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――主力攻撃部隊配置地点―― 時刻一七三〇時 遠くに砲声が聞こえる。 アリアスは遥か彼方に見える灯火を、静かに見つめていた。 あの火は砲弾の爆発する火だろうか、それとも円盤の墜落する火か、はたまた味方の戦車の誘爆のなのか。アリアスは寂しそうな顔をしている。 ――寂しい アリアスは6年前の事を思い出していた。 彼は中学で野球部に所属していた。小学生の時に必死で練習し、家のレンガが磨れてへこむまで壁に球を投げ続けた。その自信もあって中学生になったら、絶対に野球部に入ると決めていたのだ。夢はエースピッチャー、と何処かの野球漫画の主人公のような事に憧れて、ずっと野球のことばかり考えていた。 いざ部活が始まってみると、周りの友達はピッチャーとしては自分より劣っていた。正直、嬉しかった。実際は才能のある子供は、推薦で他の中学に入ったからなのだが、そんな事は当時のアリアスには関係なかった。 それがアダとなり、暴走気味に練習した結果、膝に怪我をした。無我夢中でグラウンドを走り回り途中、テニス部が拾い忘れたボールに足を引っ掛けて、そのまま林に転がり落ちやっとこさでフェンスに引っかかっのである。足を取られた後、転がり落ちる途中の木に膝を強打し、靭帯がイカレた。 その事は入院する結果となったが、特に酷い怪我ではなかったのですぐに退院できた。 その後だった。ボールを投げても膝が怖くて思い切り投げられない。ゴロ球を取ろうにも、膝が怖くて曲げられない。 いつまで経っても膝の違和感は失われず、病院に行っても「異常はありません」としか返ってこなかった。 わからなかった。膝に何が起こっているのか。なぜ思い切り投げられないのか。どうして勇気と自信が沸いてこないのか。 ――どうして誰も、俺を助けてくれないのか。 アリアスは絶望した。野球部にいても試合はいつもベンチ。体育の授業でさえ体が言うことを聞かない。 そしてある日、監督から言われた。 「練習する気はあるのか?」 憎かった。自分の体が憎い。白い目で見る周囲の仲間が憎い。自分の事を理解してくれない目の前のクソオヤジが憎い。今すぐそこのバットで頭を叩き割ってやりたい。 翌日、試合があった。9回裏、点数は5対4、1アウト、すでに2人が塁にでている。しかもこちらの投手は疲れきって、一球でも投げたら崩れ落ちそうな程だった。 アリアスはぼんやりとその光景を見ていた。投手を代えようにもベンチには自分しか居ない。もちろんあのクソオヤジが自分を出すはずがない。だいたい、出てやらない。 不意にアリアスの視界が暗くなった。 顔を上げると目の前に、途中ライトから入れ替えられた熊谷が立っていた。 「お前、投げれば?」 その言葉にアリアスはむっとした表情をした。すこし嬉しかったのだが。 「できるわけねぇだろ」 「・・・投げたくないのか?」 「・・・そうだよ」 嘘だった。今まで心を閉ざしていたアリアスにとって、それはとても嬉しい事だったが、自分のちっぽけなプライドが邪魔をして、投げたくなかった。 「あっそ」 熊谷は背を向けて、行ってしまった。アリアスは後悔した。投げたい、と本当の事を行っておけばよかったのに。これが最後の試合なのに。涙で自分の靴も良く見えなかった。 「ミヤタ!おい!マコト!」 クソオヤジ、もとい監督の声が聞こえた。ミヤタ、やらマコトと言うのはアリアスの日本名である。 馬鹿が、何の用だよ、と心のなかで呟きながら、「はい!」と返事をした。しかし次の言葉に、アリアスは言葉をうしなった。 「交代だ、早くしろ!」 気付けば、今の今まで苦やし涙を流していた目からは、傍から見れば同じだが、嬉し涙が流れていた。 芝に立つ前に熊谷の方を見ると、にっと笑いかけてきた後、「自信もってけ!」と叫んできた。 その日の試合は、アリアスがなんとか抑え、勝つ事が出来た。 しかし、その4年後、同窓会直前に熊谷は歩行戦車のビームを受け、跡形もなく消え去った。 自信を無くしたアリアスに、自信を取り戻してくれた熊谷。 「熊谷。俺、自信持てたからな。臆病だけど、強くなったからな・・・」 アリアスは一人、今は亡き友に語りかけていた。 なんかまたキャラにオプション付けちゃった・・・。 三枝さん、リペアスプレーは前にケタさんのショットガンが壊れた時、だったかなぁ。ナノマシンという事になってましたよ。 ナノマシンで直せるのか不思議ですが、EDFマジックって事でw [No.10374] 2006/02/07(Tue) 17:49:26 fw1.tcn-catv.ne.jp |
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