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『私はどうなろうと後悔しない。 EDF隊員達よ、君たちも後悔しないよう・・・君達自身が進むべき道を決めてくれ』 キリヒトの無線にもローズの声が響いていた。 キリヒトはふっ、と笑うと階段下にいる―――ついさっきまで撃ちあいをしていた部隊に呼びかけた。 「だ、そうだ。まだやるか?と、いっても俺はやる気はないんだがな」 しばしの沈黙が流れる。 突然、死んだはずのローズの声が無線機から聞こえたのだ。 相手は躊躇しているのだろう。 ほどなくして、返答があった。 「・・・ふん。いいだろう。一時休戦ってやつだ。もうEDFで銃撃戦をやらかしたアンタを撃つ気はねぇ。消えちまいな」 答えに思わず笑みがこぼれた。 ここまで上手くいくなんてな・・・、ローズは信用されているという事か。 キリヒトは消えちまいな、と言われたのを無視し、階段を降りて手すりから身を乗り出して顔を出した。 「どうも。ワルィは一体どんな顔をしているか楽しみだ」 部隊長はキリヒトの冗談には付き合わず、後ろの部下の顔を見回した。 まっすぐに隊長を見る隊員達が、次々に頷く。 隊長は目を伏せそして、一拍おいて、無線機に向かっていった。 「・・・こちら第13部隊。我々はローズ殿に従う。 よってテロリスト鎮圧の任務を放棄、もうワルィ元帥の命に従うつもりは―――、一切ねぇ」 ひゅーっ、とキリヒトの口笛。 キリヒトは階段から見下ろした状態でニヤニヤと笑っていた。 「キマりましたね」 キリヒトが階段を下りていく。 と、またもや無線機から声がした。 「ワリィだ、全兵員に告ぐ、アレは偽者だ!!騙されるな!少し考えればわかるだろ! ローズの名をかたり、貴君らを全滅に落としいれようとしているテロリストだ、かまう事は無い、砲撃し、殲滅せよ!」 誰からかため息が漏れる。 部隊の隊長は完全に呆れ帰って、苦し紛れにキリヒトを見た。 「こんな馬鹿に俺達は従っていたとはな・・・今思えば自分が情けないぜ」 「命令に従った方が軍人としては立派では?」 「ふん・・・。そう言うアンタは反逆者だろう」 「元、ですね」 言いながらキリヒトは、ド下手なEDFの敬礼をしてよこした。 「隊長・・・・・・」 部隊の隊員が不安げに隊長に話しかける。 その眼差しを受けた隊長は悲しげな目を伏せた。 「ワルィなどに従っていた俺達が悪いんだ。たぶんな。 それが正しいとは知らんが、いまコイツを撃ち殺してもなにも生まれん。ましてやローズ殿に手を出すなんぞ、論外だ」 まかせろ、と隊長は呟くと、再度キリヒトに言った。 「俺達はローズ殿に従う。はやくこのネズミの巣みてぇなビルから出たいんだ」 「どうぞ、ご自由に。案内しましょうか?男のエスコートなんでゾッとしないですが」 「ふん。アンタの冗談はもう飽きた。さっさと案内しやが―――」 ―――ズドォォォン!! 隊長が眉を吊り上げて言った瞬間、ビルに振動が走り、轟音が響き渡った。 「どういうことだ!?おい!」 天井から降り注ぐ粉塵に顔しかめ、隊長は怒鳴った。 「知りませんよ。台本にはなかったんですけど、だれのアドリヴでしょう。イタズラかな?」 「部下を殺したらイタズラじゃ済まねぇんだ!こっちは!」 怒鳴りながら隊長は、「ビルを出るぞ!」と部下達に言った。 「一番近い逃げ道はこの階段を最後まで降りた非常用通路です。 出たらなるべくビルから離れるのが妥当ですね」 キリヒトは顔色も変えずに言うと、中への通路に走り出した。 「おい!どこにいくんだ、死にてぇのか!」 隊長が慌てて呼び止める。 「俺は死んでも構わないんですがね。 死なせたくないんですよ。・・・それでは」 隊長の呼びかけにキリヒトは応じず、そう言って走り去っていった。 「どいつもこいつも・・・呆れた野郎だ」 苦笑を浮かべつつ呟き、隊長は部下を先導して階段を下りていった。 [No.11391] 2006/10/08(Sun) 00:01:27 fw1.tcn-catv.ne.jp |
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