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日本漫画界の禁句「丸尾末広」。 そもそもはザ・スターリンのアルバム「虫」のジャケットデザインを手掛けていて興味を持ったのがきっかけでした。 当時発売されていた氏の漫画を全巻を買って、あまりのヘビーさに死にたくなったので捨ててしまったのですが。ごめんちゃい。
氏の代表作でもある「少女椿」が2016年に映画化されている事を知り、DVDを購入した所、なかなか楽しめたのを切り口に、氏の初である長編物「トミノの地獄」や、江戸川乱歩原作の「パノラマ島綺譚」を鋭利に漫画化していたりと、僕の中で時を超えて再燃焼している昨今なのです。 氏の描く世界は、不幸や不条理や憎悪や差別、そして死をロマンティシズムとエロティシズムで叩き殺し凌辱しています。 あまり受け入れられる作風ではなかったりして認知度も低いんだけど、今まで二人だけファンの人と出会った事があります(二人共女性)。 僕も含め、心にそれはそれは深い闇を抱えているんでしょうね。なんちて。
さて、この映画「少女椿」は良い感じにソフト規制され(コアなファンには不評のよう)、また「トミノの地獄」も氏にしてはメジャー路線で僕は好きでした。 「トミノの地獄」は現在3巻まで発売されていて、次巻で遂に完結。
「丸尾末広は、セクシャルに沸騰する「怒り」であり、破壊への意思だ。」と。 |
No.444 2018/06/24(Sun) 02:32:20
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