黛敏郎と日本の作曲家掲示板
黛敏郎や日本の作曲家、題名のない音楽会について、ミュージックコンクレート、電子音楽、映画、劇伴音楽、CD、ラジオ、演奏会の感想、何でもお気軽にどうぞ。初心者、通りすがりさん、大歓迎! 情報待ってます

色々とイマジネーションが 投稿者:中仙堂 [HOME] [MAIL] 引用

『はは。航海王の後悔』

序破急様
お変わり有りませんでしょうか。
小生の詰まらぬお話お付合い有り難うございます。
最近小生下記の様な下らぬバカ話しを書き綴っています。
誰も見ないかと思いきや、意外とアクセスがあります。
これにBGMが入ったら面白いでしょうが、ご興味がございましたら、ご覧下さいませ。

「はは。航海王の後悔」
http://www57.tok2.com/home/zao/ou.toto.html



No.92878:システムの故障が治りました。
やっと…
ヨット型牽引ロボット(GPS内蔵《globalpositioningsystem》汎地球測位システムの故障が治りました。
「ゴ〜ウンッ。ゴ〜ウンッ。」
濃緑色のボトルシップの中で、何時に無く波浪に伴う音が鳴り響いた。
ふと、目を醒ますと、海は相当の荒れ模様であった。
6〜7メートルは有るだろう波の高低に、快感とも不快とも付かない感覚で有った。
猛烈に肚が鳴った。
辺りは暗いが、時間はもう、午前九時であった。
水面近くは大きく泡立ち、足元は遥か深く下まで暗かった。
何かの弾みにオーディオのスイッチが入ったらしい。
突然ベートーベンの《月光の曲》が流れ始めた。
混濁した海面。恐らく海面上は雨であろう。
海の中は何処迄も暗く、静かであった。
空腹では有ったが、やたらに眠かった。
半睡眠中の夢とも朧とも付かない中、
大いなる海と云う母の胎内抱かれた思いで有った。
《月光の曲》も止まり、どれだけ眠ったか。
真っ暗な天上に、ガラス瓶を通して、黄金色の月が煌々と冴えて居た。
天と海との間に私の意識だけが、じっと光りを見つめて居た。

*色々とイマジネーションが浮かべられたら嬉しいですね。

No.2922 2007/10/15(Mon) 09:51:06


失礼します! 投稿者:未熟者 引用

はじめまして、私は日本の作曲家(特に黛敏郎、芥川也寸志、松村禎三)を心から愛しています。序破急さんの作品の年表などとても詳しいのでいつも勉強させて頂いております。また最近のBUNRAKUが何種類も見れるという情報、素晴らしかったです。
 さて、芥川也寸志の遺作・合唱とオーケストラのための「いのち」(鈴木行一補筆?)という作品を年表にあるのを目にして以来ずっと音源を探し続けています。(何分、私は芥川さんが亡くなった年に生まれたもので生の演奏会を聴けるはずもなく・・・泣)聴くところによりますと、オスティナートによる強烈な作品だそうで、私自身の主観ですが黛さんの「涅槃」にも通じるものがあると思います。大変失礼なのは承知の上ですが、どうか何卒、何か情報をお持ちの方お教え願えればと思います。

No.2917 2007/10/13(Sat) 22:38:04

 
Re: 失礼します! 投稿者:序破急 [MAIL] 引用

芥川さんが亡くなった年に生まれたというと、そうとうお若いですね。「こういった質問をする場合には、メールの記入をするのが礼儀です」というのも今では古くなってしまった考え方なのかもしれませんね。時は流れるというのを実感します。

さて、《いのち》ですが、本門仏立宗による委嘱だったと思います。まだ7,8年前までは本門仏立宗の宗務院でカセットテープを販売していたようですが、今では品切れで購入することはできないようです。宗の周年イベントで演奏されることもあるようですが、私も生演奏を聴いたことはありません。

聴く方法ですが、本門仏立宗のお寺へ行ってお願いすれば、カセットを買うことはできなくても、聴かせてくれるかもしれません。また、譜面を読めるようでしたら、日本近代音楽館へ行けば譜面を見ることは出来るはずです(もしかしたらカセットもあるかもしれません)。

ほかには、何かイベントとして芥川也寸志について語り合う会みたいに企画して、みんなでそういった貴重な音源を聴く会でもできればと思いますね。

No.2919 2007/10/13(Sat) 23:02:00


(No Subject) 投稿者:中仙堂 引用

ついでに申します。
小生は音楽に余りご縁が無かったのですが、詩吟を趣味としています。兄は田舎で歌曲を好みコンサートを可成り行って居ました。その感化を受けてか、息子、小生の甥は二木会でしたか、若手で最近活躍し始めました。田舎の兄も黛先生の感化はテレビで相当受けて居ると思います。

No.2914 2007/10/03(Wed) 14:55:14


作曲:山本和智 piano waves 演奏:野田憲太郎 投稿者:序破急 引用

作曲:山本和智 piano waves 演奏:野田憲太郎     

第一楽章、第二楽章
http://www.youtube.com/watch?v=VdohgnvTzOY

第三楽章
http://www.youtube.com/watch?v=PqzxIIQqhwU

(この演奏は、事前に奏者、作曲者、企画者とピアノ調律師との綿密な打ち合わせを行い、ホールと調律師の許可を得た上で行っております。)

【作曲者解説】

或る(文字などの)記号を凝視するうちに、その記号の意味はおろか記号自体が何を意味するのか解らなくなる瞬間がある。認知心理学ではこの現象を『ゲシュタルト崩壊』と呼ぶ。

私は当初、"Piano Sonority"と云ったような、『響き』を主題にした作品を書こうと考えていた。しかし、『ピアノ』と云う楽器と様々な形から対峙すればするほど私はこの楽器全てが『一体何なのか』解らなくなってしまった。最終的に『音のする箱』というイメージに到り、私はその箱のために曲を書くことになった。
『響き』というよりは寧ろ『音波/振動』という客観的なイメージからタイトルを"Piano waves"とした。

?T. Etude de mentalite
常々『表現記号』に少なからず興味と疑いを持っている。この主観に充ちた記号は作曲者と演奏者の間に良くも悪くも『ズレ』を生じさせる。
この曲は、恐らくピアノを触った経験のない大人でも数分のレクチャーで弾けるであろうフレーズを24回繰り返すだけのものである。しかしながら、24回全てに表現記号が付されており、その内訳は以下の通り。
1.Tranquillo(平静に) 2.Espressivo(表情豊かに) 3.Pesante(重々しく)4.Capriccioso(気紛れに) 5.Agitato(激昂して) 6.Vivo(活き活きと) 7.Serioso 8.Dolce(柔和に) 9.Risoluto(決然と) 10.Amabile(愛らしく) 11.Semplice(単純に) 12.Frioso(熱狂的に) 13.Sotto voce(半ば抑制した声で) 14.Grazioso(優しさをもって) 15.Grave(重々しく厳かに) 16.Pastorale( 牧歌風に) 17.Appassionato(熱情的に) 18.Sentimento(感傷的に) 19.Misterioso(神秘的に) 20.Doloroso(悲痛の表情で) 21.Tempestoso(嵐のように激しく) 22.Pomposo(豪奢に) 23.Tutta forza(全力で) 24.Lontano(遠くで響いているように)

タイトルの"Mentalite"とは『モノの見方』を意味している。余談だが、ピアノを一種の『道具』として扱えぬ者には、この曲は恐ろしく難曲であり、私は弾くことができない。
聴衆は上記の表現記号を参照に演奏と各々のイメージとの差異を経験することができる。

?U. Musik fur Saite,Schlag und Klavier
『弦・打・ピアノのための音楽』と云うこのタイトルは、言わずもがなバルトークのかの傑作に由来している。『響きの追究』と『ピアノの意味を見失う過程』がここにある。全てはこのタイトルが示す通り。

?V. Out of a black box
『黒い箱の中から』
 ここに到って私はピアノと云う意味(呪縛)から解放された。ピアノの内部に前楽章で用いた様々な道具を放り込み天蓋を閉めてしまう。
 ここに聴かれる音は歪められてはいるが随所に調性を持たせてある。

 この作品は優秀なピアニスト、野田憲太郎のために書かれた。

No.2911 2007/10/01(Mon) 23:56:14

 
Re: 作曲:山本和智 piano waves 演奏:野田憲太郎 投稿者:序破急 引用

youtubeへのアップロードについて、作曲者の山本和智氏、演奏者の野田憲太郎氏より、掲載許可を頂いております。

No.2912 2007/10/01(Mon) 23:56:40


木山光 作曲、野田憲太郎 演奏 《3 shells》 投稿者:序破急 引用

http://www.youtube.com/watch?v=qyy3CRuMQnc

youtubeへのアップロードについて、作曲者の木山光氏、演奏者の野田憲太郎氏より、掲載許可を頂いております。

No.2909 2007/10/01(Mon) 23:54:21

 
オランダのラジオで木山光特集 投稿者:序破急 引用

少し前ですが、放送されたようです。

下記URLよりダウンロードできますが、大分編集が荒く音質悪いです。曲名は本人曰く、オランダ用に変えたそうです。

http://audio.omroep.nl/cz%2Fcz%2Factua%2F20070903-18.mp3

maandag 3 september 2007 terug

18:00 - 19:00 Nieuwe Muziek Actua

Nieuwe Muziek n.a.v. Actuele gebeurtenissen. Als voorbeschouwing op de Gaudeamusweek, die deze week in Amsterdam plaatsvindt, staat de Nieuwe Muziek Actua vandaag in het teken van muziek van één van de genomineerden voor de Gaudeamus muziekprijs 2007: Hikari Kiyama. Hij werd al eens de ‘decibel – japanner’ genoemd omdat hij voor zijn stuk Watashiba Kichigai, waarmee hij eerder dit jaar de Young Composers Meeting won, aan het uitvoerende ensemble vroeg om het hele stuk uit te voeren op 140 dB. Zijn muziek wordt dan ook in alle opzichten gekenmerkt door extreemheid. Tijdens de Gaudeamus Muziekweek die deze week zal plaatsvinden in het Muziekgebouw aan het IJ zal wederom een werk van Kiyama worden uitgevoerd door Ensemble De Ereprijs.

1. Distortion Orchestra 2005 (nominatie Gaudeamus muziekprijs 2006).
2. Japanese folk for 4 players.
3. Overdrive Orchestra for large Orchestra.
4. Epixasis for 4 players.
5. 3 shells for piano solo.

Samenstelling: Miranda Driessen
http://www.concertzender.nl/programmagids.php?date=2007-09-03&month=1&detail=24191

No.2910 2007/10/01(Mon) 23:55:19


《修羅の時代(しゅらのきせつ)》に想う 投稿者:中仙堂 [HOME] [MAIL] 引用

もしも…正夢だったら

小生作の《修羅…》ですが、長篇アニメ、実写版どちらもすばらしいですね。脚本は実力派の方にお願いしたいです。昔の東映動画『安寿と厨子王』の作品、ご存じですか。あの作品が幼児期に心を動かしたものです。実写でしたら、黒澤映画は皆さん記憶に新しいですか。BGMは私の希望は、日本の心を知り尽くした、黛敏郎先生の『涅槃交響楽』等、切望して居ます。真っ暗闇の中、古都の仏閣で久遠の昔から継承された、日々の勤行。その光景から、軈て次第に白んで来る下界。東方に輝く陽炎が見え始める中、遥か彼方より、響き渡る、無数の梵鐘。一日は静かに始まる。愈々『涅槃交響楽』の最後のクライマックスと共に、古都の賑々しい街。人々の生活がクローズアップされる。さて《修羅…》の始まりです。

No.2902 2007/09/14(Fri) 15:46:41

 
Re: 《修羅の時代(しゅらのきせつ)》に想う 投稿者:序破急 引用

《涅槃交響曲》をBGMに使うアニメや映画、面白いんじゃないでしょうか?
どうぞがんばってください。

No.2907 2007/10/01(Mon) 23:51:41


(No Subject) 投稿者:中仙堂 引用

↓の書き込みの[HOME]は小生のHPではございません。
大分以前に拝見したものです。

No.2905 2007/09/21(Fri) 12:37:12


(No Subject) 投稿者:中仙堂 引用

判り難いのでご紹介いたします。
http://www57.tok2.com/home/zao/seisuiki.01.html

No.2903 2007/09/15(Sat) 09:13:41


(No Subject) 投稿者:Matsutei 引用

とても悲しく、非常に残念に思います。日本は偉大な作曲家であり俳人を失ってしまいましたね。故人のご冥福を祈ります。

No.2901 2007/08/13(Mon) 17:11:16


松村禎三氏死去 投稿者:もぐらまる 引用

http://www.asahi.com/obituaries/update/0807/TKY200708070256.html?ref=rss

近年は酸素吸入器を持ってコンサートに来られていたのでもしやと思っていましたが、残念です。天国で伊福部先生や黛や芥川とまた音楽談義に花をさかせていることでしょう。

ご冥福をお祈りいたします。

No.2896 2007/08/08(Wed) 02:04:26

 
Re: 松村禎三氏死去 投稿者:げんじ 引用

吉松隆氏がご自身のブログでお悔やみを書いておられます。
氏が作曲家を志して「作曲家道」を学びに
松村氏に私的に師事されていたことは有名だと思います。
「君とボクとは作風が違いすぎる。なんでボクの所に来たの?」
とよく言われていたそうですが。
http://homepage3.nifty.com/t-yoshimatsu/

若い頃、結核で肋骨数本除去するような難手術を受けらた
氏にとって、作曲家として歩んでいくことがどれだけ
大変なことだったか想像するに余りあります。
それでも最後まで闘い抜いてこられた氏の生き方、哲学には
深く敬意を表します。

心よりご冥福をお祈りいたします。

No.2897 2007/08/08(Wed) 10:03:52

 
Re: 松村禎三氏死去 投稿者:もぐらまる 引用

軽やかに生きる吉松と執念のオスティナートの松村では作風が違いすぎますね。しかし奇異ではあっても一つの邂逅であったわけで、ある種の趣を感じます。

松村先生は死ぬんだったら好きなことをやってCENSOREDと覚悟を決めた、とかどこかで読んだ気がします。

No.2898 2007/08/09(Thu) 00:26:25

 
Re: 松村禎三氏死去 投稿者:johakyu [HOME] [MAIL] 引用

やはりショックですね。

お若い頃の結核からはじまって、常に死と向かい合わせに作曲した人でした。

初期の大規模管弦楽作品である《前奏曲》《交響曲》《ピアノ協奏曲第一番》《ピアノ協奏曲第二番》などは日本作曲史に燦然と輝く傑作だった。日本だけでなく、ロシアでは指揮者のゲルギフが《前奏曲》を気に入って、来日公演でも松村作品を取り上げることがあった。

中期から後期にかけてのオペラ《沈黙》は日本のオペラとしては異例の再演率を誇る、人間の存在とは何かを問うオペラだ。
ピアノ協奏曲と並んで大作の30分近い《チェロ協奏曲》もさらに宇宙的広がりを持った傑作だった。

晩年の《ゲッセマネの夜に》《朝の歌》などには巨匠が辿りついた境地を思わせる透徹した世界観に触れる思いであった。

映画音楽でも名作は多く、《祭りの準備》《忍ぶ川》《地の群れ》《僕の中の夜と朝》などあげればキリがない。劇音楽でも三島由紀夫や寺山修司の台本の作品に書いたものもあり、強烈な個性で存在を問いかける松村節はかわならなかった。

作曲家の顔以外に俳人としては句集をだすほどで、結核で作曲も出来なかった頃からの句作は寺山修司と張り合ったほどだった。

ほんとうに多彩な才能で、ハッキリとその存在を主張し、後に続く道を切り拓いた大きな人だった。

松村先生、本当にありがとうございました。

合掌

No.2899 2007/08/09(Thu) 00:36:20

 
Re: 松村禎三氏死去 投稿者:菅野 引用

日本の作曲家の親方!

No.2900 2007/08/11(Sat) 22:56:28

200/200件 [ ページ : << 1 ... 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 ... 20 >> ]

- HOME - お知らせ(3/8) - 記事検索 - 携帯用URL - フィード - ヘルプ - メール - 環境設定 -

Rocket Board Type-X (Free) Rocket BBS