08920

diario al viento

でぃありお・ある・びえんと
2015/1 メール変更しました。vientomustang66、@マーク以下はexcite.co.jpです。
2006/8より、「風の航海日誌」の更新は止まっています。
こちらには時々出てきます。

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久しぶりに、ネメシス(博多)を聴きました / お京
昨日(2017年9月18日)、ものすごく久しぶりに、ネメシスを聴きに博多に行きました。
(Obstructionの日本ツアー@四次元)

なんと、若いお客さんが増えてる!
ネメシスより若くて、めっちゃイキのイイヤツら。
もう、トリのネメシスの時なんて、客席満タン、ノリは激しくて、
わたし、はじき飛ばされるぐらいでした。
ただ、ノリは激しいけど、
イキってむちゃな暴れ方してるわけじゃないから、
すごく楽しかった。
暑くて、酸欠で、動き回って、
ああ、やっぱわたしが好きなPUNKのライヴはこうだ!
理屈抜きの、楽しさ。

ネメシス、去年夏ぐらいから、新しいヘルプドラム入ってたのが、
わたし、去年秋以降、全然ネメシスの予定確認できていなくて
(なんでまたわたし、冬眠してたんだろ)
聴いたの初めてでした。

ヴォーカルの勇人(ハヤト)君いわく、「昔の静岡ハードコアが大好きなオタク」(いい趣味だ)
だけど、その、酸素足りない熱いライヴでしっかり叩いてました。

わたしね、ネメシス、そういう「オタク」君を自分たちのステージに引っ張り出すの、すごいと思う。
東京あたりも、古いPUNKの音源買いあさって復活ライヴなら来るひとなら、いっぱいいると思うの。
でも、その中から現役のバンドだけのライヴに来るひとが何人いて?
まして、ヘルプだろうがなんだろうが、現役のハードコアバンドのステージに、自分で立っちゃうとか、あって?

ああ、ここではまだ、ハードコアPUNKが、まだ健康に新陳代謝して生きてる、
と、すごく嬉しかった。

一気に9曲駆け抜けて、
メンバーはよれよれでステージから去り、
あまりの熱気と出し切り感に、
ちょうど、NIGHTMAREのライヴ後にアンコールかけるのためらうように、
わたしはちょっとためらったけど、
お客さん若く容赦なく、
SEかかりはじめたのに、しっかり手拍子足拍子、
ベースがステージに戻り、ギターが戻って
(しかもこのくそ暑いライヴで、彼ら最後まで頑として革ジャン着たまま(笑))
ちゃんと1曲、アンコールに応えたのでした。

もうもう、ノスタルジー入るスキのないライヴでした!
血がたぎる!

アンコール終わった後、
勇人君が、まるで赤ん坊のような顔してステージに崩れ落ちた。
出し切った、という感じ。

手は触れずに、しばらく見守った。
荒い息はしていたけれど、
そこまで苦しそうではなく、
精根尽き果てて幸せそうな、いい顔だった。

大丈夫?外の方が涼しいと思うよ。

やがて目を開け、きょとんと起き直って、ステージから降りていった。
(まあ四次元の「ステージ」には全く段差ないんだけどね)

久しぶりに、こんな完全燃焼のライヴを見ました。
客席もぐちゃどろで、こんな、汗で頭から水かぶったみたいになるのも久しぶり!

来た甲斐がありました、心から。


四次元の店長、ギターのけーた君(ご結婚おめでとう!)に、
いつのまにあんな若いお客さん増えたの?
ネメシスのお客さん?
と聴いたら、
四次元でやる他のバンド見にきたりとか、きっかけはいろいろだけど、
ネメシスやると見にきてくれますね。
年にひとり、ふたりとか、少しずつですけど、いつの間にか。

ああ、それ、やっぱ、ネメシスと四次元のおかげだと思うよ。
昔、ネメシスが動く前の博多って、年齢層、よそとそんな変わらなかったもん。
(当時は全体的に、今よりは客が若かったけど、
既に、さして新陳代謝はしてなかったように思う。
少なくとも、Burning Spirits界隈では。)

今は地元でも、年に数えるほどのライヴしか出来ていないとはいえ、
ネメシスはキレッキレの現役なのだ。
やっぱり、世代的に近くて、考え方もオープンでまっとうで、
何より、かっこいいネメシスが、体当たりでそこに動いてるのが大きいんだと思う。

新しいドラム君(ゆうた君?)とも話しました。
昔のジャパコア大好きで、マニアなんだけど、
昔は良かった、とか、昔話だけが聞きたいみたいな懐古中毒患者では全くなく、
すごくバランスがいい、まっとうな感覚の、ちゃんと今を生きてる子でした。
しばらく話し込んで盛り上がって、
別れてから、
お互い名前すら名乗ってなかったことに気がついた(笑)
また、いずれ。

そんなわけで、本当に、遠征して良かったぁ!と思いました。

***

博多の前日(2017年9月17日)は、名古屋に途中下車して、
レッドドラゴンに九狼吽を見に行きました。
(9月15日(金)には、都内で仕事後にObstructionのツアー@名古屋に走って九狼吽見たので連チャンです♪)
例によって他流試合で、毛色の違うお客さんたちがいい感じに同席するパターン、
なかなか楽しかった。
(九狼吽、の読み方を何人かに訊かれました(笑)
くらうん、だよ)

最後の曲の前だったかな、
むねちゃんが、

このまま最後まで突っ走ろうと思ってたけど、
言いたいこと思い出したのでいいます。

今、ハードコアが危機的状況にあって、
今こそ突っ張らなきゃなんないって時に
過去を切り売りして!

名古屋は切り売りするような過去がないからまだマシだけどな!
俺が死んでもこのメンバーはそんなことしねぇと思うけど!

俺がハードコアだバカヤロー!

そしてBACKPIECE FUCKOFF(俺は一人でもやるぜ…)

もうもう、むねちゃん大好きぃぃぃ!
胸がすっきりした!(笑)

ライヴ終わってからお疲れさまして、
楽しかったぁ!
と言ったら、

お京さんの心を代弁してみました

とにやっと笑った。

うーん、かなわないなぁ、この子。
ほんっと、九狼吽、大好きだ!

あとで、ギターのコミちゃんにも、
ベースのリキちゃんにも、
それぞれ、

お京さんの気持ちでしょう、あれは(笑)

と笑われました。

やれやれ、バレてる。
全くもう、喰えない若僧ども!

…って思ってたけど、もう41?なのよねぇ彼らも(笑)

九狼吽は、まっとう。
日本のムラ社会にとらわれず、
感じ方考え方がすごく健全だとわたしは思う。
わたし、たぶん、危機感とか怒りのツボが彼らと近い。
だからリアルタイムに共感出来るし、
今聴きたいって思う。

九狼吽も、ネメシスも、それぞれに今を生きてるバンドで、
今しか聴けない、キレッキレの今の音。
わたしが好きなPUNKは、ハードコアは、ノスタルジーなんかじゃない。
それぞれに流されずに今を闘ってる存在から響き合うエールだ。

今は博多から、仕事に向かう列車の中。

少しでも今を生きるライヴがあるなら、
わたしもリアルタイムにそこにいよう、そこにいたい、と、
あらためて。

ではまた、どこかで。
No.1185 - 2017/09/19(Tue) 11:51:51
お久しぶりです! / お京
家族が倒れたりして、しばらくごぶさたしておりました。

ライヴにあまり来なくなっただけで、
(それまでが行き過ぎだったんだよね(笑))
当人は至って元気です♪

最近、ガラケーに出来ることが加速度的に減って、
めっきりネットに出てこなくなりました(笑)
ここもいつまで平気かな。

6月の、お京的にめぼしいライヴ予定:

☆鶯谷(上野の隣)WHAT'UP
2017.06.04.Sun "無風非戦の市"
マサカリ(和歌山)/ REPAIR / SOBUT

☆大阪アメリカ村キングコブラ
6/6(火)666
NIGHTMARE復活、WARHEAD、S.H.I.、ORGANISM
←敬愛するNIGHTMAREの復活!
仕事お休み取って、行きますとも♪

☆新大久保アースダム
6/10(土) FUK & 鉄アレイ:MONSTERS OF 9 HOUR DIFFERENCE TOUR 2017
FUK、鉄アレイ、CASBAH、 SLIP HEAD BUTT
START 19:00

6/17(土) FUK & 鉄アレイMONSTERS OF 9 HOUR DIFFERENCE TOUR 2017
FUK、鉄アレイ、FORWARD、鐵槌、THE TRASH、 BACARA
START 19:00
←面白そうだけど、残念!わたしは遠征中…

6/18(日) 1981 THE NIGHTMARE ENS japan tour
1981、 SKIZOPHRENIA、 THE SLOWMOTIONS、 FREAKS、 NANOX、 THE SAVAGES、 C
START 18:00
←同じくわたしは遠征中。

☆中野Moon Step
http://www.wall-moonstep.com/moon/schedule/menu.html

6/2(fri)HOWLINGGUITAR presents:HOWLING AT THE MOON
HOWLINGGUITAR、 PEST、 INFRACTION、 BUZZY大和町BAND
START 20:00
2FBARSPACESHOW!!

6/9(fri)VOX POPULI presents: 1981 JAPAN TOUR 2017 "THE NIGHTMARE NEVER ENDS"
1981(from Finland)、 GHETTOS、 CHEERIO、怒鳴199X、 NEIGHBORS
DJ YWK1(VITE!)
START 19:00
←GHETTOSが好き♪
ただ、別の予定とかぶっていたような。

☆初台(新宿)WALL
http://wall-moonstep.com/wall/wall_mobile/schedule/2017/2017_06_mobile.html

06/24(sat)WALL 18th Anniversary!!:TV presents:ESCAPE TV CH.14
九狼吽、ガンフロンティア、CROSSFACE
OPEN 18:30/START 19:00
ADV\2.000/DOOR \2.500
2days ADV\3.000 / DOOR \4.000 +1D ORDER
←行きます!

☆札幌カウンターアクション
2017/6/17
CHEERIO、BUTTERFLY、KGS、The Knockers、他
←札幌でSLANG見られないのは残念ですが、1年ぐらい札幌行ってないので、足を伸ばそうかと。Knockersだし。
ちょっぴり早めに行って、お気に入りの北大植物園でぼーっとしたい。

☆函館CASA
2017/6/18
CHEERIO、CRUDE、MUSTANG、CASA GIRLS
←最愛の街、函館でのライヴ。
4ヶ月ぶり?いや、もっとかな。
札幌から始発に乗って、
大好きな大沼公園で、ひとり、チャリンコ三昧して、
夜は、懐かしい函館勢に、ただいま、を言いに行きましょう。

…昨年末あたりから、気付いたら1ヶ月以上ライヴ行ってない、とかザラでしたが、
6月は久々に、ライヴ予定がいろいろ入りましたね。
あ、もちろん、上のチェック全部に行くわけではありませんし、
チラシでチェックした予定は転記してません。
No.1184 - 2017/05/31(Wed) 07:51:01
というわけで / お京
イギリス弾丸ツアーしてきます。
月曜日14日に帰国します。
No.1183 - 2016/11/09(Wed) 05:28:21
九狼吽イギリスツアー / お京
詳しくは、九狼吽ホームページをご覧くださいなのですが、
9th Brighton,
10th Bristol,
11th South London,
12th North London

九狼吽HPでは11日がリーズ(イングランド北部、ブロンテ姉妹の住んでたハワースのそば)になっていますが、
リーズがキャンセルになったとのこと。
11日は南ロンドンのどこかですが、まだ場所詳細がわかりません。
No.1182 - 2016/11/04(Fri) 07:53:43
「マージナル」9/11(日)NHK BS1 で放送されます / お京
最初で最後です。

放送日:2016年9月11日(日) 午後10時00分 (50分間)
【NHK BS1】ドキュメンタリーWAVE
『ジャカルタ・パンク インドネシア 抑圧された人々の叫び』

http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/1844/2263174/index.html
No.1181 - 2016/09/09(Fri) 15:40:08
明日はFISSUREのツアーファイナル@中野ムーンステップ / お京
日曜日に、別のバンド目当てで行ったPITBARが
FISSUREのツアー初日、
空港から駆けつけてそのままライヴ!
それがもう、これぞライヴバンド!
って感じで、感動しちゃった。
予定外でしたが、思わずショートツアー、1ヶ所休んだ他は回ってます(笑)
上手いしバカだし、リズム超しっかりしてるしで、
久々の掘り出し物!
早くも今年の来日バンドのナンバーワンか?

明日のムーンステップがツアーファイナルです。
またすぐ来てほしいけど、
まあそうもいかないでしょうから、
お時間ある方は、ぜひ、ふらりと遊びに行ってみて。
血が騒ぐよ!

7/8(金)中野MOON STEP
・REVENGE VoL.48、FISSURE来日
7.8(fri)”REVENGE Vol.48”
”FISSURE”Japan Tour最終日!
7/8 (fri) ”REVENGE Vol.48” 〜FISSURE Japan Tour2016〜@NakanoMoonStep
Op-18:30 St-19:30 adv\1800 day\2000
・FLIPOUT A.A
・FISSURE(L.A)
・SELF DECONSTRUCTION・COMMUNICATES
・AUTOROLL
No.1180 - 2016/07/07(Thu) 23:20:37
2016年6月26日、熊本にて(2) / お京
トリ前のアスファルト。
久しぶりに見るけれど、
まあ、ジェロ以外、メンバー総入れ替え。

ドラムは21歳の、岡山のダンスマイダンスってバンドの子。
癖の強いアスファルトのリズムを見事に叩きこなす、
堂々たる変態ドラムだった(賞賛よ)。
アスファルトのドラムは、やっぱヘンタイじゃなくちゃね!
今でもなかなか良いけれど、若いし、これからまだまだ伸びると思う。
楽しみだ。

何より驚いたのが、姫路のノブ君(ex.コドクノドク、他)がベース弾いてたこと。
しばらくぶりだったせいもあり、最初見た時には、「なんでここにいるの?」って感じ。
(たいがい、NIGHTMARE絡みで顔を合わせていたので…
NIGHTMAREが休むと、途端に関西行きが減るわたし)
コドクノドクの印象が強すぎて、
何故またアスファルト?
と思ったけど、
よく考えたら、ノブ君とジェロ君には、もっと前からつながりがあったのだった。

曲数かなりやって、気合いの入ったライヴだった。
ジェロ、またウェイトアップして(笑)、前ほど動き回らなくなったけど、
しっかり歌ってた。
そして全体に、落ち着いた音だった。
良い意味で、大人っぽい。
(ノブ君がステージに立ってるおかげでますますそんな印象に)
たぶんこのメンバーでのライヴがまだそれほど回を重ねていないので、
遊ぶよりまずきっちり丁寧にからスタートしてるのかも。
皆、しっかりした腕前の持ち主で、
好感が持てる音だった。

***

終わった後、久しぶりにジェロと話し込んだ。

ジェロは、PUNKって政治的発言しなきゃいけないのかなぁ、と言う。
個人がそう考えて活動するのはいいけど、
バンドやライヴに持ち込むのは、ちょっと違うんじゃないか、と。

そうそうそうそう!
心から同感。

だからさ、俺らみたいのも、やってた方がええと思うんよ。
あんまいろいろ考えん派というか、
ええ加減代表というか。

ジェロはすごく考えてると思うけどね。
その上で、自分はそういうの持ち込みたくない、というのが良い。
「なきゃいけない」は、素敵な遊び場を窮屈にするだけだ。
それが善意に由来するものであれば、なおさら。

最近は、県外によく行くそうな。そして、それが楽しい、と。
関東よりよそでライヴ見ることが多いわたしは、大いに共感する。

まあそれだけ生活にも余裕が出来たから(そういうジェロ君えらい!)できるんかもじゃけど…

久々に話したジェロ君は、実にまっとうだった。
何かにむやみと反対するのではなく、
ここはちがうんじゃない?という正直な筋の通し方。
実は、すごく勇気のいることだと思うのだ。

昔話した時は、お店開いたばかりで、
税金の納め方わかんなくて、税務署で奮闘した…
なんて言ってた坊やが
まっとうに歳を重ねて、
生活に余裕も出来て、
今なおいろいろ真剣に考え続けてる。

大人なら当たり前かと思ってたけど、
いざ自分が大人な年齢(笑)になってみると、全然「当たり前」じゃないんだよねぇ。

俺、アスファルトは、つなげる役目っつーかな。
ドラムのヤツのバンドも、ええバンドなんじゃけど、
ほとんど地元でしかライヴやらん。
広島の人間でツアー出られるメンバーはそう居らんし、
じゃったら、ドラムには、県外にツアーとか行って、なるべく楽しんでもらえたらええんかな、と。

広島、岡山、姫路、とメンバーが散ったため、
今の練習は岡山で、車で往復なのでほとんど一日仕事、
月イチぐらいでしかできないそうだ。

それでも皆、曲とかしっかり覚えてくれてのぅ。

車で練習やから、酒飲みながら皆でゆっくり話したことってない。
だから今日は楽しみだ、と。

がんばれ、という言葉は嫌いだから言えない。
だけど、ジェロ君には、そうやって着実に進んでいってほしい。

***

トリはソウルクラフト。
めったに聴く機会はないけど、
坂本君とはたまに連絡を取っている。

ここも、たたずまいが好きなのだ。
「何もないところ」(by坂本君)から、身ひとつで始めて、
熊本、というひとつの根城を作った。
何より、この日のイベントの痛快さが、彼らの歩いてきた道の賜物。

正直に言うと、わたしの好みど真ん中の音ではない。
けれどライヴを見るたび、
ライヴの始めから終わりまでぴいんと一本、筋が通っていて、
そこにいつも惹きつけられる。
ストイックな音。
ストイックだけれど窮屈でない。
だから客席には、若いお客さんもいる。
すごいな。何もないところから、ちゃんと皆の場所を作った。

皆も心にいろいろ抱えていると思うけど、
俺もまだ全然日常に戻れていない、
と坂本君。
地震から2ヶ月あまり、
少なくとも遠目に見る熊本中心街は、一見、平常に見える。
でも、近づくとやはりそこここに、「危険」の札が貼られた建物や崩れかけた塀、割れた敷石などあって、
工事中の建物も多い。

7月30日、NAVAROでオールナイト、出ます。
NAVARO、地震の影響で移転しなきゃなんなくて…
だから騒ごうぜ!
皆、NAVAROで遊んだろ?
来いよ!

確かNAVAROって、ドラムが変わった後のMUSTANGが、極寒ツアーで一度行かなかったっけ。
わたし、行こうとして往復のチケット取ってから、
やっぱりたっつがいないのが哀しくてやめたんじゃなかったかな。

時は流れる。
良かろうが悪かろうが流れる。
澱むよりはいい。
心が痛むことはあっても。

緊張感と共にあるのは、
地元に根ざした、馴れ合いではない信頼感。
ベースが時々代わりはしたものの、
ずっと同じメンバーでやっている。

いろんなめぐり合わせの末に、皆、ここにいる。
必然が感じられるライヴが、わたしは好きだ。

かなりしっかり長いライヴ、
坂本君は曲の合間に、ペットボトル、マイク、次々放り上げる。
ペットボトルと水が、くるくると宙を舞う。
しまいにはマイクが照明に引っかかってた(笑)

時間の流れる音がする。
急かさず、けれど着実に。
今、ここにいて良かった。
そう思えた。

***

ライヴ後。
お京さん、どうするの、帰るの?
と皆訊く。
この時間から帰れないから泊まりよ。
明日朝早く飛行機で戻って、昼から仕事。

うわ、パワフル、と皆引く(笑)
ネメシス勇人君が、
お京さんみたいなひとがいっぱいいたら、
日本の経済が元気になりそうな気がする、と。
え?なぜそこ?
と笑う。

ライヴハウスにほど近い、おしゃれなイタリアンバーみたいなところで打ち上がる。
お料理はオシャレで美味しいし、
カクテルもいろいろあった。素敵。

でも何より楽しかったのは、坂本君やジェロを始めとした本音トークだった。
バンドメンバーだから、という手加減なく、本音で話せた。
21歳とかの若い女の子たちも来ていて、
ナチュラルに話し込んでいた。
ネメシスけーた君の体重あてクイズなんかして(笑)
ちなみに158p、42キロ!
どんどん細くなってるという。大丈夫?(笑)

いや、メンバーにも客にも20代がいるハードコアの打ち上げ、というのが
久しぶりで新鮮だった。
しかも10代はスタジオで練習中、というのもすごい。

最初から最後まで、とても後味のよい熊本遠征でした。

***

アスファルトとネメシスは、10月2日のクロスフェイス企画、重爆GIGに来ます。
まだずいぶん先だけど、
みなさま、予定合えばぜひ!
No.1179 - 2016/07/01(Fri) 22:44:57
2016年6月26日、熊本にて(1) / お京
2016年6月26日日曜日。
ネメシスとソウルクラフトが熊本でライヴする、というので、
本当に久しぶりに熊本遠征してみた。


最近、地震が多くて、
どこで揺れてもたいがい、その近所に他人事でなく心配な人たちがいるという。

今回の熊本、ソウルクラフトの坂本君とは、早くに連絡ついてました。

本当は、本震の翌日、4月17日がレコ発だったの。
歌詞の英訳、手伝ったりしてた音源。

明日のレコ発、やるかどうか悩む…
って言ってたので、
熊本のバンド界隈は、とりあえず皆、無事なんだな、とほっとした。

結局、レコ発は5月29日に延期。
その時点で、わたしには、

震源地は相変わらず爆弾が落ちたかのような光景だけれど、熊本市内は日常を取り戻してます
と言っていた。

ただ、見た目とは違って、
また、直後とも違った大変さがあるんだろうな、と
今回、街を歩いても、ライヴを見ていても思った。

ただ、熊本は、日本の地方都市としては元気な方だと思う。
大地震後であるにも拘わらず、市の中心街でシャッター商店街が目立たない。
(よそは年々ひどい)
地元にちゃんと仕事がちゃんとあるんだな、って感じ。

ここが地元だったら住みたいし、
東京に勤めても仕事やめたら帰りたくなるんじゃないかな、って街だった。

***

羽田から飛行機で阿蘇くまもと空港へ、そこからバスで40分ほど、益城インターを過ぎて熊本市街へ。

見たところ、今のところは、ところどころ屋根に応急処置が残ってるかなぐらいで、
本当にひどいところは通っていない…

運良く取れたホテルの窓から見る熊本城も、
ぱっと見、ともかく熊本城ではあった。

今回は、滞在短いけど、ちゃんと観光して食べて、
熊本にお金払って帰ろうと思う。

こむらさきで熊本ラーメンをがっつり食べてから、
市電で水前寺公園へ。
しばらくまったりしてから、
さらに、江津湖という、水前寺公園から電停3つほど離れたところにある小さい湖を散策した。
気に入った!子供が平気で中入って遊べる水辺があるのが良い。
(都心周辺なら間違いなく、立ち入り禁止よ)
湖は地元の家族連れがいっぱいで、
真っ黒な子供たちが、たも網持って水ん中入って騒いでた。

インドネシアのタリンバビのそばの湖に大きさは似ていると感じたけれど、
こちらの方がよほどきれい。
ひろびろと気持ち良く風が吹き抜け、
水辺好きのわたしは、湖畔のベンチで、
既に所期の目的を忘れかける。
これから馬刺喰って帰るんでもいっか!(笑)なんて。

…いやいやいや。
気持ち良く歩きすぎたので、そろそろ本気で帰り道を探す。
(友人に迷子を心配された)

***

PUNK ALIVES@ 熊本B.9 V3
出演
(1)害毒
(2)ネメシス(博多)
(3)TOLIVE
(4)ASPHALT(広島)
(5)SOUL CRAFT

19時スタートぎりぎりに会場へ。
誰にも行くとは言ってなかった。
坂本君とは、3月の四次元でのネメシスで会って以来か。
とりあえず、皆の元気そうな顔見てホッとした。

長いモヒカンが目印だったネメシスギター、けーた君がいきなり坊主になってた。
夏休み中の虫取り少年にしか見えない(笑)


熊本ドラムB9.V3は、わたしにはちょうど気持ちよい大きさのライヴハウス、
同じビルにライヴハウスが3つあって、
1階にひとつ、外階段上がって左右にひとつずつ。
右側のドアを開けると、
入って左手が膝丈ぐらいのステージ、
最前列は、(スピーカー前を除けば)数人で踊ればいっぱいになり、
奥行きも、幅に見合ったサイズだけれど、
窮屈な感じは全くしない。

ひとつめの害毒(ガイド)、3人分、しっかり聞かせるで!
とベースヴォーカル君。
ものすごく気合いの入った、すがすがしいライヴだった。
シンプルで切れ味の良い、ストイックな音。
怒りと、歯がゆさと、笑い。今、だ。

以前、わたしは、こういう音のたたずまいを
「ジャパコアらしい」と感じていた。
最近、そう感じる音は、わたしにとっては減る一方だ。
たとえ、これぞ「ジャパコア」(?)みたいな曲を演奏していても、
受ける印象は全然違ったりするからだ。

それはあたりまえ、時間は過ぎていくのだもの。
だからこそ、わたしは、今のその香りを愛する。

気が付くと、ネメシス勇人君はじめ、ネメシスメンバーが真剣に前で聴いていた。
音のままに動きながら、
愛とリスペクトを込めて。
わたしは彼らのこういうところが大好き。
ライヴってこういう場じゃなかったっけ?
大都会にばかりいると見失いそう。
酒とか飲んでテキトーにだべりながら、
あ、次××、じゃ、見よっかなー、みたいな、
あの馴れ合い感。
でも、それに慣れてしまっている自分も、また、そこにいる。

だけど、こういう、客席込みで清々しいライヴも今なおある。
だからわたしは、時間と財布が許す限り遠征ばかりしている。
今日も正解みたい。ありがと、今日ここにいる人たち。


ふたつめネメシス。
ネメシスは、ドラムのゴンちゃんが、酒屋の店長の仕事が忙しすぎるとのことで、
2014年後半ぐらいから、ライヴの本数が極端に減っていた。
それが去年、ヘルプで高校生のドラムを入れてから、
ぼちぼち、ライヴが増えてきた。

わたしが初めて若いドラムでのネメシスを聴いたのは、2015年9月10日の四次元。
17歳(当時)ドラム君は、まだなんの癖もなく、これから育つ感じ。
ゴンちゃんの、音に不思議な陰のある泥くさいリズムのドラムは、
真似しようたって出来るものじゃない。
でも、若いドラム君は、その時点では自分のカラーがまだ強烈にはないだけに、
すんなりネメシスの音に混ざり、
素直に正面から叩いていて、初々しかった。


この前わたしが見たのは、2016年3月20日、
やはり四次元だったか。
その時は、終わりから2曲めでドラムが一時完全にズレましたが、
あまりにズレたのでもはや苦笑…
ま、育ってる最中の若手ならかまわないわ。
リズムのセンスがないとかではなくて、まだ思うところに技術がついていってないだけ。
場数の問題。

終わった後、ギターのけーた君(四次元の若き店長)に、
ヤバいと思ったけどお京さんが笑ってるんでホッとした、と言われた(笑)
そりゃそうよ。育ってる最中の若手にはね。


…で、だいたい3ヶ月後のこの日。
10代ドラム君(18歳になり、高校も卒業した)が見違えるぐらい良くなってた…!
終わった後、けーた君に
同じ子?
と訊いたぐらい。

前に見たときには、一生懸命お手伝いしてる、という感じで、
一歩引っ込んでいる、という印象だった。
だから、ドラムの記憶があまり定かでない(ズレたとこ以外、すんなりネメシスのライヴを回していた)。
でも今回は、金髪をふわふわ振り乱して、Tシャツも着ないで叩く、叩く。
音と存在感が、前より一歩も二歩も、ぐっと全面に出てきた。
特に最初2曲は会心の出来!
3曲目で一瞬だけ、あれ、飛ばし過ぎて疲れた?
と思った瞬間があったけど、
あとはしっかり、叩き抜いた。
見事な脱皮ぶりに、感動しちゃった。
やっぱ若者はいいなぁ。
育つ!育て!

勇人君が、ちょうどライヴ真ん中のMCの時、
最前列で踊ってた害毒の復帰メンバーに、

お帰り!終わった後、すっげー良い顔してた…!

と、頭をぐりぐりした。
勇人君も満面の笑み、すげー良い顔だった。
胸が熱くなって、涙出そうになった。

わたしは、この瞬間を愛する。
九州の若い世代は、
なんだかんだ、続けていくんじゃないか、と。

ネメシス、すっかり調子を上げてきた。
また、これからが楽しみだ。

***

後で聞いたら、ドラム君はまだヘルプだそう。
一度、ちゃんと話したい、と言っていた。
うん。続けてくれるといいな。
メンバーになる以前に、音がヘルプではなくなってくる、というパターン。

打ち上げ、ドラム君だけ姿が見えないのでどうしたのかと思ったら、
もうひとつやっているrock'n'rollバンドのライヴがあるから、と、
ライヴ後、近場のスタジオに入ってドラムを練習してる、という。

なんて真面目なの!上手くなるわけだ。

…わたしは、ゴンちゃんのドラムが大好きだけれど、
若いドラム君がネメシスに入るなら、入ってほしいと思う。
若いドラム君のおかげで、ネメシス、またライヴが頻繁に入るようになった。
7月2日、OOZEと四次元でライヴした後は、
7月9日に初の海外、韓国釜山に行くそう(一瞬、本気で行こうかと思った(笑))。
8月6日も四次元、
もしかしたら9月30日にノッカーズと四次元、
そして10月2日に、久々、東京で重爆GIG。

良かった。ネメシス、その調子で進んで行ってほしい。
No.1178 - 2016/07/01(Fri) 22:42:41
日常 / お京
ブラッセルのテロ、
爆発があった地下鉄駅は、
わたしがいつも一緒に仕事してる欧州の工業会の最寄り駅(徒歩2分)。
メールは毎日のようにやりとりしているし、
何人かは、最高の仕事仲間で飲み友達。
空港も、駅も、仕事で使ったことがあるし、
ほんの少し前にも、上司が出張していた。

一報が入ってすぐ、
大丈夫?とメールしたところ、
とりあえず関係者は全員無事とのことだったけれども、
ちょうど通勤時間、
爆発の瞬間に地下鉄乗っていて、
数分差で免れたメンバーもいたようで、間一髪。

やれやれ、
フランス、インドネシア、ベルギーと、
どこでドカンとあっても、
それぞれの国に住む気がかりな人たちがいて、
なんということでしょう。

でも、もしも、世界のあちこちの人たちが、それぞれに、
ずっと離れた世界のあちこちに、気にかかる人たちを持っていたなら、
テロとか戦争とか、起こりようがないのに。

狭い世界に閉じこもるのが一番良くない、とわたしは思う。

女も男も好きなところに行ける、
という日常を愛している。
なのに、日本にいるとそこまでは感じないけれど、
そんな「日常」が少しずつ侵食され、変化しかかっているような気がして不安になる。

ぶれずに、しかも的確にリスクをはかって、
旅する日常を維持するのは難しい。

でも、そうしたいと思う。

用心は、できるだけする。
それはテロがあってもなくても海外では(いや、本当は日本でも)基本。

そしてしっかり、晴れ晴れと、
仕事し、ライヴに通い、旅をし、世界中の友人たちと笑い合う日常を生きたい。
No.1177 - 2016/03/24(Thu) 22:20:47
2016/3/19(土) MASTURBATION ONEMAN@アースダム / お京
MASTURBATION(Ba:タツシ / Vo&Gu:卑龍 / Dr:中村達也)
OPEN 19:00 START 20:00

わたしは絶対「昔は良かった」とは言わないと決めている人間だけれど、
それでも、奇形児やMASTURBATIONといった、「あの時代」のバンドには、
後の世代にはほとんど見られない、
強烈なよじれと湿り気と、そして色気がある。

メイクをした達也氏、そして卑龍氏、タツシ氏が出てきた瞬間、
空気が変わった。

ふだんはほとんど忘れていても、
こうしてたまに、じかに触れると、あの感覚が襲ってくる。
空気の匂い。
押しつぶされるような人いきれ。
深みに吸い込まれる感覚。
ヤバいところに来てしまった、と思いながらも、
目が離せない。

MASTURBATIONとしては、30年ぶりのライヴだという。
(無期懲役、という名では、割と最近、高円寺ショウボートで見ている)

30年前。わたしはまだ自分たちの劇団をやっていて、
ライヴに通う時間的、精神的「余裕」はまだなかった。
自分の空に閉じこもった子供だった。

だからリアルタイムで、MASTURBATIONのライヴを聴いているわけではない。
でも、わたしをライヴハウスへと向かわせ、
そして通わせたのは、
もともとは、底知れない、あの、匂いだった。

ミディアムテンポの、
重く絡まる色っぽい音。
息を呑んで聴いていた。

ああ。いつの間にか、日頃、なんと色気のない生活を送っていることよ(笑)
ワイルドサイドはいつの間にか遠ざかり、
わたしは元気いっぱい、
健康的に笑って日を送っている。

でも、本当に?
時々、あの淵に呼ぶ声がしない?

酸欠と暑さで朦朧としながら、
しっかりしたリズムにさらわれた。

今、わたしはここに立っていて、
彼らの音を聴いている。
生き延びて。

たぶんわたしは、ずっと、あの匂いから自由になることはない。

良い晩だった…
それを思い知っただけでも。
No.1176 - 2016/03/19(Sat) 22:07:10
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