いよいよ失った そうして 長針が回るのを見てる
小さくて四角い穴を手ずから掘った きみの居場所を作るために あんな小さな窖の居心地が果たして良いのかどうか なんて わからないけれども 僕らは 君を思って穴を掘ったよ
皮膚のしたの肉越しに触れた 白い骨を この眼で眺めて ああ 大体想像していたとおりだと そして全く生前の君から遠いなと 蓋を閉じた
永遠に失くしてしまった だからもう 永遠に 失くしてしまうことはない 君なら何度だって 失くしたって構わないのに
何度嘆いても 君に触れるよろこびを選ぶのに |
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