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「おっとタンマ、先客がいるようだぞ」 もう一つ角を曲がればローズの私室だというところで、なぜかキリヒトはアリアスを止めた。 「先客・・・なんでわかるんですか?」 「昔から耳がよくてね。ああ、結構な身体能力だ。日光サル軍団より強い」 キリヒトはわざとらしく耳に手を添えて言った。 微かな物音だけで相手の動きを読める、ということらしい。 もし本当ならば相当訓練しない限りはできない芸当だ。 ―――・・・このテロリストは私が仕留めた・・・ 「えっと?・・・ローズ元帥ってのは相当タフらしいね」 キリヒトは眉間にシワを寄せた。状況が複雑すぎる。 部屋の中の会話が全て聞こえるわけではない。 ごく一部の通った声しか聞き取れないのだ。強いて言えばローズの声が一番分かりやすい。 「は・・・?んなことは・・・」 タフ、という言葉にアリアスの脳裏に筋肉隆々のローズが思い浮かんだ・・・。 と、難しい顔をしているアリアスを、キリヒトが突然、近くの部屋に引き込んだ! 「なっ!・・・・・・?」 アリアスは一瞬、憤怒の光を目に宿したが、キリヒトが口に人差し指を添えていることに気づき、息を潜めた。 すると、しんと静かになった廊下に獣のような間隔の足音が聞こえた。 しばし、沈黙が流れる・・・。 「・・・・・・ま、そんなとこだ」 キリヒトが立ち上がった。 アリアスもため息をつきながら、体を起こす。 廊下に出ると床に目を落とした。 四足歩行の獣のような足音に疑問を持っていた。 もし本当に獣なら足跡が残っているはずだ。が、それはない。 はたして人間があんな早く走れるだろうか? 答えは―――NO。「人間」でなければYES。 「ショーは終わってしまったみたいだね。さて、ローズ元帥はご無事かな?」 床を調べているアリアスを置き去りにして、キリヒトはローズの私室の前に立った。 キリヒトはしばし悩んでいたが、アリアスが追いついたのを見て、なぜか面白そうに笑った。 「入りますよぉ〜」 ノックもせず、返答もまたず、キリヒトは悠々と扉を開けた。 ここが元帥の私室だと理解している者なら、まず有り得ない無礼さだ。 「・・・なんだ、貴様は?」 案の定、中で書類の整理をしていたローズが冷ややかな視線をぶつけてきた。 窓ガラスが割れているのが目に付いた。 「いや、失礼。こういう癖なものでしてね。俺も焼きが回ったかな」 キリヒトはローズの視線などものともせず、いつもの調子で切り返す。 「にしても、元帥の手捌き、見事でしたね。 さすがはEDFのプリンセス。全ての女性のヒーローだ」 キリヒトはにやにやしながら、それこそ見てもいないファイトポーズをしてみせる。 「貴様、何が言いたい?」 ローズはその視線、そのものが凶器になりそうな眼差しでキリヒトを睨んだ。 なにかある、アリアスはそう感じた。 部屋の中を、危険な沈黙が支配した。 「いや、特に何も。一度、元帥のお美しいお顔を拝見させてもらいたかっただけですよ。 そんな目で睨んじゃ、せっかくのベッピンが台無しですって。 あと、軍服じゃ仕事人みたいじゃないですか、 たまには華やかな服をまとったら人気も株も上がりますよ。 あ、写真集とか出すのも手かな」 ローズの眉間のシワがより一層深くなる。 というか常人が聞いたら100%呆れる話題だ。 そう言うとキリヒトは背を向けてドアを開けた。 思わぬサプライズに巻き込まれたアリアスは申し訳なさそうな顔でローズを一瞥した。 顔は前に世話になったときに見たローズ元帥だ。が、何かが違う。オーラっていうのか? その人間の過去を物語る空気が暗すぎる。 「あ、そうだ」 何か思い出したようにキリヒトが急停止した。 アリアスも慌てて足を止める。 「床の絨毯に赤を使うと仕事の効率が下がるって聞いたことあります?」 キリヒトは顔に満面の笑みを浮かべたままローズに聞いた。 その口調には挑戦的な雰囲気が感じられた。 「・・・・・・聞いたことはないな」 ローズの答えに、キリヒトは軽く頷くと部屋を出て行った。 部屋を出る瞬間、キリヒトがなにかを呟いたのをアリアスは聞き逃さなかった。 たしかに、言っていた。重く、暗い声で・・・ ―――血の匂いは目立つんだよね・・・ こんな感じで大丈夫かな? キリヒトは実はスゴイ人という設定w [No.10995] 2006/05/18(Thu) 00:26:55 fw1.tcn-catv.ne.jp |
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