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『こちら第7強襲部隊所属、カザミ大佐である。 これは私の憶測なのだが、敵マザーシップのセンターハッチにシールドが張ってある可能性があると思われる。 これに対して強襲部隊全火力を一斉に加える作戦を実行する。有志達よ!続け!攻撃実行は18時25分00秒だ!』 アリアスが、ようやく穴を開けたカプセルを掴もうとした瞬間、それは聞こえた。 無線機の置くから聞こえる声は、ややノイズが混じっているが確かに第17混成小隊隊長、カザミその人だった。 しかし・・・どうしてカザミ『大佐』なんだろう?たしか隊長の階級は少尉だったような・・・。にしても変なしゃべり方だな。これじゃムリしてることがバレバレだ。 よく分からない状況に――というか唐突に始まって唐突に終わったヘボ隊長の演説に――目を細めていたアリアスは、ふと我に返ると手元のカプセルに視線を戻した。 穴の奥で濃い緑の色をしたものが漂っているのが分かる。中に入っている物質は風が起こったり、強く揺さぶらない限りは漏れ出したりしない。 空気と同じ重さなのだろうか、空気中に撒布すると同じ場所をふよふよと浮かぶというとにかく不思議な物質である。 アリアスは仰向けのままカプセルを持った腕を上げ、穴の開いた部分を下にして割と傷の深い箇所の上で軽く揺さぶった。 カプセルの中から緑色の気体が漏れ出し、そのまま傷口に付着する。すると傷口が見る間に塞がっていった。傷口の奥から新しい皮膚と肉が盛り上がり、剥き出ていた骨と神経を覆ってゆく。 いつ見ても人間の再生能力の力とやらを思い知らされる光景だ。あまりにも早く再生するので、細胞が動いているのがハッキリと分かる。 ムズムズしたり、その部分がすこし暖かくなったり。あまり多用すると体温が異常に高くなってポックリ逝く、とか物知りサエ――無駄な知識を持っているともいう――言っていたな。 ベラボーな速さで全身にあった傷を癒し、アリアスは力強く立ち上がった。ここまで回復できたのは運が良かったのかもしれない。 あの男が置いていってくれたのはもちろん、腕や足がソックリそのままちょん切られないかっただけでラッキーだった。もし四肢が切断されてしまったら、いくら最新式のリペアスプレーでもくっつける事はムリだ。 「さて、隊長に追いつくか」 アリアスはやや自嘲気味に呟いた。 しかし、アリアスはそのまま動かず、残骸に隠れていた。 未だにレーザーが降り注ぐ戦場で、いきなり姿をさらけ出すのはアリアスの根性ではちょっとムリだったのかもしれない。 そのころカザミは戦車の上で、ゆでダコのように顔を赤らめていた。 別にあらぬ事を考えているワケではない。ただ自分の演説の出来損ないぶりに紅潮しているだけだった。 「ダメですよ・・・アレじゃ・・・。それに大佐なんてサバ読みすぎですよ」 青年が手で顔を覆いながらカザミに話しかける。 「はい・・・。すいません・・・」 カザミは自分の失態に顔を歪め、自分よりも階級が下の青年にさえ敬語を使う。 もうダメである。今から「あ、ゴメンゴメン。間違えた、もう一度聞いてね」などと言うわけにもいかない。 現にどの隊からも応答がないのがいい証拠だ。 カザミはぶはぁー、とわざとらしい深いため息をつくと、ついさっき残骸から回収した――正確に言えば殺されてしまった仲間から失敬した――AS−22RRを片手で構えた。 カザミがその引き金を引こうとした、その時だった。 『OK。カザミ≪少尉≫。18時25分00秒攻撃実行だな?俺たちも続くぞ』 一瞬、耳を疑った。今のカザミの通信に対して、応答が・・・返ってきたのだ。 カザミは苦笑いを浮かべた。確かに返答があったのは嬉しいが、まさか≪少尉≫と見破られていたとは・・・。 そうしている間にも次々と賛同の声が無線機から飛び出してくる。その声にはこの戦場に不似合いな喜び、楽しさ、いや・・・希望のような物がこもっていた。 「俺が言わなくても、いずれはこうなってたんだろうな」 カザミは自信有り気にマザーシップを中央に見据える。そしてこう言い放った。 「これが俺たちとお前たちの差だ」 いや〜〜〜、頑張ってますw最近はなんだかノッてきましたよw それにしても・・・syoさんはどうしたのかな。 あんまり長引かせてもしょうがないんですよね・・・^^; [No.10533] 2006/03/20(Mon) 23:56:26 fw1.tcn-catv.ne.jp |
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