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「や、お嬢さんたち。今日からこの隊に転属になったキリヒトだ。よろしく。今度お茶なんてどうかな?」 キリヒトが第276独立歩兵小隊に正式に入ってから、初めての挨拶が、コレだった。 「・・・・・・なんで初っ端からナンパなんですか」 昼食の時間が過ぎ、人の出入りが少なくなった食堂で、アリアスは怪訝な顔でキリヒトに問いかけた。 「ははは、場を和ませる冗談さ。どうだぃ、案外、親しみやすい冗談だろう」 たしかに親しみやすいが・・・・・・慕われるのと距離を置かれるのは違う。 そんなことをぬけぬけと話すキリヒトは、飲んでいたコーヒーのカップを置くと目を伏せ、ぽつりと言った。 「カザミさんが戦死、か・・・」 その言葉にアリアスは顔を下げた。 キリヒトが転属してきた理由は、自分の戦車小隊が全滅したからだった。 マザー強襲作戦の際、なんとか生き残った戦車は数少ない。 キリヒトが自分の隊に戻ってきた時、気がつけば全員があっさりと戦死していた。 当てもなく、雑用をやらされる適当な混成小隊に配属されるのも柄じゃなかった。 だから、自分が「良い指揮官」と判断したカザミの隊に転属を陳情した。 なのにやっとのことで隊に入れたと思えば、カザミは戦死していた。 これ以上の笑い話はないな、と自分でも呆れた。 しかし、となりにいたアリアスが生きていたのは幸運だった。 良い指揮官を見ていれば、窮地に達したとき、自分が何をすればいいのか、瞬時に判断できることもある。 「あれ、2人でなにやってるの?」 声がかかった。 キリヒトが椅子を傾けて振り返ると、髪の長いほうの女の子―――サエがトレイを持って首を傾げていた。 「雑談さ。野郎と2人きりなんてぞっとしないんだが」 キリヒトの冗談にサエがふふ、と笑い、アリアスの横の席に座った。 「元帥の件ですけど・・・」 サエはホットドッグを口にしながら、ためらいがちに話し始めた。 情報収集が得意、というサエにローズのことを調べてもらっていた。 あの事件の後、かけつけた隊員たちが見たものは、ローズの部屋に横たわる額を撃ち抜かれた死体だった。 冷ややかな目で拳銃片手に死体を見下ろすローズを、隊員達はおぞましいものを見るような目で見たが、それはすぐに尊敬の色に変わった。 自分達の元帥は、テロリストを物ともしないほど強いのだ、と。 「特に妙なところはないです。ただ・・・」 「ただ?」 「昨日と今日の間に、いつも一緒にいるチオカ秘書官を見た人間がいない、って・・・」 「ははぁ・・・。それは妙だね」 犯人こそはわからないが、何が起こったかはあらかた検討がついているキリヒトは面白そうに天井を見た。 「北海道での事件とは関係してないんですか?」 アリアスが目を細めていった。 「ううん?ああ、あれか。特殊なんちゃら部隊の隊長を暗殺しようとした?」 「はい。まぁ・・・」 特殊防衛部隊なのに、と小声で呟きながら、返答を聞く。 「まぁ、俺達が見てないのに、部屋にあった死体が、どうやら仲間だったみたいだが・・・」 キリヒトは言葉に詰まった。 普通ならこの時点で事件は解決。特殊部隊の隊長とローズ元帥の同時暗殺は失敗に終わった、と幕を閉じるはずだ。 が、キリヒトの記憶では人の運動力をはるかに超えた生物が、少なくとも2、3名は部屋にいた。 しかし、見つかった死体は一つ。それにただの人間。 結末と前フリが合致していない。これではドラマも映画も終わる事ができない。 「ま、ストーリーは時間と共に解かれていくものさ。焦らなくたってクライマックスは訪れる」 キリヒトは軽い調子で言い残し、食堂を出ていった。 K.Mは脱走させてよかったんですね。聞いてほっとしました^^ ローズはどうやって救出しましょう? どなたが救出するのか未定ですが、よかったらキリヒト単独か、アリアスというオプション付きを一緒に連れて行ってくださいw [No.11015] 2006/05/21(Sun) 23:11:34 fw1.tcn-catv.ne.jp |
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