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井澤は室内を見回した。志田の姿は無い。「どこ行っちゃったんだろ?」 外かと思い窓に近付くと、突如窓の外がカメラのフラッシュのように光った。 「な、なんだ?」慌てて外に出ると志田が砂浜に立っているのを見つけた。「博士…なんですかその格好?」志田はサングラスをかけ、手にはグレネードランチャーを持っていた。 白衣にそれは似合っているとは言い難い。「ああ、井澤君か。そこのグローブを取ってくれないか」 彼は言われたとおり砂の上に落ちている野球のグローブを拾って渡した。 交換する形でグレネードランチャーを渡された。一発しか装填できないタイプの物で、 側面にはテンキーとデジタル表示が付いている。「これは?」「タイムランチャーだ」「タイムランチャー?」 初めて聞く単語に首を傾げる助手をよそに博士は時計を見る。「そろそろだな…」 そう言って彼はグローブをはめ、空を睨んだ。 再びカメラのフラッシュのように空が光り、助手は目を閉じた。 グローブで何かをキャッチする音が聞こえる。目を開けると、博士は時計を見ていた。 「ちょうど三分。大成功だ」グローブの中には野球ボールほどの大きさの銀色のカプセルがあった。 「博士。タイムランチャーとは?」博士はグローブを砂浜に落とし、カプセルを白衣のポケットに入れる。 「タイムマシンだ」「タイムマシンって…あのタイムマシンですか!?」ランチャーを渡しながら助手は驚いた。「うむ、実際に見せた方が早いな。時計を貸してくれ。―時間は私の時計と一緒だね」 助手は並べられた博士の懐中時計と自分の腕時計を見比べる。時間は秒単位で同じだ。 博士は腕時計をカプセルに入れ、ランチャーに装填した。「そして時間をセットする。一分後で良いだろう」 志田はランチャーの横のテンキーを押した。デジタル表示に数字が表示されていく。「そして発射だ」 志田は空に向けてカプセルを射出した。少し飛んだ後、それはカメラのフラッシュのように一瞬光り、消えた。「どこへ行ったんですか?」「一分後だよ」志田は答えながらグローブを手にはめた。 先ほどカプセルの消えた辺りが光り、消えたそれが現れた。志田は落ちて来たそれをキャッチする。 彼はカプセルを開けて中の腕時計を自分の懐中時計と並べて助手に見せた。 「君の時計は約一分遅れている。なぜかわかるね?」「一分間を一瞬で移動して来たから…ですか?」 「その通り」「そんな事が可能だなんて…」「偶然出来た物だ。設計図が無いから理屈は私にもわからん」 「しかし世紀の大発明ですよ!」「うむ、これで巨大生物を一掃できる」 「過去に行って。増殖する前に倒すんですね」 「そうすれば巨大生物は繁殖しなかったことになり、この惨劇も起きなかった事になる」 「タイムパラドックス、ですね」タイムパラドックス、時間移動の理論を語る際に必ず出て来る話題だ。 「よし、井澤君。過去に行って巨大生物の増殖を防ぐのだ!」 「博士…僕はそんな小さなカプセルには入れません」 あとがき&解説 タイムマシンを作っても誰も乗れなければ意味が無い。と言う話です。 タイトルが者じゃなくて物なのがちょっと気に入ってます。 オチと関係ない部分がやたら小難しい話になってしまいました。 タイムパラドックスと言うのは簡単に説明すれば 「A君がタイムマシンで、過去へ行った。 過去へ行ったA君は、自分の両親の関係を操作し、子供が生まれない様にした。 だったらA君の存在はどうなるのだ?子供が生まれなければ当然A君はいない事になる。 しかしA君が邪魔をしなければ子供が産まれ、A君は存在する事になる」と言う感じの時間の矛盾です。 年末年始の休止は俺も構いませんよ。 このシリーズなら書いても他の人の話に影響は出ないと思いますし。 setさんの言ってる。クリスマスとか正月の話も書いてみたいです。 ヘリ兵士さん 成瀬の「そっちは北だ」褒めて頂きありがとうございます。 便乗して言わせてもらえば俺はムカデ戦が面白かったですよ。 絶対来そうな突込みに対するQ&A Q.過去に手紙を送れば良いのでは? A. 野球ボールほどの大きさの銀色のカプセル こんな物が落ちていても拾う人はいないでしょう。 居たとしてもその手紙を信じるかどうかですし、信じた人が地底を調査できるような人でないと意味ないです。 Q.前回の話で研究所は全焼したのでは? A.…見逃してください。 [No.9784] 2005/12/04(Sun) 13:07:13 i58-89-120-207.s02.a021.ap.plala.or.jp |
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