![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
カザミは野戦病院のテントの入り口で、ぼーっと突っ立っていた。 幸いな事に、一斉射撃の際にレーザーに貫かれぬ事は免れ、左腕の怪我も違和感はあるが麻酔で痛みも消えている。 マザーシップを撃墜した時はたしかに嬉しかった。 しかし、戻ってきてこの一番小規模の野戦病院にも怪我人がごった返している状況を見れば、暗い気持ちになるのは無理もない。 「邪魔です!退いてください!」 赤十字の入ったヘルメットを被った衛生兵が、カザミを無理矢理押しやってテントへ入っていった。まだ怪我人が多数いるのだ。 ここに立っていては邪魔だ、と判断したカザミは、地面に刺してあったAS−22RRを取って歩き出した。 まだ少数の巨大生物が残っているらしい。 マザー墜落地点より1.2Km後方にあるこの野戦病院は完璧に安全なワケではなかった。 散歩ついでに巡回の意味も込めて歩き出したのだが、そうそう3.4時間も戦闘を行なっていたせいか、あまり歩く力がみなぎってこない。 しかたなく適当な見張り台に登ると、パイプ椅子に座って腰のアタッチメントから軍用レーションを取り出した。 中には固形カレーライスとポカリスエットが・・・あ、間違えた。メニュー3のレーションパック持ってきたのにメニュー6が入ってやがる。うわー、クッキー&五目飯ってどんな組み合わせだよ・・・。 カザミ的にはメニュー3も6も大して代わりは無いのだが、どっちかっていうと3が好みだったりする。 けっして美味いものではないが、なんの味もしないカンパン&水よりはマシだろう。 カザミはバキバキと無駄に固いクッキーを噛み砕きながら、無関心に辺りを見回した。 こうして見るとかなりの人数の衛生兵が走り回っている。傍から見れば、まだ戦闘が続いているように見えるだろう。 ふと、青いカラーリングの戦車の上に見慣れた姿を見つけた。アリアスだ。 なにやらノートに書き込んでは、クスクスと口に手を当てて笑いをこらえている。 ―――なにやってんだ?アイツ。 そういえばアリアスに初めて会った時の第一印象は「不真面目」という印象だった。髪は茶色かったし、あんまり目を合わせないし。 それからイロイロと訓練や戦闘を共にして、その印象は打ち消された。 どうやら髪が茶色いのは地毛らしかった。そして目を合わせなかったり、消極的だったりというのは、めんどくさがっているのではなく、ただ単に意気地がないのと緊張していたらしかった。根は結構まじめな、気のいい青年だ。 カザミは奇妙に一人笑いしているアリアスから目を離すと、今度はズボンのポケットを探り始めた。 「・・・ん、あった」 カザミはポケットから左手を抜くと、手の中にあるものを一瞥した。 コーヒー味の飴玉と銀でできたクロスのペンダント。 とりあえず飴玉を口の中に放り込む。 本当ならコーヒーが入ったカップ右手にほのぼのしたいのだが、休憩場は怪我人でギュウギュウだし、ましてや野戦病院にそんなモノがあるわけがなかった。 口の中の味に対して、甘いなぁ、俺ブラックが好きなんだよな、などと文句をつけながら、右手に持っていたクロスのペンダントを摘み上げた。 カザミが山口最前線基地に来た際、バゼラートγの後部座席に落ちていたものである。 たぶん隊員の誰かのものだろうとポケットにしまってしまい、基地に着くなり即効で持ち場に行かされた為に聞く暇がなかったのだ。 にしても・・・趣味の悪いペンダントだ。 十字架だけならまだしも、十字架にキリストが張り付けられた絵をそのままペンダントにしてしまっている。 細部までこだわって作られたらしく、キリストの表情までもが精巧だ。ちょっと(´く_`;)な顔に見えるけど。 カザミはここまで余計な事を考える余裕が出てきたことにふと気づき、頬をほころばせながら青い空を見上げた。 マザー戦を投稿してからずっと書いてました。久々に暇なものでw ヘリ兵士さん、お久しぶりです^^ [No.10593] 2006/03/26(Sun) 21:13:37 fw1.tcn-catv.ne.jp |
この記事への返信は締め切られています。
返信は投稿後 30 日間のみ可能に設定されています。