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No.11036に関するツリー

   ショートストーリー集15 - ケタ - 2006/05/25(Thu) 21:56:39 [No.11036]
Re: ショートストーリー集15 - ケタ - 2006/05/25(Thu) 22:53:41 [No.11037]
さらば未来 - ヘリ兵士 - 2006/05/25(Thu) 23:56:52 [No.11038]
Re: さらば未来 - ケタ - 2006/05/26(Fri) 00:12:41 [No.11039]
出発 - ヘリ兵士 - 2006/05/26(Fri) 18:48:25 [No.11041]
合流 - 777 - 2006/05/27(Sat) 10:03:54 [No.11042]
「反感」 - ケタ - 2006/05/28(Sun) 04:11:44 [No.11048]
富士の樹海は紅く染まりて - 藤崎とうま - 2006/05/29(Mon) 15:39:48 [No.11052]
掃討戦9 - 三枝 - 2006/05/29(Mon) 18:31:02 [No.11054]
Re: 掃討戦9 - 777 - 2006/05/30(Tue) 22:05:37 [No.11066]
Re: 掃討戦9 - 三枝 - 2006/05/31(Wed) 14:13:26 [No.11069]
Re: 掃討戦9 - 777 - 2006/05/31(Wed) 22:15:27 [No.11073]
「大セレモニー」 - ケタ - 2006/05/29(Mon) 22:15:44 [No.11059]
隊長評価プラス1 - jagaimo - 2006/05/29(Mon) 22:07:44 [No.11058]
Messenger of Friendship - jagaimo - 2006/05/29(Mon) 23:44:24 [No.11060]
変わらない朝 - 漆 - 2006/05/30(Tue) 00:06:50 [No.11061]
Re: 変わらない朝 - ケタ - 2006/05/30(Tue) 00:45:47 [No.11062]
血戦 - ヘリ兵士 - 2006/05/30(Tue) 19:09:05 [No.11064]
「皇帝降臨」 - ケタ - 2006/05/30(Tue) 21:13:10 [No.11065]
Re: 「皇帝降臨」 - ヘリ兵士 - 2006/05/30(Tue) 23:43:42 [No.11068]
地獄の第2ラウンド - jagaimo - 2006/05/31(Wed) 23:55:54 [No.11074]
「死の十秒」 - ケタ - 2006/06/01(Thu) 21:58:01 [No.11075]
決断の時 - ヘリ兵士 - 2006/06/01(Thu) 22:32:29 [No.11076]
死地での闘志は光と共に - jagaimo - 2006/06/01(Thu) 23:57:53 [No.11077]
火球落下 - 三枝 - 2006/06/02(Fri) 21:52:41 [No.11080]
「策略」 - ケタ - 2006/06/02(Fri) 22:55:08 [No.11081]
決死の防衛線 - ヘリ兵士 - 2006/06/03(Sat) 01:48:55 [No.11082]
Re: 決死の防衛線 - ケタ - 2006/06/03(Sat) 10:40:30 [No.11083]
やっぱりアイツは正しかった - jagaimo - 2006/06/03(Sat) 14:03:07 [No.11084]
ジャン - ヘリ兵士 - 2006/06/03(Sat) 21:42:15 [No.11087]
[削除] - - 2006/06/03(Sat) 21:16:31 [No.11086]
陰謀には、陰謀を… - ヘリ兵士 - 2006/06/03(Sat) 22:02:31 [No.11088]
火球落下2 - 三枝 - 2006/06/03(Sat) 23:08:01 [No.11090]
堕ちた物はしぶとく - 漆 - 2006/06/04(Sun) 00:48:11 [No.11091]
Re: 堕ちた物はしぶとく - ヘリ兵士 - 2006/06/04(Sun) 01:08:59 [No.11092]
Re: 堕ちた物はしぶとく - ケタ - 2006/06/04(Sun) 03:40:47 [No.11093]
死にゆく海軍 - 不運な会社 - 2006/06/04(Sun) 13:33:39 [No.11094]
倉庫の中で・・・ - 漆 - 2006/06/04(Sun) 17:26:47 [No.11095]
「エリート」 - ケタ - 2006/06/05(Mon) 00:00:44 [No.11098]
「救助」 - jagaimo - 2006/06/05(Mon) 00:22:16 [No.11099]
Laser beam avalanche - 藤崎 とうま - 2006/06/05(Mon) 15:08:30 [No.11100]
非現実的な戦士のマーチ - ヘリ兵士 - 2006/06/05(Mon) 18:07:57 [No.11101]
火球落下3 - 三枝 - 2006/06/05(Mon) 23:08:21 [No.11104]
「混沌」 - ケタ - 2006/06/05(Mon) 22:44:08 [No.11103]
艦隊壊滅 - 不運な会社 - 2006/06/06(Tue) 06:16:24 [No.11105]
「情報」 - jagaimo - 2006/06/06(Tue) 19:13:52 [No.11106]
「完成機」 - ケタ - 2006/06/06(Tue) 23:57:13 [No.11108]
「名狙撃手?」 - あろんα - 2006/06/07(Wed) 21:27:27 [No.11109]
火球落下4 - 三枝 - 2006/06/07(Wed) 22:27:36 [No.11111]
恐怖と絶望と - 777 - 2006/06/08(Thu) 00:18:28 [No.11113]
Re: 恐怖と絶望と - 三枝 - 2006/06/08(Thu) 18:54:52 [No.11114]
Re: 恐怖と絶望と - 777 - 2006/06/08(Thu) 21:09:42 [No.11116]
Re: 恐怖と絶望と - 三枝 - 2006/06/08(Thu) 22:42:15 [No.11118]
「元帥の死」 - ケタ - 2006/06/08(Thu) 22:00:15 [No.11117]
「戦闘準備」 - jagaimo - 2006/06/08(Thu) 23:26:55 [No.11119]
起きれば其処は - 漆 - 2006/06/02(Fri) 21:18:24 [No.11079]



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ショートストーリー集15 (親記事) - ケタ

長くなったのでこっちへw

[No.11036] 2006/05/25(Thu) 21:56:39
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Re: ショートストーリー集15 (No.11036への返信 / 1階層) - ケタ

東京EDF本部 大会議室

「ケタさん、なんか食べていかない?」
説明会が終わり、大会議室からでたケタは、
出口あたりで待っていたアリアスに声をかけられ、足を止めた。
「そういや、巨大バゥ戦のお礼もまだだったねぇ。行こう〜(^ω^)」
「よかった。色々話してみたくてさ」
こうしてアリアスとケタは食堂へと向かった。


EDF隊基地内 食堂

たわいのない話をしながら、アリアスがうどん、ケタがトンコツラーメンをすすっている。
「あの時の変なコックが元帥直属の部隊の隊長とは思わなかったよ」
「ん〜・・まぁ、あん時はコックだったんだけどね(^^;)」
EDF隊を除隊され、たった1人で戦っていたケタを助けたのは、
アリアスとアレックスである。
もし彼らがいなかったらケタがEDF隊に戻る事もなかったかもしれない。

「でも、いつもながらローズ元帥美人だよなぁ。近くで見れてラッキーだった」
「・・・うーん・・・(^^;)」
「どうかしました?」
わずかに顔を曇らせたケタにアリアスが目を丸くした。

今日、2週間後にあるセレモニーのための説明会の最後にローズ元帥が登場し、
簡単な説明をしていったのだが・・・。

ケタは漠然とした違和感を覚えていた・・・。
ハッキリ言えないが、いつものローズ元帥とは違っていたような・・?

「ローズ元帥になにかおかしいとこが?」
「うーん・・・(−−;)」
アリアスの質問に答えれず、ケタが悩みながらラーメンのスープを飲み干した。
その様子にアリアスがふとキリヒトの事を思い出す。
キリヒトもローズ暗殺未遂の際になにか違和感を感じていたが・・・なにか関係があるのだろうか。

とりあえずアリアスもうどんの汁をすすった・・・。


・・・

・・・


東京EDF本部 地下???ポイント


[気分はどうかな?ローズ元帥]
久々にモニターに移ったカザーの顔を見てローズが顔をしかめた。
「最悪だな。とりあえず加湿器くらいは用意しておけ」
ローズがイスに座ったままモニターを振り返りもせずにそう言った。

ローズが拉致され、監禁されている地下収容所の待遇は悪くない。
むしろ高級マンションに匹敵する程だ。

[相変わらず強気だな。まぁいい、今日は元帥にプレゼントがある]
「・・・」
カザーの言葉にローズが眉をよせた。
正直監禁されている者に対し「プレゼント」など、いい事であるわけがない。
警戒してると、部屋のドアのむこうでなにやら騒がしい音がしている。

しばらくして、内側からは空けられない[外へのドア]が開き、
男が1人入れられ、すぐにドアが閉まった。

「・・・チオカ。無事だったか」
「あまり無事ではございませんが・・・」
部屋に入ってきた男はチオカ中佐だった。
しかし、その顔色は悪く、数歩歩いて膝をついてうずくまってしまった。

[どうだ、安心したか?元帥の不安を1つ取り除いてやったのだ。
もうしばらくはジっとしていてもらおう]
そうカザーが笑って、モニターが消えた。

ローズはカザーに構わず、すぐさまチオカを抱き起こす。
「もう・・若くはありませんな・・」
チオカが苦しそうに笑った。

あの時・・テロリストの放ったナイフの傷が原因なのは間違いない。
手当てはしてあるが、やや年齢のいったチオカには苦しいだろう。
ローズはなんとかチオカを立たせ、ベットへ寝かせた。

「カザーめ・・・・」
顔色の悪いチオカを見つめ、ローズは内心怒り猛っていた。
この状態のチオカを連れてきたのはローズを抑制するために間違いない。

監禁されているローズが何かしらの行動を起こしたとしても、チオカは動けない。
ローズがチオカを見捨てない限りローズは動けないのだ。


[No.11037] 2006/05/25(Thu) 22:53:41
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さらば未来 (No.11037への返信 / 2階層) - ヘリ兵士

「ついにこの日が来た、か」
ヘリがEDF本部のビルの上で空を眺めながら言った
横にはヒロ(勇)、大森の姿がある
「本当に、来ちまった、な」
「なあ、大森、ヒロ」
ヘリの方を見る2人
「俺よー、長い間表にいすぎた見てえだわ」
「……」
「いつか必ずこの日が来るってわかってたから精一杯楽しんで生きてきたんだけどよ、やっぱ、やり残した事ってどうしてもあるんだな」
「ああ、それ、俺も言える」
大森がにやっと笑って言った
「まさか最後の最後であんな美人に出会えるとは思わなかったぜ」
今度は勇が失笑する
「守りたい物は、この星には多すぎるくらいあったな」
「まあ、お前の場合最初の守りたい物があんな物だったからな」
横からちゃちゃを入れた大森を軽く小突くヒロ
それをヘリは微笑ましい物を見る目で見ている
が、一気に表情が曇ていく
「……俺達、死ぬんだよな」
ヘリの言葉にヒロたちも鬱な表情になる
「でも、よ、まだ、決まったわけじゃねえだろ」
大森が雰囲気を明るくしようと軽く笑いながら言った
「ほら、今までだって岡田の作ったオーバーなんて何とか倒せたじゃないか、今度のもなんとかなるさ」
その言葉に、今度はヒロがくびを横に振った
「奴は核弾頭を吸収したらしい」
流石の大森もその台詞には凍った
「……嘘だろ?」
「今まで出た全てのオーバー、ネオオーバー、ソルジャー、ダストその全てを凌駕する能力を持っているんだそうだ」
ヒロの台詞に、大森は放心状態になったようにその場に立ち尽くす
「……打つ手無いじゃねえか」
全員何も言わないまま、しばらく時間が過ぎた
「………でも、勝たなきゃならねんだよ」
ヘリの言葉に、ヒロ、大森も頷く
「だな」
「ああ」
「命かける覚悟は不要だ」
突然の言葉に3人は声の主の方を向く
そこには一人の紅いマフラーをした青年が立っていた
「ミラ……」
「そのあだ名はやめてくれ、それに女見てえだろ」
ヘリの言葉に青年は照れたように笑った

彼の名は光 一平、かつてSS特殊部隊最強と歌われた男
そして、あの戦いでヘリにあきらめない事を教えた者


「まさか……完成したとはな」
EDFイギリス支部の執務室で、カザーは呟いた
「私は完璧な人間になった、か」
岡田愛美の最後の台詞をもう一度呟いた後、カザーは強く拳を握り締めた
「地球は、いや、人類は、お前の思っているよりずっと強い物だぞ、岡田博士」
カザーは決意の篭った声でそう言うと、自分の言った言葉がどれだけばかげているか悟り、失笑した
失笑したが、カザーはあきらめてはいなかい

核兵器はイデアオーバーソルジャーの前に無力に消えた
ベルセルクは動かない
今、イデアを倒せるのは、「ただの人間」
SS特殊部隊だけである
しかしそれはあまりに無謀で、あまりに無意味な物である




わけわかんない事書いてすいません
それとローズは奪回なんかしなくても普通にお返しします
どうでもいいですがオーバーとかの話、もうすぐエンディングだったりします


[No.11038] 2006/05/25(Thu) 23:56:52
i219-167-244-76.s02.a015.ap.plala.or.jp
Re: さらば未来 (No.11038への返信 / 3階層) - ケタ

> わけわかんない事書いてすいません
> それとローズは奪回なんかしなくても普通にお返しします
> どうでもいいですがオーバーとかの話、もうすぐエンディングだったりします


ローズが普通に利用されて普通に返ってくるとちょっと困るかも(^^;
ヘリさんの話の先がまだわからないので、なんともいえませんが、
ローズは返そうとしたが、監禁状態が続く感じでお願いできませんか?

そのへんのつじつまは合わせていきますので、
(たとえば、俺が前に言ってたローズ失脚させようとする悪い上官が、
ローズ監禁されてる情報を掴んで行動起こして、ローズ監禁を引き継いだり。
おそらくヘリ達は最後の戦いでボロボロだろうしね)
ちょっと検討してみてください。


[No.11039] 2006/05/26(Fri) 00:12:41
softbank220060180225.bbtec.net
出発 (No.11039への返信 / 4階層) - ヘリ兵士

「君達が負ければ、人類の歴史が人の手で終わらせられる事になる」
岡田が画面の向こうで言った
「よって敗北は許されないし、敗北する事はないものだと私は思う」
画面の前に整列したヴァンパイア兵達はある者はその言葉に共感し、ある者は馬鹿馬鹿しいたわごとと感じた
「もてる全てを用い、今の人類の力を示してきてくれ、以上だ」
これから間違いなく全滅すると地球上にいるすべての戦争評論家が思うような作戦に向かう兵士達に、カザーはたったそれだけの演説しなかった
しかし、飾った所で所詮言葉である
カザーは形だけの事は嫌いだ
あの短い台詞こそが現実であり、そして飾る事が無意味な物だった
飾らない現実に見送られ、ヴァンパイア兵達は北極行きの船舶に乗り込んだ
死と、恐怖に打ち震えながら、それでもわずかな希望をつかむために





> そのへんのつじつまは合わせていきますので、
> (たとえば、俺が前に言ってたローズ失脚させようとする悪い上官が、
> ローズ監禁されてる情報を掴んで行動起こして、ローズ監禁を引き継いだり。
> おそらくヘリ達は最後の戦いでボロボロだろうしね)
> ちょっと検討してみてください。


いいですよ
じゃワール中将登場って事で(笑)
(注、ワール中将は出てきません、名前違う悪い幹部は出てきますけど)


[No.11041] 2006/05/26(Fri) 18:48:25
i219-167-244-76.s02.a015.ap.plala.or.jp
合流 (No.11041への返信 / 5階層) - 777

間に合ったか…」
どうにか幸はゴリアス99を手に取り、攻撃することが出来た。
もう巨大生物は数えるほどしかいない。幸も全快とは言わずとも、どうにか歩けるぐらいにはなっている。
幸は手馴れた手つきで巨大生物を駆逐していった。

「今度こそ終わりか…………ん?」
幸は何らかの視線を感じ、その視線の方へ振り向いた。
そこには先ほどのペイルウィングがいた。手傷を負ってるようだが、何やらポカーンとしている。
幸は辺りを見回してみたが、巨大生物の大群が接近しているわけではないようだ。
「あ…あれ?動けないんじゃなかったんですか…?」
ペイルウィングはちょっと驚いてるかのようにそう言った。
「え?…ああ、あくまで『すぐには』だ。ちょっと痺れてただけだ。」
「そ、そうなんですか?」
「まあでも、あの時に君が助けに来てくれなかったら死んでただろうな…ありがとう。」
「あ、いえ、こちらこそ…。」

そんな会話をしている内に、また誰かが接近しているのが見えた。どうやら陸戦兵のようだ。
「友理さーん!」
やけに黒コゲになっている陸戦兵が呼びかけてきた。…ん?黒コゲ……?
幸はハッとした。あの時の爆発に巻き込まれたに違いない。少なくとも、巨大生物が爆発を起こすなんてのは聞いた事が無い。
「あ、サエくーん!」
どうやらあの陸戦兵は「サエ」で、ペイルウィングは「トモリ」と言うらしい。
「大丈夫か?」
「うん…ちょっと怪我したけどこのくらい大丈夫だよ。そこの人も助けてくれたから…」
黒コゲになってる「サエ君」がこっちを向いた。
「お互い、ボロボロみたいだが…大丈夫か?」
「ああ……それより、何だ……あれだ………ごめん。」
「…………………は?」



ちょっと遅くなった…。
次は会話が多くなるでしょうから幸の設定とかを…。

名前:幸
年齢25歳の男性。基本的には怒ったりはしないが、キレるとそう簡単には治まらない。
名前の割にはやや不幸体質だが、戦闘時はそうでもない。内面的なものを察するのは苦手。
第一次大戦後にEDFに入隊。理由はまだ定かではないが、氷室を軽蔑している。
戦闘時はゴリアス99を愛用。グレネードランチャーは苦手。


[No.11042] 2006/05/27(Sat) 10:03:54
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「反感」 (No.11042への返信 / 6階層) - ケタ

東京EDF本部 特殊防衛部隊専用部屋


EDF隊は部隊クラスとなるとそれ専用の部屋が与えられる。
イメージ的には部活の部室のような感じだろうか。
部隊にもよるが部隊部屋はトイレ、風呂など最低限の物は揃っているので、
中には夜になると部隊部屋に戻って寝る者もいるくらいである。

御剣はイスに座り、壁にかかったホワイトボードを眺めていた。
ホワイトボードには特殊防衛部隊の隊員名が書かれている。

隊長[ケタ]
隊長補佐[シリア]
近距離攻撃兵[伊地山]
遠距離攻撃兵[御剣]
衛生通信兵[ワカ]

ちなみにケタの名前の横には[打ち合わせ中]、ワカの横には[療養中]とある。

「微妙な顔してどうしたの?」
部屋に入ってきたシリアが御剣にそう尋ねながら、備え付けの紅茶の袋を取り出した。
「俺が元帥直属の部隊に配属されるなんて・・・まだ信じられなくてね」
御剣がそう呟いて、照れ笑いにも似た笑みを見せる。

「まぁ・・ケタが隊員の能力よりもチームワークを選んだからね。
あいつ自体も決してズバ抜けて凄いわけでもないし」
シリアが坦々と言った・・・その時。


「そうでしょうね」
と、女性の声がしてドアが開き、1人の女性隊員が入って来た。

「ノックくらいしなさいよ。
まぁいいか、格好からするとペイルウィング隊?」
シリアが眉を寄せてそう言った。
入ってきたの女性の着ているEDF隊の制服はペイルウィング独自のものだ。
ただ、胸についているマークは・・・。

「私はバトルメイデン隊のシズカ。同じ元帥直属の部隊だから挨拶に来ましたわ」
物静かなしゃべり方だが・・その雰囲気はとても挨拶に来たとは思えない。
シズカと名乗った女性はシリアの方に視線を向けた。

「貴方がシリアね?まともそうなのは貴方だけらしいわね、
私達と共闘する際は部隊をちゃんとまとめてくださいね?邪魔されると困りますから」
シズカがおっとりとした口調でそう言った。
「・・・フン」
御剣が腕組みをしてシズカに冷めた目を向ける・・・。

突然元帥直属の部隊となった俺達が、なにかしらの反感を買うだろうとは思っていたが・・・、
こうも真正面から来るとはなぁ。
バトルメイデン隊など、超エリート部隊にとって、
一般兵が突然自分達と同等の扱いを受けるなど、気分が悪いのだろうか。

冷静に状況を考えている御剣に比べ・・・シリアはいまにもシズカに詰め寄りそうな顔をしている。
しかし、シズカはそんな様子のシリアに対しても余裕の笑みを崩さない。

・・・が。
「いやぁ!いい湯だったッスわ!!」
「っきゃぁ!!」
「おや。お客さんッスか?」
突然奥の部屋から出てきた伊地山にシズカが目を抑えて悲鳴を上げた。
・・・なにしろ伊地山の格好は裸にタオル一枚だけなのだ。

「ぶ・・無礼な!」
「部屋に入ってきたのはそっちでしょ?勝手に見といてなに言ってんのよ」
目をそむけて顔を歪めるシズカに向かって、シリアが楽しそうに言った。
「全く、品のない連中ですわね!」
そう吐き捨てるように言ってシズカが部屋から逃げるように出て行った。

「・・・俺、なんかまずかったッスかね?」
事情の飲み込めない伊地山が頭を拭きながら、御剣に聞いた。
「くく、いやぁ。でかしたぜ、伊地山」
御剣とシリアが声を上げて笑うのを、伊地山がわけわからずと言った表情で見ていた・・・。


[No.11048] 2006/05/28(Sun) 04:11:44
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富士の樹海は紅く染まりて (No.11048への返信 / 7階層) - 藤崎とうま

 命を懸けて守る物など、在っただろうか。
 他の人には、在るのかも知れない。
他の人には、無いのかも知れない。
 唯、唯一つ言えることは。
 そんな物、僕には無かった。
 もし、在ったとしても、
 僕は、死ぬのが怖かったから。
――――――――――――――――――
「くそぉ・・・くそぉ・・・・・・!」
 僕は毒づきながら、樹海を疾走する。
 木々の根が、あちらこちらから顔を覗かせている。でこぼこしていて、走りにくいことこの上ない。別だん誰かに追われているわけではないが、追われているような気はする。
 戦場から、僕は逃げようとしていた。
 皆、死んだ。隊長は頭を喰い千切られ、友達は酸を浴び融解し、部下は糸に絡まれて溶けた。皆死んだ。結果、EDF平和維持軍第四十八小隊の生き残りは、僕独りだけだった。
 足元には、ごろごろと奴らの喰いカスが転がっている。要は、人間の死体。内臓を露出させた者や、下半身が無い者の全員が、ことごとく死んでいた。クソ蟻や化け蜘蛛にやられたものと、容易に推測が出来る。
 一秒一刻でも、この場から離れたかった。
 敵前逃亡者と罵ってくれればいい。味方を見捨てた人非人と罵倒してくれればいい。その声が聞こえるということは、僕は生きているのだから。
 親玉の大蜘蛛は、誰かが倒していた。誰か知らない。誰でもいい。どうせ面識は無いのだし、これから会うこともないだろう。
 
 後ろで、跳躍するような音がした。
 僕ははっとして振り返る。
 何もいない。
 驚かせやがって・・・・・・
 安堵して、進行方向へと向き直る。
 そこには、
 蜘蛛がいた。
 多眼多足の昆虫ではない“蟲”が、そこへ立ち塞がっていた。濁った八つの目玉が、こちらを睨み付けている。
「うわぁああぁっぁぁぁあああぁぁあ!!」
 僕は尻もちをついた。叫びながら、腰に提げていたアサルトライフルを乱射する。発射された鉛玉は、毛に覆われた蜘蛛の皮膚を貫いて、体内に侵入していった。
 巨大な叫び声を上げて、蜘蛛は息絶えた。・・・・・・に違いない。天を仰ぎながら両の足を縮め、痙攣を繰り返している。
 ・・・・・・あぁ、無様だな、僕って。
 尻もちをついたまま、ふと、空を見上げた。
 吸い込まれそうな青空の下、僕の頭上に、嘲笑うかのように緑色の光球が浮かんでいた。


*         *            *
あぁ、もうなんか駄目だ。皆さんの書いてる小説が今どの時点でそれぞれ何してるか分かんないからちょっち昔の事ばかり書いてる・・・・・・
血生臭い描写なら任せてください。不愉快だったらごめんなさい。即止めますから。
 
 


[No.11052] 2006/05/29(Mon) 15:39:48
210.168.103.254
掃討戦9 (No.11052への返信 / 8階層) - 三枝

「つまりこういう事か。俺の手榴弾にあんたのゴリアスが誘爆した、と」
「ああ……そういうことだな……」
歯切れ悪く答える陸戦兵に三枝は笑いかけた。

「まぁ、蟻にザックリやられるよりはマシかな。おかげで死なずに済んだよ」
気まずそうだった陸戦兵の表情が和らぐ。
そんな二人の間に友理が割って入った。

「そう言えばさー、まだしてないよね。自己紹介」
そう言うと陸戦兵の手を取って微笑む。

「あたし友理です。よろしくね」
「幸だ。よろしく」
「サチ?」首を傾げる友理に‘サチ’が宙に指で書いて見せる。
「幸福のコウだ。幸せっていう字」

「ああ」友理は納得顔で頷いた。
「いい名前ですね。いろいろ良い事がありそう」
キラキラと目を輝かせる友理とは対照的に幸は渋い顔。

「どっこい、そうはいかないんだよ」「?」
「クツの紐はよく切れる、落ちてる画鋲をやたらと踏む……良い事なんてちっともない。
この前だって500円玉拾ったと思ったら―」
「牛乳ビンの蓋だったとか?」
三枝の言葉に幸は首を振った。

「……近くにいたチンピラに絡まれた。てめぇ!俺の金どうする気だ!ってね」
「そ、それはそれは……」
三枝はさりげなく目を逸らした。
ここまでくるとフォローのしようがない。

「でも―」友理はこめかみに人差し指を当て、なにかを考える。
「溜めないで普段からちょっとずつ不幸を消費してれば、
大きな不幸には遭わないんですよね。事故とか地震とか」

幸は少し迷いながらも頷いた。
「うん……そうだな。そうかもしれない」
そういうものなのだろうか?

疑問を感じていると背後から肩を叩かれる。
「とにかく帰ろう……」
亡霊のようなその声に全員がギョッとした。

「は?」「え?」「あ!」
三人のオーバーな反応に京野が動揺する。
「な、なんだよ!?」

「いや……その……ねぇ?」「あ、ああ……」
「つまりこういうことだ」
三枝は笑いを堪えながら京野に人差し指をつきつけた。
「みんな揃ってあんたのことを忘れてた、と」


777さん 
三枝→サエグサ(こっちはわざとでしょうか…?一応書いておきます)
友理→トモリです。ややこしい名前ですいません。
ところで、俺の方はあとで氷室に呼び出されるシーンを書くのですが、幸はどうしましょう?
一緒に呼び出されますか?
氷室と直接対面する形になりますので関わらないでおきますか?
ちなみに、処罰とかそういうのを受ける予定はないです。

藤崎とうまさん 
遅くなりましたが、初めまして。三枝です。
グロシーンは俺はある程度耐性がついているので大丈夫です。


[No.11054] 2006/05/29(Mon) 18:31:02
i125-201-42-88.s02.a021.ap.plala.or.jp
隊長評価プラス1 (No.11054への返信 / 9階層) - jagaimo

「おや、美女2人がこんなところでなにをしてるんだい?」
キリヒトが隊の詰め所に入ると、サエとルミがソファーに座ってくつろいでいた。
その横ではカチカチと点滅する蛍光灯を取り替えようと、アレックスが箱の上で苦闘している。
「キリヒトさん・・・。皆、やる事が無くて・・・セレモニー前だから訓練も気が起きないし」
「アレックスは忙しいみたいだね」
キリヒトは爪先立ちで今にも落ちそうなアレックスを見やる。

「いつまでかかってんの。アレックス」
「背が・・・背が足りないんですって・・・(滝汗)」
ルミの叱咤にアレックスがはぁ、とため息をついた。
さすがにこれ以上は無駄な努力をしたくないのか、足場に新たな空の薬きょう箱を追加した。
「ああ、気をつけろ。すぐに触ると・・・」
「わちちち!」
「お前さん・・・、蛍光灯も取り替えた事無いのか?」
「はぁ・・・。親任せでしたから・・・」
「マザコン?」
「違いますッ!」
「ファザコン?」
「・・・・・・」

ルミがアレックスをいじり始めると止まらない。
中学生並みの会話を始めた二人をみて、サエとキリヒトはふふ、と笑った。

―――ピピィ・・・

「ん、おかえり。チャム」
どこかで鳥の囀りが聞こえたかと思うと、後ろから飛んできた青と黄色の翼の綺麗な小鳥がキリヒトの肩へ止まった。
その光景をみて、サエが目を丸くする。
「それキリヒトさんのペットですか?よく懐いてますね」
「トモダチさ。トモダチ」
「はぁ・・・」
首を傾げながらも小鳥に目が行っていた。
とても綺麗だ。
と、見つめていたチャムがキリヒトの肩を飛び出し、サエのスカートに降り立った。
サエがなんとなく手を出すと、チャムは律儀に手を上に乗った。

―――か、かわいい・・・・・・。

昔から同年代の言う「かわいい」というものよりも、大人の言う「綺麗」なものの方に興味を示していたサエだが、さすがにこのチャムには見とれてしまった。
しばらくチャムを見つめていたサエだったが、ふと何かを思い出すとキリヒトに話しかけた。

「そういえばキリヒトさんって戦車兵ですよね・・・?」
「ああ、そうだよ。それが何か?」
「うちの隊、戦車無いんですよね」
「あらまぁ。そりゃあ一大事だ。戦車のない戦車兵は魔法の使えないハリーポッターと同じくらい悲しいからね」
なんだか難しい比喩を言われてサエが言葉に詰まる。

「あとでアリアスに頭下げてもらえばなんとかなるんじゃん?」
アレックスを海老反り固めで完全制圧しているルミが口を挟んできた。
それはそうだが、戦車が着くまでに出撃がないとは限らない。
「まぁ、そうだね・・・。アレックスが死んじゃうよ?」
アレックスは激痛に耐えながら「ギブ!ギブです!」を連発している。

―――ガチャッ!

と、アレックスの悲鳴がこだますなかで、不意にドアが開いた。
「なに・・・やってんだ?」
ドアの向こうではアリアスが唖然と2人のプロレスを見つめていた。

「おう。どうだった。説明」
ソファーに腰掛けながらキリヒトが手を振る。
「まぁ・・・堅苦しい軍隊パレードじゃないですけど・・・。適当に済ませばいいんでしょう」

「ねぇ、アリアス。うちの隊に戦車ってもらえないの?」
サエが身を乗り出してアリアスに聞いた。
つい顔が近づいてきてアリアスは顔を赤らめた。

「えっと・・・ああ、キリヒト先輩の?もう頼んであるけど、もうちょいで来る。明日か明後日」
「行動が早いな。隊長評価一点プラスだ」
「はぁ・・・」

アリアスが顔をあげると、燃え尽きたアレックスが詰め所に横たわっていた・・・。





ああ、なんか久しぶりに書けたw
藤崎とうまさん、ちょっと遅いですけど始めまして!


[No.11058] 2006/05/29(Mon) 22:07:44
fw1.tcn-catv.ne.jp
「大セレモニー」 (No.11054への返信 / 9階層) - ケタ

東京EDF本部 


天気予想は見事に的中し、その日は眩しいまでの快晴であった。

エイリアンを討ち果たし、地球の平和を勝ち取った我々を祝福しているように
感じられる・・・。


この日、東京EDF本部の巨大滑走路には多くの隊員、マスコミがひしめき合い、
それを囲むように膨大な数の戦闘車両、航空機が配置されていた。


不安を募らせる民間人や隊員達の指揮を上げるための大セレモニーが始まろうとしていた。


・・・

・・・


東京EDF本部 地下???ポイント


監禁されているローズとチオカは、テレビで地上の様子を見ていた。
セレモニーは開始の祝砲が鳴った所である。

「始まりましたな。
このイベント、元帥はあまり乗り気ではなさそうでしたが、
まさかこの様な形で見る事になろうとは・・・」
チオカが苦しげにそう呟いた。
まだ胸の傷は完全ではないのだ。

「・・・・」
ローズは無言でテレビで生中継されているセレモニーを見ながら・・・
嫌な予感を感じていた。
そもそもこのセレモニーは部下の将校が強引に進めた話であり、
チオカの言うとおり、ローズは乗り気ではなかったのだ。

もし・・・敵がまだ余力を残していたとしたら・・・

戦力が密集したこの状況を黙っているだろうか・・・

ローズがまだ渋っていた時に拉致されたため、
話が一人歩きしてしまった状態であるのだ。
しかし、地上に注意がいっているとはいっても、ローズ達への監視は抜かりがない。

ローズはただテレビでセレモニーの様子を見ているしかなかった・・・。








ヘリさんの話落ち着いてからにしようと思ったのですが、
待ちきれず先に進めてしまいました。
申し訳ないです。
なにか不都合があったら、全力で話あわせますので・・・・。


[No.11059] 2006/05/29(Mon) 22:15:44
softbank220060180225.bbtec.net
Messenger of Friendship (No.11058への返信 / 10階層) - jagaimo

「・・・・・・」
EDF本部に近い、見晴らしのいいビルの上でムカイは無表情に双眼鏡を覗き込んでいた。
本部の滑走路には本部の全兵力が集結し、しきりに市民の歓声が聞こえる。
さすがにセレモニー中だけあって、街にいる住民の数は少ない。

「ったく。のんきなもんだ」
後ろでパイプ椅子に踏ん反り返っているK.Mが空を見ながら呟いた。
さすがにビルの上で夏の日差しを真っ向から受けるのはしんどいのか、暇つぶしに読んでいた「月刊 隊員マグナム」で日光を防いでいる。

その光景を見て、なんとなくムカイは・・・懐かしいと思った。

実はムカイは隊員マグナムを毎週欠かさず読んでいた。
・・・だんだん戦況が悪くなるにつれて週刊だったものが月刊に変わってしまったのだが。

そこまで考えて、ムカイはつい物思いにふけってしまっている事に気づき、再び双眼鏡を手に取った。

高性能の双眼カメラを通してデジタル処理された光景は、見るからに平和そのものだ。

と、不意に肩に衝撃。
いや、衝撃と言っても極々軽いものだった。
K.Mにでも肩を叩かれたかと思い、首を巡らせた。

―――ピピピ・・・

「・・・・・・?」
肩にあったのは、K.Mの手ではなく、鳥だった。
青と黄色の小鳥・・・。人に馴れているらしく、ムカイが睨んでも―――本人は見つめているだけなんだけれど――相変わらず肩にとまっている。
「お前、鳥なんか飼ってたのか?」
「・・・」
暇そうなK.Mの問いに、ムカイは無言で首を横に振ると、鳥を指に乗せ、空へと飛び立たせた。
飛び立った小鳥は一度空で大きく鳴くと、翼をしなやかに羽ばたかせてセレモニーの方へと飛んでいった。





K.Mはムカイと一緒に行動していてもよろしいでしょうか?


[No.11060] 2006/05/29(Mon) 23:44:24
fw1.tcn-catv.ne.jp
変わらない朝 (No.11060への返信 / 11階層) - 漆

〔いつか見た光景〕

ナンダアレハキョダイナクソオワタンンジャナイノカセンソウハウッテキヤガッタウワーギャダレカコッチニキテクレケンタガクソウワァァナンダジュウダンガアタラナイダトバカナチョクゲキノハズダアレハバリアカガッダレカキテクレーシイヌノハイヤダヤレセハセンヤレセエンゾトマッタイヤナニカデテクルゾファイターイヤシンガタダナンデイマニナッテダレカリペアスプレーヲダレモモッテキテイナイダトウヲコッチニモキヤガッテコレデモクラエーココデシトメルンダウワァワレワレノイジヲミヨヤメロウカツダ

やめろ・・・止めてくれ・・・・・・

銃声、爆音、悲鳴。
それら混沌たる狂気の渦に、漆が埋もれていた。
何故自分がここに居るのか思い出せないが、この場所には不快感がある。
いや、不快感ではなく恐怖だろう。漆はここから逃げ出そうと必死に体を動かした。
だが、手足はもがくほどどす黒い混沌が絡みつき、足掻けば足掻くほど体は混沌たる狂気の中に堕ちて逝く。

ソコノオマエリペアスプレーヲタノムツレガケガヲシタンダナニワタスキガナイダトオマエハクソコッチキヤガッタヲワショーシンダノカヨオマエガミゴロシニシタジブンダケガイキノコリタイガタメニオマエハオニダアクマダコッチニモダレカキテクレマ、マテオイチイカナイデクレウワァァァヒトデナシテシオマエガタスケテクレレバ

――俺に頼るな!俺だってただのヒトだ!出来ないことだって・・・

辛うじて漆の口から言葉が漏れた。
確かにこいつが一人いたところでどう変わるものではないだろう。
だが、その言葉を聞いたソレが一段と強く体に絡まりつく。

ソレハイイワケダジブンガタダシクテオレタチガマチガイダトデモイイタイノカワタシタチハタスカリタカッタノヨタレトテシニタクハナイダロボクダッテシニタクナンテナカッタタシカニアナタガフツウナラバナニモデキナカッタデショウガアンタハシッテイタハズダゾアレガクルコトモアレガナニヲスルカモオレタチガシヌコトモワレガナンダトイッタコトモネェオマエハシッテイテミゴロシニシナンンダヨアタシタチヲヒトデナシアクマヘタレヒトゴロシアンタハイママデナンニンノナカマヲミゴロシニシタンダイソウトウナカズダロウノウダレモカレモヲフミダイニシテイキノコッテシアワセカイオマエナンカシンデシマッタホウガセカイニダッテヨイホウコウニススムンダヨホラシノウジャナイカイッショニエイエンヲムサボロウ

確かに俺は何人も見殺しにしたと言えるかもしれない・・・

力尽きたように体から力が抜けて行く。
 心の奥底には喜びとも取れる感情を残して・・・

「・・・し君。・・・起・・・・・・」

 その混沌に一つの光が差し伸べられる。
 その奥から、途切れ途切れながら心が休まる声が聞こえてくる。

だが・・・・・・

 漆はソレをつかみ吼えた。

〔EDF本部 第113混成部隊ミーティングルーム〕

「知っていても変えることの出来ない物だってあるんだ!何も知らない奴が憶測で語る・・・な・・・」
漆がソファーから跳ね起きた。
 いつもと同じ朝だ。外から雀の声が聞こえてくる。
 ただ違うとしたら、少しばかり起きるのが早かったと言ったところだ。
 自分が夢であそこまでうなされていた事に苦笑する

「ビックリした〜。いきなり大声出さないでよ〜」
ドアの向こうから不満が聞こえてきた。
 声の主は凛。憶測から言えばSKも一緒だろう。

――イツモトカワラナイヨウニ

「最後までいい訳かよ俺・・・すまん。夢の続きで吼えていた。お詫びにコーヒーでも――」
 ソファーから起き上がろうとした途端、目の前が捻じ曲がり、脚に力が入らなくなった。
「――ってやば・・・・・・今日が・・・・・・」
 視界がブラックアウトし、意識が遠のいて行く。
漆はそのまま前のめりに倒れてしまった。
 
ドサ

「ちょ、どうしたの・・・!大丈夫!?」
 部屋に踏み込んだ凛が見た者は床に倒れた漆の姿だ。急いで抱き起こす。
 漆は、意識が無く、熱があり、呼吸も荒かった。
 一目で危ない情況だと理解できた。
「――6時00分・・・うし、倒れる。シナリオと同じですか・・・」
「スーちゃんそっちもって!メディカルセンターまで運ぶよ」
 漆の肩を担ぎ凛がSKを呼ぶ。
 彼女は言われたとおりに反対側の肩を担ぎ、部屋から飛び出だした。
二人に引きずられながら漆はメディカルセンターに向かう事になった。
 漆は熱にうなされているからだろうか。頻りに逃げろと呟いていた・・・

 セレモニー開催日の朝のことである。

 残されたパソコンに一つのウインドウが開かれた
<メールが届きました>


>とうまさん。
自分は血生臭い表現でも構わないですよ。
生きている鶏をバラして生で食った事もあるのでそれなりの耐性が・・・・・・


[No.11061] 2006/05/30(Tue) 00:06:50
p1060-ipad08imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
Re: 変わらない朝 (No.11061への返信 / 12階層) - ケタ

>K.Mはムカイと一緒に行動していてもよろしいでしょうか?

どうぞどうぞw
しばらく彼出番なかったんで(^^;
よろしくお願いします〜


[No.11062] 2006/05/30(Tue) 00:45:47
softbank220060180225.bbtec.net
血戦 (No.11062への返信 / 13階層) - ヘリ兵士

「あれか…イデアってのは」
誰かが言った
北極の地平線の彼方に、天まで光がのびている
オーロラなどではない、「光の柱」、がそこにあるのだ
イデアオーバーソルジャーが自分の想像をはるかに上回るほど強大な物だった事を、この時その場にいた誰もが肌で感じ取った
次の瞬間、何かが光の柱の一部が光球なってにゆっくりとこちらに向かって飛んでくるのが見えた
「ジェノサイド砲だ!」
ヘリは叫んだ
「奴は、俺達の存在に気づいたんだ」
光球は更に何個も何個も光の柱から発射される
「走れ!ヴァンパイアで加速してあそこまで走るんだ」
また誰かが言った
言った瞬間、全員がヴァンパイアのスイッチを入れ、走った
走り出したすぐ後に、光球は本来のジェノサイド砲をはるかに上回る物凄い速さで今までSSのメンバーがいた所に向けて飛んできて、爆発した
激しい爆風を背中に受けて、ヘリは一瞬よろめく
ヴァンパイアで走り出していなかったら、今頃全滅していただろう
背筋がぞっとした時、更に光球が光の柱から発射されているのに気づき、慌てて走る
「散れ散れええええ、やられるぞ」
誰かの声
走る
光の柱を目指して走る
爆発
連続して爆発
人が焼けるにおい
走る
爆発
……


「なあ、なんでお前はEDFに入ったんだ?」
「俺?イエスキリストがゴルゴダの丘に運ばれる時にさ、十字架背負うのに疲れて倒れたんだよ、一回」
「?」
「それでその時にさ、キリストが何者かわからないただの人間が野次馬の中からでてきてキリストの汗をふいてやったんだ」
「それがどうしたんだ?」
「その人、それが自分にとって何の特にもならないのに、優しさだけでその行動をとったんだぜ」
「……」
「俺はよ、そんな風に優しさだけで戦えたらいいなって思って、強くなる事にしたんだ」
「それで、自分が損していいからかっこよく世界守ろうと思ったわけだ」
「違う」
「?」
「俺はこの世界、好きなんだ、この馬鹿とボケとロマンと失敗と恐怖と悲しみと喜びとアホくささがいりまじったこの世界が、だから俺が世界を守るのは、恋人や家族を守るのと同じ事なんだ」
「……そういう考えの奴が一番損すんだぜ」
「損していいさ、それで世界が救われるなら」


……

爆発に飛ばされて
走馬灯が見えた
でもまだ生きてる
頭がくらくらしてめまいがする
立ち上がってまた走る
光の柱が見えてきた
体が重い
柱がまばゆく輝きだして、紫色のわっかが柱の周りにできた
スペースリングだ!!
遮蔽物が無い
だめだ、やられる
落胆の声が聞こえた

「あきらめるな」

誰だ?

「ここで負けたら本当に世界は駄目になっちまうぞ、死んだ奴らうかばれねえぞ」

体が熱い

「守るんじゃなかったのか、守り抜くんじゃなかったのか?守ろうぜ!!こんな奴に、俺達人類の歴史が終わらせられてたまるかよ」

流石俺だ、いいこと自然に言う

思い出した
あの時オーバー倒したの俺だった

あきらめなかったの、俺だった

今度も勝とう

いや、「勝つ」

俺は走った
そういえば、いつも走ってた気がする

複数の敵を狙うため、スペースリングのレーザーは拡散して、命中率は落ちている
なめんな!!かわせないとでも思ったか!
足に痛みが走る
光の柱に触れる
熱い!!
光の柱の中に突入する
目が痛い、敵が見えない
だからどうした
わかるんだよ、こんな小細工したって人間様には第6ッ感てもんがあるんだ
指が激痛と共に引き金を引いた
耳がいかれたのか銃声は聞こえない
代わりに光が薄れていく

やった

流石土蜘蛛博士が作った対イデア弾丸だ

視界の隅に空から落ちてくるグレーの皮膚の男が見えた
あれが完璧な人間?笑わせるなよ

見たか岡田、これが人間様の力だ

そう思った瞬間、イデアは空中で静止した
そりゃそうだ、一発でやられるわきゃ無いか

またそう思った瞬間、ありったけの弾丸が、バズーカが、イデアに直撃した


思い出した
俺、一人じゃないんだった

仲間の事を思い出しながら、意識が薄れていった








セレモニー1週間前の出来事、と言う事で


[No.11064] 2006/05/30(Tue) 19:09:05
i219-167-244-76.s02.a015.ap.plala.or.jp
「皇帝降臨」 (No.11064への返信 / 14階層) - ケタ

東京EDF本部 


大セレモニーは華やかに始まり、おおきな賑わいを見せていた。
ギガンテスの祝砲が鳴り響き、大空をカラフルな煙を残しつつ航空機がトリッキーな飛行を見せる。

その様子はマスコミを通じ全世界に生中継され、
マザーUFOを撃墜した日本EDF隊の力強さを十二分にアピールしていく。


ローズに成りすましているウェンディーヌは、
他の隊員よりも離れた専用の場所に立ちその様子を黙ってみつめていた。

「派手だなぁ(・ω・)」
松葉杖にもたれかかるようにして立っているケタがそう呟いた。
「おい、お前もカメラに映る可能性があるんだぞ。マヌケな顔をするな」
横に並んで立っていたバトルメイデン隊の隊長、メイが顔を向けずにそう言う。
まぁ、ケタとメイは元帥直属の部隊の隊長として、他の隊員達よりも
幹部側に近い目立つ場所に立っている。
メイとしてはEDF隊の恥を見せたくないのであろう。


「結構耳に来るなぁ・・」
隊員の列に並んでいるハシが耳を軽く抑えてそう言った。
なにしろギガンテスの近くの列に配置されたのだ。
祝砲がなるたびに鼓膜が破れそうになる・・・。
「ん?なぁ、あっこにいるのケタさんじゃない?」
ハヤが遠めに見える松葉杖をついた男を指差して呟いた。
「へぇ・・ど」
ハシが口を開こうとした瞬間、また後方のギガンテスが祝砲を放ち、
再び耳を抑えて顔をしかめた。


セレモニーはいよいよクライマックスに向け派手さを増していく・・・。

しかし・・・



EDF隊 観測室

チッチッチ・・チチチ・・・チチチチチチ
「あら?なにかしら?」
観測器の反応に係員が眠そうな顔を向ける。
EDF隊は常に電波、粒子、音波など多種多様な信号を計測しているのだ。
・・・だが、こんな反応は見たことがない。
「一体なんなの!?」
そして、突如歯止めが外れたかのように、
次々と観測器が異常なデータを打ち出していった・・・。


「おや。日がかげったッスかね?」
わずかに天気が暗くなったような気がして、
ケタの後方に並んでいた伊地山が空を見上げ・・・目を丸くした。

空が・・・なにかおかしい・・・?

その異変は他の隊員やマスコミなどもすぐに気付いた。
皆、黒く歪んだような不思議な空を見上げている。

「・・・・(・ω・;)」
「あんなの演習予定になかったはずだが」
ケタとメイも空を見上げ、眉を寄せる・・・。

黒い歪みは・・・だんだんさらに歪んで行き、
いつしか黒い球体のようになった。
黒い球体は時折、黒い稲妻のようなエネルギーを放ちながらさらに膨張していく!
マスコミなどはEDF隊の演出とでも思ったのか、カメラを向け歓声を上げている。


そして・・・黒い球体は最後に一気に収束し弾けた。


落雷が鳴り響いたような轟音が響き、多くの隊員が悲鳴を上げ頭を下げる中、
ウェンディーヌは微動だにせず、上空を見つめていた。

そこには・・・・直径数キロはあるだろうか、巨大な空中都市が出現していたのだ。







ってなわけで、皇帝都市出現。
ヘリさん、ウェンディーヌは核使うための一発使い捨てキャラ?
それともこの後さらに役目があるキャラなのでしょうか。

もし、あんまり重要なキャラじゃなければ、使っていいですか?


[No.11065] 2006/05/30(Tue) 21:13:10
softbank220060180225.bbtec.net
Re: 掃討戦9 (No.11054への返信 / 9階層) - 777

> 三枝→サエグサ(こっちはわざとでしょうか…?一応書いておきます)
> 友理→トモリです。ややこしい名前ですいません。

三枝はあとで本当の名前を聞かされたと言うことで。
友理は…とりあえずSSの方も直しときます。すみませんでした。

> ところで、俺の方はあとで氷室に呼び出されるシーンを書くのですが、幸はどうしましょう?
> 一緒に呼び出されますか?
> 氷室と直接対面する形になりますので関わらないでおきますか?

うーん、呼び出されちゃっても良いですよ。
ただ、氷室の前ではあまり露骨に嫌ったりはしません。
それと、素顔は一度は見たことがあるってことでお願いします。
次の展開は三枝さんに任せます。自分のキャラは自分が一番書きやすいでしょうし。

> 藤崎とうまさん 
初めまして。
グロシーンは…脳内だけならなんとか……。
あ、バゥの糸は「肌に触れれば痺れる程度の毒がある」ってことになってるみたいです。


[No.11066] 2006/05/30(Tue) 22:05:37
softbank060118041006.bbtec.net
Re: 「皇帝降臨」 (No.11065への返信 / 15階層) - ヘリ兵士

> ってなわけで、皇帝都市出現。
> ヘリさん、ウェンディーヌは核使うための一発使い捨てキャラ?
> それともこの後さらに役目があるキャラなのでしょうか。
>
> もし、あんまり重要なキャラじゃなければ、使っていいですか?


どぞ


[No.11068] 2006/05/30(Tue) 23:43:42
i219-167-244-76.s02.a015.ap.plala.or.jp
Re: 掃討戦9 (No.11066への返信 / 10階層) - 三枝

> 三枝はあとで本当の名前を聞かされたと言うことで。
> 友理は…とりあえずSSの方も直しときます。すみませんでした。

ああ、やっぱり意図的に書いたんですか。
三枝ってサエとも読めるよなぁ、と思い一応書いておきました。

友理は正直ネーミングで失敗しました。
読みにくい上に一発変換できないんですよね…
改めて、面倒な名前をつけてしまいすいません

> うーん、呼び出されちゃっても良いですよ。
> ただ、氷室の前ではあまり露骨に嫌ったりはしません。
> それと、素顔は一度は見たことがあるってことでお願いします。
> 次の展開は三枝さんに任せます。自分のキャラは自分が一番書きやすいでしょうし。

と思ってたら皇帝出現してしまいましたね…
次の展開は任せてもらえるとの事なので
(それともこれは処分に関する所だけでしょうか…?)
帰る途中で皇帝の攻撃を受けるという話にしようと思います。

幸はその時に別れさせます。
あまり長々と俺の話に付き合わせてしまうと申し訳ないので。
それともいきなり放り出してしまう方が迷惑でしょうか?
なにか問題があれば変更しますのでどうぞ言ってください。


[No.11069] 2006/05/31(Wed) 14:13:26
i219-167-185-162.s02.a021.ap.plala.or.jp
Re: 掃討戦9 (No.11069への返信 / 11階層) - 777

>と思ってたら皇帝出現してしまいましたね…
> 次の展開は任せてもらえるとの事なので
> (それともこれは処分に関する所だけでしょうか…?)
> 帰る途中で皇帝の攻撃を受けるという話にしようと思います。
>
> 幸はその時に別れさせます。
> あまり長々と俺の話に付き合わせてしまうと申し訳ないので。
> それともいきなり放り出してしまう方が迷惑でしょうか?
> なにか問題があれば変更しますのでどうぞ言ってください。

いえ、問題無いですよ。
このまま行っちゃってください。


[No.11073] 2006/05/31(Wed) 22:15:27
softbank060118041006.bbtec.net
地獄の第2ラウンド (No.11068への返信 / 16階層) - jagaimo

「・・・・・・!」
アリアス達は突然現れたものを凝視していた。
EDFの巨大な滑走路を覆ってしまうほど、マザーシップよりも巨大な円盤―――都市と表現したほうがいいだろう、それが頭上で旋回している。

アリアスははっとして周りの状況を整理する。
周囲ではパニックに陥った隊員が悲鳴をあげ、また腰を抜かしていた。
「に、逃げろ!」
悲鳴の中で誰かの声が聞こえた。

逃げろ?どこへ?相手の大きさは何メートルそこらではない。
直径が数キロもある円盤の射程からどう外れろというのか。だいたい・・・自分達が逃げてどうする?
「歩兵部隊は市民の避難誘導を最優先!戦車部隊、飛行部隊は市民の避難ルートから離れ、攻撃を阻止せよ!実弾の使用を許可する!」

ローズ元帥――になりすましたウェンディーヌが声を張り上げて指示を下した。
それを聞いた隊員達は腰を抜かして動けなくなった市民を抱え、この状況でも上空のあれは何か、と質問するマスコミを押しのけ、どうにか市民だけでも地下に逃がそうとする。
無線での指示が渡ったか、やっとのことで後方の戦車隊が後退し、滑走路の端に展開を始めた。

この状態で攻撃を受ければ、全滅だ・・・。





「動きがあり次第、攻撃する」
「当たり前だ」
ムカイをK.Mはビルの屋上でスナイパーライフルを構えていた。
目標の下部には何百本も針のようなものが突き出ている。
今までの物とは形が違うが、おそらくあれはレーザーの砲台だろう。
そして、黄色く、異様に大きい砲。ジェノサイド砲に匹敵、もしくはそれを凌駕する兵器であるのは間違いない。

ターゲットはその黄色い砲だ。
レーザーやビームならば特殊な煙幕や分厚い装甲で防げるが、ジェノサイド砲の威力の前ではレーザー屈折も対ビーム装甲もどうしようもない。
ジェノサイド砲を何十発も受ければ頑丈な地下シェルターも無事ではないだろう。

「やはり終わらなかったか」
ムカイは一人、呟いた。


[No.11074] 2006/05/31(Wed) 23:55:54
fw1.tcn-catv.ne.jp
「死の十秒」 (No.11074への返信 / 17階層) - ケタ

突如上空に現れた強大な宇宙船・・・。

いや、それはまさに都市というべき様相であった・・・。

「・・・(・ω・;)」
ケタもさすがに言葉を失っていた・・・。
まさかこんな規模の巨大建造物が存在するなんて。
「あの無数にある突起は・・・まさか砲塔なのか」
メイが思わず呟いた・・・。

その時・・・。


セレモニー会場が赤く輝いた・・・。


浮遊都市の下方に備わっている、数え切れない程の砲台から、
レーザー、粒子砲、プラズマ光弾が放たれ地上に降り注がれる・・・。

パニックとなり逃げ惑う隊員・・・

もはや動く事もできなくなったマスコミ・・・

彼らの悲鳴は、絶え間なく続く爆発音でかき消され聞こえない・・・。
盛大なセレモニーは一瞬で爆炎で埋め尽くされた地獄絵図と化した・・・!!



永遠に続くかと思われた浮遊都市の攻撃だが、
実際にはわずか数十秒の斉射だった。

だが・・・その数十秒でその場に居た人間の3割が遺骸と化してしまった。

「ぅ・・・(=ω=;)」
体に乗っかっている瓦礫をのけ、ケタが上半身を起こした。
地上は至る所で炎が上がり、発生した上昇気流で粉塵が上空に舞い上げられている。
・・・・その様子はまさに地獄だった。

浮遊都市はEDF隊の様子を確認しているかのように再び沈黙し、
ただ上空に浮かんでいた。
・・・そして下方の発進口らしき所が開き、
見た事もないいびつなUFOが投下されていく・・・。

新型UFOが50機程発進させたところで浮遊都市は再び黒い歪みと共に、
姿を消した・・・。




なるべくゲームの進行にちかづけたつもりです(^^;
(セレモニーは絶望感出すためなんで許してくれ)


[No.11075] 2006/06/01(Thu) 21:58:01
softbank220060180225.bbtec.net
決断の時 (No.11075への返信 / 18階層) - ヘリ兵士

イデアとの決戦から、一週間の月日がたった

EDF、本部
画面をはさんで、トム・ランバニアとカザーが向かい合っている
トムの後ろにはイデアとの戦いで負った傷を癒したSSのメンバーが立っている
無論ヴァンパイアは装備しているがその数は最初の3分の1まで減っていた
「もう一度、おっしゃてもらえますか?」
トムが画面の向こうのカザーに向けて言った
その顔は怒りにゆがんでいる
「ローズは解放、事情を話し、我々はしかるべき処分を受ける」
カザーのあの冷静な言葉に、トムは叫んだ
「あなたは地球を救おうという気が無いんですか?そんな事をすれば我々は権威を剥奪され、各EDF支部は指揮官を失い士気が落ち、l崩壊する、次にまたインベーダーが来ないとは限らないのですよ」
トムは別に我が身かわいさのために言っているのではない
自分はともかく、波岡やカザーが抜ければ、EDFの指揮系統は崩壊する、それは避けるべきだと言っているのだ
そうなれば確かに今マザーが落ち、平和が訪かけているとはいえ、一度指揮系統が崩壊すれば、立て直すのに時間がかかる、その間に新たなインベーダーが来るかもしれない
そうなれば指揮官のいないEDFは次々とやられて行くだろう
「今のまま監禁しておけばいいではないですか!カザー参謀、あなたは裁かれるべき人ではない」
「核兵器を用いるような人間に罪が無い、そういいたいのか?」
「だからと言って今裁かれるべきではない」
「我々の代わりなどいくらでもいる」
「私の様な凡才はともかく、あなたの様な有能な指揮官はいない、ローズの小娘など殺してでも…」
「トム参謀」
カザーの声が冷たさを帯びる
トムがその声にたじろいだ、その時だった
『緊急連絡、緊急連絡、EDFセレモニー会場に巨大な敵の母艦が出現、規模、S+++繰り返します……』
トムがカザーを見る
カザーは目をつぶる
「カザー参謀、連中は、待ってはくれないようです」
トムの言葉に、カザーは言った
「ウェンディーヌに連絡しろ、EDF全軍の指揮をとり、ローズ元帥として全力でインベーダーと戦えと、彼女と彼女の元になった女性には悪いが、もうしばらく変わっていてもらわねばならない……」
その言葉に、トムは頷いた
「それと……」
カザーが言葉を続けた事に、少々驚くトム
「SSはこれからは表で使え、もう隠す必要はない…」
そこでカザーは一瞬言葉をとぎらせ、息を吸った
そして、次の言葉を大声で言う
「ここからは真の人類の敵との総力戦だ、ぬかるな!!」
トムが敬礼する
SSの面々も後ろで全員敬礼した





つー事でヴァンパイア対インベーダー戦導入!!
ローズもご要望どおり監禁続行!!
こんなもんでだめっすか?ケタ氏(トムがいい人過ぎたかな)


[No.11076] 2006/06/01(Thu) 22:32:29
i219-167-244-76.s02.a015.ap.plala.or.jp
死地での闘志は光と共に (No.11076への返信 / 19階層) - jagaimo

ムカイは目を見開いた。
浮遊都市下部のレーザー発射光に光が灯ったのだ!

「チッ!」
たった2人で攻撃を止めるのは無理だとわかっていても、ムカイとK.Mは引き金を引いた。
が、二丁の大口径スナイパーライフルから放たれた銃弾は、砲台に当たることなく浮遊都市全体に張り巡らされた魔方陣のようなバリアーに弾かれた!

「!」
ムカイが次の弾丸を装填しようとした瞬間、多くの人間が残る滑走路に無数のレーザー、高速粒子、プラズマ弾が直撃した・・・。

・・・

・・・

・・・


「くそ!」
アリアスは手持ちのグロッグ17Lカスタムで謎の飛行部隊の一機を撃ち抜いた。
撃ち抜かれた機体は内部で誘爆でも起こしのたか、青い閃光を放って瓦礫に墜落した。
どうやら薬莢をポケットに多めに入れておいたのが幸いしたらしい。

巨大な宇宙船から投下された飛行部隊に対して、数少ない友軍が非力な拳銃やら、所詮はセレモニーと式典用に装備させられた低性能のライフルで応戦している。

周りはすでに瓦礫と炎と黒い粉塵しか見えない。仲間の安否も確認したい。それでも戦うしかなかった。
アリアスは視界に敵が映り次第、ありったけの銃弾を叩き込んでいた。

と、粉塵の中から雄叫びと銃声が聞こえる。
聞いたことのある声・・・、ケタか!

アリアスは迷わずその方向へ走った。
この状況で単独戦闘より危険なものはない。
アリアスは火の柱を飛びぬけると、叫んだ。

「ケタさん!」

向こう側で戦っていたケタは声に振り返り、なにもいわずに頷いた。
アサルトライフルを連射しているケタの横に、ペイルウィングの女性が2人、ぐたっりした面持ちで拳銃を構えている。
一人はわかる。たしかバトルメイデン隊の隊長だ。名前は忘れたけど。

アリアスが走り寄ろうとした、その時・・・!

後ろから聞きなれない重低音。
背中に嫌な感覚が走る。

アリアスは走りながら足を捻り、遠心力に任せて振り返った。
予想通り黒煙の中から赤い機体が躍り出た。

アリアスすぐには引き金を引く。
まずい!狙いがそれた・・・!

放った弾丸は機体の翼のような部分に当たる。
アリアスは横っ飛びにやり過ごそうとした、瞬間・・・!
機体がおかしな軌道を描き、アリアスの腕に直撃した。

耳元でなる、鈍い音。

アリアスは痛みに顔をしかめながらも、その一機を撃ち落していた。





※編集 またコメント書かないで投稿しちゃったよ・・・w
ケタさん、また一緒に行動させちゃいましたけど、うっとおしくないですか?

あ、低性能のライフルって書いてありますけど無視してもいいですw^^;


[No.11077] 2006/06/01(Thu) 23:57:53
fw1.tcn-catv.ne.jp
起きれば其処は (No.11077への返信 / 20階層) - 漆

突然の来訪者の贈り物で被害を被ったのは、セレモニー会場だけではない。
本部もまた、甚大な被害を被っていた。

EDF本部〜メディカルセンター跡

ボン

小規模の爆発と同時に瓦礫の一部が吹き飛んだ。
何かの火薬のようだ。煙が立ち上っている。
その中から二つの人影が這い出してきた。
「―――!?」
瓦礫から這い出してきた人影――凛が息を呑む。
見渡す限りの瓦礫の山、セレモニー会場上空を旋回する何十機ものUFO。何処からとも無く聞こえてくる悲痛の叫び・・・・・・
――地獄絵図

「・・・・・・絶望的か・・・ま、全滅しなかっただけ儲けものか」
 背中から声が聞こえてきた。それは呆れている様でありまた、安堵しているようだ。
「そんな悠長なこと言って――」
 振り替えざまに一言を放とうとした凛だったが、途中で言葉が途絶えた。
 そこには青い顔をし、右肩から血を滲ませる漆の姿があった。

「――!だ、大丈夫!?きゅ、救急車!」
 半ばヒステリーを起こした様で悲鳴を上げる。
 目の前の惨劇にコレだ。こうなるのも頷ける。
「・・・・・・寝ている俺の体を引っ張って、瓦礫を防いだ奴は、お前だったと記憶しているのだが・・・」
 その言葉を聞き、我に返る。如何やら、心覚えがあるようだ。
 少しばかり、気まずい沈黙が流れる。

「・・・・・・お取り込み中・・・すみませんが・・・ケホ・・・現状を忘れていませんか・・・・・・」
 二人の側に“土埃で咳き込みながら”一人の少女が割って入った。
 彼女は体中に銃器をぶら下げた、『邪魔者全てジェノサイド』的な姿と補足しておこう。
「それじゃ、行くとしますか・・・」
 漆がセレモニー会場へ向け歩き出す。その足取りは頼りなく、ふらついている。
 その後について凛も歩き出そうとしたが背筋に悪寒を感じ、立ち止まる。

「言い忘れていましたが・・・倉――」
「凛。お前は倉庫へ。カレンの救出及び、確かリペアスプレーの予備が在・・・った筈だから、それの準備を。」
 SKの話が終る前に、漆が命令を出した。
 凛はその言葉に食い付こうとしたが、急に冷静さを取り戻し自分が間違っているのと気づいた。
 自分にも不思議なほど素直にその命令を受ける。

「分かった。でも無理は・・・」
「――“無理をするなと言われても無理をしないほうが無理だ”って、聞いた事があるだろ?」
 凛が苦笑し、SKがまた咳き込んだ。
 そして漆は、凛の額を左手で撫でた。
 少し心が和む。
「ま、シナリオが変わらない限り生きて・・・いや、必ず会える・・・筈だ。きっと。多分。もしかしたら。・・・出来るといいな・・・」
 段々頼り無くなって来る漆の言動に少し笑う余裕が出てきた。
 そして深呼吸をして呼吸を整える。

「それじゃ・・・この世界の下、また何処かで」
「分かった。・・・ま、すぐに合えるかも、な。それじゃ、往って来る」
 そう言葉を交わし、漆とSKは未だ炎が立ち上っているセレモニー会場へ、凛は倉庫へと共に駆け出した。

 凛の額には左手の温もり・・・いや、左手の冷たさが残っていた。


[No.11079] 2006/06/02(Fri) 21:18:24
p2015-ipad03imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
火球落下 (No.11077への返信 / 20階層) - 三枝

「おい、しっかりしろ。おい!」
肩を揺さぶられて三枝は目を覚ました。
口の中がざらざらする。ひどく喉が乾いていた。

「気がついたか……。安心しろ大したケガはない」
陸戦隊の隊長はホッとした表情で三枝の肩から手を離す。
三枝はよろよろと立ちあがり、辺りを見まわした。

立ち並ぶビルの隙間から破壊し尽くされた街が見え、さらにその先に本部が見える。
ひどい有様だった。何キロも離れているここからでも火の手が上がっているのがわかる。
一体なにがあったのだろう。
記憶を呼び起こすが輸送トレーラーに揺られて友理と談笑しているところまでしか思い出せなかった。

しかし、状況を理解するのは二の次だ。
三枝にとって重要なのは仲間の安否である。

部隊は100人以上いたはずだが、近くにいる集団はその半分にも満たない。
30人より少し多いくらいだろうか。その中には友理も幸も京野もいない。
「あの……他の人はどこへ?」

その質問に隊長は一つ大きな溜め息をついた。
「全車散り散りになっちまった。運転手が攻撃を避けようとして無茶やったんだ。
……まぁ、そのおかげで俺達はこうして生きているんだがな」
(攻撃……?)一体何に攻撃されたというのだろう。

それを聞こうと口を開きかけた時、別の隊員が隊長に話しかけた。
「隊長」レーダー片手に駈け寄って来た陸戦兵が親指で背後を指差す。
「彼女が最後です。もうこの辺りに反応はありません」
「そうか……」隊長は残念そうにそう言うと無線機に語り掛けた。

「全員よく聞いてくれ。我々はこれから本部に戻る。だが、それは安全だとは限らない。
そこで俺の独断だが全員が合流するのは諦めさせてもらう。
本部に戻るも付近に隠れて救援を待つも、今後の行動は各員に一任する。
しっかりと状況を把握して判断してくれ。お互い無事帰還できることを祈ろう」

隊長の声を聞いていた三枝の視界の隅で何かが動いた。
見れば、ビルに突っ込んだトレーラーから一人のぺイルウィングが助け出されている。
それが友理であることに気付き慌てて駆け寄った。

「友理さん……。友理さん!」呼びかけても友理はぐったりとして動かない。
「大丈夫。気を失っているだけよ」
不安を顕わにする三枝をぺイルウィング隊の隊長が優しく諭した。
その言葉に三枝は胸をなでおろす。

突然、辺りにいた人間がざわついた。
「おい、見ろ!なんだあれは!?」「空から何か落ちてくる……?」
そこにいる誰もがそうしているように三枝も空を仰いだ。
燃え盛る巨大な火の玉が落下してくるのが見えた。



777さん
こんな形ですが幸を別れさせました。
わかりにくいので補足すると、移動の時は輸送トレーラー何台かに分乗したんです。
で、並んで走っているところに攻撃を受けてはぐれたというわけですね。
隊長が言っているのはそのはぐれた隊員への指示です。
本部に戻るなり誰かに救出されるなり自由に行動してください。
幸の乗ったトレーラーは本部まで辿り着いたということにしても構いません。

あ、ちなみに京野は放置してください。
動けない奴がいても仕方ないので適当に帰らせます(笑)

最後にリンクして頂きありがとうございました。
あまりリンクのうまくない俺ですが、これに懲りずまた機会があればよろしくお願いします。


[No.11080] 2006/06/02(Fri) 21:52:41
i219-165-214-217.s02.a021.ap.plala.or.jp
「策略」 (No.11080への返信 / 21階層) - ケタ

「・・・つ・・」
ローズ・・・、いや、ウェンディーヌがうめき声を上げた。
謎の浮遊都市の攻撃はウェンディーヌが乗っていた大型トレーラーを直撃。
完全に横転してしまっていた。

ウェンディーヌが痛む頭を押さえながら通信器をスイッチを入れる・・・。

[こちらオペレーター!大変です!日本各地に大型輸送船キャリアー出現!
クイーンと思われる巨大生物を投下しています!!]
オペレーターの悲痛な叫びにウェンディーヌは顔を歪めた。
ヤツらは再びインセクトヒルのような巨大生物の巣を作らせ、
巨大生物であふれ返させる気なのか・・・!!

「こうしてはいられない・・・」
ウェンディーヌが通信機で連絡を取ろうとしたが、故障しているのか受信しかできない。

「ローズ元帥・・・ご機嫌いかがかな?」
立ち上がろうとしたウェンディーヌに男が話し掛けた。
・・・男の手には拳銃が握られている。

「たしか、ワルィ中将・・・」
ローズになりすます前に暗記させられた人物資料の中で見た顔である。
ワルィ中将。
たしかな実力を持つが、冷酷な作戦を平気で実行する男だったはず。

「外は浮遊都市の投下した新型UFOでパニック状態・・なにが起きてもおかしくはない」
ワルィは言葉をかみ締めるように呟いた。
そしてワルィの拳銃がまっすぐにウェンディーヌに向けられた。
「よくわかったでしょう、ローズ元帥。貴方では地球は守れない」

ワルィ中将はためらう事無く、拳銃の引き金を引いた・・・。

「・・・・」
ウェンディーヌは自分の胸から流れ出る血を静かに見つめていた。
不思議と痛みは感じなかった・・・。
ワルィ中将がさらに2発拳銃を撃ち、血飛沫が床に飛び散る。
(これが偽者の末路か・・・ローズ元帥、ご無事で・・・)
そう心の中で呟いた後、血溜まりの中にウェンディーヌが横たわった・・・。

その様子を見届けた後、ワルィ中将が通信機を取り出した・・・。

・・・

・・・

[あぁ、私だ。ローズは今戦死されたぞ。後の処理は任せるぞ]

「わかっています。葬儀、元帥の地位の継承。3日後にはあなたが元帥になっているでしょう」

[クク、期待しているぞ・・・氷室]

通信機を切った氷室が軽く笑う・・・。
「・・・最終的に地球を守るために・・・今は踊れ、ワルィ中将」





色々すまねぇ・・・。
SSやって一番冒険した話かもしれねぇ。
ジャガイモさん〜どんどんやってくれて大丈夫ですぜw


[No.11081] 2006/06/02(Fri) 22:55:08
softbank220060180225.bbtec.net
決死の防衛線 (No.11081への返信 / 22階層) - ヘリ兵士

EDF本部

巨大な浮遊都市による指揮系統の混乱
そして大挙して出現したインベーダー
本部でも決死の迎撃戦が展開されていた
しかし、統率の取れていない各部隊はばらばらの状態でインベーダーと戦う事を余儀なくされ
本部を守る防衛線は各個に集中攻撃を受け、次々に状況をつかめないまま壊滅させられていった
おまけに敵は強大な新兵器
士気は低下し、敗走、撤退、壊滅、全滅が各防衛線で連鎖的に発生した

北、第4ブロック
「誰だあんな無駄な金使うセレモニーなんかやるって言い出した馬鹿は!」
「考えなし、アホ、どう考えても戦時中にあんな事やるのはおかしいだろ!上層部に常識のある奴はいねえのか」
愚かな上層部を呪う声が新型円盤の攻撃の真っ只中から聞こえてくる
それを眼下に見下ろしながら、1ダースのヴァンパイア兵達は泣いていた
それは愚かな上層部に対しての涙でも、この絶望的戦況にでもなく、喜びの涙だった
本来の敵とようやく戦えると言う喜びの涙だった
もう人間同士の戦いをしなくて済むと言う、喜びの涙だった
自分達が正しいと胸を張って言える、喜びの涙だった
新型UFOがヴァンパイア兵に気づき、攻撃を仕掛けてこようとする
(ああ、遅い……規格品の敵は何でこんなに遅いんだろう)
ヘリはまだ少し違和感が残る自分の耳をヘルメットの上からなでながら、そう思った

そして1ダースのヴァンパイア兵達は新型UFOに牙をむいた
新型とはいえ規格品、一般兵士と、戦闘車両に合わせて作られたであろう数で勝負するタイプの兵器
かたや量産化されず、あらゆる戦場において圧倒的性能を誇るも最高級の兵士と最高級の武器1ダース

戦闘開始と同時に、数機のUFOがAS−100を受けて爆発した
更に残りの敵が攻撃に移ろうとする前に、SG−99が乱舞され、着弾して円盤を鉄塊へと変える
それでも数の上で優位な敵はレーザーを放ち、ヴァンパイアを撃破せんとするが対人、対戦車を念頭において作られただろうそれでヴァンパイアを狙ってもかすらせる事すらできず路面に命中する

勝負は一方的だった
爽快な心で本来の敵と戦う彼等は、この後に起こるだろう悲劇を知らない
すなわち再び人類と戦わねばならないだろうという事を





ウェンディーヌ……
いや、めそめそしてもいられないか
サボって他人にキャラ任すとこうなると彼女は身をもって示してくれた
ありがとう、ウェンディーヌ
そして安らかに、ウェンディーヌ
これは他人のキャラかってに動かした暴挙さっさと続き書かなかった報いだ…きっと
以後このような悲劇が起きないように定期的になるべくリンクしない話を書き込むよう心がけます
ワルィとやらを殺した後から…


[No.11082] 2006/06/03(Sat) 01:48:55
i219-167-244-76.s02.a015.ap.plala.or.jp
Re: 決死の防衛線 (No.11082への返信 / 23階層) - ケタ

> ウェンディーヌ……
> いや、めそめそしてもいられないか
> サボって他人にキャラ任すとこうなると彼女は身をもって示してくれた
> ありがとう、ウェンディーヌ
> そして安らかに、ウェンディーヌ
> これは他人のキャラかってに動かした暴挙さっさと続き書かなかった報いだ…きっと
> 以後このような悲劇が起きないように定期的になるべくリンクしない話を書き込むよう心がけます
> ワルィとやらを殺した後から…


いや、もちろん撃たれただけで生きていたって事も十分ありえますんで(^^;
彼女の生死はおまかせします。


[No.11083] 2006/06/03(Sat) 10:40:30
softbank220060180225.bbtec.net
やっぱりアイツは正しかった (No.11083への返信 / 24階層) - jagaimo

辺りに広がっていた黒煙が晴れ、いくらか視界が良くなってきた。
まだ十数機ほど残っている新型機が上空を旋回しているのが見える。
敵は壊滅状態の自分達の位置を捕捉次第、上空から攻撃してくるだろう。
今はとりあえず一段落、敵から言わせれば泳がせているようなものだ。

「だい・・・じょうぶですか?」
アリアスはよろめきながらも立ち上がり、ケタに問いかけた。
ほとんどキズは癒えているといっても、ケタはまだ怪我人なのだ。

「うん・・・そっちは?」
ケタは大きくヒビの入った左側のメガネのレンズを外しながら、答える。
「・・・拳銃ぐらいなら撃てそうです」
逆方向に曲がっている左肘を見て顔をしかめながらも、アリアスはペイルウィングの2人をみやった。
バトルメイデン隊の隊長、メイとその部下のシズカ。どちらもエリート中のエリートである。
とはいえ、さっきまでは瓦礫に埋もれていたからか、やや頼りなさげな面持ちだ。・・・俺も同じか。
しかし2人はやつれた顔で、それでいて鋭い目で周りを警戒していた。

そんなに怖い顔しなくても・・・、と思ったが、苦手なタイプだったので置いておく。

不意に、爆発音がした。
空を見ると、新型機の部隊が次々と破壊されているのが見えた。

友軍か・・・?


・・・

・・・


    ――某ビル屋上狙撃ポイント――

「こんなもんか」
となりでライフルを構えたK.Mが呟いた。
煙の晴れるまで上空に旋回していた新型機は絶好の獲物だった。
それまでは街にはるか彼方に現れたキャリアーを狙撃していたのだが・・・

『こちら墨田エリアB−3!死傷者多数!応援願います!くそっ!治療器具が極端に足りないぞ!』
『ダメだ!数が多い!C−7まで後退!』

巨大宇宙船の攻撃と同時に、各地に巨大生物や新型円盤が大量に投下され、EDFは重要基地を既の所で死守しているところだ。
すでに何個かの基地は全滅し、戦力が大幅にダウンしているだろう。

「やはりアイツが正しかった、か・・・」
「ん?」

ムカイの独り言に、K.Mが不思議そうな顔をしたが、そのままムカイは黙ったままだった。




ケタさんって眼鏡・・・かけてましたよね?w
そういえば最近ゲームやってないなぁ・・・(;;)


[No.11084] 2006/06/03(Sat) 14:03:07
fw1.tcn-catv.ne.jp
[削除] (No.11084への返信 / 25階層) -

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[No.11086] 2006/06/03(Sat) 21:16:31
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ジャン (No.11084への返信 / 25階層) - ヘリ兵士

ものの数分で新型円盤は全て瓦礫とかした
呆然と見つめる守備隊員達をよそに、黒い戦士達は悠然と立って次の戦いに備えている
内の一人が完全に周囲に敵がいなくなった事を確信すると、通信機を取り出した
「こちら北、第4ブロック防衛線、第2分隊、敵、全滅、防衛線守備隊は壊滅的なれど我々に一切の被害なし」
『こちら東、第2ブロック防衛線、第3分隊、蟻と蜘蛛の数が数による攻撃を展開してきている、応戦中なれど弾薬足りず、被害はまだないが守備隊はダメージを被っている、応援を要請する』
『北、第6ブロック防衛線、第4分隊、こちらは異常なし、我々が向かう』
『東第3ブロック第1分隊だ、敵の増援は断たれたようだ、決着をつけよう』
「よし、では第2分隊はこのままここで待機する、だが俺はセレモニー会場に向かわせてもらう」
『了解した、ウェンディーヌによろしく言っといてくれ』
ウェンディーヌ、の言葉に、通信機を取っていたヴァンパイア兵、すなわちヘリの顔がひきつる
「聞いてなかったのか?……大森」
『何がだ?』
「……彼女は戦死したそうだ」
『な………』
「………」
会話が止まる
やがて大森がやっと言葉をつむぎだした
『聞いてないぞ…』
「お前が戦闘中に波岡参謀が言ってきたんだ、基地に極秘ルートで連絡されたんだよ、現場に同行していたワルィ中将がローズの死を確認したと……前線の士気が低下するためしばらくは黙されるだろうが…」
『……いい女だったな』
「ああ、いい女だった」
言って、二人は通信機を切った
悲しんでいる暇は無い
「俺はセレモニーホールへ向かいます、後、たのんますよ」
その辺のヴァンパイア兵に言う
言った相手はヘリに向かって親指を立てた
分隊と言ってもまとまって行動した方が統率がとりやすいからまとまっているだけであり、本来ヴァンパイア兵は全員独立兵である
故に全員バラバラで行動してもいいのだが、流石にそれでは統制がとれずにまずいので、ある程度まとまっているのである
「待ってくれ」
走りだそうとするヘリに、後ろから声がかかった
凛とした、女性の声である
振り返ると、一人のヴァンパイア兵がこちらに歩んでいた
手に最新式のSG−99を装備している
顔はフルフェイスのヘルメットを装備しているためわからない
「私もついていっていいか?」
恐らく女性と思われるそのヴァンパイア兵の頼みに、ヘリが何か答えようとした、その時だった
「隊長、ちょっと待つジャン、一人だけ抜け駆けってひどいジャン」
そのヴァンパイアの後ろから別のヴァンパイア兵が声をあげた
やはり女性の声だが、先ほどのヴァンパイア兵より幼く感じる
装備はAS−99、背中に大型通信機を背負っている所から、本部との通信員である事がわかる
もちろん彼女もフルフェイスのヘルメットを装備している
しかし、隊長、と言うのはどういうことなのだろうか?
「私だってこんな退屈なとこでじっとしてるなんてイヤジャン、私もついていきたいジャ〜ン」
怒っているのかふざけているのかわからない口調で言う彼女に、もう一人のヴァンパイア兵は肩をすくめた
そのだけの行為なのに、なぜか見ていると安心する
「3人も抜ければ流石にまずいだろう」
「じゃあ隊長が抜けてくれジャン」
しゃあしゃあと言ってのけるに、ショットガンのヴァンパイア兵はため息をつく動作をした
「お前は変わって無いな」
ショットガンのヴァンパイア兵の言葉に、通信員の方のヴァンパイア兵は自慢げなポーズをとる
「そりゃ、私は他人とかじゃなくて生き返ったのだからジャン!!」
そこで、ヘリは彼女がなぜもう一人を隊長と呼ぶのか、理解した
彼女等はファントムなのだ
そして、恐らく生前、あのショットガンは通信員の上司だったのだろう
「そうだな…じゃあフレア……」
「のんのんジャ〜ン」
ショットガンに向かって指を一本出して、振ってみせる通信員
「生前の名で呼んでほしいジャン」
彼女の言葉は、明るく、無邪気で、それでいて痛々しさを感じた
ショットガンは一瞬躊躇したが、「ふ」と呟くように笑うと、言った
「テルナ、私の変わりに行ってくれ」
「OKジャン、隊長」
通信員、テルナがこちらに向けて歩いてくるのと同時に、ショットガンが向きを変えて残りのメンバーの方へ歩いていく
その背は、泣いているようn……
「さ〜〜〜ひっさしぶりのシャバジャン!!お前!!私の足を引っ張るな!ジャ〜〜〜ン」
陽気な大声出してヘリの横を歩いていくテルナ
余りの陽気で、そして場の雰囲気に合わない声に、ヘリは一瞬あっけに取られる
ふと我に帰るヘリ
「あ、そうだ、俺は……」
「福沢吉太郎、作戦に参加する隊員の資料は全部頭の中に入ってるジャン」
自慢げに述べるテルナ
少々頭にくる
「だがよ、顔も見ないで…」
「通信員は耳が命ジャン、出撃前に君が福沢と呼ばれてたの聞いたジャン、そんなどうでもいいことより」
「どうでもいいって……」
「さっさといっくジャ〜〜ン」
ヴァンパイア入れて走り出すテルナ
「あ、ああ…」
あっという間に、テルナは離れていく
「ったく、あんのジャンジャン娘〜〜」
ヘリは拳を握り締め、AS−100を肩にかけると、ヴァンパイアのスイッチを入れて走り出した
「おい待てこらお〜〜い」





ケタさん、申し訳ございませんでした
あれ書いて時俺別の事でちょっとむしゃくしゃしてて…
これからも自由におもしろい作品を作っていってください


[No.11087] 2006/06/03(Sat) 21:42:15
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陰謀には、陰謀を… (No.11086への返信 / 26階層) - ヘリ兵士

EDF、EU支部
薄暗い総監室で、カザーは頭をかかえていた
通信機が鳴り、手元の通信機の画面にトムが写る
「カザー参謀、今後どのような行動をとられますか?」
トムの言葉に、カザーはため息をついた
「参謀?」
怪訝に思ったトムが声をかけると、カザーは怒鳴った

「何でどいつもこいつも地球を守ろうと言う気が無いんだ!!」

画面の中のトムがビクッとする
「ん、ああすまない、不貞の輩の事か?」
「はあ…」」
「トム参謀」
「?」
「いいか、よく聞け、あのような輩は徹底的に根元から全滅させねばならない」
カザーの真剣な声に、トムは力強く頷く
「外敵と戦うのに、内側に毒虫がいたのでは話にならん、そこでだ……」

カザーは今、ゆっくりとその牙を見せ始めた
オーバーソルジャーと言う影の存在と戦い続けてきた男の牙が、再び人間に牙をむくのだった
正義最後の牙として


[No.11088] 2006/06/03(Sat) 22:02:31
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火球落下2 (No.11088への返信 / 27階層) - 三枝

巨大な火の玉がアスファルトの地面に激突する。
轟音が響き、地面が揺らいだ。
砂塵が舞いあがり、落下点に真っ黒な煙が立ちこめる。

部隊全員が硬直し、その様子を凝視していた。
煙の中から金属が軋む音がした。ゆらりと何かが立ちあがる。
「あれは……?」

ラグビーボールを十字に組み合わせたような本体にチェーン状の足が4本。
その先では鋭い針が日光を浴びて鈍く光っている。

「隕石じゃない。敵だ!」誰かが叫んだ。
全員がはっと我に返り、銃を構える。

同時に敵の中心にある赤い目がこちらを睨んだ。
そこから光球が発射される。
光球は部隊に突っ込み、爆発し、その場にいた人間を軽々と吹き飛ばす。

アサルトライフル、ゴリアス、イクシオン、プラズマランチャー、銃声が鳴り響いた。
だが、射撃者たちは不測の事態と不安定な敵の動きに翻弄され、攻撃のほとんどは空を切っていた。
当たった攻撃にも敵はびくともせずプラズマ球を撃ち出し続ける。

「火力が違いすぎる……」
銃をリロードしながらぼやいた一人の陸戦兵をピンク色の細い光が撫でた。
瞬時に彼の動きが止まる。

光の通った部分が赤く染まっていく。血だった。
じわりと滲んでいた血は次第に流れ出し、ついには彼の身体がそこを切り口にしてバラバラになった。

三枝はレーダーの根本に視線を走らせた。
敵の中心から左右に突き出していた部分が縦になり、レーザーはそこから照射されている。

あんなものを食らえばひとたまりもない。
次々と餌食になっていく隊員達が、身を持ってそれを証明していた。

「退避!退避!」「こっちだ!隠れろ」
逃げ惑う人々が無残にも切り刻まれていく。
三枝は呆然と立ち尽くし、その光景を眺めていた。

「こっち!」
誰かが三枝の腕を掴み、路地裏に引きこんだ。
腕を引かれるままに三枝は狭い道を走る。
「友理さん……」「走って。早く!」
友理はただその場から離れることのみを考えて無我夢中で走り続けた。



岸野
ポニーテールにした長い神が印象的な27才女性。
入隊して5年目で戦闘能力が高く、性格もしっかりしている。
細身で体重が軽いため素早い動きが可能。
主な使用武器はレーザーランス煤B
過去に部下を失った経験あり。

すっかり紹介しそびれてしまいましたが最後の4人目、岸野です。
岸野は俺が始めて自分で名前を考えた人物です。
レーザーランスを持ってて騎士っぽいからという安直なネーミングですが(笑)
最初の予定ではレイピアとレーザーランスの2丁持ちだったんですが、ややこしいので止めました。


[No.11090] 2006/06/03(Sat) 23:08:01
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堕ちた物はしぶとく (No.11090への返信 / 28階層) - 漆

〔セレモニー会場〕

「ゴホ、ゲホ・・・一体、どうなっているんだ・・・!」
 瓦礫を崩し、岸が這い出し叫ぶ。
 自分の置かれている情況を上手く理解できていないようだ。
 彼は呼吸を落ち着かせ、何故自分が瓦礫の下に埋れていたかを思い出そう考えを巡らせる。
「確か・・・インベーダーのデカブツが現れて・・・って!」
 急いで視線を空に向けるが、其処には“デカブツ”の姿は無い。
 その代わりといっては難だが、数機の見た事の無いUFOが旋回していた。

「クソ!亜希子!」
 その言葉は人生最後の言葉になる“筈だった”。
 幾つもの銃声が響き、岸の鼓膜を震わせた。
――そして静寂
「助かったのか・・・?」
 自分の上空を旋回していたUFOが、残骸と化して降り注いだ。

「大丈夫か〜?」
 自分の後方からその場に合わない声が聞こえた。
 振り向くと、そこには右肩から血を流した男――漆が立っていた。
「隊長・・・お前が助けてくれたのか・・・?」
 その問いに、漆は黒い人物達を指差し答える。

「いや、大半を堕としたのはあいつ等だ。後で例を言っておけ。俺は・・・」
 漆の言葉が終る前に“何か”が鼻先を掠った。
 鼻先を掠ったもの――それはUFOの残骸だ。
 岸の顔色が一気に失せる。

「・・・『危ない』と言って置くべきだったか?」
 岸は漆の言葉に溜息をつく。
 言葉に出すことは無かったが、如何やら相当呆れているようだ。
 顔が物語っている。

「それよりほかの奴らは?」
「うぐ・・・俺はここだ・・・・・・」
 微かなにうなり声のようなものが聞こえた。
 二人は急いでその声の主を探す。
――が、人影は見当たらない。

「誰か・・・居ないのか・・・・・・?」
 どうやらその声は岸の足元から聞こえて来るようだ。
 ゆっくりと足元の瓦礫を退かす・・・
 そこには見慣れた顔が埋まっていた。

「よう・・・俺は何とか生きてるぜ・・・・・・大分右腕が痛むけどな・・・」
 二人は無理矢理トールを引き出す。
 ――その右腕は・・・潰れていた・・・・・・
 漆は素早くトールの腕に鎮痛剤を打った。

「こりゃ痛いはずだ・・・って、俺の事より!カレンちゃんは!?いや、カレンちゃん達は!?」
痛みが引けていくと共に冷静さを取り戻した(?)トールが、足り乱して叫ぶ。
その言葉を聞きつけてか、数人の足跡が近づいて来た。

「みんなぁ・・・シノちゃんが・・・シノちゃんが、動かないよぉ・・・・・・」
 足音の主は泣きなが駈けて来る亜希子と、シノを背負ったSKだった。
 シノは頭から出血し、ピクリとも動かなかった。
「シノちゃんがぁ・・・シノちゃんがぁ・・・」
 亜希子の顔は涙でグチャグチャだ。
 言葉が言葉になっていない。
「一応・・・生きては居ます・・・出血が酷いので・・・直ぐに手当てを・・・」
 取り乱して泣き喚いている亜希子に代わり、SKが説明する。
 どうやら危険な状態のようだ。
 漆はすぐさまリペアスプレーを出し、シノに駆け寄るとその傷口に吹きかける。
 緑色の煙を吹き付けられた傷口は血を流すのを止め、次第に無くなった。
「多分・・・これで一命は取り留めるだろう。後は意識を取り戻すことを祈るだけかな」
 漆の一言でその場が安堵の雰囲気で満ちる。

「隊長。俺の右腕にも、それを使ってくれない?」
 トールが左手で頬を掻きながら言っている。
 自分すらも忘れていたが、右腕が潰れているのだ。
「ああ。分かてるって――」

 突然の事だった。赤い光弾(ジリオンではない)が漆の体を貫いたのだ。
 その光弾はUFOから・・・漆が堕とし、直ぐ側に転がっていた物から発せられたものだ。
 漆はよろけながら直ぐ側の崩れ掛けのビルに突っ込んだ。
 それを見届け、役目を終えたようにUFOは爆散する・・・

 暫くの間、誰もが情況を飲み込めないようで呆然と漆を見つめている。
 
「――た、隊長!あ、スーちゃん!」
 一番最初に行動を起こしたのはSKだ。
 漆の直ぐ隣に駆け寄り、漆を抱き起こす。
 が――不幸は続くものだ・・・ビルが崩れ、二人は生き埋めになった。
「大丈夫・・・私は・・・つぶされていません・・・・・・皆さんは・・・先に言って下さい・・・」

「二人とも無事なんだな!先に行って救助を呼んでくる!」
 岸が瓦礫の中にいても聞こえるように声を張り上げる。
「・・・・・・は大丈夫です・・・出られない・・・お願い・・・します」
 暫くの沈黙の後、答えは返ってきた。
 その声は弱々しかった。怪我をしていると思わせる口調だ。

「直ぐに戻る!直ぐに戻るから持ちこたえてくれ!!」
岸はシノを担ぎ上げ走り出す。
 多少の切り傷を負った亜希子、右腕重症のトールもその後に続く・・・・・・

 
勝手にヘリさんのキャラを使ってしまったのですが良かったでしょうか?
不都合があるのならば、直ぐに編集します。


[No.11091] 2006/06/04(Sun) 00:48:11
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Re: 堕ちた物はしぶとく (No.11091への返信 / 29階層) - ヘリ兵士

> 勝手にヘリさんのキャラを使ってしまったのですが良かったでしょうか?
> 不都合があるのならば、直ぐに編集します。


問題ありませんので安心してくだされ


[No.11092] 2006/06/04(Sun) 01:08:59
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Re: 堕ちた物はしぶとく (No.11092への返信 / 30階層) - ケタ

今日書き込んでたセレモニー終わった後の話はいったん削除して、
セレモニー混乱の話が一通り落ち着いたら復活させます(^^;

ちょい話を急ぎすぎたぜ・・・。

あと、ヘリさんが一発キャラ的なテルナの性格を把握しているのに驚いた。
グレイツ。
ウェンディーヌの件はマジで申し訳ない・・・。


[No.11093] 2006/06/04(Sun) 03:40:47
softbank220060180225.bbtec.net
死にゆく海軍 (No.11093への返信 / 31階層) - 不運な会社

日本海A-53地点

第89艦隊はレクイエムを目指して進んでいた。

艦内の空気は重苦しかった。インベーダーの再攻撃。

敵の新型母船。謎の火球から出てきた謎の敵陸戦兵器。

どれも予想外のことだった。

インベーダーの再攻撃は来るとしても後3年は大丈夫だと思われていたからだ。

また、ローズ元帥が死去したなどの噂も流れ、士気も落ちてきている。

「はぁ・・」

艦内からはため息ばかりが聞こえる。そのとき悲鳴のように通信兵
が言った。

「し、司令官・・第82艦隊と第65艦隊が音信不通、そして第90艦隊
が・・・壊滅しました」

「何!第90艦隊が壊滅しただと!大石司令官は無事なんだろうな」

「ハイ。何とか脱出されたようです」

前原は安心したがまだこれは夢だと思っていた。

第90艦隊は未だ負けなしの最強艦隊なのだ。

負けることはないと思っていたのだが、負けた。

この事実は変わらない。

2,3分ごとに艦隊が負けていく通信を聞いた。

次は俺達の番じゃないだろうか。クルー達は密かに囁きあう。そしてそれは見事に命中した。

「艦長!上空に火球確認、敵新型陸戦兵器、「ディロイ」だと思われます」

その火球は艦隊の3qほど前に出現した。

「全艦、主砲装填、目標は敵新型陸戦兵器。はずすなよ」

敵もレーザーの発射口を開け、戦いが始まった・・・






この戦いはディロイがやたら多いです。
戦力差
ディロイ×30
艦隊  ×42


[No.11094] 2006/06/04(Sun) 13:33:39
ntszok106239.szok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
倉庫の中で・・・ (No.11094への返信 / 32階層) - 漆

第25倉庫

 凛が、半壊した倉庫の前へ到着した。
 その外見から察するに、内部はとんでもない事になっているだろう。
 
「誰かー!いませんかー!!」
 一瞬崩れ掛けている倉庫に気を取られていた凛だが、カレンの声を聞き我に返る。
 彼女はドアノブに手を掛け、勢い良く開ける。
 ――ドアは呆気なく開かれた。

「カレンちゃん!」
「凛さん!トレーラーの入り口が瓦礫で塞がって開かないのよ!」
 凛の呼び声にカレンが答える。
 その言葉を聞き、トレーラーに向き直った彼女が見た物は――瓦礫の山だ。
 どうやら天井が落ちて来た為に埋ってしまったのだろう。
 彼女はその瓦礫の山に駆け寄ると、瓦礫の撤去を始めた。
 
瓦礫は数が多く、重いため作業は捗らない。数分の時間が経過した。

「すみませ〜ん!リペアスプレーの在庫、余っていませんか〜!」
 数人の男女が倉庫の中に入ってきた。
 彼らは救護兵のようだ。赤い十字架のワッペンを付けている。
「確かそこのコンテナに入っていたと思います。でも、その前に手伝ってもらえませんか!?」
「分かりました!」
 彼らはその言葉を聞き取ると、瓦礫のそばに駆け寄り、撤去を始める。
 更に数分の時間がたったとき、やっとトレーラーのドアが見えた。
その戸を開け、特に外傷の無いカレンが身を乗り出し――
「おかげで助かりました。どうもありがとうございます。」
 と愛想笑いをし、頭を下げる。

「無事でなりよりですよ。・・・・・・あ、それから・・・リペアスプレーの件ですが・・・・」
 瓦礫の撤去をしていた救護兵が、思い出したかのように凛に問う。
「え〜っと・・・」
 凛は考えるそぶりを見せ、一つのコンテナに駆け寄る。中身は確かにリペアスプレーだ。
 それもコンテナにギッシリ詰まった・・・
「これです。あの・・・足りるでしょうか?」
「え〜・・・大丈夫だと思います。ほかの皆が集めていますので。もし足りない場合は――」

「大丈夫か、カレンちゃぁぁん!!」
 救護兵の話が終る前に、誰かの咆哮とも呼べる叫び声が聞こえた。
直後トールがドアを蹴り破って倉庫の中に転がり込み、そのまま勢いで瓦礫に突っ込んだ。
「トールさん・・・?だ、大丈夫?」
 瓦礫に突っ込んだトールにカレンが駆け寄る。
「大丈夫!俺は死なない。」
 そう言って左手の親指を立てる。
 そんなトールを見てカレンは溜息をついた。
「もう、そんなに元気な――!?」
 カレンはトールの右腕を見て息を呑む。
 グシャグシャに潰れているのだ。

「リ・・・リペアスプレーを!!」
 その叫びを聞き、凛がコンテナからリペアスプレーを一つ取り、カレンに投げつけた。
 それを受け取り、アーマーを捲くり上げ右腕に吹きかける。
 煙を吹きかけられた腕は、次第に元の形に戻っていった。
 完全に右腕が元に戻ったのを確認すると、カレンに礼を言おうと、口を開く。
「ありが――」
「怪我しているなら、怪我しているって言いなさいよっ!馬鹿ぁ!!」
 トールの礼よりも先に、カレンのストレートが鳩尾に入った。
 どうやら上手く入ってしまったようだ。
「スーちゃんが・・・瓦礫の下に・・・セレモニー会・・・」
 それを言い残し、トールは気を失った。
 
「ちょ・・・ねぇ!起きなさいよ!!」
 気を失ったトールの肩を持ってガタガタと揺らす。
 が、一向に起きる気配が無い。
「すみません!スーちゃんが・・・仲間がセレモニー会場で生き埋めになっているそうです!!皆さん助けに付いてきて貰えませんか!」
 そう叫び、一人ドアの無い入り口から飛び出した。

「わ、私が運んで起きますから、皆さん行ってください」
 凛が叫ぶ。本来ならば最初に駆け出すはずの凛がだ。
 救護兵は互いに目を合わせると「分かった!駐車場前に救護テントが在る!そこに頼む!!」と言い残して駆け出した。


その場に残った凛は、なぜ自分は駆け出さなかったのだろと、一人考えを巡らせる・・・・・・
 

>問題ありませんので安心してくだされ

それを聞いて安心しました。
(投稿する前に悩んでいたりするので・・・)
これからもこのような事があると思うので、そのときはよろしくお願いします。


[No.11095] 2006/06/04(Sun) 17:26:47
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「エリート」 (No.11095への返信 / 33階層) - ケタ

東京EDF本部 セレモニー開催地


「ケタ!大丈夫か!?」
粉塵が舞う中、御剣とシリアがケタの元に駆け寄ってきて、
すぐさま松葉杖を失ったケタに肩を貸した。
「すまねぇ(^^;)」
ディアに打ち砕かれた両足の傷は治っているのだが、
まだリハビリ中のため、実はまともに動けなかったのだ。

「アリアスさんだったわね?あなたも避難した方がいいわね」
シリアがアリアスの左腕を見て、眉をよせてそう呟いた。
アリアスは拳銃を片手に戦う意欲はありそうだが、
なにせ左腕が明後日の方向を向いている。
「・・・そうさせてもらおうかな」
拳銃で無茶するよりも避難した方がいいかもしれない・・・。
ここはシリアの言葉に従う事にした。

4人が基地の方へ歩き出した時・・・。

「あら、立派な隊長さんだ事。部下に抱えられてすぐに逃げ出すなんて」
癇に障るおっとりした声でシズカがそう言った。
シリアと御剣が足を止め、振り返る・・・。

「シズカ、やめておけ。
今はこんなのに構っている暇はない。ローズ様の元へ急ぐんだ」
ため息をついたメイがシズカを制した。
しかし、謝らせようとするような感じではない。
シズカは再びケタを見て軽く笑ってから、メイに続いて歩き出した。

カっとしたシリアがシズカに掴みかかろうとした時・・・、

突然、近くの瓦礫が弾け、埋まっていた伊地山が飛び出してきた!!

「あんた何様のつもりッスかぁ!!」
「な・・・キャ!!」
着地すると同時に伊地山がシズカの頬を思い切り叩き、
シズカがメイに倒れ掛かる!

「ケタが怪我している理由も知らないでよくも言うもんッスね!!
バトルメ・・ン?・・なんだっけ。まぁ、その部隊の質も知れたもんッスわ!」
痛む頬を押さえ呆気にとられているシズカに伊地山が噛み付きそうな顔で怒鳴り・・・、
そのままひっくり返った。

「伊地山!・・・気絶してるだけか」
慌ててシリアが伊地山に駆け寄り、安堵のため息をついた。
瓦礫に押しつぶされていたあと、頭に血が上って叫んでたため、
貧血を起こしただけらしい。
「俺も支えるよ」
アリアスが伊地山の左側に周り、右側に回ったシリアと共に伊地山を担ぎ上げた。

「こいつの怒りは俺達の怒りそのままだ。
あんたら隊員としては優秀でも、人としては最悪だぜ」
「御剣、もういいから行こう。頬冷やしてね(^^;)」
怒り収まらない御剣をケタが制しながら5人がヨロヨロと歩き出す・・・。

メイとシズカはその様子をただ見つめていた・・・。


・・・

・・・


「う、うー〜ん・・・」
ハシが痛む頭を擦りながら上半身を起こした。
なんとか意識を持とうと思い切り顔を振って・・・・真横にあったギガンテスの残骸に頭をぶつけ、
頭を抱えてのたうちまわった。

「なにしてんのかなぁ」
レイナが転げまわるハシを冷ややかな目で見つめ呟いた。
その足元にはハヤが青白い顔をして横たわっている。

「感謝しなさいよぉ。私がとっさに戦車の影にひっぱりこまなかったら、
危なかったんだからね」
まぁ、ハヤは引っ張り込んだ際にそのままギガンテスに後頭部を強打し、
意識が戻らないのだが、その辺は伏せておいた。

レイナの言葉にハシが改めて辺りを見渡す・・・。
瓦礫、粉塵が舞い、多くの隊員、マスコミが倒れ苦悶の声を上げている。
「・・・まいったな。本当に」
ハシがため息をつきながらそう言った・・・。


[No.11098] 2006/06/05(Mon) 00:00:44
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「救助」 (No.11098への返信 / 34階層) - jagaimo

セレモニーの最中に投下された新型円盤は全て撃墜され、
生き残った隊員達は、まだ瓦礫の下敷きになっている仲間と市民の救助作業を開始していた。

どこを見ても瓦礫のみ、すでにEDFにとって重要な人物の遺体も数人見つかり、隊員達は不安を押し殺していた。

「ルミ!?大丈夫!?ルミ!」
「うん・・・なんとか生きてる・・・私、天国行けたんだね(謎)」

明らかに矛盾するルミの言葉に、サエが「頭も打ったのね」などと嘆く。
とはいえ、ルミは軽症ではない。
右肩と背中にレーザーが掠ったようなヤケドの痕があるし、左足の怪我に至っては太ももを貫通され、出血も多い。

ワケのわからない会話をしながら応急手当てを受ける&施す2人を見て、
周りの隊員たちが見てみぬフリをして作業に戻っていった。


・・・

・・・


必死で仲間を助けようと、切羽詰った声が飛び交う。
各所で敵が出現しているだけに、救助をしようにも人数が足りなかった。

「おい!救護班!タンカーが足りないんだが!」
「倉庫のリペアスプレーを大量に持ってこい!野戦病院のテントの準備、出来たか?」
「工事用のドリルを手配してくれ!このまま生き埋めにしてられっか!」

『東京全域の警戒態勢を最高レベルまで引き上げる!自衛隊の応援も来る!総員、最善を尽くせ』
「おい、J−4エリアで新型陸戦兵器だってよ!」


「アレックス、一気に持ち上げろ・・・。せーっの!」
キリヒトはアレックスと共に瓦礫の下に埋まった隊員を助け出していた。
2人が覆いかぶさったコンクリートの壁を持ち上げると、下敷きになっていた男が這いずりでてきた。
「す、すまない・・・」
「ああ、冷たいようなんだが、動けるなら手伝ってくれ」
キリヒトは口を動かしつつ、せっせと次の仲間のもとへ走り寄る。

ただでさえ、人が少ないのだ。ちょっとぐらい腕や足がなくても手伝って欲しいとさえキリヒトは思った。

・・・と、瓦礫の上をあぶなっかしく走るキリヒトの横を、黒い袋を抱えた隊員達が通り過ぎた。
その光景を見て、キリヒトは足をとめ、顔をゆがめた・・・。


・・・

・・・

「チッ・・・。エラく狙いづらいな」
「腕が落ちたか?」
「るせぇ!」

ムカイはK.Mに珍しく軽口をたたきながら、デストロイ・コアの引き金を引いた。
命中。
新型の陸戦兵器は昼の空に四散した。

「そろそろ、ポイント変更か?」
「ああ」
K.Mは地図をみながらムカイに言った。
地図には各戦区を狙撃できるポイントが示されていて、一区につき大体2,3のポイントがある。
これなら万が一、敵に発見されてもレーダー捕捉さえされなければ、狙撃を続行できるのだ。

快晴だった空に、いつのまにかに黒い雲がかかっていた・・・。





アリアスをいつも上手く使ってくれてありがとうです;;
カザミとアリアスが一番キャラの個性、薄いんで悩んでますw


[No.11099] 2006/06/05(Mon) 00:22:16
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Laser beam avalanche (No.11099への返信 / 35階層) - 藤崎 とうま

 人間は死の危険に瀕した時、それとは何の関係も無い事を考える。ときにペットの世話、ときに家族の心配、ときに自らの過去。それは、走馬灯、と呼ばれる幻想だった。
(誰だよ、足なんか飾りだって言ったのは!) 
少年時代に父親に見せられた古臭いアニメの台詞へ文句を言いながら、西崎 静吾はEDFの訓練飛行場の滑走路の上、セレモニー開催地で逃げ惑っていた。近くで死んだパレード護衛隊員の銃を拾って、後退しながらアサルトライフルを敵未確認機械兵器へ撃ち掛ける。
幸い、滑走路の為瓦礫はひとつも無い。後ろを見ていなくては転ぶかも、など言う思考はおそらくは杞憂に終わるだろう。蹴躓く要素といえば、EDF隊員かマスコミ関係者の死体くらいしか心当たりが無い。。
先程天から隕石が如く滑走路へ降り注いだそれは、爆炎と陽炎の中からゆっくりと身を起こし、敵未確認飛行物体と連携して攻撃を仕掛けてきた。
(しっかし、何が嬉しくてあんなに足が長いのやら)
 半ば呆れながら、化け物の胴体へと鉛玉を撃ち込む。効いていないようだ。敵兵器は平然と、こちらへ歩いてくる。
 だが、あと少しで本部に帰れる。ちらと後ろを見ると、その巨大な建造物は目前に迫っていた。
(よし、後であの足長にロケットランチャーぶちかましてやる。いくら隕石もどきとはいえ、RPG-8V1には耐えられまい)
 静吾は、どうにもEDFのロケットランチャーは好きにはなれなかった。確かに威力はあるのだが、武器の曲線が滑らか過ぎて“ロケットランチャー”という気がしないのだ。別段この武器を使え! という指定は受けていないため、静吾はロシア製のロケットランチャーを好んで使っている。武器にこだわりを持っている点では良いと隊長から褒められたことがあったが、旧型の武器ではこれからのインベーダー戦は生き抜く事はできんぞ、と同時にお叱りも受けた気がする。まぁ、気にしない。
 突然、敵兵器の胴体の、ミサイルポッドのような射出口のハッチが開いた。何をするのか興味深く、一瞬静吾の動きが止まる。
そしてそこから、
「うぉあ!」
 もの凄いスピードで彼のいた場所へ光が降り注いだ。あまりの疾さに、体勢を大きく崩してしまう。なんとか避けた。
 それは地面を灼きながら、周辺の隊員へ降り注いだ。光は、その隊員を切り刻んで、他の隊員へと照準を変更する。細切れになった。
 敵兵器が、静吾の方向を向いた。光が目前へ迫る。
(え……? 俺、死ぬ……?)
 瞬間。
 爆音がした。敵兵器の胴体から火の手が上がっている。何事かと、辺りを見回した。
 EDF隊員が、こちらを見ていた。胸についている勲章から察するに、どうやら彼は武器持ちの、パレード護衛隊員のようだ。
「逃げろ馬鹿!」
「あ、有り難う御座います!」
 律儀に礼を言って、静吾は立ち上がった。敵兵器は一瞬怯んだものの、また攻撃を再開しようと、今度は胴体の中心から青白い光球が現れる。
 心臓が、破裂しそうなくらい脈打っている。危なかった。あの人がいなかったら、俺は死んでいた。串刺しだ。無惨な死に方の自分を想像して、途中で気持ち悪くなって止めた。
 もうなりふり構ってはいられない。どうせ敵に攻撃は効きはしないのだ。敵に背を向けて、全速力で走り始めた。
 

 友人と呼び合うディロイの名前がジオングで、あのレーザーの名前がジオングビームなのはここだけの秘密。


[No.11100] 2006/06/05(Mon) 15:08:30
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非現実的な戦士のマーチ (No.11100への返信 / 36階層) - ヘリ兵士

「おいおい誰だよセレモニー会場にまともな敵いないって言った奴は」
ヘリは新型円盤に跳躍して、至近距離でAS−100を叩きこみながら言った
「誰もんな事言って無いジャン」
着地した横でテルナが軽いステップで光線をかわしながら返答する
その間にも発射され続けている二人の銃撃で次々と新型UFOは鉄塊と化していく
(ああ……パワーバランスをこんなにぶっ壊した戦い方をして後で馬鹿強い敵兵器が来ませんように)
ヘリは心の中でそう願いながら数十機のUFOにAS−100を叩き込んで落す

それはかつて陸戦兵相手に絶対無敵、爆撃戦法以外で倒す事は不可能とまで言われた巨大重甲殻虫ゲジョをペイルウイングが圧倒した時と同じような、一方的な戦いだった
無敵、ヴァンパイア兵装
もしオリンポスインダストリーなり神竜重化学工業なりがこの兵装を開発、量産していたなら、ビルゲイツも真っ青な売れ行きになり、ギガンテスやバゼラードはまったく売れなくなるだろう

まあそんな量産なんぞされようもんなら世の中イヤーナやヒトラーやメメデス団大首領デスムキン大帝の様にいい人ばかりではない、世界中で人間同士の戦争や悪事や世界征服(?)の道具に使われてそれはそれはとんでもない事になるだろう

幸いと言うかなんと言うかこの兵器は量産は絶対無理の完全オーダーメイド品である
どこかから出回って悪事に使われるような事は無い

圧倒的な戦力差を現地守備隊に見せ付けながら、たった2人のヴァンパイア兵は飛んで走って撃ち落して大奮闘を見せていた
(生身で戦うの馬鹿馬鹿しくなるよな、これ着てると)
死体と爆発と血の臭いと悲鳴が響き渡る戦場で
恐ろしいくらいの平常心でヘリは思った


[No.11101] 2006/06/05(Mon) 18:07:57
i60-34-90-236.s02.a015.ap.plala.or.jp
「混沌」 (No.11101への返信 / 37階層) - ケタ

東京EDF本部 ロビー


基地は対エイリアン攻撃用に外壁が強化装甲で覆われているため、
少々の攻撃では破壊される事はない。

それでも浮遊都市の攻撃によりかなり破損してしまったが、
隠れ場のないセレモニー会場よりはマシである。
本部内にはたくさんの負傷者が途切れる事無く運ばれてきていた。

「このへんで大丈夫かな」
シリアと御剣がロビーの端の方に目を回している伊地山を寝かせ、
その近くにケタとアリアスが腰を下ろした。

「この様子だと医者は当分手が開かなそうね」
シリアが辺りを見回しため息を付く。
次々に運び込まれてくる人達、すでに床に横たわっている人達の中には、
ケタ達の怪我よりもよほど酷い者も少なくない。
命に別状のなさそうなケタやアリアス、伊地山などは真っ先に後回しだろう。
変な表現だが・・。

「だ、大丈夫。この程度ツバつけときゃ治るから」
「・・・どんなツバしてんのよ、あんた」
脂汗を流しながら引きつった笑顔を見せるアリアスにシリアが呆れた表情を見せる。
命に別状はなくともアリアスの怪我の痛みはかなり酷そうだ。

「これ飲んできたら?(・ω・)」
ケタがポケットから粉薬を出し、アリアスに差し出す。
どうやら鎮痛剤の一種らしい。
「う・・ありがとう。ケタさん」
「ん、どうせそれ俺飲めないし(・ω・;)」
その言葉にアリアスが一瞬目を丸くしたが、とりあえずすぐさま粉薬を飲む。

「ケタ・・・隊長なら粉薬くらい飲めるようになれよな」
唯一事情を知る御剣がため息をつきながらそう呟いた。
どうせ今の粉薬も入院中に処方されたのを飲んだフリして隠してたんだろう。

「ケタ、俺は負傷者救助の手助けに行ってくる。
その足だから今日は無茶な事するんじゃないぞ?」
御剣がケタに釘を指し、人波を掻き分けながらセレモニー会場の方へと向かっていった。
シリアも少しためらった後、御剣の後を追って駆けて行く。


残されたケタとアリアス・・・・、
2人はなんとなく肩で大きく息をついた。

負傷者で溢れ、なかばパニック状態、混沌としているロビー。
それはまるで今の世界の様子そのものを表しているかのようだった。
「酷い生中継になっちゃったねぇ(=ω=;)」
「・・・そうですね」
そう、浮遊都市によるこの惨状は全て全世界に放送されていたのだ・・・。
これが、世界にどのような影響を与えてしまうのか・・・

もはや今の2人にそれを考える気力も残ってはいなかった。





アリアスはこんな感じでいいのかなぁ(^^;
いきなりケタと共に避難させちまったが・・・。


[No.11103] 2006/06/05(Mon) 22:44:08
softbank220060180225.bbtec.net
火球落下3 (No.11101への返信 / 37階層) - 三枝

「な、なんなの?あいつ……」
友理は膝に手をついて息を整えながら額の汗を拭った。

「何って……敵だよ。敵」
三枝もビル壁にもたれ、肩を上下させている。
「天国からのお迎えだな。空から降ってくるなんてインベーダーも洒落た事するじゃないか」
と皮肉っぽく笑って見せる。

「……とにかく落ち着くんだ。ここなら少しは安全だろう」
隊長はわずか15名ほどの生き残ったメンバーの顔を眺めまわした。
なんとか逃げきった隊員達は密集したビル群の隙間、僅かなスペースに集まっていた。
ここなら敵は入ってこられないし、建物を破壊して突っ込んで来れば音でわかる。

「でも、いつまでもここにいるわけにはいかないわ。あいつを何とかしないと……」
陸戦隊、ぺイルウィング隊双方の隊長はお互いの顔をつき合わせた。
「本部からの救援は望み薄ね。あの状況だから」
「俺達で倒すしかない、か」「私もそれしかないと思う」

「さっきの様子を見る限りでは、攻撃はまったく効いていないわけじゃない」
「高い火力をもってして攻撃すれば倒せる。チャージならなんとか……」
「いけそうか?」

相手が頷いたのを確認すると隊長はライフルの先で細い路地の一つを指した。
「よし!決まりだ。俺達が陽動に回る。そこから―」
ズシン、と重い音が隊長の声を掻き消し、それを境に言葉が途切れた。

怪訝に思い振り返ると、硬直した隊長の顔が目に入る。
目を大きく見開いている。ゆっくりと口が開かれた。
しかし、そこから出たのは言葉ではなく滝のように流れる鮮血だった。

隊長を背中から貫いていた巨大な針が引き抜かれる。
隊長がその場に倒れ、赤い輪が地面に広がっていった。
だが、針の行く先を目で追っている三枝の視界にその姿は入らない。
隊長を刺した敵の姿を認め、息を呑んだ。

歩行戦車だった。
ビルを足場に立ち、こちらを見下ろしている。
振り上げられた脚についた針からぽたぽたと血が滴り落ちる。

「嘘……ビルの上を歩いて……」
言葉を失っている友理にその矛先が向けられた。
三枝は咄嗟に彼女を突き飛ばす。
血塗りの針が地面を砕き、コンクリート片が飛び散った。

まるでそれを合図にしたかのように全員が撤退を始める。
ペイルウィング隊の隊長が無線機に向かって叫んだ。
「陸戦隊はエリアBまで敵を誘い込んで!後は私達が何とかする」



一応、次回で終了予定です。


[No.11104] 2006/06/05(Mon) 23:08:21
i58-89-120-231.s02.a021.ap.plala.or.jp
艦隊壊滅 (No.11103への返信 / 38階層) - 不運な会社

日本海A-54地点

全ての艦から主砲が発射された。

しかし敵はあり得ない避け方で難なく避ける。

今度は敵から赤い光線が照射される。

「対空駆逐艦秋月型6隻轟沈!」

レーダー兵の悲鳴にも似た叫び声が艦内に響く。

艦の後部からプロミネンス2が発射され、敵におそいかかったが、
レーザーで破壊される。

そんな攻防を繰り返している間にも艦は沈んでいく。

いつの間にか残りの艦は戦艦だけだった。

そのとき不意に衝撃が走る。

「敵レーザー機関室に命中。第5ボイラー破損!」

急激に速度が落ちる。

誘導砲弾により何とか15隻撃沈したが、もう弾薬がつきた。

そういえば・・・前原の脳裏にあれが映し出された。

鏡面円盤の原理を利用した鏡面ミサイル。

全ての面が鏡面装甲になっていて、敵の発射口などにくっつけ
自爆させるミサイルだ。

このミサイルなら破壊されることもないので愛用していたが
金が高いのでそう使えないのだ。

それが全ての敵に発射される。だがその前に近江以外の戦艦がレーザーで沈む。

隊員達は一人たりとも死んではいない。奴らのレーザーは海中には来ない。

そして鏡面ミサイルが発射口に付けられ敵は自爆した。

勝った。だがそれは果てしない犠牲のおかげだった・・・・

レクイエムにようやく着いた。

レクイエムも多少被害を受けたがまだ大丈夫だ。

そして前原達は陸戦部隊として日本に送られた・・・・・







これでやっと本格的に陸でできるなぁ。


[No.11105] 2006/06/06(Tue) 06:16:24
ntszok106239.szok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
「情報」 (No.11105への返信 / 39階層) - jagaimo

「ルミ、どんなことがあっても動いちゃダメだよ。いいね?」
サエは何をしでかすかわからないルミにぶすっと釘を刺し、小隊の仲間を探すために歩き去ろうとした。が
「うん・・・。お見舞いの品はショートケーキがいいな」
「リペアスプレーで我慢してね」
この場に及んでも冗談を吐くルミの言葉を瞬間的に斬ったサエは、怪我人のごったがえすロビーを見回した。
すると、いささか人気の少ないロビーの端に、アリアスが他の隊員と座っているのが見えた。
サエは横たわる怪我人の間を縫うようにして歩み寄った。

「とと・・・」
やっとこさでアリアス達の前に立つと、アリアスがはっと顔を上げた。
「ああ、サエ。怪我ないか?」
「だいじょぶ。アリアスは?って腕・・・!」
自分はむき出しの腕と足に多少擦り傷がある程度だったが、
アリアスの腕をみると左腕が本来曲がるはずのない方向に曲がっていた。

「うん。今ケタさんに鎮痛剤もらったから心配ない」
ケタさん・・・確か大きい蜘蛛と一緒に戦った人だ。
サエがケタに目線を向けると、ケタは笑いかけてきた。
慌ててサエは頭をさげて「ありがとうございます」と言った。

・・・

・・・

「キリヒトさん、そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ・・・。たぶん」
アレックスは基地の外の開けた場所で周囲を警戒するキリヒトに呼びかけた。
集中していて聞こえないのか、はたまたわざと聞こえないフリをしているのか、キリヒトは双眼鏡を覗き込んだままだ。
「はぁ・・・」
アレックスはため息をつきながらAS−22RRの弾倉を確認する。

隊員たちがリペアスプレーと共に運んできた箱に入っていたものだ。
性能的にはアレックスが使っていたAS−22RLRカスタム――ルミさんの改造品だ――には劣るが、敵を撃破するに至らなくても、この連射力ならけん制用として大いに役に立つだろう。
式典用のライフルでは、どんなに撃ち込んでも敵は倒れてくれないわけだし。

なんだかマザー戦のときにも同じようなことがあったような・・・
とアレックスは頭をかかえるしかなかった。


・・・

・・・

アリアスはサエとしばし話していた。
サエは心配そうな顔でアリアスの腕を見ていたが、話している間に笑顔を取り戻していった。

―――トゥルルルルルル・・・トゥルルルルルル・・・

「ん・・・」
不意に携帯の着信音が聞こえた。
アリアスは右手でポケットを探ると、携帯電話を取り出した。
「セレモニー中は持込禁止だよ」サエが抜け目なく注意する。
「な、内緒な・・・」
言いながら携帯を開き、通話を始めた。
「もしもし・・・ムカイさん!?今までどこに・・・!」
「え?」
ムカイさん・・・?
問い詰めようとしたサエをアリアスが目で制した。
懇願するような目で、今はまだ、と。

・・・

アリアスはいったんロビーのトイレに入り、人の目につかないように隠れた。
「どうしたんです?」
『現在、荒川エリアD−5で新型の陸戦兵器と交戦中だ』
「新型?ダロガの改良機ですか?」
『いや、まったく違うフォルムだ。・・・その陸戦兵器は大気圏外から投下される』
「投下って・・・大気圏外からですか?!」
『ああ。いつどこに現れても不思議はない』
「んなことが・・・。それで・・・どうすれば?」
『上空と半径3000km以内を警戒しろ。もし本部に直接、投下された場合、1500mの距離を保持しろ。それより近い場合・・・』
「場合?」
『高出力レーザーと格闘戦で挑んでくるだろう。死にたくなければ、その距離から狙撃しろ。本部の装甲なら破られる事はない』
「レーザーって格闘戦って・・・・・・」
今まで戦っていたダロガには、到底格闘戦なんて無理だ。というか格闘ができる戦車は、もう戦車の領域ではないような・・・。
『なんだ』
「その・・・陸戦兵器の形は・・・?」
『・・・・・・待っていろ』

プツン。そう言うとムカイは唐突に電話を切った。
ほどなく、アリアスが鏡の前で顔についた煤を落とし終わると同時に、携帯が鳴った。
今度は、メールだった。

送ってきたのは、ムカイ。
アリアスがそのメールを開くと、こう記されていた。

[サイズはダロガの約2倍。格闘戦のレンジは100m弱。レーザーは200〜300m。それ以上の距離の場合、プラズマ光弾での攻撃]
そして・・・携帯で撮ったのか、やや画質の粗い写真がついていた。
そこには、ご丁寧にも例の新型陸戦兵器が写っていた。

先ほど戦った新型円盤のボディに、チェーンのような四肢をくっつけた異様なフォルム。
4本ある足の中の一本を振り上げ、地面に突き刺そうとしている瞬間だ。
足の先端は針のように鋭くなっている・・・。これで格闘戦を挑まれたら、たまったものではない。

・・・・・・相変わらず似合わない事をする人だ。

しかし、貴重な情報を手に入れることができた。戦闘で最も役に立つ情報は、実際に戦闘をした時の情報なのだ。

これは指揮系統に伝えておいたほうが良さそうだ。いざ戦闘になった時、被害を軽減できる。
落ち着かずに情報が混乱している今、前線の明確な情報は届かない。

アリアスは携帯をしまうと、また顔を洗ってトイレを出た。




アリアスはどちらかというと軽い性格ですw(キリヒトやルミほどじゃないですけど)


[No.11106] 2006/06/06(Tue) 19:13:52
fw1.tcn-catv.ne.jp
「完成機」 (No.11106への返信 / 40階層) - ケタ

東京EDF本部 ロビー


アリアスが差し出した携帯に映っている画像を見て、
ケタの表情が強張った。
「こいつは・・・(・ω・;)」
「え?見たことあるの?」
眼鏡のレンズの割れた左目を閉じ、右目で画像を再び凝視する。

「福岡で見たヤツだ・・・(=ω=:)」
そしてそう断言した。

ケタは最初福岡に出撃した際の撤退中に、
この画像に映っている新型兵器に遭遇しているのである。

福岡に出現したのは。こいつの先行試作機であったのだろうか。
画像に映っている兵器とは色は違うし、所々微妙に違うところもある。
アリアスから聞いた詳細によるとサイズも若干違うようだが、
間違いなくこの兵器に間違いない。

「こいつのビームは一瞬でギガンテスの装甲を融解したのよ・・・、
ダロガ以上の脅威かもしれない(・ω・;)」
ケタはそう呟きため息を付いた。






ふははは、ディロイが福岡編で出現したのは実はこのへんまでの長い伏線だったのだ!

ごめん、ウソです。


[No.11108] 2006/06/06(Tue) 23:57:13
softbank220060180225.bbtec.net
「名狙撃手?」 (No.11108への返信 / 41階層) - あろんα

突如現れたロボット兵器からは、青白いプラズマボールが絶え間なく撃ち出されていた。
着弾と同時に眩い閃光を発するそれは、EDF地上部隊の攻撃を困難にし、戸惑う兵士や市民を消し去っていた。
遠くにいた人間は閃光と共に消え去り、近くにいた人間はピンク色のレーザーによって引き裂かれた。ロボットの足に突き刺された者もいた。

一機のロボット兵器が爆発と共に崩れ落ちた。
最後にロボットを貫いた弾丸は、カツが構えるスナイパーライフルから放たれたものだった。
「早く逃げろ!急げ!」
そう叫びながら、カツ自身も銃を担いで走り出した。

しばらく走って後ろを振り返ると、そこは閃光と爆発しかなかった。
再びカツたちは走り、ある程度余裕ができた─正しくはそう感じた─瞬間を狙って銃を構えた。

このやけにシブい銃はクラのラボにあったものだ(「脱走、潜入、再会、大蜘蛛」のヤツです)。
皇帝都市の襲撃の際に「何か遠距離攻撃ができるものを」ということで手近にあったコレを持ってきたのだが、連射性能が良く非常に使いやすい。
本当に運が良かったとカツは心の底から思っている。
最も本当に幸運だったのは今生きている事だが。

ロボットの中心にできるだけ狙いを定め、引き金を引く。
だが高速で飛んでいった弾丸は何にも当たることなく空の彼方へと消えていった。
「くそっ!また外れた!」
同じ陸戦兵器でも図体がでかく、安定した動きをするダロガとは違いこいつは本体が小さく、くねくねして狙いづらい。
「下手だねぇ。かして!」
不意に後ろから女性の声がした。振り返るとペイルウィング隊員が手を出して催促していた。
こんなヤツいたっけ? さっきまではいなかったはずだ。
「誰だあんた?」
そう聞きながらも銃を渡していた。
「あっちが先でしょ?それとも死んでも聞きたい?」
「ごもっともだ」
その隊員は銃を受け取り、標準を定めた。

だがその銃口は、陸戦兵器の本体には向けられていなかった。
その銃口はこちらへ向かって来る足へと向けられている。
そして一本の足が地面に刺さった瞬間、彼女は引き金を引いた。
高速の銃弾は陸戦兵器の足の先端を吹き飛ばし、支えを失った陸戦兵器はその場に倒れ込む。
「成る程・・・やるなぁ」
カツは感心しながらも倒れこんだ陸戦兵器にゴリアス-Kを撃ち込んだ。
動力部を破壊された陸戦兵器は機能を停止した。

「うまいねぇ。見事なもんだ」
彼女が壊れた陸戦兵器をみて、さっきとは全く反対の事を言った。
「この程度できなきゃ失格だ」
キツイ皮肉を言われて多少やけになったカツが言った。
「あんたとは話が合うかもね。マイってんだ。遊撃隊やってる。よろしく」
マイはやけ気味のカツを見て笑いながら言った。
「あ、そう。よろしく」
カツは素っ気なく応えたが、実際は自分より大きいマイに圧倒されていた。
そして何より陸戦兵である自分よりペイルウィング隊員であるマイのほうが射撃がうまいことにショックを受けていた。



皆さん素晴らしくお久しぶりです。
おっそろしいほどに見事なブランクです。
テロリスト編には参加したかったのに・・・最近どうも忙しい

なんとなく新キャラ登場。
ちなみに今回の話ウスイもいたんだが一回も出てこない・・・

今更ですが藤崎とうまさん、777さん、よろしく〜


[No.11109] 2006/06/07(Wed) 21:27:27
3dd52131.catv296.ne.jp
火球落下4 (No.11109への返信 / 42階層) - 三枝

「ペイルウィング隊は……?」
三枝の質問に近くにいた陸戦兵が首を振る。
決死の思いでBエリアに辿り着いたがそこに彼女達の姿はなかった。
ビルの屋上にも人が隠れられそうな物陰はない。

まさか逃げる途中で……。
レーザーを照射する敵の姿が脳裏を過ぎった。
あれを食らえばアーマーの強度に劣るペイルウィングは文字通り一瞬も耐えられないだろう。

嫌な想像をする三枝の耳にコンクリートを踏みしだく音が飛び込んだ。
振り返ると歩行戦車がビルを乗り越えて目の前に現れた。
レーザーの発射口を開く。

陸戦兵達が急いでビルの陰に隠れる。
三枝も逃げようとしたが何かにつまづいて転んだ。
見る見るうちに発射口が明るくなっていく。
飛び出そうとする友理を近くにいた陸戦兵が引きとめた。

友理が何か叫ぶ。
なんと言ったのかはわからなかった。
ガラスの割れる音に遮られたからだ。

ビルの窓を蹴破り、オフィスから飛び出したペイルウィング隊が一斉に攻撃を叩きこむ。
歩行戦車のチェーン状の足から力が抜ける。
炎を吹きながら崩れ落ち、地面にぶつかった瞬間爆発した。


少しの間の静寂。
そして、その場にいた全員が歓声を上げた。
「やった!やったよ!サエ君」「あ、ああ……」
友理が三枝の手を取って喜び、三枝は転んだ際にぶつけた鼻をさすった。

中年の陸戦兵がその微笑ましい光景を眺め、勝利の貢献者であるペイルウィング隊がハイタッチをする。
誰もが、掴み取った勝利を喜び合っていた。


さて、彼等からほんの少し離れた所に1台の携帯ラジオが落ちていた。
三枝がつまづいたのはこれである。
持ち主の手を離れ、もはや聞く者がなくなった今もラジオは放送を流し続けていた。

「報道をお伝えします。インベーダーの浮遊都市は恐るべき攻撃を開始しました。
浮遊都市は衛星軌道まで上昇し、そこから戦闘メカを投下し始めました。
遙か上空からインベーダーの戦闘メカが落下してきます。
現在まで、およそ数千機が投下された模様。
戦闘メカに襲われた地域は壊滅状態に陥っています。
戦闘メカの脅威に曝されている地域は世界各地に及んでおり、
現在場所の特定はできていません。
最早、世界に安全な場所はありません。
放送をお聞きの皆様、もし上空から落下してくる物体を見たら、
直ちにその場所から遠くへ、できるだけ遠くへ離れてください。」


あとがき
火球落下をベースに考えたのが今回の話です。
本当は一度に4機出したり、増援を落としたりしたかったのですが、
勝つ方法が思いつかなかったのでやめました。


[No.11111] 2006/06/07(Wed) 22:27:36
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恐怖と絶望と (No.11111への返信 / 43階層) - 777

「……よく聞い……ザ…我々は……から本部に戻る。だが…ザザ……安全だとは……ザザ。
そこで………断だが全員が………ザザは諦めさせ………ザ。
本部に………付近に隠……救援………ザ、………行動は…ザ…一任する。
しっかりザザ……把握して判………くれ。お互…ザ…帰還でき………祈ろう」

「……ちょっと故障したようだが……とりあえずは聞けるみたいだな…」
ノイズの入った無線を聞き終えて、幸は呟いた。
無線の内容からすると、とりあえず無線をかけた隊は本部に帰還するようだ。
そして、その隊の近くに居ない隊員は…各自で頑張れ、という感じだ。
幸はもう一度辺りを見回す。
「…しかし…こんなことになってるとはな……」
幸の目に映っているのは、文明の影も無くなった街と、崩れかけたビル群。そして、半壊状態になったトレーラー。あちこちで火の手が上がっている。
周りには幸以外の隊員も重傷・軽症含め、十数人いる。幸はと言うと、不思議と目立った傷は無い。
「三枝も、友理も…………………あと京野も居ないか」
なんだか京野の扱いがあんまりだが、幸は今の状況を把握していった。その時……

「おい!何か落ちて来るぞ!!」
1人の隊員が空を指差して叫んだ。幸もすぐに空を見上げる。空からは赤い炎を噴き上げて何かが落ちてくる。
落ちてくる物体は1つ…いや、2つ。2つの物体は分散し、その内の一つがこの付近に向かってくる。
「おいおい…まさか隕石か?」
幸も一瞬そう思ったが、すぐにその可能性の低さに気付いた。隕石にしては妙に遅い。
周りの隊員の大多数が戸惑ってる中、隕石に似た物体は300mほどの所に着弾した。
地響きが起き、着弾地点付近でビルが崩れ落ち、黒煙が舞うのが見えた。しばらくすると、黒煙の中から見たこともない物体が現れた。
細い機体に、4本の細い足。そのように見るだけで精一杯だった。
「に、逃げろ!!」
誰かがそう言うが早いか、未知の兵器は中央部の目の様な所を光らせ、そこからプラズマ球を発射した。
その瞬間に、幸を含め、集まっていた隊員は一斉にビル街へ散開した。足を怪我している者は、別の隊員に引かれて逃げた。
プラズマ球はトレーラーに直撃し、大爆発が起きた。トレーラーはバラバラになり、四方八方に飛び散った。
幸い、プラズマ球の弾速は遅く、隊員は全員退避できたが、絶望に陥れるのには充分だった。
「くそ…あんなのが来るなんて聞いてねえぞ…!」
そんな中でも、幸は懸命にゴリアス99を撃った。が、外れる、外れる、外れる。細身のうえ、不規則な動きに翻弄され、まるで当たらない。
未知の兵器はプラズマ球を撃ち続け、破壊の限りを尽くしていた。破壊されたビルの影で、2人の隊員が捕捉された。
「ひ……く…来るなあぁぁ!!」
2人の隊員はアサルトライフルとショットガンを無我夢中に撃ちまくった。多少当たりはしたが、効いてる様には見えない。
未知の兵器は、今度は両翼を上げ、何かの発進口を出した。そこから、無数のレーザーが降り注いだ。
隊員は悲鳴を上げる間もなくレーザーに刻まれ、融解した。
続けて、未知の兵器はレーザーを出しつつ滅茶苦茶に揺れ動き、そこら中にレーザーの雨を撒き散らした。
周りのビルが融解し、崩れていく。幸が隠れていたビルも徐々に融け、幸は一目散に退避した。

レーザーは止んだ。しかし、未知の兵器は間髪いれずにプラズマ球を発射し始める。
「くそ…何なんだあいつは……強すぎる…」
足があるということは陸戦兵器なのだろうが、もはやダロガとは比べ物にならない。
ダロガは火力こそ高いが非常に遅く、たとえ陸戦兵でも全速力で走れば距離を離すことは難しくない。
しかし、この陸戦兵器は機動性も遠距離攻撃も兼ね備えている。
この付近に乗り物は無く、本部に向かって逃げたところで、レーザーに焼き尽くされるのがオチだろう。
つまり…今ここで倒すしかない。

とは言ったものの、良い打開策は浮かばない。当たるを幸い、撃ちまくるしかないのか…?と思ったその時、
「おい、ちょっとそれ貸してくれないか?」
不意に、後ろから男性の声が聞こえた。振り返ると3人の陸戦兵がいた。
その内の1人が、幸の持っていたサッカーグレネードDを指差していた。
「ん、これか?別に良いんだが、何をする気だ?」
幸はそう言ってサッカーグレネードDを渡した。実の所、本部に戻ったらすぐに返そうと思ってたので、彼にあげても良い位だった。
「なあに、『良い打開策』を思いついたんでね」



いろいろ忙しくてものすごく空いてしまった…。
2つのディロイの内の1つは三枝さんの方に落ちたことにしてくれませんか?
実はもう一つ、(話には出ないけど)京野のいる辺りにも落とそうかなとも思いましたが、やめときました。


[No.11113] 2006/06/08(Thu) 00:18:28
softbank060118041006.bbtec.net
Re: 恐怖と絶望と (No.11113への返信 / 44階層) - 三枝

> いろいろ忙しくてものすごく空いてしまった…。
> 2つのディロイの内の1つは三枝さんの方に落ちたことにしてくれませんか?

もう倒しちゃいましたけど、それでも良ければ構いませんよ。

> 実はもう一つ、(話には出ないけど)京野のいる辺りにも落とそうかなとも思いましたが、やめときました。
京野は…うーん、皆さんと時間軸ずれそうですね…


[No.11114] 2006/06/08(Thu) 18:54:52
i222-150-156-12.s02.a021.ap.plala.or.jp
Re: 恐怖と絶望と (No.11114への返信 / 45階層) - 777

> もう倒しちゃいましたけど、それでも良ければ構いませんよ。
あ、すみません。ちょっと説明不足でした。
1体のディロイは先程三枝さんの方で倒した奴と同じです。
で、もう一体はこちらで戦闘してます。
おおよそ同時進行で行こうと思ってたんですけど、明らかに時間ずれてますね(汗)


[No.11116] 2006/06/08(Thu) 21:09:42
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「元帥の死」 (No.11116への返信 / 46階層) - ケタ

セレモニー中に突如現れた巨大な浮遊都市の攻撃により、
EDF隊は大打撃を受けた・・・。

EDF隊の・・・地球人の強さを誇示するための式典は一転、
エイリアンの真の力を見せ付けられる惨劇と化したのだ・・・。

その後浮遊都市は新型のEDFを投下し姿を消す・・・
セレモニー用の最低限の銃器しか持っていなかったEDF隊員は、
からくも新型UFOを撃破するものの、その表情は暗くかげっている・・・。

今まで自分達が相手にしていたのはエイリアンにとって手駒の1つに過ぎない・・・。

この事実が強くEDF隊の心をえぐっていた・・・。


・・・

・・・


東京EDF本部 地下???ポイント

地獄のセレモニーの後・・・。

ローズが監禁されている事に変わりはない。
ただ、監禁しているのがカザーからワルィへと引き継がれただけだ。
先程からローズは無言でテレビの生中継の様子を見つめている。

内容は・・・「ローズの葬儀」である。

浮遊都市の攻撃によりEDF隊員の多くに死傷者が出た。
そしてその中にローズが含まれているというのである・・・。
ローズの死を無駄にしないために自分がローズの代わりとなり、
命を賭して戦う・・・そうワルィが熱弁している。

ローズはテレビを消した・・・。
もはやこれ以上、こんな茶番を見る事もあるまい。

混乱に乗じ、ローズを死んだ事にしたワルィは、氷室の手配により、
迅速に情報を操作した。
そのままEDF隊を奪い、ローズですら知り得なかったEDF地下組織の情報まで入手したのだ。
そして監禁されていたローズをそっくりそのまま施設ごと掌握したのである。

カザーやSS隊の抵抗がなかったのが気にかかるが、
ワルィはローズの葬儀を大々的に開き・・・その地位をそっくり引き継いだ。


EDF隊のトップは・・・この日からワルィ元帥となったのである・・・。


・・・

・・・


「ふむ。日本各地に投下されたクィーンがインセクトヒルを建造している・・か。
まぁ、浮遊都市に比べれば大した問題ではないな」
ワルィが作戦司令室で報告書に目を通し、軽く息をついた。

(本物のローズが生きていたのは驚いたが、こちらで掌握していれば問題はない。
あの女の頭脳はまだ使えるだろうからな)
ワルィ元帥が冷たく笑っていた・・・。







落ち着いてきたので(?)浮遊都市出現編も終わりらへんかな?
もちろんディロイと戦っている方は続行して戦ってくださいw

俺は次の流れの準備に・・・w


[No.11117] 2006/06/08(Thu) 22:00:15
softbank220060180225.bbtec.net
Re: 恐怖と絶望と (No.11116への返信 / 46階層) - 三枝

> あ、すみません。ちょっと説明不足でした。
> 1体のディロイは先程三枝さんの方で倒した奴と同じです。
> で、もう一体はこちらで戦闘してます。
> おおよそ同時進行で行こうと思ってたんですけど、明らかに時間ずれてますね(汗)

すいません、俺の文章力不足です。
777さんの言いたい事はちゃんとわかっていましたよ。
「こちらは戦闘が終わってしまったので、
三枝達を幸が助けるといった展開は出来ませんが、
それでも良ければ構いませんよ」
と俺は言いたかったんです。

でも、読み返してみれば
「俺の話に出たディロイ=777さんの話に出たディロイ」とは書いてありませんね…
今回はたまたま誤解していませんでしたが、俺が確認すべきでしたね。
文章って難しいです…


[No.11118] 2006/06/08(Thu) 22:42:15
i58-95-222-126.s02.a021.ap.plala.or.jp
「戦闘準備」 (No.11117への返信 / 47階層) - jagaimo

ローズの葬儀が行なわれても、アリアスは実感が湧かなかった。
キリヒトやケタがローズの様子がおかしい、と言っていたから、その影響もあるのかもしれない。
とにかく、なんだかな、としか思わなかった。

・・・

・・・

ローズ元帥の戦死が告げられて、まだ一日しか経っていない。
EDFの士気が最低になっている日でも、小隊の隊員達は前向きに出撃に備えていた。

「ルミ、大丈夫?」
病院の六人部屋の病室で、サエとアリアスはルミのベッドを挟んで座っていた。
ルミはセレモニーでの攻撃で、右肩と背中と左足にレーザーを受けたのだ。
肩と背中は比較的、軽いキズだったのだが、足はレーザーが骨まで貫通しており、治るには時間がかかるらしい。
それでもルミは明るく笑って、昨日はワルィ元帥の性格の悪さを熱く語っていた。


「うん。でも変な感じなんだよね〜。感覚がないのよ。ねね、ちゃんと足付いてる?」
「バカか。目の前にくっついてんだろ」
ルミの問いに、アリアスはギブスで固定され、包帯でグルグル巻きにされている足をポンと叩いた。

「作り物かもよ?」
ルミは面白げな顔でアリアスを見つめ返してくる。
「足が無くなってるなら軍の病院なんかに入れないで、民間の地下シェルターに避難させてるわよ」
「そうだ。足がなかった戦えないんだ。普通、役立たずをここまで心配するか?」
「アリアス。言い方悪い」
「ん・・・・・・」
「あはは〜。いいカップルになってるねぇ〜」
ルミのからかいに、アリアスが目を細め、サエが顔を赤くした。
そして・・・静かだった病室にサエの怒声が響き渡った・・・。


・・・

・・・

「こんな感じですか?」
ギガンテスのハッチから上半身を出す格好で、アレックスがキリヒトに問いかけた。

ギガンテスのハッチの前には、自衛隊の2連装12.7ミリ機関銃が無残にも備え付けられていた。
ルミがいわゆる「闇ルート」から確保したもので、EDFの機銃とは違いベルト給弾式となっている。
同時に弾丸も大量に用意したのか、ベルトリンクの先にはダンボール箱6個分ほどの、
薬きょう箱がギガンテスのボディに重たげに乗っている。

「まぁ、実質、お前さんが撃つんだから、お前さんの撃ちやすいポジションに固定しろ。
・・・ああ、ちゃんと旋回制限をしておくんだぞ。銃身が自分の顔に当たったら即死だ」
キリヒトは車軸周りを確認しながら言った。

この戦況では、ヘリで現地に兵を輸送し、そこから戦闘に入る、という落ち着いた出撃はできない。
そこでアレックスがヘリで出撃することはないと考え、新しく支給されたギガンテスに銃座と機関銃をつけようという事になったのだ。

「ええ、っていっても元が分隊機銃なんで・・・思いっきり堅く固定しないと外れるんですよね」
アレックスは機銃の基部のネジを閉めながら答えた。
この機銃は元々、過去に2丁の機銃をルミが改造して2連装にしたものなのだ。
アリアスが使おうと試してみたのだが、ベルト給弾式なために携帯性は最悪、しかも3脚で固定しないと反動が強すぎるという結果に断念したものだ。

「ま、ないよりマシさ」
操縦手の俺達にはアサルトライフルで白兵戦なんてゾっとしないな、と言って、キリヒトはまたギガンテスの整備に没頭しはじめた。

・・・・・・アレックスは、しばし銃座で上で考え、この状態では戦車が突撃する際に機銃手の自分が一番の獲物になると気づき、機銃の両側に機動隊の強化ポリカーボネートシールドを備え付けてみたりした。


・・・

・・・

   
    ―――江東エリア H−2 ビル屋上――


―――ドォォォン!

最後の新型陸戦兵器が、どこからか放たれた銃弾を受けて崩れ落ちた。

「クックック、狙撃でチマチマやるなんて久しぶりだぜ」
隣のK.Mがスナイパーライフルを固定具から外しながら、気味悪く笑った。
どうやら敵が自分達の存在に気付かず、やられていく姿が面白くてしょうがないらしい。

K.Mは少し前まで、たった一人で戦っていたが、最近ではケタ達と行動することが多かった。
K.Mには孤独な狙撃活動が久しぶりと感じるらしい。

K.Mがヘタに動けば何があるかわからない。
今では世間で有名な犯罪者なのだ。
刑務所を脱走したあげく、監視員3名に軽症を負わせた罪で。
おそらく今すぐ罰を受けることになったら、即死刑実行だろう。

「ローズが死んだってなるとな・・・。動きづらくなるのは確かだな」
「ああ・・・・・・が、ローズは死んでいない」
「だろうな、そんな簡単に死ぬ女じゃない。
どこかに監禁されてるなら、いつかは助けださねぇとな」
「フン・・・ずいぶんと気前がいいな」
「そんなんじゃねぇ。あの女がいるほうが、後先便利だろう」

K.Mのアジトの情報端末によって、いくらかの情報は握っている。
しかし・・・どこに監禁されているのか、だれが監視しているのかはわからない。
本当の所、ローズが生きているという確信もない。




実はこの文章、ケタさんと同様に封印していたものなのですw


[No.11119] 2006/06/08(Thu) 23:26:55
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