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夕刻、ある男の私室の前にライトはいた。 「氷室元帥補佐殿、ご内密でお話したい事があります。」 「何だ?入れ。」 この男、ワルィに取り立てられてこの地位にいるものの、やはり部屋は上等じゃない。思った通りだった。 対するライトは、陸戦兵の制服にヘルメットを目深に被っている。顔を割らせないためだ。 「貴殿はその立場により、おそらくローズが生きている事をご存知でしょう?」 「・・・!」 「そして今、ワルィ元帥の評判は遥かにローズよりも低いということも・・・」 押し殺した声で氷室は言う。 「何が言いたい?」 「脱走兵達が彼女を逃がしたという事を私は掴みました。そこで、もし彼らにローズが生きている事をばらされたら・・・」 「てめぇ、どうなるってんだ?」 「言わずと知れた事でしょう。ほとんどの兵は彼女に寝返り、ワルィは失脚。その側についてた貴方だって危ないかもですよぉ?」 ここぞとばかりに酷薄な笑みを浮かべる。相手にゃ口元しか見えていないだろうが。 「それならば、いっそのこと実は裏で、彼女に協力してましたってしてたほうがいいと思いますけどねぇ・・・ そうすれば、逆に恩赦で昇格もありえますよ?あなた、実質的な階級は未だに大した事ないらしいじゃないですか。」 「ほう・・・何が望みだ?」 来た。 「あなたが望む事と同じですよ。」 「ふん、おもしれぇ奴じゃねぇか。げぼはははははは。で、おれは何をすればいいんだ?」 「あなたの指示一つでできる、簡単な事です。このあたりから発信されている通信を、ワルィに聞かれないことです。」 その地点は、神奈川にあるケタ達のデパート基地周辺であった。 「分かったぜ、ギャバババ、久しぶりに出世できらぁ。」 では、と言葉を残しつつ部屋を辞す。次に向かうはトムの元。 「ってぇわけで、氷室の野郎は口説いたぜ。全く、頭のいいバカほど落としやすいな。」 「ご苦労だった。いや、まだ働いてもらうがな。」 その言葉に少々肩を落とすライト。 「はぁ、少しは休みてえってのによ。」 「これを受け取れ。」 トムはボヤキを無視して、一枚の書状を渡した。 「何だこれ?・・・軍用車使用許可書?」 「そうだ。こんな時にワルィの奴から許可を取るのは苦労した。 表向きは研究員であるお前が、敵の破片等を護衛と共に回収するのだがな。実際には回収機器の代わりに弾薬類を格納した。」 ライトも、これは彼らにとってありがたいはずだと思った。EDFから補給できない以上、静岡や山口で弾薬は相当減ったに違いない。 「護衛ってのは?」 「安心しろ。ちょうどいい時に彼が来てくれた。逢いたいのなら格納庫で待っているから、さっさと行け。 氷室を説得したのだって単なる時間稼ぎなのだ。こちらもいつ対決してもいい様に準備をしておく必要がある。」 「・・・・・・りょーかい。」 人使いの荒い上司がいたもんだ。 格納庫につくと、すでに一台の輸送車がエンジンをふかして待っていた。小走りで近づき、ドアを開けると虎太郎がいた。 「遅い。」 不機嫌なのは分かるのだが、チビだから迫力はない。 「護衛ってお前の事か。」 その護衛役がアクセルを踏み、ゲートをくぐった。 「ああ。もうあの隊にはいられないからな・・・ちなみにお前もだぞ。」 「なにぃ!お前、俺をもう職無しにさせやがったな!」 「落ち着け、この件が終わったら正式にどこかの部隊にもっかい配属されるそうだ。」 「そうか・・・」 ほっと胸を撫で下ろすライト。そこへ虎太郎が 「ありがとな。」 「・・・・・・T・ブレードの事か?気にすんな、もともと約束だったし。」 「無理してくれたんだろ。一つだけ残ったこれを渡すのに・・・」 進行方向遠い目をして、開発者としてのライトが言う。 「他のStシリーズの試作やデータはみんなだめになった。いや、構想は頭ン中にあるが、ラインを造るには金も時間も相当かかるからな・・・」 「あぁ。」 それからは他愛ない昔話で盛り上がった。 車だとさすがに速く、夜通しで3日どころか日が昇りかける頃にデパートへ辿り着いた。 「止まれぇ〜ッス、止まってくれぇ〜ッス。」 地下駐車場に入り、伊地山の声が暖かく(?)迎え入れた。 「よう、ケタはいるかい?」 「ああ、お前はMな・・・」 「断じて違う、俺はMでも自傷症でもない!とりあえず、ケタを呼んでくれ。良いモンもってきたってな。」 「了解ッス!」 ヘリさん、今まで使っていてくれてありがとうございました。こうして合流させました。 [No.11320] 2006/08/30(Wed) 15:01:18 softbank219173127144.bbtec.net |
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