| はじめまして。こんなことをカキコむのはなんだか場違いのような気もするのですが、実は数十年前から気になっていることがあります。中井さんが亡くなられる数年前に「虚無への供物」を韓国の青年からもらいました。当時僕はこの本のことをまったく知らず彼から日本の推理小説のベストに選ばれている作品だと教わりました。彼は当時中井さんの自宅に週何回か雑用をしに行っているということでした。中井さんとクリスマスのパーティに行くので一緒に来ませんか?と誘われたのですが当時は何も知らなかったため断りました。今思えば残念なことをしたと思います。その後しばらくして貰った本を読んだのですが衝撃的でした。日本のミステリにこんな作品があるのかと、今ではこれまで僕が読んだ小説全般を通して5本の指に入る作品といっていいと思います。僕が貰った本は講談社文庫版なのですがその本の間に25刷りの見本が出来ましたという出版社からのメモと巻末の解説部分に赤ペンで手書きの訂正がいくつか書かれているのです。そして最後の余白によろっとした文字で読み取りにくいのですが「BよただBのために乙はこの小説を書いた」という文字と日付が書かれていました。これがどうにも気になってしょうがないのです。これは中井さん本人が書かれたものなのか?韓国の青年とはその後連絡もとれなくなり確かめる術もありません。Bというのは?僕自身知識もなくバカな質問なのかもしれませんがもし気がついたことなどあれば教えて欲しいのですが。どうにも気になって。 |
No.12 2004/06/27(Sun) 15:25:12
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かつさん、はじめまして。 怠惰な館主が後手に回ってしまいましたので、 簡単にT.Haradaさんの補足をさせていただきます。
「韓国の青年」は旧版「虚無への供物」の年譜の 89年の項目に書かれている、 「韓国人の申天洪(シンチョンホン)」の ことかと思われます。
「Bのために乙は〜」の「乙」は「己」で、 中井英夫は日記で一人称を「己」と書いて「おれ」と読ませています。
Bというのは、中井英夫(英→A)、Aの親友というような意味で、 田中貞夫をBと呼んでいたと思います。
読みにくい字というのも、アルコールの影響下と思います。
……とてつもなく貴重な「虚無への供物」をお持ちのようで、 かつさんの文章を読んだときには戦慄しました。 |
No.15 2004/06/28(Mon) 04:08:46
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