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   音声アップスレッド - しょ(代理投稿) - 2009/06/06(Sat) 19:56:00 [No.179]
Re: 音声アップスレッド - 某スレの639 - 2009/06/06(Sat) 19:58:14 [No.180]



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音声アップスレッド (親記事) - しょ(代理投稿)

※旧掲示板より移行
※旧掲示板書き込み日時:2007/05/05(Sat) 13:03:38

皆さんお久しぶりです。
ちょっと身の回りが落ち着いてきたので顔を出してみました。

639さん、「根幹」の公開おめでとうございます。
私自身は以前からメールで教えていただいていたのですが、その後の経過を少し書
かせていただこうと思います。

実践編の「息を吸い込むつもりで声を出す」というのを実践しています。
確かにこうすると英語らしく聞こえる気がします。
いまだに私自身に「鼻から息を出す」という感覚はないのですが、もともと英語話
者は多少鼻に掛かったような話し方をする人が多いという印象を持っていましたの
で、そうなのかもしれません。

音声学で学問としてこのいわゆる「発声法」が取り上げられないのは、きっとそれ
がlanguage specificというよりidiolectというか、個人的な癖の一部としてみな
されているからではないでしょうか?
セインカミューさんの日本語はイントネーション、発音共に完璧に聞こえますが、
声色はどことなく英語話者っぽさがありますよね。しかし、だからといって彼の発
するある言葉が別の単語に聞こえたり、意味を取り違えたり、ということはないは
ずです。そういった意味で、個人差も大きく意味の違いに(多くの言語では)関係
しない「発声法」は音声学の範疇では扱っていない、扱いづらい、ということでは
ないかと。

もともと私の場合はl, rに関しても、母音に関しても聞き分けにはさほど苦労しま
せんでした。ATRの判定でもほぼコンスタントに100%を出す自信があります。
また、一部帰国子女の方などで声色は日本人ですが発音は完全にアメリカ英語、と
いう方がいらっしゃいますよね。昔に聞いただけですが確か早見優さんがこんな感
じではなかったかと思います。しかし彼女の場合聞き分け、聞き取りには苦労しな
いはずですので「根幹」がリスニングにいかに影響するか、という部分に関しては
実感がさぼどありません。

いずれにせよ、「息を吸い込むイメージ」で発音すると確かに「英語っぽい」とい
う返答が返ってくるので、近頃はそういうイメージを持って英語を発音するように
しています。

しばらく英語を話す機会がなかったのですが、久しぶりに音声を録音してみまし
た。小川直樹さんという人の「理屈でわかる英語の発音」という本の186ページに
ある文章です。程よい長さだったので読んでみました。

Hi there,
Some of you may have recently received an email with an attachment
called 'Pretty Park'. If you have or if you do, please delete the email
without opening the attachment. This is a well-known virus that
propagates itself by sending email to people in your address book.
Sean

http://download.yousendit.com/C1FF0AB53F4CDA09

色んな音が入っていて面白い文章だと思うので、ほかの方も読んでみて、アップロ
ードしてみませんか?

私の音声に関するフィードバックなどありましたら是非よろしくお願いします。


[No.179] 2009/06/06(Sat) 19:56:00
Re: 音声アップスレッド (No.179への返信 / 1階層) - 某スレの639

※旧掲示板より移行
※旧掲示板書き込み日時:2007/05/09(Wed) 12:41:40
※旧掲示板最終更新日時:2007/05/09(Wed) 12:50:08

お久しぶりです。返信が遅くなりました。すみません。

> 私自身は以前からメールで教えていただいていたのですが、
> その後の経過を少し書かせていただこうと思います。

ご報告、ありがとうございます。

> 音声学で学問としてこのいわゆる「発声法」が取り上げられないのは、
> きっとそれがlanguage specificというよりidiolectというか、個人的な
> 癖の一部としてみなされているからではないでしょうか?


それも理由の一つとは思います。
私が考える理由は、音声学という学問が欧米中心に発展してきたからだと思いま
す。
他の欧米言語と英語の違いから、特徴点を洗い出したからだと思います。
従って、他の欧米言語と大差ないので、しょさんの仰るように発声法が個人差扱い

なったと。

科学は必要に迫られ発展します。理論を構築する上で誤差と見なされる事項は通常
無視し、最初はシンプルなモデル作りを目指します。
もし、日本語や韓国語の様な発声方法を行う言語が沢山あるならば、発声方法も
英語の特徴として研究されたと私は思います。
英語と日本語の発声方法の違いに一番気が付く機会があったのは、日本人の英語
音声学の専門家です。
彼らは音声学に発声方法について重視されていないため、そのまま見逃してしまっ
た・・・
この点も音声学が宗教じみていると思います。科学者なら常に「何故そうなるの
か?」
という自問が無ければ駄目です。

科学という学問では、最初にある視点から単純化したモデルを作ります。そして、
必要に応じて、別の視点でのモデルが統合されて、「法則」、「公式」の適用範囲

広がります。どんな科学法則でも、このように発展します。
私は日本人の音声学の研究者に「日本人から見た視点」の研究を音声学にフィード
バックして欲しいと思っています。

また、違う見方をしますと、
まともな本、文章を書く人間は、ターゲットとする読者像を決めます。
もし、読み手がその読者像と一致していない場合、意味を取り違える可能性がありま
す。

例えば、あるアメリカ人が「マドリードでは人々は 昼食に2時間もかけ、時間も
ゆっくり流れる」と本に書いたとします。この文章は読み手次第で誤解を招きま
す。
読み手が沖縄の農村で生活している人にとっては、マドリードは忙しい筈です。
書き手、書き手が想定する読者像、読み手の相対関係を意識しないと、書き手の意
図が
誤解されてしまいます。
文章、学問とはそういう側面があります。

英語音声学という学問も同じで、読者が日本人であることを想定した内容に読み
替える必要があると思います。


> いはずですので「根幹」がリスニングにいかに影響するか、
> という部分に関しては実感がさぼどありません。

リスニング向上と発音の向上は、深い関係があるとは思いますが、
「絶対に発音できない音は聞き取れない」かというと、そうでもない気がします。
科学的にこの辺は結論が出ていない事項ですし、私にも分かりません。


> いずれにせよ、「息を吸い込むイメージ」で発音すると確かに「英語っぽい」と

> う返答が返ってくるので、近頃はそういうイメージを持って英語を発音するよう

> しています。
お伝えしたかいがありましたw


> しばらく英語を話す機会がなかったのですが、久しぶりに音声を録音してみまし
> た。小川直樹さんという人の「理屈でわかる英語の発音」という本の186ページに
> ある文章です。程よい長さだったので読んでみました。

相変わらず、上手ですね。
他の方も 宜しければアップロードして下さい。


[No.180] 2009/06/06(Sat) 19:58:14
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