何卒よろしくお願いします!
上野の旧奏楽堂にて昭和を代表する日本の作曲家と 今回が初演以来となる貴重な作品、そして新作委嘱による公演です。
とくに、黛敏郎作曲、市川崑監督の映画「東京オリンピック」を構成した交響組曲「東京オリンピック」は今回が初演となります。
ジャイアント馬場や野球番組を彩った日本TVスポーツテーマの作曲者である黛の真骨頂とも言うべきスポーツ(の祭典!)を題材にした音楽は躍動感に溢れています!朗らかに心を灯すメロディーの美しさ、そして現代音楽作曲家としての高い芸術性と現代技法が存分に散りばめられた荘厳なるサウンド! 是非とも体験してください!
コンサート詳細と各曲についての説明は下記を御覧ください。
■吹奏楽による「奏楽堂の響き3」 演奏/リベラ・ウインド・シンフォニー 指揮/福田 滋 司会/西 耕一(音楽評論)
日 時:5月1日(土)18時開演(17時30分開場) 会 場:旧東京音楽学校奏楽堂(上野公園内) 料 金:全自由席 3,000円 前売り 2,800円
申し込みFjcacon@gmail.com FAX:049-287-7009
《プログラム》
第1部「戦前・戦中世代のマーチ集」 佐藤 勝(1928-1999):日本万国博覧会ファンファーレ(1970) 菅原明朗(1897-1988):海の行進曲(1935) 下総皖一(1898-1962):行進曲「立山」(1958) 深井史郎(1907-1959):「英魂を送る」故山本五十六元帥の霊へ捧ぐ(1943) 古関裕而(1909-1989):モーターボート行進曲(1971)
●第2部「3人の会の音楽」 團伊玖磨(1924-2001):皇太子入場ファンファーレ(1970) 團伊玖磨(1924-2001):行進曲「希望のあしおと」(1998) 團伊玖磨(1924-2001):吹奏楽のための「ぞうさん」(1998) 芥川也寸志(1925-1989):JALマーチ(1964) 芥川也寸志(1925-1989):組曲「八つ墓村」より(1977) 黛 敏郎(1929-1997):組曲「東京オリンピック」(新編曲初演)(1964)
【休憩15分】
第3部 ●新しい響き「新世代と新編曲」 川島素晴(1972-):吹奏楽のための協奏曲(2010)委嘱初演/ほか 江原大介(1982-):「フレイム」−吹奏楽とクラリネットのための協奏曲(2010)委嘱初演 ◆クラリネット独奏/丹羽綾子 佐藤 勝(1928-1999):「ゴジラ対メカゴジラ」より(1974) 伊福部昭(1914-2006):SF交響ファンタジー第3番(1983)
アンコール:わんぱく王子の大蛇退治より“アメノウズメの踊り”(伊福部昭)(1963) 「天地創造」より(黛敏郎)(1966)
【奏楽堂コンサートの紹介】
◆吹奏楽による「奏楽堂の響き3」開催! 2年に1度、日本の作曲家ファンが各地より集う「奏楽堂の響き」が、ついに第3回を迎えます。 今回はチラシ記載だけでも17曲演奏の重量級プログラムです。選曲も「戦前・戦中世代のマーチ集」「3人の会の音楽」「新世代と新編曲」の3つのテーマで、初演以来の再演になるのが不思議なくらいの名曲から、今後を期待される作曲家の委嘱新作まで、日本の作曲家の意義ある仕事を世に広めようというものです。
3回目ということで、「3人の会の音楽」から聴き所を紹介しましょう。 黛敏郎の《交響組曲「東京オリンピック」》は、市川崑監督の代表作でもある同名映画よりの新編曲になります。日本国民だけでなく、世界が熱狂したスポーツの祭典へ作曲された音楽は、黛映画音楽の代表作である《天地創造》(今回はテーマを松木敏晃の新編曲で)と双璧を為す傑作です。勇壮な黛メロディーと響きのダイナミズムを存分に楽しめます! 組曲の構成と編曲は伊福部昭最後の弟子として知られる堀井友徳です。團伊玖磨は、自身が楽しんで編曲したという《吹奏楽のためのぞうさん》の心温まる音楽、《希望のあしおと》は心臓発作から復活した團の喜びが聴こえるような快活にして壮健たる傑作です。昨年は没後20年の演奏も多かった芥川也寸志ですが、《八つ墓村》は松木敏晃による映画のスコアに忠実な編曲。《JALマーチ》は初演以来の演奏ではないでしょうか? 幻の作品が音になります。
「戦前・戦中世代のマーチ集」では、團伊玖磨と芥川也寸志の師でもある下總皖一の幻の行進曲《立山》、團伊玖磨の推薦で作曲したという佐藤勝の《日本万国博ファンファーレ》、そして瀬戸口藤吉に作曲を師事した菅原明朗の最初期の作品である《海の行進曲》、管原門下の深井史郎は山本五十六元帥へ捧げられた葬送行進曲、同じく菅原門下、《六甲おろし》《闘魂こめて》《ドラゴンズの歌》《モスラの歌》の作曲者でもある古関裕而《モーターボート行進曲》までを演奏いたします。
「新世代と新編曲」では、芥川作曲賞の受賞者でもあり、「演じる音楽」「笑いの構造」などをテーマに「前衛」作曲家として知られる川島素晴の新作と高校生時代の作品を演奏いたします。もう1人への委嘱は、2008年日本吹奏楽コンクール第1位「躍動する魂」を期に、吹奏楽だけでなく様々な分野へ活動を繰り広げる江原大介《クラリネット協奏曲「フレイム」》です。彼は新作について「やりたいことを詰め込んだエネルギーある作品」と語っています。そして、佐藤勝の《メカゴジラ》よりのビッグバンドサウンドは、ジャズからの恩恵を受けた現代作品として今後も歴史に残る逸品となるでしょう。なんとこれが舞台初演になります! 映画音楽にもまだまだ名作が埋もれています。最後は恒例となった伊福部昭《SF交響ファンタジー》の第3番の編曲初演です。もちろん編曲は、全曲の指揮も行う福田滋による伊福部音楽への愛情溢れるアレンジです。アンコールは伊福部オーケストレーションと変拍子の妙技が発揮される「わんぱく王子の大蛇退治」よりの《アメノウズメの舞》、そして世界中で今も鑑賞される名作《天地創造》をオリジナルスコアから忠実に新編曲したテーマ! 日本の作品への深い理解で知られるリベラ・ウインド・シンフォニーの真摯な演奏で存分に味わいましょう! これを逃せば二度と聴けないかもしれない?! ゴールデンウィークの土曜日は旧奏楽堂へ!!! (文:西 耕一)
申し込みFjcacon@gmail.com FAX:049-287-7009 (住所・氏名を書いて上記メールかFAXを送信下さい。郵便振込用紙を同封してチケットをお送りいたします。
チラシなどは下記を御覧下さい。 http://liberawind.hp.infoseek.co.jp/concert/concert.html |
No.3065 2010/04/14(Wed) 02:54:27
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