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all ショートウトーリー集18 - ケタ - 2006/10/15(Sun) 10:12:11 [No.11405]
Re: ショートウトーリー集18 - 流 - 2006/10/17(Tue) 18:07:02 [No.11408]
武器開発の風景 - フェアリー - 2006/10/17(Tue) 16:49:08 [No.11407]
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「未完成のEDF隊」 - ケタ - 2006/10/25(Wed) 07:33:19 [No.11416]
「ファーストコンタクト」 - ケタ - 2006/10/31(Tue) 22:52:22 [No.11422]
防衛戦 - 不運な会社 - 2006/11/03(Fri) 05:56:17 [No.11423]
「避難」 - ケタ - 2006/11/05(Sun) 04:48:31 [No.11424]
質問及び提案 - フェアリー - 2006/11/14(Tue) 16:55:37 [No.11432]
「安全な場所」 - ケタ - 2006/11/14(Tue) 20:10:21 [No.11433]
「終わる世界」 - ケタ - 2006/11/18(Sat) 23:30:33 [No.11434]
Re: 「終わる世界」 - ケタ - 2006/11/19(Sun) 00:03:45 [No.11435]
SSの最後に - jagaimo(あす - 2006/11/19(Sun) 18:50:12 [No.11436]
Re: SSの最後に - 卍流刃若火卍 - 2006/11/20(Mon) 10:34:29 [No.11437]
Re: SSの最後に - ケタ - 2006/11/20(Mon) 20:56:57 [No.11438]
Re: SSの最後に - フェアリー - 2006/11/21(Tue) 17:02:19 [No.11439]
Re: SSの最後に - ぴーす - 2006/11/21(Tue) 19:20:47 [No.11440]
ご苦労様でした - ヘリ兵士 - 2006/11/25(Sat) 14:29:13 [No.11441]
勝利絶対不能 - ヘリ兵士 - 2006/11/25(Sat) 14:44:08 [No.11442]
出撃準備 - フェアリー - 2006/12/11(Mon) 16:04:29 [No.11462]
左腕 - フェアリー - 2006/12/22(Fri) 15:59:55 [No.11467]
対メカソラス用兵器4 - フェアリー - 2006/11/14(Tue) 16:26:25 [No.11431]
対メカソラス用兵器3 - フェアリー - 2006/11/14(Tue) 16:23:57 [No.11430]
対メカソラス用兵器2 - フェアリー - 2006/11/14(Tue) 16:18:47 [No.11429]
対メカソラス用兵器1 - フェアリー - 2006/11/14(Tue) 16:15:47 [No.11428]
「報告」 - ヘリ兵士 - 2006/10/17(Tue) 21:16:27 [No.11410]


「避難」 (No.11423 への返信) - ケタ

199X年 福岡 と、ある山


「ぅ・・」
ユウはうめきながら目を覚ました。
体中の痛みに顔をしかめつつ、体を河の中からひきずり上げる。
どうやら打ち身は酷いが、骨折などの重傷は負っていないらしい。

月明かりの中、空を見上げると壊れた橋が目に入った。
あの高さからそう深くもない河に落ちて死ななかったのは奇跡に思えてきた。

一緒に落下したと思われる巨大生物はいなくなっているが油断はできない。
ユウは携帯を取り出してみたが全く反応がなかった、
水に浸かったのだから当然といえば当然だ。
「なんとか連絡を・・・」
橋の近くに小さな休憩所があったはずだ、あそこなら公衆電話くらいあるかもしれない。
ユウはよろめきながら立ち上がった・・・。


・・・


ユウが川べりで目覚めたとき、ケタとカオリはすでに下山していた。

落下したユウを助けたかったが、この暗闇の中正規のルート以外で
谷底へ降りるのは危険極まりない。
巨大生物のこともあるし、とにかく早く救助隊を呼ぶというのが、
ケタの出した結論であった。

とにかく連絡を取らなければ・・・そんな時前方から車の明かりが近付いてきた!
「おい!お前達なにしてるんだ!?避難命令聞こえなかったのか!?」
山を降りたばかりの2人の横にパトカーが停まり警察官がそう叫ぶ。

「助かった!おまわりさん!友達が河に落ちたんだ!助けてくれ!!」
ケタがすぐさま警官に近寄り、事情を説明する。
しかし、警官は顔を曇らせるだけである・・・。
「そうか登山してたなら知らないよな、とりあえず乗りなさい」
「・・・・?」
警官の言葉にケタとカオリは顔を見合わせたが、
とにかくパトカーの後部座席に乗り込んだ。

「残念だが、今は君の友達の救助に向かう事はできそうもない」
「・・・なんだって!?」
警官の言葉にケタは思わず身を乗り出して叫び、隣にいたカオリが慌ててケタを抑えた。
「あの・・どういうことでしょうか?」
興奮するケタを抑えつつカオリがそう尋ねるが、
警官は応えずにラジオのスイッチを入れた。

[緊急避難命令発動中です。]
[現在エイリアンと思われる未確認飛行物体からの攻撃を受けております]
[民間人の方は最寄の避難所へと避難してください]
[繰り返します・・・]

ケタとカオリが沈黙する中、ラジオはその言葉を延々と繰り返した。
「・・・・そういうことなんだ」
警官が呟き、イラだったようにラジオのスィッチを切る。

未確認飛行物体からの攻撃・・・??
ありきたりなSFにあるような出来事だが、それが現実になったとでもいうのか?

「我々も詳しい事はわかってないんだが、UFOが攻撃してきたっていうのは本当らしい。
そして巨大生物はヤツらのペットって話だ。
とにかく今は遭難した人に構っている時間はないんだよ。
さ、避難所まで送ろう」
警官がそう言うと同時にパトカーを発進させた。
もうかなりの人が避難したのか、ほとんど人気のない町をパトカーが走っていく。

「待って!あそこに人がいるわ!!」
カオリが身を乗り出して指差した方向に、たしかに人影が見えた!
ユウであってほしいと思ったが、知らない若い女性である。
「ふむ、よく見つけたね。彼女も乗せていこう」
警官がハンドルを切り、女性の方へとパトカーを進ませ、
パトカーに気付いた女性もこちらへ大きく手を振った。

その時・・・。

女性の体が突然2にちぎれ、上半身が宙を舞った・・・!
その後ろから大きな昆虫のような生物が現れる。

「ひぃ!!」
「くそ!奴らだ!!」
パトカーが急展開して走り去るときもカオリとケタはちぎれた女性から目を離せなかった。
そして、嫌でも思い知らされたのだ・・・。
先程のラジオの放送内容が事実であることを・・・。


[No.11424] 2006/11/05(Sun) 04:48:31
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