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199X年 世界各地でUFOや巨大生物の目撃談が相次いでいた。 たわいのない作り話。 当時はみなそう思っていたのだ・・・。 福岡 「数メートルの虫かぁ・・」 ユウは寝そべってテレビを見ながらそう呟いた。 テレビでは今日も「巨大生物」や「UFO」の特設番組が流れており、 仰々しいテロップや大げさな仮説が続いている。 「こりゃ絶対巨大生物はいるね!パンダだって100年前は未確認生物だったんだ」 同じくテレビに見入っていたケタがラーメンをすすりつつ叫んだ。 「まぁ、俺らの知らない生物はいるかもしれんけど、UFOはいないんじゃない?」 「いーや!いるね!火星に人の顔した岩が・・うごはっ!!」 興奮したケタが一気にラーメンをすすり、気管にでも入ったのかむせ返った。 その様子にユウが呆れて視線をテレビに戻す。 ユウとケタ。 彼らは小学生の頃からの親友だった。 物静かなユウ、元気なケタ、2人の性格はまるで反対だったが、 凸凹のようになんとなく波長があっていたのだ。 「そういや、卒業旅行だけどマジで登山するのか?」 「まかせろ!プランはバッチリだ!」 ユウの問いかけにケタが親指をたててウインクした。 数日前に高校を卒業し、その記念にどこかへ行くのはわかる・・・、 しかし、今時の若者が登山て・・。 「なんで山なんだ?」 「金かからないしな!あと未確認生物いるかもしれんし!!」 聞かなきゃよかった。ユウはそう思った。 「あ、そうそう。どうせだからカオリも呼ぶか」 「・・・え?来るわけないんじゃねぇ?」 ケタの言葉にユウが顔を曇らせそう答えた。 カオリも昔からの幼馴染であるが、女である。 女同士で卒業旅行行くだろうし山になんか行かないだろう。 しかし・・・ 翌日 某デパート内 「あ〜、行く行く私も行く」 カオリの軽い返事にユウはあやうく転びかけた。 「ちょっと待て!山だぞ?女お前1人だぞ!?」 「山やん。まぁ、あんたらに襲われても返り討ちにできるし〜♪」 カオリはそう悪戯っぽく笑ってユウの背中をバシバシ叩いた。 昔と同じように3人で遊ぶ。 ただそれだけの事なんだけど、ユウは複雑だった。 カオリはケタに気が合る・・・俺だけ邪魔になるんじゃないかぁ? ノリノリなカオリを尻目にユウはため息をついた。 ユウ、ケタ、カオリの3人は4日後にキャンプする予定をたてた。 3人だけの静かな卒業記念。 だが、その日は皮肉にも全世界が忘れ得ない恐怖の記念日となるのである。 [No.11412] 2006/10/21(Sat) 07:13:24 softbank220060180225.bbtec.net |
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