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all ショートストーリー集8 - 虎太郎 - 2005/12/03(Sat) 08:47:20 [No.9756]
Re: ショートストーリー集8 - 井戸良輔 - 2006/02/05(Sun) 00:07:50 [No.10357]
VS精鋭 - あろんα - 2006/01/28(Sat) 17:00:32 [No.10301]
「バトルメイデン隊」 - ケタ - 2006/01/29(Sun) 03:40:12 [No.10306]
戦車 - 三枝 - 2006/01/29(Sun) 14:36:40 [No.10310]
神速の新手と赤い悪魔 - jagaimo - 2006/01/29(Sun) 15:40:29 [No.10311]
「戦場の貞子」 - ケタ - 2006/01/29(Sun) 16:50:56 [No.10312]
戦車×戦車 - 三枝 - 2006/01/29(Sun) 21:15:51 [No.10313]
狩人達の眼は空を走る。 - jagaimo - 2006/01/29(Sun) 22:00:59 [No.10314]
亀の甲より年の功 - jagaimo - 2006/01/30(Mon) 18:04:01 [No.10316]
不幸の女神 - 三枝 - 2006/01/30(Mon) 21:34:07 [No.10317]
「孤軍」 - ケタ - 2006/02/02(Thu) 19:56:11 [No.10337]
空と陸の連携プレイ! - jagaimo - 2006/02/02(Thu) 20:37:10 [No.10338]
黒幕 - 三枝 - 2006/02/02(Thu) 21:53:23 [No.10340]
「参戦」 - syo - 2006/02/02(Thu) 21:49:41 [No.10339]
戦場に赴きし友 - jagaimo - 2006/02/02(Thu) 22:24:20 [No.10341]
Re: 戦場に赴きし友 - 虎太郎 - 2006/02/02(Thu) 22:39:31 [No.10342]
「死を超える意思」 - ケタ - 2006/02/03(Fri) 13:42:18 [No.10344]
「素人」対「精鋭」 - 三枝 - 2006/02/03(Fri) 20:48:48 [No.10346]
忘れ物はなんですか? - jagaimo - 2006/02/03(Fri) 21:34:15 [No.10348]
一撃勝負 - 三枝 - 2006/02/04(Sat) 14:50:29 [No.10354]
「妙案」 - syo - 2006/02/04(Sat) 22:50:25 [No.10356]
「医療テント」 - ケタ - 2006/02/05(Sun) 01:56:15 [No.10359]
辛勝 - 三枝 - 2006/02/05(Sun) 15:18:26 [No.10361]
空戦1 - マッドサイエンティスト - 2005/12/04(Sun) 15:42:22 [No.9790]
「狩り」 - 侍蟻 - 2005/12/04(Sun) 00:39:58 [No.9779]
参戦 - あろんα - 2005/12/03(Sat) 23:47:26 [No.9776]
業火(D&A) - 三枝 - 2005/12/03(Sat) 17:16:22 [No.9764]
逆転の砲火、静かな鬼神 - set - 2005/12/03(Sat) 23:26:41 [No.9773]
時間経過 - 漆 - 2005/12/04(Sun) 00:21:17 [No.9778]
Re: 時間経過 - 犬 - 2005/12/05(Mon) 12:06:31 [No.9807]
2つの艦隊 - 不運な会社 - 2005/12/04(Sun) 05:08:00 [No.9780]
VS恐怖の悪魔 - 不運な会社 - 2005/12/04(Sun) 15:46:31 [No.9791]
突撃! - 不運な会社 - 2005/12/06(Tue) 05:48:52 [No.9823]
「動く戦況」 - ケタ - 2005/12/06(Tue) 22:12:22 [No.9839]
「忙しい男」 - 侍蟻 - 2005/12/06(Tue) 22:47:05 [No.9845]
蒼の装甲、再び - 虎太郎 - 2005/12/07(Wed) 17:18:50 [No.9853]
「決意」 - ケタ - 2005/12/07(Wed) 22:56:20 [No.9859]
時を越える物(D&A) - 三枝 - 2005/12/04(Sun) 13:07:13 [No.9784]
鹿児島沖の死闘 - ヘリ兵士 - 2005/12/04(Sun) 11:57:33 [No.9781]
反撃の時 - St - 2005/12/04(Sun) 12:36:42 [No.9783]
安寧秩序への道(ユウト) - set - 2005/12/04(Sun) 13:44:09 [No.9786]
キルティス - ヘリ兵士 - 2005/12/04(Sun) 15:08:55 [No.9789]
反撃の時 - 虎太郎 - 2005/12/04(Sun) 17:53:29 [No.9793]
安寧秩序への道(キオト) - set - 2005/12/04(Sun) 20:04:10 [No.9797]
Re: 安寧秩序への道(キオト) - jagaimo - 2005/12/04(Sun) 20:14:54 [No.9798]
「死守」 - 侍蟻 - 2005/12/04(Sun) 22:34:45 [No.9802]
「覆われた空」 - ケタ - 2005/12/04(Sun) 23:31:50 [No.9803]
「撤退」 - 侍蟻 - 2005/12/05(Mon) 00:23:12 [No.9804]
失速 - スプーキー - 2005/12/05(Mon) 09:40:38 [No.9806]
守護 - jagaimo - 2005/12/05(Mon) 18:11:38 [No.9811]
防戦 - 三枝 - 2005/12/05(Mon) 23:42:43 [No.9821]
Re: 守護 - 漆 - 2005/12/05(Mon) 23:32:58 [No.9820]
悪魔の罠 - ヘリ兵士 - 2005/12/07(Wed) 00:18:35 [No.9847]
Re: 悪魔の罠 - 不運な会社 - 2005/12/08(Thu) 05:02:38 [No.9864]
絶体絶命(前編) - 不運な会社 - 2005/12/10(Sat) 05:12:12 [No.9895]
Re: 絶体絶命(後編) - 不運な会社 - 2005/12/10(Sat) 05:28:36 [No.9896]
蒼魔の光芒 - 虎太郎 - 2005/12/10(Sat) 13:06:53 [No.9906]
Re: 蟻壊滅作戦 - エア - 2005/12/08(Thu) 17:33:45 [No.9868]
Re: 蟻壊滅作戦 - エア - 2005/12/09(Fri) 18:56:44 [No.9882]
友の傷、流れる血を癒す者は - jagaimo - 2005/12/10(Sat) 16:18:05 [No.9914]
忘れられている存在?ageる俺 - 名無し - 2006/01/18(Wed) 02:36:36 [No.10264]
「疾走」 - ケタ - 2006/01/19(Thu) 20:13:36 [No.10272]
あらすじ確認 - ヘリ兵士 - 2006/01/20(Fri) 23:42:41 [No.10275]
Re: あらすじ確認 - 三枝 - 2006/01/25(Wed) 22:25:29 [No.10290]
チョー!豪華メンバー! - jagaimo - 2006/01/27(Fri) 21:11:47 [No.10292]
Re: チョー!豪華メンバー! - ケタ - 2006/01/28(Sat) 03:43:04 [No.10296]
Re: チョー!脇役の市民精鋭軍はとゆうと - エア=ウィング - 2006/01/28(Sat) 12:45:14 [No.10298]


不幸の女神 (No.10316 への返信) - 三枝

ガキン!「は!?」空から稲妻が降ってきた。ガキン!ガキン!ダロガの装甲を貫いている。
呆けたようにそれを見ていた三枝だったが、すぐに自分の身に降りかかる災難に気付いた。
「ひぇ!」体を折り曲げて頭を下げる。
ちょうど墜落する飛行機の乗客のような格好になった。

ガキン!ガキン!なおも稲妻は降り続く。音が怯える彼の耳に響く。
不意に音が途切れた。辺りが静寂に包まれる。
「終わったか…?」頭上のハッチが開かれた。
「大丈夫〜?」「と、友理さん…」

這うようにしてハッチから外に出た。立っている気力もなくギガンテスの上に座り込む。
目の前にはダロガの残骸が転がっていた。
「友理さんがやったのあれ?」「うん、すごいでしょ」「へぇぇ」
「えへへ、これであたしはサエ君の命の恩人だね」「逆だよ…」
「え?」彼はギガンテスの車内を指差した。

「あ…」「あ…、じゃねぇ!」ギガンテスのシートは黒焦げになっていた。
友理の使っているサンダーボウ30は当たると反射する性質を持っている。
ダロガで反射した雷撃がギガンテスを直撃していたのだ。
「死ぬかと思ったぜ…」実際、溜め息をつく彼の背中にはいくつか焦げ後が見られた。
「ゴメン。ゴメン。まさか当たってるなんてね〜アハハハハ」「もう慣れた」

彼女が災難を持ち込んでくるのは珍しい事ではなかった。
敵前でエネルギー切れを起こされれば体を張ってでも助ける必要があった。
作戦直前に銃を壊され、丸腰で前線に放り出された事もあった。
彼女が避けたバゥの糸が絡みつき死にそうになった事もあった。
思えば彼が死を覚悟した場合大本の原因は彼女だったりするのだ。
それは今回も例外ではなく…

「そもそもさ。今までどこにいたんだよ?」
「え、え〜っと…どこだったかな〜?」「隠れてたんだろ」
「違うよ!隙を窺ってたの!」「へぇ。どこで?」
「……塹壕の中」「やっぱり隠れてたんじゃないか」
「ど、どっちだっていいでしょ?助けてあげたんだから」「ま、まぁ。そうだけど…」
「そうでしょ。細かい事は気にしない」

結局いつもこうなるのだ。彼女に文句を言ったことは幾度となくある。
彼女の屁理屈を押し切り、無邪気な笑顔に誤魔化される事もなく、ようやく災難の根本に辿り着く。
が、死にそうになった時に助けてくれるのも彼女なのだ。
そうなるともう理論は鶏が先か卵が先か。話はうやむやにされてしまう。
そしてまた災難に見舞われの無限ループ。
正直彼にとってはインベーダーより彼女が持ち込む不幸の方が怖かった。

「さ、そんなうつむいてないで。頑張って」そう言ってニッコリと笑う。
その笑顔は天使の微笑みか悪魔の冷笑か。
三枝は頭を振りその考えを振り払った。
どうあがいても彼女との付き合いは続く。
どんな不幸を持ち込まれても甘んじてそれを受け入れるしかない。

「まぁずっと休んでるわけにはいかないな」
「そうそう。張り切って行こ〜」
二人は廃車と化したギガンテスから飛び降りた。



三枝を「冗談言ってばっかのお気楽キャラ」にしたいのに、
気が付けば「疲労感漂う疲れた奴」になってる…
なんでだろ?


[No.10317] 2006/01/30(Mon) 21:34:07
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