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「キリヒトさ〜ん、あとどんくらいですかぁ?」 アリアスが戦車のハッチを開けて、上半身だけを内部に突っ込みながら運転手に話しかけた。 「お前さんなぁ・・・3分前にあと15分って言ったろう!計算してみろ!」 アリアスはしきりにマザー到達までの時間――戦闘開始までの時間を気にしているようだ。 未だにマザーすら見えていないというのに。 カザミはマザーが視界に見えてから心の準備をしようと思っている。 視認できる距離はおよそ4000m。そして今現在のマザーとの距離は16000mである。 もちろんこちらの目で見えなければ相手も見えない。例えインベーダーの科学力をもって見えたとしても、マザーのレーザーが届くとは思えない。 「アリアス」 「はい?」 アリアスは唐突に呼ばれて、間の抜けた声を出した。 「焦らなくてもマザーは逃げもしないし、いきなり現れたりもしない。落ち着いて、戦いに備えろ。な?」 カザミはたしなめるように言った。狙撃手が興奮している状態で射撃をしても、的を大きく外すように、落ち着かない状態で戦闘を始めても、返り討ちに合うだけである。 「そういう事。急いては事を仕損じる、ってね。石の上にも3年。戦車の上にも3年、だ」 「・・・すいませんでした」 キリヒトの冗談に呆れているのか、本当にすまないと思っているのか、肩を落として黙り込んでしまった。 カザミはふと、レーダーを見た。 自分を中心として、あらゆる反応を友軍敵軍を分けて表示する、スタンダードで高性能なレーダーである。 中心に引かれている青く太い帯は自分達の戦車群だろう、しかし・・・ 「キリヒト、先頭の青い点はどこのどいつだ?」 「先頭、先頭と・・・さぁ?だれでしょ?単機でマザーに突進する自殺願望者じゃないですか?」 そんなヤツがいるのか、とカザミは渋い顔をしたが、すぐに打ち消した。 少人数の部隊が独断行動をして戦果をあげた、という話は稀にきく話である。通常の軍隊なら作戦を破棄した時点で敵前逃亡とみなされるが、なぜかEDFは戦果をあげたものを罰せようとはせず、そのまま勲章を授与した例まである。 おそらくそこら辺はローズ元帥あたりが上手く握りつぶしているのだろう。 に、してもなんで? 「マザー近くにアリどもが、たむろしてますね。コンビニに居座っている不良高校生ってところだ」 「ふぅむ・・・。まぁ大丈夫だろう。墜落しそうだったら拾ってやれ」 「まぁ、ああいうのはしぶとい連中ばかりですから。大丈夫でしょう」 キリヒトは言い終えたあと、「残り7分です」といってストップウォッチを投げてよこした。 ストップウォッチには「あの世までのカウントダウン!」と書いてあった。 [No.10405] 2006/02/14(Tue) 21:28:18 fw1.tcn-catv.ne.jp |
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