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「やぁ結城。元気にしているか?」 「やぁローズ、懐かしいね。君がここへ来るのは何日ぶりだろうか?」 「さぁな。細かい事は忘れてしまったよ」 「そうか。まぁイスにでも掛けてくれたまえ。安物だがね」 「ありがとう。安物で結構さ、久しぶりに君に話したくなって来たのだからね」 「はは、そうかい嬉しいね。・・・で?仕事の調子はどうだい?」 「駄目だ」 「即答か・・・ぶつ切りの会話は良くないと思うよ、ローズ?何せ君は僕と会話をしにこのラボまで来たのだろう。僕は少し寂しいよ。君はもっと思慮深い人間かと思っていた」 「すまないな。だが、深く考えるまでも無く駄目なのさ、結城。一言で私の本質を判断するのはどうかと思うがね」 「それは失敬した。・・・それで?何が駄目なんだい?」 「私の仕事は作戦の決定と書類に印を押すだけだ。駄目だよ、それでは」 「楽でいいじゃないか。僕なんか一日中飯綱君と兵器開発室で思案漬けだ。僕のラボに帰れたのはじつに数週間振りだよ」 「でもね、結城。元帥というのは、軍人の階級だ。私は政治家では無い」 「知っているよ。だが書類に判を押すことは、政治家の仕事であり、最高権力者の仕事だ」 「それに」 「それに?」 「君もクーデターが起こった事は知っているだろうに」 「――あぁ、あれか。富士山を巨大なクレーターにしようとした」 「おかげで静岡と山梨が月の表面みたいになる所だった。まぁ、首謀者が馬鹿なおかげで助かりはしたが・・・ね。下手をすれば幾多の命が失われていた」 「幾多の命・・・か。そういえば、こんな事を言った政治家がいるよ。"一人の死は悲劇だが、百万人の死は統計である”・・・とね。どうだい?なかなか面白いだろう」 「昔・・・本かな。そんな文章を見た事がある。誰が言った言葉だったかな?」 「ヨシフ・ヴィサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ。ソビエト連邦の、ヒトラーと並ぶ歴史に残る独裁者さ。」 「・・・・・・博識だね、君は」 「はは、ありがとう。・・・それはそうと、だ。最近面白くない事が続いていてね。また以前のように楽しい酒が飲みたいな。ケタやシーリウは元気にしているかい?また君が酒の席に誘ってくれると僕は非常に嬉しいんだが」 「・・・・・・そうか。君はまだ知らないのか」 「――? 何をだい?」 「シーリウは死んだよ」 「・・・・・・・・・・・・そうか」 「そうだ。ありがちな言葉だがね、実に惜しい人物を亡くしたよ」 「どんな死に様だったんだ?」 「立派な・・・良い最期だと聞いているよ」 「・・・・・・そうか。それは良かった。きっと、悔いの無い最期だったんだろうな」 「・・・・・・あぁ、だろうな」 「僕は・・・馬鹿の所為は知っているのに、友人の死については知らないのだな」 「気に病む必要は無い。君は兵器開発で忙しいのだろう?新型の雷撃兵器が開発されれば、多くの蠢が殺せる。その分だけ他の死ななくていい人間は助かるんだ」 「――僕達研究者や権力者は、戦場に出ない。だから死ぬ事が無い」 「いきなり何を・・・・・・いや、そうだな、そうだ」 「それ故に、人の死をたくさん見ることになる。・・・もう、慣れたがね」 「確かに。人が死ぬ事に私達は慣れてしまった。私は元帥だ。だから、死地へ兵達を送り込まねばならぬ時もある。言い訳じゃないが、仕方が無いんだよ。これも地球の為、人類の為。そう自分に言い聞かせて人を殺すんだ。その度にいちいち涙を流している訳にはいられんさ」 「・・・・・・人が死なない戦場など、戦場では無いよ。そこは、只の遊戯場だ」 「・・・・・・はは、上手い事を言うね」 「・・・・・・・・・・・・」 「どうしたんだ?窓なんかを開けて」 「星が、綺麗だ。君も来るといい」 「わかった。―――確かに。綺麗だな」 「人は死んだら星になる。・・・まぁ、昔の人間はよくそんな伽を考え付く物だな。つくづく感心するよ」 「星の数ほど生物が居て、死んで星になるのは人間だけ、とのは毎度愚かしいと私は思うがね」 「でもね、ローズ」 「なんだ?」 「そういう考えも、いいんじゃないかと思う時がごくたまにあるよ」 「・・・・・・そうか、そうだな。そういう日があってもいいんじゃないかな」 「――さようならだよ、シーリウ。またいつか、楽しい酒を一緒に飲もうじゃないか」 「何か言ったか?よく聞き取れなかったが」 「いや、別に君に聞かせる程の事じゃない。さ、今夜は飲もうか」 「そうだな、そうしよう。二人だけの酒というのも、なかなかいいんじゃないかな」 「決まりだ。よし、冷蔵庫から雪の松島を取ってくれ。僕はグラスを用意するよ」 * * * 遅ればせながらシーリウさん追悼〜! あぁ新参者がここまで長く書いてしまった・・・ 細かい動作とかは皆さんの脳内補完でお願いします。。 結城ってのはサンダーボウの開発者、「さ、サンダー!」の兄ちゃんの結城博士です。 あと、ローズ元帥ってこんな喋り方だっけ・・・?てか、あれ?元帥只今戦闘中?じゃあ、これは数日前の話だ。星が出てるって事は夜だし。うん、そうしよう。 ・・・・・・ケタさん、マジですんませんでした。 忙しいんでなかなか来れないけど、どうか皆さん、よろしくお願いします! [No.11034] 2006/05/25(Thu) 15:45:31 210.168.103.254 |
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