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『遭遇まで約2分!』 カザミの無線に戦闘指揮車からの通信が響き渡った。 現時点のマザーとの距離約7.2キロメートル。距離4キロメートルで目視できると予測している。 『総員、戦闘準備!くるぞぉ!』 相変わらずの調子で、部隊長の怒鳴り声が聞こえた。これでは指揮車内は大変だろう。 「アリアス!大丈夫か?!」 「OKです!」 そういうとアリアスはケティウスのガトリング機構を回転させ、特殊な操作で初弾を装填した。カザミも自分のゴリアスSSSに砲弾をリロードする。 ゴリアスSSSは広大な爆破範囲がゆえに、あまり人気の無かったランチャーではあるがその威力には目を見張るものがある。なので適当な補給車から頂戴してきた。 カザミはサブウェポンのAS−99を、戦車の旋回砲塔の側面に取り付けてあるボックスにはめると、戦車のハッチをこつこつと叩いた。 「どうしました?」キリヒトが呆けた顔でモグラのように出てきた。 「どうしたってなぁ・・・死ぬなよ」 「分かってますよ。死ぬ気はさらさらありません。いざという時は・・・砲身のしたにある「モノ」がありますから」 モノってなんだ?と思いながら戦車砲の下を覗き込んだ。 そこにはアクリル製の青い鞘に収められた刀が貼り付けてあった。鞘が青いのはギガンテスの装甲板の色に合わせているのだろう。 「刀・・・こんなもん聞くのか??」カザミは刀を鞘から抜きながら問いかけた。刀身がどす黒く光っている。異様な色だ。 「もちろん、EDF独自の合金技術と超精密研磨技術で最高の自決用具となってますよ」 「切れ味は?」 「UFOをバターみたいに切り裂く事ができる。と説明書に書いてありました」 信用性ゼロの解説をさらりと言ってのけたキリヒトに、カザミはため息をついてみせた。ここまで緊張感がないのは俺たちだけだ。 『マザー接近!肉眼で確認しました!』 先行隊からの無線だろう、声が切迫感に溢れている。 カザミは目を凝らした。視界には霧のようなものがかかってよく見えない。 頬を夏だというのに冷たい空気が打つ。いや、空気ではない。霧の向こうから冷徹な気が流れてきている。 突如、霧が開きあの残虐な訪問者が現れた!霧はマザーに道を譲るように開いている。 鳥肌が立った。前大戦で何百万という命を奪ったインベーダーの親玉が、今ここにその権力を示すかのように悠然と飛行している。その周りには精鋭UFOを含んだ円盤群が飛び回っている。しかし、先程の長距離攻撃のおかげだろう、ジェノサイド・キャノンが2,3本落ちていた。 戦いは、突然始まった。 『後方狙撃部隊停止!攻撃開始!』 その声を聞き終える前に、マザーのスペースリングから無数のレーザーが襲い掛かってきた。 そのレーザーに呼応するように全兵員、戦車、ヘリ、バイクから砲弾が撃ちだされる。 戦車の半数が距離3500キロメートルに停滞し、そこから狙撃を始めた。 残りの戦車は止まらず、戦車を撃ち込みながら突撃していく。カザミ達の乗っている戦車も砲弾を吐き出しながら、レーザーの雨に突っ込んでいった。 『怯むなぁ!ここであのクソ野郎どもを叩きお・・ブツン!』 部隊長の戦闘指揮車が車輪を引きずりながら、炎上した。 「うおらぁぁぁぁ!」 アリアスが怒声を上げながらケティウスを両手に持って、急速に接近してくるUFOに向けて弾幕を張り始めた。カザミも負けずにAS−99を連射した。 砲弾とレーザーがシャワーのように飛び交う中に、一機のヘリがグレネードを巨大生物のド真ん中に落としているのが見えた。なんて無茶を、と思ったが考えている暇が無かった。 隣に並走していた戦車にレーザーが直撃し、カザミの近くで爆散し、破片がカザミの肩を切り裂いた。 「ぐぅ!?」 まずった!と肩を見ると、血が流れて奥に白い物が見えた。・・・見なかった事にしよう。 「隊長!」 「気にするな!部隊長に言われたろう!」隣のヤツがやられても、引き金は離すなと。 幸い、切り裂かれたのは左肩だったのでまだ銃は撃てる。 次々と友軍戦車が爆発するなかで、マザーのスペースリングが支えを失ったように落ちていった。おそらくは誘爆を防ぐためなのだろう。 それを待っていたかのように、残っているジェノサイド・キャノンが展開を始めた。 あの兵器を・・・撃つ気だ! 「一時停止ぃ!止まれ!死にたいのか、そこ!」 何人かの兵士が叫んだ。気が付かないのか、何台かの戦車が停止せずに突っ込んでいった。 巨大な針の先から、オレンジ色のエネルギー球が放たれた。 『止まれ!おい、止まってくれ!うあぁぁぁ!』 『この野郎ぉぉぉ!ひぁっ・・・ズサァーー・・・・』 無線機に流れる兵達の悲痛な叫び。彼らの声がカザミの耳にエコーをかけたように響いた。 彼らの願いは一つだった。 長ッ!って書き終わってから気づきました。(泣) syoさん、なにかヘリについて違う事がありましたらすいません。 ちょっと急ぎ足になっちゃったかなぁ・・・。 ナノマシンについて、そうですね、スプレーの性能が上がるごとに、ナノマシンの性能が上がっているんでしょうかw [No.10409] 2006/02/17(Fri) 22:03:48 fw1.tcn-catv.ne.jp |
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