[ リストに戻る ]
No.2410に関するツリー

   サイキッカーの書置きメモ - Rq - 2013/10/24(Thu) 03:40:02 [No.2410]
魔法少女ひかり★マギカ - Rq - 2014/02/08(Sat) 05:01:51 [No.2546]
はじまり - Rq - 2014/02/08(Sat) 05:27:14 [No.2548]
魔法少女ひかり★マギカ登場人物 - Rq - 2014/02/08(Sat) 05:15:21 [No.2547]
Re: サイキッカーの書置きメモ - Rq - 2013/12/17(Tue) 17:21:18 [No.2523]
番外編-「決戦」 - Rq - 2013/12/13(Fri) 01:41:37 [No.2467]
Re: 番外編-「1・・・黒い虹-1話」 - Rq - 2013/12/13(Fri) 02:12:15 [No.2468]
Re: 番外編-「1・・・黒い虹-2話」 - Rq - 2013/12/13(Fri) 02:39:31 [No.2469]
Re: 番外編-「1・・・黒い虹-3話」 - Rq - 2013/12/13(Fri) 03:11:33 [No.2470]
Re: 番外編-「1・・・黒い虹-3話」 - Rq - 2013/12/17(Tue) 17:06:35 [No.2522]
第0話-01 聖なる祈り - Rq - 2013/10/24(Thu) 03:56:12 [No.2411]
Re: 第0話-02 聖なる祈り2 - Rq - 2013/10/24(Thu) 04:28:53 [No.2412]
Re: 第0話-03 雪降りの虎 - Rq - 2013/10/24(Thu) 04:56:53 [No.2413]
Re: 第0話-04 雪降りの虎2 - Rq - 2013/10/24(Thu) 05:35:39 [No.2414]
Re: 第0話-05 シュタールの暇つぶし - Rq - 2013/12/17(Tue) 17:41:29 [No.2524]
Re: 第0話-06 シュタールの暇つぶし2 - Rq - 2014/01/09(Thu) 20:17:39 [No.2539]



並べ替え: [ ツリー順に表示 | 投稿順に表示 ]
サイキッカーの書置きメモ (親記事) - Rq

メモしておかないと
きっと忘れるのでサイキッカーのメモその他を修正及び決定版

サイキッカーの世界(世界の名前は後々決まれば追記予定)
現実の世界とは別とされる世界
超能力を使うことの出来る人々がいる

【メインサイキッカーとその他】
4大サイキッカー:家紋と色
北七(きたしち) 玄武 金
 族長:星斗(暗黒戦争で死亡後、枝乃が後を継ぐ)
南六(なんろく) 朱雀 蛍光グリーン
 族長:翼(つばさ) 先代:六弦(天竜と戦いで命を落とす)
東八(ひがしや) 青龍 青
 族長:天竜(てんりゅう)
西零(さいれい) 白虎 いぶし銀
 族長:虎雪(こゆき)

北七と南六は敵対関係
それ以外は友好関係、干渉しないようになっている

北七の門下・同盟一族
門下:日向 橘 指宿
同盟:北斗 流星 凪 北星 東八

南六の門下・同盟・傘下一族
門下:南星 南斗 南風
同盟:西零 九鬼
傘下:橙

東八の門下・同盟一族
門下:添星 箕星 中子
同盟:北七

西零の門下・同盟一族
門下:昴 月 空
同盟:南六

---
【暗黒家】

暗黒(あんこく) 烏 白
 族長:日陰
元は落ちぶれたサイキッカーの日陰がシュタールから力を受け取り
4大サイキッカーに戦争を引き起こした一族
一族というよりも組織であり
暗黒家のサイキッカーは洗脳がほとんどで実質日陰のみが暗黒家のサイキッカーである
(暗黒戦争後、捕縛され幽閉される身となった)
一部のサイキッカーは暗黒家についていく者たちもおり
洗脳ではなく、自らの意思である
洗脳解除後でも、残党勢力して残っているのが彼らである

日陰(ひかげ)
小さな集落で生まれるが、
生まれて間もなく、その集落の一族が日陰を残して失踪
日陰はその後一人で生きていく
サイキッカーの力がありながらも、その能力の殆どは伸びることはなく
落ちぶれ一人寂しくさまよう
各地を転々と放浪していたところをシュタールに拾われ
強大な力を受け取り、シュタールに唆されたことで
暗黒戦争を引き起こした人物
戦争終結の決め手となった枝乃との戦いに敗れた後、能力を封じ込められ
北七の地下牢獄に幽閉されることになる

---

【シュタール一派】
サイキッカーにして風変わりなサーカス団として登場する
一族自体ではなく、サイキッカーという存在を作り上げ
ドラゴンサイキッカーを生み出したシュタールが仕切る
家紋:魔王と龍 赤と黒

シュタール
赤と黒の奇抜な衣装、豪華な衣装が印象的なツートンサイキッカー
サーカス団の団長 ではなくサイキッカーを生み出した真祖
自身もサイキッカーでありながら
サイキッカーの世界を動かすほどの実力を持ち合わせる
暗黒戦争を起こす原因を生んだり
その後、枝乃に対する興味本位から「なんとなく」事件を起こすなど
何を考えているのか分からない存在 完全なる悪意はないらしい

シュタールの部下
ゼファー イリス ヨシュア

---

聖(ひじり) 家紋:天女 白
追々追記予定

---
【主要、その他人物の紹介】

【北七一族】
枝乃(しの)
男勝りな少女サイキッカー 長女
可能性を秘めていることから天竜のもと修行し実力をつけていく
努力家で人一倍負けず嫌い 妹思いの優しい姉
暗黒戦争後、なくなった父・星斗の後を継ぎ、族長となった
あらゆる可能性から、バランスの取れた戦いができ
変身強化をする能力やオーラでも強力な虹の力も手にする

真央(まお)
姉の枝乃に対して、おしとやかな次女
枝乃ともども、素質が認められ切磋琢磨修行に明け暮れていたが
暗黒戦争の際に、洗脳された名残でサイキッカーとしての力を失い
自分の存在に影を落としている

【南六一族】
翼(つばさ)
先代・六弦が突然姿を消してから、急遽族長となった若頭の少年
剣を具現化するなど 物質を形にして物理的なダメージを与えることが得意である
南六がしてきた黒歴史でついてきたイメージを覆すべく
北七と和解を積極的に行い、更には暗黒残党を率先して行っている
残党に対しても、行き場のないサイキッカーたちを育てるなど
南六一族のために尽くしている

雅(みやび)
とっても幼い天才サイキッカー
翼の妹である
才能の高さから、ドラゴンサイキッカー出現時
最も早くその能力を会得するほど


[No.2410] 2013/10/24(Thu) 03:40:02
第0話-01 聖なる祈り (No.2410への返信 / 1階層) - Rq

サイキッカー世界で暗黒戦争が起きてから僅かして
シュタール一派による大規模な反乱が起きた
どの戦いでも北七枝乃たちの活躍で事なきを得る
その戦いの中でサイキッカーの世界の奥深い底では
ある一族が封印されていることとは知らず

美しい女性の像が並ぶ空間にいくつもの棺が並んでいる
まるで墓場のようにも思える場所だ
すべてが頑丈に鎖で固定されているが
1つだけ棺が立派な祭壇におかれている

小さく音がきしみだす
鎖が千切れると棺が突然吹き飛び、あたりに土煙が舞った

???「上から感じた この力はシュタールか・・・?」
棺から出てきたと思われる影が天井を見上げる

???「待っているんだな 容赦なく消し飛ばしてやる」
地上にいるシュタールに向けて怒りをあらわにする何者か


一方、地上の北七家の村では

シュタール「クシュンっ・・・」
枝乃「お前がくしゃみするなんて、何かの予兆なのか?」
シュタール「あらあら、何かご期待してくださるの?くしゃみ1つで嬉しい反応だこと」
枝乃「いや期待なんか、これぇーーーーーっぽちもない」
シュタール「あらぁ、残念ね♪」

シュタール「(あいつの封印を破ったってなると、平和な日常もここまでかしらねぇ・・・。)」
枝乃と雑談をしながら、ふと目線を下へおろしていたシュタールだった


[No.2411] 2013/10/24(Thu) 03:56:12
Re: 第0話-02 聖なる祈り2 (No.2411への返信 / 2階層) - Rq

北七と敵対だった南六
二つの一族は長い間戦争、冷戦をしてきたが
暗黒戦争における共同戦線において友好関係を結ぶことができたが
過去の南六は他のサイキッカーを奴隷としきた歴史がある
それが原因で北七と争うことになった
今の南六は若き族長の翼は方針をかえて取り組んでいる

そんな翼は残党の暗黒家派閥を片付けるために各地で戦っている

ゆた「く・・・族長相手じゃ勝てるわけがない!!」
暗黒家のサイキッカーの女性のようだ
一緒に行動をしていた仲間が翼の攻撃を受ける
あむ「きゃー!!」
波動の衝撃で吹き飛ぶあむ
二人相手に一蹴するほど余裕の翼に二人はたじろいでいる
翼「女性相手に攻撃したくなかったんだけど、暗黒家として問題を起こすなら容赦はしないよ」
オーラで具現化した剣を二人に向ける翼
しかし、なめられたと感じたゆたは反撃に躍り出る
ゆた「このぉっ!!」
左右の手から黒いオーラがともる
ゆた「暗黒家は世界を支配するのよ!あんたなんかに倒されてたまるか!!」
[ブラックパイロキネシス]
黒い炎がゆたの両手から放たれ翼に襲い掛かる
ゴォッと激しい音を立てて火柱が立つが
その火柱を突き破って翼がゆたへ向かう
ゆた「ブラックショック!!」
翼「サザンクロス」
二人がぶつかるか否か、同時に必殺技が入り、すさまじい光が立ち上る


あむ「ゆ、ゆた・・・」
翼のみねうちで気絶しているゆたを見て震えるあむ
翼「お前もまだやるのか?」
あむ「ひい!!」
涙目で両手を挙げるあむに 翼は剣を消す
あむ「わ、わかりました ほかの一族に迷惑をかけず、暗黒家から離れます お約束します どうかお許しを・・・」
翼「後は南六家で監視下におくから、そいつ連れて俺についてこい」

と、こんな感じで各地で残党と戦っている

南六一族の村ではそういった暗黒家をやめて監視下に置かれたサイキッカーたちも住んでいるのだ

雅「違う違う違う!それはあっちだって!」
雅の指示でゆた、あむは南六の屋敷の家事を任されている
そんな雅は彼女たちの教え役である
ゆた、あむより年齢が低いのにとてもよく頭がきれる
二人は雅の指示でてんやわんたのようだ
智樹「雅は仕事はりきってんなぁ」
香奈「あんたはサボりすぎなのよ・・・少しは手伝いなさいって」
理奈「翼に裕太に洋介は各地の討伐行ってるのにねー」
「ねー」と理奈と香奈の姉妹は声をそろえて言う
智樹「う、うっせえよ」
憤る智樹

ゆた「うわぁーん またお皿割っちゃったよ」
雅「何枚目だよっ 全くしょうがないなー」
雅は割れた皿に手をかざすと、一瞬のうちに粉々になった皿が元に戻った
ゆた「さ・・再生をいともたやすく」
雅「へっへーん、翼兄様の自慢の妹なのです!これぐらい朝飯前だよっ」
あむ「私もそんな能力あったらいいのに・・」
雅「それじゃー今度教えてあげるよ!」
和気藹々と雅とゆた・あむは家事を楽しんでるようだ

少し前まで奴隷を扱っていた南六だったが
奴隷ではなく、身寄りのないサイキッカーたちを育てる場所へと代わっていった
実際に自立できるまでに成長したサイキッカーは
全員そろって南六家に残るようになっていった


[No.2412] 2013/10/24(Thu) 04:28:53
Re: 第0話-03 雪降りの虎 (No.2412への返信 / 3階層) - Rq

東西南北にそれぞれ4大サイキッカーの巨大な村がある中の1つ
西の勢力 西零
とても寒い地域で雪がやまぬ気候で白い大地で有名である
そして族長は女性の虎雪という少女
暗黒戦争中、南六家の人質として同盟をしていた過去を持つが
現在はどの一族とも友好関係を築いている

虎雪「遠方よりお越しくださいまして、あ・・ありがとうございます」
真央「お招き頂き感謝致します 北七の真央です」
虎雪「真央さんですね 使いでの伝言ですが・・・」
真央はなにやら、シュタールの相手に忙しい枝乃の代わりに虎春に伝言を伝えに来たようだ
彼女たちは今後の同盟の話を進め始める
よりより関係になるため、北七と西零と同盟を組むということだ

そんな昔のこと
人質として南六の村の地下牢獄に囚われていたときの虎雪は・・・

翼の前の南六の族長六弦は
ある日西零の村へ軍勢を連れてやってきた
虎雪「ど・・同盟なのに、どうして人質がいるというのです!!」
六弦「おや、何か問題でもありますかな?」
虎雪「同盟とはお互い助け合うものです、人質の要求はで・・できません!」
六弦「それはそれは残念ですね、こちらの要求に従えないならばわれわれの敵であるということ
すなわち、この村を破壊するということで・・・」
虎雪「そ、そんな・・・!!」

*「族長様お逃げください!!」
村人たちが虎雪をかばおうと叫ぶ
*「人質は私たちが・・・どうかこの村を守ってくださいませ」
村人たちがどんどん族長を守るように取り囲んでいく

虎雪は村人たちが連れ出すように逃げ出すのだが・・・
虎春「族長様を早く連れ出して!あとは私が!!」

村人を率いているのは虎雪の妹である虎春である
虎雪「こ・・虎春!?」
虎春「大丈夫です 虎春はこのような無粋なものたちに負けません!」

虎春は村人と虎雪を後ろに見送る
虎雪「ダメです!!虎春!!」
虎雪が叫ぶが、虎春には声が届かない

六弦「やれやれ仕方ない連中だ」
六弦が手をかざすと 六弦の前に南六のサイキッカーたちが一瞬で姿を現す
どうやら精鋭部隊のようだ
六弦「お前らは族長を追え、私はこの小娘を!」
虎春「明ける雪の春の名 虎春 いざ尋常に!!」

そしてその日、虎春は六弦の手にかかり死亡した
追い詰められた虎雪は虎春の死を知り
絶望の中で自分が人質となることで村と村人を守ることを選んだ


真央は虎雪とともに、虎春の墓へとやってきていた
真央「これがあなたの・・・」
虎雪「妹の・・虎春です」
墓石にかぶさった雪をそっと下ろす虎雪
虎雪「妹という立場のあなたを見て、虎春を思い出しました
力を失ったと伺いましたが、あなたはそれでも生きてます」
真央「・・・。」
虎雪「なにがあっても、生き抜いてくださいね」
真央「ええ・・・」
真央「(私は日陰の洗脳を受けて、そして日陰の盾にされて死に掛けたんだ・・・
あのとき、どれだけ枝乃姉さんを悲しませたのだろう・・・)」
真央の横で虎雪は涙を流し
白い雪にもその涙が落ちていった


[No.2413] 2013/10/24(Thu) 04:56:53
Re: 第0話-04 雪降りの虎2 (No.2413への返信 / 4階層) - Rq

枝乃「うわああああ!!!」
爆音と砂煙が立ち上がる
逃げ回る枝乃を応用に衝撃波が次から次へと地面をえぐっていく
枝乃「加減をして頂戴よ!・・・ひい!!」ドォッ
足元に波動の一撃が決まる
流石に腰が抜けた枝乃は座り込んでしまう
???「手加減はせんといったぞ」
体格のいいヒゲをはやした老人が枝乃の見下ろす
???「これも稽古のうちだ、さあ立ち上がるがいい」
老人は構えなおすと手元から青白いオーラをまとわせる
枝乃「こ、こんなの稽古じゃない!!」

星斗「昔は天竜爺さんの下でああして稽古を受けたものだ・・・」
遠くから枝乃と天竜を見る星斗

戦争が起きる前の話
枝乃は天竜の元、スパルタともいえる稽古を受けていた
千代族長の星斗公認の下である
稽古をつけさせるほど腕前のある天竜は
東八の族長であり、星斗とも長い付き合いの老人サイキッカーである
星斗との仲以前から、天竜は北七との同盟を結び
代を通じて稽古をつけてくれるようだ

葵「ひょえ〜・・・枝乃ってばヤバそう あのおじいちゃまは何者なのです・・?」
星斗「名は天竜 東八族長のサイキッカーだ」
葵「老人であのオーラすごすぎます」
星斗「天竜はサイキッカーの中で不死に近い能力がある
更に自身を常に高めていることでオーラには磨きがかかっている
私でもあの天竜には勝てないよ」
葵「星斗様が勝てないほどの強者なのですね こんな方に稽古を受けさせてもらえる枝乃はラッキーですね!」
星斗「ははは・・・どうだろうな」

枝乃「ひ、人事のようにいうなーっ って、ぎゃーっっ!!」
天竜「油断をしている暇があるなら反撃の1つでもしろ」
そのとき、天竜は構えをかえて枝乃に飛び掛る
枝乃「サイキックバリア!!(ふせいでくれー!!)」
天竜「ハッ!!」
[サイコハンマー]
超能力で強化した超人的なパワーで拳を振り下ろす天竜
もちろん、枝乃のはったバリアは大きな音を立てて見事に割れ
拳が枝乃の頭に命中する

葵「し、枝乃!!」
流石の葵も肝を抜かす
天竜の一撃で沈められた枝乃は地面にめり込んで気絶している
天竜「ふん・・・まだまだ甘いもんだ星斗 こんなものでは南六相手にボロクソにされるだけだ」
星斗「ああ、すまないな」
天竜「だが枝乃のオーラの練度は確実に伸びている そこだけは褒めよう」
そういうと、天竜はその場から去っていく
葵「天竜様強すぎだー・・・」
星斗「さて、枝乃を起こしてやらないとな」

────────-------

昔を思い出した天竜は一人族長の家屋で瞑想をしている
天竜「(星斗が死に、今ではあの娘が族長とはな・・・)」

天竜「(私にも娘や息子が欲しかった 枝乃たち虎雪たちは子供のように思えたものだ)」
東八の一族は天竜のみである
どういうわけか
天竜の厳しさについていけなくなった
サイキッカーたちは離れていったのだという
天竜は出て行く者たちを止めることなくいた

そんな東八一族は天竜のみとなり
いくら不死に近い天竜といえぞ、いつ死ぬか分からず
死んだら東八は事実上の滅亡をしてしまう
そんな一族の滅亡よりも天竜は家族を望んでいるようだ

葵「天竜おじい様こ・・こんにちはー」
ふと、日向葵がやってきたようだ
天竜「なにようだ」
葵「あのー枝乃からです」
葵は天竜にお重箱を差し出した
受け取ると、すぐに天竜は蓋を開ける
天竜「いい香りがするな これは・・・」
葵「うわぁーおいしそう!」
天竜の瞳にうつったのは枝乃と真央が作った手作りの料理だ
色とりどりの和食のようだ
天竜「頂くとしよう、枝乃たちに礼を伝えねばな」
葵「はい!」
天竜は厚焼き玉子を1つ口に運ぶ
口いっぱいに広がる優しい甘さ 天竜の顔もほころぶ
天竜「葵 お前も食べるといい いい味だ」
葵「あ、ありがとうございます!」

天竜「(立派に育ったもんだ 星斗よ・・・)」
葵「うんわーおはぎおいしい!」

天竜「(枝乃たちのような立派な家族がほしい
だが・・・そうもいっておれんな あいつらがくるぞ)」

天竜はシュタールと同様に何かを察していた


[No.2414] 2013/10/24(Thu) 05:35:39
番外編-「決戦」 (No.2410への返信 / 1階層) - Rq

4大サイキッカーたちが手を組み集結し
暗黒家との最後の戦いを迎える前の一部のサイキッカーたちのお話

1・・・「黒い虹」
2・・・「流星と虹の力」


[No.2467] 2013/12/13(Fri) 01:41:37
Re: 番外編-「1・・・黒い虹-1話」 (No.2467への返信 / 2階層) - Rq

歩いても歩いても自分の居場所が見つからないサイキッカーが一人
日陰は今日もサイキッカーとして受け入れてくれる場所を探していた

サイキッカー自体、孤立することはほとんどない
しかし、日陰の生い立ちはなんとも奇遇なもの
もともとある一族の村で生まれた日影だったが
赤子である日陰を一人置き去りにして一族は失踪
一人で生きていくのも間々ならない筈の日陰はある女性に面倒を見られていた

???「ほれほれ、こっちよ〜」
日陰「うーうー」
念力を使うことができない幼児の日陰はよたよたとバランスをとりながら歩く
向かう先は手を招く黒いドレスを着た女性だ
???「やれやれ・・・サイキッカーの消滅とは物騒なことねぇ・・・」
(この赤ん坊は運よく外出しなかったのが幸運なのか、不幸なのか)
女性は日陰をあやしながら、日陰の一族が消えたことを考えていた
(一族が唐突に消えるなど、サイキッカーの世界も何かしらありそうねぇー)
日陰「きゃっきゃ」
女性は日陰の頭を優しくなでると、そっと抱き上げた
???「いいこと?一人で生きていける間は私が面倒を見てあげる」
日陰は無邪気な笑顔だ
???「あなたの名前は日陰 私の名前は・・・ね」


かすかな記憶だが、ある女性の記憶がよぎっていた日陰
傷だらけの体を冷やさぬように穴があいた厚手の布に包まる
ずきずきと痛む傷を手をかざして自己再生をしていく
日陰の弱弱しいオーラは他のサイキッカーと比べ物にならないほど弱い
一人修行をしても成果が出ない
手のひらから ほの白い光が出ているが
治癒効果は乏しいようだ
日陰「ちっとも治らない・・・どうして」
気を集中しつづける日陰
(もっと落ち着いてイラだったら余計に・・・)
日陰「くぅ・・・」
集中すれば逆に傷が痛む
ズキっと痛んだ腕を押さえて倒れこむ日陰は息が荒くなっている
(私の力じゃ治癒さえできないの?こんなんじゃ・・・どこも拾ってくれない・・・)

痛む傷をこらえつつも、疲労困憊の日陰は眠りにつく
寝込んでいる日陰のもとに、物音立てずに人影がテレポートしてきた
???「(ちゃんと生き残っているわね、あの子)」
傷だらけで寝ている日陰をみると人影は手をかざす
日陰の全身の傷が見る見るうちにふさがっていく
それどころか、ボロボロの服も綺麗になっていった
人影は息を吸い込んだ そして勢いよく
???「こんばんはぁー日陰!」
日陰「ひっ!!」
人影が大声で日陰の耳元で声を出したせいで日陰は飛び起きた
日陰「な・・・なに・・・?一体だれ・・・」
???「だーれかしら、あの頃の記憶は流石に薄れてるから分かるわけないでしょうねぇ」
日陰「・・・!?」
(この人は私しっている?いや、一度あっているのか・・?)
日陰「寝ている途中で突然なによ!」
???「私の名は・・・よ?」
日陰「え・・・?」


[No.2468] 2013/12/13(Fri) 02:12:15
Re: 番外編-「1・・・黒い虹-2話」 (No.2468への返信 / 3階層) - Rq

???「私の名は・・・よ?」
日陰「え・・・?」

日陰の耳に入った名前は聞き覚えのある名前だ
人影はニヤリとする
日陰「そんなまさか・・・」
???「そうよ、あなたの面倒をみたのよ?
独り立ちできると思って、様子を見ていたけどその様子じゃ辛そうねぇ」
日陰「面倒?様子見?一体何の話なの・・・」
???「昔の話をしても、意味はないわ あなたに提案があってきたのよ♪」
日陰「提案・・・?」

---

日陰「私が・・・強くなれる?」
???「そうよそうよ 他のサイキッカーなんか蹴散らすの簡単なぐらい強力な力をあげようっていうのよ」
日陰「・・・・・・。」
???「あなたの力を見縊っていたサイキッカーたちもひれ伏しちゃうわよ?」

(どこのサイキッカーだ?)
(私は日陰です たった一人です)
(苗字が日陰か?)
(いえ・・私の名前であって、私は一族に所属しておりません・・・)
(放浪サイキッカーだと?どこともつかん者を入れるわけにはいかない 帰るがいい)
(そ、そんな・・・)

(薄汚い子ね 近寄らないで頂戴)

(あの子のオーラ弱いね サイキッカーの恥だ)

(一夜ぐらいは泊めてやろう、だが明日朝になったら出て行くが良い)

(お前のようなはぐれ者には用はない)

(見ろよ、コイツ 念力もできねーぞ)
(アハハハ、かっこ悪ーい)
(こっちくんな!)

走馬灯のように今まであったことを思い出す日陰

???「このままだと、もう一度あなたは同じ目にあうわよ」
日陰「・・・・・・。」
???「あなたを苦しめたサイキッカーを懲らしめることもできるし、それどころかサイキッカーの世界も自分の思うように出来る
そんな素敵な力をあなたはいらないっていうのかしら?」
日陰「あ、あんな日々をもう二度と繰り返したくない!!」
日陰「私を強くして・・・もう誰にも負けないぐらいの力をください・・・」
???「うふふ、いい決断よ」
人影は日陰に向かって 手を差し出す
手から黒々とした光が収束し始める
黒い光があたりを包み込むと同時に嵐のように風が吹き荒れ始めた
日陰「うっ・・・!」
吹き荒れる風の中、人影の姿がはっきりと映りだす
日陰の瞳に移るその人物とはまさに、記憶の中の女性だ
(この人だ・・・やっぱり私の育ての親・・・!)
???「この力をどう使おうが、あなたの勝手よ さぁ受け取りなさい」
禍々しい赤黒い光の玉が手に収まった
日陰はその不気味な光へ近づく
(なんだろう・・・この気配 私でも感じ取れるほど嫌な感じがする
でも、この力があれば私は・・・)
日陰は怖気つきながらも、そっとその光に手を差し出す
すると光は日陰を包み込んだ
黒い光が当たりに広がる
???「(これであの力も動き出すわ すべての謎を解くための布石よ)」

日陰を包み込んだ光は徐々に弱まり、日陰の胸に収束した
日陰「・・・今の光で感覚が全く違うわ」
???「オーラが桁違いになったわね 見違えるようだわ」
日陰は試しに自分の手にオーラを出し見た
薄く小さかったオーラが突然黒に近い紫のオーラが炎のように立ち上がった
日陰「自分のオーラがこんなに・・・!?」
能力が飛躍的に上がったことに対して日陰は笑みと同時に怪しげな表情も出す
???「じゃー頑張ってね♪」
力を与えた女性は一瞬で消える

日陰「もう誰にもバカにされない・・・今まで苦しめてきたサイキッカーたちどころか、この世界そのものを手に入れてみせるわ」
日陰は大きな決意とともに高らかに笑う

暗黒戦争の引き金になった日陰の話である

そして、その後北七家と南六家の戦争にまぎれて
日陰は仲間を増やすために、ありとあらゆる場所で洗脳をかけて
暗黒家を作り上げるのであった

そして、日陰は流星家に手を出そうとしていた


[No.2469] 2013/12/13(Fri) 02:39:31
Re: 番外編-「1・・・黒い虹-3話」 (No.2469への返信 / 4階層) - Rq

日陰が力を得る瞬間 その邪な波動を感じた一族がいた
乙女「・・・!」
遠陬「い・・今の力は・・・」
乙女「遠陬様、嫌な予感がいたします」

虹色のオーラを一子相伝で伝えている一族 流星家
負の力を振り払うオーラとされ、非常に珍しい力である

遠陬「乙女よ、未来予知だ そこから今後のことを決めよう」
乙女「はい」

---

一方、ある集落では・・・

サイキッカー「逃げろー!!襲撃だー!!」
悲鳴と怒号があがる中で集落の家々が破壊され、炎が上がっている
真「暗黒一族のお通りだー!!」
黒いオーラをまとった少年のサイキッカーが次々とサイキッカーを倒していく
サイキッカー「ひっ・・・」
悠真「ダーキキネシス!」
ツートンカラーの髪型の少年サイキッカーもいる
悠真「さぁ動ける奴は全員集まれ」
真「どいつもこいつも、弱い奴ばかりだな!」
たった二人のサイキッカーが集落を落とすことなど思いもしなかった集落のサイキッカーたち
サイキッカー「っく・・・我々をどうするつもりだ」
真「今日からここは俺たちの一族 暗黒家のものだ!逆らう奴は処刑だー!いいな!?」
どよめきが響く中、集落のサイキッカーたちは渋々従うしかなかった
ところが
悠真「よけろ真!!」
真「あ?」
悠真が促した注意を省みず、気の抜けた顔で振り向いた瞬間
真に波動が飛んできた 家の残骸に激突する真
悠真「バリアー」
波動の気配を感じ取った悠真は片手を掲げてバリアーをはる
バリアーの壁と波動の衝突で爆音と煙があがる
悠真「族長の留守を狙ったのに、運が悪いもんだ」
???「私のいない間に、よくも村をこんなに・・・」
煙が消え去ると、集落のサイキッカーたちが歓喜する
サイキッカー「真栄城様だ!族長の真栄城様がきたぞ!!」
隆盛「村人たちと村に手を出した報復だ 覚悟しろ」
現れたのは村の族長 真栄城隆盛だ
真栄城一族の族長である彼は北七家との話し合いで留守にしていたようだ
その間に不意をついた襲撃をされて、真栄城は怒り浸透である
悠真「・・・」
シュンッ
真「いってぇー」
悠真「気を抜きすぎだ真」
真「こんなザコ相手に本気出してもつまんねーだろ」
すると真は分かっているかのように隆盛の放った波動を片手で受け止めていた
隆盛「私の波動弾をこうもたやすく・・・」
悠真「その程度で族長を名乗るのは恥ずかしいですね 我々の族長が見たら笑いものです」
隆盛「く・・・」
真「おい、悠真」
(俺らより弱いけど日陰様に頼めば・・・)
悠真「・・・」
(見込めるな)

二人はニヤリとする
隆盛はオーラを高めて両手を二人に向ける
隆盛「サイコキネシス!!」
強大な念力が二人に飛んでいくが
悠真「何度やっても同じこと」
真と悠真はテレポートで交わす
村人たちが見守る中、隆盛は焦り始めている
隆盛「サイコショック!!」
(私の攻撃が全く通じないサイキッカーは初めてだ・・・このままだとまずい)



夢「(乙女様の話では真栄城一族が危ないとのことですけど・・・間に合うのかしら・・・)」
流星家のサイキッカーが全速力で向かっている

乙女「夢には真栄城一族の救出に向かってもらいます いいですね」
夢「了解です 流星家の名に恥じぬよう遂行してみせます」

夢「(真栄城一族の村が近いけど・・・なんだろう子の嫌なオーラ・・・)」

夢の向かう真栄城一族の村では危機が迫っていた


[No.2470] 2013/12/13(Fri) 03:11:33
Re: 番外編-「1・・・黒い虹-3話」 (No.2470への返信 / 5階層) - Rq

未だに残る灰色の煙の数々
そこに一人愕然とするサイキッカーが
夢「遅すぎた・・・こんなことなんて・・・。」
夢の目に映る光景は真栄城一族の村だった焼け野原だ
あちらこちら、なにもなく綺麗さっぱり 全滅のようだ
とにかくめちゃくちゃになった周辺を飛び回り、声を上げる
夢「誰か居ませんか!流星家が助けに参りました!誰かぁ!!」
(あの真栄城様のような強い方が倒されるなんて・・・そんなこと)

夢が村にたどり着いた村は壊滅及び、族長たち行方不明
真栄城隆盛と村人たちは行方不明という形で各村へ伝えられることになった
真栄城一族の壊滅後、小さな村が次々に壊滅、行方不明がおき始める

そして、日陰は自分たちの拠点である隠れ家を持つようになっていた
サイキッカーの感覚に引っかからないバリアーで隠した居場所
とある森の奥の集落

真「日陰様!目の届かない村はこれで殆ど制圧です!」
日陰「いい調子ね」
立派な椅子で足を組んで座る日陰
まるでサイキッカーの王とでも言うような雰囲気だ
そこに悠真がきた
悠真「・・・では、そろそろ北七真央の捕縛作戦へ移ります」
日陰「くれぐれも誰にも気づかれちゃダメよ」
悠真「勿論です」

場所は変わって、暗黒家の隠れ家 牢獄

隆盛「テレポートも浮くこともできん・・・」
(この手錠に足枷は念の力を吸い取る金属か!?)
暗い牢獄で金属の鈍い音が何度もする
隆盛の近くには他のサイキッカーもいる
それも隆盛が知っているサイキッカーでも名の知れた人物たちだ
???「隆盛様、ここではいかなる念も無意味でございます・・・」
隆盛「凩一族の朝陽じゃないか!」
朝陽「さようにございます、このような場で久しぶりです」
長髪で前髪ぱっつんの女性サイキッカーのようだ
やはり彼女の腕、足には隆盛と同じように手錠と足枷がついている
隆盛「久しいものだが、このような場で再会するのは複雑なものだ
  ところで、空の姫君の彼女は無事なのか」
朝陽「あの方は民を守るために民を率いて村から脱出しました」
隆盛「それならば、お前が捕まることはないであろう」
朝陽「いえ、脱出のために襲撃に備えて私は囮になりました」
(囮がなかったら・・・あの方たちは危なかったはずだわ)
朝陽「今現在、ここにいるのは名のあるサイキッカーばかりです
日を追うごとに、捕縛されたサイキッカーたちがここへくるの」
隆盛「ああ、私も見る限りでは通り名があったり、族長や幹部のサイキッカーばかりじゃないか」
朝陽「暗黒家とは・・一体何を考えているのかしら」

捕縛されたものたちは以下のとおり
真栄城隆盛 真栄城一族族長 二つの名・波動使いの真栄城
凩朝陽(こがらし あさひ) 凩一族の幹部 二つの名・風の守り人
凩朝子(こがらしあさこ) 凩一族の朝陽の補佐 
九鬼雄聖(くき ゆうせい) 九鬼一族の副族長
月和(つき まどか) 月一族の幹部 二つの名・星詠み
その他数名である

そして更なる魔の手は北七家に迫ろうとしていた・・・


[No.2522] 2013/12/17(Tue) 17:06:35
Re: サイキッカーの書置きメモ (No.2410への返信 / 1階層) - Rq

【用語】

「サイキッカー」
エスパー 超能力者
なおサイキッカーの世界では
普通の人間にはない力を持っている人間が住んでいる
力が乏しいサイキッカーが生まれても
全く皆無といった人間は生まれることがない

「念の力」
類似・サイコパワー
サイキッカーの力のこと

「虹の力」
虹色に光輝くオーラ、翼を示す
その力を持つサイキッカーはサイコパワーが強力で
一般的なサイキッカーと秀でて特殊な能力も備わっている
虹の力は一子相伝、または能力を受け継ぐしかないので
自ら発症するにはなんらかのきっかけが必要のようだ

「天の力」
???

「ダークサイコパワー」
暗黒家のサイキッカーの力そのもの
負の力であるゆえ、その力を使うサイキッカーには黒いオーラが漂う
洗脳や破壊能力に長けている
日陰たちが使っていたが、元はシュタールの念

「ドラゴンサイキッカー」
龍のオーラを使う突然変異のサイキッカー
南六雅など、一部のサイキッカーがなったが
原因は言うまでもなく、シュタールである
シュタール自身、ドラゴンサイキッカーの真祖

「創造主」
シュタールのこと
あらゆるサイコパワー、ダークサイコパワー
ドラゴンサイコパワーはすべて彼女が作り上げたもの(らしい)

「人間化」
サイキッカーがサイコパワーを失い
普通の人間のようになってしまうこと 真央が該当する

「族長」
サイキッカーの村などの統率者
族長の居ない村、一族もある

「洗脳」
主に日陰だけが使える技
相手の心を深い眠りに押しやることで思うがままに操ることができる


[No.2523] 2013/12/17(Tue) 17:21:18
Re: 第0話-05 シュタールの暇つぶし (No.2414への返信 / 5階層) - Rq

本来、監視下におかれるシュタールだが
日ごろの言動の状態が評価され、定期的に自由行動が許可されたのである

着替えながらシュタールとやりとりをする枝乃
枝乃「許可したといっても、何かしたら殴りにいくからね?」
シュタール「あ〜らヤダヤダこわーい」
枝乃「そうそう、そのドレスから北七の眷属装渡すからそっちに着替えて」
枝乃はガサゴソとクローゼットを漁りだす
シュタール「え〜〜今までドレスだったのにねぇ」
と、枝乃はシュタールに振り向く
枝乃「そのドレスはとにかく目立ちすぎるからよ!」
枝乃「ふっりふりのフリル、そのドクロやらエリやら・・・・!!」
憤りながら枝乃はシュタールの服装にいちゃもんをつける
シュタールは噴出している
黒に赤で更にあちらこちらシュタールの趣味である
ど派手なフリル、奇抜なドクロやら 目立つのも無理はない
実際、枝乃とシュタールが二人で村にいると
村人の視線が半端ないようだ・・・
シュタール「じゃ、枝乃ちゃんのお洋服と交換ならいいわよ♪」
枝乃「絶対だめ」
シュタール「なによー、つまらないわねぇ」

数分後

シュタール「ドレス以外を着るなんて初めて」
枝乃「にあ・・ってる」
呆然とする枝乃を横に、鏡の前でポーズを取りながら笑顔のシュタール
たまたまクローゼットに入っていた
サイズの合う眷族装が道教型だった
シュタールも気に入るようなデザインで着るのも躊躇わなかったようだ
シュタール「これ気に入ったわ♪」
枝乃「ああ・・うん」
(んまぁ、あのドレスよりはいいか)

枝乃「それじゃ、私は流星家の村へ行くから村の留守頼んだよ」
シュタール「はいはい、いってらっしゃーい」
枝乃は宙に浮き、勢いよく飛んでいった
そして、留守を任されたシュタールはのんきに村を歩き出す

眷属着を着たとはいえ・・・
髪型とシュタール独特の角は未だに目立つ

こうして、北七家の村だけのシュタールの暇つぶしが始まる


[No.2524] 2013/12/17(Tue) 17:41:29
Re: 第0話-06 シュタールの暇つぶし2 (No.2524への返信 / 6階層) - Rq

枝乃が村からでかけて程よくしてシュタールに周囲には子供のサイキッカーたちが集まってきた

子供A「おばちゃんすごーい」
子供B「もっとみせてー!」
子供たちが騒いでいる
大勢の子供の中にシュタールが特技を披露しているようだ
シュタールの手から小さな龍のオーラが踊る
子供たちの頭上を滑空したり、自分の手でタネなし手品をして満たせたり
シュタール「おばちゃんはすごいから、こんなこともできるのよ」
動きづらい道士風の装束でありつつも、
サーカスを装ったときの芸を披露するモンスターボールを複数召喚し
そして一匹のポケモンを繰り出す
シャイタン「キシャアアアアッ!!」
子供B「怖そうなポケモンが出てきた」
子供C「でも、おばちゃんに懐いてるすごーい」
青い巨体のシャイタンはシュタールの指示を待っている
シュタール「私がジャグリングをしながら、このシャイタンがジャグリングの間を潜り抜けます♪
さーごらんあれ、ごらんあれー♪」
そして、シャイタンに合図をするとシュタールはモンスターボールでジャグリングをはじめる
念力によって、大きな輪のように回っている
ぐるぐると回しているシュタールにあわせて、シャイタンが動く
飛ぶ位置について、タイミングを見計らうように姿勢を構える
子供たちもその様子にじっと注目している
小さなひそひそ話でどうなるかを話す子供いる
静かな空気が流れつつも、緊張感も流れ始め子供たちはどきどきしている
そこに、シュタールはアイコンタクトでシャイタンに合図を送る
その刹那
シャイタンは勢いよく走り出す
体をうまく伸ばして、ジャグリングの輪潜り抜け、着地の勢いで音を立てる
成功の瞬間に子供たちは歓声と拍手を上げる
子供たちは大喜びだ
シュタール「おばちゃんすごいでしょ〜!」
子供A「すごいすごい!」
子供D「ポケモンもすごいね!」
シャイタン「シャアアッ」
シュタール「よしよし、子供たちと遊んであげて♪」

シュタールと子供たちが遊んでいる様子を遠くから響が見ている
響「(子供たちに好かれているといっても、何を考えているのかさっぱりだな・・・)」

枝乃は留守の間、テレパシーで響にシュタール監視の代理を頼んだのである
テレパシーのやりとりでは

枝乃「様子を見たところ、このところ調査から何まで手伝うからいいんだけど
万が一のことシュタールが逃げたってなると、一族の信頼が揺らいでしまうからよろしくね」
響「お安い御用だ」

枝乃の留守を預かるのはシュタールではなく響のようだ

響「(おそらく、シュタールのことだ盗み聞きしていそうだな
俺と枝乃の話も聞いているだろうから、俺が監視していることも察しているだろう)」
響は考え事をしながら、自分の家に戻ろうと路地裏から立ち去ろうとしたときだ
響の目の先にシュタールが現れていた
驚いた顔はしてない響だが、不意はつかれたようだ
シュタール「何か用かしら??」
響「お前・・・いつの間に」
シュタール「私はシュタールの分身よ 意思疎通した影分身ってところね♪」
特徴的な赤と黒のツートンが、黄と黒になっている
分身独自のカラーなのだろうか
シュタール「あなたの思ってるとおり、枝乃ちゃんとの会話は分かっているわ 何もそこまで考えなくてもいいのに〜♪」
響「・・・」
響「(気を許したら、あのときのようなことになる)」
シュタール「気を許してくれないのかしら?ひどいわねぇ」
響「人の心をよむな!」
響「(ハートプロテクトをしても、すり抜けるというのかこいつの読心術は)」
シュタール「サイキッカーの基本でしょう?」
困った顔のシュタールは更に話を続ける
シュタール「そうねぇ、そこまで警戒するなら私を攻撃してもいいのよ?
私はバリアーも何もしないで生身で受けてあげるわよ」
響「っく・・・いくらお前でも」
シュタール「うふふ(無邪気な笑顔)」
響「(枝乃がどれだけ・・・苦労しているのか、ひしひしと感じるな こいつは)」

すると、シュタールは表情を変える
シュタール「枝乃ちゃんったら、嫌なタイミングで出かけちゃうのね」
響「なに?」
シュタール「なんでもないわ♪」
響「〜〜っ・・・」

----

ズズズズズズッ・・・

四大サイキッカーある村はそれぞれ東西南北
中央には静かな荒野が広がっている

その大地に地響きが音を上げている
音は徐々に大きさを増して、地面は地割れで裂けていく

勿論、その現象に気づくサイキッカーたち

流星家と枝乃たち
枝乃「大地震・・・!?」
遠陬「村全域は大丈夫だ、ただ・・・この場所は・・・」
遠陬の顔が青くなっていく
遠陬「・・・まさか、そんな馬鹿な」
乙女「え、遠陬様?顔色が・・・」
遠陬「やつらが蘇る」

一方南六家も異変に気づいている
雅「強大なサイコパワーを感じる!」
翼「暗黒家なのか?」
雅「いや、この力・・・むしろ逆なの 何か変だよ」
雅「(感じたことのないオーラだ・・・なんなんだろうゾクゾクする・・・)」

----
シュタールはすでに村から中央の方角をみていた
子供たちはシュタールの様子に不思議がる
シュタール「とうとう・・・きたか」
すると、シュタールは右手で指を鳴らす
フッ
その瞬間、子供たちが消える
村にある子供たちの住む家に強制的に瞬間移動させたのだ

響側にいた分身は
シュタール「枝乃ちゃんが戻るまで、一緒に共闘して頂戴」
響「い、いきなりなにを・・・」
シュタール「村に襲撃がくるわよ、いいから手伝いなさい」
響「・・・!?」

そして分身が消え、響はシュタールの元へ

シュタール「何が起こっているのか、わかってないようね」
響「そりゃ、突然唐突に言われてこっちもついていけねえよ」
さっきまで無邪気な笑顔のシュタールは今は緊迫した面持ちだ
何かに臆しているような雰囲気を感じる響
響「(こんなに焦るシュタールは初めてだ・・枝乃との一騎打ちですらあんな顔しなかったのに)」
響「暗黒家を倒して、もう平和になったこの世界に何がある」
シュタール「・・・・・・」
響「おい」
シュタールは何も答えない

答えるよりも、シュタールは気配を探ることに集中をしていた
シュタール「(あいつらは今どこにいる・・・見つかったら村をまき沿いにしかねないわ
枝乃ちゃんの約束破るわけにもいかないのだけど・・・
こんなに素敵な村をめちゃくちゃにされるのも困り者ね)」

シュタール「伝言を頼みたいのだけど、いいかしら」
それと同時に、シュタールは響に金縛りと、口封じをかける
響「ぐぅ・・・!!」
響「(こいつやっぱり!!枝乃がいないスキを狙ってたんだ!!)」
シュタール「枝乃ちゃんの約束守れなくて悪いけど
私がここにいたら、私を狙うあるサイキッカーが村ごと破壊しにくるので〜 一旦ここでお別れね
危険に巻き込みたくないので、枝乃ちゃんたちは追わないでくださいね♪と伝えなさいね」
そういうと、シュタールは宙に浮く
響は金縛りのせいで力を上手く出せない
喋ることもできず唸っているだけだ
シュタール「事が終わることがあれば、ちゃんと村に戻る・・・わ」
そういい残すとシュタールは中央荒野へと飛んでいった

そして、やっと金縛りと口封じがとれた響
響「はぁ・・・はぁ・・・、ともかく枝乃にシュタールが逃げたことを言わねえと!!」

だが、響は何かを察する 気配だ
響「!?」
振り返ったとき、響は轟音とともに突然吹っ飛ぶ
響「うぐっ・・・」
波動弾による爆発で服はボロボロに、体は傷だらけになってしまった
倒れた体を起こそうとすると、人影が二人
???「おかしいな、気配はここにあったはずだ」
???「そこの男に聞いてみましょう」
響「(な・・・なんだこいつらは)」
全身白い装束に身を包んだサイキッカーだ
???「大したサイキッカーでないが、シュタールの気配がついてるな
貴様シュタールの行方をはけ」
響「攻撃をい、いきなり仕掛けてきて・・何をたくら・・ぐあっ!!」
何者かに蹴られる響
???「いいから答えろ」
???「答えないと〜村フッ飛ばしちゃうよ」
響「っく・・・」
響「あいつなら、中央の荒野へ向かった!」

すると二人は響から離れる
???「いくぞ レイン」
レイン「はいです!」
そういうと、シュタールを追うように飛び去ってしまった

響「く・・・あいつらは一体なんなんだ」
体の傷に耐えながら、響は流星家の村に向かった枝乃のところへ向かった


[No.2539] 2014/01/09(Thu) 20:17:39
魔法少女ひかり★マギカ (No.2410への返信 / 1階層) - Rq

魔法少女まどか★マギカで知られる魔法少女シリーズの二次創作です
試作として作るだけであって特に内容は深く考えてません


[No.2546] 2014/02/08(Sat) 05:01:51
魔法少女ひかり★マギカ登場人物 (No.2546への返信 / 2階層) - Rq

暦ひかり(こよみ ひかり) 主人公
ポニーテールの引っ込み思案

茂木のぞみ(もえぎ のぞみ) 風変わりなクラスメート
めがねの美化委員 ひかりの友達

瑞生ひさか(みずき ひさか) お嬢様
おしとやかなご令嬢 人気者

榛名みなも(はるな みなも) 一匹狼
不登校で腕っ節の強い女子

キュゥべえ
インキュベーター 主人公たちに近づく

魔女 使い魔


[No.2547] 2014/02/08(Sat) 05:15:21
はじまり (No.2546への返信 / 2階層) - Rq

ひかり「・・・」
ひかりの手には真っ黒に染まったソウルジェム
キュゥべえ 「こんなに黒々としたソウルジェムを見るの初めてだよ」

ひかり「あの人たちを苦しめたい、そしてこんな世界も全部全部なくなっちゃえばいい」
みなも「ひかりやめろ!!それ以上はよせっ!!」
ひさか「ひ・・ひかりちゃん・・・」

そして、魔女は生まれる
ある魔法少女のソウルジェムが変わり果てるまでの物語


[No.2548] 2014/02/08(Sat) 05:27:14
以下のフォームから投稿済みの記事の編集・削除が行えます


- HOME - お知らせ(3/8) - 新着記事 - 記事検索 - 携帯用URL - フィード - ヘルプ - 環境設定 -

Rocket Board Type-T (Free) Rocket BBS