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テンプレートに記名するのを忘れておりまして訂正いたしました。 申し訳ございません。 よろしくお願い致します。 > 【テンプレート】 > ○36-00695-01:みぽりん:神聖巫連盟 > ○天から降ってきたコイン > ○1809文字 > > ここは国境近くの小さな村。 > 土地はとてもやせていて、どんなに耕しても麦も芋もろくに採れないのでした。 > > > > この村には小さな男の子がいました。 > 男の子の両親は毎日一生懸命働きましたが、男の子が食べるものをわずかに得るだけなのでした。 > 男の子は知っています。 > 「私達はおなかがいっぱい」という両親が、水をたらふく飲んで空腹をしのいでいることを。 > > とおさんとかあさんが たべて > > 一度だけそう言ったことがあります。 > 両親はとてもとても悲しそうな顔をしました。 > それから男の子は二度と言いませんでした。 > 男の子が食べても足らないくらいの食事です。 > しかし両親が勧めるたびに口にする食べ物を目にするとなんだかきゅっとなってしまい、なかなかのどを通らないのでした。 > そんな家は珍しくもないのでした。 > この村で大人たちはみな疲れた顔をしています。 > > > とおさんかあさんが おなかいっぱいになるといいのに > そう思った男の子は空を見上げて神様に祈りました。 > かみさま ぼくのねがいを かなえてください > 小さな手をあわせて一生懸命お祈りしました。 > すると。 > 天がきらりと光り、小さなコインが落ちてきて、男の子の手にぽとりと落ちました。 > 空から声が聞こえます。 > 「これは願いをかなえるコインです。一つだけあなたの願いをかなえましょう」 > これで両親をおなかいっぱいにしよう! > 男の子は両親のもとに走りました。 > > 家に帰ると、となりのおじさんが訪ねてきていました。 > 「家内の足の痛みがひどいんだ。薬があったらわけてほしい」 > 男の子は手のなかのコインをぎゅっと握りしめました。 > このコインがあれば願いがかなうはずです。 > ぼくがこのコインでかみさまにおいのりしてあげる。 > おじさんはあははと笑って、大きな手で男の子の頭を撫でました。 > 男の子は何もいえなくなってしまいました。 > > > それから何日かして、男の子のもとを一人の紳士が訪ねてきました。 > 私の家がもっと栄えるように祈ってくれたら、食べ物をあげよう。 > しばらく村に滞在しているから返事をきかせておくれ。 > そういうと紳士は背筋をきちっと伸ばして村の宿屋へゆきました。 > 男の子はそうするのがよいのかわからなくて困ってしまいました。 > それから幾日か経たないうちに牛追いが来ました。 > 毎日たくさん出る「ふん」をなんとかしてほしい。牛が多すぎて世話が大変なんだ。 > 牛追いも宿屋へゆきました。 > また幾日か経たないうちに今度は荷車屋がきました。 > こう不景気で荷車が売れなくて困っているんだ。 > そして宿屋へゆきました。 > > > ある日のこと、この国を治める王様がやってきました。 > これが伝説のコインかと、男の子のコインを眺めました。 > ぼうや、このコインをわしのために使って欲しい。もっともっと広大な領土が欲しいのだ。 > > 王様が来たという話を聞きつけてみんなが男の子の家へ集まりました。 > 「私のほうが先でしたよ」 > 「こっちのが困っている」 > 「そんな小さな願いにはもったいない」 > 大人たちはあれこれ言いました。 > 男の子は悲しくなりました。 > みんな困ってる、みんな助けてほしいんだ。 > 男の子は考えました。 > そして…。 > 「みんな きいて」 > 男の子の声にみなしいんとなりました。 > かたずをのんで見守っています。 > 「ぼく、どうしたらいいのかわかったんだ」 > 男の子はコインを手に、澄んだ声で祈りました。 > 「みんな みんな せかいのみんな しあわせになあれ」 > > そのときです。 > あたりをぱああっと暖かな光が包みました。 > みな、なんだか優しい気持ちになりました。 > 「こんなに満たされた気持ちは初めてです」 > 大人たちは互いに非礼を詫びました。 > > 「あなたは車が売れなくて困っていましたよね」 > 紳士が車屋に言いました。 > 「私が車を買いましょう。そして牛追いさん、私に牛を数匹とふんを売ってください」 > そして男の子に言いました。 > 「みたところ、この村の土地はやせているようだ。この暖かな気持ちのお礼に牛のふんを肥料として寄贈させてくださいませんか」 > 村人たちは喜びの声をあげました。 > > 王様は荷車をひく道を整備してくれました。 > 村人たちは何年もまた少しずつ頑張りました。 > > > > 今ではもうおなかをすかせた人も、悲しい顔をした人もいません。 > となりのおばさんは薬を買い、足の痛みもとれました。 > 村は豊かになりました。 > 生き生きと過ごす国民をみて、王様もますます幸せと思いました。 > > > そして男の子も幸せでした。 > もう食事をしてもきゅっとなりません。 > 男の子の両親も幸せでした。 > かわいいわが子がいつも笑顔でいてくれるようになったのです。 > みんなみんな 幸せでした。 [No.94] 2008/06/20(Fri) 22:20:00 |