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「もう、何なのよアイツら!」 結合点の少女を逃がしたと見るや、ゼクトルーパーはミサキらへの包囲を解いて速やかに撤収した。 ぷんすかと腹を立てているアニー隊員をさておいて、ミサキ隊員はGIAS本部への報告を済ませていた。 「アニー隊員、一度本部に戻ろう」 「どうして!?空奈ちゃんを追わないと!」 「隊長と参謀がZECTと話をつける方向で動いてくれている。人間が相手では我々が軽はずみに動くわけにはいかない」 「あ、そっか……」 GIASはあくまで怪獣や侵略宇宙人を始めとした超常案件や国連指定のテロ組織による凶悪犯罪に対応するための組織だ。非公然組織とはいえ、一般の人間を相手に武力を安易に振るうことは許されない。 「それに、我々が追いついたところで事件の抜本的な解決はできない」 空奈が結合点である限り、この事件は解決し得ない。 彼女を狙う者は決して諦めないだろう。その要因が欲望ではなく、恐怖に根差すからだ。この世界が滅びるかもしれないという、眼を逸らしえない恐怖。 それどころか、長引けば長引くほど自体は悪化しかねない。統率された組織であるZECTさえ暴走を誘発される事態である。これが一般人に知れ渡れば、それこそどのような惨事に発展するか想像もつかない。 「じゃあ、どうするの?」 「空奈君の診察データは既に写しを取って本部に送ってある。 量子物理学は高山博士の本領だ。何か対策を考えてくれるかもしれない」 「さっすが、ミサキ君!抜け目ないわね!」 「ハルト君の治療もしなくてはならないしな……彼の言う、女性を攫った仮面ライダーというのも気になる。 あぁ、仮面ライダーと言えば……」 そこで、ミサキ隊員は部屋を辞そうとしていた山吹に気づく。 山吹はどさまぎにそのまま退散する気だったのか、ぎくりとした表情で振り返った。 「なにか?」 「君はどうする? 確か……」 「山吹です。鴻上ファウンデーションの山吹楓」 恐縮した様子で名刺を差し出してくる。その様子はこの国の最大公約数的なサラリーマンに見えたが、しかし彼もまたヒーローズであることは先刻の戦闘で解っている。 彼もまた、仮面ライダー。仮面ライダーオーズ。 「俺は、そのー……まだ仕事があるんで、ここらで退散しようかと」 山吹の警戒は、つまるところ“お上”と関わる面倒を避けたい、小市民的なものだったが、そんなことは露知らずミサキは頷く。 「解った。道中気をつけたまえ。 後ほど情報協力を求めるかもしれないが……」 「あ、それは勿論。上を通していただければ」 山吹は幾度も頭を下げてそれ以上の追及を避けると、逃げるように病院を出ていってしまった。 「ちょっと、ミサキ君……いいの?」 「善意の協力者に強制は出来ないさ」 ミサキ隊員は肩を竦めると、ハルトを迎えに行くべくGIASドライブに乗りこんだ。 [No.243] 2011/05/01(Sun) 22:14:13 |