軒もない。空き店舗も多い。
お年寄りが玄関先で座ってたり、おじさんが打ち水してたり、のどかな時間。
線路は単線で、コスモスみたいな黄色い花(でも黄花コスモスではない)が夏の光の中でゆれていた。きれい。
種まいたら横浜でも育つかしら。ふたかたまりほど種をとって、握りしめて戻った。
戻ってまた焼酎飲んで、うどん作ってもらう。ごちになります(笑)
ごめん、わたし、すっげー食った。
他のメンバーも加わって、焼酎を飲みながらストーンズ⇒スライダース⇒ウィラード(笑)とビデオ三昧して、それから会場へ。
すでに身体のノリがハードコアでなくて、えらいゆるい(笑)

***

二日目。頭の中にはストーンズが回りっぱなし、
すっかりrock'n'rollノリになった身体に、GLITTERZの音が快かった。
前に聴いた時より、ずいぶん焦点が定まっていて良かった。

ま、この日は白状すると、わたし、BLOWBACKを見たいがために来たのです。

なんて音だったことか。1曲目の「すきとおる」から、
文字通り、一瞬一瞬がすきとおるようにあんまり輝いているので、子供のように泣きたくなった。
そして、心の底から笑いたくなった。なんだろう、この音にみなぎる喜びと輝きは。
これまでも彼らの音は大好きだったけれども、今はじめて、あらためて彼らの音に出会った気がした。
この音になら、向こう側にさらわれて燃え尽きてもかまわない。はじめて彼らの音でそう思った。

きびきびとたたみかけるように音が飛んでくる。
ケンタロウさんのドラム、ますますよくなった。心なしか、また音も大きくなったみたい。無駄がなく、そして自由。
スギちゃんがステージの端ぎりぎりに置かれたマイクで歌う、
わたしはそのどまん前で、マイクを蹴倒さないように踊る。
パイン君は何度も客席に飛び込み、お客さんが諸手をあげて迎え入れ、
マイクに鈴なりになって歌う。
差し伸べられる手、打ち合わされる手、光る汗、輝く笑顔。
なにもかもがいとおしく、なにもかもが笑ってる、そんな空間を、BLOWBACKの音と存在がつくりだす。

「どこに行っても、同じでした。出会うべきものと出会い・・・Necessity」
ミディアムテンポの、重い音。
音が、ただの音を飛び越えて、この世界へのいとしさそのものになる。
そんなありえない瞬間を目の当たりにしている、そう思った。
なんて懐の深いバンドになって帰ってきたんだろう、BLOWBACKは。
これまで海外ツアーに出たバンドはどこもそれぞれに充実して帰ってきてたけど、
BLOWBACKは特に、ものすごくよくなった。
外からの風をとてもいい方向に浴びて、刺激も受けて、これまでやってきたことに自信も持って。
彼らは本当に海外に出てよかった、出るべき時期に、出るべくして出たんだと思う。

もちろんアンコールがかかる。ゆずるくんがステージに飛び上がってマイクをつかみ、
「I like time! I like time!」と叫ぶ。
いったん引っ込んだパイン君も出てきて、もちろん「I like time」
誰も彼も跳ねまわり、誰も彼も笑ってる、
今この瞬間がいとおしくていとおしくて泣きたくなる。そう、心から「I like time」、
こんな夜が大好きなのさ!

この4日間、素敵なライヴをいっぱい見たうちで、これがダントツでかっこいいライヴでした。

そんなわけでお京のNo.1はMUSTANG、のはずが、
ここにきてBLOWBACKになるのか?(笑。結局極寒じゃん)
遅ればせながら、新潟に毎回通ってしまいそうな自分がコワイ。
極寒ワールドツアーとかやったら、今度こそ絶対見に行っちゃうよ!!
そんな感じです。

ライヴが終わるとちょうど最終の新幹線に間に合う時間。
新潟のみなさま、ほんとうにありがと!
ものすごく心がほぐれて、自由にハッピーに過ごせた二日間でした。

これまでも新潟来て損した!と思ったことは一度もないけど、
新潟だけの二日間はとても楽しかった。
それにその前の二日間のツアーも。
なんて無茶な、そしてしあわせな毎日だったんだろう。
やっぱわたし、お京になれてよかったかも。

伊豆から戻ってきた娘に「ウィラードのおまけDVD、友達んとこで見せてもらったよー」と言ったら
「ずるーい!!!ハハについていけばよかったーーー!」と本気で怒られた。
・・・え。そんなにウィラードが好きかい。
いっそ、ウィラードでだまくらかして新潟デビューさせようかしら(笑)
No.1146 - 2015/03/28(Sat) 18:17:58
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