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No.10872に関するツリー

   ショートストーリー集13 - ケタ - 2006/04/24(Mon) 23:38:50 [No.10872]
「ドリルランチャー」 - ケタ - 2006/04/26(Wed) 22:47:13 [No.10876]
「レジスタンス - ロビンソン - 2006/04/26(Wed) 23:53:21 [No.10879]
「レジスタンス」 - ロビンソン - 2006/04/27(Thu) 00:18:09 [No.10880]
「常識破り」 - ロビンソン - 2006/04/28(Fri) 00:19:08 [No.10884]
「仲間」 - ロビンソン - 2006/04/30(Sun) 23:20:19 [No.10894]
チャンス到来 - jagaimo - 2006/04/27(Thu) 21:25:22 [No.10882]
「迫る死の影」 - ケタ - 2006/04/27(Thu) 23:13:46 [No.10883]
馬鹿、参上!! - ヘリ兵士 - 2006/04/28(Fri) 01:28:25 [No.10885]
Re: 馬鹿、参上!! - ケタ - 2006/04/29(Sat) 17:12:57 [No.10888]
「援護」 - syo - 2006/04/29(Sat) 19:33:14 [No.10889]
「合流」 - あろんα - 2006/04/30(Sun) 00:05:40 [No.10891]
一撃!! - ヘリ兵士 - 2006/04/30(Sun) 12:04:24 [No.10892]
「イヤーナの狂気」 - ケタ - 2006/04/30(Sun) 15:06:21 [No.10893]
「絶望」 - ケタ - 2006/04/30(Sun) 23:46:06 [No.10896]
「静かなる樹海」 - ケタ - 2006/05/02(Tue) 01:07:11 [No.10899]
陰謀と愛と裏切りと… - ヘリ兵士 - 2006/05/02(Tue) 19:34:46 [No.10901]
出店 - 不運な会社 - 2006/05/03(Wed) 05:34:22 [No.10902]
「処分」 - ケタ - 2006/05/03(Wed) 12:40:04 [No.10904]
陰謀は続く - ヘリ兵士 - 2006/05/03(Wed) 13:06:45 [No.10905]
「復活した隊長バッチ」 - ケタ - 2006/05/03(Wed) 20:41:18 [No.10908]
人としての兵器 - jagaimo - 2006/05/03(Wed) 21:03:19 [No.10910]
「脱走兵と被害者の愚痴」 - あろんα - 2006/05/03(Wed) 23:08:29 [No.10911]
救出作戦7 - 三枝 - 2006/05/04(Thu) 11:30:32 [No.10914]
恐怖の来客 - jagaimo - 2006/05/04(Thu) 14:04:31 [No.10915]
「闇の作戦会議」 - ケタ - 2006/05/04(Thu) 22:05:07 [No.10916]
掃討戦 - 三枝 - 2006/05/04(Thu) 22:41:14 [No.10917]
置手紙 - ヘリ兵士 - 2006/05/05(Fri) 19:31:44 [No.10918]
復興作業 - 不運な会社 - 2006/05/06(Sat) 07:00:28 [No.10919]
緊張感はない - 漆 - 2006/05/06(Sat) 17:36:35 [No.10923]
Re: 緊張感はない - jagaimo - 2006/05/06(Sat) 23:52:40 [No.10925]
「かげり」 - ケタ - 2006/05/07(Sun) 14:54:06 [No.10926]
「待ち人」 - jagaimo - 2006/05/07(Sun) 15:34:55 [No.10927]
帰国 - ヘリ兵士 - 2006/05/07(Sun) 20:21:08 [No.10929]
「謎の女戦士」 - ケタ - 2006/05/07(Sun) 23:30:24 [No.10932]
掃討戦2 - 三枝 - 2006/05/08(Mon) 23:03:17 [No.10933]
「共同戦線」 - ケタ - 2006/05/09(Tue) 21:04:18 [No.10937]
「掃討戦?」 - syo - 2006/05/10(Wed) 00:18:23 [No.10940]
テロ警戒 - 不運な会社 - 2006/05/10(Wed) 06:30:14 [No.10941]
掃討戦3 - 三枝 - 2006/05/10(Wed) 22:22:18 [No.10945]
「歪み」 - ケタ - 2006/05/10(Wed) 22:12:05 [No.10944]
アイツの処世術 - jagaimo - 2006/04/30(Sun) 23:41:11 [No.10895]



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ショートストーリー集13 (親記事) - ケタ

樹海


ドロだらけで倒れているケタを、シリアはなんとも言えない表情で見つめていた。

「ケタ・・・」
再会したケタを前にシリアは言葉がそれ以上でてこなかった。
自分達を助けるために命令違反を犯してまで死地に向かい、
その事でEDF隊を除隊させられたケタ・・・。

なにも言わずに止めていったケタに怒りを感じていたが、
それはあくまで表向きの感情。
本当は一言感謝の言葉を言いたかったのだ・・・。

「シリア、助かったよ(=ω=;)」
「ぅ・・べ、別に・・たいした事じゃないわよ・・」
ケタの言葉に、つい虚勢を張ってしまう自分が嫌になった。
とりあえずよろめきながら立ち上がるケタの体をささえる。

巨大バゥは今は他の隊員に気をとられているが、
スキをついて攻撃しようにもケタの装備じゃ巨大バゥにダメージすら与えられない。
「くそ・・どうしたら・・・(;・ω・)」
シリアに支えられたケタが忌々しげに巨大バゥを睨みつけた・・・。

---その時。

「はぁ!はぁ!・・・い、伊地山参上ッス!!」
後ろの茂みから息を弾ませた伊地山と、涼しい顔の吉冨が現れた!

「い、伊地山。お前まで(^^;)」
「はぁ!・・ふぅ!・・シリアに置いてかれたんで遅れたッスよ・・」
「あんたが進むの遅いからいけないんでしょ」
息も絶え絶えの伊地山がシリアに恨み言を言うが、
シリアは鼻を鳴らしてそっぽを向いた。

「よ、予想以上に重いんスよ!これがッス!」
伊地山が背中に背負った以上に大きな荷物を指差して噛み付く。
「んで、これなんなんだ?一体」
呆れた顔の吉冨が、伊地山の巨大な荷物を足で軽く蹴飛ばして言い、
伊地山が含みのある笑いを見せたあと、包みを開いた。

「こ、これは・・(・△・;)」
「わははッス!今度こそ撃ってやるッスよ!!」
伊地山は巨大荷物から現れたドリルランチャーを持ち上げ、
雄たけびを上げた・・・。






はやいもんでもう13か(^^;


[No.10872] 2006/04/24(Mon) 23:38:50
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「ドリルランチャー」 (No.10872への返信 / 1階層) - ケタ

樹海


ケタは自慢げにドリルランチャーを抱えた伊地山を呆れて眺めていた。

ドリルランチャー。
EDF隊が開発した新型ミサイルランチャーで、
最大の特徴は砲弾がドリル状になっており、敵の内部に侵入した後に
爆発するため、巨大な敵に対して非常に有効である。

・・・が、砲弾そのものが非常に高コストなため、使用許可のでている隊員は
極めて限られている。
もちろん、伊地山に使用許可なんてでているわけがない。

「まぁ、無断出撃に比べれば軽いことッス」
「そ、そうだな(−−;)」
今はとにかく目の前の巨大バゥを倒さねば命にかかわる。
細かい事を言っている場合ではない。
「それがあればなんとかなるか。俺は気になることがあるから行くぜ」
吉冨がそういうと呼び止める間もなく、森の中に消えていった。

「さぁ!行くッスよぉ!!」
他の隊員達に攻撃をしかけている巨大バゥに伊地山がドリルランチャーを向け、
ためらわずに引き金を引いた!
白い煙を噴射しながらドリル状の砲弾が巨大バゥに迫る!

ドリル砲弾が巨大バゥの体に接触し、激しく回転し皮膚を貫こうとし、
爆音と共に火花が飛び散る!
・・・しかし!
ドリルランチャーの砲弾は巨大バゥの体内に侵入する事無く、その表面で爆発してしまった。

「うそッス・・・」
「なんて化け物なの」
インセクトヒルを破壊したドリルランチャーですら、弾き返されてしまった。
その光景にケタ達は言葉を失っていた・・・。

「い、いや!もう一発持ってきてるッス!」
砲弾を失ったドリルランチャーを抱えたまま絶句していた伊地山が、
正気を取り戻し、再び背中の包みを開ける。
中にはたしかにドリル状の砲弾がもう1つ入っていた!

だが、巨大バゥがこちらを向いき、その8つの眼は怒りに震えているようにケタには見えた。
次の瞬間大量の毒糸がケタ達に放たれていた!

間一髪ケタとシリアは木の陰に隠れ、糸をかわしたが・・
「うわっス!!」
ドリルランチャーを装填しようとしていた伊地山はまともに糸を浴びて、
地面に貼り付けられてしまった!

ケタが伊地山を飛び越え、落ちたランチャー本体と、ドリル砲弾を拾う。
しかし・・・
「ぶっちゃけよくわからん(・ω・;)」
こんな特殊な武器の構造なんてケタにはサッパリわからなかった。
とりあえず、なんとか装填しようと試みてみたが・・・
「あれ?なんで部品が増えるんだ?(^^;)」
やはり、わからない。

「どわっ!(・皿・;)」
ランチャーに集中していたケタに、バゥが不意に木々の間から現れ、飛び掛ってきた!
しかし、すぐさまシリアがバゥをショットガンで撃ち砕く。

「あーもー!わからないんなら誰かに渡せばいいでしょ!」
シリアが両手の塞がっているケタを守るようにそばに立ち、叫んだ。







どなたか、我と思うかたはケタからドリルランチャーうけとって、
体毛のはげたところ狙って、倒すか、大ダメージ与えてくれませんか?


[No.10876] 2006/04/26(Wed) 22:47:13
softbank220060180225.bbtec.net
「レジスタンス (No.10876への返信 / 2階層) - ロビンソン

日本 東京


ここに猟銃を扱っている一人の男がいる。名前は「ユウト」・・・
彼は


[No.10879] 2006/04/26(Wed) 23:53:21
p18227-adsao01tenjmi-acca.fukuoka.ocn.ne.jp
「レジスタンス」 (No.10879への返信 / 3階層) - ロビンソン

日本 東京


ここに猟銃を扱っている一人の男がいる。名前は「ユウト」・・・
彼はこの東京で生まれ育ち、ここ以外での生活は耐え難いものであった。だが、現実を見れば巨大生物が動き回り、瓦礫の山だけがある始末である。そんな彼はある自由と未来の為に立ち上がった。
店のショーケースの中にあるショットガンとともに・・・


ユウトはまず、安全な所に避難した。

そこは、地下の下水管理施設である。かなりの年期が入っており所々、隙間風が入ってきそうな穴がある。彼は文句一つ言わず、そこを拠点に物資を置き始めた。そして、おもぐろに取り出した地図を片手に呟いた。
「仲間が必要だなぁ・・・」
顎をさすりながら考えた。
ひたすら考えた結果、警察署を奪還する事にした。あそこには、まだ、数人の生存者がいて、大量の弾薬がある。

ショットガンを肩にかけ、下水道を進んでいった。
昔、配管工であったユウトは地下の道筋が手に取るように分かる。マンホールがどこに繋がっているのかさえ・・・

警察署の前のマンホールまで来た。
両手でマンホールの蓋を数cmだけ浮かせ、周りを見渡した。よかったことに巨大生物はおらず、警察署まで直行できる。重いマンホールの蓋をかっ飛ばし、警察署に全力疾走した。
「ハァハァ・・・走るのなんて嫌いだ・・・」
などと、悪態を吐きながらもなんとか着いた。

警察署は数箇所、落石をしたみたいな所があったけど、相当な耐久力を持ってそうだった。彼は中に入って行った。







初めましてロビンソンです。いつも見ていますけど、やっぱ書くのは難しいですね。前のはミスですOTL
皆、EDF隊員の事ばかり書いているので市民のレジスタンス活動みたいなものを書きました。
あんま、ツッコミはしないでください。


[No.10880] 2006/04/27(Thu) 00:18:09
p18227-adsao01tenjmi-acca.fukuoka.ocn.ne.jp
チャンス到来 (No.10880への返信 / 4階層) - jagaimo

アレックスは木々の間を駆けながら、巨大バゥに対して正確な射撃を加えていた。

つい先ほどアリアスにザコを任せた、といわれたが、巨大バゥのターゲットにされているアレックスには到底ムリな話だった。
巨大バゥが腹を持ち上げ、その先端がわずかに痙攣する。糸を吐き出してくる前兆だ。

アレックスはすぐさま自分の体が隠れる程度の木の幹にへばり付き、やり過ごす。
と、後ろで爆音がした。
音からすると、かんしゃく玉を同時に起爆させた爆音のようだが、はたして何十発も一気に爆発させることができるのか?

アレックスはちらりとバゥを確認する。
すると、巨大バゥは体の一部から紅蓮の炎を揺らめかせ、次の瞬間に放たれた銃弾をその焼け跡に受けて悲鳴をあげていた。

―――お!チャンス到来かな?

アレックスは昔見たSF映画のように、腰ダメにAS−22RLRカスタムを乱射しながら「やあああbjはbckdjびうっっΣ( ̄д ̄)ノノ」と意味不明な叫びをあげた。
AS−22RRを上回る秒間80発の速度で高速射出された無数の弾丸は、すこしばかり外れてはいるものの確実に毛の抜けた部分へ吸い込まれていく。

苦痛に身をよじった蜘蛛は、後ろを振り向き、アレックスを「見た」
いや、実際には分からないのだが、明らかにその赤い眼球から憎悪の念が感じ取られた。

次の瞬間、巨大バゥは全方位に向けて、すさまじい量の糸を乱射してきた。

「!」

アレックスは咄嗟に木の裏側へ隠れる。

なんとかやり過ごせた。しかし、隠れている木の両サイドに糸が張り巡らされ、身動きができない。

「大丈夫ぅ?アレックス」
アレックスは聞き覚えのある声にはっと顔をあげる。
すると、木の上にルミが立っていた。
ルミはアレックスが何か言う前にレイピアで糸を断ち切った。
「もうすぐアリアスがアレを撃ってくれるから、せいぜいガンバ」

アレ、ってなんですか?と聞く前にルミはサンダーボウ20Rを撃ちかけ始めた。
アレックスは言葉をのみこみ、弾倉を取り替えると、また巨大バゥに向けて射撃を加えた。



ロビンソンさん、始めまして、よろしくです^^
気づけばドリルランチャーを取りにいけるキャラがいなかったですw


[No.10882] 2006/04/27(Thu) 21:25:22
fw1.tcn-catv.ne.jp
「迫る死の影」 (No.10882への返信 / 5階層) - ケタ

東京EDF本部


作戦指令室へと移動したイヤーナは、司令官のイスにふんぞり返っていた。
いつもはローズが座り、凛とした雰囲気が司令室に漂うのだが、
イヤーナの場合はなんの威厳も感じない。
それに気付かないのは、当の本人だけである・・・。
「マラカ。アルマゲドンクラスター改の様子はどうなっている?」
足を組み、ニタニタと不快な笑みを浮かべてマラカ副官に尋ねた。

「はぁ。試作品ゆえまだ時間がかかるようです。発射にはあと1時間は・・・」
「駄目だ。30分で終わらせるように指示しとけ」
マラカの言葉を一蹴したイヤーナが葉巻を取り出し、火をつけた。

もはやこれ以上時間稼ぎはできない・・・
マラカ副官は胃がキリキリと痛み、顔をゆがめていた。





ドリルランチャーはうけとる人がいなければ、K.Mにでも撃たせるかな。
ロビンソンさんようこそー


[No.10883] 2006/04/27(Thu) 23:13:46
softbank220060180225.bbtec.net
「常識破り」 (No.10880への返信 / 4階層) - ロビンソン

東京 警察署内


辺りは散乱していた。巨大生物の酸を交わそうと立てたのか分からないがロビーは金属性の机や本棚などが入り組んで、配置されている。
「酷いもんだ・・・」
と、さらなる怒りを覚えロビーを立ち去っていく。
警察署内は不気味な程に静まり返っており、外の風の音がビュービュー聞こえるし、EDF隊員の銃声も聞こえる。彼の胸の鼓動は高まっていた。無理もない、いつ巨大生物が現れ、死んでしまうか分からない。だが、彼の手に持ったショットガンが緊張を和らげていた・・・

ユウトがまず調べたのは地下の留置所だった。人しか入れない地下には巨大生物が攻めてこれないと考えたのだ。だが、その常識を打ち砕く光景が目に入った・・・
なんと、牢屋の横に大きな穴が開いており、留められていた人は酸で見る姿が無くなっていた。
「嘘だろ・・・やつらに俺達の常識は通用しねぇのか・・・!?」
次の瞬間、巨大生物が突如と現れ、ユウト目掛けて酸を吐いてきた。
「くそやろぉ!!」
憤怒との表情をあらわにし、ショットガンを撃ちまくる。弾は硬い甲殻を突き破り、体液が噴出した。
巨大生物は息絶えていく。

「くそ!!一昨日きやがれ!!」
死体に唾を吐き、上階に向かった。
上階はあまり、荒れておらず、至って平然であった。

二階に着いた。ここには人っ子一人いない。時計の音が聞こえてくる。
ユウトは一つ一つの部屋を調べ回っていき、同時にマグナムやアサルトライフルなどの特殊部隊が使うと思われる銃を回収していった。
銃を回収している途中、前の机の方から「誰かいるのか!?居るのなら助けてくれ!!」と言う声が聞こえた。銃の回収をやめ、前の机に行ってみた。
そこには、足を負傷したEDF隊員がおり、銃を構えていた。
「あんた・・・EDFか!?」
「そうだ、あんたは見たところ市民と見えるが、なぜ銃を持っている?」
ユウトは戸惑いながらも、
「俺は猟銃店を経営しているんだ。俺も戦いたくて店の銃を持ち出してここまで来た」
と、言った。

隊員は納得したらしく銃を下ろした。
「レジスタンスってやつかな?まあ、いい。頼みがある。俺をここから安全な場所に連れ出してくれ」
ユウトは何も言わず、隊員と肩を組み、歩いていった。







今日は眠いからこれでおしまいです。
こういう負傷兵を仲間にするのもいいかもしれない。


[No.10884] 2006/04/28(Fri) 00:19:08
p7214-adsao01tenjmi-acca.fukuoka.ocn.ne.jp
馬鹿、参上!! (No.10883への返信 / 6階層) - ヘリ兵士

大森がEDF本部でイヤーナともみあってから、15分が経過した
名も知らぬ顔も知らぬ正義の人からバイクを借りて(路面に放置してあったのを盗んだ)、樹海にたどりついた大森は響き渡る銃声に樹海にいる隊員の多さを感じた
(ここにいるすべての隊員を、俺は死なせはしない)
大森は決意表明すると、耳をすませた
一番近い隊員の居場所を割り出すためである
銃声、砲声、バゥの奇声、そして……
「助けて、大森」

シリアの声!!!!!!

大森は一瞬だけ愛の力で聞き取れたシリアの声に向かい、全速力で走った
実際はシリアは「あーもうわからないなら誰かに渡せばいいでしょ」と言っていたのだが、大森には助けを求めるシリアの声にしか聞こえなかった(しかもなぜか自分に)
シリアよりも近いところに隊員はいたが、大して距離はなれてい無かったのでシリアの方を大森は選んだ
無論いくらSS対人特殊部隊隊員大森連也でも素手でバゥに勝てるはずは無く、ここで樹海に入る事はどう考えても自殺行為以外の何物でもない
それでも大森は樹海に入っていた
そんな大森の勇気が奇跡を起こしたのか、それともただの偶然か、一度もバゥに遭遇することなく、快調に走る事ができた
そして

「シリアさん」
「げ……、あんたは……」
「大森、助けに来てくれたのね」(大森の妄想)
愛しのシリアがそこに立っていた
激しい戦いでボロボロになったボディーアーマーと傷がとても痛々しい
周囲に他にも隊員はいたがそんな物今の大森には見えてない
「あんた、なにその格好、死にたいわけ?」
「シリアさん、一体誰がこんな事を」
「(また話聞いてないし)あんたの後ろにいる奴よ!!」
「大森、危ないわ後ろよ」(妄想)
後ろを振り向く大森、そこにはあの巨大なバゥが……
「シリアさん、こいつはどうやら俺の出番みたいですね」
「アーマーも武器も無い奴に出番があ……」
大森は瞬時にシリアを抱えてその場から飛びのいた
「彼女を頼む」
近くにいた曹長の階級章をつけた男にシリアを真に不本意ながら預け、巨大バゥと相対する
「ねえ、あんた名前知らないから馬鹿て呼ぶけど馬鹿、やめた方がいいわよ、本当に死ぬわよ、あんたが勝てるなら私達は苦労…」
「シリアさん」
「何?」
「私はあなたのために戦います」
そう言うと、大森は一直線にドリルランチャーを抱えためがねの隊員へ向けて走った
めがねの隊員がぎょっとする
名前は確かカタだかキタだか言ってたがそんなのはどうでもいい
「借りるぞ」
大森はカタだかキタだかからドリルランチャーをさっさと奪い去ると、あっという間に装填した
これの使い方はアメリカにいたころヘリにメールで強力な武器の使い方をおぼえておいて損はないと教えてもらっていた
他にもほぼ全て、ペイルの兵器にいたるまで大森は使い方を知っている
呆然とするカキタに「援護頼む」とだけ言って、巨大バゥに向けてドリルランチャーを構えた
「砕け散れ!」
「!待て、そいつの装甲はそれじゃ破壊できない」
カタの声で撃つのをやめる



なんかすごい展開ですいません


[No.10885] 2006/04/28(Fri) 01:28:25
i219-165-182-201.s02.a015.ap.plala.or.jp
Re: 馬鹿、参上!! (No.10885への返信 / 7階層) - ケタ

樹海


突如現れたEDF隊員らしき男が、ケタからドリルランチャーをひったくり、
すぐに装填した。
そのまま、巨大バゥに向け、発射しようとする・・・。

「よせ!まともに撃っても効かない・・。
やつの一部に体毛のはげた箇所がある。そこをうまく狙ってくれ!(・・;)」
ケタの声に、大森が目を細め、巨大バゥの巨体をみつめた。
たしかに、体毛がはがれ、火傷のような傷がみえる。

「わかった、あそこにぶちこめばいいんだな!?」
大森が再び巨大バゥに向かって突進していった。


[No.10888] 2006/04/29(Sat) 17:12:57
softbank220060180225.bbtec.net
「援護」 (No.10888への返信 / 8階層) - syo

巨大バゥが糸を乱射し始めたことにより、ハヤ・ハシ・レイナの3人は苦戦を強いられていた。

「いい加減くたばれやぁ!!」
怒鳴りながらハシがガバナーを発射するが、弾は当たることはなく、張り巡らされた糸に当たって爆発した。
「くそっ!何か打開策はないのか!」
「とにかく、毛を焼いて!少しでもダメージを与えるのよ!」
そういって戦闘を繰り広げているとき、反対の方角から男が一人、アーマーも着ずに、随分大きな銃を抱えて走ってきた。

「ん?おーい、あんた誰だ!」
ハヤが叫ぶと、男も叫び返してきた。
「大森だ!シリアさんの為に奴を倒しに来た!」
「誰?」
「とにかく、これを打ち込めば奴を倒せるかも知れん!」
「何!それを早く言え!おい、全員で大森を援護するぞ!」
「「了解!!」」
ハシの指示で、全員が大森を援護すべく、行動を開始した。
レイナは後方から来るバゥに備えてサンダークラスターを投げつけ、ハヤとハシは、接近して巨大バゥの注意を引きつけながら、ガバナーを撃ち込んで硬い毛を燃やして落としていく。

「ハシ、糸来るぞ!右だ!」
「おう!!ハヤ、足に撃て!大体の生物は足に神経が集中してるもんだ!」
ハシとハヤは、お互いに声を掛け合いながら、絶妙のコンビネーションで攻撃をかわし、弾丸を当てていった。

「大森、走りなさい!後ろは任せて!」
レイナは大森に指示を出すと、後ろから迫り来るバゥに照準を合わせ、サンダースナイパーの引き金を引いた。
あっという間にバゥが吹き飛び、その閃光が木に当たり、跳ね返って違う蜘蛛にもダメージを与えて殺していった。



とりあえず大森はこっちに来させました。
ドリルランチャーの表現は、私はそのときいなかったので誰かにお任せします。


[No.10889] 2006/04/29(Sat) 19:33:14
19.44.205.61.west.flets.alpha-net.ne.jp
「合流」 (No.10889への返信 / 9階層) - あろんα

巨大バゥに近付いた二人は、改めてその大きさを実感させられた。
「・・・」
そのあまりの迫力にウスイは武器を構えることもわすれて立ち尽くしていた。
─こんな奴が日本にいたなんて・・・
おそらくこの化け物と戦っている人間は一人残らずそう思うのだろう。

「おい!早く行くぞ!」
カツはピクリとも動かないウスイに呼びかけたが、動く気配は全くない。
「何やってんだ!殺されるぞ!おい!」
こいつの迫力に気圧されるのもわかるが、早くしなければまとめて殺されかねない。
「いつまで立ってんだよ!早くこ─うぉっ!」
突然目の前にバゥが現れた。そうだった、こいつらもいるのか・・・
ショットガンで即座にバゥを粉砕したカツは、強行策に出た。

「さっさとしやがれぇ!」
カツは心の中で舌打ちしながら、全力でウスイの背中を蹴り飛ばした。
カツの怒声で我に返り、振り向きかけたウスイは、そのまま宙を舞った。
ひょっとしたら骨が折れたかも知れないが、殺されるよりははるかにましだ。
もう何発か蹴りたい衝動に駆られたが、そんなことをしている暇はなかった。
ついでに、思い切り蹴りすぎて痛い足を押さえる暇もなかった。
さっき殺したバゥのせいで─それとひょっとしたらさっきの怒声で─こちらに数匹のバゥが向かってきていた。

─6・・7・・・8!
一目見て直感的にバゥを数えたカツは、腰のニューナンブ(改)を抜いた。常に二丁持っていて本当に良かった。
直ぐに狙いを定めたカツは、引き金を引いた。
頭部を貫かれたバゥは即死したが、他の奴らは直ぐに散開して、包囲し始めた。
「まずったな・・・手間かかりそうだぜ」
カツはすばやく辺りを見回し、使えそうな場所はないか探してみた。
辺りは木々が茂っているので、こちらの方が有利だ。
適当な場所に飛び込もうとしたその時、巨大バゥと、2、3匹のバゥが同時に攻撃し始めた。
「どわっ!」
間一髪で糸を避けたものの、他のバゥも一斉に攻撃しようとしている。
─やべ・・・

自らの死を悟った瞬間、突然目の前にいたバゥが息絶えた。
突然の事に一瞬戸惑ったバゥ達の隙をカツは逃さなかった。
本人も何が起こったのかはさっぱりだ。
だが考えるより先に体が動き、飛んでくる銃弾と協力してバゥを倒していった。
「ふぅ・・・」
ひと段落して─巨大バゥはいるが─安堵の息をつきながらさっき銃弾の飛んできた方を見ると、ぽかんと口を開けたウスイがいた。
「ありがとな、助かった」
「ああ・・・」
新しい銃の性能に驚いたのだろう、相変わらずぽかんとしている。
その時巨大バゥにギガンテスの物とは多少違った雰囲気の砲弾が当たった。
「クラに感謝するんだな」
ニューナンブをしまったカツは、ショットガンの弾を確認しながら言った。

「取り敢えず倒し方がわからん事にはどうしようもない。誰かに聞こう」
ウスイはそういいながら他の隊員を探した。近くで銃声がするから必ず誰かしらいるはずだ。
「めずらしいな。まともだ」
カツも敵の動きに注意しながら隊員を探している。
「うるせえ。俺だってEDFの看板背負ってんだ。そこまで馬鹿じゃ─あ、いた!」
隊員を見つけるなり走り出したウスイは、その顔に見覚えがある事に気付いた。
─あのどことなく印象に残る顔は・・・誰だっけ?

結局名前を思い出せずにその隊員─ケタだった─のとこまで着いてしまった。
「えっと、その、おひs─」
「お久しぶりです。ケタ伍長」
あとから追いついたカツに先を越されたウスイは、そのまま黙ってしまった。
「えっと・・・」
「福岡で一緒だった、カツとウスイです」
「お久しぶりです」
どさくさにまぎれてウスイは挨拶をした。そうか、ケタさんか・・・
「ああ、あのときの。どうも」

「あれ、どうしたらいいんですか?」
カツがちらと巨大バゥを見ながら聞いた。
「毛の焼け落ちたところに、ドリルランチャーを叩き込むの」
側にいた女性隊員が答えた。
「ドリルランチャー・・・?ああ、なるほど」
実物は見たことがないが、名前を聞けば想像はつく。
「託すしかないか・・・」
カツは顔も名前も知らない隊員の成功を祈った。


相変わらず長いな。
ケタさん、勝手に合流してしまいました。
迷惑だったら編集しますので言ってください。

ロビンソンさんようこそ〜


[No.10891] 2006/04/30(Sun) 00:05:40
3dd52131.catv296.ne.jp
一撃!! (No.10891への返信 / 10階層) - ヘリ兵士

その場にいた全ての隊員が自分を援護して、自分に期待してくれていた
それが嬉しくあり、それでいて失敗は許されないと言うプレッシャーになった
全ての神経を敵の攻撃に集中する
雑魚バゥの攻撃を避け、巨大バゥへ接近する
チャンスは一回
少しでも離れて撃てば、失敗する可能性がある
そして巨大バゥが大森に向けて糸をはなった
その瞬間大森は加速して、巨大バゥに肉薄する
ざら、っともぶわっともいえない感触の皮膚を巨大バゥはしていた
ドリルランチャーをバゥの傷口に当てる
ためらわす、引き金を引いた
キュイイイイインと言う嫌な音と共に、ドリルが巨大バゥの体に入り、バゥの紫色の血が噴水の様に吹き出た
バゥの絶叫がとどろき、前足で腹を殴られ、吹っ飛ばされる
地面に落ちるとすぐに数人の隊員が大森の元に来て、守るようにして取り囲んでくれた
一瞬今までの疲れで激しく眠くなるが、全ての精神力を動員してそれを押さえ、声を限りに叫んだ
「バゥはいい、さらわれた人を救出しろ!イヤーナはアルマゲドンクラスターで樹海を攻撃する気だぞ!!」
周囲の隊員達が呆然とする


[No.10892] 2006/04/30(Sun) 12:04:24
i219-165-182-201.s02.a015.ap.plala.or.jp
「イヤーナの狂気」 (No.10892への返信 / 11階層) - ケタ

樹海


体毛のはげた部分に押し付けるようにして放った大森のドリルランチャーは、
巨大バゥの皮膚を貫き、その内部で爆発した。
巨大バゥの絶叫が響き渡り、糸を噴射する穴から糸ではなく、
紫色の体液を噴出しながら、ゆっくりと地面に倒れ、動かなくなった。

これで、助かった・・・。
みんなが歓声をあげ、大役を果たした大森に駆け寄る。

・・・しかし・・・。

「まだだ!イヤーナはアルマゲドンクラスターで樹海を攻撃する気だぞ!!」
大森のその言葉に、その場にいた全員に戦慄が走る・・・。

「アルマゲドンクラスターってアレか?ペイル装備の最強とかいう」
「どうもそいつの試作改良型らしいんだ」
ウスイの言葉に大森が、答えた。

「アルマゲドンクラスターか・・・(・ω・;)」
実物は見た事ないが、その超兵器の事はケタも知っていた。
クラスターユニット射出後、空中から下方に向かい膨大な熱線を照射し続け、
全てを焼き払う特殊兵器である。

「とりあえず通信入れたら?いくら馬鹿大佐でも敵がいないとわかれば、
そんなモン撃たないでしょ」
シリアの言葉に大森が顔をあげた。
バゥ自体はまだ樹海に何匹もいるだろうが、ボス格である巨大バゥはもうないのだ。
たしかに、そんな兵器を使うまでもない。

「さすがシリアさん!可愛いし頭いい!」
「・・・どうも」
冷めた表情のシリアを尻目に大森が通信器のスイッチを入れた。


・・・

・・・


EDF本部作戦司令室

「イヤーナ大佐!樹海にいる隊員より通信!
潜んでいたバゥを撃破し、多数の行方不明者を発見とのことです!」
オペレーターの言葉にマラカが表情を明るくする。
これでアルマゲドンクラスター改を使用する必要もなくなるな・・・そう思った。

だが・・・。
「アルマゲドンクラスター改の発射準備は完了したのか?」
イヤーナの言葉に司令室が静まりかえった。

「あ・・。はい、ですがもうその必要は・・・」
「お前は余計な事を考えないでいい!早く発射しろ!!」
マラカが・・・いや、司令室の全員が唖然とする中、イヤーナは続ける・・・。
「あんな反逆者どもの戯言に踊らされるな!早く樹海を焼き払い、平和を取り戻すのだ!!」
「・・・は、はい」
もはや、イヤーナには何を言っても無駄だろう・・・。
マラカは覚悟を決め、アルマゲドンクラスター改の発射の合図を送った・・・。

マラカが発射の合図をしているのを、見つめながらイヤーナは内心笑っていた。
(これで私に逆らった奴らを一掃できる・・。
行方不明者や無断出撃の隊員の居場所などいくらでも改ざんできる。
この出世を足がかりに、いつかローズの小娘を蹴落としてみせるぞ)

もはやイヤーナの表情は狂気に歪んでいた・・・。


[No.10893] 2006/04/30(Sun) 15:06:21
softbank220060180225.bbtec.net
「仲間」 (No.10884への返信 / 5階層) - ロビンソン

東京 警察署


一人のEDF隊員を救い上げ、警察署を出ようとしたその時、目の前には無数の巨大生物が待ち構えていた。
「残党がいやがったか・・!」
ユウトがショットガンを構えた。
「準備はいいか?」
負傷したEDF隊員に顔を見合わせ、呟いた。
「へっ!こんなやつら左手で勝てるぜ!!」
「負傷兵がいきがってんじゃねぇよ」
二人は顔を上げ、銃を乱射した。

銃弾は巨大生物の甲殻を貫き、命を奪った。だが、敵は怯むことを知らず、強酸を噴出してくる。肩を組んている二人は同時に軽いステップで酸を交わし、反撃にでた。
「霧がねぇなぁ・・・これを使うか・・・」
隊員は胸に着けてあった手榴弾を取り、ピンを抜いた。それから三秒ほど持ち、狂気の巨大生物に向かって投げた。

爆発は凄まじく、20m範囲もの大爆発を起こし、爆風が二人を押し倒した。
辺りの巨大生物は一撃で吹き飛び、手足の肉片が飛び散っていた。

「ところであんたの名前は?俺はユウトだ」
銃を肩に掛け、隊員は言った。
「俺はカトウだ」
カトウはユウトに向かって手を出した。
相手を信頼したユウトはカトウと堅い握手をした。
そして、近くのマンホールに行った。


[No.10894] 2006/04/30(Sun) 23:20:19
p8245-adsah05tenjmi-acca.fukuoka.ocn.ne.jp
アイツの処世術 (No.10893への返信 / 12階層) - jagaimo

「バゥはいい、さらわれた人を救出しろ!
イヤーナはアルマゲドンクラスターで樹海を攻撃する気だぞ!!」
突然現れ、突然バゥを倒した男の言葉に、サエのおぶったアリアスは呆然となった。

どういうことだ?
まだ不安定で威力も測定できていない試作改良型を、
たった一つの巨大生物の巣に撃ち込んで何になる?

それにここは、今は廃れているとしても、
富士の樹林という観光名所&人々が眠る神聖な場所(?)だ。

実験ならもっと別の場所があるはずだ。
そんなことをしたらEDFに対する反発の声も当然出てくる。

「うう・・・」
背中のサエが苦しげに唸った。
サエはバゥの糸による毒と、木に引っかかった時の――ぶつかったと言った方がいいかもしれない――衝撃でダメージを負っている。

「サエ、大丈夫か?」
アリアスはサエを気遣うように言った瞬間、軽くめまいを覚えた。

木の上でサエをかばいながら戦い、終いにはムカデが出現したときに使った、
あのルミ特製高威力弾丸を使用してまで守り抜いたのだ。
おそらくは集中のし過ぎだろう。

「アリアス・・・・・・。イヤーナは・・・」
「え?」
イヤーナなら基地だけど・・・などと生真面目に答えようとしたところ、
サエが続けていった。
「イヤーナは・・・私たちを消すつもりだよ。
・・・ここに・・・敵がいなくても、アレを撃つわ」
「え・・・?」
「邪魔な人物は消す・・・。アイツの生き方だ・・よ」
サエは以前、イヤーナの経歴をデータベースにハックして見た事がある。

と、いうことは・・・
今、大森が通信機で報告しているが、そんなことをしても止められないということだ。
「に、逃げるぞ!」

アリアスは切羽詰った声で叫んだ。



忙しくて久しぶりの投稿・・・。


[No.10895] 2006/04/30(Sun) 23:41:11
fw1.tcn-catv.ne.jp
「絶望」 (No.10893への返信 / 12階層) - ケタ

「・・・イヤーナめ!」
大森が通信機を地面に叩きつけ、踏み潰した。
その様子に状況を察したまわりの隊員の顔が曇る。
「そのアルマゲドンクラスター改ってのは威力はどの程度なんだ?」
「いや、それは俺もよくわからないんだ」
ハシの言葉に大森が首をひねる。

「あ、いや、もしかしてハッタリだったのか?」
大森が自分に問い掛けるように呟いた。
イヤーナをおいつめたあの状況で聞いた話である、
大森を動揺させ、切り抜けるためについたハッタリという可能性もある。

だが、確信を持てない大森にアレックスが釘を刺した。
「いや、アルマゲドンクラスターの改良試作品は間違いなく存在する。
まだ問題点が多すぎて一般には公開されていないだけなんだ」
「お前、なんで知ってるんだ?」
アリアスの言葉を無視し、アレックスは続ける。

「改は、ペイルウィングの装備品じゃない。威力を重視したために、
携帯できるようなサイズじゃないらしいんだ」

「俺も知ってる。たしか、基地から発射するタイプだ。
ロケット噴射で目標地点まで飛ばし、ユニットを切り離し投下。
ユニットがある高度まで落下すると発動する仕組みらしい」
アレックスの言葉に、森の間から現れた吉冨が続ける。

「計算上の威力しか知らんが、樹海が消滅するのは保障するぜ」
吉冨が空を仰ぎ、呟いた。

「とにかく一刻も早くここから離れるしかないか」
「間に合わないわよ・・・。それに繭にされてる人達はどうするの」
K.Mの言葉にシリアがうつむいて答えた。

・・・

一同に重苦しい空気が流れる・・・。
死ぬ思いで巨大バゥを倒したというのに、仲間に焼き殺されるというのか。
絶望感漂う中・・・ケタが口を開いた。

「K.M。スナイパーライフル片方貸してくれない?(・ω・)」
「あ?おう、ほら・・・」
ケタの思いもよらない一言にK.Mがキョトンとして、背負っていた方の
スナイパーライフルをケタに渡す。

「お前・・・まさか」
「ん。アルマゲドンクラスター改とかいうやつ、撃ち落とす(・△・)」
一同が唖然とするなか、ケタが黙々とスコープをいじり、
倍率を最大まで調整する。
「シーリウ・アークソルムって知ってる?(  )」
固まっている隊員達にケタが独白するように口を開いた。

「隊長は最後まで諦めず、自分が死んでまでも俺達を助けてくれた。
だから俺も諦めるわけにはいかないのよね・・・(=ω=)」


・・・

・・・


青森EDF隊 武器開発研究所

格納庫が展開し、中からいびつな形のミサイルが姿をあらわした。
そしてミサイルに括り付けられるような形でクラスターユニットが接続されている。

轟音と、白煙を残し、アルマゲドンクラスター改が樹海に向け発射された・・・。







次回で、とりあえずの終わりかな?


[No.10896] 2006/04/30(Sun) 23:46:06
softbank220060180225.bbtec.net
「静かなる樹海」 (No.10896への返信 / 13階層) - ケタ

樹海


ケタの言葉につられ、多くの仲間達がスナイパーライフルを手に、調整をしている。
いつ、どこからくるかもわからないアルマゲドンクラスター改を撃墜するなど、
可能性としては0に近い。
だが・・それでもやるしかなかった・・・。

「ケタ。どうしたの?」
「いや、なんか集中できなくて(−−;)」
スナイパーライフルを手にどこか落ち着きのないケタにシリアが話し掛ける。
緊張するのも無理もない。
もし撃墜に失敗すればみんな死んでしまうのだ・・・。
そんな様子のケタにシリアは優しい顔で隣に座り、
そして自分が武器庫からもってきた、シーリウの形見のSG99をケタの首にかける。

「シリア・・(・ω・)」
「私には反動が大きすぎてきついわ。それにあんたのが似合ってるよ」
そう呟いて、腰につけていたアサルトライフルを手に取った。
シーリウ隊長のショットガンが戻ってきた・・・。
それだけの事でケタから緊張は消え、心が落ち着いくのを感じた。

「ケタ、自信はあるか?」
数メートル横でスコープを覗いていたK.Mが不意にケタに話し掛けた。
K.Mの言葉にケタは少し考えたあと・・・軽く親指をたて、
その様子にK.Mが不敵に笑う。

「俺はいつも一人で戦ってきたが・・・お前らとなら終わるのも悪くない」
「なにガラでもない事言ってんだ(^^;」
「そうだな・・・」
K.Mとケタ、シリアが軽く談笑していた時・・・アリアスの声が響いた!

「来たぞ!!アルマゲドンクラスター改だ!!」
その言葉に全員が空を見上げた!
木々のあいまから確かに白い煙を尾に引いてなにかが飛んでくる!!

ケタが、K.Mが、ハシが、アリアスが、ウスイが次々にスナイパーライフルを持ち上げ、
スコープを覗き込んだ。

ケタ達のはるか上空で、ブースターからクラスターユニットが切り離され、
パラシュートでユラユラと降下しはじめる!

「うぉぉぉおおおお!」
地上から一斉にスナイパーライフルの銃弾がクラスターユニットに向け、
発射された。


・・・

・・・


EDF本部作戦司令室

イスにふんぞり返ったイヤーナが、不快な笑みを浮かべ、
大スクリーンを見つめている。
スクリーンには樹海のリアルタイムの映像が流れていた・・・。

しかし・・・

「おい・・・。どういうことだ!?」
憤慨したイヤーナが近くにあったイスを蹴飛ばし怒鳴った!
アルマゲドンクラスター改が発射されたというのに、樹海には何も変化がない!
わけがわからずイヤーナはあたりに怒鳴り散らしていた、

その時・・・

「そんなに樹海を焼き払いたいか?仲間と共に・・・」
司令室に凛とした声が静かに響き・・・、イヤーナが振り返った。

「ローズ・・元帥・・・。いつ日本に・・・?」
唖然とするイヤーナにローズが静かに歩み寄る。
気品を威厳を備えたローズの視線は凍りつくような冷たさでイヤーナを射抜く・・・。
その迫力にイヤーナは後ずさり、たじろいた。

「アルマゲドンクラスター改は、遠隔操作で緊急停止させた。
ギリギリだったがな」
ローズがチラリとマラカの方に目をやる・・・。
マラカが暗号でローズに日本の状況を伝えてなければ、
ローズがこんなに早く日本に戻ってくる事はなかっただろう。

「私のミスだ。短い期間だからといい、貴様のような男にEDF隊を
任せてしまった・・・」
「それはどういう意味だ!私は日本をエイリアンから守ろうと尽力しているだけだ!」
ローズの言葉にイヤーナが顔を高潮させ、怒鳴り散らす。
しかし、ローズは顔色1つ変えずにイヤーナを見つめていた。

「貴様の指揮は下の下・・・。自分の保身しか考えず、
そのために仲間すら焼き殺そうとする。許すわけにはいかん」
「ローズ・・・!・・・ぐはっ!!」
再び怒鳴ろうとしたイヤーナの顎にローズの蹴りが、炸裂し血の泡を吹いて倒れた。
長い髪をなびかせてローズが、倒れたイヤーナを冷たく見下ろしていた・・・。


・・・

・・・


樹海

「おい・・・いくらなんでももう大丈夫だよな??」
空を見上げていたウスイが呟いた。
落下していたアルマゲドンクラスター改にスナイパーライフルの狙撃を行ってから、
10分はたっていたが、一向に熱線が降り注ぐ様子はない。

「やったぜ!なんとかなるもんだ!!」
「クク・・・さすがに冷や冷やしたぜ・・」
アリアスとK.Mが手を高々と上げ、パーンと手を叩いた。

テンションのあがったルミが誰彼構わず抱きついてまわり、
ハシやハヤが雄たけびを上げる中・・・
不意に通信機がなった。

pipipiii

みんなが静まり返る中、通信機は静かになり続けている。
「チ、イヤーナめ。今度はアルマゲドンクラスター壊した罰とか
言い出すんじゃねぇだろうな!」
ジレた大森が、みんながみつめる中、通信機を取りスイッチを入れた。

「てめぇこの野郎!!これ以上ざけた事言ってっと、ケツに銃突っ込んで、
ぶちかますぞ!!」
散々フランストレーションを溜めていた大森が通信機に向かって、
力の限り叫び・・・、
[・・私はそんな趣味はないんだが・・]
通信機から聞こえてきた女性の声に、目を丸くして凍りついた。

少し間をおいたあと、通信機から再びローズの声が聞こえてきた。

[こちらローズ元帥。
イヤーナ・メッチャ大佐は逮捕し、後、軍法会議にかける。
いまそちらに救助隊と最寄のEDF隊員を派遣した。
君達は彼らと合流後、行方不明者の救助に参加しろ]








とりあえず巨大バゥ編終了!
まぁ、このあと後日談を少しやりますが・・・。

俺がしきっていながら、仕事上なかなかかきこめずにストレスたまってなかったかな、
作者のみなさん(^^;
申し訳ない。

ちなみにイヤーナ大佐は使ってて面白かったなぁ・・。


[No.10899] 2006/05/02(Tue) 01:07:11
softbank220060180225.bbtec.net
陰謀と愛と裏切りと… (No.10899への返信 / 14階層) - ヘリ兵士

「それじゃ俺はこれで」
大森はそれだけ言うと、走り出した
「え、ちょ、どした?」
大森の突然の行動をケタが尋ねる
ケタの想像だと、このまま「シリアさ〜〜〜んやったね〜〜〜」などと叫びながら喜び狂うはずだったからだ
「色々あるんだよ、シリアさ〜〜んもう会う事無いと思うけどお元気でね〜〜〜ん」
大森の声が走り去っていった木々の向こうから聞こえてきた
「結局なんだったのかしら、あいつ」
シリアが狐につままれた様な顔をしていった
「そういえば名前も聞いてなかったな」
K・Mが大森の去った方向を見ながら言った
「別に興味ないし」
シリアのドライな言葉に、側で聞いていたウスイやアリアスは命がけで樹海に来ただろうにその評価がこれである大森を少し哀れに思うのだった


「イヤーナが消えた、計算どおりだな」
今までとは比べ物にならないくらい穏やかな顔をしたマラカだ自室で「勝利の美酒」を飲みながら呟いた
「これで私が大佐、馬鹿が上司で助かった」
胃の痛みはすっかり消えうせ、爽快な気分である
「そして…次は参謀だ」
表情が冷ややかになる
「カザー参謀に乾杯」


[No.10901] 2006/05/02(Tue) 19:34:46
i219-165-182-201.s02.a015.ap.plala.or.jp
出店 (No.10901への返信 / 15階層) - 不運な会社

EDF東京本部 
「何人ぐらい来てるのかな〜これ」

「10万人は来てるな、こりゃ」

そう言いつつ出店で綿菓子を買う前原とソフィア。大蜘蛛にさらわれた人々が無事に戻って来たので、EDFの人に無料の出店を開いているのだ。まぁそれは3万人くらいで残りはイヤーナ大佐が失脚したのを祝うEDF隊員の開いている物だった。
中にはリアルなイヤーナ大佐の銅像にナイフを投げて急所に当たったら景品ゲットとかいうゲームもあった。

「カインド達はどこだ」

「シプさんとシェラさんは[酒を1時間にどのくらいをのめるか大会]にでてるよ」

「あいつらかなりの酒好きだからな・・カインドは?」

「武器改造屋さん。威力や弾数を増やしたり防具を軽量化+防御力増やしたりするらしいよ。一番本部の近くでやってるって」

一応カインドは武器改造ができるので第63海兵隊の改造武器は全てカインドが作った物である。

「じゃあ俺達も店開くか」

「そうしよう、そうしよう」

店はあるので商品を色々置いた。たとえばイヤーナの写真(ナイフと一緒に買えば写真をつきまくっていらいら発散、嫌いな人にあげると嫌がらせになる万能(?)商品)とかイヤーナのぬいぐるみ(上と同じ)や武器類などを撃ってみたところイヤーナシリーズがバカ売れしていた・・・


[No.10902] 2006/05/03(Wed) 05:34:22
ntszok106239.szok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
「処分」 (No.10902への返信 / 16階層) - ケタ

樹海にいたケタ達にローズから通信が入り約20分後。
ローズの言葉通り、多くの救助隊とEDF隊員が到着し、
樹海のバゥの多くは駆逐され、繭にされていた人々も救出された。


東京EDF隊本部 会議室


会議室のイスにローズが座り、その前にカツ、ハヤ、アリアス、シリアが並び、
はしっこの方にケタとK.Mも並んでいる。
なぜローズに呼び出されたかは全員なんとなくわかっていた・・・。

「先に伝えておこう。
樹海に繭にされていた人は1261人だった。
その内の783人は衰弱が激しいものの命に支障はないらしい」
ローズの言葉に、会議室にほっとした雰囲気が流れる。
とりあえずケタ達の行動も無駄ではなかったというわけだ・・・。

「さて・・・命令違反等のお前達の処分だが・・・」
全員を見渡しながらローズが口を開き・・・なにやら分厚いファイルを机に置いた。
パラパラと何ページか開いてみると多く人の名前が書いてあった。
「なにこれ?」
思わず声をだしたハヤにローズがそのファイルを投げ渡す。
ハヤがファイルをめくるのを、隣にいたシリアとアリアスが覗く。

「お前達の減刑を願う署名だ。
主に救助された人達の知人が書いているが、2日でよくここまで集まったものだ」
「・・・(・ω・)」
救助された人達が命令違反を犯してまで救助してくれたハヤ達の
処分を軽くしてほしいと願い出ていたのだ。

実はケタがマザー戦の時に命令違反を犯して、第二電波障害発生装置で
奮戦した時も、嘆願書はでていたのだが、
ケタの身を案じ、EDF隊を辞めさせたほうがいいと判断したローズが、
それを仕舞い込んでいたのだ。

「今回は上官が平常心を欠いていたし、特に処分するつもりはない。
むしろ、多くの仲間を助けてくれた事に感謝している
命令違反を助長することになるから勲章や昇級させるわけにはいかないが・・」
その言葉にハヤや、シリア達の表情がやっと緩んだ。

あくまで命令違反は命令違反である。
しかし命がけで命令違反を犯した隊員達の気持ちはローズは痛いほどわかっていた。
このあたりの隊員への配慮などはさすがにローズ元帥といったところだろう。

「お前達は以上だ。下がって休め」
ハヤ、アリアス、カツが会議室を退出する中、シリアがドアの前で立ち止まった。

「ローズさん・・・ケタ達は?」
「ん、少し話があるだけだ。気になるならそこにいてもいい」
シリアは少し迷ったあと、ドアを後ろ手にしめケタ達の方に目をやった。


[No.10904] 2006/05/03(Wed) 12:40:04
softbank220060180225.bbtec.net
陰謀は続く (No.10904への返信 / 17階層) - ヘリ兵士

オーストラリア
3機のバゼラードがプロペラの風で友軍を溶解ガスから守っている
「隊長、一瞬でも疑ってすいませんでした、あなたはやっぱり、素晴らしい方だ」
コックピットでそう呟きながら、影は友軍の旺盛な長距離砲撃で次々と倒される毛虫達にヘリの上からジェノサイド砲を構えた
「ガスごと消えてなくなれ」
引き金が引かれ、光球がゆっくりと毛虫の群れに向かって進んでいく
「グッジョブ影」
ヘリの台詞が終わった瞬間、激しい爆発が毛虫型インベーダーを包み、全滅させた
地上から歓声が上がる


「……もうきなすったのかい?思ってたより早かったな」
都内のビルの一室に、大森が息切れしながら座っている
もう一人、何者かが向いに立っているが、暗闇で何者かはわからない
「罪状は?」
ちゃらけた口調で大森が尋ねる
「裏切り行為、上官、イヤーナ・メッチャ大佐に対し銃を向け、EDFに対して反逆的行動を行った」
暗闇の中の何者かは妙に高い声で言った
ボイスチェンジャーを使っているらしい
そして銃を構える
「一緒に来てもらうぞ、大森連也」
「いやだと言ったら?」
大森の頬を一発の銃弾が掠めた
「……どうしても行かねばならないのか?」
大森の問いに、闇の中の人物は無言でうなずいた
「まあ、運命って奴か、シリアちゃん悲しむだろ〜な〜」
人物に続き闇の中に消えていく大森
「ローズ元帥が死ぬんだから……」
大森の前を歩く人物が振り返り、喉についていたボイスチェンジャーをはずす
その人物は紛れも無く……
「安心しろ、誰も摩り替わったなどと気づきはしない、その女も私をローズだと思うだろう」
ローズ元帥、彼女に寸分の狂いも無く似た人物だった


[No.10905] 2006/05/03(Wed) 13:06:45
i219-165-182-201.s02.a015.ap.plala.or.jp
「復活した隊長バッチ」 (No.10905への返信 / 18階層) - ケタ

東京EDF本部 会議室


ハヤ達が退室し、会議室にはローズ、ケタ、K.M、シリアが残されていた。
先程までのローズの張り詰めるようなプレッシャーはすでになく、
なんとなく呆れたような顔でケタとK.Mを見ていた。

「んで、お前達は民間人だから処分もなにもないわけだが・・・。
K.M、どうせエイリアンと闘うのならEDF隊に入ればいいだろう?」
「よせよ。俺は軍になんか入る気はねぇ。金一封ならありがたくもらうぜ?」
ローズの言葉にK.Mが軽く笑いそう言った。

やはりK.MにEDF隊に入るつもりはないようだ・・・
地下の基地といい、K.Mの親父に関係していることなのだろうか?

ローズが髪をかきあげて、ため息をつく。
「まぁ、それならそれもいいだろう」
そして次はケタの方を見る・・・。

「ケタ。退役して2週間もたたずにコレか・・・。
私のおせっかいは意味なかったようだな」
「も、申し訳ないです(・ω・;)」
しかし、ケタを責めるローズの表情はどこか楽しげである。

ローズは改めてケタの顔を見つめた。
どこか頼りないこの男は仲間がピンチになれば、
命令も立場も関係なく、命がけで助けに向かう・・・・。
それは長所でもあり、短所でもある。

だが、効率や立場を重視する上役ばかりの相手をしているローズにとって、
目の前にいる感情的なこの男が眩しくみえてしまうのだ・・・。

「どうせ、民間人になっても、また仲間の窮地に突撃していくんだろう?
それならばいっそお前の自由に戦ってみるか?」
「・・・どういうことで?(・ω・;)」
「?」
頭に「?」がついてるケタやシリアの前でローズが立ち上がり、
ケタのすぐ正面に立った。

「・・・(=ω=;)」
身長的にはケタのが10センチ以上高いのだが、
目の前にローズが立つとそれだけで、圧倒され倒れそうになる。
そんなケタにローズがなにかを取り出し、ケタに差し出す。

「こ、これは・・!(;゚∀゚)」
ケタは差し出されたバッチを受け取ることもできず、唖然としていた。


それは・・・懐かしいバッチだった・・・。

かつてケタが所属し、ケタが憧れ追いかけたシーリウが付けていたバッチ・・・。
[特殊攻撃部隊]の隊長の証・・・。


「私の直属の部隊、バトルメイデン隊の対となる陸戦兵の部隊を編成する。
部隊名は[特殊"防衛"部隊]。
地球、仲間、人間を防衛するために自由に活動できる権限を持たせるつもりだ」
硬直し、なにもしゃべれないケタの破れたコックコートにローズがバッチを取り付けた。

「お前の好きに戦え・・・そして私に、シーリウの意志を見せてくれ」
そうローズが呟いて、香水の香りを残し、ケタから離れた。

あまりの事に、ケタもシリアも言葉を失っていた・・・。
めんどそうに欠伸などしながらK.Mがケタの肩をポンと叩く。
ケタはまだ信じられないといった感じで自分の胸につけられたバッチに目をやった。

「そうそう、シーリウの意志はお前だけじゃないな。シリア、奴をフォローしてやってくれ」
ローズがシリアの頭を軽くなで、そう言った後会議室から出て行った・・・。






ふぅ〜(^^;
凄いじっくりとケタが成長していくのを話を交えてたんですが、
これでやっとシーリウに並んだ感じに・・・。

さて、次はどんな話にしようかな


[No.10908] 2006/05/03(Wed) 20:41:18
softbank220060180225.bbtec.net
人としての兵器 (No.10908への返信 / 19階層) - jagaimo

アリアスは自室のドアを開けて、よろけながら部屋に入った。
本部を離れていたのはほんの2,3日ほどだが、えらく懐かしく見える。

蛍光灯のスイッチを押すと、アリアスは無造作にベッドに倒れこんだ。
シーツが埃くさい匂いな、と単純に思った。
「・・・疲れた」
それだけ言うとアリアスは目をつぶった。

まぶたの内側に先程の戦闘の光景が蘇ってくる。
木にだらりと身を任せたサエ。
紫色の体液を撒き散らし、絶叫しながら倒れ伏す巨大バゥ。
白煙の尾を引いて飛来したアルマゲドンクラスター改。
どれも思い出すと複雑な気持ちになってくる。

考えてみれば、巨大生物も一つのイキモノなのだ。

自分の大事な人であるサエも、どのくらいの命を奪ったかも分からない巨大バゥも、”生きている”という点ではなんら変わりがない。
そして、自分たちは今、殺し合いをしているのだ。

いつからだろう。こんなにも命の散る瞬間、ふりかかる憎悪、何も見えなくなるほどの怒りが身近に感じられるようになったのは。

インベーダーが攻めてきたときから、それは簡単過ぎる答えだ。
自分が知りたいのは―――いつから殺し合いに疑問を感じなくなったのだろう、そういうことだ。

そんなこと思ってもなにもならない事ぐらい、アリアスには十分理解できている。
殺しに来る敵に、ココロがあるかどうかも分からないやつに、
情けを掛けてもなにもならないこともだ。

インベーダーは、一人なのかもしれない。伝説の男と同じように。

ずっとまえにカザミから聞いた言葉だ。

巨大生物にはココロがない。ただの兵器だ。
兵器だから、平然と、淡々と人をかみ殺す。
ココロがあれば、今の自分と同じように迷いを生む。
迷えば戦いに支障が出る。
だから、自分たちは弱いのかもしれない。

なら、伝説の男には心がないのか?

違うな。あの男が強いのは、心があるから。
人々の為に、心を持った兵器として自分の体を戦いに捧げているから強いのだ。

もちろん到底そんなことは凡人にはできない。
どこまでも強い意志がなければ、兵器として戦うことができないから。

でも、兵器として戦うのは自分だけでいい。そう思ったから男は「伝説」になった。
「人」が「兵器」にならないために。

―――ドンドン!

「うわ!」
アリアスは思わずベッドから転げ落ちた。
誰かがドアを叩いている。そうか。ベルが壊れているんだっけ。

アリアスは重い体を引きずるように歩いて、ドアを開けた。




これから今までの伏線を一気に回収〜っ!
で、どうしようw( ̄∀ ̄;)


[No.10910] 2006/05/03(Wed) 21:03:19
fw1.tcn-catv.ne.jp
「脱走兵と被害者の愚痴」 (No.10910への返信 / 20階層) - あろんα

ハヤ、アリアスと共に会議室を後にしたカツは、これと言ってすることもなかったので部屋に帰る事にした。
クビになっても戦うつもりでいたので、除隊処分を恐れていたわけではなかったが除隊されずにすんだのはやはりうれしかった。
だが安心したカツを待っていたのはしかめっ面をした隊長だった。
─ああ、そういえば俺って脱走兵だったっけ。
死地に向かった脱走兵というのもおかしな話だが、勝手にどっかに行ったのは事実だ。
カツとウスイは、悪さをした生徒のように並べられた。
「事情は聞いた。お前らは・・・・・・」
それっぽい言葉から始まった隊長の説教はウスイには馬の耳に念仏であり、右耳から左耳へ流れていくものだった。
そしてカツにとっては馬耳東風であった。いわば堤防のないダムのようなもので、隊長の言葉は一言一句残らず素通りしていった。

一通りの説教を聞き流した二人は、クラを捜していた。おそらくクラは自分の出撃が無断であると言う自覚など雀の涙ほどもないだろう。
そして案の定、クラは研究室にいた。
クラはやけに疲れたような表情をしていた。三人とも憔悴しているのは事実だが、なぜかクラはひどく疲れている様に見える。
「どうした?燃え尽きたみたいになってるけど」
「聞いてくれよ・・・」
こちらも決まり文句で始まった愚痴は、大変悲痛なものだった。
内容は、巨大バゥが死んだのを確認して、アルマゲドンクラスター改のことなど知らずにさっさと帰ろうとしたときに、渋谷で復興作業をしていた部隊につかまり、散々こき使われた挙句戦車も持っていかれて歩いて帰った、という事だった。
もちろん渋谷で復興中の部隊といえばカツたちの第二超速精鋭隊である。
─あの隊長もひどいことするなぁ。
カツはそんな事を思いながら終わりそうにない話を聞いていた。


珍しく短いw

ケタさん合流させて頂いてありがとうございます。
ケタって隊員じゃなくてコックでしたね。すっかり忘れてました。隊員とか書いちゃった・・・すいませんorz

そういえば、このあとは皇帝都市の登場でしたね。
どうなるのか楽しみですw

どうでもいいけど、自分の文章って伏線とかそういうの一切ないんです。だからなんか話が急に飛躍するのかな・・・?


[No.10911] 2006/05/03(Wed) 23:08:29
3dd52131.catv296.ne.jp
救出作戦7 (No.10911への返信 / 21階層) - 三枝

『やぁ、三枝。
元気にしているか?
目が覚めた時、私がいなくて驚いただろう。

私は今ロンドンにいる。
苦戦している国に日本から救援が送られることになった。
私もそのうちの一人というわけだ。

ここにいると平和なのは日本だけだということがわかるよ。
残念な話だが、こちらでの騒ぎはまだまだ収まりそうにない。
そっちはどうだ?

私が発った時は騒々しかったが、あれから落ち着いたか?
これから何をするのかは知らないが、油断だけはするんじゃないぞ。
戦場では文字通り命取りになるからな。
帰国した時には二人揃って元気な姿を見せてくれよ。』


成瀬はペンを置いた。
傍らにあるファイブスターを掴む。
あれからトレーニングを積み、安定剤を飲めばある程度の時間は戦えるようになった。

この調子なら専門医に相談すれば完治するかもしれない。
だが、それはすべてを暴露することを意味する。
それが面倒な事態を招くことは容易に想像できた。

部屋を出ようとしたとき誰かがいるのに気づいた。
いつのまにか戸口に立っていた岸野がこちらに笑いかける。
「ブリーフィング、始まるわよ」


あとがき
と言うわけで成瀬と岸野コンビはロンドンに行きました。
海外の話を書く時に出そうかな、と考えています。

今回はネタを考える時間がなかったせいか話がぶつ切りになった所が反省点ですね。
次回からはもう少しきちっとした話にしたいです。

そういえば、書こうと思っていた隊員リストが完全に沈んでしまいました…
今からでも書いた方がいいんでしょうか?


ロビンソンさん 遅くなりましたが、初めまして。
これからよろしくお願いします。


[No.10914] 2006/05/04(Thu) 11:30:32
i125-201-42-76.s02.a021.ap.plala.or.jp
恐怖の来客 (No.10914への返信 / 22階層) - jagaimo

アリアスは自室の扉をゆっくりと開けた。
ここはEDF本部の隊員居住区だ。
別に怨まれるようなこともしてないので、特に警戒もせずに相手をみやる。
すると、銃を持っていた。しかも黒づくめ。

「どちらさ・・・ななななんだよ!アンタ?!」
アリアスは思わぬ客人に尻餅をついてしまった。
当たり前である。ドアを開けたその奥には、右手にケティウス−サブマシンガン、
左手にスタンガン、後ろ腰に旧型のグレネードランチャーを持ち、
黒く頑丈で、それでいて稼動部の多い、強行潜入用のスニーキングスーツを身にまとった男が立っていたのだから。

反射的にアリアスは腰のグロッグ17Kを構え―――ようとしたが、相手がサブマシンガンを突きつけるほうが早かった。

―――どんだけ危険なサプライズだよ・・・。

アリアスはグロッグを床に置くと、両手をあげて降参の意を表した。
ここで死ぬわけにもいかない。
と、男はなぜかサブマシンガンを下げた。

アリアスが呆気に取られていると、男は三つ目のマスク――たしか、あのカメラを通じて映像をマウントディスプレイに投影する仕組みだった――を剥ぎ取り、顔をさらけだした。
その顔にアリアスは言葉を失った。

「む、ムカイさん・・・?」
マスクを取った、その顔は向井、勝吏その人だった。


・・・

・・・


「ど、どうぞ・・・」
アリアスは恐る恐るムカイの前に冷えた麦茶を置く。
喉が渇いていたらしくムカイはそれを一気に飲み干した。
「いりますか?」とアリアスは麦茶の入った容器を持ったが、ムカイは首を横に振った。

「まずは、除隊の理由から話そう」
「え、みんなは・・・?」
「お前だけが知っていれば十分だ」
はぁ、と妙な威圧感に気圧され、ソファーに座り込んだ。

「俺はEDFを辞めた」
「・・・・・・はい」
なんか話の始め方が変だな、と思いながら相づちを打つ。
「俺の目的は、テロリストの排除だ」
「はぃ?」
アリアスは思わず間の抜けた声を出してしまった。

テロリストの排除?そんなことは暇な隊にでも任せればいいはずだ。
それにEDF、というかローズ元帥は確かな情報を得ないかぎり、こちらから出向いて制圧することはない。
無駄に敵を作らない、それが今のEDFの姿勢である。

「それは・・・元帥の命令ですか?」
「違う。俺の独断だ」
くらっと来た。
この人は殺人鬼にでもなったのか?

「現在、ローズ元帥及びEDF幹部を狙った暗殺の情報は16件ある」
「はぁ・・・」
「その内、13件は貧弱な集団だ。が、残りは厄介だ」

「つまり・・・それを潰していってるんですか?」
ムカイが頷いた。
「昨日は一つ潰す事に成功した。狙撃だ」
狙撃って・・・。アンタはゴルゴ13の真似事でもしているのか?!

なにかマトモな人生という線路から脱線し始めているな、と思いながらアリアスは頭をかかえた。




と、いうわけで意味のわからない方向へw


[No.10915] 2006/05/04(Thu) 14:04:31
fw1.tcn-catv.ne.jp
「闇の作戦会議」 (No.10915への返信 / 23階層) - ケタ

EDF隊本部内 病院


ケタがEDF隊に復帰して数時間後・・・。
樹海で救助された行方不明者の中から、御剣とワカの姿があったという
知らせを聞いたケタ、伊地山、シリアは急いで2人が収容されている病院へと向かった。

しかし・・・。
2人の病室には「面会謝絶」の札がかかっていた・・・。


「まぁ、御剣とかいう方は巣弱が激しいだけで問題はない・・・。
しかし、もう1人の女性の方はちょっとな・・・」
「ど、どういうこと?」
2人を診察した医師を探し出し、容態を聞いたのだが医師は難しい顔をして唸った。
その様子にケタ達に不安が広がる・・・。

「身動きできない状態で、いつ食べられるかも知れない恐怖を
何日か味わったんだ。発狂してはいないが、カウセリングが必要だろうな」
その医師は、そう呟いてタバコを灰皿に押し付けた・・・。

正常な状態に戻ったとしても、EDF隊としての復活は難しいかもな・・・。
ケタは心の中でため息をついた。


・・・

・・・



???ポイント


「さて・・かねてよりの計画を実行する・・・」

「まずはターゲットの事を教えてもらおうか」

「そうだな。お前達に狙って欲しいのはこいつらだ」

「へぇ。ターゲットの中にローズがいるのね。かなりの大物じゃない。
もちろんこいつは私が狙うのよね?」

「いや、君にはこの男を狙ってもらいたい・・・」

「こいつ?私が相手する程の相手なの??弱そうじゃない」

「そうでもない。ある意味ではこの男が一番恐ろしい・・・。
だからこそ君の[魔弾]で確実にしとめてほしい」

「・・・フン。まぁ、いいわ」

「で、お前はなにをするんだ??」

「決まってるだろう・・・私はあの女に復讐を果たすだけだ・・・」

暗い部屋の中、男の不気味な含み笑いが響いていた。







実は俺もバゥ戦のあと、対人戦を考えてたのよね(^^;
みんな考えが似てて笑ったw
知らぬうちに影響うけているのだろうか・・・


[No.10916] 2006/05/04(Thu) 22:05:07
softbank220060180225.bbtec.net
掃討戦 (No.10916への返信 / 24階層) - 三枝

その男が入ってきた時の雰囲気は異様としか表現できない。
ブリーフィングルームに漂う沈黙。張り詰めた空気。
上官の前だから、という事を差し引いても各々の顔に浮かんだ緊張には異質さを感じる。

「あいさつは抜きだ」低い声が室内に響く。
彼はスクリーンの前に立ち、淡々と作戦の内容を説明していった。
大柄な男だ。年齢は50代後半といったところか。
一本も残っていない頭髪と色白な肌が病人のような印象を与える。

だが、見た目以上に印象に残るところがある。
威圧感だ。
動作、言動、視線、どれを取っても押し潰されそうな圧迫を感じる。
本人が意識せずとも出る威圧。
人の上に立つものの貫禄。
虚勢ではないだろう。
三枝は息苦しさに胸を押さえた。

「最後に言っておこう」
そういって彼は室内にいる部下達を睨んだ。
「私が貴様らに期待するのは勝利報告だけだ。そのことを忘れないでもらいたい」


「…怖い人だったね」
「ああ…」三枝は額の汗を拭った。
これほど緊張して冷や汗をかかされるとは。
あの男は一体なんだったのだろう。

机にもたれて休んでいる三枝を友理が肘で突く。
「ん?」「なんかさ、みんな元気ないね」
確かに部屋を出て行く隊員達の表情はみな一様に暗い。
「ね?」「ああ、なんでだろうな」
作戦の内容自体は巨大生物の掃討だから死を予期した絶望というわけでもなかろう。

「ちょっと誰かに聞いてみよっか」
「どうぞご自由に。でも、そこまでして知りたいもんか?」
三枝の言葉を無視して友理は近くにいた男性に話しかけた。
「あのー」


以前予告した嫌な上官の登場です。
冷酷な奴にしようかな、と考えています。
ところで、三枝あっさりと退院しちゃいましたがマズかったですかね…


[No.10917] 2006/05/04(Thu) 22:41:14
i220-108-76-212.s02.a021.ap.plala.or.jp
置手紙 (No.10917への返信 / 25階層) - ヘリ兵士

「命令で先に戻る、指揮は虎太郎に任した、福沢吉太郎」
現地隊員に渡された手紙を見ながら、虎太郎はため息をついた
「始まったな」
そう呟き、虎太郎はヘリの無事を祈った


[No.10918] 2006/05/05(Fri) 19:31:44
i219-165-182-201.s02.a015.ap.plala.or.jp
復興作業 (No.10918への返信 / 26階層) - 不運な会社

福岡市街

マザーシップにさんざん荒らされて廃墟となった福岡市街の復興作業が行われた。

第63海兵隊も暇なので手伝うことにした。

「やっぱすごいことになってるな」

前原が苦笑しながら言う。地面はジェノサイド砲でできたクレーターと巨大生物共の巣穴で荒れている。

どうやら特殊部隊が巣穴を完膚無きまでに破壊し尽くしたので
蟻共は出てこないらしいがそのせいで地盤がおかしくなっている。

「まず地下市街を修復した後穴にコンクリート流し込んで最後に整地か・・完成まで何日かかるんだか・・」

地下市街はほとんど無傷で残っているところもあればもう見る影もないところもある。

あまりにも破壊されて使い物にならないと判断したらそこは見捨てるらしい。

どうやら完全に復興するまで後3週間はかかるらしい・・・
(全員が必死で働いた場合。ちなみにいるのは5万人ほど)


[No.10919] 2006/05/06(Sat) 07:00:28
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緊張感はない (No.10919への返信 / 27階層) - 漆

EDF本部 第113混成部隊ミーティングルーム

「・・・長・・・・・ッたくいつ・・・・・」
何処か遠くから声が聞こえる。
「牛――は、あ――弱―――」
何人かの声が聞こえてくるようだ。
それも、4・5人の。

――五月蝿い。消すぞ。俺の安眠を妨害する奴は、夢国のヴーニスに食われろ――

まだ覚醒しきらない意識の中で漆がぼやく。
漆はまだ暫くは寝ているつもりのようだ。
時刻は8時を越しているというのに・・・

――何かが俺の頬を触っている・・・・・・?――

ほとんど覚醒してきた意識が。自分の置かれている情況を確認する。
どうやら何人かの人物に頬を突いているようだ。
「スーちゃんやっちゃえ♪」
「うるさ――‼」
目を覚ました漆が始めに見たものは黒い塊だった。
そして、それが何かと理解する前に、それは降って来た。
白い何かを伸ばしながら・・・・・・


ぷす

「いっで――!!」
漆が悲鳴を上げながらソファーから転げ落ちる。
傍から見れば、笑いの対象だろう。
「いたそー・・・・・・」
聞きなれたバカの声がする。

「――っ!い、痛そうじゃなくて、十分痛いぞ・・・!ってか、何故お前らがここに!」
漆は起き上がりながら聞く。
「ここ、ミーティングルーム」
・・・・・・暫く、沈黙が続いた。

「で?何で隊長はここで寝てるんだ?あんたには立派な部屋があったと思うが?」
沈黙に耐えきれず、トールが話を変える。
第113混成部隊はその名の通り、寄せ集めの部隊だ。
よって、詰め所等は用意されていない。

「・・・・・・盗られた」
「はい?」
その場にいた2人は唖然とし、一人は笑っている。
そして一人は表情を変えない。

「盗られましたが何か?姉妹のように仲のよろしいお二方に盗られましたよ。部屋の内装なんかファンタジーさ。幻想だぞ!」

漆の答えを聞くなり辺りは笑いに包まれた。
部屋を奪った張本人も混ざって・・・

「部下に部屋を取られるって、何だよ!!」
「隊長ひさ~ん」
「牛君らしー!」
「何処まで無能よ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
散々な言われようだ・・・・・・

「黙れ!取り替えそうにも、奴の守護神には勝つ術が無い!逆に返り討ち決定!?ってか、そこの泥棒猫。お前は笑うな!」
部屋を奪われたことに笑われた漆は言い訳を喚きだす。

「全部良い訳かよ!ってか、守護神ってなんだよ?まさか!宇宙からレーザーを撃って来るとか!?」
トールがおどけながら漆と肩を組む。
なぜか、漆は苦笑を浮かべていた。
「宇宙から撃って来る物は・・・・・・ま、その内分かるさ。」
そう言って漆は、ドアの部に手をかけた。

「切り替え早!」
「隊長はどこに?」
トールの叫びを無視し、カレンが問う。
漆は意外な事を聞かれたように頭を掻いた。
「“寒露”」
そう言って漆は部屋を出て行った。
始めに向かうのは食堂だろう。

「・・・・・・!カレンちゃん!もし暇ならこれから俺と。」
「ごめんなさい。私も用事が有りますから、お誘いはまた後で」
そう言って、カレンも部屋を出て行った。
トールのデートへの誘いは見事に失敗した!

「――ご愁傷様」
断られ、放心状態にあるトールに慈悲の言葉が掛けられた。
「岸〜。笑うんだったら笑いやがれ!!」
自暴自棄になっているトールを押しのけて部屋に入る。
一通り部屋を見回し、持っていた書類を机の上に置いた。
――そして・・・・・・

「――亜希子さん!何処かで・・・」
岸もデートを申し込もうとしていたのだ!
トールと同じように・・・・・・
「亜希子ちゃんなら、何処かに行っちゃたけど?」
その場には、亜希子の姿も無かった。

類は友を呼ぶ。
そんな言葉がよぎる朝だった・・・・・・

色々と用事が重なり今頃に…


[No.10923] 2006/05/06(Sat) 17:36:35
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Re: 緊張感はない (No.10923への返信 / 28階層) - jagaimo

「お前にだけ、知っておいてもらいたかった。誰にも言うな」

そう言って、ムカイは携帯番号と封筒を置いて出て行った。
ムカイが出て行った後に、封筒の中身を確認してみた。

中には何枚か書類が入っていた。
その書類にはこう書かれていた。

    ――異動手続き――

第276独立歩兵小隊 に、 四季山 一等兵  の異動が決定された。
隊長は準備が整い次第、この隊員の転属書類を提出せよ。


異動?うちの隊に入ってくるやつがいるのか?とアリアスは何気なく書類の端に目を移した。

書類発行日が、2週間前だった。

「え・・・え!?」
と、いうことはカザミが戦死した2日前ということだ。
つまり、この隊員は無所属のまま退屈でしょうがない日々を過ごしているだろう。可哀想に・・・。

そういえば四季山ってどっかで聞いたことが・・・・・・。
なんとなく申し訳ない気分にさらされ、アリアスはその日のうちに手続きをすました。



   ――次の日――

アリアスは携帯のバイブレーションがテーブルを叩く音で目を覚ました。

「もしもし・・・?ああ、眠い・・・」
電話の相手はサエだった。
「アリアス・・・まだ寝てるの?なにかあった?」
時計を見るとすでに9時だった。昨日のことを言おうとして、すぐに呑み込む。
「べ、別に・・・眠れなかっただけだよ」
「そう。ならいいけど。着替えたら食堂に来てね。たまにはみんなで遊ぶのもいいでしょ?」
「え?ああ、OK、OK」

そういってアリアスは電話を切った。最後にサエが「いつまでも寝ぼけてると転ぶよ」などと言ってきたが気にしない。
アリアスは着替え終わるとソファーから立ち上がった。
「おっと」
立ち上がった瞬間にムカイからもらった封筒が落ちてしまった。
床に広がった封筒の中身を拾おうとして、アリアスは一つの書類に目を奪われた。


   ――EDF 「カザミ少尉」 経歴 ――

安っぽいワープロで印刷されたような字で、そう書かれていた。
「隊長の経歴・・・?」
思わずアリアスは何枚かの束になっているそれを取り、次々とめくっていく。

生年月日、戦歴、周りにいた同じ隊の隊員のプロフィール、EDFの幹部との繋がり
そして、最後の一枚を見たとき、アリアスの顔が驚愕の表情へと変わった。
そこには、こう記されていた。



極秘情報 

2016年 2月20日 EDF、対人特殊部隊 保安課 結成。そのメンバーに参加。

2017年 8月12日 EDF 対人特殊部隊 保安課 
敵マザーシップ迎撃作戦に止むを得ず参加、カザミ一等兵、ムカイ二等兵を除く隊員は全滅す。


[No.10925] 2006/05/06(Sat) 23:52:40
fw1.tcn-catv.ne.jp
「かげり」 (No.10925への返信 / 29階層) - ケタ

東京EDF本部 娯楽室


娯楽室でケタがのんびりテレビを見ていた。
ローズの鶴の一声でEDF隊に復帰し、さらに部隊長に昇格した
ケタなのだが、正式な隊長の手続きが終わっていないため暇なのだ。

まぁ、無名の・・・、しかも一度除隊された伍長を
元帥直属の部隊の隊長に任命したのだ。
さすがのローズも手続きに少々てこずっていた。

「君がケタ伍長だろう?」
「うん?(・ω・)」
ボーっとしていたケタに1人の男が話し掛けてきた。
見覚えのない顔だが、その男の異質な雰囲気にケタが目を細める。

「はじめまして、私はミーテル。
ローズ元帥の指示により、君の査察という立場にある。」
「あぁ、なるほど(^^;)」
つまり、ケタが隊長にふさわしいのかを観察すると、いう事だろう。
面接など、人に見られる事が苦手なケタには遠慮したい相手である。
「戦場で君の近くにいることもあるだろうが、よろしく頼む」
ミーテルはそう言ったあとケタと軽く握手し、
キビキビとした足取りで娯楽室から出て行った。


・・・

・・・

EDF本部内病院

「もう、元気になったッスか?」
「・・・まぁ、一応な」
御剣の病室に様子を見にきた伊地山が、御剣のお見舞い品の果物を
片っ端から食べながら聞いた。
しかし、御剣は返事とはうらはらに顔色が優れない。

まぁ、面会謝絶は解除されたが、昨日まで衰弱していたのだ。
体重が減り頬がこけているのもあり、まだまだ元気そうには見えない。

・・・だが、御剣はただやつれているだけではないような、
なんとも辛そうな表情だった・・・。
しかし、伊地山はそんなことには気付かず、バスケットの中の最後のリンゴに
手を伸ばし、噛み付いていた。


[No.10926] 2006/05/07(Sun) 14:54:06
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「待ち人」 (No.10926への返信 / 30階層) - jagaimo

『EDF対人特殊部隊 保安課』

人間によるEDF敵対に対抗するために作られた部隊。
表側では反EDF組織の「捜査」を行なっている部隊であるが、そのほとんどが武力による鎮圧であるのが実状だった。

武装準備をしているという少しの情報で50人を超える人間を殺害し、
またEDF戦力増強のために各国から研究者を拉致するなど、かなり横暴な「仕事」をしていた。

前大戦の終戦と共にその存在が明らかになったが、部隊員が特定できず、全滅、という見方が取られた。
この部隊を発足させた 飯島大将は軍事裁判によって無期懲役を下されたが、終戦3ヵ月後、脱走した。

その戦闘能力に、「シャドウハンターズ」と呼ばれ、
また残虐性からは「人殺し部隊」と呼ばれている。
部隊員全員がオーバーヒューマンだった、インベーダーに操られた人間だった、
など様々な噂が残っているが、元EDF大将 飯島氏がインベーダーやオーバーヒューマンを毛嫌いしていたため信憑性が薄い。



「嘘、だろ・・・」
アリアスは声を震わせながら床に崩れ落ちた。
この部隊については入隊後の軍の基礎知識授業で教わったことがある。

当時の反EDF集団は武装をしなかったのは、いや、できなかったのは、この隊があったからだった。
機関銃一丁買おうものなら、翌日の朝にはその集団は全員殺害されている、といわれるほどだったらしい。

優しかったカザミとムカイが、そんな部隊にいたなんて・・・。
アリアスは懸命に目の前の真実を掻き消そうとするが、昨夜のムカイの装備が脳裏を過ぎる。

あれは国際テロを予想して開発された高性能スニーキングスーツだ。
前大戦の終戦後に開発されたもので、インベーダーの技術も取り入れてある。
インベーダーの出現により、その開発研究者は歩兵用のアーマー開発部へと転属され、生産ラインもストップしているのだ。

アレを手に入れられるとすれば、精鋭偵察部隊ぐらいしかない。もちろんムカイはそんなトップクラスの隊員ではなかった。
他に手に入る方法とすれば・・・開発研究者、EDF幹部、はたまたEDF研究ラボのセキュリティシステムを潜り抜けられる人間だ。

・・・・・・はたしてあのセ○ムを突破できるやつがいるのか?
そんなやつがいたら、昔CMに出ていた巨人軍永久欠番である背番号3番のナガ○マさんが泣くぞ。

「あ、こんなこと考えてる場合じゃなかった!」
やばい、やばすぎる。みんなに伝えた方がいいか?

―――誰にもいうな

昨夜のムカイの言葉を思い出す。
あのとき、ムカイは苦しそうな顔だった。
「・・・・・・心に留めとけ、ってことか」

アリアスはため息をつくと、その封筒をロッカーにしまった。誰にも見つからないように。
ロッカーにカギをかけると、アリアスは神妙な顔つきで食堂へ向かった。





「おっそいなぁーーーっ」
「・・・・・・ルミ。フォークで食べ物ブスブス刺すの止めようよ・・・」
「ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅ・・・」
「コーヒー飲むときに変な音たてるのもやめようよ・・・」



なんだか説明文ばっかり・・・。


[No.10927] 2006/05/07(Sun) 15:34:55
fw1.tcn-catv.ne.jp
帰国 (No.10927への返信 / 31階層) - ヘリ兵士

「波岡参謀、ランバニア参謀、お帰りなさいませ」
数百名の隊員に迎えられて、トム・ランバニアと波岡はEDF本部の空港に降り立った
波岡はエジプトを、トムはアフリカの残党を、ことごとく全滅させ、帰国したのだ
「久しぶりの本土の土だな」
コンクリの地面を踏みしめる波岡
その前後には屈強な陸戦兵が護衛についている
「君はいいさ、私はここ数年故郷に戻ってない」
トムが後ろからそう言って苦笑する
「どうぞ、こちらです」
そう言って黒塗りのリムジンに案内される二人
「念のため聞くが元帥には我々の帰国はもう伝えてあるな」
車に乗り込む際、トムが横の副官に尋ねた
「ええ、既に伝えてあります」
「イヤーナ様な愚か者をここの責任者にしたんだ、よほど人材に困っていたのだろう」
「なら我々に帰還は喜ばしい限りでしょうね」
波岡がトムを振り返り、言った
「ああ、元帥もこれで肩の荷が降りることだろう」
二人を乗せたリムジンはギガンテスに守られながら本部へと向かった


[No.10929] 2006/05/07(Sun) 20:21:08
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「謎の女戦士」 (No.10929への返信 / 32階層) - ケタ

東京EDF本部 女子更衣室


「アンタがシリアって娘かぃ?」
着替えていたシリアが声のした方に振り向いた。
かなり長身な女性がシリアを見下ろすように立っている。
ケタ程ではないが、ローズよりも高そうだ。175センチくらいはあるだろうか。

「そうですけど、なんか用?」
いきなり娘扱いされ、負けん気の強いシリアが突っかかる。
その様子にその女性は軽く声をあげて笑った。

「この口調はもとからさぁ、気を悪くしたんなら謝るよ」
そう言ってシリアの肩をポンと叩く。
どうやら若いシリアをナメているのではなく、
ただ単に男っぽい性格、口調の女性らしい。

「あんたも風呂だろ?ここじゃなんだし、むこうで話そうじゃないか」
「え?ちょ・・」
戸惑うシリアの前で、豪快に服を脱ぎ捨てたその女性がシリアの肩に腕を回して、
強引に風呂場の方へ歩き出した。

・・・

・・・

一通り体を洗い終えたディアとシリアが湯船の中で向かい合っていた。

「あたいはディア。この前巨大バゥを仕留めたチームと共闘してみたくてさ、
調べてみたらアンタんトコが一番興味惹かれたのさ」
ディアと名乗ったその女性が、湯船の中で顔を拭きながらしゃべった。
「・・・はぁ」
お湯に浮かぶディアの乳に敗北感に包まれながらシリアが生返事する。
正確にはケタ達は部隊ではないのだが、常に共に行動しているため、
よそから見ればチームに見えるのだろう。

さらにケタの滅茶苦茶な経歴はたしかに興味を持たれるかもしれない。

「まぁ・・・それにあんたにも興味あってねぇ」
「うわっ!」
湯船に浸かっていたディア突然立ち上がって、近寄ってきた!
でかい胸が眼前に突進してきたためシリアが驚いて後ずさったが・・、
その顔をディアの力強い手がガッチリと掴む。

「あんまシーリウにゃ似てないけど、血は繋がってんだろう?
最強の女戦士とやらの戦いも見ておきたくてね」
「え・・・、わきゃっ!」
ディアがいきなりシリアの顔を放したため、呆然としていたシリアが湯船に沈んだ。

「ぷはっ!・・あなた姉さんを知ってるの?」
亜麻色の髪にお湯を滴らせながら、シリアが湯船から顔を出したが、
目の前にいたはずのディアがいない。
「シリアちゃん・・・共闘の話、ケタってのに伝えてくれよ」
何時の間にか風呂場の出口に立っていたディアがシリアにそう伝え、
風呂場から出て行った・・・。

「な、なんだったのあの人・・・」
気の強いシリアが終始完全に相手のペースに飲まれた・・・。
なんともいえない気分の中、シリアはディアが最後に言った言葉が
頭の中に響いていた・・・。




女性同士の話だから、最初はレストランとか考えたんだけど、
ローズ+シーリウでレストランは使ったんで風呂に・・・。
まぁ、豪快なディアの正確も描きやすかったし・


[No.10932] 2006/05/07(Sun) 23:30:24
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掃討戦2 (No.10932への返信 / 33階層) - 三枝

「なんってこった……」
京野(きょうの)は己の不運を呪った。

なぜ自分が選ばれたのだ。
なぜよりにもよって作戦指揮が奴なのだ。
答えの出ないその問いをおそらく部屋にいる全員が繰り返していることだろう。

うつむきがちに歩いていると一人の女性に声をかけられた。
「あのー」
話しかけられたら嬉しくなるような可愛い子なのだが、京野の憂鬱はその程度では晴れない。

「どうしたんですか?元気がないみたいですけど」
「いや、なんでもない」
答えたくない、遠回しにそう言ったつもりだが通じなかったらしい、さらに質問を重ねてくる。

「もしかして、あの上官さんあんまり腕がよくないんですか?」
「いや、彼の司令官としての能力は確かだよ」
そう、司令官としての才能はある。
問題はそのスタンスなのだ。

「現場の事をなんにも知らない、ってわけじゃないんですね」
「なにも知らないどころじゃない……」

むしろ逆だ。奴は何もかも知っているのだ。
今まで誰が奴の策略を阻止できただろう。
何人が奴の犠牲になったのだろう。

「あいつはすべてを知り尽くし、わかりきったうえでやっているんだ!」
「な、なにをやっているんですか?」
「あいつが嫌でもわからせてくれるさ!」

そう吐き捨てると京野はさっさと歩き出した。
「あ、ちょっと……」女性が呼び止めようとするが相手にしない。
これ以上付き合う気にはなれなかった。

「名前は!」
それまで机にもたれて黙っていた少年が声を張り上げた。
特徴らしい特徴のない平凡な感じの少年だ。
雑踏に入ったら一瞬で見失ってしまいそうなタイプ、とでも言おうか。
京野が足を止めたのを確認すると愛想よく微笑んで見せる。

「あの人の名前教えてもらえませんか?自己紹介どころか挨拶もしなかったもんで」
「……氷室(ひむろ)……氷室司令官だ。覚えておけ」
京野はそう言い残すと部屋を後にした。


氷室は俺が自分で名前を考えた数少ない登場人物です。
冷酷な性格だから氷の字を入れようという単純な決め方ですけどね(笑)
ちなみに、他の登場人物はほとんど読んだ事のある小説からつけました。


[No.10933] 2006/05/08(Mon) 23:03:17
i60-36-125-92.s02.a021.ap.plala.or.jp
「共同戦線」 (No.10933への返信 / 34階層) - ケタ

東京EDF本部 出撃待機室


部屋の中には、輸送用のバゼラートの離陸準備を待っている隊員がひしめいている。
その中にケタ、シリア、伊地山・・・そしてディアと名乗るあの女性がいた。

「こんなに早く一緒に出撃できるなんて光栄だねぇ」
「よ・・・、よろしく(・皿・;)」
ディアがケタと握手し、ディアのあまりの握力にケタの顔が歪む。
そして、ディアの後ろにいた2人の男が前に出てきた。

「紹介しとくよ、これがアタイの仲間さ」
「俺はキリィク。よろしくな」
ディアの合図で、隣にいた小柄な男がそう名乗った。
「私がこの小隊のリーダーを務めているロスカだ。
巨大バゥの話は聞いている、腕並を拝見するのが楽しみだ」
続いて、神経質そうな男が自己紹介をする。

ケタ達も一通りの自己紹介をしたところで、
ケタ、シリア、伊地山、ディア、キリィク、ロスカの6人は、
出撃準備の終えたバゼラートに乗り込んでいった・・・。








この話の流れがおわったら浮遊都市出現させようと思うんですが、
どうでしょう?
あと、その際にローズ元帥を(一時的に)失脚させる予定です。
その時、ローズを失脚させる狡猾で悪い上官をどなたか貸してもらえないでしょうか?

今でているカザーでも氷室でも新しいだれかでも構いませんのでw


[No.10937] 2006/05/09(Tue) 21:04:18
softbank220060180225.bbtec.net
「掃討戦?」 (No.10937への返信 / 35階層) - syo

「ぐわぁぁぁぁ!出たぁぁぁ!!」
「くそっ、怪物め、これを食らえ!プシューー!」
「全く、何やってんだか・・・」
ハヤ、ハシ、レイナは、長い間使われていなかった自室の掃除をしていた。
レイナの部屋は女性らしくまとまっていた様だが、他の二人は酷かった。
そこら中から蟲が湧き出し、そのたびに二人は叫びながらスプレーを構える羽目になった。」

「何だこの部屋、本当に俺の部屋か?地下巣穴じゃないのか?」
「自分の部屋の管理ぐらいやっときなさいよ・・・」
こんな会話が何度も繰り返され、午前中3人は巨「小」生物と
戦わされたのであった。







遅くなってしまい、本当に申し訳ないです。
それと、ケタさんにお願いなんですが、ケタが指揮を執る遊撃部隊に、私のキャラも入れていただきたいのですが、いかがでしょうか?
私のキャラは、後から参戦した為、まだ部隊が決まってないのです。
なのでどんな部隊に配属させるか迷っているのですが、よろしければ入れていただきたいと思っています。
お手数ですが、返答よろしくお願いします。


[No.10940] 2006/05/10(Wed) 00:18:23
85.51.205.61.west.flets.alpha-net.ne.jp
テロ警戒 (No.10940への返信 / 36階層) - 不運な会社

元福岡市街
「こちらレクイエム、63海兵隊は直ちにレクイエムに来い」

「了解!」

レクイエム
「おまえらを呼んだのはテロを警戒するためだ。この頃レクイエム近海でロケット団が発射され、少なからず貨物船に被害が出ている。これを食い止めるためだ」

「だったら他の艦隊でもできるんじゃねーのか?」

「いや、無理だ。対潜能力と対艦能力両方あるおまえの艦隊だけだ」

「はいはい。行けばいいんだろ、行けば」

「じゃあ頼むぜ〜」


[No.10941] 2006/05/10(Wed) 06:30:14
ntszok106239.szok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
「歪み」 (No.10941への返信 / 37階層) - ケタ

ディア達の部隊と共に出撃するようになり、早数週間。
ケタ達はディア達はすでに3回の共同作戦を遂行していた。

そして、今日4回目の出撃である。
なんとか退院した御剣も加わり、ケタ達を乗せたバゼラートは、
今回の巨大生物の発生場所である、北海道へと向かって飛んでいった。


北海道 巨大生物目撃エリア

「おぉう・・(・ω・;)」
バゼラードから降り立ったケタは、思わず身震いした。
夏とはいえ、さすが北海道。
雪こそないが、その気温は東京よりもかなり低い。

全員が降り立ったところで、
ロスカとケタが再度軽く作戦内容を打ち合わせする。

「キリィクは、今日は調子悪いらしく休みだ」
「そっかぁ、まぁ今日から御剣が復活したし戦力は大丈夫かな(・▽・)」
「・・・・・」
ケタはそう言ったが、内心心配だった。
まだ調子が上がらないのか、御剣の様子がおかしい・・・。
伊地山がいつものように御剣をからかうが、反応も生返事といった所だ。

「さぁ、出撃しよう」
ロスカの言葉を合図に全員が歩き始める。

全員がバゼラートから離れた後・・・、バゼラートの貨物室から1人の隊員が静かに降り、
ケタ達の歩いていった方向へと歩いていった。


・・・

・・・


東京EDF本部 ローズの私室

「こいつは・・・!」
ローズがチオカから渡された写真を見て思わず声を上げた。
写真には1人の男が映っている・・・。
思い出すのも汚らわしい、嫌な顔だ。

「こいつがEDF隊員に紛れ込んでいたのか?」
「・・・はい。しかもケタ達と接触していたのも目撃されております」
ローズの言葉にチオカがため息をつきながら答え、ローズが頭を抱える。

「と、同時にイヤーナ・メッチャが脱走致しました。偶然とは思えませんな」
珍しく悩みこんでいるローズにチオカがさらにそう付け加えた。

「イヤーナがこいつを仕向けたのか、
こいつがイヤーナを脱走させ、EDF隊に紛れ込めるように小細工させたのか・・・」
ローズがうつむいたまま吐き捨てるようにそう呟いた・・・。







syoさんいいですよん(^^
キャラの詳細な設定もあればやりやすいですw
(もちろん俺が使いながらsyoさんが動かすのもありですし)
ただ、ケタ達は浮遊都市出現後、えらい目にあわせる予定です・・・。
それに付き合ってもらうか(・ω・)b

ちなみに前回お願いした、ローズを失脚させるボスですが

・性格は冷酷な策略家
・ローズ失脚開始から失脚するまでは使わせて欲しい(その後はお返しします)
・ローズ失脚後、EDF隊を掌握する

こんな感じなんですけど、誰かエントリーしてくれないかな(^^;
ローズいないEDF隊を自由に動かせますぜ!

もし誰もいなければ、新たにキャラ作るしかないか
(ワールィ中将とかになるんだろうか・・・)


[No.10944] 2006/05/10(Wed) 22:12:05
softbank220060180225.bbtec.net
掃討戦3 (No.10941への返信 / 37階層) - 三枝

「うわ……高けえなぁ」
三枝は少し身を乗り出して谷底を覗いた。
この高さを転落したのかと思うと少し身がすくむ。

「こっから連れて行かれたんだよねー」「らしいね」
まるで他人事のように答える。
落下時の衝撃で気絶し、その後も糸の毒による衰弱で意識がなかった。
そのため連れ去られたという認識はまったくない。

頭をぶつけ、目が覚めたらベッドの上にいたのだ。
感覚的には他人事だ。
巨大バゥ云々という話はさらっと聞く程度に留めて深く詮索はしなかった。
知らない方が幸せな事は放置しておけば良いのだ。

さて、と三枝は周囲を見まわした。
各隊員が散開し、巨大生物との戦闘を繰り広げている。
苦戦している様子はなく、作戦はうまくいっているらしい。
もっとも、100人以上いて巨大生物の掃討すらうまくいかないようなら大問題なのだが。

(まぁ、これなら特に面倒なこともなく―)
「こちら京野。谷底に転落し足を負傷……。救援求む」
(終わらなかったか)
やれやれ、と三枝が溜め息をついている間に目の前にいた男性が通信に応じる。

「了解。待ってろよ。すぐ助けてや―」
「必要なし」
だが、氷室の低い声がそれを遮った。
同時に男性の顔に緊張が走る。

「……なぜ助けに行ってはいけないのですか?」
「なぜ助ける必要がある?彼に何か戦略的価値があるのか?」
「……」
「今は作戦中だ。無益な行動は控えてもらおう」

平然と答える氷室に男性は黙り込んでしまった。
周囲に重い空気が流れる。
誰もが苦渋の表情を浮かべているが助けに行く者はいない。

軍は縦社会だ。
上官の命令は絶対である。
誰一人としてそれに逆らうことはできないのだ。
三枝はヘルメットを地面に叩きつけた。


ケタさん 氷室ですが必要とあらば、どうぞご自由にお使いください。
とりあえず性格が冷酷って部分は合致します。


隊員リストを今更上げるわけにもいかないので、
ここにこれまで出た設定をまとめました。
さすがに全員分は書けないので一人一人順番にですが……
なお、全部で4人分になる予定です。

三枝
冗談好きな17才男性。
特徴らしい特徴がない外見で、
雑踏に入ったら一瞬で見失ってしまいそうなタイプ。
主な使用武器はAS―99D
志願兵なので戦闘能力は低いが、
不思議なことにどんな苦境でも生き延びる。

いわゆるパッとしない奴ですね(笑)


[No.10945] 2006/05/10(Wed) 22:22:18
i220-109-140-156.s02.a021.ap.plala.or.jp
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