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『こちらメイデン2・・・友軍の決死の救助により・・・ぐっ!なんとか・・・生き延びました・・・。 隊長は死亡・・・生き残っているのは半数以下で・・・す』 アリアスは落ち着いた表情でその無線を聞いていた。 それは鏡面円盤掃討に向かったバトルメイデン隊が生き延びた、という通常回線での報告だった。 報告をしている隊員も怪我を負っているらしく、時折痛みに声を詰まらせている。 彼らは生き延びれる可能性が低いことを分かりながら、敵中へ突っ込んでいった。 自分たちは彼らの働きでマザーまでたどり着けたのだ。その勇者たちが帰ってきたのは実に喜ばしい事である。 しかし、歓声は沸かなかった。 なぜならば、今この戦域にいる全ての戦士が緊張し、時を待っているからだ。もちろん皆がこの報告を喜んでいるだろう。 アリアスはバイザーの端に映るデジタル時計に目を移した。 時刻18時19分29秒。作戦実行まで後、5分31秒である。 アリアスは無意識に、自分の呼吸が荒くなっていた。背中にゾワゾワとした感覚もある。 おそらく一種の武者震いだ、とアリアスは感じ取っていた。 アリアスはいったん手袋を外し、自分の顔を思いっきり叩いた。自分が弱気になっている時にはいつもこうする。 ムカデが出てきた時だってそうした。臆病な自分と、それを直そうとする自分。それが入り混じってアリアスは不思議な気分になる。 昔からそうだ。今だって自分では武者震いと思っているが、実際のところは怯えているのかもしれない。 アリアスはぶるっと、身震いをすると、ライサンダー2のボルトを引き、銃弾を込めた。 ライサンダーは鉄の残骸の亀裂に銃身を入れてあり、引き金をひけばそのままマザーのセンターハッチに直撃するように固定されている。 ―――俺は、ここから狙撃することしかできない。だから、あの≪男≫は俺にライサンダーを置いていってくれたんだ。 アリアスは目を閉じて、静かに時が流れてゆくのを感じた。 カザミはゴリアスSSSの最後の一発を装填したところだった。 調子に乗って撃ちまくっていたために、気が付いたら鞄のなかがカラッポになってしまっていた。 辺りはここが戦場ではないかのように静まり返っている。 実際はレーザーの着弾音や、戦車の古臭いエンジン音が響いているのだが、そんな音など気に留めないほどに空気が、冷たい。 皆が待っているのだ、攻撃の時を、もしくは最後の時を。 すでにカザミは集中の極みにあり、決して浅いとはいえなかった左腕の傷も気にならなくなっている。 自分たちは明日を掴むためにここにいる。 子孫を残すためにここにいる。また、その子孫に人類の歴史、思想、そして天敵を伝えるために、伝える人々を守るために戦うのだ。 負けることは――許されない。 次でマザーを落とそうと思っています(´д`) 結構書いたなぁ・・・。あ!気が付いてみればマザー戦をカキコミごとに区切ってみると、このカキコミで9本目、次で10本目。 ・・・ちょうどいいですねw それとsyoさん、お久しぶりです。なんか偉そうな口をきいてすいませんでした。^^; [No.10555] 2006/03/23(Thu) 23:52:03 fw1.tcn-catv.ne.jp |
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