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地下の秘密区画から出発したSSの面々は、3名のみがローズの私室へ向かい、他は本部の外へ出た ローズを掻っ攫う事は3人もいれば十分だが、その間に岡田が行動を行わないとも限らないからだ 秘密の地下室からローズの私室まではあっと言う間で、あらかじめ表の兵士のふりをした誘導班が戦闘地区をSSが移動する箇所に敵も味方も現れないように仕組んでいた事や、警備システムを一部無力化している事(警備室にいる隊員がカザーの回し者)も手伝って、誰一人、証拠一つ残さず3名のヴァンパイア兵はローズの私室に到着した ほんのわずかな計算間違いは、ローズの親衛隊と言うべき護衛(流石のカザーもこの部隊だけは仕組む事はできなかった)が全滅していて、ローズの私室にまで一体のテロリストが入っている事だった しかしその程度の計算間違いは想定の範囲内である ローズの私室から角を曲がってすぐのところで、3人のヴァンパイア兵は止まった 「それじゃ、しっかり守ってもらうぞ、2人とも」 ヴァンパイア兵の一人がそう言いながら、フルフェイスのヘルメットをはずした 中から顔を出したのは、紛れも無い、あのローズそっくりの女性だった 「任しとけよウェンディーヌ」 苦笑した声で、一人のヴァンパイア兵がウェンディーヌの肩を軽く叩く 「3、2、1で突入、テロリストは俺が殺る、ヘリはあの男を、ウェンディーヌは」 「ローズね」 「殺すなよ」 「馬鹿じゃないわ」 ふふふと笑うウェンディーヌを見て、ヘリは言った 「本当にお前、ファントムなのか?」 「……ファントムでも別人は別人って事よ」 悲しそうに、ウェンディーヌは言った 「任務に問題は無いんだろうな?」 もう一人のヴァンパイア兵が、真面目な口調で尋ねる 「ばれるようなマヌケな真似はしないわ」 ウェンディーヌは強い口調で言い切った 「それじゃ行くか」 ヘリはウェンディーヌに笑ってみせ、言った 「3、2、1」 ヴァンパイアの人口筋肉による跳躍で、一瞬で3人は私室に突入した テロリストは、振り向こうとした瞬間、ローズの使っている物と同じ拳銃で頭を撃ち抜かれ、一瞬にして殺された ついでK・Mの腹にヘリの重い一撃が浴びせられ、彼を気絶させる ウェンディーヌはローズを後ろからナイフを突きつけ、拘束した 「何者だ?お前らは?」 この状況下においても、ローズは冷静だった 「知る必要はない事です」 クロロホルムをかがされ、ローズは倒れこんだ パンっと言う銃声がして、ヘリは身を翻して銃弾を避けた チオカである 「……貴様ら、何者だ」 腹から血を流しながら銃を向けるチオカに、ヘリは言った 「SS特殊部隊、目的は検討がつくな」 「革命か……」 「安心しろ、一時的なものだ」 K・Mを軽く担ぎあげながら、もう一人の兵士が言った 「今は協力してもらう、身の安全は約束しよう」 そう言うと、チオカが何か言おうとするより早く、ヘリは跳躍してチオカの首筋に手刀を喰らわした チオカは倒れこみ、動かなくなった 「こんなもんだろう、ウェンディー…」 一瞬言葉につまるヘリ 「なるべくなら目を離してもらえる?」 ローズから服をはがして、自分がローズの服に着替えている真っ最中の下着姿のウェンディーヌ&気絶したローズがそこにいた あわてて目をそらすヘリ 腰の救急キットでチオカの腹を手当し始める (寸分変わらずそっくりだったな) などと思い、思わず鼻の下が伸びてしまう 「終わった、チオカは今トムのところにいる」 紛れも無くローズの雰囲気と声で、後ろから声がかかった 振り向くと、そこにはEDF元帥の服を着た、ローズもといウェンディーヌがいた 誰がどう見てもローズである 「そこのテロリストは私がしとめた」 そう言って、しとめたヴァンパイア兵から拳銃をもらい、ローズの腰にあった物と取り替える 「チオカは今トムのもとに書類を取りに行っている、恐らくそこでまだ戦っている」 チオカとローズを担ぎ上げるヘリ 「テロリスト以外は誰も侵入してこなかった」 K・Mを背負うもう一人のヴァンパイア兵 「こんな所か?」 かつてのウェンディーヌの雰囲気はどこにも無く、そこにいるのは紛れも無く自分達に協力しているローズ そんな気が一瞬するほど、ウェンディーヌはローズをうまく演じていた 「OK、後は任した」 「がんばれよ、元帥」 そう言って、ヘリとヴァンパイア兵はローズチオカ、K・Mを拉致して、地下へ戻った 帰りも誰とも会う事なく、何の証拠も残さなかった 皆さんマジすいません 本当にすいません [No.10989] 2006/05/17(Wed) 14:55:48 i60-34-149-115.s02.a015.ap.plala.or.jp |
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