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No.573へ返信

all ガンダムビルドファイターズC.C.(仮題) - 咲凪 - 2013/10/16(Wed) 12:47:32 [No.569]
ミヤハラ・トウゴ - 咲凪 - 2013/10/16(Wed) 12:59:11 [No.570]
ミサキ・アスタ - アズミ - 2013/10/18(Fri) 01:55:31 [No.571]
湖底市の人々・1 - アズミ - 2013/10/18(Fri) 02:17:13 [No.572]
謎の少女 - 咲凪 - 2013/10/19(Sat) 03:05:31 [No.573]
特訓!、トウゴ対アスタ - 咲凪 - 2013/12/14(Sat) 12:53:58 [No.574]
コガ・セリリ - アズミ - 2013/12/14(Sat) 20:48:26 [No.575]
トウゴの本気 - 咲凪 - 2014/01/23(Thu) 13:14:49 [No.587]
悪夢のガンプラ狩り - 咲凪 - 2014/02/09(Sun) 20:10:53 [No.588]
ストライク・カレント - 咲凪 - 2014/03/24(Mon) 22:28:35 [No.589]


謎の少女 (No.572 への返信) - 咲凪

 ガトリングガンの放つ砲火をたやすくかわして、少女のガンダムがトウゴのゾリディアに肉薄する。
「う、うわっ、ちょっ……」
「…………」
 ガンダムの両腕が俄かに上がる、その背に備わったビームサーベルを抜くつもりだと思ったトウゴは反射的にゾリディアを後退させた、だがトウゴのゾリディアが後退する速度よりもずっと、少女のガンダムが迫る速度の方が早い。
 トウゴのゾリディアはスラスターの塗り分けさえ行っていないのに対し、少女のガンダムはスミ入れ、合わせ目の処理、トップコートまで丁寧に仕上げてある、その仕上げの差は圧倒的な機体性能の差となって表れていた。
 ガンダムの手はビームサーベルを引き抜くのではなく、ライフルを構えたままの姿勢で固まっていたゾリディアの両腕を掴みあげた。
「確かにVフレームは壊れにくい、でも……関節の保持力に難がある……だからっ!」
 カメラアイの双眸をギラリと光らせて、ガンダムがゾリディアの両腕を掴んだまま、力を込めて腕を引くと、そのままゾリディアの両腕が、“抜けた”。
「腕が取れたぁっ!?」
 慌てたように、実際慌ててゾリディアが胸部に備わったバルカンを撃つが、正面のガンダムを狙った筈の照準が自然に斜めにズレ落ちていく。
 腕を引き抜かれた次の瞬間、ゾリディアはガンダムの鋭い足払いに転ばされていたのだ、オマケに右足のヒザ関節まではずれている。
「これで、終わり……」
 まさに、文字通りあっという間の猛攻に、実際に戦闘をしているトウゴは勿論、観戦していたばびろに屋の面々も驚きを隠せない。
「む……あの娘は……」
「知っているのか、ミサキさん!?」
「いや、知らない」
 アスタの発言に御丁寧にズッコケてみせるオルガら三人組、それを見届けてからアスタは言葉を続けた。
「知らない事が不思議なんだよ、あれだけの腕を持ってるのに、公式、非公式の大会を問わず、俺はあの娘を見たのは初めてだ」
 そう言って、アスタは少女を見る。
 明らかに日本人では無い金色の髪、ガンプラバトルとは無縁そうなお嬢様といった風情、一目見たら忘れる事は無かろうとアスタは思う。

〜ゾリディアVSガンダムより〜

「勝たなくても良い戦いを続けていると、勝たなくてはいけない時の勝ち方を知らない」

「ガンダム……ハンマー」

「あ、いや……これ、限定キットの方じゃなくて、フォーエバーガンダムの中の人……」

【ビルダー&ファイター】

名前:謎の少女(キャスト一覧にも“謎の少女”と書かれている)
性別:女性
年齢:不詳(おそらく中学生)
解説:
オルガら3人組に絡まれて不利なバトルの相手をする羽目になったトウゴを助けるようにバトルに参加を申し出た少女。
殆ど一人でオルガ、シャニ、クロトを撃退するが、その時の戦いでのトウゴの諦めの早い半端な戦いぶりに思う所があったのか、さらにトウゴのゾリディアも撃破してしまう。
戦いの後、トウゴの戦いぶりをやんわりと否定し、例えそれが遊びの勝負であっても、勝つ意志の無い戦いを続けていると、勝ち方を忘れてしまうと諭す。
見た目はガンプラバトルどころか、プラモデルとも無縁そうなお嬢様風の少女(トウゴは“キラキラしている”と例えた)。

使用ガンプラはガンダムVerG30thだが、限定生産であったそれではなく、バリエーションキットであるフォーエバーガンダムを利用して制作したもの。
ちなみにばびろに屋には幻のHGガンダム(絶版)があるという噂を聞きつけて訪れていた、どうやら本当にあったらしく、去り際に大事そうに抱えていた。

彼女に会い、敗れ、諭された事で、トウゴは負けても良い戦いをしていた自分を認めて、本気でガンプラバトルを始めるようになる。


[No.573] 2013/10/19(Sat) 03:05:31

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