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No.97へ返信

all サイバーパンクスレ本編再録 - 桐瀬 - 2011/04/30(Sat) 22:37:17 [No.79]
ストレンジ・モーニング・デイ - 咲凪 - 2011/04/30(Sat) 22:37:53 [No.80]
終焉の位階計画 - ジョニー - 2011/04/30(Sat) 22:38:27 [No.81]
Return failed 1 - 深選 - 2011/04/30(Sat) 22:39:17 [No.82]
マッド・アヘッド・ブラッド - 雉鳴・舞子 - 2011/04/30(Sat) 22:40:03 [No.83]
Return failed 2 - 深選 - 2011/04/30(Sat) 22:40:38 [No.84]
キス・デス・ケース - 雉鳴・舞子 - 2011/04/30(Sat) 22:41:08 [No.85]
とある電脳の魔術少女の日誌 - イライザ・F・霧積 - 2011/04/30(Sat) 22:41:52 [No.86]
フェイス・フェイス・フェイス - 雉鳴・舞子 - 2011/04/30(Sat) 22:42:24 [No.87]
Return failed 3 - 深選 - 2011/04/30(Sat) 22:42:58 [No.88]
長耳の懇願 - ロングイヤー - 2011/04/30(Sat) 22:43:51 [No.89]
ドクター・ザ・ライアー - 雉鳴・舞子 - 2011/04/30(Sat) 22:44:37 [No.90]
霧積さんちの魔術少女 - イライザ・F・霧積 - 2011/04/30(Sat) 22:45:17 [No.91]
微睡みを壊すもの - 上山小雪 - 2011/04/30(Sat) 22:46:19 [No.92]
セレクト・ルート・サイド - 雉鳴・舞子 - 2011/04/30(Sat) 22:46:47 [No.93]
魔術少女の一存 - イライザ・F・霧積 - 2011/04/30(Sat) 22:48:14 [No.94]
Return failed 4 - 深選 - 2011/04/30(Sat) 22:48:51 [No.95]
長耳の危機 - ロングイヤー - 2011/04/30(Sat) 22:49:46 [No.96]
その覚悟は - キュアスノー - 2011/04/30(Sat) 22:50:31 [No.97]
パラサイト・ナノブレイカー - ドク - 2011/04/30(Sat) 22:51:42 [No.98]
グッバイ・ロング・イヤー - 咲凪 - 2011/04/30(Sat) 22:52:16 [No.99]


その覚悟は (No.96 への返信) - キュアスノー

「我が名はイライザ・フランセス・霧積!協力してやるからさっさとそのガラクタを倒しなさい!」


 目の前に突如出現した少女の台詞。一体どんな状況なのかと問いたかったけど、今の自分も端から見れば似たようなものなんだろう。
 改めて、キュアスノーは考える。電魎の攻撃を回避した上に、今の瞬間移動。どんな手品かは分からないが、何かの伊納を持つことは間違いなさそうだ。その少女が協力してくれるという。
 キュアエレクトロを見ると、頷いて

 「イライザさん、貴女が何者かは分かりませんしかし、協力していただけるのなら助かります。私は黒須京。この姿の時はキュアエレクトロといいます。」

 「あ、ええと、上山小雪です。この姿の時はキュアスノー……うわあ!?」

 会話の最中にも電魎は自らの一部を切り飛ばし、砲弾にして攻撃してくる。
 しかし、イライザの放った符がその軌道を逸らし、少女たちの傍の地面を穿つ。

 「す、すご〜……」

 「それで、私は何をすればいいの? 出来ればあんまり派手にならずに時間もかけたくないんだけど」

 「直接攻撃は私たちが行います。イライザさんには後方援護をお願いしたいのですが。」

 「引き受けたわ。今みたいな感じでよければ、ね」

 イライザさんとキュアエレクトロがいれば、私が何かしなくても……というキュアスノーの思いはあっさりと却下されてしまったようだ。二人が電魎を見据え構えるのを見て、あわてて自分もそれに倣う。

 《おおおおおおん!!!》

 再び電魎が廃品砲を放つ。生身の人間が喰らったらひとたまりもないであろう一撃だが

 「遅い……! っていうか遅くする!」

 イライザがすばやく放った符の効果が、砲弾の速度を急激に緩める。

 「スノー、行きますよ」
 「あ、う、うん!」

 間髪入れずに跳躍するエレクトロに追いすがる。
 二人はイライザの力で減速した砲弾を足場に、一気に電魎との距離をつめた。
 そのまま拳を振り上げ――

 《おおおおおおおおんんん!!!》

 「……ひっ!?」 

 電魎の雄たけびを聴いた瞬間、スノーの体が硬直する。もしも上手くいかずに攻撃を貰ったら、自分の体もあの穴が開いた地面のように……

 「スノー!?」

 珍しく焦ったようなエレクトロの声に、はっと前を見る。眼前には電魍の巨大な腕が迫って――




 とすっ



 死を覚悟した割りに、思ったよりもずっと軽い衝撃。……そして、まだ生きている。
 何故? その答えは単純だった。


 「エレクトロッ!!?」

 キュアスノーを庇い、電魎の一撃をまともに受けたキュアエレクトロは吹き飛ばされ、激突し、巻き起こる砂煙の中へと消えた。


[No.97] 2011/04/30(Sat) 22:50:31

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