2013/11/08(Fri)
愛情の確認の仕方について【広コミ無配】




「黄瀬くんなんてどうせ目の前に裸の女の人が居たら好きになるんでしょう!?」

バンッとテーブルを叩いてそう怒鳴り声を上げた。
ここは誠凛からほど近いカフェだ。
一番奥のボックス席に二人で腰掛けて、久しぶりの逢瀬を楽しむはずだった。
そう、はずだったのだ。
だがそれは所詮予定でしかなかったのである。

黒子がこうキレなければいけなかった原因はどう考えても黄瀬にあった。
黄瀬がモデルをしていてモテるのは仕方のない事だ。
黒子だってそれは理解しているし、受け入れてもいる。
モデルをしている黄瀬のことも好きだし、認めているつもりだ。
だからと言って黒子と言う恋人がありながら浮気していいというと話は違う。
そりゃあ黒子は男だし、女のように柔らかい体もしていないし、無表情で無愛想だ。
割と毒舌だったりもするし、好きだからこそ黄瀬にきつく当たってしまうときもある。
でも実際に女の人とキスしているところを見せられるとは思ってもいなかったのだ。
黄瀬は事故だと主張したが、信じられるわけない。
今までだって女に言い寄られて優しげな態度で接している様を何度もみているし、彼は優しくて頼まれれば断れないタイプだ。
一夜の共をどうしても頼まれれば、口では黒子っちが一番と言ってくれるが黒子の体で満足できなかった黄瀬は頷いてしまうかもしれない。

本当は今までだったずっと我慢してきたのだ。
ファンの女たちに言いよられている黄瀬を見るのも嫌だったし、自分以外に優しくしている彼を見るのだって嫌だった。
それを嫌だと言わなかったのはそれも彼のいいところだからだ。
だから嫌だ嫌だと思いながらもじわじわとそのストレスをため込んで、あんなキスシーンを見てしまったことでとうとう黒子の中の堪忍袋の緒が切れた。
公共の場だとは分かっていながらもこみ上げる哀しみと怒りを堪えきれなかったのだ。

目の前でめったにない黒子の怒鳴り声を聞いた黄瀬はぽかんとしていたが、その言葉の意味を理解すると怒りをあらわにして同じように怒鳴り声を上げた。

「ふざけんな!そんなおいしいシチュエーション、確かに今まで何度もあったけどさぁ!黒子っちが一番だし黒子っちのことは裸見る前から好きだった!」

ズガンっととどめを刺されたような気がした。
何だそれは。
何度もあったとか。

「バカですか君は!あったんじゃないですか!ばか!駄犬!デルモ!」
「えっ!?いや、それは、えっと、でも!黒子っちが一番っスから!」

失言だったらしいことに気付いた黄瀬が慌てて取り繕うとしても時すでに遅しだ。
黒子はがたんと立ち上がるとじわりと涙のにじむ目で黄瀬を見下ろしていった。

「そんなの信じられません!もういいです!君なんて知りません!」

荷物だけつかむとくるりと踵を返して逃げるように歩き出す。
信じられない!もう黄瀬くんなんて!
そんなことを考えながらも心は苦しくて辛くてどうしてこんなことになったんだっけとずっと考えているのだ。

カフェを出て少ししたところで会計を済ませて追いかけてきた黄瀬に腕を掴まれた。
すぐに黄瀬だ、とそう思って抵抗しようとする一瞬先に、おそらく黄瀬も抵抗されると分かっていたのだろう、動けないように腕の中へと閉じ込められてしまった。
ぎゅうと苦しいぐらい抱きしめられているのに、黄瀬は何も言わない。
黒子だって怒っている。
早く逃げたくて無言で胸を押し返しているといつもよりも低い声が言った。

「……いくら黒子っちでも俺の気持ち疑うとか許せねぇッスわ」

そのあまりに低い声にびくりと肩を揺らすと闇夜に金目がぎらりと光るのを見た。

「嫌でも信じさせてやるから覚悟して」

そう言われて腕を強い力で引っ張られて歩き出した。
頬に当たる冷たい風に先ほどまで身のうちに巣食っていた怒りやら哀しみやらの負の感情が急速に冷やされていく。
むしろ冷えすぎて、凍えてしまうほどだと思った。
だってこれはまずい。
さっきの黄瀬の目、あれは完全に妙なスイッチが入ってしまっていた。
黒子はぶるりと体を震わせると必死で「いやです行きたくないです」と抵抗した。
だがそんなもの今の黄瀬には無駄な足掻きなのだろう。
有無を言わさぬ強い力で引っ張られて一人暮らしをしている黄瀬の家へと連れ込まれてしまった。
そのままドンとベッドに突き飛ばされて、体制を直すより先に伸し掛かるたくましい体に、黒子が絆されるまでにそう長く時間はかからない。



 * * *



結局あれからスイッチの入ってしまった黄瀬にいいように啼かされて最後には「信じる気になった?」と見下ろす黄瀬にひんひんと泣き声を上げながらまるで舌足らずの声で「しんじますからぁ……!」と叫んでいた。
もちろん黒子だって哀しくてついカッとなってしまっただけで、本心から黄瀬のことを疑っていたわけではない。
言葉のあやと言うやつだ。
元々黄瀬のことを疑いたくなくてこういうことになったのだから。
でもだからと言って黄瀬がそれを理解してくれるかと言えばそういうわけではないのだ。
信じると言っても行為をやめてくれない黄瀬の所為で、目を覚ました黒子はすっかり声が枯れてしまっていた。
しかも何故だか黒子の両手には玩具の手錠がかかっていて思わず二度見してしまった。
信じられない思いで座り込んでいると飲み物を取りに行っていたらしい黄瀬が帰ってきて「起きたんスね」と笑った。

「これ、どういうことですか……」

掠れた声でそう言うと黄瀬は笑顔を一瞬で引っ込めて言った。

「だって信じるとか言って、どうせあの時だけで黒子っちはまた俺のこと疑うんでしょ。俺はこんなに黒子っちのこと好きなのに、信じてくれないなんて酷い」
「だからってこんな……」
「だからじゃん。だから黒子っちが分かってくれるまで、黒子っちのそばに居てあげるから。黒子っちもどこにもいかないでね」

にこりと笑った黄瀬を見て黒子はなんてことをしてしまったのだろうと心底後悔した。
もう少し自分が我慢できていればと思わずにいられなかった。


ああでも。
これで黄瀬を独り占めできるのであれば、それでも構わない。
もう少しだけ二人でいる口実にしてもいいだろうか。
だって僕は、君と一緒に居たい。

「……もっとちゃんと分からせてください」

2013/10/27(Sun)
お久しぶりです。
生きてます。
ちょっとオフの告知なのですが、11月4日の広島コミケ184の方にサークル参加します(`・ω・!
スペースはC09です。
黒バススペでの参加は初めてなので今からwktkしてますw
本は新刊を二冊とイメージアクセとそれからシールを持って行く予定です。
お近くにお住いの方は是非いらしてくださいね(*´ω`*)

2013/09/14(Sat)
【RTされたら土手で気づかないうちに涙をこぼしながら「君の一番になりたかった」という黒子っちを書きましょう】

夕暮れに染まる土手に腰掛けて二人きりで水面を眺めていた。
約束をしていたわけではない。
ただ偶然、ばったりと出会ったのである。
話さないスかと誘ってくれたのは黄瀬の方だったが、話したいことがあるの黒子も同じことだ。
だが話したいことがありすぎて、どう言葉にしていいか分からないのである。
「黒子っち」
不意に彼に名前を呼ばれた。
掠れた声でなんですかと言うと彼は困ったように頭を掻いてからへらりと笑った。
「黒子っち、俺ずっと黒子っちが好きだったよ」
その軽い様子にうつむきながら「なに笑いながら言ってるんですか」というと彼は「だって俺黒子っちが好きで幸せだった」というのだ。
本当に何を言っているのだろうと思うのと同時にもう隣に並ぶことができないと言う現実が迫ってきていることに気付いていた。

明日、黒子は黄瀬とは違う女性と結婚する。
だからこうして隣に並ぶの今日で最後だ。
さらさらと流れる水の音を聞きながらじわりと目頭が熱くなるのを感じた。
ぎゅっと膝を抱えて膝の間に顔を埋める。
そうするとたまった涙がぼろりと零れた。
「黒子っち、幸せになってね」
となりでぐっと背を伸ばしながら黄瀬が笑う。
今更どうしようもないことは分かってる。
それでも彼が好きだということは、おそらく一生変わらないのだろう。
「黄瀬くん」
涙で濡れた震える声で彼の名前を呼ぶと、彼はいつもと変わらない調子で「なんスかー?」と笑った。
ああ好きだ。彼が好きだ。
「僕は君の一番になりたかったです」
黄瀬が隣でびっくりと目を瞬かせているのが空気でわかる。
「君の一番になりたかったんですよ」
両手で顔を覆ってくぐもった声を漏らす。
嗚咽を飲み込むとようやくはっとしたらしい彼が困ったように笑った。
「俺も。俺も黒子っちの一番になりたかったよ」
彼の手が片手に重なる。
触れる体温を分け与えるような触れ方が苦しいほど幸せだった。
嗚咽を堪える声と手のひらの温もりだけを感じながら、二人でいつまでもそこに座り込んでいたかった。

2013/08/26(Mon)
こっちではお久しぶりです。
生きてます(`・ω・!

今日は待ちに待ったジャンプの発売日!
二週間ぶりの、しかも巻頭カラーというわけだしすごい続きも気になって仕方がなかったところだったんですがもう想像以上の黒子っちの可哀そうぶりに撃沈しました。
キセキは落ちるところまで一回落ちて浮上してきたんだと思うとそれはそれですごい。
けどやっぱりそこに至るまでにたくさんの黒子っちを筆頭とする人たちを傷つけてきたことを忘れたらだめだよねって思う。
きっとキセキたちの視点ではまた少し違って見えて、キセキたちが必ずしも全部悪いってわけではないんだけどやっぱり黒子っち視点だからどうしても主観が入るよね。
どちらにしろ今回の結果が黒子っちにとってどれだけの痛みを与えたのかと考えると本当に苦しい。
これだけのことをされて黒子っちが立ち直って誠凛に入学して火神くんに会えたことは本当にキセキだと思う。
黒子っちよかったね(´;ω;`)ブワッ
しかしその分黒子っちがそれからすぐ黄瀬くんが会いに来たときに無表情のままで普通に挨拶したのはすごいことだなと思うわけです。
あれだけのことをされたんだからむしろトラウマになりそうなものを……。
それとも彼の中では静かな怒りがほとばしっていたのかしら。
キセキ全員殴ってでも更生させてやる!っていう決意みたいなものがあったのかしら。
どちらにしろ来週の展開やその後の展開が気になるところです。

というか今週号のタイトルが「勝利ってなんですか?」なのもつらい。
このタイトル一度4巻の秀徳戦の時に「勝利」ってなんですか?であったけどここにきてこのタイトルを持ってくるのが本当にもう言葉にならない。
あのとき火神くんに言った「じゃあ勝利ってなんですか?」っていう言葉は黒子っちの中で根底にあるトラウマみたいになってるんじゃないかな。
自分の中でもまだ本当の勝利がなんなのか、この秀徳戦の時ははっきりしていなかったんだろうし、それを探りながら高校に入ってからはプレーしてたんじゃないかな。
今この回想まで来て黒子っちの中で勝利がどんなものかの答えがちゃんと出てそれを黒子っちが心から実感できる誠凛というチームがあることは本当に彼のバスケ人生の中で大きな救いだったと思う。

黒子っちの悲しい顔しか見てないから早く黒子っちの幸せそうに笑う顔がみたいよ。
ないつせさんでした

2013/08/11(Sun)
かなり遅くなってしまいましたが拍手レス!

久架さん>>
イノセントブルー読んでくださってありがとうございました(*´ω`*)
少しでも気に入っていただける話があるようなら幸いです。
拍手ありがとうございました(*´∀`*)

2013/07/11(Thu)
黄黒ちゃんの日ですね!
おめでとう!
早く結婚してくれてもいいのよ!
というわけで初々しい感じの黄黒ちゃんのお話をうpしました。
なんだかまとまりきってない感じがするけどカフェ店員な黒子っちはかわいいと思う

2013/07/08(Mon)
今週のジャンプが辛すぎてもう言葉も出ない……(´;ω;`)ブワッ
黒子っちも青峰っちもどっちもつらいよね……!
同じラインに立てない桃っちもみんながずっと一緒に居られるように信じて祈ることしかできないと思うと悲しい。
ああもう助けてかがみん!


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