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No.11121に関するツリー

   ショートストーリー集16 - ケタ - 2006/06/10(Sat) 12:16:11 [No.11121]
「変化」 - ケタ - 2006/06/10(Sat) 13:22:51 [No.11122]
- 777 - 2006/06/11(Sun) 14:38:33 [No.11124]
「機獣再来」 - ケタ - 2006/06/12(Mon) 21:39:27 [No.11132]
機獣 - 不運な会社 - 2006/06/14(Wed) 20:18:05 [No.11138]
「決意」 - ケタ - 2006/06/14(Wed) 21:55:29 [No.11140]
Re: 機獣 - ヘリ兵士 - 2006/06/14(Wed) 21:22:52 [No.11139]
Re: 機獣 - 不運な会社 - 2006/06/15(Thu) 05:40:28 [No.11142]
機獣撃退 - 不運な会社 - 2006/06/16(Fri) 21:13:33 [No.11147]
Re: 機獣撃退 - ヘリ兵士 - 2006/06/16(Fri) 23:19:25 [No.11149]
さめない白昼夢 - ヘリ兵士 - 2006/06/12(Mon) 23:36:59 [No.11133]
死のアフリカ戦線 - 不運な会社 - 2006/06/13(Tue) 05:57:38 [No.11134]
迷惑な召集 - jagaimo - 2006/06/14(Wed) 21:56:20 [No.11141]
最強の主婦 - jagaimo - 2006/06/15(Thu) 23:59:38 [No.11144]
Re: 最強の主婦 - ケタ - 2006/06/16(Fri) 00:40:50 [No.11145]
Re: 最強の主婦 - jagaimo - 2006/06/16(Fri) 22:15:47 [No.11148]
「協力者」 - ケタ - 2006/06/17(Sat) 01:07:04 [No.11150]
Re: 「協力者」 - ヘリ兵士 - 2006/06/17(Sat) 13:35:55 [No.11153]
Re: 「協力者」 - 三枝 - 2006/06/18(Sun) 10:11:49 [No.11160]
SSについて - 漆 - 2006/06/18(Sun) 21:57:43 [No.11162]
Re: SSについて - 777 - 2006/06/18(Sun) 22:20:06 [No.11163]
Re: SSについて - ケタ - 2006/06/18(Sun) 23:07:12 [No.11164]
Re: SSについて - ヘリ兵士 - 2006/06/19(Mon) 18:37:23 [No.11165]
「再会」 - ケタ - 2006/06/18(Sun) 14:32:27 [No.11161]
「機獣襲撃」 - syo - 2006/06/17(Sat) 12:20:34 [No.11151]
「潜入」 - ケタ - 2006/06/17(Sat) 13:51:23 [No.11154]
Re: 「潜入」 - 三枝 - 2006/06/18(Sun) 10:07:42 [No.11159]
沈んでいく心 - ヘリ兵士 - 2006/06/17(Sat) 20:38:54 [No.11156]
真実を作る者 - ヘリ兵士 - 2006/06/17(Sat) 20:55:46 [No.11157]
ライバル=最愛の妻(?) - jagaimo - 2006/06/17(Sat) 22:23:56 [No.11158]
「影」 - jagaimo - 2006/06/19(Mon) 21:54:53 [No.11167]
「さらば娘よ」 - ケタ - 2006/06/20(Tue) 23:42:27 [No.11169]
三つの剣 - jagaimo - 2006/06/23(Fri) 12:36:10 [No.11172]
「逃亡」 - ケタ - 2006/06/23(Fri) 23:36:36 [No.11175]
激しい凡戦 - ヘリ兵士 - 2006/06/24(Sat) 20:49:34 [No.11176]
「赤い球状自爆兵器」 - ケタ - 2006/06/25(Sun) 04:24:29 [No.11177]
「カーチェイス」 - jagaimo - 2006/06/27(Tue) 00:12:57 [No.11178]
「それぞれの葛藤」 - ケタ - 2006/06/27(Tue) 02:28:22 [No.11179]
精鋭 - ヘリ兵士 - 2006/06/27(Tue) 19:15:15 [No.11182]
「エンジョイ」 - jagaimo - 2006/06/28(Wed) 17:29:53 [No.11186]
再会 - ヘリ兵士 - 2006/06/28(Wed) 22:52:19 [No.11190]
お詫び - 三枝 - 2006/06/27(Tue) 18:57:24 [No.11181]
Re: お詫び - ケタ - 2006/06/28(Wed) 22:05:36 [No.11189]
「画策」 - ケタ - 2006/06/28(Wed) 22:55:26 [No.11191]
「シャドウガーディアンズ」 - jagaimo - 2006/06/29(Thu) 00:47:27 [No.11192]
Re: 「シャドウガーディアンズ」 - ケタ - 2006/06/29(Thu) 05:46:55 [No.11193]
「素」 - ケタ - 2006/06/29(Thu) 22:57:33 [No.11194]
作戦会議 - ヘリ兵士 - 2006/06/30(Fri) 14:24:00 [No.11195]
オープンカー - jagaimo - 2006/06/30(Fri) 21:17:17 [No.11196]
「見殺し」 - ケタ - 2006/06/30(Fri) 23:11:36 [No.11197]
Re: 「見殺し」 - ぴーす - 2006/07/02(Sun) 01:10:59 [No.11201]
緊急事態 - 不運な会社 - 2006/07/01(Sat) 20:09:19 [No.11199]
内なる敵 - 777 - 2006/07/03(Mon) 00:21:26 [No.11202]
「一縷の望み」 - ケタ - 2006/07/03(Mon) 23:03:23 [No.11204]
Re: 「一縷の望み」 - ケタ - 2006/07/08(Sat) 02:19:53 [No.11209]
「新入隊員」 - あろんα - 2006/07/08(Sat) 16:28:49 [No.11211]
Re: 「新入隊員」 - ケタ - 2006/07/11(Tue) 23:06:04 [No.11214]
Re: 「新入隊員」 - set - 2006/07/15(Sat) 09:09:09 [No.11218]
Re: 「新入隊員」 - ヘリ兵士 - 2006/07/15(Sat) 20:24:34 [No.11220]
「謎の通信」 - ケタ - 2006/07/16(Sun) 19:34:06 [No.11224]
「ブラックジョーク」 - jagaimo - 2006/07/15(Sat) 21:27:07 [No.11221]
「接近」 - jagaimo - 2006/07/17(Mon) 18:34:13 [No.11226]
「通路」 - ケタ - 2006/07/17(Mon) 22:48:02 [No.11228]
再出発 - set - 2006/07/17(Mon) 22:22:13 [No.11227]
謎の武器 - 不運な会社 - 2006/07/20(Thu) 06:26:31 [No.11230]
[削除] - - 2006/07/22(Sat) 20:24:19 [No.11236]
Re: お詫び - syo - 2006/06/28(Wed) 17:56:49 [No.11187]
Re: お詫び - あろんα - 2006/06/28(Wed) 17:02:44 [No.11185]
Re: お詫び - jagaimo - 2006/06/28(Wed) 00:07:32 [No.11184]
Re: お詫び - ヘリ兵士 - 2006/06/27(Tue) 20:48:16 [No.11183]



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ショートストーリー集16 (親記事) - ケタ

しかし、続いてるなぁ・・・
長くなったので、こちらへw


[No.11121] 2006/06/10(Sat) 12:16:11
softbank220060180225.bbtec.net
「変化」 (No.11121への返信 / 1階層) - ケタ

東京EDF本部 


通路を疲れた顔のケタが歩いている。
リハビリも終了し、もう杖は持ってないが、足取りは重そうだ。

あのセレモニーからわずか数日しかたっていないが・・・EDF隊は変わってしまった。

ローズ元帥は亡くなり、新たな元帥としてワルィ中将が台等。
それにともない、EDF隊の規律全てが手を加えられたのだ。

マザー以上の脅威、浮遊都市。
大気圏外から投下される新型の陸戦兵器。
日本各地に再投入され、インセクトヒルを建造していく巨大生物クィーン。

恐ろしいまでの敵の戦力を目の当たりにし、奮戦せねばならないことはわかっている。
しかし、今のEDF隊はまるで旧大日本帝国のようだ。

まるで隊員を捨て駒のように扱う作戦は次々に行われ、
敵を殲滅していくも、戦死者の数は日増しに増えていっていた。


そしてそれは故ローズ元帥直属の部隊であるバトルメイデン隊、
特殊防衛部隊も例外ではなかった・・・。


「・・ふう(・ω・;)」
ため息をついてケタが特殊防衛部隊の部隊部屋に入り、
イスに座りパソコンをながめていた御剣が顔を上げる。
「どうだった?」
「ん〜・・(^^;)」
特殊防衛部隊隊長のケタと、バトルメイデン隊の隊長メイは、
今日、ワルィ元帥に今後の方針を聞かされてきたのだが・・・。

「特殊防衛部隊の特権が剥奪されたよ。ただの部隊として扱われるらしい(−−;)」
「・・・やっぱりそうか」
ケタの言葉を予期していたのか、御剣が動じずにそう呟いた。

特殊防衛部隊の特権・・・
それは人命が危うい時、独自の判断でその者達を防衛する事ができるというものである。
ローズが与えてくれた特権であるが、ワルィはこれを認めなかったのだ。

「シリアは?(・ω・)」
「まだ、奥で寝込んでるよ」
「・・・そうか(−ω−;)」
シリアは、姉のシーリウとローズが親友だったため、
EDF隊入隊前にもローズと個人的にも関わりがあった。
その死のショックは大きいだろう・・・。

「ローズ元帥、なんで死んじまったんだ(  )」
常に慄然とし、美しく、厳しく・・・ふとした時に優しく微笑んでくれたローズ元帥。
・・・ケタは無意識にシーリウ隊長と重ねていたのかもしれない。


・・・

・・・


EDF本部 地下???施設


この日・・・。
ローズ、チオカが監禁しれている部屋に2人の男が入ってきていた。
当然ワルィ側の人間であり、片方は医者、もう1人は監視役である。

「ふむ、環境からかな。実に治りが悪い」
チオカの胸の傷を手当てしながら医者がボヤいた。
テロリスト襲撃時にチオカが受けたナイフの傷は未だに完治していないのだ。

チオカと医者がいる所から少し離れてローズ元帥がその様子を見つめている。
脱走したいが、この医者や監視役を人質に取ったところで無駄に終わる事はわかっていた。
ローズは大胆ではあるが、無謀ではないのだ。

しかし・・・

「ローズ元帥、そのまま顔を動かさずに聞いてください」
「・・・(私をまだ元帥と?)」
ローズを見張るように立っていた監視役が集中しないと聞き取れないような小声でそう言った。

「私はあなたの味方です。なんとか逃がしてあげたいが私では不可能でしょう」
ワルィの息のかかったローズ監視役の男がなぜローズを助けようとするのか?
信用しきれないが、今ローズをハメたとしても意味は全くない。

「あなたを絶対に裏切らず救出に来てくれる人を教えてもらいたい。
あまり多くの人に接触すると私も危険なので、誰か1人「こいつだけは・・」という者を・・。
その者にあなたの現状をお知らせいたします」
監視役の男がそう言って、壁にもたれかかる。

ローズはわずかに迷った・・・。

私が信用する者に本当に救出に来させるのか?
それとも私を救出できる可能性のある者を聞き出し、抹殺する気なのか?

「1つ聞く。なぜ私を助けようとする?」
ローズの言葉に今度は監視役の男がためらったが・・・すぐに口を開いた。
「あなたのファンクラブNo6なんです」
監視役の男がそう言い、ローズがため息をついた。

もはや賭けでしかないが、この男を信用するしか事態は変わらないだろう。
「・・・ケタという隊員がいる。彼なら私を見殺しにはしないはずだ」
「ケタですね。承知致しました」

その数分後、治療を終えた医者と監視役の男がローズ達の監禁部屋からでていった。








ローズのファンクラブってのはたしかローズの発案者の投稿した隊員リストに
あったような・・・。


[No.11122] 2006/06/10(Sat) 13:22:51
softbank220060180225.bbtec.net
(No.11122への返信 / 2階層) - 777

「『良い打開策』?」
「まあ見てろって」
陸戦兵はそう言って、突然ビルから飛び出した。
「え!?ちょっと待て!まさか自爆する気か!?」
「まあ落ち着け、あいつなら大丈夫だ」
「あいつは突撃が好きだからな〜。とりあえずは信じとけ」
幸はあまりの突拍子な事に思わず叫んだが、残った陸戦兵が制した。


「さぁ〜て、敵さんはどこにいるかな…」
陸戦兵はサッカーグレネードDを構え、敵陸戦兵器を探していた。
爆音や崩れる音は隠れてるときからかなりの大音量だったので、おそらく近くに居るだろう。
すると……鋭い棘の付いた脚が見えた。側のビルの陰から敵陸戦兵器の機体が現れる。
「そこだあぁぁ!!」
陸戦兵はサッカーグレネードDを撃った。榴弾は正確に敵陸戦兵器………の脚に張り付いた。
敵陸戦兵器は両翼を開き、今まさにレーザーが陸戦兵に発射されようとした瞬間、
脚に張り付いた榴弾は轟音をあげて爆発し、脚を木端微塵に吹き飛ばした。
敵陸戦兵器の機体はそのまま地面に落ち、レーザーはビルに遮られた。
しかし、遮られたと言っても一時的。陸戦兵はすぐさま別のビルに避難した。


爆音が響いてから暫く経った。プラズマの爆発では無く、実弾系の爆発だ。
「……倒した…のか?」
「倒したのならそろそろ戻ってきても良さそう何だがな…」
「やっぱり助けに行った方が良いんじゃないか?」
「やめといた方がいいよ〜。無断で支援とかしたら滅茶苦茶怒るから」
「う〜ん、どうにも落ち着かないんだよな…」
幸達は特にやることが無かったので、適当に会話をしていた。すると…
「お〜い、ちょっと来てくれないか?」
あの時の陸戦兵が帰ってきた。
「ほ〜ら、ちゃんと帰って来た」
「いや…お前がそんな事を言ってた覚えはないんだが…」
「で、あの陸戦兵器は倒せたのか?」
「ん〜……正確に言うとまだ倒せては無いな…まあ詳しいことは道中で言っとくからとにかく来てくれ」


「おお〜、本当だ。3本足になってる」
「流石に『ジェノサイド砲に匹敵する威力だ』とか言われてただけはあるな」
4人の陸戦兵に見えていたのは、敵陸戦兵器…だが、1つの脚が途中から千切れ、事実上3本足になっている。
しかも、動かない割には不安定そうだ。3本じゃバランスが取り辛いらしい。
「…もしかして、お前はこれを見せるためだけに倒すのを後回しにしてたのか?」
「ん〜、まあそれもあるけど、俺一人の手柄にしたら悪いかな〜とも思ってさ」
「あれ、珍しい事も言うもんだね〜」
「……あまりそういう事は言わない方が身の為だぞ…?」
幸以外の3人が近場に敵が居るとは思えない感じで会話をしていた。その時…不意に何かの起動音が聞こえた。
「え」「ん?」「何?」
音の鳴った方へ振り向くと…敵陸戦兵器が両翼を開き、こちらに向けていた…。

しかし、突然敵陸戦兵器は爆発した。そして、そのまま機体が地に落ち、レーザーは天へ向けて発射された。
「全く…ちょっと油断しすぎだぞ?」
幸が煙の出てるゴリアス99を構えていた。
「やべ…すっかり忘れてた……」
「注意が散漫にならないように気をつけてるつもりだったんだけどな…」
「じゃあ、これから徹底的に甚振ってやろうか〜」
「…ああ…新入りにも、こういう事はしっかり味わせておかないとな……ククク…」
何やら不気味な微笑みを、サッカーグレネードDを持ってる隊員が見せていた。

「…………………こんな事はよくあるんで?」
「………一方的になったらいつもこうだな……」
幸はその様子を見て呆気に取られていた。



敵陸戦兵器は脚を全て破壊され、全く身動きできないまま、雨あられと発射される弾丸・砲弾・榴弾によって爆発四散した。
しかし、生き残っているのは幸達を含め、わずか8名だった…。その生き残った者も足取りは重い…。
そして、3日後にこの上ない凶報が待っている事を、まだ誰も知るよしは無かった…。





ひとまずディロイ編終了。と言ってもわずか2話ですが(汗)
> 三枝さん
ああ、そう言う事でしたか。
本当に文章って難しいですね…。


[No.11124] 2006/06/11(Sun) 14:38:33
softbank060118041006.bbtec.net
「機獣再来」 (No.11124への返信 / 3階層) - ケタ

東京EDF本部 特殊攻撃部隊 部隊部屋


「ケタ・・アメリカに行かない?」
シリアの突然の言葉にケタが目を丸くする。
「アメリカの戦況も厳しいけど、今の日本よりは戦いがいがあるはずよ」
「・・・・(・ω・;)」
シリアは元々アメリカから日本に派遣された援軍隊員ともいうべき立場だが、
無理を言って日本に留まっているのだ。
所属はアメリカEDF隊なのである。

「俺は・・・英語しゃべれないし(−−;)」
「あたしが通訳してやるってば!
ローズさんもいなくなっちゃったし、ワルィ元帥は隊員の事を考えてない!
日本にいたら無駄死にするわ!」
シリアの剣幕にイスに座っていたケタがイスから落ちそうになる。
・・・正直ケタもシリアの言葉に同感だった。
今の日本EDF隊には以前のような[地球を守る使命感]が感じられない。
エイリアンを倒すだけしか考えられていないような気がするのだ。

「ケタ。ちゃんと考えて・・ん?」
不意にドアがノックされ、シリアが黙った。
今の会話が聞かれていたら反逆罪にされかねない・・・、
ケタはわずかにためらった後、ドアを開ける。

そこには、1人の女性が立っていた・・・。


・・・

・・・


神奈川県 

神奈川県に投下された巨大生物クィーンが建造したインセクトヒル・・・。
これにむけ、ワルィ元帥はギガンテス8両からなる陸戦戦車部隊を派遣、
100メートルもの巨大な巣が・・・炎を上げ傾いていった。

「ホラホラ見て!!私達の勝ち的ナ雰囲気!!」
その様子にシーナが手に持っているゴリアスを待ち上げて歓声を上げた。

「おう、まぁ、こんなもんだな。帰還するか」
近くにいた中年の隊員がシーナの頭をポンポンを叩きながら笑う。
[戦死のシーナ]といういわく付きの女性隊員なのだが、
予想よりも作戦はうまく進行し、こうしてインセクトヒルは炎に包まれているのである。


しかし・・・すぐに[戦死のシーナ]のいわくは現実のものとなる・・・。


「おい、基地に帰還報告したいんだが・・・なんかノイズが酷いんだ」
ギガンテスから顔を覗かせた男がそう言い、シーナがヘルメットの通信機のスイッチを入れた。
「ん〜。確かに繋がらない的ナ感じ・・・」
ノイズ・・というか、なにか妨害電波の様な不思議な雑音がして、
通信が繋がらないのだ。

ザザ・・・ザザザザ・・・

そして、ギガンテスに付いている観測器が異常なデータを記し始め・・・
空が黒く歪み始めた!!
「お・・おい!!これはセレモニーの時の・・・!!」
隊員の1人が叫ぶ前に爆音が鳴り響き、空間がはじけた!!

上空に現れたソレは、バーニアを吹かしゆっくりと地上に降り立った。
体長は40メートル程度、
全身の至る所が金属の光沢に包まれ、白い蒸気を上げている・・・!

そいつが口を大きく開き、エネルギーが収束し、口が眩く輝き始める・・・。
次の瞬間、そのエネルギー球が吐き出された!!
轟音と共に大爆発が起き、ギガンテスが2両も吹き飛ばされ爆破炎上する!!

焼けたギガンテスの横に倒れたシーナが、頭だけを起こしソイツを見つめる・・・。
たしか前大戦の資料で見た事がある・・・。
こいつは・・サイボーグソラス・・・・!!

黒煙の中・・・サイボーグソラスの目が無気味に光っていた・・・。





ケタ達のローズ救出のあいだ、関係ないかたがた暇になるかと思い、
サイボーグソラス出現させました。

このサイボーグソラスは弱ると時空転移して逃げます!
今までは「苦戦してなんとか倒す」でしたが、
今回は「撃退はできるが、修復し何度も襲撃してくる」です。

我をと思わん方は遠慮なく戦って、撃退してください


[No.11132] 2006/06/12(Mon) 21:39:27
softbank220060180225.bbtec.net
さめない白昼夢 (No.11132への返信 / 4階層) - ヘリ兵士

SS特殊部隊はワルィに地下組織の存在が明らかになった途端、突如カザーにより解体された
それと同時に浪岡は地下組織首謀者として自ら名乗り出て、投獄
カザーが裏で糸を引いていた事を隠すため、トムや他支部による情報操作が行われ、カザーと地下組織の関係は見事に闇に葬られた
ローズの死に続き浪岡の投獄により指揮系統が混乱したのは言うまでもない
ヴァンパイア兵装及びファントム兵士、オーバーソルジャーについてのデータも改ざん、削除が巧妙に行われ、存在こそもれたものの、SSメンバー、ファントム兵士名簿、オーバーとの戦闘記録などの決定的証拠は抹消、及び隠蔽された
ヴァンパイア兵装はワルィの手に移る事を恐れカザーの手で封印され、SS達も表の世界に戻っていった
一部を除いて……


EDF陸戦部隊隊員の戦闘服に身を包んだヘリが、本部の自室でぼーっと突っ立ている
第51遊撃隊に復帰し、陸戦兵に戻った
前と変わらないというのに、ヘリは何か違和感があった
ヘリは、今までの事が全て夢だったかの様に感じた
ヴァンパイア、イデアソルジャー、ローズ拉致、圧倒的戦力差で敵戦力殲滅……
そして、夢からさめて平凡な陸戦兵に戻った
勇も、大森も、光も……
ひさびさにあった友達も、またどこか、また会えるかどうかもわからないそれぞれの戦場へ消えていった
全ては夢だったのか……
コンコンとドアがノックされる


[No.11133] 2006/06/12(Mon) 23:36:59
i60-34-148-30.s02.a015.ap.plala.or.jp
死のアフリカ戦線 (No.11133への返信 / 5階層) - 不運な会社

アフリカEDF支部 

雑談を交わしながらEDF支部内を歩いていく第63海兵隊。

前原のおすすめで全員アフリカに来た。だがここは敵の攻撃がとてつもなく激しかった。

「敵襲来!敵襲来!」

「やっとこさ敵の出現かよ」

そう言って窓から4人は飛び出す。下は砂漠だから落ちても痛くない。

「ん?敵なんかいないぞ〜」

誤報か?と思いつつ警備をしていたらいきなり酸が飛ばされた。

瞬間的にその場所にシェラがSNR-Xを発射した。敵の死骸が出てきた。

それは完璧に砂の鎧を着た蟻だった。

「なるほど。この灼熱じゃあ熱減探知機も正常に作動しないな」

「シプ、この死骸支部に持っててくれ」

そしてカインドは何かを取り出してブン投げた。60メートルぐらい飛んだところで止まり、今度は回転し始めた。
そこからサッカーグレネードDが乱射される。

そして30匹ぐらいの蟻が焼け焦げていた。







これからはアフリカで戦うことにします。


[No.11134] 2006/06/13(Tue) 05:57:38
ntszok106239.szok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
機獣 (No.11132への返信 / 4階層) - 不運な会社

神奈川県
「敵出現!敵出現!」

半壊したビルから叫び声が聞こえる。

「蟻か?」

レーダー員は前原の問いに首を横に振った。

「これは・・ソラス?いや金属反応がするし・・・」

前原はソラスと金属である予想が出た。しかしそれは違うようにと願っていた。

この予想が現実ならここは廃墟と化すからだ。

そしてレーダー員が言った。

「これは・・メカソラスだ・・・・」
ビルの中が一気に空気が張りつめる。そして静寂の後前原が口を開いた。

「水守。戦えるか?」

呼ばれた若い隊員は首を縦に振り外へと飛び出して行った。

水守はゴリアスを構えソラスの一番やわらかそうなとこを狙った。

やはり一度死んだ肉体を使っているため腐食が進み少し柔らかくなっている。

だがそれでも硬く、またサイボーグだからおそれず突き進んでくる。

そしてメカソラスの後部からミサイルが発射された。

水守はすかさずガバナーに変え、ミサイルを打ち落とした。

そんな攻防をしている間にも機獣は神奈川の町を破壊していった・・・・


[No.11138] 2006/06/14(Wed) 20:18:05
ntszok106239.szok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
Re: 機獣 (No.11138への返信 / 5階層) - ヘリ兵士

> 神奈川県
> 「敵出現!敵出現!」
>
> 半壊したビルから叫び声が聞こえる。
>
> 「蟻か?」
>
> レーダー員は前原の問いに首を横に振った。
>
> 「これは・・ソラス?いや金属反応がするし・・・」
>
> 前原はソラスと金属である予想が出た。しかしそれは違うようにと願っていた。
>
> この予想が現実ならここは廃墟と化すからだ。
>
> そしてレーダー員が言った。
>
> 「これは・・メカソラスだ・・・・」
> ビルの中が一気に空気が張りつめる。そして静寂の後前原が口を開いた。
>
> 「水守。戦えるか?」
>
> 呼ばれた若い隊員は首を縦に振り外へと飛び出して行った。
>
> 水守はゴリアスを構えソラスの一番やわらかそうなとこを狙った。
>
> やはり一度死んだ肉体を使っているため腐食が進み少し柔らかくなっている。
>
> だがそれでも硬く、またサイボーグだからおそれず突き進んでくる。
>
> そしてメカソラスの後部からミサイルが発射された。
>
> 水守はすかさずガバナーに変え、ミサイルを打ち落とした。
>
> そんな攻防をしている間にも機獣は神奈川の町を破壊していった・・・・


なんでアフリカにいるはずの前原がここにいるんですか?


[No.11139] 2006/06/14(Wed) 21:22:52
i58-93-209-198.s02.a015.ap.plala.or.jp
「決意」 (No.11138への返信 / 5階層) - ケタ

東京EDF本部 


時刻は夜23時を回っていた・・・。

EDF隊は24時間体制でエイリアンの攻撃に備えているが、
やはり昼間に比べると夜は静かである。

暗い特殊防衛部隊の部隊部屋の中・・・。
ケタは1人ショットガンを見つめていた・・・。

頭の中には昼間の会話がグルグルとまわっていたのだ・・・。


・・・

・・・

「ローズ元帥は生きています」
女性の発したその言葉にケタは目を丸くし、口をあんぐりと開けた。
状況のつかめないケタにその女性は続ける・・・。

「セレモニーの数週間前、本物のローズ元帥はある事情により拉致され、
偽者と入れ替わっていたのです」
「・・・・(・ω・;)」
ケタがため息をついて、置いてあったお茶を口に含む・・・。
つまりセレモニー中に死んだのが偽者で、本物は生きているという事なのか?
にわかには信じられない話である。

「偽者のローズ元帥と何度か会ったけど、そっくりだったよ(^^;)」
「そうでしょう。彼女はローズ元帥の一種のクローン体です。
外見では見分けはつかないでしょう」
そういえば、ローズ元帥と会った時に感じた不思議な違和感・・・。
あれこそがローズが本物ではなかったという証なのだろうか?

頭をひねるケタを少し黙ってみつめ、今度は女性がお茶を飲み・・・、
そしてわずかに身を乗り出した。
「いいですか?ここからが肝心なのです」
「?(・ω・;)」
女性が今までにない真剣な顔をしてそう呟き、ケタが眉にしわをよせる。

「ローズ元帥はSS部隊に監禁されましたが、すぐに解放される予定だったのです。
ですが、その間にEDF隊を掌握したワルィは、監禁されているローズ元帥まで、
掌握してしまったのです・・・」
「・・・でも、本物のローズ元帥が生きていたのに葬式してたのは?(・ω・;)」
ケタの言葉に女性が軽くため息をつく・・・。

「おそらく偽者のローズさんは暗殺されたのです。ワルィがEDF隊を手に入れるために。
ローズ元帥の死はアピールできたので、みつかった本物のローズ元帥はまだ生かされていますが、
いつ抹殺されてもおかしくありません」

「・・・なんで俺にそんな重要な事を?(=ω=;)」
頭痛のしてきたケタが頭を抱えて女性に聞く。
女性は顔を伏せたままのケタに呟く・・・。

「ローズ元帥がおっしゃられたそうなんです・・・。
ケタなら・・・私を裏切らない・・・と」


・・・

・・・


「ローズ元帥・・・待っててください(=ω=;)」
ケタがそう呟いてショットガンを背中に背負った・・・。

女性から聞いた話だと、ローズ元帥は東京EDF基地の地下2階。
隠し扉の先にある秘密の施設にとらわれているらしい。

ローズを暗殺しようとした連中が相手である。
ローズを助け出そうとすればおそらくケタは反逆者とされてしまうだろう。
失敗すればローズ共々命はあるまい。

かといって、ローズが生きている事を上層部やマスコミに掛け合ったところで、
ローズが向こうの手の内にあればすぐさま殺され、ケタの狂言とかたずけられるだろう。

だから・・・ケタは行くしかない・・・

なんとしてもローズを救出しなければならないのだ・・・

たとえ今までの仲間を戦う事になろうとも・・・


[No.11140] 2006/06/14(Wed) 21:55:29
softbank220060180225.bbtec.net
迷惑な召集 (No.11134への返信 / 6階層) - jagaimo

頭の中で聞きなれた、音が聞こえる。音は一通り決められた旋律を引き終わると、止んだ。
暗闇の中に七色の光がちらほらと見えた。

どこか深い場所に沈んでいたアリアスは、その音が携帯の着信音だと気付くのに、20秒ほどかかった。

「う〜〜〜・・・・・・?」
アリアスはまだ覚醒しきらない頭をベッドから持ち上げる。
机の上に置かれたサエが持ってきたガラス細工の横で、ケータイのサブ画面がメールの着信を告げていた。
アリアスはそれをおぼつかない手つきで取り寄せる。

メールの題名は無題、送信者は・・・・・・ムカイ。
「・・・?」
アリアスは栗色の髪を手ですきながら、本文を読んだ。


≪いまから、台東エリアN−2の赤いビルに来い≫


それだけだった。
偉く短い文章だが、アリアスには重く感じられた。ムカイから呼び出されたら、必ずなにかあるのだ。
それ以前に、「いまから」というのは強引である。

アリアスは時間を確認した。まだ夜中だ。夜中なら出撃の可能性は低い。・・・・・・たぶん。
アリアスは床に放っておいた制服の上着を取ると、無造作に袖を通して部屋を出た。

・・・

・・・

「はぁ・・・」
アリアスはビルの階段を上りながらため息をついた。
普通なら「N−2」というような場所の指定はヘルメットのナビゲータで使われるものだ。
制服のままヘルメットを被るわけにもいかなかったので、このビルを見つけるのに苦労した。
階段を最後まであがると、インベーダーの攻撃でそうなったのか、4から6階への階段が粉砕されていた。

「・・・どうしろってんだよ」
思わず悪態をつく。
夜中に叩き起こされて不機嫌なのだ。

仕方なく足場を探そうと瓦礫をよじ登ると、闇の中に光るものがあった。
ロープ?金属繊維の頑強で太めのワイヤーが屋上から瓦礫に垂らされていた。
これで登り、途中、滑り落ちればゴツゴツした瓦礫に落下することになるが、そうも言っていられない。

アリアスがワイヤーに手をかけようとした時、屋上から無機質な視線が飛んできた。
「ムカイさん・・・」
アリアスは闇の中から、視線の主を見つめた。




ああ、久しぶりに書いた・・・・・・のかな?w


[No.11141] 2006/06/14(Wed) 21:56:20
fw1.tcn-catv.ne.jp
Re: 機獣 (No.11139への返信 / 6階層) - 不運な会社

> なんでアフリカにいるはずの前原がここにいるんですか?

89艦隊は一応日本EDF所属の艦隊なので、日本EDFに使われたりするときもあるのでアフリカには無所属部隊の第63海兵隊しかいません。
それに一応少佐なのでいないとまずいことになるので前原は仕方なく残っています。
言うの忘れてすいません。


[No.11142] 2006/06/15(Thu) 05:40:28
ntszok106239.szok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
最強の主婦 (No.11141への返信 / 7階層) - jagaimo

いつもなら色とりどりのネオンに照らされている街が、いまではすっかり闇に支配されている。
アリアスは夜の街を一人で歩きながら、手の中のカギを見つめていた。
ムカイに渡された、重く、複雑な形状のカギ。
おそらく、ピッキングでも破られないような鍵なのだろう。
アリアスはムカイの言葉の一つ一つを思い出しながら、このカギの真実を探っていた。


     ――――――

『すまない。時間が取れなかった』
その時、珍しくムカイは素直に謝った。
『いえ、・・・それで、なんでしょう』
『渡したい物がある』
ムカイは戦闘服のまま、アタッチメントから何かを取り出した。
それをアリアスの目の前にかざし、悲しげな瞳を伏せた後、再び口を開いた。
『このキーは、カザミの残した最後のメッセージだ』
『メッセージ?』
ムカイは軽く頷く。
『カザミは自分の死ぬことを予知していた』
『・・・・・・いつから、でしょうか』
『お前達が入隊する以前からだ』

アリアスは首を捻った。
そんな前から、なぜ死を予想する必要がある?
大戦が終わって、平和の続く日々を望んでいたのに。
『いや、カザミは自分を、すでに死んでいる、と言った』
『ま、待ってください・・・。なぜそんな・・・』
『カザミは、あの部隊を失ったときから死んでいた』

それ以上、ムカイは何も話さなかった。
アリアスは、自分には難しすぎる話だ、と思った・・・。

    ――――――

「・・・ここで、いいのか?」
アリアスは一軒の民家の前で足を止めた。
家の持ち主は・・・・・・「風見」
アリアスは電柱に記してある番地と、手元の紙切れを見比べる。

確かに、ここだ。

ムカイはここにカザミのメッセージが隠してある、と言った。
まだ人が住んでいるらしく、窓から灯りが漏れている。
アリアスは意を決して、家のチャイムを鳴らした。
ピンポーン、と古臭い音が鳴り、それから足音が聞こえてきた。

「はーい?」
家の中からは、アリアスよりもいくつか年上、20代後半の女性が出てきた。

・・・

・・・

「す、すいません・・・」
アリアスは出されたお茶に首をすくめた。
「それで、EDFの方がなんの用?」
女性はいささか高圧的な口調でアリアスに問いかけた。
「え、えと・・・。カザミ少尉をご存知で・・・?」
「カザミ少尉?ああ、あの人ね。まだ少尉だったんだ」
この人は一体、カザミのなんなのだろう。小馬鹿にしたように笑って、お茶をすすった。
女性はため息をつくと、事も無げにこう言った。
「知ってるも何も、アタシの夫よ」

一瞬、アリアスの脳みそがフリーズした・・・・・・。

「夫って・・・。じゃ、じゃあ貴女は隊長の・・・」
「言いたくないけど、戸籍上は妻よ。文句ある?」
眉を吊り上げてこちらを睨む女性に、アリアスはぶんぶんと首を横に振った。

「あなたこそ、あの男のなんなのかしら」
「お、俺は・・・隊長の・・・部下、でした」
「ふぅん。あなたも苦労してたのね」
「あの・・・カザミ少尉の戦死のことはご存知で?」
「ええ、知ってるわよ。アタシを捨てた報いとして、ありがたく受け入れたわ」
「は、はぁ・・・・・・」
ぶっちゃけると、アリアスはこういう人が苦手だ。
夫の死を告げられて「ありがたく受け入れる」妻がこの世に何人いるだろうか。
アリアスとしてはそう何人も居て欲しくないものだが。

「で、何の用?今更、骨でも持ってきたんじゃないでしょうね」
「い、いえ・・・。その、隊長の遺品などは残ってないでしょうか」
アリアスはとりあえず、早々と用事を終わらせる事にした。
この人はカザミのことをなんとも思ってないような気がする。

しかし、アリアスがそう言った瞬間、女性の顔色が変わった。

「・・・あなた、カギを持ってるでしょう?」
「ええ、どうして・・・」
わかるんですか?と聞こうとした瞬間、何かがアリアスの視界に迫った!
アリアスは反射的に首を捻り、左手を軸に反撃体制に移った。
と、同時にガシャン、とアリアスの後ろで何かが割れた。

「結構できるのね。どんくさい子だったらどうしようかと思ったわ」
女性が肩をすくめて薄笑いを浮かべている。
スキを作らないように後ろを見ると、飛んできたものは女性が使っていた湯のみだった・・・。

なんて女だ・・・。どいつもこいつもトンデモナイ奴ばっかりだ、とアリアスは内心呆れてしまった。

「ま、最近はEDFも大変みたいだしね。贅沢言ってられないわ。
あ、ごめんね。名前言ってなかったわ。アタシは風見 美世子(カザミ ミヨコ)。世界で一番強い主婦よ」

ミヨコはそう言って、薄気味悪い笑みを湛えたままアリアスの頭を小突いた。





なんでだろう・・・。話が急に跳躍するのはw


[No.11144] 2006/06/15(Thu) 23:59:38
fw1.tcn-catv.ne.jp
Re: 最強の主婦 (No.11144への返信 / 8階層) - ケタ

ジャガイモさんに質問〜。

ケタがローズ救出にいくさいに、キリヒト、アリアスをなんらかの形で
参加させる話がありましたがどうしましょう。
アリアス忙しそうだしキリヒトだけにしたほうがいいのかな?(^^


[No.11145] 2006/06/16(Fri) 00:40:50
softbank220060180225.bbtec.net
機獣撃退 (No.11142への返信 / 7階層) - 不運な会社

神奈川県

水守はゴリアスを必死に発射していた。だが機獣は何もないように前へ進んでくる。

そのとき機獣の口に青い光が集まっていた。

「やべっ!」

それは機獣最強の武器だと分かった。急いで回避する。

しかしその努力むなしく爆発はすぐ目の前まで迫っていた。

しかし爆発は目の前で止まった。機獣は倒れかかっていた。

後ろには武器を持った前原がいた。前原さんが倒してくれた・・
水守はそう思った。

そして機獣は倒れた。近づこうとした瞬間時空の歪みが現れた。

その時空の歪みの中に機獣は吸い込まれていった・・・


[No.11147] 2006/06/16(Fri) 21:13:33
ntszok106239.szok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
Re: 最強の主婦 (No.11145への返信 / 9階層) - jagaimo

ケタさんに回答〜。w

キリヒト&アリアスのコンビですと、アリアスがおまけみたいになってしまうので、参加させていただけるならキリヒトだけでお願いします^^


[No.11148] 2006/06/16(Fri) 22:15:47
fw1.tcn-catv.ne.jp
Re: 機獣撃退 (No.11147への返信 / 8階層) - ヘリ兵士

> 神奈川県
>
> 水守はゴリアスを必死に発射していた。だが機獣は何もないように前へ進んでくる。
>
> そのとき機獣の口に青い光が集まっていた。
>
> 「やべっ!」
>
> それは機獣最強の武器だと分かった。急いで回避する。
>
> しかしその努力むなしく爆発はすぐ目の前まで迫っていた。
>
> しかし爆発は目の前で止まった。機獣は倒れかかっていた。
>
> 後ろには武器を持った前原がいた。前原さんが倒してくれた・・
> 水守はそう思った。
>
> そして機獣は倒れた。近づこうとした瞬間時空の歪みが現れた。
>
> その時空の歪みの中に機獣は吸い込まれていった・・・



ガイスといいこの機獣といい簡単に倒しすぎじゃないですか?
だいたいそんな簡単にソラスサイズの敵倒せたら人類が一方的にインベーダーに勝ってるのではないでしょうか?


[No.11149] 2006/06/16(Fri) 23:19:25
i219-164-96-4.s02.a015.ap.plala.or.jp
「協力者」 (No.11148への返信 / 10階層) - ケタ

東京EDF本部 部隊部屋


23:50

「ケタ。遅いわよ」
不意に声をかけられ、驚いたケタが2メートル・・・は、跳んでないが、
とにかく飛び上がった。
ケタが振り向くとEDF隊の戦闘用アーマーに身を包んだシリアが立っている。

「お、お前・・(・ω・;)」
「私を出し抜こうなんて甘いわね。さ、行くわよ」
昼間ケタと謎の女性が話していた時、シリアは退室させられていたのだが、
これで引き下がるシリアではない。
しれっと盗聴器を投げ入れて、全ての話を聞いていたのである。

・・・ケタはため息をついて顔を伏せた・・・。

「シリア、話聞いてたならわかるだろ?ローズ元帥を暗殺しかけたヤツだぞ。
救出に向かえば間違いなく反逆者扱いされる・・・(−−;)」
シリアの肩に手をのせ、そう呟いた。

そう・・・この救出作戦に帰り道はないのだ。
失敗すれば反逆者とされ殺され、
成功してもワルィがいる限り、EDF隊には戻れまい。

自分の無謀な行動にシリアを巻き込むわけには行かない・・・。
ケタなりの冷静な判断だった。

しかし・・・。
「馬鹿な事言わないで・・・。反逆者になったアンタと戦いたくないのよ。
死んじゃうケタも見たくない・・・」
「シリア(・ω・;)」
肩に乗った手を振り払い、シリアがケタに抱きつく。
ケタは何も言えずに顔を伏せて泣きそうなシリアを見つめていた。

・・・

・・・

「やれやれ・・・」
特殊防衛部隊の部隊部屋のドアにもたれかかったキリヒトが天井を仰いだ。

[ケタって人もローズ元帥になにか違和感を感じていた]
アリアスはそう言っていたのだ。
同じくローズ元帥になにかしらの疑問を抱いていたキリヒトは、
一度ケタに会って話がしてみたいと思い訪れたのだ。

「ローズ元帥が生きていて、単独で救出にいくつもりか・・・。
隊長のくせに随分と熱いヤツだなぁ」
立ち聞きするのはどうかと思ったが、この際仕方なかったと思う事にする。
・・・どうもワルィに元帥としての器があるとは思えない。
ローズ元帥が再びEDF隊を指揮せねば・・・地球に未来は・・・

「・・・って、わぁ!!」
もたれかかっていたドアが急に開いて、キリヒトが後ろに倒れ
ドアを開けた2人の間に転がった。
「あ、あんた誰?」
西洋人形のような亜麻色の髪の可愛いらしい女性が・・・、
顔をこわばらせ素早く倒れたキリヒトに銃を向ける。
だが、その銃をもう1人の長身の男が手で制した。

「君がケタさんかな?ローズ元帥救出・・・手伝い必要じゃない?」
倒れたままキリヒトがそう言い、ケタが目を丸くした。





ケタ達とキリヒトは初対面でよかったよね?(^^;

ヘリさん。
まぁ、ある程度細かい事つっこみはいいんじゃないかな。
たしかに楽に倒してる感はあるけど、そのへんは別の角度から説明加えて、
フォローいきましょうw


[No.11150] 2006/06/17(Sat) 01:07:04
softbank220060180225.bbtec.net
「機獣襲撃」 (No.11150への返信 / 11階層) - syo

ギガンテスに引っ張り込まれてなんとか都市の攻撃をしのいだ3人であったが、治療が完了したと思えば、警報が鳴り響いた。

「D-08地点に高エネルギー反応あり!待機中の隊員は直ちに出動せよ!」
そんなわけで、ハシ、ハヤ、レイナの3人は引っ張り出され、突如現れた機獣と戦闘していた。

「だぁ〜〜くそっ!少しは怯めやでくの坊が!」
悪態をつきながらハシがガバナーを打ち出すが、やはりあまり効果は得られない。
「何かしろ弱点があればいいんだが・・・」
「言ってる暇があったら撃ちなさい!」
ハヤとレイナも攻撃を続ける。

そうしていたとき、突然サイボーグソラスが体をかがめ、背中から
ミサイルポッドを撃ち放った!
「よけろ!」
隊員の誰かが叫ぶが、すでに大部分のミサイルは隊員を
ロックオンし、その一つが接近戦を挑んでいたハシに飛んできた。
「どわぁっ!!」
何とか直撃は避けたものの、爆風によってハシは5mほど吹き飛ばされた。
「大丈夫か!?」
「・・大丈夫じゃねえ」
そういって煙から姿を現したのは、愛銃のガバナーを吹き飛ばされ、修羅のような表情を浮かべたハシであった。
「ガバナーが全然大丈夫じゃねえよ!あの糞野郎がぁ!」
「ちょ、ちょい落ちついて・・」
「借りるぞ!」
そういってハヤからライサンダーを奪い取って走っていった。

「おいおい・・ライサンダーで接近戦をするのか!?」
ハヤが呟いたときにはハシは機獣の頭の角に狙いを定めていた。
「折れろやこのチョンマゲ頭が!」
銃声が響き渡り、機銃の角が吹き飛んだ。
     グオォォォ!!
今まさにビームを放とうとしていた機獣は大きく仰け反り、
統率された動きが突然乱れ、めちゃくちゃになった。

「分かったわ!あの角はアンテナよ!あれで機獣はコントロールを
得ていたのよ!」
「そうか!ならばもう武装はコントロールできないはずだ、
距離をとって攻撃するんだ!」
ハヤが叫び、他の隊員も距離をとって攻撃を開始した。

10分ほど戦っていると、突如としてメカソラスの頭上に歪が発生した。そして、その歪に機獣は吸い込まれ、消えた。
「・・・帰ったか・・・」
ハヤがため息をつくが、後ろで叫び声がした。
「俺のガバナーはどこにいったんだぁ!」
「・・・探してあげましょうか・・」
「・・そうだな・・」
レイナとハヤが同時に深いため息をついて、ハシの元に向かった。





お久しぶりです!
とりあえずようやく暇ができましたので、ちまちま投稿していこうと思います。
ケタさん、キャラ預かってくれて、本当にありがとうございました。
また必要ならいつでも無許可で使っていただいて結構ですので、
よろしくおねがいします。
では。


[No.11151] 2006/06/17(Sat) 12:20:34
22.49.205.61.west.flets.alpha-net.ne.jp
Re: 「協力者」 (No.11150への返信 / 11階層) - ヘリ兵士


> ヘリさん。
> まぁ、ある程度細かい事つっこみはいいんじゃないかな。
> たしかに楽に倒してる感はあるけど、そのへんは別の角度から説明加えて、
> フォローいきましょうw


だって…メカソラスですよ
ソラス倒すのにミサイル叩き込んで自衛隊がありったけ戦車で攻撃して、イズキ小隊が特殊な武器で攻撃して戦闘機が特攻して…
これだけやってんのにその改良版のメカソラスが歩兵のバズーカと前原の攻撃だけで死ぬんですよ
その前のガイスの時だってミサイル効かない相手を刀で倒したり…
前原の体重全部こめて切りつけてもミサイル効かないガイスの装甲に傷もつけられないはずでは?
それも1匹ではなく複数
前原はオーバーヒューマンかなんかなんですか?


[No.11153] 2006/06/17(Sat) 13:35:55
i219-164-96-4.s02.a015.ap.plala.or.jp
「潜入」 (No.11151への返信 / 12階層) - ケタ

東京EDF本部 病室


深夜の病室のベットの上でシーナが眼を開けた。
シーナ達のギガンテス戦車部隊は目標のインセクトヒルを破壊したものの、
その直後に出現したサイボーグソラスにより壊滅してしまったのだ。

生き残ったのはシーナだけであった・・・。
「あはは・・・また、このパターンかぁ。慣れた的な感じ」
自嘲するようにそう呟いた。

[戦死のシーナ]
彼女と同じ部隊になると必ずシーナ以外戦死してしまう・・・、
仲間の命を奪って生き残る女。
畏怖と軽蔑を込め、シーナはそう呼ばれていた・・・。

・・・

・・・

東京EDF本部 地下???ポイント

0:30

バイザーを黒く塗り、顔がわからないようにしたEDF隊の戦闘アーマーに
身を包んだケタ、シリア、キリヒトは昼間に女性からもらったニセIDカードを使用し、
東京EDF本部の地下に存在する秘密施設の中に侵入していた。


この施設は元はSS部隊とかいう謎の組織の施設だったらしいのだが、
現在はワルィが掌握しているらしい。
この施設の中にローズ元帥は捕らわれているのだ・・・。

「思ったより簡単に侵入できたな」
とりあえず監視カメラがなさそうなトイレの個室に隠れた3人が息をついた。

「周りみんなEDF隊員だからIDカードがあれば入るときは怪しまれないと思ってたわ。
問題はローズさん連れて逃げる時よ」
男性トイレに入れられ、少し不機嫌そうなシリアが言った。

「ここからが本番か、作戦通りにすすめばいいんだけどねぇ(−−;)」
ケタが額の汗を拭いてそう呟いた。

3人の考えた作戦は以下の通りである。

まず、もらったIDカードを使用し、秘密施設内に侵入。
施設中に発煙器をしかけつつローズ元帥がいる部屋を目指し、
救出後、電波障害を発生させる。
そして混乱に乗じ、パイプ等が通る施設裏を駆け抜け地上まで出るのである。

うまくローズと共に地上まで出れば、成功だろう。
一般の隊員が死んだはずのローズを目撃すれば隊員達の間に混乱が生じる恐れがあるため、
ワルィも大きな行動が取れないだろうと考えたのである。

全てを迅速に行わなければならない・・・。
全てが迅速に行われたとしても、うまくいく可能性は低い・・・。
だが、その危険を冒してでもローズを救出しなければEDF隊に未来はない・・・。

「ケタ、なにしてるの?」
シリアがいきなり携帯を取り出したケタにそう聞いた。
「ん。・・・ちょっとね(・ω・;)」
ケタがメールを打ち終わり、携帯を懐にしまった。

「さぁ、頑張ろうぜ」
キリヒトがそう言ってドアをあけた。





最後らへんにムカイとK.M、
ハシ、ハヤ、レイナだしてもいいかなぁ?(^^;


[No.11154] 2006/06/17(Sat) 13:51:23
softbank220060180225.bbtec.net
沈んでいく心 (No.11154への返信 / 13階層) - ヘリ兵士

「隊長、準備できましたか?」
ドアを開け、室内に入ってくる虎太郎
「ああ、すまないな、待たせて」
言って、部屋を出るヘリ
戸の影に立つ虎太郎がヘリを怪訝そうに見つめる
虎太郎もヘリがSSのメンバーである事は知っている
故に、ここ数日の間に、ヘリの身に何が起きたかは、彼も知っているだろう
虎太郎の表情に気づき、ヘリは笑顔を作る
「どうした?不景気な顔すんなよ」
勤めて陽気にヘリは言った
しかし、ヘリの偽の表情に気がつかない程、虎太郎は間抜けではない
だが、ここでその事を言っても、何の意味もなさず、かえって士気の低下に繋がる事も、虎太郎は知っていた
「そうですね」
「ああ、もっと陽気に行こう」
お互い、表だけ明るい表情を作った
「そう、もっと陽気に…」


[No.11156] 2006/06/17(Sat) 20:38:54
i219-164-96-4.s02.a015.ap.plala.or.jp
真実を作る者 (No.11156への返信 / 14階層) - ヘリ兵士

EDFイギリス支部の参謀長執務室
カザーは書類の作成にいそしんでいた
内容は、ワルィがローズを誘拐し、影武者を立てていた、などである
カザーは「真実」を国連に報告するつもりなのである
SSもオーバーもワルィはほとんど知らない
ただ単に元帥になった後地下組織の存在を知った、それだけである
知られた後、カザーは浪岡を使い、ただの犯罪行為を行った組織組織として存在を最小限知られるにとどめた
そして、ワルィはこれ幸いとローズの存在を隠し、波岡をただの異端者として報告したのである
カザーの存在を知らずに…

カザーからしてみれば、ワルィをつぶすのは造作も無い事である

監禁されているローズを偶然発見した不利をして公開し、そこからワルィが自分が元帥になるためにローズの影武者を立ててそれを殺して自作自演した、という風にこじつける
後は開放されたローズがワルィを裁く

ただ、問題が一つ
ローズがカザーの存在も暴露した場合、である

「まあ、仕方が無い事だな」
言って、カザーは裁かれる覚悟を心の中で改めた


[No.11157] 2006/06/17(Sat) 20:55:46
i219-164-96-4.s02.a015.ap.plala.or.jp
ライバル=最愛の妻(?) (No.11157への返信 / 15階層) - jagaimo

「アタシはね。元EDFの兵士よ。あの頃は楽しかったわ。なまじっかな男なんか一捻りで倒せたもの」
ミヨコは頬杖をつきながら、おおよそ主婦とは思えない鋭い眼差しで話し始めた。

「それでね。不運なことにあの男と同じ部隊に選ばれてしまったの。
あの男は意気地なしだったわ。部隊に入った直後は『同じ人間を殺す事に抵抗はないのか』とか言い出してね。
一発殴ってやったわ。そしたら、それから取っ組み合いがアタシ達の習慣になってね。赤ん坊並みに弱っちかったわ」

ミヨコの話す部隊というのは、カザミが以前所属していた秘密の部隊、通称シャドウハンターズのことだろう。
その部隊にミヨコも所属していたなら、さっきの動きも説明がつく。・・・・・・のか?

「でもね。ある日、あの男がアタシに言ってきたのよ。なんだったかしら。
『俺の永遠ライバルとパートナーになってくれ』だったかしら。けっこう無様な格好だったわ」

ミヨコは楽しそうに話している。
よほどカザミとの思い出が懐かしいのだろう。
アリアスは知らず知らず話しに聞き入っていた。

「それをキッカケにアタシは戦うことを止めたわ。あの男がうるさくてね。
あの頃のあいつはカッコ良かったわ。ちゃんとアタシを妻として見てくれた。
でも、大戦が終わったあの日から、あの人は変わってしまった」

ミヨコは寂しそうに目を伏せると、まるで自分に諭すように呟いた。

「悲しいときはいつもアタシの所に来てくれてたのに、どんなに悲しみを心の内に閉じ込めるようになってしまった。
自分がどんなに傷ついてたって、人にはもちろん、アタシにもそのキズを全く見せなくなったわ」

「あの・・・」
「・・・ごめんなさい。つい入り込んじゃって・・・」

「それで・・・俺は隊長の残したメッセージを取りにきたんです」
「そうだったわね。・・・いらっしゃい」
ミヨコはちゃぶ台の真ん中に置いてある煎餅をかじると、おもむろに立ち上がった。

・・・

・・・

「こ、ここは?」
暗闇の中でアリアスの声が反響する。
アリアスとミヨコは台所の床の下に造られた、狭い通路を歩いていた。
灯りはミヨコの手にしている懐中電灯だけで、湿った土の匂いが充満していた。
「元々は物置だったんだけどね。あの男が勝手に拡張したのよ。醤油の瓶の横に薬莢箱なんか置いててもしょうがないでしょ?」

その一言で、アリアスはここがなんの為の場所か見当がついた。
カザミとミヨコは、ここにEDFの兵器を持ち込んでいたのである。
しかし・・・何の為に?

「ふふっ。なんでこんな事してるのかって顔してるわよ」

そう言って、ミヨコは鉄製の重い扉を開けた・・・。




あ、頭イタイ・・・・・・(汗)


[No.11158] 2006/06/17(Sat) 22:23:56
fw1.tcn-catv.ne.jp
Re: 「潜入」 (No.11154への返信 / 13階層) - 三枝

ちょっとお尋ねしたいんですが、
氷室ってこっちに出しちゃっていいんですか?
見たところ使っていないようですし…


[No.11159] 2006/06/18(Sun) 10:07:42
i218-44-40-6.s02.a021.ap.plala.or.jp
Re: 「協力者」 (No.11153への返信 / 12階層) - 三枝

> だって…メカソラスですよ
> ソラス倒すのにミサイル叩き込んで自衛隊がありったけ戦車で攻撃して、イズキ小隊が特殊な武器で攻撃して戦闘機が特攻して…
> これだけやってんのにその改良版のメカソラスが歩兵のバズーカと前原の攻撃だけで死ぬんですよ
> その前のガイスの時だってミサイル効かない相手を刀で倒したり…
> 前原の体重全部こめて切りつけてもミサイル効かないガイスの装甲に傷もつけられないはずでは?
> それも1匹ではなく複数
> 前原はオーバーヒューマンかなんかなんですか?

俺が首を突っ込む話ではないかもしれませんが…

それは個人の考え方によるのではありませんか?
リアルさを重視して考えればそれだけの苦労はするでしょうが、
ゲームを中心に考えれば歩兵だけでメカソラスを倒してもおかしくはないと思います。


[No.11160] 2006/06/18(Sun) 10:11:49
i218-44-40-6.s02.a021.ap.plala.or.jp
「再会」 (No.11160への返信 / 13階層) - ケタ

東京EDF本部 地下???ポイント


ローズは監禁されている部屋の中にあるテレビのニュースを眺めていた。
パソコンや通信装置、電話などは一切ないが、唯一与えられた情報源である。
・・・しかし、セレモニーの悪夢以降、ニュースで吉報が伝えられた事はなく、
ローズの表情も浮かなかった。

「この状況でEDF隊を奪ったワルィの根性を褒めるべきですかな」
チオカがそう言うが、ローズは首を横に振った。
「たしかに状況は最悪だが、こんな時こそしっかりと部隊を指揮しなくては・・・。
やはりワルィは間違っている・・・」

ローズがそう言った時・・・。
なにやらドアの向こうでガタガタと音がした。

「なにやら騒がしいですな」
チオカがドアに近付こうとすると・・・ドアが勢いよく開き、男が仰向けになって倒れてきた!
そして、続いてEDF隊アーマーを来た男が入ってくる!

「やっべ・・、思い切り殴りすぎたかな(・ω・;)」
唖然とするローズとチオカの前で、入ってきた隊員が白眼を向いて倒れている男を覗き込んだ。
「あんたね、敵の心配してる場合じゃないでしょ!急がないと!!」
続いて、女性隊員ともう1人男性隊員が、その隊員を押しのけるように入ってきた。

部屋に入ってきた3人のヘルメットのバイザーは黒く塗られているため、
顔が見えないが、2人が発した声にローズはすぐに反応した・・・。
「ケタ・・・、それにシリアか?」
すぐに、1人の隊員がヘルメットを外す。

その男は・・・やはりケタだった!

「ローズ元帥・・・本当に生きてた・・・!(・▽・;)」
「ローズさん!話はあとに!今はとにかく脱出しましょう!」
ケタを再びおしのけ、シリアがローズとチオカにEDF隊のアーマーを渡し、
すぐさまローズとチオカがそれを身に付ける。

森を隠すなら木の中・・・。
施設にいる大半の人間はEDF隊である。
EDF隊のアーマーを身に付けていたほうが、かえって目立たないのだ。

「おい、どうやら異変に気付かれたらしいぞ!」
ドアをわずかに開け、外の様子を見張っていたキリヒトが叫んだ。
耳をすませると確かにドタドタと人が急行してくるような音が聞こえてくる!

「じゃぁ・・行くわよ!」
そう言ってシリアが手に持っていたリモコンのスィッチを押した。
道中仕掛けてきた、発煙筒が作動し、至る所で煙が充満し視界が効かなくなる!

ケタ、シリア、キリヒトはローズとチオカを守るようにして、
煙の充満する廊下に飛び出していった・・・。


・・・

・・・


東京EDF本部 作戦司令室

「ふん、中破するとワープする新型のサイボーグソラスか・・・」
ワルィ元帥が、報告書を読み鼻を鳴らした。
ダメージを与えれば撃退はできる・・・が、トドメにはならない。
これでは戦力を消耗する分、こちらが圧倒的に不利である。

pipipipi....

不意に鳴った通信機をワルィ元帥がすぐさま取った。
普段元帥自らが通信にでることは少ないが、[この通信機]は特別である。

「氷室か。いいタイミングだ。報告書は読んでいるだろう?
メカソラスについてどうしたらいいと思うか?」

ワルィの言葉に氷室が聞こえないようにため息をついて口を開いた。

[・・・空間転移して逃げるのならば好都合だ。
どうせ浮遊都市と対決する際に空間転移は封じなければならないのだ。
これを機に空間転移のシステムを学べばいい」

「ガハハ、なるほど!つまりはサンプルを提供してもらってるようなものだな」
氷室の案に、ワルィは満足し笑った。
そして氷室が今度は聞こえるくらい大きくため息を付いた・・・。

[笑っている場合ではない。地下施設に賊が侵入したぞ。
どうやらローズを救出するつもりらしい。
今ローズが表に出ると最悪の場合EDF隊が2つに割れる可能性もあるぞ]

「なんだと!?なんとかして賊を地下施設内で始末しろ!
・・・いや、少々一般の隊員にローズを目撃されてもいい!
とにかくなんとしても始末するんだ!」

[・・・了解だ]
氷室がそう呟いて、通信が切れた・・・。


[No.11161] 2006/06/18(Sun) 14:32:27
softbank220060180225.bbtec.net
SSについて (No.11160への返信 / 13階層) - 漆

お久しぶりです・・・
某試験や、中間テストがあって、中々書く暇がないです。
(もう少し続きますが・・・)

> それは個人の考え方によるのではありませんか?
> リアルさを重視して考えればそれだけの苦労はするでしょうが、
> ゲームを中心に考えれば歩兵だけでメカソラスを倒してもおかしくはないと思います。


ゲーム重視で考えているのなら可笑しくは無いのですが、SSのバランスが完全に崩れているのでは?

この辺りで「ゲーム重視(完全SF)」か「リアル重視(多少はOK)」について話し合っては如何でしょうか?


自分は、「何でも有りだが、バランス重視」がいいと思います。
(SFではなくファンタジーに突っ込みそうなので)


[No.11162] 2006/06/18(Sun) 21:57:43
p7007-ipad04imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
Re: SSについて (No.11162への返信 / 14階層) - 777

確かに、何時ぞやのバゥ・ロードに比べてあっさり行きすぎな気もしますね。
ゲームでも「人間なの…?」とか言われるぐらいですからね…。
やっぱりある程度のリアルさは欲しいですね。
ただ、ペイルならレイピアがあれば、例え一人でもソラスを楽に倒せるぐらいは許容範囲でしょうか。


[No.11163] 2006/06/18(Sun) 22:20:06
softbank060118041006.bbtec.net
Re: SSについて (No.11163への返信 / 15階層) - ケタ

> 確かに、何時ぞやのバゥ・ロードに比べてあっさり行きすぎな気もしますね。
> ゲームでも「人間なの…?」とか言われるぐらいですからね…。
> やっぱりある程度のリアルさは欲しいですね。
> ただ、ペイルならレイピアがあれば、例え一人でもソラスを楽に倒せるぐらいは許容範囲でしょうか。


俺のSSは基本的にゲームからは離れてます。

ゲームで操作するプレイヤーは「伝説の男」であり、1人で戦況を覆せるくらいの猛者。
一方俺のSSの登場キャラクターは、その他大勢の一般の隊員なんですよね。
ゲーム中ではプレイヤーに通信を入れてくる隊員的ナ感じ?

SS始めた際に、
「たぶん強い隊員はみんながいくらでも書いてくれるだろう、
だから俺は弱い隊員達が必死に戦っていく様子を描こう」と思ったからです。

俺の結論を言うと「あんま気にしない」。
色んな隊員がいるだろうし、強いも弱いも様々でしょう。

たとえ誰かが極端にバランスを崩してしまったかに見えても、
後付の設定やフォローでいくらでも修復できるし、
それもまたリレー小説の醍醐味ではないでしょうか?


[No.11164] 2006/06/18(Sun) 23:07:12
softbank220060180225.bbtec.net
Re: SSについて (No.11164への返信 / 16階層) - ヘリ兵士

> > 確かに、何時ぞやのバゥ・ロードに比べてあっさり行きすぎな気もしますね。
> > ゲームでも「人間なの…?」とか言われるぐらいですからね…。
> > やっぱりある程度のリアルさは欲しいですね。
> > ただ、ペイルならレイピアがあれば、例え一人でもソラスを楽に倒せるぐらいは許容範囲でしょうか。
> 俺のSSは基本的にゲームからは離れてます。
>
> ゲームで操作するプレイヤーは「伝説の男」であり、1人で戦況を覆せるくらいの猛者。
> 一方俺のSSの登場キャラクターは、その他大勢の一般の隊員なんですよね。
> ゲーム中ではプレイヤーに通信を入れてくる隊員的ナ感じ?
>
> SS始めた際に、
> 「たぶん強い隊員はみんながいくらでも書いてくれるだろう、
> だから俺は弱い隊員達が必死に戦っていく様子を描こう」と思ったからです。
>
> 俺の結論を言うと「あんま気にしない」。
> 色んな隊員がいるだろうし、強いも弱いも様々でしょう。
>
> たとえ誰かが極端にバランスを崩してしまったかに見えても、
> 後付の設定やフォローでいくらでも修復できるし、
> それもまたリレー小説の醍醐味ではないでしょうか?


そういや俺もインセクトヒルドリルの一発で破壊したり、ヴァンパイア兵なんてのやオーバーヒューマンなんてのを出してる手前でかいことはいえない立場でしたね
でも歩兵用火気でちょっとつついただけでソラスが死んだり、ミサイル効かない相手が刀で死ぬとかってのは流石にちょっと考えてほしい
でも、まあ、いいや、刀確かなんか振動がどうのこうのでよく切れるって武器伝に書いてあった気がするし、後伝説の男が前原だったて事の脳内設定します、はい


[No.11165] 2006/06/19(Mon) 18:37:23
i218-44-117-150.s02.a015.ap.plala.or.jp
「影」 (No.11158への返信 / 16階層) - jagaimo

「なんだ・・・これ・・・・・・」
アリアスは重い鉄製の扉の向こうに広がっていた光景に立ち尽くした。
今まで通ってきた通路とは全く違う、今の市民避難用シェルターのような無機質で頑丈そうな部屋だった。
しかも、部屋の壁には見たことのない銃火器が丁寧に飾られている。
部屋の奥にはこれでもか、というほどのブリーフケースや薬莢箱が山積みになっていた。
EDFの武器庫と同等、もしくはそれを上回るほどの火器がここに集められているのだ。

「ここは元々、影で戦う者達のアジトだった」
「それって・・・・・・」
「シャドウなんとかって呼ばれてる部隊のアジトではないわ。ここは部隊が「消滅」してから造られた、影の者達が集まる場所」
ミヨコは唖然としているアリアスを尻目に、一つのブリーフケースを開けると、中に入っていたライフルをアリアスに投げよこした。
アリアスは突然銃を投げよこされ、慌てて銃をキャッチした。

「ちょッ!待ッ・・・・・・あれ?」
アリアスは手の中の感覚に違和感があることに気付いた。銃にしては・・・・・・軽すぎる。
「これ・・・偽者ですか?」
「残念。ちゃんと実弾も撃てる、正真正銘のライフルよ」

驚いた。持っている腕の感覚は、昔友達と撃ちあいをしては近所のおばさんに怒られた、エアガンそのものだった。
さすがにマガジン抜いてあるが、この軽さは異様である。
「ま、こういうユニークなものをつくるクレバーな開発スタッフがいるってことね。あなたに渡したいものはそんなんじゃないわ」
ミヨコは床に散乱しているケースを踏み分け、部屋の奥にあったもう一つの扉の前に立った。

「カギ。渡してくれる?」
アリアスは何もいわずにムカイから渡されたカギをミヨコの手に落とした。
それをミヨコは丹念に調べると、カギの両端を持って引っ張った。
すると、突然カギが二つに別れてしまった・・・!

「なっ・・・・・・!」
「驚いた?こういう仕掛けが好きなのよ」
ミヨコは二つになったカギをカギ穴の上と下に差し、それを同時に回した。
カギからがちゃり、と音がし、次いで電子音が鳴った。
なんてロックだ・・・・・・。

扉が開いた。何年もあけられていないのか、古臭い匂いがする。

「私達は影の部隊よ。お互い、コードネームで呼び合ってた。そして、使う武器にも使用者に応じた名前が付けられていた」
扉の向こうから、今まで感じたことのない冷徹な空気が流れてきた・・・。



なんだか問題が発生してたみたいですね^^;
解決したみたいですけどw(おそっ

そういえば私も「弱くて強いEDFの隊員」を書こうとしてましたね。独自路線入ってますけど・・・w
「英雄」じゃなくて「軍隊」を書きたかったのかもしれません。


[No.11167] 2006/06/19(Mon) 21:54:53
fw1.tcn-catv.ne.jp
「さらば娘よ」 (No.11167への返信 / 17階層) - ケタ

東京EDF本部 地下???施設


ローズとチオカと合流し、なんとか地上まで逃げようとしているのだが・・・、
予想以上の敵の猛攻を受け、思うように前に進めない!

「うわっと!(・ω・;)」
頭のわずか上を銃弾が通過し、ケタが慌てて物陰に隠れた。
こちらも銃で応戦するが、とにかく敵の数は多い・・・。
ケタ達は徐々に逃げ場を失っていった。

敵はこの[地下施設の中]でケタ達を始末したいのだろう。
この地下施設自体、一般のEDF隊員は知らない・・・。
施設はともかくローズが生きている事を一般のEDF隊員に知られてはならないのだ。

それゆえ、地下施設にはワルィの息のかかったEDF隊員しかいない。
ケタ達に殺す事に躊躇する事もないのである。

「まずい。かなり嫌な場所に追い込まれたぞ・・・」
曲がり角でキリヒトが銃を撃ちながら呟いた。
ケタ達は配管の通る施設裏から逃げる予定だったが、
大勢の隊員に阻まれ、施設裏へとつづく作業用ドアに近づけない!

「侵入者をいぶりだせ!」
「撃て撃て!とにかくここで始末するんだ!!」
ケタ達が通路の一角で立ち往生している間にも、EDF隊員が続々と集まってきている。
キリヒトやシリアが足を撃ち、何人も倒しているがキリがない!

「作戦変更!こっちから回って生くわよ!」
「いや、無理だ。こっちからでは遠回り過ぎる!(−皿−;)」
シリアの言葉にケタがすぐに反対する。
と、同時に銃弾で廊下のコンクリートが粉々に砕け散った!

・・・このままではやがて突破されてしまう・・・!!

「・・・もはやこれまでですかな」
胸を押さえ、青白い顔をしたチオカがそう呟いた。
その様子を見てローズが眉を寄せ、チオカの体を支える・・・。
・・・チオカを支えたローズの手にわずかに血がついていた。

「チオカ中佐、負傷したの!?」
「気にしないでいい。これは脱出前からだ」
慌てて駆け寄ろうとしたシリアを手で制してそう言った。
動き回っていたため、テロリスト騒動で受けた胸の傷が開いたのだ。

「キリヒトとか言ったな、その腰の銃をくれまいか?」
「あ、はい。どうぞ」
キリヒトが腰につけていた小型のサブマシンガンをチオカに差出し、
受け取ったチオカがすぐに安全装置を外す・・。

そして一呼吸おいて・・・ローズをしっかりと見つめた・・・。

「ローズ元帥・・・あなたと一緒にいるのは楽しかったですぞ。
まるで亡くなった娘が帰って来たかのようだった・・・」

「チオカ・・」

銃声が鳴り響く中・・・不思議な静寂が辺りを包む・・・。

「私が回り込もう・・・その隙になんとか突破するんだ」
そう言ってローズ達を残し、チオカが胸を押さえたまま走り出した。
もはや残りの体力に気を配る必要はない・・・、
動けるまで敵を気を引けばいいのだから・・・。

「・・・・・・」
ケタ達はチオカの捨て身の突貫を止められなかった。
[全てを捨ててでもローズを救出しなければならない]
考えている事は同じなのである。


[No.11169] 2006/06/20(Tue) 23:42:27
softbank220060180225.bbtec.net
三つの剣 (No.11169への返信 / 18階層) - jagaimo

最後の扉を開けた先には、突き刺さるような冷徹な空気が待っていた。
薄暗い部屋には、3つのブリーフケースが中心に置かれていた。
いずれもケースに文字が書かれている。

真ん中のケースには≪BLAST−AR for WIND≫
右側のケースに≪DEAR−SMG for BRAVE≫
左側には≪FOLLOW−SR for SHARP≫

どういう意味だ?
アリアスは全く使っていない中学英語の知能を引っ張り出した。
普通に訳せば・・・突風でいいのか?フォアウインドって書いてあるしな。
親愛な?それで・・・勇ましい?あとは・・・次の・・・ついていく・・・それで鋭いってどういう・・・。

真ん中以外の意味は全く分からない。
アリアスの脳みそがそろそろオーバーヒートしそうな時、ミヨコが口を開いた。

「最初の単語はその武器の名前。そして次は種類。最後は・・・使用者のコードネームよ」
「名前?」
「そう。ハッキリ言えば、真ん中はアナタが隊長とかいってる男。右側のはアタシの。左側はムカイ君のよ」
そうか、とアリアスは閃いた。WINDは「風」だからカザミ隊長のことか・・・!ってダジャレか?

「やっと理解したわね。たまには頭も使わないと脳みそ筋肉になるわよ?」
ミヨコはアリアスの後頭部を軽くはたくと、右側のブリーフケースに近寄り、手を置きながら

「この三つは、いずれも部隊が消滅したあとに飯島さんが作らせたものよ」
「飯島?」
「知らないの?・・・ここに来たんだから少しは勉強してるのかと思ったけど。まぁいいわ。簡単に言えばアタシ達の部隊を設立した人よ。まったく、アタシはもう戦わないっていうのに。サブマシンガンなんか渡されても困るのよね」
ミヨコは呆れたようにため息をついた。
「それにこの武器の名前。あの男が付けたからダッサダサでしょ?」
高圧的なミヨコの問いに、アリアスは「はぁ」としか答えられなかった。

「・・・・・・とにかく。アナタはコレを持って行きなさい。古いけど、性能的には劣らないはずよ」
ミヨコは真ん中に置いてあったケースをアリアスに投げよこすと、めんどくさそうに部屋を出ていった。
あとに残されたアリアスはただブリーフケースを見つめていた・・・。




どうしてもこーゆー文は苦手だなぁ・・・;;


[No.11172] 2006/06/23(Fri) 12:36:10
fw1.tcn-catv.ne.jp
「逃亡」 (No.11172への返信 / 19階層) - ケタ

東京EDF本部


「外・・だ!」
ボロボロのアーマーを身に付けたキリヒトがトビラを開けて声を上げた。
いつも見ている、いつものEDF基地の屋外である。
チオカが囮となって敵を撹乱してくれたおかげで、ケタ達は無事囲いを抜け、
地下施設から脱出する事に成功したのだ!

ここから先にいるのは一般のEDF隊員である。
もちろんローズが生きていた事も、監禁されていたことも知らない隊員達である。
ローズを連れている以上、ワルィ達もうかつな行動はできない・・・と、
思っていた。

・・・しかし・・・。

[緊急放送!緊急放送!
EDF隊特殊防衛部隊隊長ケタが、数名に重傷を負わせ、逃亡しました!
現在、共犯数名と滑走路付近を逃亡中!ただちに捕縛してください!]

基地に響いた放送にケタが眼を丸くした。
「うわぁ・・手段選ばずにきたか(^^;)」
「ローズさんを見られても他人の空似ですます気かしら・・」
ケタ達が辺りの様子を伺うと、すでに何人かの隊員達が銃を持ち集まってきている。
さすがEDF隊員といった所か、行動が素早い。

「おい!お前らヘルメット取ってみろ」
1人の隊員が茂みの中から現れ、ケタ達に向かいそう叫ぶ。
ヘルメットを取るフリをして・・・シリアが素早くその隊員に当身をくらわせた!

・・・しかし、気絶させる事はできなかった・・・。

「おい!!こっちにいるぞ!!ケタってやつら・・・うぐっ!!」
すぐに男が通信器で仲間に連絡を取る。
ケタが思い切り殴り、今度は気絶したが、一足遅く、通信を聞きつけた他の隊員達が
続々と集まってきた!

数分もしないうちに30人ものEDF隊員がケタ達4人を取り囲んでいた・・。
手には銃が握られ、なにかおかしな行動をすれば即座に撃たれるだろう・・・。

取り囲んだ隊員の1人が銃を向けたまま、前に少しでて口を開いた。
「反逆者ケタとその一味だな?
無駄な抵抗はやめ、おとなしくするんだな」
「・・・・・」
その男の言葉にケタが頭を抱えた。

・・・もはやこれまでなのか・・・。

銃を向ける男の横に大きな車が走ってきて、停まる。
エイリアンの攻撃を想定し作られた重装甲車である。
「無駄な抵抗はしない方が身のためだ!さぁ乗れ!!」
男がそう叫び・・・軽く親指を立てた。

「・・・・!」
ケタはわずかにためらった後・・・、大人しく装甲車に乗り込み、
続いてシリア、キリヒト、ローズも乗り込んだ。
唸るようなエンジンの音が響き、重装甲車が動き出す・・・。


「なぁ?なんで基地内にいるのにわざわざ車で連行するんだ?」
「・・・・そういえばそうだな。中に収容所あるし・・・」

走っていく重装甲車を見送っていた隊員達が呟いた時・・・、
重装甲車が突如スピードを上げ、門に向かって走り出した!!

「な?大人しくした方が身のためだって言ったろう?」
銃を向けていた隊員が重装甲車の中で、ケタにそう言って・・・ヘルメットを外した。
「助かったよ、K.M(^^;)」
「フン。次からはもっと早くに伝えてろよな」
パチもんのEDF制服を来たK.Mがいつもの不敵な笑みを見せていた・・・。

「おい。門ぶちやぶるぞ!掴まってろ!!」
ハンドルを握るムカイがそう叫び、ケタ達が衝撃に身構える。

猛スピードの重装甲車はいとも簡単にEDF基地の門を打ち壊し、
走り去っていった・・・。







ムカイ、K.Mだしてしまいました(^^;
脱出後。また別れるのももちろん可能。

ちなみにこの話はかなり省略してしまいました。

ボツにされた部分。
・取り囲まれた際に「魔弾のディア」が助けてくれる。
・地上にでる前に、ケタ、シリア、キリヒトVSハヤ、ハシ、レイナ戦。
もちろんハヤ達は事情を知らないので、テロリスト扱いのケタと対決するって感じ。
これはキャラの使用許可でなかったのでやめておきましたw


[No.11175] 2006/06/23(Fri) 23:36:36
softbank220060180225.bbtec.net
激しい凡戦 (No.11175への返信 / 20階層) - ヘリ兵士

倒壊したビルの瓦礫の中に、第51遊撃隊の面々は陣取って、正面から進行してくるディロイの群れに備えていた
近くのビル跡にもいくつかの小隊が隠れていて、路上にも数台のギガンテスが停車している
(こりゃ、きつい戦いになりそうだな)
ヘリはサッカーグレネードDの再点検をしながら、言った
ゴリアスやライサンダーの方がディロイに当たりやすいのは知っていたが、それらよりもサッカーグレネードDのほうが威力は高いし、当てる自信もヘリにはあった
その隣で虎太郎がARCレーザーの調整を行っている
高い命中率を誇るディロイのレーザー相手に、ペイルウイングの機動性では間に合わない
それ故、今回彼にはもっぱら援護に回ってもらうつもりである
影は今別の場所で待機している
今回の戦いの鍵を、ヘリは彼に握ってもらっていた
主力は自分、虎太郎は援護、影で決める、それがヘリの今回の作戦だった
『来たぞ!』
通信機を介して、友軍の絶叫が聞こえ、ライサンダーとゴリアス、ミサイルランチャー、戦車砲の音が響き渡った
ヴァンパイアを着て戦った時、ヘリは相手のディロイの強さを知っている
侮って戦う気などさらさらない
そして、楽勝できるなどとはまるで思っていない
激しい、しかし今世界のどこにでもある戦いが始まろうとしていた


[No.11176] 2006/06/24(Sat) 20:49:34
i222-150-44-238.s02.a015.ap.plala.or.jp
「赤い球状自爆兵器」 (No.11176への返信 / 21階層) - ケタ

東京EDF基地から逃亡し数時間が経過していた・・・。

太陽はまだ昇っていないが、空は白々と明るくなっていく。

そんな中、ケタ達を乗せた重装甲車が廃墟と化した街を走っていた・・・。

「この辺りはかなり酷いな・・・まるで福岡みたいだ(・ω・;)」
窓から外の様子を眺めたケタがため息をつく。
夜があけたおかげで風景がよく見えるようになったのだが、
街中を走っているというのに、生きている生物の気配すらない。

「あまり巨大生物がいない場所だと、EDF隊の捜査隊が来るからね」
ハンドルを握るムカイがそう言った。
皮肉な事に、エイリアン襲撃の危険性が高い地域ほど、
追っ手がかからないのである。

「でも、ローズさん・・・生きてて本当によかった・・」
シリアが涙をぬぐいながら笑い、ローズも優しく微笑んだ。
その様子にケタもなんとなく口元が緩む・・・。

しかし、現在のEDF隊の元帥であるワルィに完全に反逆した形になっていまった。
すでにケタはバレているため、もはやEDF隊には戻れないだろう。
シリアやキリヒト、ムカイも時間の問題かもしれない。

「大丈夫だ。必ずあいつのいいようにはさせない」
そんなケタの内心の不安を見透かしたかのように、ローズがそう言った。
そう・・・今後、ケタ達がどうなるかはローズにかかっているのだ。
ローズが元帥に返り咲ければ、ケタ達は一転英雄扱いかもしれない。

・・・・しかし、いくらローズでもこの状況から巻き返せるのだろうか?

「・・・あれなんだろう?」
ケタが考え込んでいる横で、外の様子を見ていたキリヒトが呟いた。
キリヒトが指差す先を見てケタも目を細める。

なんだか、倒壊したビルに隠れるようにダンゴムシみたいなナニかがいる。

「くっ!!なんだこいつは!!」
その時、ハンドルを握る向かいが叫んだ!
K.Mがフロントガラスを見るとなにやら巨大な赤い球体が猛スピードで転がってきている!!
「うおっ!(・皿・;)」
ムカイが大きくハンドルを切り、後輪が砂煙を上げ地面をすべる!!

赤い球体は、スピンする重装甲車の数メートル横を通過し・・・、
そのままの勢いで崩れた民家に激突。その直後大爆発を起こした!

シリアが赤い球体が爆発した位置を見つめる。
・・・そして、その近くにいたダンゴムシのような兵器が球状に変形し、転がしだすのを見た!
「まさか自爆用突貫兵器!?・・・また来るわ!!」
どこから沸いたのか、次々と重装甲車に向け赤い球体が転がってくる!!

「・・・こんな重い車じゃかわしきれない・・・!!」
ムカイが右に左にハンドルを切りながら叫ぶ。
その時、ケタがショットガンを手に窓を開け、上半身だけ外に出し、
向かってくる球体に向け引き金を引いた!

散弾の衝撃で赤い球体の進路がわずかにズレ、重装甲車の横を通っていく!

「よし!俺達も続くぞ!」
キリヒトが後方のドアを開け、伏せ撃ちの体勢で銃を構える。
その横にK.Mも並び、後方から転がってくる球体を次々に狙い撃っていく!

前後左右から迫り来る赤い球状の兵器を、銃で狙い撃ちつつ、
重装甲車が廃墟の街を走り抜けていく!

「シリア!リロードしてくれ!!(゚∀゚;)」
シリアがケタからショットガンを受け取り、代わりにアサルトライフルを手渡した。
そしてすぐさま、ショットガンにショットシェルを装填していく。

ケタがアサルトライフルで、前方から迫ってくる赤い球体に狙いを定めた瞬間・・・
突如、横のビルが弾け、赤い球体が飛び出してきた!!

「な・・・にぃ!!((゚皿゚;;))」
不意をつかれたが、反射的にケタがその球体に向け引き金を引く・・・。
しかし、間に合わなかった!!

重装甲車の側面に、赤い球体がかすめた!
強化ガラスが砕け散り、
金属のすれあう音と共に凄まじい衝撃が車内を襲う!

もし直撃していたら全滅していただろう。

激しくスピンする重装甲車をムカイが巧みなハンドル操作で持ち直すが、
もはやまともに走行できる状態ではない!!

「ケタ・・!しっかりして!!」
シリアが力なく上半身を窓の外に垂らしているケタに気付き悲鳴を上げ、
車内に引っ張り込んだ。
上半身だけ車外に出していたのだ、今の衝撃でケタは完全に気絶してしまっていた。

「あ・・・、あの建物に逃げ込め・・・!」
ハンドルを握るムカイにローズが腹部をおさえながら指示をだす。
ローズが指差す先には大型のデパートの地下駐車場の入り口があった。

「了解!!なんとか持たせてみせる!!・・・ローズ元帥?」
ムカイに指示を出した後、ローズはそのまま崩れ落ち気絶した。

重装甲車がフラつきながらデパートの地下駐車場の入り口に向かって走る!
それを追う赤い球体をキリヒトとK.Mが必死に迎撃していった!

デパートの地下駐車場に重装甲車が飛び込み・・・
その直後、赤い球体数体がデパートに突撃し、大爆発を起こした・・・。






いや、よく気絶するな、ケタは。
こんな感じでダンゴムシだしたけど、どうだったでしょうか。


[No.11177] 2006/06/25(Sun) 04:24:29
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「カーチェイス」 (No.11177への返信 / 22階層) - jagaimo

アリアスは朝日の照らすコンクリートの道路を一人で歩いていた。
手に昨夜渡されたブリーフケースを持って。

昨日は夜中にミヨコの家、もとい風見家に行ったから、ミヨコと話し終わった頃には空は明るかった。
なぜ真夜中にミヨコが起きていたのか不思議に思えば、どうやらムカイが先に連絡していたらしい。
ずっと振り回されて、とても疲れた夜だった。

そんなことを思いながら、瓦礫の山とも見える廃墟の街を戻っていく。

と、崩壊し、家の半分を削り取られたような廃墟に、赤い物が見え隠れしていることに気付いた。
それもペンキや家具、ましてや血でもない、光沢のある赤だった。
アリアスは直感的に、まずいような気がした。

たぶん、この距離で気付かれたら逃げられない。
見ての通り、相手はあんな狭い場所に身を隠せるほど、身体の運用性があるのだ。
アリアスがどこに隠れようと無駄かもしれない。
武器は・・・・・・と、アリアスは右手のブリーフケースを見た。

中にはどんな武器が入っているかわからないのだ。
もし、反動の強い武器だったら、セレモニーで左腕を折り、
ギプスこそ外れたものの骨が弱くなっているアリアスは撃つ事が出来ない。
で、どうする。やっぱ逃げるしかないよな。

アリアスは音でばれないよう、極力足音を消して後退した。

これであいつが敵じゃなかったら笑えるな・・・・・・。
などと苦笑いを浮かべながら、50mほど距離をつけた。
すぐさま身近な廃墟に身を隠し、ブリーフケースを開く。

とりあえず、付属のスペック表に目を通して、目を剥いた。

≪連射速度70発/秒≫

これは・・・・・・!、とアリアスは思わず銃を手に取った。
連射速度が秒速70発とは・・・あのAS−22RRをも上回る速度だ。
ブリーフケースにはマガジンが4つ。総弾数は700発。
この街を抜けるには十分な量だ。

アリアスはブリーフケースの中身を全て腰のポケットに入れると、高鳴る心臓を抑えながら気配を消して街を進んだ。


・・・

・・・


「・・・・・・単独行動って疲れるな」
アリアスは自嘲気味に呟き、元はビルの一部であったコンクリートの壁を背に座り込んだ。
幸い、敵との交戦は避けてこられたものの、
どこに隠れているか分からない相手を遠ざけるというのは思ったよりも神経を使うらしい。
さらに言えば今までで20体ほどの敵を確認したので、もし交戦を強いられれば敵が集まってくる可能性が高いのだ。

これにはさすがに神経が参ってきてしまっている。

と、突如遠くで轟音が響いた。
ダロガやら新型機のプラズマ、ビームの着弾音とは違う、自分達の使う火薬の爆発音だった。

陸戦兵器でないことにアリアスはほっとしたが、この付近で巨大生物、もしくは先程の敵と交戦されるとやや警戒が強まる。
戦闘が終わるまで、しばらくはここに隠れていよう。そう思った時、彼方から装甲車が走ってくるのが見えた。

戦闘離脱しているのか?だったら乗せてもらおう。
とアリアスが手を振ろうと―――したが、装甲車からライフルやショットガンの火線が伸びている事に気付き、とっさに瓦礫の中に隠れた。

闘牛のごとく、猛スピードで装甲車が瓦礫を通過する。その後ろから赤い、球状の機体が転がりながら装甲車を追跡していった。

アリアスは銃声や堅いものが転がる音が止むのを待ち、ライフル片手に装甲車のタイヤ痕を追った。

・・・

・・・

タイヤの跡を追った先には、すでに破棄されたデパートの地下駐車場だった。
しかも地下へ降りるためのスロープと入り口が・・・・・・何が爆発したらこうなるのだろう、完全に削り取られている。

「映画さながらのカーチェイスってやつか・・・・・・?」
アリアスは呆れながら吐き捨てると、粉砕されたコンクリートの足場を蹴って駐車場に入った。

中に入ると・・・・・・かなりの速度で飛び込んだのだろう。
タイヤの跡から30mほどスリップしたあと、奥で曲がっているのがわかる。
幸い大破したようではなく、焼けたタイヤの匂いしか嗅ぎ取れない。

「元帥は?」
「大丈夫。みぞおちを少し強く打っただけ」
駐車場の柱の曲がり道の先から声が聞こえる。
よかった。仲間だ!と思い、すぐさま駆け寄った。
元帥ってどういうことだ?と首をかしげながらも。

「すいませ・・・・・・」
「!」
柱の影から出た瞬間、3丁ほどの銃口が一斉にアリアスに向けられた!
しかし、アリアスは向けられた銃口よりも、その場にいた顔に驚いていた。
「キリヒトさん・・・・・・!」
「アリアス!?」

なぜかその場にいる全員が面識のある人間だという事に、アリアスは唖然とするしかなかった。








「BLAST」

種類:アサルトライフル
威力:30
連射速度:70発/秒
弾数:700発
精度:SSS
射程:900m

元々はカザミの使っていた武器。
AS−22RRを上回る連射力と威力で、精度は完璧。
全てを計算された強さを持つ銃である。
連射速度に合わせ、連射状態なら丁度10秒で弾が切れるように弾数も調整されている。
狙撃も接近戦もこなせるオールマイティな性能。




ケタさん、たまたま同じ時間帯だったのでリンクさせてもらいました^^
そして新武器のスペックを表記・・・・・・。
なるべく強すぎないように・・・。


[No.11178] 2006/06/27(Tue) 00:12:57
fw1.tcn-catv.ne.jp
「それぞれの葛藤」 (No.11178への返信 / 23階層) - ケタ

神奈川県 ???デパート


「アリアス・・・なんでここに・・」
キリヒト呟き、銃を下ろした。
同じくアリアスと面識のあるシリアとムカイも銃を下ろし、
K.Mも仕方なさそうに銃をしまった。

「なんでって・・なりゆきって言うしかないような」
正直状況のつかめないアリアスがブリーフケースを置いて、頭をかいた。

指名手配犯K.M。
謎の行動の目立つムカイ。
特殊防衛部隊隊長ケタ。
そして死んだはずのローズ元帥・・・。
これだけ集まってるのを見て、正常で居られる方が異常だ。

「・・ん・・・」
ローズが顔を歪めて膝をつき、慌ててシリアが駆け寄る。
少し打っただけと言っていたが、この苦しみ様はとても打撲だけではなさそうだ。

「ここデパートなら布団かベットくらいどっかにあるはずよ!捜してきて!」
シリアが叫び、ムカイとアリアス、キリヒトが駆けて行った。
「ケタも頭冷やした方がいいだろうな。たぶん装甲車の側面ででも、
頭を打ち付けたんだろう」
気絶したままのケタを見下ろしながらK.Mがそう呟いた。

しばらくはここが私達の基地になるかもね・・・。
シリアは心の中でそう思った。


・・・

・・・


千葉 

辺りには数え切れない程の巨大生物の遺体が転がっていた。
その中心にバトルメイデン隊のメイとシズカが銃を持ち立っている・・・。

「何人残った・・・?」
「ミネ少尉、トモ伍長、ユキ2等兵は重傷。
田中上等兵、ナミコ曹長は先程息を引き取ったそうですわ」
隊長のメイが疲弊しきった顔でそう尋ね、シズカが暗い表情でそう答えた。

元々無謀としか言えない指令だったのだ。
エリートのバトルメイデン隊とはいえ、たった数人のペイルウィング隊員だけで、
3日もの間、千葉から東京へ進行してくる敵を抑えろとは。

「・・・帰還するわよ」
メイが立ち上がろうとして、よろけ後ろに倒れた。
さすがのメイも疲れ果てていた・・・。
ローズ元帥は[隊員も含め]地球を守ろうとしていたのに、
ワルィ元帥は隊員を消耗品のようにしか扱っていない・・・・。

「ローズ様、なぜ亡くなってしまったのですか・・」
倒れたまま薄暗い空を仰ぎ、メイがそう呟いた。


・・・

・・・


東京EDF本部 地下収容所

「いい加減に話を聞くッスよぉぉおおお!!」
イスに座っている伊地山が部屋にある監視カメラに向かい、力の限り叫んだ。
もちろん普通にイスに座っているのではなく、後ろ手に手錠をハメられ、
さらにイスに連結されているという徹底振りだ。

「うるさいぞ伊地山。叫んでもどうにもならん」
「御剣はくやしくないんスかぁ!!」
同じ部屋で、同じようにイスに括られた御剣が無表情でそう言った。

ケタがワルィ元帥の意志に反し、ローズを救出したおかげで、
EDF隊に反逆したテロリストとされているのだ。
もちろんローズ元帥の事は隠されているので、罪状は適当に捏造されている。

そして、ケタが隊長を務めていた特殊防衛部隊にも手が回り、
共犯容疑者として、伊地山と御剣が拘束されてしまったのだ。

「しかし、どうしちまったんだろうな。
ケタが数名を殺傷したなんて、ちょっと想像できん・・・って、どうした?」
なんかモゾモゾしている伊地山に御剣が眉をよせ、尋ねた。
「鼻・・!鼻がかゆいんス!」
「・・・・」
なんとかして肩で鼻をかこうと必死になっている伊地山を放っておき、
御剣はこれからの事を考え、ため息をついていた。






ローズはアバラ骨折ったってことで(^^;
さて、残された伊地山、御剣とかどうすっかな。

アリアス、ムカイ、キリヒトはいつでも別行動とっていいですよ〜
もちろん、合流したままでもいいしw

あ、ソラスもどうにかしねぇとなぁ・・


[No.11179] 2006/06/27(Tue) 02:28:22
softbank220060180225.bbtec.net
お詫び (No.11179への返信 / 24階層) - 三枝

夏ごろからちょっと忙しくなるので、
ショートストーリーの続きを書けそうにありません。

雑談などはもうしばらくできるのですが、何時間もかけて話を書くのは難しそうです。
伏線を張ったり、先が気になるような書き方をしていたのに…すいません。

最後に、書く際に俺の面倒を見ていただいた皆様、
そして俺の文章を読んでいただいた皆様、
ありがとうございました。


[No.11181] 2006/06/27(Tue) 18:57:24
i218-44-81-94.s02.a021.ap.plala.or.jp
精鋭 (No.11179への返信 / 24階層) - ヘリ兵士

群馬ポイント***
開始早々出現したディロイの群れに、ヘリは虎太郎を陣地に残しダッシュで突っ込んでいった
突っ込んでいった、と言っても、ディロイは既に前線にいた別の小隊の陣地までその恐るべき機動力で侵入してきている

激しい爆発音と共に、ヘリ達が隠れる瓦礫の30m程向こうに陣取っていた一両のギガンテスが大破した
光線の発射を続けるディロイの下を走りながらヘリは必死にASで攻撃する
他のところに陣取っている兵達の一部のゴリアスやライサンダーを発砲してディロイを攻撃するも、ディロイの上部分の回避力は高く、弾頭のほとんどをかわしている
流石に何発か命中してはいるが、対した効果は無かった
しかしヘリの放っている攻撃はほ弾が散らばるAS−23による攻撃のため確実にディロイにダメージを与え続けている
その攻撃をうざいと思ったか、足元のヘリを倒すべく、真上のディロイが動きを止めた
レーザー発射の態勢であるが、動きを止めた時点で今までディロイが避けていたゴリアスやライサンダーがディロイに命中し、ディロイは爆発する
次の獲物を探そうとしたヘリは、殺気を感じて近くの瓦礫の山に飛びのいた
途端にヘリがいた地面に青い爆発が起きる
別のディロイがヘリを狙ってプラズマランチャーを放ってきたのだ
見ると、更にプラズマがヘリめがけて飛んできていた
あわてて後ろに走りながら前にとび後ろに飛びしてプラズマをかわす
ふと、プラズマが唐突に止んだ
見ると数人のペイルウイングが遠くで自分に向けてプラズマを撃っていたと思われるディロイをマスターレイピアを浴びせて破壊したところだった
ミーティングで聞いたディロイの数は9体
戦車隊がこっちに向かうのを一体倒し、今ヘリが囮戦法で倒したのが2体、ディロイは後6体
6体全てが既にいくつかの小隊と戦っているが、ディロイとまともに戦って並みの小隊が勝てるわけ無い
と言う事は……
(精鋭はつらいねえ…)
愚痴を頭の中でこぼしつつ、ヘリは次のディロイへと向かって行った

その後ヘリはディロイを一箇所に誘導し、影のジェノサイド砲で勝負をつけたのだった

EDF本部 参謀執務室
ローズがワルィの元を抜け出した、と言う隠密(笑)からの連絡を聞いたトムはすぐさまカザーにその事を報告した
トムの言葉にカザーは微笑を浮かべながら
「この世界にはまだそんな若者達がいたのか」と名も知らぬローズを救出した戦士達を褒めちぎり、すぐさまワルィより先にローズを救出すべく、トムに指令を送った
いかなる手段を用いても、元帥を保護、後、彼女の指揮に従えと

元帥を発見さえすれば、ワルィを倒す事ができる
トム・ランバニアはローズを保護すべく、手持ち最強の精鋭を彼女の救出の任務に就けた
彼らの名は、第51遊撃隊


[No.11182] 2006/06/27(Tue) 19:15:15
i222-150-44-238.s02.a015.ap.plala.or.jp
Re: お詫び (No.11181への返信 / 25階層) - ヘリ兵士

> 夏ごろからちょっと忙しくなるので、
> ショートストーリーの続きを書けそうにありません。
>
> 雑談などはもうしばらくできるのですが、何時間もかけて話を書くのは難しそうです。
> 伏線を張ったり、先が気になるような書き方をしていたのに…すいません。
>
> 最後に、書く際に俺の面倒を見ていただいた皆様、
> そして俺の文章を読んでいただいた皆様、
> ありがとうございました。


福岡でヘリを助けていただいてから色々お世話になりました
こちらこそありがとうございました三枝さん


[No.11183] 2006/06/27(Tue) 20:48:16
i222-150-44-238.s02.a015.ap.plala.or.jp
Re: お詫び (No.11181への返信 / 25階層) - jagaimo

三枝さん、今までとても面白い作品をありがとうございました・・・。
三枝さんとはリンクしたことがないので、少し寂しいです;;
お仕事(でしょうか?w)頑張ってください^^


[No.11184] 2006/06/28(Wed) 00:07:32
fw1.tcn-catv.ne.jp
Re: お詫び (No.11181への返信 / 25階層) - あろんα

三枝さんとのリンクは一度だけありましたね。とはいってもごく僅かの間でしたが。

三枝さんの文章は面白かったので書き方の参考にさせて頂いたこともありました。
それ故に非常に残念ですが、仕方のない事ですね。
いままでありがとうございました。


自分も最近(常に)書き込みが少ないですが、続ける気はありますので・・・


[No.11185] 2006/06/28(Wed) 17:02:44
3dd5226c.catv296.ne.jp
「エンジョイ」 (No.11182への返信 / 25階層) - jagaimo

アリアスは薄暗い駐車場で、重いまぶたをさすった。
昨日から寝ていないのと、風見家に行ったのと、丸1時間気配を消して街を進んだ疲労が重なって、さすがにピークに達している。
もちろん、疲れているのはアリアスだけでないので、寝るわけにもいかない。

「まさかこんな豪華キャストと一緒に過ごせるなんて光栄だね」
後ろから声がした。
振り返ると両手にカップを持ったキリヒトが立っていた。
「コーヒーだ。さすがにデパートだから色んなものがあるな。保存食でいいならここで暮らせるぐらいだ」
言いながら左手にもったカップを差し出してくる。
「ありがとうございます。・・・元帥とケタさんは?」
それを受けとりながらアリアスは尋ねた。
「元帥はアバラがポッキリ。ケタさんは頭部強打で爆睡。なんてことはないさ。
大汗掻いて寝てれば治る。あ!あと俺が擦り傷を負っているな」
キリヒトは空気を明るくするように冗談めかして言った。

実のところ、少し不安だった。
いくらデパートといっても有るのは食料品だけで、手持ちの武器、弾薬にも限りがある。
それに装甲車が飛び込んだ際にダンゴムシが入り口で爆発したため、駐車場のシャッターが閉められないのだ。
それは入り口が一つしかないので、誰かが警戒していれば済むことだが、一気に攻め入られて地下で戦闘、となったら勝ち目はない。
相手は自爆するのだから。

「で、俺達はどうする?犯罪者でもないし、死亡フラグが立っているわけでもないし」
キリヒトが問いかけてきた。

確かに、自分達は身を隠す必要はない。
でもなぁ・・・。と後ろでローズの看護を行なっているシリアや、K.Mとなにやら話し込んでいるムカイをみやった。
ローズは骨折の痛みからか、滝のように汗を流しながら、時折「チオカ・・・」と寝言を言っている。

「ま、状況を楽しむのも一種の手だ。弾薬の運搬とか、ローズ元帥復活ための情報操作、なんてのもアリさ」
キリヒトはそう言って残りのコーヒーを飲み干した。


[No.11186] 2006/06/28(Wed) 17:29:53
fw1.tcn-catv.ne.jp
Re: お詫び (No.11181への返信 / 25階層) - syo

私もリンクしたことはありませんでしたが
三枝さんの書き方は何度も参考にさせていただきました。
また暇になったら戻ってきてほしいです。
今までお疲れ様でした。


[No.11187] 2006/06/28(Wed) 17:56:49
22.49.205.61.west.flets.alpha-net.ne.jp
Re: お詫び (No.11181への返信 / 25階層) - ケタ

> 夏ごろからちょっと忙しくなるので、
> ショートストーリーの続きを書けそうにありません。
>
> 雑談などはもうしばらくできるのですが、何時間もかけて話を書くのは難しそうです。
> 伏線を張ったり、先が気になるような書き方をしていたのに…すいません。
>
> 最後に、書く際に俺の面倒を見ていただいた皆様、
> そして俺の文章を読んでいただいた皆様、
> ありがとうございました。


むう・・そうですか〜残念です。
いままでありがとうでした〜(^^
たまには顔だしてくだせぇ〜


[No.11189] 2006/06/28(Wed) 22:05:36
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再会 (No.11186への返信 / 26階層) - ヘリ兵士

「う〜〜〜ん、つっかれた〜〜〜」
ディロイとの戦いの後、帰途につくトレーラーの中で、影が伸びをしながら言った
「同感、さっさと戻って寝ましょう」
虎太郎も同意し、苦笑する
小型のトレーラーの中には、ヘリ達の他に誰もいない
トレーラーの運転手は見知らぬ隊員だ
なぜ彼らだけ個別でトレーラーで帰っているかと言うと
今の状態でばんばん味方が死んで悲しみにふけっている他小隊と同じトレーラーに乗って、部隊の士気を落としてはいけないと言うヘリの配慮である
「隊長、今日もお疲れ様でした」
虎太郎の言葉に、ヘリがピースサインで何か言おうとした、その時だった
目的地でもないのに、トレーラーが停車する
「どうかしたのか?」
影の問いに、運転席の隊員は振り返って
「路上にペイルウイング隊員がいるんです」
と答えた
敵がいないような場所に、ペイルウイングが配備されているはずは無い
かといってこの激戦区にペイルウイングの服を着たインベーダーを拝む連中の部隊がいるとも思えない
おそらく、部隊とはぐれた野良ペイルだろうと
ヘリがトレーラーがトレーラーを降りて、ペイルウイング兵と相対する
向こうもトレーラーに乗せてもらいたかったのだろう、こちらが降りたのを、確認すると、両手を挙げて近づいてくる
「所属は?」
ヘリの問いに、ペイルウイング兵は一瞬はっとした顔をした
「第51遊撃隊隊員許深素華1等兵です、ヘリ隊長」
言ってヘルメットをはずした
そこには、疲れは浮かんでいるものの、依然と変わらない許深素華の顔があった
ヘリもヘルメットをはずす
「第51遊撃隊隊長福沢吉太郎だ、よく生きててくれたな、二人とも」
言って、ヘリは近くの瓦礫の山に「出てきていいんじゃないか?」
と一声かける
するとそこから笑顔のフェンナが顔を出した
「あ、あの、その…」
「よく生きててくれた」
緊張と喜びとでどう言ったらいいのかわからないフェンナに気づき、ヘリは笑顔で言った
「……はい」
目から涙をこぼしながら、フェンナは答える
「山口からずっと彼女と行動してきたんです、本隊と合流したかったのですが…」
許深がここにいたるまでの敬意を話し始めた
山口でヘリ達とはぐれた後、スガワと共に行動していたが、スガワはやられ、山口支部に逃げ込んだはいいがお互いこれ以上の戦いは不可能と判断して戦いが終わるまで待って、それからヘリ達と合流しようとしたのだが、情報網が混乱していて、仕方なく独立兵として今まで戦ってきたという
そして今しがたディロイ討伐の任につき、横道にそれたディロイをこの近くで迎え撃つ作戦を二人でやって勝利し、帰ろうと思った所でトレーラーが通りかかり、乗せてもらおうと思ったが2人同時に出て万一テロリストだとまずいのでフェンナを伏兵に声をかけた、と言うわけである
「副隊長、フェンナ隊員!」
「無事だったんですね」
「虎太郎隊員」
「影さん!」
話し声に引かれ、虎太郎と影もトレーラーから出てきた
隊員達の喜びの声が廃墟と化した町に響き渡る


[No.11190] 2006/06/28(Wed) 22:52:19
i222-150-44-238.s02.a015.ap.plala.or.jp
「画策」 (No.11189への返信 / 26階層) - ケタ

神奈川 倒壊大型デパート


「よし、これでいいだろう」
デパートの一室でK.Mが満足そうに笑みを浮かべた。
壁には様々なテレビが置かれ、外の映像などが流れている。

「大したものだな」
「だろ?まぁ、配線とかには苦労しなかったしな。
そっちは風呂できたんだろ?浴びさせてもらうぜ」
部屋の様子を見に来たムカイを押しのけるようにしてK.Mが通路に出た。

偶然飛び込んだとはいえ、大型デパートは臨時の基地として都合が良かったので、
しばらくここでローズの回復を待つようになったのだ。
そこでK.Mが東京にある自分の[秘密基地」から様々な電子機器を持ち込み、
電化製品コーナーにあった機材なども使い、あたり一面の様子を監視できるようにしたのである。
もちろん、K.M得意のハッキングや盗聴なども可能だ。


しかも・・・K.Mが東京より持ち込んだのはこれだけではなかった。


「・・・・料理できたわ(照)」
カエデが冷製スープを持ってきて、ローズの横に座った。
骨折により高熱を出しているローズでも飲みやすいアッサリとした味付けで、
さらに栄養のバランスもちゃんと考えている。

盲目であるが、霊媒能力を持つ少女カエデ。
以前、ケタとK.Mに巨大バゥの居場所を伝えてくれた民間人である。
まともな食事をしたいK.Mが渋谷地下シェルターに避難していた
カエデにお願いして同行してもらったのだ。

事実、先程から盲目とは思えないほどテキパキと家事的な事をこなしてくれている。

「ま・・まぁ、あの娘がきてよかった」
「いや、本当に(・ω・;)」
先程シリアの作った料理を口にしてのたうちまわったケタとアリアスが
深くうなづき・・・・
後ろに立っていたシリアがフライパンを振り上げた。


・・・

・・・


東京EDF本部

「バトルメイデン隊と合同作戦?」
御剣がワルィ元帥の言葉に眉を寄せ、聞き返した。
部屋の中にはワルィ元帥、御剣、伊地山、メイ、シズカ、シーナがいるが、
誰もが憮然とした顔をしている。

「バトルメイデン隊は前回の作戦で隊員が不足しているからな、
この際テロ容疑者でも戦ってもらわねばな」
そんな中、ワルィがさも当然のように口を開く。
「メイ大尉。もし2人がおかしなマネをしたらすぐさま射殺して構わん。
部隊の盾にしてもいい、とにかく明日には出撃してもらうからな」
ワルィの言葉にあくまで無表情を通すメイ・・・。
だが、シズカは内心酷くいらだっていた。

滅茶苦茶な作戦を実行させられ、帰還後、戦死した隊員の代わりを適当に揃え
出撃しろだなんて馬鹿にしているにも程がある。

「・・・元特殊防衛部隊の2人の処遇はわかりました。
十分に警戒し、作戦を遂行します」
メイが静かにそう言った。
御剣も伊地山も納得はできないが、
拘束されているよりはEDF隊員として戦っている方がマシなので黙っていた。

(しかし、戦死のシーナを一緒にするのはどうしう事だ・・?)
メイは、端にいる女性隊員を横目にそう考え込んだ。

シーナと共に出撃すると必ず死ぬ・・・。
そんな迷信を信じるメイではなかったが、やはり少し気になっていた。


・・・

・・・


誰もいなくなった部屋でワルィ元帥が葉巻を吹かしていた・・・。

「もしローズが生きている事がわかれば恐らくバトルメイデン隊は
ローズに付くだろう。そして伊地山、御剣もケタに付く・・・。
やはりローズが外に出た今、敵になりかねないあいつらは始末しておくべきだろうな」

敵に全滅させられればヨシ・・・。
最悪の場合はこちらが手をくだしても構わない・・・。

「戦死のシーナが部隊に居れば・・・全員死んでも不思議とは思うまい」


[No.11191] 2006/06/28(Wed) 22:55:26
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「シャドウガーディアンズ」 (No.11191への返信 / 27階層) - jagaimo

「う〜ん・・・」
アリアスは脳天にジンジンと痛みを感じながら、
あごに手を当てて唸った。
普段は何事も深く考えないアリアスにとっては珍しい動作である。

「どうしたの?」
声がかかった。
顔を上げると、ケタが目の前に立ってこちらを覗きこんでいた。
「いえ・・・。残してきたサエ達は大丈夫かな、なんて考えてました」

アリアスは言ってから、やはり自分は馬鹿だな、と思った。
ケタの部下、というより仲間も本部にいるのだ。
事実上、ケタはEDF隊員を射殺したということになっているので、
特殊防衛部隊の傘下にある人間は共犯者とみなされるだろう。

ワルィはなにをするかわからない人間だ。
今、ムカイとK.Mのコンビが情報収集をしているが、どんな処置が回ったかわかっていない。
それなのに・・・・・・

「すいません。ケタさんの仲間も・・・」
しかし、そんなアリアスにも、ケタはやさしい言葉をかけてくれた。

・・・

・・・

「これは傑作ですね。いつかの映画で見たような部屋だ」
機器を調整していたムカイに、廊下からキリヒトが陽気に声をかけた。
「・・・・・・」
ムカイはキリヒトを冷ややかな目で見つめる。視線に気付いたキリヒトは苦笑いを浮かべた。
「ははは、気に触ったならあやまりますけど。どうなされました?ムカイ殿」
「お前は・・・・・・」
「ああ、そういえば自己紹介ってのもしてないですねぇ。
どうも、3週間前かな?第276独立歩兵小隊に転属されました、四季山 桐人です。
ムカイ殿の話はアリアスから結構聞かされてますよ。どうやらあいつ、あなたの狙撃に憧れているようだ」

キリヒトは一気にベラベラと喋りたてると、最後に世にもヘタクソな敬礼をしてみせた。
「そうか。お前は・・・・・・何度変わった?」
「過去にイメチェンした覚えはないですねぇ」
キリヒトはいつも通り混ぜっ返す。

「・・・隊を何度変えた?」
ムカイは影の差した顔で問い詰めた。
その問いに、キリヒトの顔が引き攣った。

キリヒトは引き攣った顔を緩めると、ため息をついて話し始めた。
「ははは・・・・・・。いるもんなんですね。人の心を読める人って。
4度です。三回も隊長の亡骸を見ましたよ。
もっとも、隊長かどうかもわからない、骨でしたけど」

キリヒトは遠い過去を見つめなおすような顔になった。
思い出したくない音、匂い、風景。
今でも心の奥底に、忌まわしいほどのトラウマが眠っている。
ときおり激しい孤独感に襲われるのもそのせいだ。
昔、隊長を失って泣き崩れていた自分が憎たらしい。

もう、涙は出ない。泣くのは疲れた。何があっても笑っていよう。そう心に決めた。
次に、仲間が死ぬ時が訪れるなら、その時は自分も一緒に逝く。
そして、自分のような人間がこれ以上増えないように、
涙を流している者を、自分が崩れそうになっている者を助けようと誓った。
憎まれてもいい。殺意を向けられても、おかしな感情を抱かれてもいい。
それが、今の俺に出来る、守り手としての使命だから。

「お前は・・・」
ムカイが口を開いた。
いつもとは違う、穏やかな目だった。
「強くなれたか?」

キリヒトは、黙って首を横に振った。
「本当に強いのは、今を生きている彼らですよ」
そういい残して、キリヒトは部屋をあとにした。


―――本当に強いのは、今を生きている彼らですよ

ムカイは静かに目を伏せた。
そうかもしれない。
過去を抱えて生きている自分達は、やはり弱いかもしれない。

まだ若い彼らは、今という戦場で生きている。
しかし、ムカイは彼らの若い命を、
こんなにもくだらない戦争で散らせるわけにはいかない。
戦える場所は、戦場だけではない。
彼らの後ろを、彼らの目には入らない沢山のモノから守る義務がある。

影から、いつも見ていてやろう。
カザミとそう決めたのだ。

俺達はシャドウハンターズの一員。
もう、「狩」はおしまいだ。
守ってやろう。

ムカイの銃には、「Shadow Guardians」と彫られている。






> カザミにお願いして同行してもらったのだ。

一応ですが、これはカエデの間違いでしょうか?
カザミというとミヨコの可能性も出てくるので聞いておきましたw


てか久しぶりのシリアス展開。
矛盾してそうで怖いw  ((;д;))コワイヨー


[No.11192] 2006/06/29(Thu) 00:47:27
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Re: 「シャドウガーディアンズ」 (No.11192への返信 / 28階層) - ケタ


> > カザミにお願いして同行してもらったのだ。
> 一応ですが、これはカエデの間違いでしょうか?
> カザミというとミヨコの可能性も出てくるので聞いておきましたw
>


あ(^^;
カエデの間違いですな。修正しました〜。


[No.11193] 2006/06/29(Thu) 05:46:55
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「素」 (No.11193への返信 / 29階層) - ケタ

神奈川 デパート改造基地


ローズ達が逃げ込んだ大型デパートは、見る見るうちに基地化が進んでいった。

デパート周囲に仕掛けたカメラの映像を流し、様々な機器を備え付けた、
コンピュータールーム。

デパート内レストランをそのまま流用したキッチン。

さらに家具店から一式を揃えて作った、ローズの病室や、
男性用、女性用の部屋。

正直、堅苦しい今のEDF基地よりも快適に過ごしている事は間違いない。

そんな中、ケタが部屋で1人で分解したSG99改の部品を携帯エアスプレーで吹き、
細かな砂埃を飛ばしていた。
シンプルゆえに頑丈なポンプアクション式ショットガンは
それ程頻繁にメンテナンスしなくてもよいのだが、
なにしろ隊長の形見である。この作業はケタの日課となっていた。

「・・・?(・ω・)」
ふと気配を感じ、ケタが顔を上げる。
視線の先には・・・ローズが立っていた・・・。

「ローズ元帥・・・無理しちゃ駄目ですってば(^^;)」
「ん。大丈夫だ」
心配するケタに静かに微笑み、近くのイスに座った。
素早く銃を片付け、ケタは・・・なんとなく正座して座った。

なんともいえない沈黙が2人を包んでいた。

「お前は・・・強いな。なんでそんなに頑張れる?」
「ぅえ?(・ω・;)」
ローズの言葉にケタが思わず妙な声をあげ、聞き返す。
眼を丸くしているケタをローズは静かに見つめていた・・・。

幾度も生死を彷徨い、恩師や戦友を失い・・・、
仲間に犯罪者扱いされてまで、この男は戦い続けている。
しかも・・・自分のためではなく、地球のために。

それに比べ・・・私はどうなんだろうか・・・・

「ロッ・・・!(゚∀゚; )」
ローズが手で顔を押さえ泣き出していた。
その様子にケタが焦って駆け寄・・・ろうとして、足が痺れて横に倒れる。
「お、お前なぁ・・・」
泣き顔のローズが足を抑えてひっくり返っているケタに思わず口元が緩んだ。

「ローズ元帥・・・(・ω・;)」
その時、ケタは直感的に感じていた。
おそらくローズの冷たい眼、冷酷な性格は偽りのもの・・・、
本質は穏やかな普通の女性なのだろう。

元帥という立場にゆえに厳しい自分を演じていたのだ・・・。

「ローズさん。なんか食べたいのある?(^ω^)」
理由はどうであれ元帥という立場から解放されている今は、
力を抜けさせてやりたい・・・。
そのケタの気持ちはローズに快く響いた・・・。

内心、「どえらい高級なモン頼まれたらどうしよう」とビクついているケタに、
ローズは・・・

「パフェとかでもいいかな・・マロンとかの・・」
ローズが少し恥ずかしそうにそう呟いた。




今回はちょっとローズの人間的ナ弱さをかいてみました。


[No.11194] 2006/06/29(Thu) 22:57:33
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作戦会議 (No.11194への返信 / 30階層) - ヘリ兵士

EDF本部会議室

「この戦力にて戦わせるのは無謀です!」
会議室に、トムの声が響き渡った
前方左右には原中将や土蜘蛛博士、大佐となったマラカなどEDF日本支部の重役達が座っている
そしてトムの視線の先、元帥の席にはワルィ
「何を言っているのだ?トム参謀」
ワルィはトムを見下しきった目つきで言いながら微笑を浮かべた
「彼女達バトルメイデン隊は超がいくつも付く特殊部隊だ、あの有能イズキ特殊部隊や精鋭揃いのクレージー部隊以上の力を持っていると言っていい、その彼らを激戦区に回すのだ、妥当な考えではないか」
にたにたと腹立たしい笑みを浮かべながら言うワルィ
トムはワルィに見えないように拳を握る
「私が言っているのはそういう事ではありません、確かにバトルメイデンはかなり強力な部隊ですがここ数日の作戦でほとんど壊滅と言っていい打撃を…」
「代わりの隊員は入れておいた、偉大なるローズ元帥が選んだ精鋭部隊、っと言っても連中はここを裏切った臆病者の糞だが、その部隊の隊員2人と、幾多の戦場を生き残って来たシーナ中尉を入れておいた、戦力としては申し分ないと思うのだがな」
「しかし、今のインベーダーの力は強大であることは知っているでしょう、私の部隊からも幾つか隊を派遣して戦力のぞうky…」
「トム・ランバニア参謀長」
ワルィは軽蔑と憎しみの篭った瞳でトムを見つめていた
トムはその視線を無言で受け止める
やがて、ワルィは席を立つと、トムに歩みよってきた
それを黙ってトムは見つめ続ける

やがてトムの前で止まったワルィは、拳を振りかぶってトムの顔面を殴りつけた
トムは椅子ごと吹き飛び、壁にぶつかる

「加重に戦力を配置させ自分の戦力を無駄に消費させまいとするとは何事だ!!」
ワルィはそう言うと席に戻った
「も……申し訳…ございません……元帥」
「よろしい、次にそのような事を言ったらその時はこうはいかないぞ」
「………イエッサー」
「無論、君の部隊にはこれまでどおり行動してもらう、無駄に一小隊でも動かしたらその時は覚悟してもらおう」
言って、ワルィは不適な笑みを浮かべた


EDF本部参謀長執務室
トムは椅子に座り、殴られた頬を冷やしながら、CPに向かっていた
「ワルィ、お前の好きにはさせないぞ、むざむざ貴重な戦力を浪費させはしない…、軍の面子にかけてな」
独り言をつぶやきながら、トムはCPを動かし続ける
キーボードを叩く音だけが部屋に響き渡るのだった


[No.11195] 2006/06/30(Fri) 14:24:00
i222-150-44-238.s02.a015.ap.plala.or.jp
オープンカー (No.11195への返信 / 31階層) - jagaimo

二本の青いレーザー光が空を走った。
レーザー光が数十秒間、巨大生物の群れに照射され、三十匹以上の巨大生物を焼いた。
そして、不意の攻撃を受け散開した巨大生物を次々とSNR−230の弾丸が仕留めていった。

「やりましたね!ここらにはもう敵はいませんよ!」
敵の一個小隊潰したに等しい戦果に、思わずアレックスが感嘆した。
それを聞いたルミとサエがロングレンジレーザーライフルを下ろした。

「それにしても、どこいっちゃったのかなぁ。アリアスは」
「どこかで遊んでたら銃殺だね」
アリアスは三日前から姿を見せていない。
そのおかげで、本来なら独立小隊であるサエ達も上からの命令をはいはいと聞くハメになっていた。
それどころかキリヒトもいなくなり、戦車も運転できないため中距離戦を行なうのが困難になったので、
こうやって狙撃で強襲するしかないのだ。

「さっさと帰ってきてね。2人とも」
サエの頭上で、青と緑の小鳥が飛び回っていた。

・・・

・・・

「EDFに戻るの?」
デパートの倉庫でものを漁っていたケタが顔を上げた。
「はい。俺がいなきゃ、隊がどこに回されるかわからないので・・・」
「そう。わかったよ(^^)」
「では、サエに情報操作も頼んでみますね」
そう言って、アリアスとキリヒトはデパートを後にした。



「戦況が悪化しているな・・・。ローズ元帥の時よりも戦力の消耗率が高くなっている」

キリヒトは外部個人端末の情報を参照しながら言った。
横ではアリアスが適当に拝借した車を運転している。

「各戦区に適切な補給が行なわれていないのも理由だな。
なにやらくだらない兵器開発費用を上げて、量産一歩手前の新兵器が配備できない状態だ。
出し惜しみとも言うけどな。」

「なんなんですか。それ」
アリアスは運転しながら首を捻った。
「ワルィやらイヤーナは新兵器開発に力を入れている。
いつかのなんとかクラスターの改造品がその一つだ。
威力のデカイ兵器を作って、一気に敵の戦力を削るというのがヤツの戦略構想らしい」

「今、戦ってる隊員は時間稼ぎの駒でしかない、ってことですか?」
「おお、よくわかってきたな。お兄さん、嬉しいよ」

「・・・・・・効果的な戦略には思えないですね」

「ああ、だいたい、そんな兵器を自国の大地の上で使う、奴らの気が知れない。
核兵器ではないと鷹をくくっているんだろうな。
目的は平和を取り戻すためじゃない。敵を殲滅することしか考えてない」

「極端、なのかも」

「全く、ローズがあれだけ慕われる理由がよくわかる」
キリヒトはドアに腕をかけ、頬杖をつきながらため息をついた。

「ところで」
「なんだ?」
「なんで本部行くのにオープンカーなんですか・・・?」
アリアスは栗色の髪をなびかせながら尋ねた。

「風があって気持ちいいから」
「・・・・・・・・・」

この後、この車は故障し、途中から徒歩で行くハメになるなど、2人は予想もしていなかった。


[No.11196] 2006/06/30(Fri) 21:17:17
fw1.tcn-catv.ne.jp
「見殺し」 (No.11196への返信 / 32階層) - ケタ

神奈川 デパート改造基地



ケタがどこからか買って来たパフェをローズとケタが食べていると、
ドタドタとシリアが戻ってきた。

「あー!私達に見回りさせといて自分だけパフェ食べてる!!」
部屋に入るなりシリアがそう叫び、ケタの食べていた苺パフェを奪って
一気に全部食べてしまった。

「シリア達の分は冷蔵庫にあったのに(^^;)」
「そう、それならいいのよ」
ケタに空の容器を返したシリアが冷蔵庫を開け、チョコパフェを取りだし
上機嫌で食べ始める。
その様子を見ていたローズがクスクスを笑っていた。

「おい、俺の分は残ってるんだろうな?」
コンピューター室にこもっていたK.Mが額の汗を拭いながらやってきて、
冷蔵庫を開け最後のパフェを手に取り・・・
「納豆オクラナメコのヌトヌトパフェってなんだ?」
と、ケタの方を向き顔を歪めた。

「とりあえず一種類ずつ買ってきたんだけど、それ誰も食べなくて(^^;)」
「だろうな、俺も遠慮してぇ・・」
原材料の中に[バゥ]の文字が気になり、結局K.Mはそのまま冷蔵庫にパフェを戻した。

「アリヒトとキリヒトが見えないけど、どうかしたの?」
「ん。EDF基地に戻るんだってさ、さっき挨拶してったよ(・ω・)」
まぁ、キリヒトは流れ上、アリアスは偶然巻き込んでしまったようなものだ。
引き止める理由もない。

しかし、K.Mはやや難しそうな顔をして考え込んだ。
「どうした?長いことコンピューター室にいたが、なにかあったのか?」
マロンパフェを床に置いたローズが、K.Mに尋ねる。
K.Mは言うべきかどうか、やや迷っているようだった。
・・・しかし、すぐにため息をつき口を開いた。

「静岡の地下避難シェルターに巨大生物が出現し壊滅寸前らしい・・・。
EDF隊はどうやら動かないようだがな」
その言葉にローズが眉をよせた。
「静岡に戦力をまわす余裕はないということか・・・、見捨てる気だな、ワルィめ・・・」
「見捨てるって、民間人を見殺しにするってのか?(・ω・;)」
ケタが身を乗り出すようにしてローズに詰め寄る。

「・・・・ワルィならおそらくそうするだろう」
ローズがそう呟き、K.Mが頭をかきむしった。

ローズはK.Mを横目で見て、なぜこの事を言い渋ったか理解した。
アリヒトやキリヒトが抜けている今の戦力では、
静岡の救援に向かうのは非常に危険である。

しかし・・・民間人を見殺しにできるような人間はこの場にいないのだ・・。


[No.11197] 2006/06/30(Fri) 23:11:36
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緊急事態 (No.11197への返信 / 33階層) - 不運な会社

山口県

水守率いる第28海兵隊が山口支部の防衛に任されたのが10日前だった。(ワルィに言わずに勝手に。)
そして10日も経たぬ内に敵は攻撃を開始してきた

「こちら水守。前原さん。大変です!支部のすぐ近くまで敵が近づいて来ています!」

そう言いながらAS-99を目の前の蟻共に発射した。何匹かは殺せたがすぐ視界が蟻で埋まった。

「水守。5日前そっちに一個師団送ったところだ。済まないが俺はいけれない」

「こんな状態でどうやって一個師団も集めたんですか?」

「テロリストから引き抜いた」
そうですか〜と返事をしながらすぐさまゴリアス99に武器を持ち替え蟻に打ち込んだ。

「・・・(もうそろそろ弾薬も空になるか・・)」

そう思って弾薬を取り出そうとした瞬間蟻の牙が右肩を噛みつぶした・・・。

「痛っ」

肩から鮮血が流れ出し、近くの地面は血で染まった。肩はアーマーのおかげで骨折ですんだが右腕は使い物になりそうにない。

「ここで俺は死ぬのか・・・・」

そして赤色の化け物が目の前に出てきた・・・が、そいつは何かの攻撃で吹っ飛んだ。

「前原さんの命令で来た猪口だ。よろしくな!」

「こんなとこで自己紹介してる暇もないだろ」

「そうだな。戦いに専念するとしよう!」

そう言って取り出した物は紅で染められたロケットランチャーだった。

そこから5個の真紅の銃弾がの全ての敵輸送船に命中した。敵空母はみるみるうちに煙が充満していきやがて爆発した。

「サンキュー猪口。後は片手一本で十分だ」

そう言って第28海兵隊と共に敵残存部隊を攻撃に行った・・。

                 山口支部防衛戦報告書

中盤までの戦いは我が軍が劣勢だったが新たな一個師団の投入により戦局が覆され敵に多大な損害を与える事ができました。
これも全て戦局を見通したワルィ元帥のお力であります。
                                   山口支部司令官 グローイ=ハラ大佐   


[No.11199] 2006/07/01(Sat) 20:09:19
ntszok106239.szok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
Re: 「見殺し」 (No.11197への返信 / 33階層) - ぴーす

お、僕の県が救われようとしている。
・・・それだけです(^^;


[No.11201] 2006/07/02(Sun) 01:10:59
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内なる敵 (No.11199への返信 / 34階層) - 777

あの新型陸戦兵器と戦ってから数日が経過した。
その間に、EDFにとって大きな不幸が立て続けに起きた。



1つ目は、マザーシップを遥かに超える超巨大円盤が出現したことだ。まるで都市そのものが浮遊しているかのようだったらしい。
恐らく、そいつが真の母船なのだろう。
新型陸戦兵器と戦った日と同じ日に出現したらしいが、正直実感が湧かなかった。
なにしろ、映像も写真も無いのだ。いきなり聞かされても、話が壮大すぎてよく分からない。
出現にも消失にも、大規模な空間移動が起き、わずか数秒で奇襲も撤退も可能と推測されており、
半径1キロを超え、ジェノサイド砲を含む無数の砲台が設置されていたとの事だ。強力なバリアも張ってあったらしい。
また、円盤も新型が確認されたらしい。新型陸戦兵器の機体とほぼ同じ形状で、色違いだそうだ。
新型円盤はゆらゆらと不規則な動きで、高出力のビームを撃ってくるらしい。
こいつも映像だとかは無いのだが、新型陸戦兵器の物だけはあるらしく、それと、実際に戦った者の証言を元に、新型円盤の外見が作られた。


2つ目は………ローズ元帥が死んだ事だ。
あの、超巨大円盤の襲撃の際に死んでしまったらしい…。
これによるEDFのダメージは相当な物だった。葬儀の際には、俺を含む多くの隊員が泣いた。
その悲しみの大半は、「元帥」と言う階級の消失では無く、「ローズ」と言う人物の死亡に対するものだろう。俺もそうだ。
ローズ元帥の人望は非常に高かった。作戦の指示も非常に良く、隊員を捨て駒扱いするような非情な作戦は絶対にしなかった。
まさに理想的な人物像だった。氷室とかとは雲泥の差だ。
ローズを超えるような人物はこの先、そう出ないだろう……。


そして3つ目…恐らく、超巨大円盤の出現より深刻に思っている人は少なくないだろう。
………ワルィ中将の元帥への昇格だ…。
それを聞いた時に耳を疑ったのは言うまでもない。なにせ、あのワルィが元帥になったのだから。
演説こそ(…と言ってもほとんど聞いてないが)、他の奴らと大差なかったようだが、大半は心にも思ってないことを言っていただろう。
この状況を良く思う奴は1%、いや、0.1%もいないだろう。現に、今はローズ元帥の頃の何倍もの早さで隊員が減っている。
それもこれも、全てはあいつの無謀な作戦のせいだ。実力はあると言うが、とてもそうは思えない。
しかも、かつての元帥直属の部隊は一般隊員と同等の扱いをされ、特権も剥奪されたそうだ…。



たった数日で、EDFは異様な変貌を見せてしまった…。その一番の原因は…あいつだろう。
はっきり言って、インベーダーに操られているかのような心境だ…。流石にインベーダーと通じ合ってるなんてのは有り得ないとは思うが…。
何とかまだ、死なずにいるが、こんな状況ではいつ死んでもおかしくない。だが…耐えるしかない…。
流石にあいつも、ほとんどの隊員から恨まれてることは分かってるだろうから、ガードはローズ以上に固いだろう。
暗殺にしても、強行突破にしても、俺には無理そうだ……。
今の「EDF」は、本当に「EDF」と言えるのだろうか…。





前のSSから3週間ぐらい経ってしまった…。内容的にはここに設置していいのかと言うぐらい過去の話…。
とりあえず、現在の状況について幸の端的な感想…と言えばいいのかな…。
こういうのを何て言えばいいのかよく分からん…。

>三枝さん
いきなりのリンク要望も快く引き受けてくれてありがとうございました。
三枝さんの文章が見れなくなるのは少し寂しいですが、そちらの事も頑張ってくださいね。


[No.11202] 2006/07/03(Mon) 00:21:26
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「一縷の望み」 (No.11202への返信 / 35階層) - ケタ

ガタガタ揺れながら今にも壊れそうな車が、瓦礫の散乱する街を走っていく。
重装甲車は、まだとても走れそうにないため、
近くに廃棄されていた4WDをとりあえず走れるようにしたのだ。

エイリアンと遭遇しなければあと数時間で静岡に到着するのだ、
車の中のケタ、シリア、K.Mもどことなく緊張した顔をしている。

そもそもEDF隊が見捨てた戦場をたった3人で救助に行くなんて無謀もいい所である。
だが、静岡の地下シェルターにいる民間人を見捨てるわけにもいかない。

「・・・これが最後の望みだなぁ(−−;)」
ケタはローズから受け取った小さな携帯電話を手に目を瞑った・・・。


・・・

・・・


数時間前 倒壊デパート基地

「どうしてもいくのか?」
ベットから起き上がったローズが、戦いの準備をしているケタに話し掛けた。
ローズの言葉に、ケタは寂しげな眼をして頷いた。

策略によりEDF隊を追放されている人間が、
EDF隊が守るべき民間人のために命をかける・・・。
馬鹿馬鹿しいかと思われるだろうが、現に静岡で命の危機に瀕している民間人には、
ケタ達とEDF隊の関係など関係ない。

エイリアンに殺されるか・・・助けられるか・・・それだけなのだ。

ローズは少し考え、ケタに自分の携帯を投げ渡した。
「ローズさん?これなにかあるの?(・ω・;)」
いまいちローズのイメージに合わない可愛らしい小さな携帯電話である。
おそらくプライベート用なのだろう。

「いいか、静岡についたらその携帯でメイの通信機に一瞬だけコールしろ」
「メイに状況説明して助っ人に来てもらうのかぁ(^^;)」
バトルメイデン隊が来てくれればかなりの戦力アップに繋がる。
ケタは少し希望が見えてきたが、ローズの顔は暗いままだ。

「ワンコールだけにしておくんだ。下手にこちらの状況を説明して、
盗聴でもされたらメイも危険だからな。
メイが来てくれるかは・・・・賭けと思ってくれていい」
ケタが頷いたあと、渡された携帯電話をポケットにしまった。

バトルメイデン隊はローズにかなりの信頼をよせていたが・・・、
果たして死んだことになっているローズからの連絡に反応してくれるだろうか。

・・・

・・・

「そろそろ静岡に入るな・・かなりの巨大生物反応だ」
K.Mが車を止め、外にでる。
下手に車で行けばすぐさま巨大生物にみつかってしまうため、
戦力とならない車両の場合、降りた方が危険は少ないのだ。

「静岡地下シェルターはどうなっているの?」
「・・・いつ破壊されてもおかしくはないだろうな。急ごう」
シリアとK.Mが辺りを警戒しながら歩き出した・・・。
ケタはローズから受け取った携帯電話を取り出し、アドレスを開いた。





もうちょいかきたかったが、限界(^^;


[No.11204] 2006/07/03(Mon) 23:03:23
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Re: 「一縷の望み」 (No.11204への返信 / 36階層) - ケタ

むう、書き手が減ったのか、忙しいのか限界なのか・・・。

そんな俺も明日車内バトミントン大会で続きかけず・・・。


[No.11209] 2006/07/08(Sat) 02:19:53
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「新入隊員」 (No.11209への返信 / 37階層) - あろんα

第二超速精鋭隊詰所。
そこはいつの間にかカツ、ウスイ、そして時折その仲間達の部屋と化していた。
他の隊員の居場所はない、というかわからない。
そんな部屋に今日は珍しく客が来ていた。正しくはついてきたというべきか。

「おじゃましまーす・・・」
ドアを開けたカツの後ろにいるマイがいった。
先程の戦闘が終わってから、呼んでもないのについてきたのだ。
部屋の中には、戦闘が終わってからさっさと帰ってきたウスイがいた。
「お、すっかり意気投合ですか」
ソファーでコーヒーを飲んでいたウスイが、冷かすように言う。
「ついてきたんだ。暇だからとかなんとか言ってな」
「いいじゃねえか。あんたらも暇だろ?」
マイは部屋を見回しながら言った。見るものなんてないのだが。
「そうそう、いいじゃねえか。俺らの隊にも花が咲くってもんだ。」
二人分のコップにコーヒーを入れながら言うウスイ。入隊前提かよ・・・
「ラフレシア並みにでけえぞ」
「そりゃどういう意味だ?」
「冗談です。すいません」
ふと背後に殺気を感じたカツはすぐさま謝った。
しかし・・・

三人は向かい合うように座っていた。
「そういえば遊撃隊って言ってたけど、どこの部隊?」
ウスイがマイに聞く。その隣ではカツが背中を押さえて呻いていた。
「ん・・・と部隊っていうよりは正規の傭兵っていうのか?なんか違うな・・・まあそんなもんかなぁ」
「一人か?」
「うん、皆死んじまった」
「そうか・・・」
一瞬の沈黙。

そして沈黙を破ったのはカツだった。
「・・・武器は?」
「へ?」
突然の質問にマイは戸惑う。
「いや、俺達と会ったときなんの武器持ってたかなあと思って」
「ああ、あたしはいつも「4WAYランスΣ」と手榴弾だ」
「ふーん・・・ん?なんだそれ?そんな武器あったっけか」
確か4WAYランス、もしくはレーザーランスΣだったような・・・
「特注品だ。あたしは量産を推めてるんだけどねえ」

「なるほどな。じゃなくて手榴弾って?」
今時手榴弾がサブ武器ってのは珍しい話だな、と思ったが手頃で使いやすいという点は否めない。
「なんつったかな、えっとGHG・・・なんとかAだ」
なぜ手榴弾なのかを聞いたのに・・・
「実物はあるか?」
ない事を前提にしたつもりだったが、彼女のポーチから出てきたのは本物の手榴弾だった。起爆したらどうすんだよ・・・

「あ、17Aか」と事も無げに言うマイとは対象に、二人は脂汗をかいていた。
「あ」「!!!」
そしてマイの手から手榴弾が転げ落ちてしまった!
落ちていく手榴弾は、すかさず伸びてきた手に捕らえられた。
「今まで生きてきて一番速い反応だった・・・」
大事なもののように手榴弾を両手で持ったカツが溜息混じりに呟いた。


名称:4WAYランスΣ
分類:近距離兵器
威力:1500×4
精度:B
以外の性能は全てレーザーランスΣと同じ。
要するに4WAYの改良型。

なんか1ツリーに一話みたいなペースになってきた。
いやもっとひどいかも・・・

そういえば書き手が結構減りましたね(自分も半幽霊状態)
自分はまだ続けるつもりなのでよろしくお願いします。


[No.11211] 2006/07/08(Sat) 16:28:49
3dd5226c.catv296.ne.jp
Re: 「新入隊員」 (No.11211への返信 / 38階層) - ケタ

>
> なんか1ツリーに一話みたいなペースになってきた。
> いやもっとひどいかも・・・
>
> そういえば書き手が結構減りましたね(自分も半幽霊状態)
> 自分はまだ続けるつもりなのでよろしくお願いします。



おぉう、俺もいま書けてねぇ!
・・・が、まだ引退してないので・・・(^^;
火が完全に消えない内にまた書き出したいなぁ・・。


[No.11214] 2006/07/11(Tue) 23:06:04
softbank220060180225.bbtec.net
Re: 「新入隊員」 (No.11214への返信 / 39階層) - set

うぅ・・・やっとこの掲示板を見つけられた・・・。
覚えている人がいるかどうか・・・。

あの後・・・パソコンが狂ってリカバリーし、お気に入りが全消去されてしまいましたorz

今更書くのも無理なので、今後は閲覧者という立場で拝見させて頂きます。

イズキ隊は・・・どうしましょうかね。後々考えます。

では、頑張って下さい


[No.11218] 2006/07/15(Sat) 09:09:09
softbank219206220093.bbtec.net
Re: 「新入隊員」 (No.11218への返信 / 40階層) - ヘリ兵士

> うぅ・・・やっとこの掲示板を見つけられた・・・。
> 覚えている人がいるかどうか・・・。
>
> あの後・・・パソコンが狂ってリカバリーし、お気に入りが全消去されてしまいましたorz
>
> 今更書くのも無理なので、今後は閲覧者という立場で拝見させて頂きます。
>
> イズキ隊は・・・どうしましょうかね。後々考えます。
>
> では、頑張って下さい




お帰りなさいませ
setさん
何はどうあれ、戻って来ていただいて嬉しい限りです


[No.11220] 2006/07/15(Sat) 20:24:34
i222-150-44-238.s02.a015.ap.plala.or.jp
「ブラックジョーク」 (No.11220への返信 / 41階層) - jagaimo

夏の生暖かい風がアリアスの頬を強く打つ。

アリアスは自分の乗っているSLD2ホバーバイクと並走しているギガンテスをちらりと見やった。
上部にあるハッチの前には、自衛隊の2連装12.7ミリ機銃が無残にも備え付けられ、
ハッチの中に無理矢理、椅子をつけて作った銃座にアレックスが座って難しい顔をしている。

基地に帰ってきてから、まだ1日しか経っていない。

4日ぶりにEDFの本部に帰ってきたアリアスとキリヒトを待っていたのは、質問と罵倒の嵐だった。
納得するまで質問を投げかけてくるサエ、「大変だったのよ!」を連呼するサル、もといルミ、
2vs2の間で恐々と縮こまりながら―――実は全く話を聞いていなかったアレックス。

夜明けまでサエと話して―――ルミとキリヒトとアレックスは途中で爆睡―――やっと理解してくれた。
話したのは、サエに危害が加わらない程度のことだったが。

『お〜いおい。聞こえるかな〜〜〜。全国の俺のファンのみんな〜』

不意に素っ頓狂な声がした。

「うおととととっ!?」
危なかった。
あまりの唐突さに、握っているハンドルから手が滑りそうになったが為にバランスを崩してしまった。

『ん?どうしたアリアス?』
さっきと同じ声がSDL2バイクの速度計の横の無線機から聞こえてくる。
ギガンテスを操縦しているキリヒトの声だった。

「いきなり変な無線流さないでくださいよ・・・・・・」
『はははははは。悪かった。でだ。前方に巨大生物発見なんだが』

前方に発見、と言われても、アリアスの目に見えるのは瓦礫の街だけだ。
アリアスが「アレックス!」と叫ぶと、アレックスが双眼鏡で辺りを眺めた。

「・・・・・・あれは・・・ペイルウィング・・・陸戦兵もいますね。戦闘中みたいですけど・・・」
「アレックス。ちょい貸せ」

アリアスはアレックスから投げよこされた双眼鏡をキャッチすると、同じ方向をのぞいて見た。

上空で踊っている二本の七色の線・・・はペイルウィングだろう。
旋回しながら電撃銃を巨大生物に向けて乱射したり、チャージ戦法での一撃離脱も行なっている。
かなりの技量を持った兵だ。

地上では3人の陸戦兵が背を向け合って、死角をつくらぬように戦っている。

『加勢するか?』
無線機でキリヒトが呼びかけてきた。
アリアスは双眼鏡で改めて巨大生物の数を確認すると、通信を送った。
「そうですね・・・。ベテランみたいですけど、かなり敵が多いので」

『OK。じゃあ120ミリ戦車砲に榴散弾を装填、と』
「そんなことしたらまとめて全員死にますよ!」
『冗談、冗談。どうだい?俺のブラックジョーク』

無線機の奥からは、サエとルミの笑い声が聞こえた。





setさん、ていうか皆さん、お久しぶりです^^
何日ぶりの投稿だろう;;

まだ火は消えませんよーっ!


[No.11221] 2006/07/15(Sat) 21:27:07
fw1.tcn-catv.ne.jp
「謎の通信」 (No.11220への返信 / 41階層) - ケタ

〜あらまし〜

ワルィの策略により戦死したとされ
失脚したローズ元帥を救出したケタ達は倒壊したデパートに潜伏する。

新元帥となったEDF隊は意志を見失い、
戦死者が後をたたず、不信感が募りつつあった。

そんな時、突如静岡に敵巨大生物の集団が出現するが、
重要な基地でもない静岡をEDF隊は放棄。
壊滅の危機に陥った静岡地下シェルターを守るために
ケタ達はわずかな人数で出撃する・・・。

メイが援軍に来てくれる事を信じて・・・・。



「メイ!もっと敵を引き離してくれ!!狙撃できない!」
「わかってる!!しかしこっちも手一杯なんだ!そっちはそっちでなんとかしろ!!」
御剣の悲鳴を一喝したメイが、エネルギーを放ち空中を舞った。
その後を追うように何匹もの羽蟻が飛んで行く!!
体をひねり羽蟻の吹きかけてきた酸をかわし、今度は急降下した。

メイが着地するスキを守るように伊地山とシズカが弾幕を張り、
巨大生物を牽制する。
そして地面を蹴り再びメイが空中に舞い上がった・・・。

バトルメイデン隊のメイ、シズカ。
特殊防衛部隊の御剣、伊地山。
戦死のシーナ・・・。

メイは内心御剣と伊地山を見くびっていた事を認めた。
まさかここまでの隊員だったとは・・・。
バトルメイデン隊と戦力の質は違うものの、全く見劣りしていない。

一瞬通信が入り、メイが眉をひそめた。
腕の通信器をいじり、先程の通信の履歴を探り・・・愕然とする。

「馬鹿な・・・ローズ元帥からのダイレクト通信・・・?」
予想外の通信にメイが呆然する。
無理もない。
死んだはずのローズ元帥の携帯から連絡が入ったのだ。

(発信源は・・・静岡?)
わけがわからずメイは顔を歪めていた。


・・・

・・・


静岡地下シェルター

「おい・・さっきから外と連絡つかないけど・・」
「さぁ。すぐに復旧するんじゃない?」
静岡の避難民はいつもと変わらずのんびりと日常を過ごしていた。
地下シェルター内の民間人は気付いていなかったのだ。

EDF隊に自分達が見捨てられた事・・・。

そして膨大な数の巨大生物が地下シェルターの周りに居る事・・・。

だが・・。
その事実はすぐそこにまで迫っている・・・。


突然の轟音と共に、地上へと続く通路が崩れた!
「な、なんだ・・・??」
人々がざわめく中・・・土煙の中から巨大な影が動いた。
まるでなにか幻でも見ているかのような表情で巨大生物をみつめ・・・
次の瞬間、凄まじい悲鳴があがる!!

とうとう・・・地下シェルター内に巨大生物が侵入してしまったのだ!!

泣き叫びながらパニックに陥った人々が逃げ回る!
しかし・・・侵入してきた巨大生物は・・・体に巨大な穴が空きすでに息絶えていた。

「間一髪だった!なんとか間に合ったな(・ω・;)」
「安心するのが早いわよ!他の通路も危険なのよ!」
息絶えた巨大生物の後ろから、銃を持った3人が現れる。
そのうち長身の男と、女性が着ているのは損傷が激しいが確かにEDF隊のアーマーだ。

EDF隊の登場にパニックになっていた民衆がわずかに冷静さを取り戻す。
「館内マイクはこれか!」
その内の1人が壁に設置している非常用館内マイクに駆け寄り、スイッチを押した。

[こちらEDF隊!ぶっちゃけると戦況はかなりまずい!地上は巨大生物だらけだ!!]
「もっと他に言い様あるだろうに(^^;)」
地下シェルター内に響くK.Mの声を聞きケタが苦笑し、
背中に背負っていたバックを開け手榴弾を取り出す。

「ケタ!まずはこっちの通路よ!!」
同じく手榴弾を手にしたシリアがケタを先導するように駆け出した。

[こちらの戦力はかなり少ない・・・。
だから地上に繋がる3つの通路内2つを爆破し完全に封鎖!
残り1つを俺達が死守する!とにかく通路からは離れていろ!!]
K.Mの放送に民間人に中に動揺が広がる・・・。
しかし、現実に巨大生物は地下シェルター内に侵入しているのだ。

「なんとかなるかな?(・ω・;)」
「なるわよ!さ、起爆するから離れるわよ!」
シリアとケタが地上へと続く通路から離れ、民間人の集まるシェルター内へと戻ってきた。
その直後、爆音とともに地下シェルターが揺れた!

ケタ達が仕掛けた手榴弾はGHG-17。
時限装置付きの強力な爆弾である。
土煙が舞い、巨大生物が侵入してきた通路と東側の通路が崩れ、完全に埋まる!

「よし、これでこの2つの通路はしばらくは大丈夫だな。
残りの通路へ向かうぞ」
K.Mが背負っていた2丁のスナイパーライフルを両手に持ち、
ケタ、シリアと共に走っていく。

土煙が舞う中・・・静岡の避難民達が3人の後姿を見送っていた・・・。




俺もひさびさーに書けた!
まだ火が消えなくて感動(^^


[No.11224] 2006/07/16(Sun) 19:34:06
softbank220060180225.bbtec.net
「接近」 (No.11221への返信 / 42階層) - jagaimo

『いいか?アレックス。お前さんは美人2人と羽アリを蹴散らせ。
この場合、戦車砲は使えない。地上の敵はアリアスがなんとかしてくれる』

小隊の周波数に合わせられた無線機にキリヒトの声が響いた。
前方で戦闘を行なっている部隊まで、300m弱。
アリアスの「BLAST」なら十分に届く距離だが、さすがに友軍誤射が怖かった。

すでに車内にいたサエとルミも戦車の上に出ている。


『戦車は手前で止めるからな。危なくなったらハッチ閉めて中に入れ』
『わかりました』

いくらか無線機の奥のアレックスの声が震えている。
取り付けて初めて機銃を使うことに緊張しているらしい。

アリアスはSDL2の無線機をオンにした。
「大丈夫だ。いざとなったら俺が加勢するから」

戦車の方に顔を向けると、曖昧な笑顔で親指を立てているアレックスがいた。
直後、アレックスのヘルメットをルミがポンポンと叩く。

―――なにをやっているんだか・・・。

戦闘直前にこんなことをやっているのは、うちの隊ぐらいだ。
アリアスは無意識に自分が笑っていることに気付き、自分も同じか、と苦笑いに変えた。

『くるよ』
サエの声が短く響く。
ガチャン!と硬質な音がして、サエの飛行ユニットが展開された。

敵が射程距離に納まり、二連装の機銃と「BLAST」が火を噴いた。
機銃の曳光弾が弧を描き、上空に停滞していた羽アリを横殴りに粉砕する。

アリアスは機銃の火線をくぐり抜けた敵を一体一体、確実に撃ち落していった。
その時、アリアスの乗るSDL2が、一人の陸戦兵の横をすり抜けた。

「ちっ!」

一瞬、バイクとの距離に意識が向いていたためか、巨大生物がアリアスの目の前まで接近していた。
すかさずSDL2の後部を滑らせながら、ゼロ距離で弾丸を叩き込む。

あたりには、激しく銃声が響いていた・・・。


[No.11226] 2006/07/17(Mon) 18:34:13
fw1.tcn-catv.ne.jp
再出発 (No.11226への返信 / 43階層) - set

夢を見た───・・・
人々が泣いて、死んでいく───・・・
それでも、立ち上がって戦い続ける人達の姿を───・・・


「ん・・・・?」
ゆっくりと目を開ける。そこは、病室のような部屋だ。
「オレは・・・何で・・・・?」
意識が混濁している。機械で例えるなら、稼働率3%(少ッ)といった所か。

窓からは日差しが部屋に入り込み、明るく照らしている。
体を見れば、目だった外傷は無いが・・・頭に医療器具らしき物が取り付けられている。
まるで、悪の秘密組織に改造された人造人間のようだ。
「オレは・・・イズキ・・・だよな?」
自分の記憶がイマイチ信頼できず、誰にともなく疑問符が語尾に付く。

鮮明に残っている最後の記憶は・・・恐らく、マザーシップ侵攻戦だ。
ただ、あまりに突然に記憶が途切れている。
何だか、頭に痛みが走った記憶があるような無いような・・・・。
「・・・・ハッ!まさか!!」
人類はインベーダーに敗北したのか!?
その結果、オレはインベーダーに改造手術を施され、強化○間に!?
様々な思考が頭の中を駆け巡る。

と、部屋の扉がノックも無しにキィ・・・と音をたてながら開いた。

(インベーダーはマナーも知らないのかぁ!)
と、妄想であった先程の考えは確信に変わっていた。
「えぇい!このイズキ、インベーダーに内から殺されるぐらいなら、せめて相討ちに・・・!!」
一人、扉から現れるであろうインベーダーに臨戦態勢を取ろうとするイズキ。

「・・・・」
「・・・・」
交錯する視線。

部屋に居る男はベッドの上に立ち、今にも襲い掛からんとする体勢。
対して、部屋に入ってきた『女』はキョトンと目を丸くしている。

・・・何も知らぬ者がこの光景を見れば、間違いなくイズキは『変質者』と呼ばれるだろう。

「しかし、男イズキ!ここまで来て後戻りなどできん!!覚悟ぉぉ」
ベッドの上から襲い掛かる獣(イズキ)は次の瞬間・・・女のビンタで壁まで吹っ飛んだ。

・・・

・・・

「うぅ・・・痛い・・・」
赤く腫れ上がった頬を優しく触りながら、イズキは目の前の女を見据える。
「自業自得です。大体・・・アレだけ寝ていて、よくもまぁ、アレだけ元気に動けましたね」
女は、最初こそ怒り口調ではあったが、最後の方は安堵とため息の混ざった声で話した。
「それにしたって・・・・。・・・ん?アレだけ寝ていて?つか、貴方は誰?」
イズキは、彼女が語った中での疑問。
同時に自分を知っている風なこの女性が誰なのか分からず、問いかける。

「・・・・ホントーに覚えてません?」
女性は、今度こそ少し怒ったような口調で顔を近づける。
「えぇっと?・・・・高校で俺に片思いしていて、遠路遥々俺の所まで来た人・・・とか?」
「勝手な妄想は、寝る前だけにしてください」
サラリと否定されてしまった。
「本当に分かりません!?アレだけ一緒に居て!?」
「・・・・一緒に?」
と、いう事はEDF隊員・・・?
イズキは、真剣に女性の顔を凝視する。と、顔の輪郭がイズキの知る一人の女性と一致した。

「ミエキ!?」
「・・・・ホントに分からなかったんですか・・・」

その声は、心外を通り越して、人じゃない物を見るような冷たい目でイズキを睨んだ。
「い、いや・・・つか、髪伸びてない・・・・?」
「そりゃ、アレだけ時が経てば伸びるでしょうね」
ハァ・・・。と、ため息をつきながら、ミエキはテーブルにうつ伏せになる。
「今は・・・・?一体、何がどうなってるんだよ?」
イズキは話が合致せず、一人てんやわんや状態になる。

「分かりました。取り合えず、ある程度話を省いて説明します」
その後、イズキはこれまでの一連の騒動を知った。

マザーシップの撃墜成功したこと、敵の真の母船が出現した事。
そして・・・・ローズ前元帥が亡くなり、ワルィ前中将が元帥に就任した事を。

「そんな・・・ローズ元帥が?」
イズキは未だに信じられない思いで呟いた。
直接的な関わりは少なかったものの、イズキはあの人の指揮するEDFが気に入っていた。
「惜しい人を亡くしましたよね・・・。世界のために尽力を尽くしていた方なのに・・・」
「・・・・」
二人は数秒、黙り込んだ。

その後、ミエキは他の事柄についても語りだす。
「隊長は、マザー侵攻戦の際に・・・『爆風で飛んできた黒蟻の死骸が頭に直撃』して、気を失ってたんです」
「・・・・何その、適当に作り上げた感のある失態は」
イズキは信じる事ができず、笑いながら問いかけた。
「余計な詮索はやめてください。事実です。
 後衛だからって、調子に乗ってヘルメットしてなかった隊長の責任です。
 結果、現実世界にして数ヶ月間意識を失ってました。良いですね?
 全ては隊長の自業自得なのです                             by set

 ・・・・というメモがありました。」

その後、数分に渡って更に詳細な経緯を説明されたイズキは、暗示に近い代物で無理矢理信じこまされた。

「あ、ちなみにコレはEDFの記録にも残りますので」
「うそでしょ!?」
イズキは、改めてヘルメットの重要性を知ったのであった。



話が一段落した所で、イズキは残り二つの質問を聞いた。
「ところで、お前以外のメンバーはどうなった・・・?」
話を始めてから、別のメンバーが来ない事から、大体は想像ができるが。

ミエキは、服のポケットから紙を取り出した。
何故かそこには、『カンペ』と書かれている。

「えーっと・・・。
 トドキ、インフィの両名はタッグ部隊をユウト少将の推薦の下に編成。対テロ活動をしています。
 ソトエは、引き続きオコイ局長と共に武器開発等をしています。
 キノメ隊長は、北アメリカにて対インベーダー活動中。
 ノゼト隊長は、南アメリカにて対インベーダー活動中。」

「親父とキオトさんは?」
「ユウト中将とキオト中将は、ヨーロッパ全土にて活動中との事です」
「中将?昇進したのか?親父とキオトさんは」
「まぁ、時世が時世ですからね。戦う下の隊員は勿論、指揮する上の隊員もバンバン死んでます」
「成る程ね・・・んで、空席に親父とキオトさんか」


これで、大体の情報は掴めた。ただ・・・
「・・・ってか、俺とお前は何すりゃ良いの?」
苦笑しながらミエキを見ると
「取り合えず、隊長と私は引き継いで第92特殊部隊のままです。
 私達は、ユウト中将の配下部隊ですし、後々通達が来ると思いますよ」
ミエキは、何故か微笑みながらイズキに言った。

「・・・?嬉しそうだな」
戦闘に出るという事は、また死と隣り合わせとなるという事だ。
それを嬉しがるというのは、また変な感じだが・・・。
「嬉しい・・・というか、死ぬのは怖いですよ?ただ・・・」
「ただ?」
「今は二人ですけど、また昔のように五人で集まって、騒げれば良いな・・・って思ったんです」
ミエキは、遠くで戦っている皆を思うように窓の外を見た。
「あぁ・・・・そうだな。また、前みたく・・・」
そして、イズキも同意するように頷いた。

「あ、隊長!」
急に窓からイズキに視点を変え、イズキは急に呼ばれたせいか驚く。
「な、なんだよ?」
少し間を置き、ミエキは笑顔で一言。

「おかえりなさい」

と言った。
少し返答に詰まったものの、イズキも笑顔で

「ただいま」

と答えた。



と、急に思い出したようにイズキが一言。
「そ、そういえば、”ニーズヘッグ(カサギ)”は!?」
対して、ミエキは再度、服から『カンペ』と書かれたメモを読み直し・・・

「・・・マザーシップ戦の後、オコイ局長率いる『チーム・サイエンズ』が回収していきました。
 ・・・だ、そうです」
その言葉に、イズキは愕然とする。
『チーム・サイエンズ』・・・変質者オコイを筆頭に作られた非公式チーム。
その活動は、『解体』、『分析』、『組み立て』の三方針で成り立っている。

「カ〜サ〜ギィィィィ〜〜!!!!」

イズキは、一体どんな形になっているのか分からぬカサギの身を案じた。





やっぱし、参戦させていただきます(汗
今からでは、伏線を全て消化できないと思いますが、ある程度は完結させようと思います。

ちょっと話が噛み合って無かったりするかもしれません。
残っているショートストーリー集は何度も読み直し、何とか皆さんについていけるようにしますorz

それと、最後のカサギは、本気で忘れてたので適当に作っちゃってますorz
時間があれば、訂正しますのでぇ〜!


[No.11227] 2006/07/17(Mon) 22:22:13
softbank219206220093.bbtec.net
「通路」 (No.11226への返信 / 43階層) - ケタ

静岡地下シェルター


地上へ続く大型通路でケタ達が銃を持って構えていた。
地上へのルートはこの大型通路以外に非常用階段、大型エレベーターもあるが、
通路以外は巨大生物が侵入する事はありえない。
つまりここを守りきれれば、民間人に被害がでることはないのだ。

「さて、このまま地上の防御壁が突破されなければいいんだが・・・」
K.Mが通路の壁にもたれかかり、銃の安全装置を外し呟いた。
まぁ、このまま通路の防御壁が突破されなければ、
シェルター内側に陣取っているケタ達の出番はない。

・・・しかし・・・。
すぐさまガタガタと騒がしい音が通路の向こうから聞こえてきた!

「どうやらそう都合よくはいかないなぁ(^^;)」
ケタがショットガンを通路奥に向け構えて苦笑いした。


[No.11228] 2006/07/17(Mon) 22:48:02
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謎の武器 (No.11227への返信 / 44階層) - 不運な会社

山口支部 隊長用個室

「なんだ、この段ボール?」
水守の個室(のはずだが猪口が住み着いてる)に段ボールが山積みにされてた。
「それ前原さんから送られてきた武器だと思う」
 と猪口が言った。まぁあの人が送ってくるのは武器と謎の変な物だけしかないし。
「重いな・・。ホントに武器か?」
「こんなに重いと持ち運びできない気がするが・・・」
そしてとりあえず全部段ボールを開けてみる。どうやら重かったのはこの鉄板のようだ。
なぜ鉄板が?と思ったが説明書を見てやっと分かった。これは防具用らしい。
だから重いと動けないから。心の中でそう言うと他の武器も見ていった。
「えっとあるのは殺虫スプレーEX試作型と万能猫型ロボットか」
万能猫型ロボット?と思いつつ説明書を見ると、目からロケット、口から電波妨害、耳からレーザー、背中からミサイルとホントに万能だった。
「なんで猫型?」と思ったが気にせず戦車にそれを二個つみこんだ。


タクティクス発売まで後一週間!!!


[No.11230] 2006/07/20(Thu) 06:26:31
ntszok119183.szok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
[削除] (No.11230への返信 / 45階層) -

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[No.11236] 2006/07/22(Sat) 20:24:19
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