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all ショートストーリー集14 - 三枝 - 2006/05/10(Wed) 22:34:17 [No.10946]
移動. - 漆 - 2006/05/10(Wed) 23:02:16 [No.10947]
波岡、敗北す - ヘリ兵士 - 2006/05/10(Wed) 23:48:44 [No.10948]
亡霊 - ヘリ兵士 - 2006/05/11(Thu) 00:25:15 [No.10949]
目的地は.現実か? - 漆 - 2006/05/11(Thu) 00:51:29 [No.10950]
常駐 - 不運な会社 - 2006/05/11(Thu) 17:59:31 [No.10951]
ウェルカム 寒露 - 漆 - 2006/05/11(Thu) 21:27:38 [No.10952]
「殺気」 - ケタ - 2006/05/11(Thu) 23:33:00 [No.10954]
(No Subject) - 漆 - 2006/05/11(Thu) 23:26:34 [No.10953]
キチガイのス - 漆 - 2006/05/12(Fri) 15:32:25 [No.10955]
研究室 - 漆 - 2006/05/12(Fri) 15:37:51 [No.10956]
「強襲」 - ケタ - 2006/05/12(Fri) 23:00:35 [No.10957]
Re: 「強襲」 - 不運な会社 - 2006/05/13(Sat) 18:00:50 [No.10961]
掃討戦4 - 三枝 - 2006/05/13(Sat) 20:46:34 [No.10964]
Re: 掃討戦4 - 777 - 2006/05/13(Sat) 22:42:32 [No.10966]
Re: 掃討戦4 - 三枝 - 2006/05/14(Sun) 12:44:23 [No.10967]
「関係」 - ロビンソン - 2006/05/13(Sat) 20:36:44 [No.10963]
「魔弾」 - ケタ - 2006/05/13(Sat) 21:47:11 [No.10965]
強襲・・・ - jagaimo - 2006/05/14(Sun) 12:48:03 [No.10968]
Re: 強襲・・・ - ヘリ兵士 - 2006/05/14(Sun) 12:58:35 [No.10969]
迷える青年 - jagaimo - 2006/05/14(Sun) 13:59:43 [No.10970]
Re: 迷える青年 - ケタ - 2006/05/14(Sun) 17:38:56 [No.10971]
(No Subject) - ヘリ兵士 - 2006/05/15(Mon) 00:21:34 [No.10973]
Re: (No Subject) - ケタ - 2006/05/15(Mon) 06:47:49 [No.10974]
Re: (No Subject) - 漆 - 2006/05/15(Mon) 15:47:15 [No.10975]
「気配」 - ケタ - 2006/05/15(Mon) 21:08:51 [No.10977]
SS動く - ヘリ兵士 - 2006/05/15(Mon) 21:51:00 [No.10978]
鳥と青年 - jagaimo - 2006/05/15(Mon) 23:40:25 [No.10980]
(No Subject) - 漆 - 2006/05/16(Tue) 00:15:39 [No.10981]
「激突」 - ケタ - 2006/05/16(Tue) 22:35:52 [No.10984]
危ないショーの幕開け - jagaimo - 2006/05/16(Tue) 23:55:53 [No.10987]
Re: 危ないショーの幕開け - ケタ - 2006/05/17(Wed) 05:45:26 [No.10988]
(No Subject) - ヘリ兵士 - 2006/05/17(Wed) 14:55:48 [No.10989]
「死の審判」 - ケタ - 2006/05/17(Wed) 23:01:27 [No.10993]
虚無の世界に生まれ堕ちた物 - 漆 - 2006/05/17(Wed) 22:20:42 [No.10990]
赤い絨毯 - jagaimo - 2006/05/18(Thu) 00:26:55 [No.10995]
ローズとカザー - ヘリ兵士 - 2006/05/18(Thu) 16:25:54 [No.10996]
「決着」 - ケタ - 2006/05/18(Thu) 21:51:41 [No.10997]
掃討戦5 - 三枝 - 2006/05/14(Sun) 23:06:45 [No.10972]
幸か不か - 777 - 2006/05/15(Mon) 22:31:00 [No.10979]
掃討戦6 - 三枝 - 2006/05/16(Tue) 23:00:09 [No.10985]
大爆発 - 777 - 2006/05/17(Wed) 22:55:38 [No.10992]
掃討戦7 - 三枝 - 2006/05/20(Sat) 18:36:22 [No.11007]
悪魔の榴弾 - 777 - 2006/05/22(Mon) 17:56:43 [No.11018]
「だれよりも知り、会った事のない男」 - ケタ - 2006/05/22(Mon) 22:23:56 [No.11021]
[削除] - - 2006/05/22(Mon) 22:49:06 [No.11022]
「狂人」 - ケタ - 2006/05/20(Sat) 19:32:01 [No.11010]
「脱走劇」 - jagaimo - 2006/05/20(Sat) 22:22:45 [No.11012]
Re: 「脱走劇」 - ケタ - 2006/05/21(Sun) 02:08:42 [No.11013]
「クライマックスはいつか」 - jagaimo - 2006/05/21(Sun) 23:11:34 [No.11015]
「セレモニー」 - ケタ - 2006/05/22(Mon) 00:03:02 [No.11016]
東京湾にて - 不運な会社 - 2006/05/22(Mon) 05:54:18 [No.11017]
人を超える者 - ヘリ兵士 - 2006/05/22(Mon) 22:56:13 [No.11023]
「イベント」 - jagaimo - 2006/05/22(Mon) 23:52:29 [No.11024]
「バトルメイデン隊と特殊防衛部隊」 - ケタ - 2006/05/23(Tue) 21:54:34 [No.11028]
掃討戦8 - 三枝 - 2006/05/23(Tue) 21:40:20 [No.11027]
牛の速度 - 漆 - 2006/05/23(Tue) 21:28:25 [No.11026]
お願い - syo - 2006/05/24(Wed) 06:56:43 [No.11031]
Re: お願い - ケタ - 2006/05/24(Wed) 22:40:18 [No.11033]
He don't know she had died - 藤崎とうま - 2006/05/25(Thu) 15:45:31 [No.11034]
Re: He don't know she had died - ケタ - 2006/05/25(Thu) 21:39:37 [No.11035]
真に申し訳ございませんでした - ヘリ兵士 - 2006/05/20(Sat) 21:38:39 [No.11011]


「だれよりも知り、会った事のない男」 (No.11018 への返信) - ケタ

???


ここはどこだろうか・・・。
場所はハッキリしない。
いや、ここには季節も時間も、なにもない。

ただ・・・・2人の男と女がいるだけである・・・。

男の方はなにか必死に叫びながら女に大して攻撃を仕掛けている。
その表情は悲痛で、悲しげで・・・怒りに満ち満ちていた。
いつしか男は泣きながら戦っていた・・・。

女もまた・・悲痛な顔でその攻撃を受け流している・・・。

なぜ私がこの男と戦わねばならないのか・・・

なぜ俺はこの人に憎しみをぶつけなければならないのか・・・

お互いが自分にそう問い続けていたのかもしれない。

「隊長は死んだ!!貴様は・・何者だ!!」
男が・・・ケタがそう叫んだ所で・・・ジェーンは目が覚めた。

・・・

・・・

「夢か」
最低限の家具以外なにもない、まるで植物人間状態の人の病室のようないつもの部屋。
そのベットの上でジェーンが呟いた。
その様子を見ていたかのように、ドアについている小さな小窓から
朝食が差し出された。

「まるでモルモットだな・・・」
ジェーンはため息をついて、その出された食事を取り、テーブルに座った。
暖かいスープを口に含み、ため息をつく。
(まるで・・・じゃない、モルモットそのものだろう・・・)
そう心の中で自嘲した。

ジェーンはファントムヒューマンと言われる一種のクローン体の試作である。
そして、彼女の元となるのは未だに語り継がれる女隊員、シーリウ・アークソルム。

ただのクローンならばこんなに苦しむ事はない・・・。

ファントムヒューマンの最大の特徴は、死者の記憶を全て引き継げる事にある。
つまり、死んだ人間の続きの人生を歩まされるのである。

ジェーンの記憶にはシーリウとしての記憶もある・・・が、
それは自分の人生ではない。

「羨ましい・・・」
ジェーンは何度も呟いたセリフを口にした。
自分の元となったシーリウの行き方のなんて素晴らしい事か・・・。
信念を貫き、志を伝え、あくまで仲間のために戦った。
・・・私とは大違いだ・・・。

ジェーンは自分が何者なのかわからなくなっていた。
シーリウなのか、ジェーンなのか・・・
「ケタに会えば、何かわかるのかな」
これも何度も口にしているセリフだった・・・・。


・・・

・・・


東京EDF本部 休憩室


「ねぇケタ、聞いてるの?」
雑誌を読んでいたシリアがそう言ってケタの方に振り返った。
まだ包帯の残る体でケタがマッサージチェアに座っていたのだが・・・、
最近追加された新型の足ツボマッサージをやっている内に寝入ってしまっていた。

「・・・」
「うぎゃああぁぁぁあああ!!(゚Д゚;)」
シリアがケタのマッサージチェアの足ツボマッサージの強さを、
[阿鼻叫喚]まで上げた直後、ケタがマッサージチェアから飛び起きて、
足を抱えて地面を転がった!

「おはよ」
「き、傷が開くわぃ(・ω・;)」
ケタがマッサージチェアの横に立てかけてあった松葉杖を引き寄せて立ち上がった。
まだ足の怪我は完全ではないのだ。

「んで、なんだっけ?(^^;)」
「ほら、セレモニーの説明会があるから隊長クラス以上は集合なんでしょ?
そろそろ時間じゃない?」
シリアがそういって、壁にたてかけてある時計を指差した。
14時半。
たしかにそろそろ時間である。

「・・ケタ、そんなに痛かった?」
シリアがそう言ってケタの眼鏡を軽く持ち上げ、ケタから流れている涙を指でなぞった。
「変な夢みたような・・・内容忘れたけど(・△・;)」
そう呟いて眼鏡をかけなおしたケタが、首をかしげるシリアを横目に、
松葉杖をついてヒョコヒョコと歩いて・・・
足ツボマッサージチェアで眠っている伊地山に気付いた。

そして[阿鼻叫喚]より上の[北斗神拳]レベルに設定して、
EDF基地に伊地山の絶叫が響き渡った・・・。


[No.11021] 2006/05/22(Mon) 22:23:56
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