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No.10362に関するツリー

   ショートストーリ集9 - 侍蟻 - 2006/02/05(Sun) 23:30:40 [No.10362]
Re: ショートストーリ集9 - no name - 2006/02/25(Sat) 21:07:59 [No.10431]
忘れられた者 - 漆 - 2006/02/12(Sun) 00:05:21 [No.10396]
道のり - 漆 - 2006/02/13(Mon) 00:12:13 [No.10399]
「剣と鎧」 - ケタ - 2006/02/13(Mon) 19:35:49 [No.10400]
覚悟を決めたら、あとはトコトン! - jagaimo - 2006/02/13(Mon) 20:58:51 [No.10401]
「BOM&LANCE」 - syo - 2006/02/14(Tue) 18:39:38 [No.10403]
「再会」 - ケタ - 2006/02/14(Tue) 19:52:01 [No.10404]
あの世までのカウントダウンッ! - jagaimo - 2006/02/14(Tue) 21:28:18 [No.10405]
出発 - 三枝 - 2006/02/16(Thu) 11:11:02 [No.10407]
マザー強襲作戦 T - jagaimo - 2006/02/17(Fri) 22:03:48 [No.10409]
Re: マザー強襲作戦 T - 早○ - 2006/02/21(Tue) 23:26:36 [No.10419]
マザー強襲作戦 U - jagaimo - 2006/02/20(Mon) 21:06:56 [No.10418]
- 漆 - 2006/02/22(Wed) 00:43:36 [No.10420]
「バトルメイデン隊」 - ケタ - 2006/02/25(Sat) 11:40:05 [No.10428]
戦火の絶える、その日まで - jagaimo - 2006/02/25(Sat) 20:46:28 [No.10430]
「方向転換」 - syo - 2006/02/26(Sun) 06:34:22 [No.10433]
Re: 出撃!機動型ロボ『ファイター』 - エア=ウィング - 2006/02/26(Sun) 13:06:17 [No.10440]
- 漆 - 2006/02/27(Mon) 18:48:47 [No.10453]
天空を覆う侵略者 - jagaimo - 2006/03/03(Fri) 21:25:30 [No.10470]
光の豪雨 - jagaimo - 2006/03/09(Thu) 15:56:26 [No.10487]
記憶の中の英雄 - jagaimo - 2006/03/09(Thu) 17:24:56 [No.10488]
「戦闘の先にあるもの」 - ケタ - 2006/03/10(Fri) 20:03:17 [No.10492]
Re: 今思ったこと(インベーダー編) - エア=ウィング - 2006/03/11(Sat) 13:24:26 [No.10493]
Re: 今思ったこと(インベーダー編) - ヘリ兵士 - 2006/03/11(Sat) 18:40:00 [No.10495]
マザーを攻撃せよ - 不運な会社 - 2006/02/12(Sun) 06:01:55 [No.10397]
静寂、戦いの合間に - jagaimo - 2006/02/11(Sat) 14:22:56 [No.10393]
「反撃の時」 - ケタ - 2006/02/11(Sat) 22:38:28 [No.10395]
Re: 「反撃の時」 - 御剣 - 2006/02/14(Tue) 17:20:23 [No.10402]
戦士の憂鬱 - jagaimo - 2006/02/07(Tue) 17:49:26 [No.10374]
Re: 戦士の憂鬱 - ケタ - 2006/02/09(Thu) 20:10:36 [No.10388]
敗北者 - ヘリ兵士 - 2006/02/11(Sat) 22:26:51 [No.10394]
喜びを、光に向けて! - jagaimo - 2006/02/12(Sun) 15:52:25 [No.10398]
Re: ショートストーリ集9 - エア=ウィング - 2006/02/07(Tue) 17:01:15 [No.10372]
マザー攻撃部隊 - 不運な会社 - 2006/02/10(Fri) 06:31:01 [No.10389]
Re: ショートストーリー集のネタ - エア=ウィング - 2006/02/07(Tue) 17:21:49 [No.10373]



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ショートストーリ集9 (親記事) - 侍蟻

SS8も長くなったのでこちらに書いてください。

皆さん荒らしや変な宣伝をしている奴らは無視しましょう。


[No.10362] 2006/02/05(Sun) 23:30:40
p1041-adsao04tenjmi-acca.fukuoka.ocn.ne.jp
Re: ショートストーリ集9 (No.10362への返信 / 1階層) - エア=ウィング

今思えばショートストーリーはHになっていました

めざせ!!I


[No.10372] 2006/02/07(Tue) 17:01:15
dhcp-ubr2-0631.csf.ne.jp
Re: ショートストーリー集のネタ (No.10372への返信 / 2階層) - エア=ウィング

アイテム・ニードル発射装置(攻撃用)
ミサイル・バルカン装置(攻撃用)              コンテナ(防御用)(特殊用)                など・・・・自分も考えないといけませんよ〜                        


[No.10373] 2006/02/07(Tue) 17:21:49
dhcp-ubr2-0631.csf.ne.jp
戦士の憂鬱 (No.10362への返信 / 1階層) - jagaimo

      ――主力攻撃部隊配置地点――   時刻一七三〇時


遠くに砲声が聞こえる。
アリアスは遥か彼方に見える灯火を、静かに見つめていた。
あの火は砲弾の爆発する火だろうか、それとも円盤の墜落する火か、はたまた味方の戦車の誘爆のなのか。アリアスは寂しそうな顔をしている。
――寂しい
アリアスは6年前の事を思い出していた。


彼は中学で野球部に所属していた。小学生の時に必死で練習し、家のレンガが磨れてへこむまで壁に球を投げ続けた。その自信もあって中学生になったら、絶対に野球部に入ると決めていたのだ。夢はエースピッチャー、と何処かの野球漫画の主人公のような事に憧れて、ずっと野球のことばかり考えていた。
いざ部活が始まってみると、周りの友達はピッチャーとしては自分より劣っていた。正直、嬉しかった。実際は才能のある子供は、推薦で他の中学に入ったからなのだが、そんな事は当時のアリアスには関係なかった。
それがアダとなり、暴走気味に練習した結果、膝に怪我をした。無我夢中でグラウンドを走り回り途中、テニス部が拾い忘れたボールに足を引っ掛けて、そのまま林に転がり落ちやっとこさでフェンスに引っかかっのである。足を取られた後、転がり落ちる途中の木に膝を強打し、靭帯がイカレた。
その事は入院する結果となったが、特に酷い怪我ではなかったのですぐに退院できた。
その後だった。ボールを投げても膝が怖くて思い切り投げられない。ゴロ球を取ろうにも、膝が怖くて曲げられない。
いつまで経っても膝の違和感は失われず、病院に行っても「異常はありません」としか返ってこなかった。
わからなかった。膝に何が起こっているのか。なぜ思い切り投げられないのか。どうして勇気と自信が沸いてこないのか。
――どうして誰も、俺を助けてくれないのか。
アリアスは絶望した。野球部にいても試合はいつもベンチ。体育の授業でさえ体が言うことを聞かない。
そしてある日、監督から言われた。
「練習する気はあるのか?」
憎かった。自分の体が憎い。白い目で見る周囲の仲間が憎い。自分の事を理解してくれない目の前のクソオヤジが憎い。今すぐそこのバットで頭を叩き割ってやりたい。
翌日、試合があった。9回裏、点数は5対4、1アウト、すでに2人が塁にでている。しかもこちらの投手は疲れきって、一球でも投げたら崩れ落ちそうな程だった。
アリアスはぼんやりとその光景を見ていた。投手を代えようにもベンチには自分しか居ない。もちろんあのクソオヤジが自分を出すはずがない。だいたい、出てやらない。
不意にアリアスの視界が暗くなった。
顔を上げると目の前に、途中ライトから入れ替えられた熊谷が立っていた。
「お前、投げれば?」
その言葉にアリアスはむっとした表情をした。すこし嬉しかったのだが。
「できるわけねぇだろ」
「・・・投げたくないのか?」
「・・・そうだよ」
嘘だった。今まで心を閉ざしていたアリアスにとって、それはとても嬉しい事だったが、自分のちっぽけなプライドが邪魔をして、投げたくなかった。
「あっそ」
熊谷は背を向けて、行ってしまった。アリアスは後悔した。投げたい、と本当の事を行っておけばよかったのに。これが最後の試合なのに。涙で自分の靴も良く見えなかった。
「ミヤタ!おい!マコト!」
クソオヤジ、もとい監督の声が聞こえた。ミヤタ、やらマコトと言うのはアリアスの日本名である。
馬鹿が、何の用だよ、と心のなかで呟きながら、「はい!」と返事をした。しかし次の言葉に、アリアスは言葉をうしなった。
「交代だ、早くしろ!」
気付けば、今の今まで苦やし涙を流していた目からは、傍から見れば同じだが、嬉し涙が流れていた。
芝に立つ前に熊谷の方を見ると、にっと笑いかけてきた後、「自信もってけ!」と叫んできた。


その日の試合は、アリアスがなんとか抑え、勝つ事が出来た。
しかし、その4年後、同窓会直前に熊谷は歩行戦車のビームを受け、跡形もなく消え去った。
自信を無くしたアリアスに、自信を取り戻してくれた熊谷。
「熊谷。俺、自信持てたからな。臆病だけど、強くなったからな・・・」
アリアスは一人、今は亡き友に語りかけていた。


なんかまたキャラにオプション付けちゃった・・・。
三枝さん、リペアスプレーは前にケタさんのショットガンが壊れた時、だったかなぁ。ナノマシンという事になってましたよ。
ナノマシンで直せるのか不思議ですが、EDFマジックって事でw


[No.10374] 2006/02/07(Tue) 17:49:26
fw1.tcn-catv.ne.jp
Re: 戦士の憂鬱 (No.10374への返信 / 2階層) - ケタ

次に予定している話。

バトルメイデン隊が残りの鏡面UFO撃破。
電波障害解除。
仲間のミサイル攻撃により、EDF隊攻勢に出る・・・。

そんなの考えてます。
とりあえずマザーはどう落とすかなぁ。


[No.10388] 2006/02/09(Thu) 20:10:36
softbank220060180225.bbtec.net
マザー攻撃部隊 (No.10372への返信 / 2階層) - 不運な会社

「全軍集合!」
そのかけ声と共に狙撃兵器をもった隊員が続々と集まってくる。
「諸君らの任務は狙撃兵器でマザーシップを攻撃、撃沈することだ。今仲間達が円盤や巨大生物を攻撃している。電波障害が終了したその瞬間に敵マザーシップのやっかいな砲台を全部打ち落とす。円盤発信ハッチが開いたらその中を狙え。分かったな」
「了解!」
この中に唯一女隊員がいた。その女隊員の名前はソフィア。その手には第63海兵隊特別砲が握られていた


[No.10389] 2006/02/10(Fri) 06:31:01
ntszok106239.szok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
静寂、戦いの合間に (No.10362への返信 / 1階層) - jagaimo

   ――対空狙撃部隊配置地点――



ムカイは呆然とした様子で双眼鏡を覗きこんでいた。

双眼鏡の中では4人のEDF隊員が、誰に聞かれないようにしているのか、内緒話のように互いに耳打ちをしている。

4人の内の2人は御剣とK.Mの知り合いらしい。たしかケタと吉冨といったか。2人とも先ほどまで巨大生物と死闘を繰り広げていた。その死闘を、見学者よろしく眺めていたのは残りの2人である。

その4人の戦っていたのは、第2電波障害車両配置地点。配置地点とはすでに名ばかりで、すでにジャミング車両は鉄屑と化していた。しかも彼らの周りは大勢の負傷者であふれかえっている。おそらくあの4人が連れて行くだろう。

さいわいな事に、前方の敵部隊は待機してくれている。このまま鏡面円盤をバトルメイデン隊が始末してくれれば、地球軍側は攻勢にでる事が出来る。

しばらくは敵部隊が動く気配は無い
ならば・・・。

「俺は弾薬を補充しに行って来る。・・・いいか?」
ムカイは立ち上がると隣の御剣とK.Mに言った。

「別に構わないぞ。俺のほうはまだ持つしな」

「俺も行きたいんだが・・・」
御剣が自分の鞄を逆さにしながら、こちらを見た。もちろん鞄からは塵一つ、弾一発も出てこない。

「・・・取ってきてくれないか?残りは銃に装填してある。一戦くらいなら持つからな」
ムカイはしばらく考えた。
今、自分の銃に残弾はない。もし2人で補給に向かっている隙に、敵の攻撃でもあったらK.Mは死ぬ事になるだろう。逆に御剣に取ってきてもらう策もあるが、自分が御剣のスナイパーライフルを使いこなせなければ残った意味は無い。

「わかった。鞄を貸せ。種類は・・・」
御剣から鞄を受け取った後、ムカイは御剣のスナイパーライフルを見つめた。

「ああ。ライサンダー用とSR用の弾、各70発づつ。頼んだ」
ムカイは頷くと、背を向けて歩き出した。


歩き出して5分、ムカイは空を凝視していた。
空はそろそろ朱に染まってくるころだろう。あと2,3時間もすれば空は暗い世界を映し出し、闇のなかに散りばめた星々が明るく戦場に灯る。その暗闇の中で自分は敵のUFOを「狙撃」するわけだ。
自然と口元に笑みが広がっていた。面白い。自分の眼が敵を見つけるのが先か、敵のレーザーが自分を貫くのが先か。

笑みを作ったままのムカイの視界に、弾薬補給車が見えてきた。

「さてと・・・」

補給車に入ると、まず暗闇だった。
敵に襲われるのを防ぐためか、灯り一本付いていない。戦時の空襲警報に似ている・・・かも。

ムカイは仕方なく扉の隅に貼り付けてあった懐中電灯を手に取ると、ダンボールやらブリーフケースが積み上げられている車内を一瞥した。
御剣の使っている弾は、すぐに見つける事が出来た。御剣の銃は弾の威力は関係なく、銃自体の威力で高性能を叩きだしている為、オーソドックスな弾でよかったのだ。

問題は自分の弾である。ラピッドハントという連射性能重視のライフルの弾は、なんとか確保できた。しかしデストロイ・コアという大袈裟な名前のついた大口径狙撃銃の弾が一向に見つからない。こうなったらラピットハントの弾を2倍に持っていくしかない!と考えたのだが・・・


   ――対空狙撃部隊配置地点――

「どうした?」
御剣がムカイに尋ねてくる。ムカイは荒い息をついて、二つの鞄をどっと降ろした。

「持ちすぎた」
ムカイの鞄には数え切れないほどの銃弾が、無理矢理詰め込んであった。



ケタさん、御剣の使っている銃は解らなかったので、上のように書いておきました。
syoさん、なんだかハシ、ハヤについての言い方が悪かったかなぁ、気に触ったらすいません。


[No.10393] 2006/02/11(Sat) 14:22:56
fw1.tcn-catv.ne.jp
敗北者 (No.10388への返信 / 3階層) - ヘリ兵士

福沢吉太郎は呆然としていた。
ここはどこだ?
周囲は真白い空間である
俺は・・・一体?
そうだ、俺は・・・

「は・・・」
我に帰ったヘリは、周囲の惨状に目を見張った
けが人と死体、そして必死の形相の医療隊員達
ここは野戦病院である
ヘリは野戦病院の床に敷いてある、ビニールシートの上で寝ていたのだ
部下は・・・
見ると、側にやつれた様子の虎太郎が腰掛けていた
すぐ近くに泥だらけになった影の姿も見える
が、他の隊員の姿は無かった
その事実を目の当たりにした時、ヘリは自らの敗北を悟った
そして無力さをかみ締めた


福沢吉太郎のマザー攻略作戦はここで幕を閉じる


[No.10394] 2006/02/11(Sat) 22:26:51
i220-99-223-80.s02.a015.ap.plala.or.jp
「反撃の時」 (No.10393への返信 / 2階層) - ケタ

作戦指令トレーラー


「ローズ元帥!仲間の信号弾が上がった・・・青だ!」
チオカが興奮して声を荒げた。
無理もない。待ちにまった信号弾だ・・・
そしてそれはEDF隊全ての希望の色をしていた。

青の信号弾・・・。
すなわち全ての鏡面UFOの撃破に成功したのだ!

バトルメイデン隊・・・よくやってくれた・・・。
「よし!即座に電波障害をキャンセルだ!」
ローズが通信兵に即座に指令を出した。
「さぁ・・・反撃だ・・・!」


第二電波障害発生装置配置地点

ピピピピ・・・

「・・・!(;3ω3)」
ヘルメットから聞こえてきたその音にケタは動きを止めた。
通信が入った。
つまり電波障害が止んだということだ。
ジャミング車両が全て破壊されてしまったのか・・・それとも・・?

[こちら作戦司令官ローズだ。作戦は成功した。予定より時間がかかってしまったが、
全ての鏡面UFOを撃破することに成功した]
ヘルメットから聞こえてきた言葉にケタの表情が明るくなった。
いや、それは全ての隊員に言える事である。

[これより全ミサイル、長距離砲により、マザー及びその周囲を完全粉砕する!
各隊員は衝撃にそなえ、身を伏せるのだ!
マザー攻撃部隊は出撃体勢を整えておけ!今日ココでマザーを落とすんだ!!]
通信が終わり、各部隊から歓声があがった。



・・・御剣はなんの銃使ってるんだろう(^^;
ライサンダーかなぁやっぱし。


[No.10395] 2006/02/11(Sat) 22:38:28
softbank220060180225.bbtec.net
忘れられた者 (No.10362への返信 / 1階層) - 漆

〔肉の壁〕

数時間前とは違い、黒い塊も大分数が減っていた。
「大分数が減ったな・・・」
言葉の通り蟻の大部分が死骸となって転がっている。
無論、犠牲者と共に・・・・・・

不意に背後から光に照らされた。
振り返るとそこには青く光る信号弾が輝いている。
「信号弾・・・青?」
その信号弾を見てその場にいた兵士達が歓喜の声を上げる。
しかし、漆は青い信号弾の意味を思い出せずにその場に取り残される。
<隊長!>

突然、ヘルメットの中に声が響いた。
<隊長!この声が聞こえていたら返事を!>
声の主はトールだろう。
「こちら漆。これといった負傷はない。そっちはどうだ?ってか、電波妨害の方はどうした?」
<負傷は岸の左手負傷の他は、カレンちゃんの気絶だけ。どれも命に別状はない。それから電波妨害は終了。鏡面円盤は殲滅したらしい。・・・信号弾を見ていなかったのか?>
「青って鏡面円盤撃墜の・・・そ、そうか全員無事か。良かった、良かった。」
漆の口から本音がこぼれた。
自分でも信号弾の意味を忘れるとは、隊長失格だな。といった考えが頭を流れていく。

<それでしたら、亜希子さんも無事なのですね?>
通信の相手がトールからシノに変わる。
漆はその問いの答えを探すために辺りを見ますが、亜希子の姿は見当たらない。
<・・・?隊長さん、どうかしましたか?>
「オイオイ・・・すまん!電波状況が悪くなってきた!しばらく通信が出来なく・・・ピーピーガーガー。」
<え?あ、あの・・・!>

シノの返答を待たずに通信機のスイッチを切った。
間違いなく彼女らは戸惑っているだろう。
(近くにいないってことは何処に・・・!思い出せ、思い出せ!)
漆は考える素振りを見せたが、急に走り出した。
心当たりがあるのか考えるのをやめたのは分からなかったが、自分が撃っていただろう薬莢を踏み、顔面から地面にぶつかっていった。

幸先の悪いスタートである。


皆さん久しぶりです・・・
用事があったり、PCが壊れたりといった事がありまして、しばらく来れませんでした。
PC、マザーボード壊れるな!


[No.10396] 2006/02/12(Sun) 00:05:21
p1242-ipad06imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
マザーを攻撃せよ (No.10396への返信 / 2階層) - 不運な会社

「マザー攻撃隊全員に告ぐ。鏡面円盤の完全破壊に成功した。各自武器を持ち敵のジェノサイド砲とスペースリングを狙え」
「了解!」
そしてソフィアは隊長にもらった第63海兵隊特別狙撃銃「流星」を構えた。そしてマザーシップのジェノサイド砲に狙いをつけた。
しかし発射する直前にそれは起きた。轟音が起き後ろから巨大生物が現れた。マザー攻撃隊は近距離兵器を持たずに来ているため、巨大生物との戦いには適していなかったのだ。ソフィアはここが最後だと思ったが、襲ってきた巨大生物が倒れた。
「ソフィア、大丈夫か〜」
「隊長!あ、大丈夫っス」
「へーこりゃいっぱい来たな。しかし次は俺の番だ」
そう言うとカインドは改造銃「凱歌」を構え連射した。見れば見るほど敵は死んでいった。そしてシプは改造銃「修羅」を発射した。敵はおもしろいように爆発に巻き込まれ死んでいった。
「ソフィアとシェラは狙撃しなくてもいいのか」
「やべ、忘れてた。」
ソフィアは流星を発射しスペースリングを破壊した。


[No.10397] 2006/02/12(Sun) 06:01:55
ntszok106239.szok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
喜びを、光に向けて! (No.10394への返信 / 4階層) - jagaimo

    ――対空狙撃部隊配置地点――



「信号弾?!・・・青だ」
突如、隣でスコープを覗いていた御剣が声をあげた。
それにつられて、K.Mとムカイが御剣の見ていた方へ双眼鏡を向ける。
遥か彼方に光の尾を引いた青い閃光。それはバトルメイデン隊が、鏡面円盤掃滅に成功したという合図だった。
「バトルメイデン隊・・・やったのか」
K.Mが目を細めて一人呟いた。
「ああ、もうすぐ無線が・・・」
繋がるな、とムカイが言おうとした途端、台詞をひったくるように無線から電子音がしたと思うと、次いで女性の声が発せられた。
『こちら作戦司令官ローズだ。作戦は成功した。予定より時間がかかってしまったが、全ての鏡面UFOを撃破することに成功した』
ローズの声だった。言い終えると一息おいて。
『これより全ミサイル、長距離砲により、マザー及びその周囲を完全粉砕する!各隊員は衝撃にそなえ、身を伏せるのだ!マザー攻撃部隊は出撃体勢を整えておけ!今日ココでマザーを落とすんだ!!』
無線からは戦士達の歓声が聞こえた。周りからも。そうだ。今から後方からの長距離支援砲とミサイルが撃ち出される。これで地球軍は優勢に立つ事が出来るのだ。
「あいつらの番だな・・・」
ムカイは知らず知らず呟いていた。脳裏には若い青年と昔からの戦友の顔が映し出された。
――死ぬなよ


    ――主力攻撃部隊待機地点――


カザミも先ほどの無線を聞いていた。周りの各隊からはこれでもかと言うほど歓声が上がっている。
「やりましたね!」
隣のアリアスも満面の笑みで飛び跳ねていた。そりゃそうだ。カザミも無線を聞いたときは鳥肌が立った。
「そうだ。次は、俺たちの番だ!」
カザミは部下達の顔を思い浮かべながら、拳を強く握り締めていた。


ヘリ兵士さん、漆さんお久しぶりです!


[No.10398] 2006/02/12(Sun) 15:52:25
fw1.tcn-catv.ne.jp
道のり (No.10396への返信 / 2階層) - 漆

漆は亜希子を探して戦場を走っていた。
探ながら走っているとは言ったものの、探している様子には見えずただ真っ直ぐに走っているのだが・・・
「あーったく、面倒だ・・・どうせなら少しぐらい変わっても・・・」
漆の呟きを聞いた訳ではないだろうが、数機の円盤が姿を現した。
彼は驚くでもなく手にしていたSG−99の引き金を引いた。
『数撃ちゃ当たる』まさにその通りだ。
漆は墜落するUFOを避けながら見向きもせずにただ走っていく。
「・・・体が動かないって、困るよな・・・・・・」
彼は誰に言うでもなくひとり呟く。

それからしばらく走ったときだった。
「どっ、どいて〜!!」
何処からか悲鳴に似た声が聞こえる。
それと同時に衝撃が漆を地面に叩きつけた。


暦上は春ですが、こちらは冬ですよ・・・寒い・・・


[No.10399] 2006/02/13(Mon) 00:12:13
p4016-ipad02imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
「剣と鎧」 (No.10399への返信 / 3階層) - ケタ

自衛隊の軍艦、海軍の戦艦、そしてEDF隊基地・・・。
それらから数え切れない程のミサイルが轟音とともに放たれ、
マザーUFOに向かって飛んでいく。

残存するUFOがビームを放ち、ミサイルを迎撃していくが、
それでも半数以上のミサイルは目標に命中した・・・。



第二電波障害発生装置配置地点


「凄いな・・・(;3ω3)」
眼鏡を失ったケタにも見える程の爆発が、立て続けに起こっている。
鏡面UFO出現に伴い封印されていた大型誘導兵器だが、
やはりその火力は凄まじい。

「おい・・巨大生物が引いていくぞ」
吉冨が銃を下ろしてそう呟いた。

たしかに今まで無数にいた巨大生物の大半が、引き返していく。
そして・・・それはマザーUFOに大打撃を与えた事を意味していた。

マザーUFO、およびその周囲にいた敵にかなりの損傷を与えたため、
今まで攻めさせていた手数を防御に回しだしたのだ。
つまり・・・攻勢は完全に逆転した!

「これなら負傷兵の救出もできるだろう・・・
ケタ、かなりの無茶させられたが、なんとかなったな」
吉冨が苦笑いをしながらケタの方に振り返り・・・目を丸くした。
目がほぼ見えない状態で戦っていたため消耗が激しかったのか、
ケタは完全に気を失っていた・・・。


・・・

・・・

作戦指令トレーラー

ローズが通信機を持ち、一呼吸を置いた。
チオカも黙ってローズの様子を見つめている。
外では激しい戦闘の音が響いているが、
トレーラー内だけはまるで全ての時間が止まったような静寂が訪れていた。

沈黙を破りローズが口を開いた。
「戦況を伝える。砲撃は完了したが、やはりマザーUFOは健在である・・・。
よって、これより最後の命令を伝える・・・」

「マザー攻撃部隊はすぐに発進、突貫せよ!
汝らは地球の剣だ!後ろの守りなど考えるな!ただマザーUFOだけを目指せ!!
マザーを落としさえすればそれで我々の勝ちだ!!

残りの隊員は負傷者を救助しつつ全力で守りを固めろ!
そのうち剣がマザーを刺し貫く!それまで生き延びれば良いのだ!

仲間を信じ、自分の成すべきことを達成せよ!」







あとはマザー撃破するのみかな?
どなたかお願い致します。俺も助力できますし(主要キャラはいないけど)

ケタは戦線離脱(^^;

リペアスプレーですが、俺はナノマシンって書いたけど根拠はないッス。
ただ、生身にも機械にも効果ありそうなのってこれくらいしか思いつかなんだ・・・。


[No.10400] 2006/02/13(Mon) 19:35:49
softbank220060180225.bbtec.net
覚悟を決めたら、あとはトコトン! (No.10400への返信 / 4階層) - jagaimo

     ――マザー強襲部隊待機地点――



『マザー攻撃部隊はすぐに発進、突貫せよ!汝らは地球の剣だ!後ろの守りなど考えるな!ただマザーUFOだけを目指せ!!
マザーを落としさえすればそれで我々の勝ちだ!!残りの隊員は負傷者を救助しつつ全力で守りを固めろ!そのうち剣がマザーを刺し貫く!
それまで生き延びれば良いのだ!仲間を信じ自分の成すべきことを達成せよ!』
無線機からローズの熱のこもった声が響いた。前線の兵士達の士気を高める、張りのある声である。

カザミはローズの言葉が終わると、アリアスの方へ振り向いた。
「聞いたな?」
にやり、と笑ってわざとらしく言った。

「もちろんです」
アリアスは問いに、余裕そうな笑みを湛えた。その瞳はインベーダーに対する憎悪とは違う、自信や勇気のようなものが灯っている。

「さてと」
不意に戦車のハッチが開き、中から四季山、もといキリヒトが出てきた。
「将軍様のお膝元までドライブと行きますか」
「ふっ、頼んだぞ」
カザミがキリヒトの軽口に付き合うように笑う。

「もちろん。少尉とアリアス君を「丁重」に、エスコートしますよ」
「丁重って・・・なるべく平地を走ってくださいね」
アリアスが呆れながら、銃にマガジンを込めた。

「大丈夫、大丈夫。ココに入る前はエブリデイに首都高2周して、腕を磨いたからね。そこらへんはノオプロブレム」
「首都高2周・・・・・・ってキリヒト先輩、免許はもってるんですか?」
「・・・そこらへんもノオプロブレム!」
キリヒトは逃げるように戦車のハッチを閉めた。おいおい。



『マザー強襲部隊全兵員に言うぞ!
たった今、ローズ元帥のお言葉を聞いたな!俺たちの仕事はマザーを始末するだけだ!例え隣のヤツが撃たれても、引いている引き金を離すな!マザーを落とせばお前らは助かる!んでもってその撃たれたヤツも助かる!
剣は貫くだけの役目しかできねぇ!殺られる前に、殺れ!わかったな!』

部隊長が唐突にバカでかい拡声器を取り出して、演説を始めた。

ローズ元帥の演説よりも殺伐としているが、まぁ馬鹿でもわかる演説といったところか。

『総員戦闘準備!全軍進撃しろォ!』
部隊長が腕を振り回しながら叫ぶのが見えた。
その声を待っていたように、一斉に全車両が動き出した。

今までの戦いは序章に過ぎない。本当の戦いは、今から始まる。



こ、こんなんでいいのかなぁ^^;
いよいよ、クライマックスですね!


[No.10401] 2006/02/13(Mon) 20:58:51
fw1.tcn-catv.ne.jp
Re: 「反撃の時」 (No.10395への返信 / 3階層) - 御剣

> 作戦指令トレーラー
>
>
> 「ローズ元帥!仲間の信号弾が上がった・・・青だ!」
> チオカが興奮して声を荒げた。
> 無理もない。待ちにまった信号弾だ・・・
> そしてそれはEDF隊全ての希望の色をしていた。
>
> 青の信号弾・・・。
> すなわち全ての鏡面UFOの撃破に成功したのだ!
>
> バトルメイデン隊・・・よくやってくれた・・・。
> 「よし!即座に電波障害をキャンセルだ!」
> ローズが通信兵に即座に指令を出した。
> 「さぁ・・・反撃だ・・・!」
>
>
> 第二電波障害発生装置配置地点
>
> ピピピピ・・・
>
> 「・・・!(;3ω3)」
> ヘルメットから聞こえてきたその音にケタは動きを止めた。
> 通信が入った。
> つまり電波障害が止んだということだ。
> ジャミング車両が全て破壊されてしまったのか・・・それとも・・?
>
> [こちら作戦司令官ローズだ。作戦は成功した。予定より時間がかかってしまったが、
> 全ての鏡面UFOを撃破することに成功した]
> ヘルメットから聞こえてきた言葉にケタの表情が明るくなった。
> いや、それは全ての隊員に言える事である。
>
> [これより全ミサイル、長距離砲により、マザー及びその周囲を完全粉砕する!
> 各隊員は衝撃にそなえ、身を伏せるのだ!
> マザー攻撃部隊は出撃体勢を整えておけ!今日ココでマザーを落とすんだ!!]
> 通信が終わり、各部隊から歓声があがった。
>
>
>
> ・・・御剣はなんの銃使ってるんだろう(^^;
> ライサンダーかなぁやっぱし。


お久しぶりです〜、ちょっと地元を離れていたので久しぶりです^^;
ええ、装備は主にライサンダーですね、ってかそれ以外使ってませんね^^;
では、またふらっと現れるときまで〜(殴


[No.10402] 2006/02/14(Tue) 17:20:23
59-171-44-88.rev.home.ne.jp
「BOM&LANCE」 (No.10401への返信 / 5階層) - syo

「仲間を信じ自分の成すべきことを達成せよ!」
演説が終わった後にハシ、ハヤは話していた。
「そろそろ行くか。」
「おう!」
「ちょっとそこの2人!」
突然声をかけられ、驚く2人。
「今からマザー行くなら連れてってよ!どうせ2人なんだったら戦車もヘリもいけるでしょ。」

「いやいや、あんた誰だよ。」
「私?レイナよ。よろしくね。」
「「あ、ああよろしく。」」
2人ともぎこちなく答える。
それもそうだ、彼女は、どちらかといえばEDFにいるよりモデルとして働いたほうが稼げそうなくらい容姿が美しかったのだ。
ぱっと見てもかなりの美人であった。

「ま、行きましょうか。ハシ、レイナちゃん。」
「レイナでいいわ。ちゃんってなんか邪魔。」
「そう。まあいいや。作戦を説明するぞ。まず、ヘリに「HG-13A」をありったけ詰めるんだ。そして、マザーまで突撃するから、下の蟻どもに全部それをくれてやれ。UFOは俺が叩き落す。」

「ちょっと待ってよ!あんたは操縦しなきゃ誰がするのよ!」
「まあまあ待ちな。そのために俺がいるんじゃないか。」
ハシが名乗りを上げる。
「じゃ、誰が投下を?」
レイナが聞くと
「そりゃぁ・・・・」
と、2人はレイナを指差した。
「・・・ヘリ壊しても知らないわよ?」
「上等!!!」3人は一致合点した。



私も今からマザー突撃します。
ちょっと待っててくださいね。
クライマックスということで、新キャラを出してみました。


[No.10403] 2006/02/14(Tue) 18:39:38
247.38.205.61.west.flets.alpha-net.ne.jp
「再会」 (No.10403への返信 / 6階層) - ケタ

山口医療テント付近


「凄い数ね・・・」
シリアは思わずそう呟いた。

攻勢が逆転し、負傷者を救出する余裕がでたためか、先程までとは比べ物にならない程の
負傷兵が運ばれてきている。
もはや命の危険もないシリアやワカがテントに横になっている状況ではない。

「私たちも簡単な手当てくらいは手伝えるかもね」
「・・・うん」
2人はヨロヨロと立ち上がり、救急道具のある方へと歩き出した。

その時・・・。

「おい!重傷者がかなり来るぞ!場所を空けておいてくれ!!」
大型の車両がテントの近くに止まり、運転手が怒鳴り声をあげた。
すぐに何人かが車両に駆け寄り、タンカで負傷者を運び出す。

「・・・」
思わずシリアは目を覆った。
・・・その車両からでてくる負傷者達の怪我はかなり酷い。
中にはもう助からないだろうという者も・・・。

「この人達はどこの部隊の?」
ワカが運転していた男に聞いてみた。
「あぁ、第二電波障害装置のところさ。ひでぇもんだったよ」
運転手の言葉に2人は言葉を失った。
そこはシリアとワカが配属されていた所だ、
もし、救助されるのが遅かったら私達がこうなっていたのは間違いない。

「聞いた所だと何人かの隊員が、負傷兵を守るために戦っていたらしい。
そいつらがいなければこの負傷兵達が救助されることもなかったそうだ」
だが、男の言葉はもはやシリアの耳には届いてなかった。
「・・・そう」
シリアはため息をついて、その場を離れた。
まるで見えない何かに締め付けられるような感覚が全身を覆い、
立っているのも辛いほどだ。

仲間の酷い状態・・・
自分が死んでいたかもしれないという恐怖・・・
そして・・あいつもどこかで倒れているかもしれないという不安・・・

しかし・・・。

「・・・無事だったか・・・(;3ω3)ノ」
ヨロけながら車両から降りてきたケタの姿にシリアは目を疑い・・・。
やがて声を殺して泣き始めていた・・・。




マザー突撃隊がんばってくだせぇ!
吉冨はどうなったかあいまいにしておきました。
まだ戦っててもいいし、一緒に戻ってきてても良いし〜


[No.10404] 2006/02/14(Tue) 19:52:01
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あの世までのカウントダウンッ! (No.10404への返信 / 7階層) - jagaimo

「キリヒトさ〜ん、あとどんくらいですかぁ?」
アリアスが戦車のハッチを開けて、上半身だけを内部に突っ込みながら運転手に話しかけた。
「お前さんなぁ・・・3分前にあと15分って言ったろう!計算してみろ!」
アリアスはしきりにマザー到達までの時間――戦闘開始までの時間を気にしているようだ。
未だにマザーすら見えていないというのに。
カザミはマザーが視界に見えてから心の準備をしようと思っている。

視認できる距離はおよそ4000m。そして今現在のマザーとの距離は16000mである。
もちろんこちらの目で見えなければ相手も見えない。例えインベーダーの科学力をもって見えたとしても、マザーのレーザーが届くとは思えない。

「アリアス」
「はい?」
アリアスは唐突に呼ばれて、間の抜けた声を出した。
「焦らなくてもマザーは逃げもしないし、いきなり現れたりもしない。落ち着いて、戦いに備えろ。な?」
カザミはたしなめるように言った。狙撃手が興奮している状態で射撃をしても、的を大きく外すように、落ち着かない状態で戦闘を始めても、返り討ちに合うだけである。
「そういう事。急いては事を仕損じる、ってね。石の上にも3年。戦車の上にも3年、だ」
「・・・すいませんでした」
キリヒトの冗談に呆れているのか、本当にすまないと思っているのか、肩を落として黙り込んでしまった。

カザミはふと、レーダーを見た。
自分を中心として、あらゆる反応を友軍敵軍を分けて表示する、スタンダードで高性能なレーダーである。
中心に引かれている青く太い帯は自分達の戦車群だろう、しかし・・・

「キリヒト、先頭の青い点はどこのどいつだ?」
「先頭、先頭と・・・さぁ?だれでしょ?単機でマザーに突進する自殺願望者じゃないですか?」
そんなヤツがいるのか、とカザミは渋い顔をしたが、すぐに打ち消した。

少人数の部隊が独断行動をして戦果をあげた、という話は稀にきく話である。通常の軍隊なら作戦を破棄した時点で敵前逃亡とみなされるが、なぜかEDFは戦果をあげたものを罰せようとはせず、そのまま勲章を授与した例まである。
おそらくそこら辺はローズ元帥あたりが上手く握りつぶしているのだろう。

に、してもなんで?
「マザー近くにアリどもが、たむろしてますね。コンビニに居座っている不良高校生ってところだ」
「ふぅむ・・・。まぁ大丈夫だろう。墜落しそうだったら拾ってやれ」
「まぁ、ああいうのはしぶとい連中ばかりですから。大丈夫でしょう」
キリヒトは言い終えたあと、「残り7分です」といってストップウォッチを投げてよこした。

ストップウォッチには「あの世までのカウントダウン!」と書いてあった。


[No.10405] 2006/02/14(Tue) 21:28:18
fw1.tcn-catv.ne.jp
出発 (No.10405への返信 / 8階層) - 三枝

成瀬は足元で気絶している三枝を見下ろした。「なにやってるんだ?こいつ」
「ん〜とね。あれ。さっきの砲撃の爆風に吹っ飛ばされちゃったみたい」
答える友理顔を見て成瀬は首を振った。「そうじゃない。どうしてこいつのスーツは靴跡だらけなんだ?」
「ああ。それ。蹴っ飛ばしたら起きるかなぁと思って」
「で、起きなかったわけか」一体何発蹴られたんだろうか。

そんな事を考えながら三枝のリペアスプレーを持ち上げる。
「とりあえず。傷だけでも治してやるか」「弾切れだよ。それ」
「まぁ。バックパックに入るだけでは足りないだろうな」
鞄からカプセルを取り出すと友理がパチパチと拍手する音が聞こえた。
「さっすがナルさん。準備がいいね。これでサエ君起きたら時には無傷だよ」
「靴跡は消えないけどな」成瀬は苦笑しながらリペアスプレーの引き金を引いた。

ちょうど治療が終わったころに三枝の意識は戻った。
「もうちょっと優しく起こしてくれてもいいだろうに」
背中についた靴跡を見て顔をしかめる三枝に
リペアスプレーと詰め替え用のカプセルさらにライフルの弾を渡す。
「これだけあれば足りるだろう」「ドラえもん並の品揃えだな」
三枝は小さく口笛を吹きながらそれらを受け取る。

「で、今の状況だがな」
笑えない冗談を無視して成瀬は説明を始めた。
遠距離砲撃により攻守が逆転した事。すでに攻撃隊がマザーシップに向かっている事。

「へぇ。じゃあ俺達はもう帰っていいわけだ」「でも、それじゃつまんないよね」
「だよな」二人の目には子供が悪戯をする時に見せるような怪しい光が宿っていた。
「一辺見てみたかったんだよね。ジェノサイドキャノン」
「確かに冥土の土産には申し分ないな」「生きて帰ってくるけどね」
「じゃ、行きますか」「OK」

走り行く二人の背中を成瀬は黙って見ていた。
止めようとは思わなかった。
必ず生還するという核心に近い物があった。
戦闘能力は別にして二人の生存能力には目を見張る物がある。
なにより二人は知らないのだ。
徒歩でマザーシップに辿り着く頃には戦闘は終わっている。


このあとの展開は特に考えてません。
途中で乗り物見つけるなりなんなりで戦闘に参加するもいいしですし。
戦闘後に行って「もう終わってるじゃん!」みたいな話にしてもいいですし。
書かないかもしれませんし……
いずれにせよストーリーにさしたる影響はないかなと思っております。

jagaimoさん 遅くなりましたが回答ありがとうございます。
ナノマシンでも数を集めれば直せる(治せる?)と思いますよ。
あの緑の煙は肉眼視できるほど大量に集まったナノマシンでしょう(笑)

ケタさん 確かに人にも機械にも効くっていうのは他に思いつきませんね。
ナノマシン説が有力かな、と思いますので話の中でもそうしたいと思います。


だいぶ前にバゥが出たことあるかどうかについて書いたんですが
今になって振り返るとその時の発言に言われたら不快に感じそうな部分があるんですよね。
いまさらではありますが、不快に感じた方すいませんでした。


[No.10407] 2006/02/16(Thu) 11:11:02
i218-44-80-254.s02.a021.ap.plala.or.jp
マザー強襲作戦 T (No.10407への返信 / 9階層) - jagaimo

『遭遇まで約2分!』
カザミの無線に戦闘指揮車からの通信が響き渡った。

現時点のマザーとの距離約7.2キロメートル。距離4キロメートルで目視できると予測している。
『総員、戦闘準備!くるぞぉ!』

相変わらずの調子で、部隊長の怒鳴り声が聞こえた。これでは指揮車内は大変だろう。
「アリアス!大丈夫か?!」
「OKです!」
そういうとアリアスはケティウスのガトリング機構を回転させ、特殊な操作で初弾を装填した。カザミも自分のゴリアスSSSに砲弾をリロードする。

ゴリアスSSSは広大な爆破範囲がゆえに、あまり人気の無かったランチャーではあるがその威力には目を見張るものがある。なので適当な補給車から頂戴してきた。

カザミはサブウェポンのAS−99を、戦車の旋回砲塔の側面に取り付けてあるボックスにはめると、戦車のハッチをこつこつと叩いた。

「どうしました?」キリヒトが呆けた顔でモグラのように出てきた。

「どうしたってなぁ・・・死ぬなよ」
「分かってますよ。死ぬ気はさらさらありません。いざという時は・・・砲身のしたにある「モノ」がありますから」
モノってなんだ?と思いながら戦車砲の下を覗き込んだ。

そこにはアクリル製の青い鞘に収められた刀が貼り付けてあった。鞘が青いのはギガンテスの装甲板の色に合わせているのだろう。
「刀・・・こんなもん聞くのか??」カザミは刀を鞘から抜きながら問いかけた。刀身がどす黒く光っている。異様な色だ。

「もちろん、EDF独自の合金技術と超精密研磨技術で最高の自決用具となってますよ」
「切れ味は?」
「UFOをバターみたいに切り裂く事ができる。と説明書に書いてありました」

信用性ゼロの解説をさらりと言ってのけたキリヒトに、カザミはため息をついてみせた。ここまで緊張感がないのは俺たちだけだ。

『マザー接近!肉眼で確認しました!』

先行隊からの無線だろう、声が切迫感に溢れている。
カザミは目を凝らした。視界には霧のようなものがかかってよく見えない。
頬を夏だというのに冷たい空気が打つ。いや、空気ではない。霧の向こうから冷徹な気が流れてきている。

突如、霧が開きあの残虐な訪問者が現れた!霧はマザーに道を譲るように開いている。

鳥肌が立った。前大戦で何百万という命を奪ったインベーダーの親玉が、今ここにその権力を示すかのように悠然と飛行している。その周りには精鋭UFOを含んだ円盤群が飛び回っている。しかし、先程の長距離攻撃のおかげだろう、ジェノサイド・キャノンが2,3本落ちていた。

戦いは、突然始まった。
『後方狙撃部隊停止!攻撃開始!』

その声を聞き終える前に、マザーのスペースリングから無数のレーザーが襲い掛かってきた。

そのレーザーに呼応するように全兵員、戦車、ヘリ、バイクから砲弾が撃ちだされる。

戦車の半数が距離3500キロメートルに停滞し、そこから狙撃を始めた。
残りの戦車は止まらず、戦車を撃ち込みながら突撃していく。カザミ達の乗っている戦車も砲弾を吐き出しながら、レーザーの雨に突っ込んでいった。

『怯むなぁ!ここであのクソ野郎どもを叩きお・・ブツン!』
部隊長の戦闘指揮車が車輪を引きずりながら、炎上した。
「うおらぁぁぁぁ!」
アリアスが怒声を上げながらケティウスを両手に持って、急速に接近してくるUFOに向けて弾幕を張り始めた。カザミも負けずにAS−99を連射した。

砲弾とレーザーがシャワーのように飛び交う中に、一機のヘリがグレネードを巨大生物のド真ん中に落としているのが見えた。なんて無茶を、と思ったが考えている暇が無かった。
隣に並走していた戦車にレーザーが直撃し、カザミの近くで爆散し、破片がカザミの肩を切り裂いた。
「ぐぅ!?」
まずった!と肩を見ると、血が流れて奥に白い物が見えた。・・・見なかった事にしよう。

「隊長!」
「気にするな!部隊長に言われたろう!」隣のヤツがやられても、引き金は離すなと。
幸い、切り裂かれたのは左肩だったのでまだ銃は撃てる。

次々と友軍戦車が爆発するなかで、マザーのスペースリングが支えを失ったように落ちていった。おそらくは誘爆を防ぐためなのだろう。
それを待っていたかのように、残っているジェノサイド・キャノンが展開を始めた。

あの兵器を・・・撃つ気だ!

「一時停止ぃ!止まれ!死にたいのか、そこ!」
何人かの兵士が叫んだ。気が付かないのか、何台かの戦車が停止せずに突っ込んでいった。
巨大な針の先から、オレンジ色のエネルギー球が放たれた。
『止まれ!おい、止まってくれ!うあぁぁぁ!』
『この野郎ぉぉぉ!ひぁっ・・・ズサァーー・・・・』
無線機に流れる兵達の悲痛な叫び。彼らの声がカザミの耳にエコーをかけたように響いた。

彼らの願いは一つだった。



長ッ!って書き終わってから気づきました。(泣)
syoさん、なにかヘリについて違う事がありましたらすいません。
ちょっと急ぎ足になっちゃったかなぁ・・・。

ナノマシンについて、そうですね、スプレーの性能が上がるごとに、ナノマシンの性能が上がっているんでしょうかw


[No.10409] 2006/02/17(Fri) 22:03:48
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マザー強襲作戦 U (No.10409への返信 / 10階層) - jagaimo

マザー強襲作戦、戦闘開始20分後、EDF強襲部隊はマザーの圧倒的な火力にさらされていた。
EDFの攻撃により、ジェノサイド・キャノン計5本、スペースリングを落としたものの、マザーから出撃したUFO群と小数だが驚異的な進行力の巨大生物に苦戦していた。
「キリヒト先輩!やばいですよ!」
アリアスがケティウスを連射しながら、自分の乗せた戦車の操縦手に向けて叫ぶ。
アリアス達の乗っている戦車は全速力で走行しながら、マザーに攻撃を加えている。しかし各個撃破しようと集るUFOの撃退を強いられ、戦車は危険な状態だった。
「わかっている!いざとなったら飛び降りろ!」
言い終わるなりアリアスの横にある戦車砲が火を噴き、120ミリ徹甲弾がUFOに直撃した。
銃を撃ちかけながら、アリアスは動揺していた。戦闘開始直後、狙ったように部隊長の戦闘指揮車が大破した上、頼りに思っていたカザミが左肩を負傷し腰だめになんとかAS−99を発砲している。
UFOけん制&マザー攻撃用に持ってきたゴリアス−2Rをマザーのセンターハッチに撃ち込んでいるが、ハッチの開くタイミングが掴めず手こずっているところだった。
後方からも絶え間なくレーザー光やらミサイル、砲弾が飛んできているが、ほとんどはセンターハッチに当たっていない。むしろジェノサイド・キャノンに攻撃を集中させているようだった。
「げっ!」
マザー下部のジェノサイド・キャノンが展開を始めた。まずい!
少し間が空き、残っている3本の針からオレンジ色の球体が放たれた。
「ちょっ!キリヒト先輩!」アリアスが上ずった声をあげる。
「ちっ!」
キリヒトは神速の速さで戦車の運転レバーを操作し、光球から逃れるように戦車を急停止、猛スピードでバックさせた。
急な動きに車体に乗っかっているだけのアリアスは「うわっ!」と悲鳴をあげる。カザミは目をつけていたのだろう、ちゃっかり戦車の突起に掴まっている。
アリアスの視界に低速度で地上に落ちていく光球が見えた。もともと落ちていく速度は遅いが、アリアスには超スローモーションに見え地上に接触するまでの間が異常に長く感じられた。
――ズドオォォォン!
凄まじい爆発音と共にアリアスとカザミを熱風が襲った。目を開けられず吸い込んだ空気が肺を焦がすかのように熱かった。
あたりはしばし沈黙に包まれ、後方支援の砲弾の空気を切り裂く音だけが戦場に響く。
「アリアス!大丈夫か!?」
カザミの声がした。辺りに黒煙が広がり、ほんの2メートル離れたところにいるカザミも視認できないほどである。吹き飛ばされても不思議ではない爆風だった。
「はい!大丈夫で・・・」
不意に銃声がして、アリアスの言葉を遮った。視界の隅に、閃光が駆け抜けていくのが見えた。
この煙のなかで?ありえない。銃声はおそらくライサンダーのものだろう。しかし、自分の手のひらも分からないこの視界状態で撃てば、友軍誤射をしかねない。
「おい!アリアス?!」カザミが切迫感にあふれた声で再び呼びかけてきた。アリアスの言葉が途中で切れたのを心配しているのだろう。
「ああ、すいません!大丈夫です!」
戦車が動き出した。キリヒトがレーダーを頼りに移動を始めたらしい。
煙幕が晴れ、辺りには再び銃声とレーザーライフル特有の鋭い照射音がこだまし始めた。


今度はゆっくり丁寧に書いたつもりなんですが・・・。
もっと文上手くしたいなぁ。

マザーどうやって落とそうかな。


[No.10418] 2006/02/20(Mon) 21:06:56
fw1.tcn-catv.ne.jp
Re: マザー強襲作戦 T (No.10409への返信 / 10階層) - 早○

この名前に見覚えがある人?

[No.10419] 2006/02/21(Tue) 23:26:36
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(No.10418への返信 / 11階層) - 漆

何かが漆を地面に叩き付けた。
「ぐへぇ・・・」
口から声が漏れた。いや、声ではなく『音』かもしれない。
「いたたた・・・・」
その『何か』は『誰か』だった。
「ごめん、大丈夫・・・?」
『出来れば退いてもらえないか・・・』
彼女は我に帰ったのか、急いで漆の背中から降りる。
「それより、こっちにスーちゃん来なかった?えーと、小さくて灰色の髪の子。」
彼女もまた、人を探しているようだった。
漆は少し考えるそぶりを見せ、そして走り出した。
「え!?ちょ、ちょっとまって!何で急に――」
『そいつなら俺のあとについてきたら会えるさ。変わらなければだが・・・』
なぜだか、彼女はこの言葉の意味を理解したような気がした。
(会話が成り立ってないような・・・でも、何だけ信用できるような・・・ほかに見たって言う話がないから?う〜ん。それにしてもこの声。何処か聞いた事のあるような―)

―ドサッ

考え事に気が行っていたのだろう。彼女は瓦礫に脚をとられ転んでしまった。
「っててて。まっ―」
漆は振り向きはしない物の、彼女を待っているのだろうか。その場に立ち止まり、自分の向かうべきところを見つめていた。

「あ!思い出したー!」
その声は人の居なくなった町に木霊するようだった。


[No.10420] 2006/02/22(Wed) 00:43:36
p5117-ipad02imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
「バトルメイデン隊」 (No.10420への返信 / 12階層) - ケタ

山口戦闘区域 作戦指令トレーラー

[こちらメイデン3!敵が振り切れない・・・!]
[メイデン9!応答しろ!生きてるのか!?]
[地面が巨大生物で埋め尽くされている!着地できない!うおぉおお!]
[こちらメイデン2・・・ここで砲台となる。後は任せた・・・]

「・・・・・・」
バトルメイデン隊専用の通信ラインから悲痛な叫びが聞こえてくる。
それをローズ元帥は黙って聞いていた。

バトルメイデン隊。
コスト度外視した高性能飛行ユニットを装備し、ペイルウイング隊の精鋭を
選りすぐり編成した、EDF隊の切り札の1つだった・・・。

だが・・・。

後退した鏡面UFOを撃破するために、敵の中を切り込んだバトルメイデン隊には、
もはやマザーに到達する力は残っていなかったのだ・・・。


[No.10428] 2006/02/25(Sat) 11:40:05
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戦火の絶える、その日まで (No.10428への返信 / 13階層) - jagaimo

辺りに広がっていた黒煙が晴れだした。
アリアスの視界がクリアになっていくのが、にわかに感じられた。

上空ではマザーのジェノサイド・キャノンに向けて、バゼラート部隊が30ミリUT機関砲を浴びせている。それを避けるように後方からの支援射撃が、太い火線を描いていた。巧みに回転するジェノサイド・キャノンを避けて飛行するバゼラート部隊は、センターハッチの開く事を待っているようだ

アリアスの思考を感じたかのように、耳に響くような重低音が戦場にこだまし、マザーのセンターハッチが開かれた。中から十数機のUFOが吐き出され、バゼラート部隊と過酷な空戦を始めた。

「ちっ!」
アリアスは慌ててゴリアスー2Rを構え、UFOが降下している中に連射した。カザミも左腕しか使えないハンデを背負っているが、なんとかゴリアスーSSSを持ち上げるとその強力な砲弾を発射する。

UFOに阻まれながらも二人の砲撃、他友軍の砲撃はセンターハッチ内に次々と直撃していく。ダメージを与えたか中から爆炎が漏れ出してくるが、マザー全体のから見ればさほどのダメージしか受けていないように見える。

「・・・アリアス。キャノンの本数、減ってないか?」
ロケットランチャーに砲弾倉を詰めながら、カザミが話しかけてきた。右腕一本で痛みに耐え、四苦八苦してリロードするカザミは痛々しかった。

「へ?・・・そうですか?何本でしたっけ」
自然と視線がマザーの下部に移動する。現在、ジェノサイド・キャノンの残存数は2本である。今まで煙がかかっていたので、あまり本数は気にならなかった。

「減ってますね。煙のかかる前は3本だった。なんででしょう?」
キリヒトの声が戦車の内部から聞こえてきた。

アリアスの脳裏に、先程の出来事が思い浮かんだ。自分の手も見えない煙のなかで、アリアスはライサンダーと思われる銃声と閃光をみた。上空500mほどに停滞しているマザーに向けて、視覚を頼らずに狙撃をするなど不可能である。UFOに向けて撃ったと考えたが、少なくともアリアスの記憶ではUFOは飛んでいなかった。
アリアスは傍と顔をあげた。

――――まさか、伝説の男!?

いるのか?本当に。隊長やムカイから聞き、おとぎ話に出てくるような人物とあまり信じていなかったが・・・。って伝説の男って決まったワケじゃなかった。

「あ、アリアス!」カザミの切羽詰った声。
物思いにふけっていたアリアスは、声に反応して顔をあげる。バゼラート部隊の攻撃を切り抜けてきたUFOが4、5機、こちらに肉薄するのが見えた。

反射的にケティウスを構え、引き金を引く。
だが、相手のほうが速かった。

UFOの放ったレーザーが、アリアス達の乗った戦車の右キャタピラ前部と車体後部に直撃した。レーザーが特殊合金でできたキャタピラを融解させた。バキン、と嫌な音がして、金属を粉砕したような微妙な音と共に戦車が上下する。

「飛び降りろ!」
キリヒトの声に戦車の上から身を投げ出して、地上に突っ込んだ。
後ろから爆音がした。が、その音はアリアスには気にならなかった。もとい気にする余裕が無かった。なぜなら、足に激痛が走ったからだった。

「いぅっ!ぐぅぅ・・・」
痛みを我慢して、激しい痛みの走る左足に目を向けた。見ると脹脛に金属片らしき物が刺さっていた。戦車の爆散した際に飛び散った装甲だろう。血が絶え間なく流れている。


EDFに残された強襲部隊の兵力は、突撃部隊は残り34両、支援部隊は残り22両。航空部隊、バゼラートα10機、バゼラートγ5機。バトルメイデン隊の作戦参加はほぼ不可能。

地球の守り手たちは、戦いに勝てるのだろうか。



ゲームでここまでマザー強かったかな・・・。
まぁ、戦っているのは伝説の男(というかプレイヤー)じゃないんですよね^^;


[No.10430] 2006/02/25(Sat) 20:46:28
fw1.tcn-catv.ne.jp
Re: ショートストーリ集9 (No.10362への返信 / 1階層) - no name

このサイトまだあったんだ・・・・
でもいっこうに更新しない所を見ると管理人はやる気無いのかな。
厨の巣窟かしている・・・


[No.10431] 2006/02/25(Sat) 21:07:59
p1175-ipad10aobadori.miyagi.ocn.ne.jp
「方向転換」 (No.10430への返信 / 14階層) - syo

「あの辺りね。よーし、投下!」
ヘリからHG-13Aが落とされる。
下で派手な爆発音がすると、巨大生物がまとめて吹き飛ばされる。

「そこぉ!」
バァン!と音がすると、UFOがライサンダーに貫かれ、爆発した。
さっきに比べると巨大生物の数は目に見えて減ってきていた。
しかし、肝心のマザーは未だに落ちる気配を見せず、ハッチが開かれるたびに、マザーに与えられるダメージ以上のUFOが投下され続けていた。それと同時に、ヘリに積まれているHG-13Aもほぼなくなってきていた。

「まだいるの!もうほとんど弾ないわよ!」
レイナが叫ぶ。
(もうここで手榴弾を投下し続けていてはヘリが持たんな。どこに落とせば一番効果的か・・・・そうだ!)
黙っていたハシが後ろに向かって叫ぶ。
「バトルメイデン隊の援護に向かう!弾温存しとけ!」
そう言うと、ヘリは方向を変え、ついてくるUFOを追い払いながら、バトルメイデン隊が戦闘しているエリアに向かったのだった。




ちょっと短すぎたかな?
えっと、これからバトルメイデン隊救助に行くんですが、どうやってマザー落としましょう?


[No.10433] 2006/02/26(Sun) 06:34:22
247.38.205.61.west.flets.alpha-net.ne.jp
Re: 出撃!機動型ロボ『ファイター』 (No.10433への返信 / 15階層) - エア=ウィング

・・・・・

「何体いるんだコイツら!」ファングが言う          「早く防衛軍と合流せんと・・・・」カイトが言った      「ア・・・アレは!父さんの命を奪った・・・」
エアがいった
「うお〜〜〜必殺・ゲルボニアル:キュノン!」! 


[No.10440] 2006/02/26(Sun) 13:06:17
dhcp-ubr2-0705.csf.ne.jp
(No.10440への返信 / 16階層) - 漆

「ちょ、ちょっと待って・・・・!」
瓦礫と化した町にその声は響いていた。
悲鳴を上げるのも無理はないだろう。
彼女、亜希子の視線の先には、自分に向かって迫ってくる3機のUFOが見えている。
それに対応しようと武器をかざす。マスターレイピア、イクシオン・マーク4・・・
贅沢といえば贅沢だが、エネルギー切れ。しかも、緊急チャージしているところだった。

「お父さん!お母さん!先立つ不幸をゆるし――!!」
彼女の脳裏には走馬灯のような物が流れていた。

――閃光――

――永遠とも思われる時間が流れた。
「目を開けたら天国・・・そんなここないよね・・・」
彼女が目を開けると、そこにあったものはレーザーに貫かれたUFOの無残な姿だった。
「助かった・・・・・・?・・・え?」
脚に何かがこすり付けられている。
足元を見ると、そこには黒猫がいた。そう、何処かで視たような黒猫が・・・

「君が助けてくれたの?」
猫を抱きかかえながらその質問をする。
それは、自分の前足を崩れかけたビルに向けた。
そこには一人の少女が降下していた。

「―あ、危な―・・・い?」
降下している彼女は空中で姿勢を変え、何事もなかったように地面に降り立った。
例えるなら猫のように・・・
「大丈夫!?怪我してない!?」
亜希子は見事に着地した少女の下に駆け寄った。

「・・・大丈夫・・・」
「良かった〜。死んじゃったかと思ったよ〜。あ!自己紹介。私は亜希子。」
「・・・私は・・・・・・」
亜希子は顔を覗き込む。
「―SK・・・。」

彼女の首には、鈴がついていた。



久々に・・・この頃時間がない・・・
私情は置いておいて、ロボットネタが出ましたか・・・
「寒露」のロボットは、日を見ることはないような気がしてきた・・・

ワープロ検定3級の合格通知(?)今頃来ても困るよ。


[No.10453] 2006/02/27(Mon) 18:48:47
p4010-ipad06imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
天空を覆う侵略者 (No.10453への返信 / 17階層) - jagaimo

「っくしょう!」
アリアスは足の痛みに顔をしかめながら、迫り来るUFOに向けてケティウスを連射していた。

喉が痛くなるほどの雄叫びを上げ、必死に痛みを堪えている。
カザミとキリヒトの安否を確認したかったが、アリアスを始末しようと迫るUFOがそれを許さなかった。

「うおぉぉぉああああ!」
目の前のUFOが数百発の銃弾を叩き込まれ、爆炎に包まれた。赤と黒の混じった炎の光で、アリアスの目が一瞬焼かれる。普通なら飛んでくる破片を避けるために、左右どちらかに体を投げ出すのだが足が動かないので、頭を抱えて出来るだけ地面に体をつけるようにした。少しばかりミットモナイ格好なのだが、UFOのレーザーではなく破片で死んだ、などとなればそれのほうが遥かにミットモナイ。

炎が消え去り視界が開こうとしたその時、突如炎の中からUFOが現れた。
「なっ!?」

反射的に両手のケティウスを構え、引き金を引く。
銃弾がUFOの装甲に当たり、無数の弾痕を穿っていく。このまま引き金を引き続ければ、UFOは蜂の巣になって墜落する。するハズだった。

不意に両手に伝わっていた感覚の≪なにか≫が消失した。目の前のUFOはなぜか悠然と飛行している・・・ってあれ?
アリアスの顔が凍りついた。持っているケティウスのガトリング機構がカラカラと、物寂しく乾いた音を発てている。理由はすぐにわかった。

ケティウスの弾が――尽きた。

敵が目前に迫る。今まさにUFOから赤いレーザーが放たれようとしていた。
全身の筋肉が強張り、背中に冷たい感覚が走る。これまでの記憶が全て、この一瞬で頭のなかを過ぎった気がした。

―――殺される・・・!

そう思った刹那、頭上を過ぎる熱風、耳に響く風切り音と爆音を感じた。
死ぬときってこんな感じなんだな、などとふと思った。って痛くない・・・?!

目を開けるとアリアスを殺そうとしていたUFOが、炎のなかで粉砕されていた。

「なんで・・・」
絶句するアリアスの足元に、戦車のキャタピラが地を削る振動が伝わってきた。振動による左足の痛みも気にせず、上半身をひねらせて後ろに目を向ける。

10両程だろうか、戦車が主砲を放ちながらこちらに向かってくる。ペイルウィンと陸戦兵がごちゃ混ぜになって、戦車のうえに張り付いていた。さりげなく視力が良いアリアスは、歩兵の装備が、全て長距離狙撃武器だということに気づいた。ロングレンジレーザーライフルやら、ライサンダー2。ハーキュリーまで持っている者までいる。

おそらくは後方からの援護射撃に回されていた者達だろう、とアリアスは直感していた。突撃部隊のピンチ!ということで駆けつけて来てくれたのか、はたまた狙撃に飽きたのか、どちらにしても後方からの攻撃ではセンターハッチに効率的な攻撃できないので、真下に居てくれた方がまだマシである。
などと考えているうちに、残りのジェノサイド・キャノンが後方援軍部隊、他、突撃部隊の生き残りによって全て落とされた。

後方部隊の参戦により、隊員達の士気が高まったらしい。
「今のうちに隊長とキリヒトさんを探さないと・・・」
一人呟き、アリアスは怪我をしている左足をかばうように、片腕でホフク前進を始めた。とにかく戦車の残骸にでも隠れければアリアスは即座に狙われる。

ケティウスを腰に引っ提げ、戦車の陰に四苦八苦して潜り込んだ。あとはセンターハッチが開いた瞬間、ありったけの火力を叩き込めば勝てるかもしれない。そう上手くいくとは思ってないけど。勝てる、そんな気がした。

アリアスが陰から顔を出してマザーの様子を伺う。もしUFOが飛んできたらすぐに隠れるつもりだった。
しかし、それはなかった。代わりに、最悪のものを見てしまった。

マザーが何千もの電球を貼り付けたかのように、いくつもの光の粒をまとっていた。

アリアスにはそれはすぐに分かった。その全ての光が、レーザー発射口であることを


久しぶりの投稿・・・。
丁寧にゆったりとやっていきます・・・。そうしないと字と同じように、雑になってくるので
最近、文よりか題名の方に悩むようになってきましたよ。だってあんまり変化ないんだもんw


[No.10470] 2006/03/03(Fri) 21:25:30
fw1.tcn-catv.ne.jp
光の豪雨 (No.10470への返信 / 18階層) - jagaimo

その時、アリアスの目には無数の星が見えていた。
いや、星に≪見えていた≫と言うほうが正しいだろう。あたりは赤い、夕焼けの色に包まれているというのに、空に浮かぶ巨大な舟には星が散りばめてあった。

思わずアリアスはその星々を凝視していた。なぜか、自分たちを貫くために生み出された光線を。

アリアスはマザーシップの表面から、数百、数千のレーザー光が、まっすぐに地上に伸びてゆく瞬間を鮮明な視界でとらえた。それは幻想的でもあり、また残酷な光景である。

「うあぁぁっ!」
アリアスの全身の毛が一気に粟立ち、思わず声にならない声を上げた。だだっ広い戦域に豪雨のようなレーザーが、鋭い音と共に降ってきたのである。次々と撃ちだされるレーザーに、もはや死角など無い。

地上に着弾したレーザーが粉塵を巻き上げ、同時に土を焼いていく。マザーの周りに走り回っていた戦車が、2、3秒うちになすすべもなく半数が炎上した。慌てて残りの戦車がクモの子を散らすように散開する。

アリアスは物陰に隠れて、恐怖に駆られながらもチャンスをうかがった。盾代わりにしている戦車の残骸が、バキンだのグシャだの音を発してみるまに潰れていくのがわかった。なぜアリアスが隠れていることが分かるのか不明だが、とにかく敵はアリアスというあまり戦力的に関係ない兵まで殺そうとしているのだ。

その間にも数え切れないレーザーの雨にさらされて、友軍がやられてゆく。よく見ればレーザーは、飛んでいたUFOまでも巻き込んでいた。すでに敵はこの地球上にある全てのものを破壊しようとしている。そう例えそれが自分の軍であろうと。

背中に戦車の装甲を少しずつ融解させてゆくレーザーの熱と振動が伝わってくる。あの世から迎えにきた使者の足音のようにアリアスには感じられただろう。と、不意に足音は止まり、残骸にかかっていたアリアスの体重分の力が消失した。

気がつくとアリアスはなぜか空中で浮いていた。視界が逆転しジェットコースターで味わうような、首辺りにぞわっとした感覚を覚える。頭上に大地が見えてから初めて、自分が空中で一回転していることに気付いた。

一瞬の無重力状態の後、アリアスの体は地面に強く叩きつけられた。胸を強打し、肺に含んでいた空気が一気に漏れる。激しい銃声とレーザーの照射音がこだます中、小さな存在の彼の体は動かなくなった。


カザミは戦車の上でゴリアスSSSを無造作に担ぎ上げていた。引き金を引く瞬間、肩に力を込め発射時の衝撃に耐える。右肩に担いだ砲身から太い火線を描きながら、一直線にセンターハッチに向かってゆく。
カザミは元々乗っていたキリヒトの戦車からハデにブッ飛ばされた後、気絶しているところを後方部隊の戦車兵に拾ってもらったところだった。カザミとてアリアスと同じように互いとキリヒトが心配だったが、全速力で走行しレーザーを避けているこの戦車上では双眼鏡も使えなかったし、なによりマザーを落とす方が先決だった。唇を噛みしめながら、そうカザミは悔やんでいた。


バトルメイデン隊は助かるのかなぁw

とんぷそんさん、大体一週間程度の感覚なら、ほとんどの人の意見は取れると思います。休日しか来れない人もいるかもしれませんし。


[No.10487] 2006/03/09(Thu) 15:56:26
fw1.tcn-catv.ne.jp
記憶の中の英雄 (No.10487への返信 / 19階層) - jagaimo

アリアスはただ一人、インベーダーの攻撃によって破壊されたはずの野球グランドに呆然と立っていた。

辺りは眩い日光に照らされ、黄金色の地面が揺らめくように熱気を放っている。

―――なんで、ここに・・・?

「おい!ミヤタぁ」

不意に自分を呼ぶ声がした。懐かしい、まだ若い声だった。高校を卒業してから、自分を名字で呼ぶ仲間はいないはずなのにな、と不思議に思いつつも、声のした方向に振り返る。

そこには、アリアスの通っていた中学の野球部のユニフォームを着た少年が立っていた。馴れ馴れしく白球を両手の間でお手玉している。
と、なにかに気づいたようにアリアスは目を見開いた。

「お前・・・熊谷・・・か?」

そう、熊谷・・・中学時代にアリアスの失ったものを、再び自分に持たせてくれた、親友。

「そうだよ。何年ぶりだ?」
熊谷は日に焼けて赤くなっている顔に、ニッ、と笑みを浮かべた。

「お前・・・いきなりいなくなって・・・それで・・・」
アリアスは複雑な思いに動揺し、しどろもどろになった。なぜ?死んだ熊谷がここに?

「ああ、そう。俺は死んだんだ。殺されたんだ・・・。あの青い歩く機械にな」
熊谷は寂しそうな笑みを浮かべて、右手に持っていたボールをアリアスの方に投げてきた。

アリアスはそれを左手で軽く受け止める。中学時代には毎日のように見ていた光景だった。

「どうして、ここに?」言いながら、アリアスは曲線を描くように熊谷のグローブにボールを投げ込んだ。

「ん?・・・会いたかったから、なのかも」熊谷は受け取ったボールを再度こちらに投げてくる。

「死んだのか?俺」ボールを返しながら、アリアスは不安げな面持ちで尋ねた。

ボールをグローブの中に収めると、熊谷は鼻でふっ、と笑い、思いっ切り振りかぶる。慌てるアリアスをよそに、熊谷は突然に全力投球してきた。

そこらの人間なら取る事の出来ない速球である。しかしアリアスは反射的にボールを眼で追い、半ば叩くような腕の動きでそのボールを取った。

「ほらな」
「え?」

熊谷は一度帽子を被り直し、作ったような笑顔でこちらを見た。

「お前は強くなったんだよ。凡人よりはな。だからお前は死んでない。というか、死なない。
俺はもうこの通り、死んじまったから、背も伸びないしお前の記憶の中だけで生きてる。だけど、お前はまだこっちに来てないんだから人生も残ってるし、可愛い彼女だって作れるし、あいつらを倒す事だってできるじゃん。
な?だから、だから忘れないでくれ。俺を、俺のことを・・・!」

熊谷の表情が話しているうちにだんだんに崩れていき、眼から涙がこぼれた。薄汚れたユニフォームで目をごしごしと擦ると、帽子をとってアリアスに投げつけてきた。

「わかってる・・・。忘れない。絶対に・・・それで、あいつらを倒すから、お前の仇を討つからな!」
涙を流しながら、アリアスは地面に落ちた熊谷の帽子を拾い上げようとした。
しかし、手が帽子を掴む前に、アリアスはどうっ、と熱いグランドに倒れ伏してしまった。熊谷のスパイクと帽子だけが、アリアスの視界にうつった。

「ミヤタ・・・いや、アリアスか・・・生きてくれ、それだけでいい。俺はずっと見てる。お前をずっと・・・」

ずっと、ずっと・・・。熊谷の声が耳の奥で反響し、アリアスは涙が絶え間なく流れていくのを感じた。熊谷のスパイクが目の前から白く薄れてゆく。



気がつくと、アリアスはマザーのレーザーが降り注ぐ戦場に、ぐたりと横たわっていた。体を動かそうとするが、どこもかしこも激痛が走る。目の端には自分が流したのだろう、涙の水溜りができていた。

「う・・・うぅ、く・・・ま・・・たに・・・」
アリアスは苦しみながら手元の土を、力の限り握りしめた。

熊谷・・・熊谷、わかったよ。生きる。でも守りたいんだ。もっと強くなりたいんだ。絶対に死なない。俺は・・・EDFの隊員なんだ・・・!

怒りと悲しみで震えるアリアスの耳に、ゆったりとした足音が聞こえてきた。

視界に、その足音の張本人のブーツが見えた。それは、アリアスには今さっき見た熊谷の足に重なって見えた。

「く・・・また・・に?」
アリアスは体が動かないので、眼球だけを動かしてその人物の顔を見上げた。

その人物はEDF正式多機能内臓ヘルメットを深々と被り、血だらけのアリアスを悠然と見つめていた。

「く・・・!・・・アン・・タは?」
痛みに顔をしかめながら、目の前の男に手を伸ばしていた。
気づけばこの男、レーザーの絶え間なく降ってくる戦場で、よく平然と突っ立っていられるものである。

男の表情はバイザーでよく見えないが、隠れていない口元に微かに笑みを浮かべた気がした。

男は微笑みながらこちらに近づくと、アリアスのギリギリ手の届く場所に一つのカプセルを置いた。
そしてもう一つ、傍にライサンダー2を置くと、振り返って走り出した。走った先には青いコスチューム―――ペイルウィングの女性が待っていた。

アリアスはやがて見えなくなるまで、二人の背中見つめていた。



本日2本目!
あ、『熊谷』のわからない方は、このスレの「戦士の憂鬱」のレスを見てください〜!
長くて未熟な文ですが、少しでも読んでいただければ光栄です^^


[No.10488] 2006/03/09(Thu) 17:24:56
fw1.tcn-catv.ne.jp
「戦闘の先にあるもの」 (No.10488への返信 / 20階層) - ケタ

山口医療テント付近

「ケタ・・これ借りてきたわ」
シリアがどこから借りてきたのかケタに眼鏡を手渡した。
「ん。ありがと(・ω・)」
正直、度は合ってないがないよりはマシである。

ケタはいまいちぼやけた目で戦闘区域の方を見つめた。
まだかなり距離があるはずだが、マザーの巨大な船体がよく見える。
チラチラと見える小さいのは敵のUFOかそれともバゼラードか・・・。

「・・・・」
シリアは戦線を見つめているケタの隣に静かに腰を下ろした。
相変わらず救助テントには重傷を負った隊員達が運ばれ、騒然としているが、
そんなこと目に入っていないかのようなケタの様子をシリアは不思議に思っていた。

本当にマザーを落とせば戦争は終わるのか・・・。
ケタはなんとなく嫌な予感を感じていた。





いやぁ、ず〜っと暇なかったわ(^^;
まだSS続いてて感動。


[No.10492] 2006/03/10(Fri) 20:03:17
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Re: 今思ったこと(インベーダー編) (No.10492への返信 / 21階層) - エア=ウィング

いまおもったがインベダ(略)何の目的に侵略してんだ??

[No.10493] 2006/03/11(Sat) 13:24:26
dhcp-ubr2-0568.csf.ne.jp
Re: 今思ったこと(インベーダー編) (No.10493への返信 / 22階層) - ヘリ兵士

侵略そのものが目的なんですよ
きっと


[No.10495] 2006/03/11(Sat) 18:40:00
i58-93-210-169.s02.a015.ap.plala.or.jp
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