音声アップスレッド - しょ(代理投稿) - 2009/06/06(Sat) 19:56:00 [No.179] |
└ Re: 音声アップスレッド - 某スレの639 - 2009/06/06(Sat) 19:58:14 [No.180] |
※旧掲示板より移行 ※旧掲示板書き込み日時:2007/05/09(Wed) 12:41:40 ※旧掲示板最終更新日時:2007/05/09(Wed) 12:50:08 お久しぶりです。返信が遅くなりました。すみません。 > 私自身は以前からメールで教えていただいていたのですが、 > その後の経過を少し書かせていただこうと思います。 ご報告、ありがとうございます。 > 音声学で学問としてこのいわゆる「発声法」が取り上げられないのは、 > きっとそれがlanguage specificというよりidiolectというか、個人的な > 癖の一部としてみなされているからではないでしょうか? それも理由の一つとは思います。 私が考える理由は、音声学という学問が欧米中心に発展してきたからだと思いま す。 他の欧米言語と英語の違いから、特徴点を洗い出したからだと思います。 従って、他の欧米言語と大差ないので、しょさんの仰るように発声法が個人差扱い に なったと。 科学は必要に迫られ発展します。理論を構築する上で誤差と見なされる事項は通常 無視し、最初はシンプルなモデル作りを目指します。 もし、日本語や韓国語の様な発声方法を行う言語が沢山あるならば、発声方法も 英語の特徴として研究されたと私は思います。 英語と日本語の発声方法の違いに一番気が付く機会があったのは、日本人の英語 音声学の専門家です。 彼らは音声学に発声方法について重視されていないため、そのまま見逃してしまっ た・・・ この点も音声学が宗教じみていると思います。科学者なら常に「何故そうなるの か?」 という自問が無ければ駄目です。 科学という学問では、最初にある視点から単純化したモデルを作ります。そして、 必要に応じて、別の視点でのモデルが統合されて、「法則」、「公式」の適用範囲 が 広がります。どんな科学法則でも、このように発展します。 私は日本人の音声学の研究者に「日本人から見た視点」の研究を音声学にフィード バックして欲しいと思っています。 また、違う見方をしますと、 まともな本、文章を書く人間は、ターゲットとする読者像を決めます。 もし、読み手がその読者像と一致していない場合、意味を取り違える可能性がありま す。 例えば、あるアメリカ人が「マドリードでは人々は 昼食に2時間もかけ、時間も ゆっくり流れる」と本に書いたとします。この文章は読み手次第で誤解を招きま す。 読み手が沖縄の農村で生活している人にとっては、マドリードは忙しい筈です。 書き手、書き手が想定する読者像、読み手の相対関係を意識しないと、書き手の意 図が 誤解されてしまいます。 文章、学問とはそういう側面があります。 英語音声学という学問も同じで、読者が日本人であることを想定した内容に読み 替える必要があると思います。 > いはずですので「根幹」がリスニングにいかに影響するか、 > という部分に関しては実感がさぼどありません。 リスニング向上と発音の向上は、深い関係があるとは思いますが、 「絶対に発音できない音は聞き取れない」かというと、そうでもない気がします。 科学的にこの辺は結論が出ていない事項ですし、私にも分かりません。 > いずれにせよ、「息を吸い込むイメージ」で発音すると確かに「英語っぽい」と い > う返答が返ってくるので、近頃はそういうイメージを持って英語を発音するよう に > しています。 お伝えしたかいがありましたw > しばらく英語を話す機会がなかったのですが、久しぶりに音声を録音してみまし > た。小川直樹さんという人の「理屈でわかる英語の発音」という本の186ページに > ある文章です。程よい長さだったので読んでみました。 相変わらず、上手ですね。 他の方も 宜しければアップロードして下さい。 [No.180] 2009/06/06(Sat) 19:58:14 |