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No.590に関するツリー

   0096スレ - ジョニー - 2014/07/16(Wed) 22:19:50 [No.590]
宇宙世紀0095.シッガルト紛争 - ジョニー - 2015/02/07(Sat) 13:54:20 [No.620]
シッガルト市鎮圧戦勃発前1 - ジョニー - 2015/04/18(Sat) 14:05:29 [No.622]
シッガルト市鎮圧戦勃発前2 - ジョニー - 2015/05/24(Sun) 20:59:07 [No.623]
[削除] - - 2014/07/17(Thu) 22:36:03 [No.592]
[削除] - - 2014/07/16(Wed) 23:43:07 [No.591]
結局こうなりました( - ジョニー - 2014/07/23(Wed) 23:11:09 [No.593]
ネオジオン残党旧グレミー派閥 - ジョニー - 2014/08/03(Sun) 22:12:42 [No.594]
[削除] - - 2014/08/31(Sun) 22:51:19 [No.599]
ネオジオン残党旧グレミー派閥2 - ジョニー - 2014/08/31(Sun) 23:54:39 [No.600]
連邦軍ベクトラ所属 - ジョニー - 2014/10/04(Sat) 23:01:17 [No.616]



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0096スレ (親記事) - ジョニー

ガンダムUC、ユニコーン本編の裏側であったことを妄想してみようというスレ。

[No.590] 2014/07/16(Wed) 22:19:50
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[No.591] 2014/07/16(Wed) 23:43:07
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[No.592] 2014/07/17(Thu) 22:36:03
結局こうなりました( (No.591への返信 / 2階層) - ジョニー

「確かに俺は小者さ。だが、世渡り下手よりはマシだよ」

「まぁ無理に俺のことを好きになれとは言わんよ」

名前:アルフレッド・イーレン
性別:男性
年齢:57歳
所属:地球連邦軍
アイリッシュ級ホープ艦長の中佐。
所謂汚職軍人で影で細々した犯罪を犯して私腹を肥やしている。軍人としての能力は並だが勝負勘はそこそこ優れていて、取り巻きになる先を間違えたことはないし、汚職の証拠を掴まれたこともない。
一応妻子待ちだが、士官学校を視察した際にナティに一目惚れしてティターンズ崩壊後にこれ幸いと愛人に仕立て上げた。
非常に強かで勝負に勝つよりも負けないことを重視する性格で「長い物には巻かれろ」が座右の銘。



「ハッ、一年戦争からこっち経験だけは豊富なもんでね!」

「上司運が恵まれないのは何時もの事さ。もう慣れたよ」

名前:ジン・スレイン
性別:男性
年齢:43歳
所属:地球連邦軍
ホープ所属MS隊の隊長で大尉。
一年戦争初期からの古参兵で元々は戦闘機乗りでセイバーフィッシュでザクを落としたこともある大ベテラン。
艦長であるイーレンのことをあまりよく思っていないが、元々上司運に恵まれない性質なので何時もの事かと達観している。
ただし部下であるラエル少尉とイーレン艦長の関係を薄々察していて、部下であるラエル少尉のことは何とかしたいと思っている。
部下思いで叩き上げの腕のいいパイロットだが、所詮パイロット止まりでMS隊の指揮官ぐらいが限度だと自分でも感じていてこれ以上の出世はないと思っている。
搭乗MSはリゼルC型。



「スレイン隊長、私が突破口を開くわ。突撃するわよ!」

「私は、今の私はナティ・ラエルよ。そう、私が一番嫌いなのは……このナティ・ラエルなのよ」

名前:ナティ・ラエル
性別:女性
年齢:31歳
所属:地球連邦軍
ホープ所属MS隊の少尉で元ティターンズ。
ティターンズ崩壊後、アルフレッド・イーレンに愛人になる事を条件に名前と軍歴の偽装を持ちかけられ、更に軍人家系だった家族に家の汚名を濯ぐ為と売られるような形でイーレンの愛人に収まる。
結果的に自分の人生を台無しにしたエゥーゴ、更に言えば当時アーガマと交戦した経験があるのでその艦長であったブライト・ノアを非常に敵視している。
MSパイロットとしてはアーガマ隊と交戦して生き残ったことが示すように優秀だが、イーレンの愛人として生きざる得ない今の自分を嫌悪していて時として死にたがりのように己が身を顧みない戦い方をする。
搭乗MSはリゼル。




●機体

型式番号:RGZ−95C
機体名:リゼル(隊長機)
武装:
60mmバルカン砲
メガビームランチャー
グレネードランチャー
ビームサーベル
シールド
ビームキャノン
解説:
ウイングユニット装備のC型リゼル。



型式番号:RGZ−95
機体名:リゼル
武装:
60mmバルカン砲
ビームライフル
グレネードランチャー
ビームサーベル
シールド
ビームキャノン
解説:
通常のボックスタイプのリゼル。



艦名:ホープ
艦種:アイリッシュ級戦艦
解説:
エゥーゴから連邦に移った艦ではなく、最初から連邦軍所属として建造された艦。
クラップ級のパーツを用いた近代化改修が施されている。


[No.593] 2014/07/23(Wed) 23:11:09
ネオジオン残党旧グレミー派閥 (No.593への返信 / 3階層) - ジョニー

●ネオジオン残党旧グレミー派閥
メイファ・ザビをトップとしたネオジオン残党の一派。
デギン・ザビの弟の孫娘、つまりはザビ家の血統とグレミーがハマーン排除後に活用するはずだった隠し資金であるトト資金とベルム・ハウエル有するフォンブラウン市のカジノ利権等による豊富な資金の二本柱によって他の残党とはかなり異なる。
ベルム・ハウエルの政治手腕によって親ジオンの月面都市シッガルト市と協力関係にあって、都市住民が進んで旧グレミー派閥の存在を連邦から隠して匿っている。
シッガルト市の拠点化とシッガルト義勇軍の存在もあって残党軍の中で有数の勢力を築いている。
袖付きと連邦から呼ばれているネオジオン残党一派とはある程度の協力関係はあるが、ミネバやフロンタルではなくメイファを指導者として立てているので合流はしておらず、旧グレミー派閥のMSは袖付きの意匠は施されていない。


●ヌーベル・エゥーゴ
旧グレミー派閥と協力関係にある宇宙海賊兼テログループ。
組織内の上と下の差が激しく、上層部はきちんとした軍事組織の体を擁しているが下層部はまさしく宇宙海賊で質は考えるべくもないが数だけは多いという集団で、同じヌーベル・エゥーゴだが上からすると下は下部組織に近い。
実は組織上層部はティターンズ崩壊後に投降を拒否したが最終的に降伏した元ティターンズメンバーで、彼らを降伏させたリチャード・ホワイト中将との取引で軍法会議にかけない代わりに書類上存在しない部隊として武装勢力扱いとなる非合法任務を熟すリチャード直属の秘匿部隊となった。
下層部の宇宙海賊は彼らが武力で糾合した者達で隠れ蓑に過ぎない。
主な装備は下層部はボールやトリアーエズ、パブリクにジャンク利用の旧式MSで武装した貨物船を母艦にしている。また連邦軍内で廃棄予定だったティターンズ製の機体が横流しされていて上層部からの下層部への監視役である事実上の中層部が運用している。
尚、上層部はアレキサンドリア級重巡洋艦イスカンダルとサラミス改級巡洋艦エンリケを保有しておりティターンズのMSを運用しているが滅多なことで表に出てこない。
ちなみに組織名にエゥーゴと付くのは中枢メンバーが元ティターンズであるのを隠すのと、エゥーゴの名前を乏しめる意図がある。






「お兄様の遺志は私が継ぎます、ザビ家の名と血の下に」

「過程が汚くても結果が良ければ人民は納得してくれます」

名前:メイファ・ギルボード(メイファ・ザビ)
性別:女性
年齢:21歳
所属:ネオジオン残党
備考:NT
デギン・ソド・ザビの弟の孫娘でネオジオン残党旧グレミー派閥のトップ。
祖父はデギンとの折り合いが悪く娘夫婦を連れて木星船団に身を寄せ地球圏の争いから離れていた。
そこで生まれたメイファは木星生まれで更には生まれついてのニュータイプであった。祖父の死亡後、両親と共に地球圏に帰還した時には既に一年戦争はジオンの敗北で終わっておりザビ家の血統であることを隠して月面都市に移り住む。幸いなことにザビ家であった母は父に嫁入りしたことでギルボードに家名が変わっていたこともあって連邦に目をつけられることはなかった。
その後は平穏に過ごすが両親が事故で死亡、そこをグレミー・トトに拾われザビ家の血統であることを教えられてグレミーを兄として尊敬し慕うことになる。
以後、グレミーから就けられた教育係に育てられた。グレミーとしてはミネバの予備として確保していただけだが、その強力なNT能力からパイロットとしても教育されていった。
またハマーン排除後に使われるはずだったグレミーの隠し資産であるトト資金を受け継いでいて、ザビ家の血統によって隠れジオン派のアナハイム役員とも繋がりがある。トト資金とザビ家の血の二つを活用することでアナハイムからの秘密裏の支援を受け取りジオン残党の中では物資は潤沢といえる。



「勝ち目がない戦いをする程、愚かではない」

「血塗られた道だ、贖罪など乞わん!」

名前:ベルム・ハウエル
性別:男性
年齢:49歳
所属:ネオジオン残党
元ジオン公国及びのアクシズの参謀で、旧グレミー派閥の中心人物の一人。サイデイ、ウモンらと共にグレミーから就けられたメイファの教育係兼護衛。
メイファを擁してのジオン再興を目指す。未成年の子供でハマーンの傀儡だった過去があるミネバではなく、成人していて今まで表に出ていない過去の負債のないメイファの方がジオン再興を掲げるのに適した象徴である考えている。
また一年戦争においてキシリア配下の諜報機関が有していたフォンブラウン市にあるカジノや売春宿を、間に幾らかダミーを挟んでいるが事実上保有していてカジノや売春利益による継続的な資金源を確保している。
兎角武力行使に訴えがちな残党軍の中でも優れた政治感覚を有していて、月面都市シッガルト市と協力関係を築き拠点化した事と豊富な資金によるアナハイムの秘密裏の支援を受けられた事はハウエルの活動による功績といえる。




「命令に従って、敵を殺す。それ以外の生き方なんて知らない」

「……人と人の触れあい、人の温もり? 人の意志が生み出すサイコフレームの奇跡? ……わからない、私には理解できない」

名前:フィーア・グリフ
性別:女性
年齢:30歳
所属:ネオジオン残党
備考:強化人間
ジオン公国キシリア麾下のNT研究機関出身。フィーア・グリフという名前はその研究機関で付けられたもの。
NTの定義も定まっていない頃の孤児を使った人体実験の生き残り。NTは宇宙環境に適応進化した種であるはずという前提で「宇宙環境に適応した種ならば従来の肉体感覚とは異なるはず」という想定で人為的に一種の神経障害にさせられて痛覚を始めたとした触覚が非常に鈍くなっている。
無論NTの研究としては失敗だったが痛覚が殆どない人間というのは兵士として有用であり、実験体だった子供達はキシリア配下として使い潰されて一年戦争終了時には生き残りは数える程だった。
一年戦争終了後はデラーズ・フリート、アクシズ、ネオジオンのグレミー派と所属を移していき、いずれの陣営も敗北する中で生き残ってきた実力者。
第一次ネオジオン時代に強化人間処置を受けるが、所謂人工NTではなくキシリア機関時代の人体実験の結果を活かした方向ので強化処置でサイコミュ適正は無いが身体能力は耐G能力を含めて通常の強化人間を大きく上回っている。謂わば純粋に身体能力を強化した戦闘特化の強化人間といえる。
ただし、いずれの陣営でも碌な扱いを受けておらず、触覚がほぼ無く人のぬくもりが理解できないこともあって、この年齢になっても主体性に欠ける何処か人形染みた人格を形成している。
搭乗MSはシルヴァ・ウルフ。



「各機、連携を徹底しなさい。一人の先走りが全員を危険に晒すと思いなさい!」

「紫電の騎士、今となっては虚しい呼び名です」

名前:リズナ・クロセッカ
性別:女性
年齢:28歳
所属:ネオジオン残党
元ネオジオンの騎士で、かつてベルム・ハウエルの部下だったことから第一次ネオジオン抗争敗北直後にフィーアなど僅かな手勢と多数の負傷兵を率いてベルム・ハウエルの下に身を寄せた。
ネオジオン時代は紫電の騎士という二つ名で呼ばれたエースパイロットで、疎まれていたフィーアを経験豊富な古参兵として遇するなど部下への面倒見もいい。所謂ワンマンの多いジオンのエース級の中では部隊としての連携を重視する方でもある。
シッガルト義勇軍の教官としても働いていた。



「おぉ、このレオニード・カンアム。メイファ様の為に一命を賭す所存であります!」

「メイファ様の騎士たる、このレオニード・カンアムが連邦など撃滅してみせましょうぞ!」

名前:レオニード・カンアム
性別:男性
年齢:29歳
所属:ネオジオン残党
元ネオジオンの騎士。ザビ家への忠誠心が強い人物でミネバが偽物であると知ってハマーンを見限ってグレミーに付いた。
スキーズ・ブラズニルに配属されてザビ家の血を引くメイファの護衛に選ばれたことを非常に名誉と感じている。
ジオンに多いワンマンタイプのエースだが、メイファ護衛の為には味方との連携も重視する。
尚、言動がいちいち大袈裟で暑苦しいので実はメイファはレオニードのことを苦手に思っている。
搭乗MSはバウ。



「この戦いに生き残ったら、婚活でもしようかな」

「私も、なかなか複雑な経歴だよね」

名前:シンリィ・サト
性別:女性
年齢:34歳
所属:ネオジオン残党
ジオン公国時代に学徒動員でア・バオア・クー防衛に参戦、その後アクシズに流れる。
ア・バオア・クーでの戦果はジム4機にボール6機と学徒兵にしてはずば抜けた戦果であったのでアクシズでそのままパイロットを続けて第一次ネオジオン抗争にも参加。
エリートではないがその実力を買われて第一次ネオジオン抗争の途中にスキーズ・ブラズニルに配属されてベルム・ハウエルの部下としてメイファ護衛の任に就いた。
搭乗MSはガ・ゾウム。



「そうだ! 俺の戦争は、まだ終わってなんかいなかっただよぉ!」

「いくぞ、ひよっこ共!」

名前:ロックス・エイ
性別:男性
年齢:58歳
所属:シッガルト義勇軍
ジオン公国のグラナダ所属だったパイロット。
ソロモンにもア・バオア・クーにも参戦出来ずに終戦を迎えて燻るものがありながらも一年戦争後に月面都市シッガルト市に隠棲するように移り住む。
その後、幾度かあった戦争には参加せずに燻り続けていたが同じシッガルト市を拠点としたのが縁でメイファ達ネオジオン残党に協力する。
一応所属上はシッガルト義勇軍で、義勇兵を教官として鍛えた。
搭乗機はロックスが秘匿していたビグロマイヤー。



「義勇軍じゃ、俺が一番強いんだ!」

「こいつだってガンダムなんだ……お、俺だってやってやる!」

名前:マーチン・ライアー
性別:男性
年齢:17歳
所属:シッガルト義勇軍
備考:NT
月面都市シッガルト市に暮らす親ジオン派の少年。
シッガルト義勇軍に志願して短期訓練を受けた後に実戦投入されることになる。
義勇軍内での成績トップで艦隊ごと連邦から拿捕したMSの中でも量産型νガンダムを与えられる。
実は連邦から拿捕した他のMS(ジェガン)も多くは義勇軍に回されている。これはネオジオン残党が今更機種転換する時間的余裕はなく、拿捕したMSを遊ばせるぐらいなら義勇軍に使わせて活躍すれば御の字という意図からである。



名前:ベルダー
性別:男性
年齢:54歳
所属:ネオジオン残党
第一次ネオジオン抗争でのダカール制圧後、その影響力で正規の連邦軍籍を得て潜入した諜報工作部隊の一人。
実際には第一次ネオジオン抗争中に工作任務を行うことはなく諜報任務の為の情報網構築中に戦争を終えてしまう。後にアナハイムを通じてベルム・ハウエルに協力を申し出られてそれを受け入れる。
ベルム・ハウエルらと繋がりのあった連邦高官の根回しもあって、元から連邦軍に潜伏していた仲間にベルム・ハウエルから送られてきた人員(主にジンドラに同乗していた元負傷兵)を加えて連邦軍情報部の特殊部隊ダブルクロスを結成して暗躍していた。
連邦軍で階級は大佐で特殊部隊の隊長、一時期はクラップ級の艦長を務めていた。
情報部の任務としてダブルクロス隊ごとシッガルト市に決起前から入り、連邦軍から抜けた部下や同僚達と共に拿捕した連邦艦隊の早期戦力化に貢献する。
決起後は拿捕したクラップ級ラー・ケンプの艦長となる。



名前:バーンズ
性別:男性
年齢:63歳
所属:ネオジオン残党
ベルダーと同じく第一次ネオジオン抗争でのダカール制圧後、その影響力で正規の連邦軍籍を得て潜入した諜報工作部隊の一人。
連邦軍では最終的にナポレオンの副長をしていたが、ゴップの甥が赴任する前に退役して潜入隊員の中では早期にシッガルト市のネオジオン残党と合流して連邦の情報部に残る潜入部隊のとのパイプ役を務めていた。
決起後は拿捕したカイラム級ナポレオンの艦長となる。



名前:ボイル
性別:男性
年齢:45歳
所属:ネオジオン残党
ベルダーの部下で連邦に潜入していた諜報工作部隊の一人。
連邦軍での階級は曹長、ベルダーが隊長の情報部特殊部隊でジェガンのパイロットをしていた。
決起後は拿捕したジェガンの1機を搭乗MSとする。




●機体

型式番号:不明
機体名:ハイドーガ
武装:
60mmバルカン砲
ハイパー・メガ・ライフル
ビームサーベル
ビームソードアックス
右腕部ビームガトリングガン
ハイ・メガ・シールド
フィンファンネル
ニューハイパーバズーカ
隠し腕
解説:
トト資金による買収によって旧グレミー派閥に譲渡された、開発が中止されたHi−νガンダムをジオン系MSとして偽装して完成させた機体。
既に完成していたHi−νガンダムのフレームを基に旧サザビー開発チームの一部を加えて再設計されたが、基本的にはHi−νガンダムそのもので急造されたνガンダムと違い、νガンダム2号機の十分な試験データを受けて設計開発されていてνガンダムを上回るスペックを誇る。
特徴的なファンネルラックとフィンファンネルはほぼそのままので外装がジオン系MSといっても見る者が見ればその正体は一目瞭然ではある。
ジオン系MSとして再設計された際にHWS構想を取り入れ、フルアーマー化ではなく一体化することで本来のHWSより軽量化していて運動性や機動性はHi−νガンダムHWSよりも上だとされる。
HWS構想の大型武装を持つがジオン系MSになった影響で本来のHi−νガンダムよりやや着ぶくれした印象なので武器が特別大きいという印象は受けない。
戦死が許されないメイファ・ザビの為に用意可能な最高スペックのMSとして白羽の矢が立ち、元が連邦のガンダムであるが旧グレミー派閥の旗機となる。



型式番号:不明
機体名:シルヴァ・ウルフ
武装:
60mmバルカン砲
グレネードランチャー
ビームサーベル
ビームマシンガン
インコム
有線式ハンド
肩部ビームキャノン
シールド(2連装ミサイルランチャー、ビームランチャー)
対艦ミサイル
解説:
ハイドーガと共に旧グレミー派閥に3機が横流しされたシルヴァ・バレト。
頭部形状がドーベン・ウルフのものに戻されている以外はシルヴァ・バレトとまったく同じで、他の差異は武装をジェガンのビームライフルからギラドーガのビームマンシンガンに変えた程度である。



型式番号:AMS−119
機体名:ギラ・ドーガ
武装:
ビームマシンガン
ビームソードアックス
シールド(シュツルムファウスト、グレネードランチャー)

ジャイアントガトリング
解説:
アナハイム社のグラナダ工場に残されていたパーツから合計2機が組み上げられてハイドーガやシルヴァ・ウルフと共に旧グレミー派閥に横流しされたギラ・ドーガ。
余剰部品等から組み上げられた関係で1機は右肩のシールドアーマーが左肩と同じスパイクアーマーとなっている。
またジャイアントガトリングもアナハイムから提供されていて装備することがある。
尚、両肩がスパイクアーマーの機体はメイファの護衛であるウモンの機体となっている。



型式番号:AMX−011
機体名:ザクV(愛称:ザクエス)
武装:
ビームキャノン(兼用ビームサーベル)
ビームサーベル
ビームライフル
メガ粒子砲付シールド
解説:
損傷したザクVを現地改修した機体。
外見上の変更点は頭部のメガ粒子砲を廃止してアンテナも角だけになるなど、よりザクUに近いデザインとなっているのと、ショルダーアーマーがガーベラ・テトラを彷彿とさせる大型スラスター内臓型のものになっている。
ザクVではあるが元々リズナ専用機としてカスタムされていて実質ザクV改とほぼ同様の機体だった。それを第一次ネオジオン抗争敗戦後にショルダーアーマーをスラスター内臓型にシッガルト市で現地改修した。
制式機ではないので名称はザクVのままだが、主にザクエスの愛称で呼ばれている。
またバウのメガ粒子砲内臓シールドを装備している。
紫電の騎士と呼ばれたリズナ機で、現地改修されたショルダーアーマー以外は青みの強い紫色で塗装されている。



型式番号:不明
機体名:ガザリ
武装:
ハイパーナックルバスター
ミサイルポッド
クロー
メガ粒子砲
解説:
ガザDのボディパーツとズサのブースターポッド等のパーツを組み込んで生産した量産型MA。
MS形態への変形は出来ず、バインダーごとガザDの腕部は排除されていて代わりにズサのブースターポッドのパーツが配置されている。またクローも一本に減らされている。
謂わばガザ版ドラッツェというべき機体で、加速性は高いが運動性はMA形態のガザD以下である。
ナックルバスターとミサイルでの一撃離脱戦法を想定した機体で、目的を単純化したことで新兵でもそこそこ使える機体に仕上げてある。
29機が生産されて全機がシッガルト義勇軍に回された。



型式番号:MA−05M
機体名:ビグロマイヤー改
武装:
メガ粒子砲
クローアーム(ビーム砲)
ミサイルポッド
解説:
ロックスが終戦時のドサクサ紛れにグラナダから持ち出し秘匿していた機体。
ただし最低限のメンテが度々施されていただけのほぼ放置状態で状態は悪かったが、ネオジオン残党の協力で改修されて当時との技術差からジェネレーターやスラスターの性能が向上している。
また多数のミサイルポッドを外付けして火力増強を図っている。これは発射後に空のポッドごと投棄する使い捨てになっている。
機体特性が似通っているガザリ隊の隊長機となっている。



型式番号:RX−94
機体名:量産型νガンダム
武装:
バルカン砲
インコム
ビームライフル
ビームスプレーガン
ビームサーベル
シールド(2連装ミサイルランチャー)
解説:
サイコフレーム再検証テストの為とUC計画に組み込まれたジェスタ、陸戦用のグスタフ・カールとは別ラインでジェスタと対比する形で評価試験用に極少数生産されたらしい。
量産型νガンダムの初期案よりもジェガンのパーツを多く流用しているとされるが詳細不明。
尚、ナポレオン配備機はインコム装備型でビームライフルとシールドはジェガンのものが使用されていて、ガンダムらしいトリコロールカラーで塗装されていた。
ガンダムによる威圧目的でナポレオンに1機が配備されていたが、艦隊ごとネオジオン残党の手に渡った。




艦名:スキーズ・ブラズニル
艦種:チベ改級重巡洋艦
解説:
旧グレミー派所属艦。
グレミーからメイファの護衛戦力としてベルム・ハウエル達に与えられてシッガルト市に隠されていた艦。
艦載MSはバウ3機とガ・ゾウム6機で、ザビ家の血統であるメイファの護衛戦力としてパイロット共にエリートが任に就いている。



艦名:ジンドラ
艦種:エンドラ級巡洋艦
解説:
旧グレミー派所属艦。
第一次ネオジオン抗争からのリズナ・クロセッカらの母艦。
敗戦後、多数の負傷兵を乗せてシッガルト市のベルム・ハウエル達に合流した。



艦名:ナポレオン
艦種:カイラム級戦艦

艦名:ラー・ケンプ
艦名:ラー・カール
艦種:クラップ級巡洋艦
解説:
ゴップの甥が提督を務めていた艦隊だが丸ごとネオジオン残党に拿捕された。
提督を初め、親類が高官というエリートが多くを占めた艦隊でその実態は「装備は一流、腕は二流、人間は三流の集まり」と揶揄されている程でおまけに腕は二流に関してもシミュレーションによるもので殆どの人間が実戦を経験してないという有様。
「エリートコースの人間が艦隊勤務を経験したという経歴を得る為の艦隊で実戦投入は考えていない艦隊」とさえ言われていた。
拿捕後はナポレオンとラー・ケンプはネオジオン残党、ラー・カールはシッガルト義勇軍で運用されている。


[No.594] 2014/08/03(Sun) 22:12:42
[削除] (No.594への返信 / 4階層) -

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[No.599] 2014/08/31(Sun) 22:51:19
ネオジオン残党旧グレミー派閥2 (No.599への返信 / 5階層) - ジョニー

「無価値な死なんて認めないわ。そんなことは絶対にね」

「このまま朽ち果てるなんて御免よ。ただでは終わらない、連邦に目にモノ見せてやるわ」

名前:シャーロッテ・トラ
性別:女性
年齢:27歳
所属:ネオジオン残党
備考:NT
元ネオジオンの騎士で旧グレミー派閥の中心人物の一人。
ジオン公国の名家出身で第一次ネオジオン抗争当時は高貴なる者の義務を自負してリンドラ艦長とMSパイロットとして活躍した。
グレミー・トトに密かな恋心を抱いていてグレミーの反乱時には馳せ判じていたが、グレミーの戦死を受けてグワンバン及びリンドラとゼンドラの撤退を進言して見事その2隻は追撃を振り切り以後潜伏することになる。
また撤退時のドサクサ紛れに開発中だったクィン・マンサ2号機を回収し、その開発陣の一部を引き抜くなど抜け目ないとこもある。
弱いながらもNTとしての素質を有していて第一次ネオジオン抗争にて、その能力を開花されているがプルシリーズや強化人間に及ばない半端な能力であった為に目立つことはなかった。
メイファ・ザビの事はグレミーから知らされていて、その存在があったからこそ玉砕ではなく潜伏を選び雌伏の時を過ごすが第一次ネオジオン抗争の敗北を受けて身を隠したメイファの居場所を見つけられずに宇宙海賊紛いの活動を行うことになった。
潜伏後はリンドラ艦長を部下のエリック・ハウトに任せてMSパイロットに専念していて、様々な経験からやや捻くれた性格に変わってしまった。
宇宙海賊紛いの活動の中、ベルム・ハウエルの誘いを受けてメイファが隠れていたシッガルト市に合流した。同じく誘いをかけていた袖付きには第二次ネオジオンの後継であるフル・フロンタル派への敵愾心から合流を拒んでいた。
メイファを擁するが戦力に欠けるベルム・ハウエル一派に対してグワンバンを旗艦とする艦隊と呼べる戦力を有するシャーロッテらが合流した形になってベルムに主導権を取られがちでそれを快く思ってはいない。



「シャーロッテ様、これ以上は連邦の増援の危険があります。お戻りを」

「ハァ……艦砲戦用意、シャーロッテ様達MS隊が戻るまで全力で踏みとどまるぞ」

名前:エリック・ハウト
性別:男性
年齢:36歳
所属:ネオジオン残党
第一次ネオジオン当時のシャーロッテの副官で、現在も基本的に副官としての立場にある。
現在はリンドラ艦長を務めているが、当時も今もシャーロッテの無茶に振り回されている苦労人。
ハマーン、シャア、フロンタルなど組織をほぼ一人で纏めるカリスマある強烈な一個人を胡散臭いと思ってしまう人間で、それらに比べて小さく纏まった感じある、悪く言えばカリスマが足りず凡人臭い感があるシャーロッテの事をそれなりに気に入っている。
苦労人で小者感がする人物だが、シャーロッテの無茶のフォローをし続けるなど地味に有能といえる。



「ふっ、地獄の番犬ケルベロスの恐怖を教えてやる」

「黒い三連星の教え子として、ガンダムに負けるわけにっ!」

名前:アース・エレバン
性別:男性
年齢:39歳
所属:ネオジオン残党
ジオン公国軍時代に教導機動大隊で黒い三連星の教導を受けており、その際に将来四連星にしてやってもいいと冗談交じりで褒められた過去がある。
黒い三連星の教え子であることを誇りに思っていて、黒い三連星に肖って黒く塗装したMS小隊のケルベロス小隊の小隊長をしていて階級は大尉。
小隊単位でのチームプレーを得意とするエースで搭乗MSはドーベン・ウルフ。



「連邦は、敵だっ」

「また俺達の前に立ち塞がるというのか、ガンダムぅぅぅ!!」

名前:シーグント・ムスト
性別:男性
年齢:40歳
所属:ネオジオン残党
備考:強化人間
ニューディサイズからネオジオンに回収されたパイロットの一人で、ネオジオンで強化処置と精神操作を受けた。
既に元連邦(ニューディサイズ)であった事は覚えておらず、本来はハマーン軍としてグレミー軍の制圧に駆り出されるはずであったがお目付け役と強化処置及び精神操作の担当技術者を含めて配属されていたエンドラ級巡洋艦ゼンドラが丸ごとグレミー派に寝返った為にシーグントも自動的にグレミー派に属することになった。
記憶操作と奥底に残るα任務部隊への憎悪によってガンダムへの強い敵意を抱いていてガンダムタイプと相対すると暴走してしまう。
度重なる強化手術と記憶処置によって精神的に不安定になっていて、かつての面影はなく。冷酷で過激な人物となっている。
グワンバン所属で搭乗MSはゲーマルク。



「強化し過ぎよ。これの面倒を見る身にもなれというに」

「ちっ、暴走してしまったか」

名前:シェリア・クローム
性別:女性
年齢:29歳
所属:ネオジオン残党
シーグントのお目付け役だったがシーグント担当技術者らと共に所属艦のゼンドラごとハマーン派からグレミー派に寝返る。
寝返りには様々な理由があったが、一番大きな理由はハマーンへの個人的な反発である。
淡々とした冷静な人物だがハマーンからの離反の理由のように大きな決断は理性よりも感情で下す傾向がある。
元ティターンズのシーグントをよく思っていないが、渋々お目付け役として面倒を見ている。
搭乗MSはリックドライセン。



「シャーロッテ様に恩を返す、それが私の目的です」

「い、嫌っ! 来ないで、もう私を汚さないでっ!?」

名前:ミルカ・フロイエ
性別:女性
年齢:24歳
所属:ネオジオン残党
第一次ネオジオン抗争末期にグレミー派新兵として参加して所属部隊が壊滅。
自身も半壊した乗機で漂流していたところをジャンク屋に拾われるが若い女性ということで暴行を受ける。
ジャンク屋に監禁され飼われていたが、そのジャンク屋が宇宙海賊として活動していたシャーロッテらに殲滅されてジャンク屋母艦と共に拿捕された。
結果的にシャーロッテらに助けられた形になり、シャーロッテに強く感謝してそのまま合流することになる。
元新兵なのでそこまで能力は高くないが訓練はきちんと受けて実戦経験済みなので促成のシッガルト義勇軍よりは遥かにマシ。
尚、ジャンク屋での経験から男性恐怖症の傾向がある。
搭乗MSはリゲルグ。



「イエス、マスター……御身の望むままに」

「……排除します」

名前:プルツヴァイ
性別:女性
年齢:11歳
所属:ネオジオン残党
備考:強化人間
第一次ネオジオン抗争の際に活躍したプルシリーズの第二ロット(プリシリーズ12体を第一ロットとした場合)の一人。
シャーロッテが撤退時に連れ出せた唯一の次期プルシリーズで、他のナンバーは全員死亡したとみられる。
戦後は正確には異なるが同じ強化人間技術者のシーグント担当技術者に調整を受けて、シャーロッテをマスターと認識している。
元々養成途中だったのを連れ出した為に、第一ロットに比べて能力が若干劣る。更に潜伏によって満足な環境を与えられなかったので自己を上手く確立出来ずに感情面も薄く淡々としていて、兵器としての強化人間としてはともかく人工NTとしては不安な面が多い。



●機体

型式番号:NZ−000−2
機体名:ゼノン・マンサ
武装:
ビームサーベル
メガランチャー・ライフル
頭部メガ粒子砲
胸部メガ粒子砲
腕部メガ粒子砲
背部メガ粒子砲
Iフィールド
解説:
シャーロッテ・トラらがグレミー戦死後の撤退時に持ち出した当時開発中だったクィン・マンサ2号機を独自に完成させた機体。
独自に完成させたといってもシッガルトで人員や物資の供給を受けた結果なので完全に独自でとは言いにくい。
当初はメイファ機として期待されたがシャーロッテが引き渡しを拒否してシャーロッテ専用機として完成させた。
アナハイムから供給されたサイコフレームをコックピット周辺に使用することでNT能力の劣るシャーロッテでも運用可能になっているが、それでもクィン・マンサの特徴で最大の武器であったファンネルは装備されておらずファンネルバインダーごと排除されている。代わりにサイコミュでの機体制御を重視することで火力と制圧力低下と引き換えにファンネルバインダーの排除やサイコミュのサイコフレーム利用による軽量化の効果とスラスターやアポジモーターの強化・増設によって機動性と運動性を向上させている。
ファンネル排除によって火力は低下しているが本機の前のシャーロッテ機であったドーベン・ウルフの本体腹部とメガランチャーを一体化して改造したメガランチャー・ライフルを携帯武装として装備しているので通常火力は増強されている。
正直に言ってシャーロッテ専用機としたことで機体性能を幾らか向上させたとはいえファンネル排除の穴を埋めきれておらず、サイコフレームを使用しながらクィン・マンサより総合面で劣った機体になってしまっている。




型式番号:AMX−014
機体名:ドーベン・ウルフ
武装:
バルカン砲
グレネードランチャー
ビームキャノン
ビームサーベル
12連装ミサイルランチャー
メガ粒子砲
大型対艦ミサイル
ビームライフル(兼メガランチャー)
インコム
無線ハンドビーム
隠し腕
解説:
隠し腕と無線ハンド装備の指揮官仕様のドーベン・ウルフ。
黒く塗装されたケルベロス小隊の3機が存在する。



型式番号:AMX−009R
機体名:リックドライセン
武装:
ビームガン(兼用ビームサーベル)
メガビームバズーカ
ビームランサー
ビームトマホーク
解説:
宇宙でも問題なく使用できるとはいえ本来は地上用MSであるドライセンを宇宙用に再設計した機体。
バックパックの変更と追加スラスターによって高い機動性を確保していて、武装面も腕部の3連装ビームガンをキュベレイとほぼ同様のビームサーベル兼用のビームガンに変更し、トライブレードは大型バックパック化に合わせて除外された。専用のメガビームバズーカを装備するなど火力面でもドライセンを上回る。
元が優秀なMSだけあって宇宙用に再設計した本機は予定以上のスペックを確保したがノーマルのドライセンでも宇宙戦は十分可能な上にドーベンウルフなどの新型機開発が優先された為にリックドライセンは試作機数機の製造で開発が打ち切られた。



型式番号:AMX−009
機体名:ドライセン・イェーガー
武装:
3連装ビームガン
ビームガトリングガン
ビームランサー
ビームトマホーク
解説:
トライブレードを除外してビームガトリングガンを2門をバックパックに装備している旧グレミー派閥所属のドライセン改造機。
ただし制式使用ではなく現場改造機であってドライセン・イェーガーの名前もあくまで通称に過ぎない。



型式番号:AMX−015
機体名:ゲーマルク
武装:
ビームサーベル
ビームライフル
2連装ビームランチャー
ハイパーメガ粒子砲
3連装メガ粒子砲
2連装メガ粒子砲
メガ粒子砲
3連装グレネードランチャー
メガビームカノン
マザーファンネル
チルドファンネル
解説:
シーグントの搭乗機で本来はハマーン派の機体だったがシーグント配属艦ゼンドラのグレミー派への寝返りによってハマーン派から奪われた機体。
グレミー軍を現すグレーのカラーリング以外は通常のゲーマルクと同じ。



型式番号:MS−14J
機体名:リゲルグ
武装:
ビームサーベル
ビームライフル
腕部グレネードランチャー
バックパック部ミサイルポッド
解説:
アクシズで訓練機として使用されていた機体で、シャーロッテら持ち出した機体ではなく宇宙海賊中に入手した機体。
ミルカが一番乗り慣れた機体なのでミルカに与えられた。
グレミー軍を現すグレーのカラーリングが施された他、地上のジオン残党MSに見られるジャンプ用の使い捨てブースターとほぼ同様の装備をしているので一度に限り急加速や月面での高機動を可能としている。



型式番号:AMX−014
機体名:量産型キュベレイ
武装:
ハンドランチャー(ビームサーベル)
アクティブカノン
ファンネル
解説:
グワンバンに残された量産型キュベレイの補修パーツから組み上げられた機体。
残されていたパーツのほぼ全てを使って組み立てられたので修理どころか整備にも苦労する有様。
プルツヴァイの搭乗機だが、プルツヴァイのNT能力に不安が残るのでグレミー反乱時に投入された機体に比べて機体追従性とファンネル制動能力が更に下方調整されている。







艦名:グワンバン
艦種:グワンバン級大型戦艦
解説:
一時期はネオジオンの総旗艦を務め、グレミーの反乱ではグレミー派の旗艦となった艦。
ゼノン・マンサの母艦。



艦名:リンドラ
艦種:エンドラ級巡洋艦
解説:
旧グレミー派所属艦。
シャーロッテの第一次ネオジオン抗争時の母艦。



艦名:ゼンドラ
艦種:エンドラ級巡洋艦
解説:
旧グレミー派所属艦。
ハマーン派からグレミー派に寝返った艦でグレミー戦死後のグワンバン、リンドラと共にシャーロッテ主導の撤退に参加した。
シーグント・ムストが配属されていた強化人間運用艦で、通常艦と異なり強化人間運用の為の設備が存在する。



艦名:アウズンブラ
艦種:チベ改級重巡洋艦

艦名:ヴィースブル
艦種:ムサイ改級巡洋艦
解説:
グワンバン、リンドラの宇宙海賊時代に合流した旧グレミー軍所属艦。
アウズンブラ、ヴィースブル共にシャアのネオジオンが決起前に殲滅したグレミー軍残党の生き残り。つまりは残党の残党でグレミー派旗艦だったグワンバン有するシャーロッテらに合流して吸収された。
艦載MSはガザDとガザCだったが所詮残党なので規定数に満たず損傷機も多いのでシッガルト市に潜伏してから解体されてガザリになった。
2隻とも決起に於いてはシッガルト義勇軍の母艦を務める。



艦名:パルジファル
艦名:バロメル
艦名:シャルメル
艦種:ムサイ級巡洋艦
解説:
グワンバン、リンドラの宇宙海賊時代に合流したジオン残党が運用する後期型のムサイ。
それぞれ合流時期は異なり、パルジファルはアウズンブラ、ヴィースブルと同じグレミー軍残党の生き残りで、バロメルとシャルメルは公国軍残党。
三隻とも状態はあまり良いとはいえず、破壊された艦砲がそのまま取り外されているなどしている。
艦載MSは一年戦争時の機体。


[No.600] 2014/08/31(Sun) 23:54:39
連邦軍ベクトラ所属 (No.600への返信 / 6階層) - ジョニー

「まだネオジオンを名乗る奴らが、こんなことをするのかよ!」

「もう一度奇跡を起こして見せろ、ガンダム!」

名前:ケイン・シンドー
性別:男性
年齢:24歳
所属:地球連邦軍
地球連邦軍の中尉でMSパイロット。
シャアの反乱当時は少尉でユウ・カジマ大佐の部下として参戦した。νガンダムと共にアクシズを支え、アクシズショックでニュータイプとして覚醒した。
だが、アクシズショックでNTが生まれたということを隠したい勢力によってNTパイロットを欲していたアナハイムにテストパイロットとして無期限出向させられた。
アナハイムではサイコフレーム再検証の為に生産されたνガンダム2号機の専属テストパイロットを務めた。
パイロットとしてはユウ・カジマ大佐の下で散々扱かれてユウ大佐にも筋がいいと褒められたこともあるぐらいに優秀で、更にそこにNTしての能力も合わさってエースパイロットと言っても過言ではないが、NTとしての高い能力を持ちながらエース止まりなのはやはり実戦経験不足が大きい。
本人はシャアの反乱終結後に知らされたが実は5thルナ落としで両親を亡くしている。




●機体

型式番号:RX−93−2
機体名:νガンダム2号機
武装:
90mmバルカン砲
ビームライフル
ビームサーベル
グレネードランチャー
フィンファンネル
シールド(ビームキャノン、ミサイル)
ニューハイパーバズーカ
解説:
アクシズショックを受けてアナハイムでサイコフレームの再検証テスト用の生産されたνガンダムの2号機。
シャアの反乱時に生産されたが肝心のνガンダムが失われた為に納品が中止されたνガンダムの補給パーツやラー・カイラムから返納された予備パーツで組み上げられた機体(無論、再検証テスト決定後に再生産された部品もある)。
ケイン・シンドーが専属テストパイロットとして運用してデータ蓄積を行い、本機の試験データからHi−νガンダムが設計された。
サイコフレーム再検証テスト中にサイコフレームの増量を行い、コクピットの周囲や駆動系以外にもムーバブルフレームの一部素材をサイコフレームに置き換えるなどユニコーン計画に繋がると思われる技術試験がなされた。これらの改良はヘビィー・ウェポン・システムの試験予定に合わせてMS本体のバージョンアップという意味合いもあった。
試験目的でダブルフィンファンネル装備型になっていたが、実戦投入に当たって右側のファンネルラックはサーベルラックに戻されていて取り外されたフィンファンネルは補給用の予備ファンネルに回された。
ちなみに操縦桿はアームレイカーから従来のレバータイプに戻されている。
尚、機体色はユウ大佐に肖って蒼く塗装されている。



型式番号:MSN−001A1
機体名:デルタプラス(Zヘッド)
武装:
60mmバルカン砲
ビームサーベル
ビームライフル
シールド(ビームガン、グレネードランチャー)
解説:
サイコフレーム再検証テストに際してνガンダム2号機のアグレッサーとして使用された機体。
νガンダム2号機のアグレッサー機として新規生産されて試験部隊と整備員達のちょっとしたお遊びによって頭部形状がZタイプに変更されてカラーリングもZガンダムに倣ったものになっているが性能面では通常のデルタプラスと同じである。



型式番号:MSA−007T
機体名:ネロ・トレーナー
武装:
ビームサーベル
ビームライフル
解説:
サイコフレーム再検証テストに際してνガンダム2号機のアグレッサーとして使用された機体。
νガンダム2号機やデルタプラスと異なり再検証テストの為に生産された機体ではなく、アナハイムに貸し出された連邦軍の教導部隊の一つでネロ・トレーナーで構成された小隊。



型式番号:MSA−003
機体名:ネモ(ベクトラ配備機)
武装:
60mmバルカン砲
ビームサーベル
ビームライフル
シールド(2連装ミサイルランチャー)
解説:
ベクトラ配備のネモで、カラーリングはジムに準ずる白と赤をメインにしたものになっている。
エゥーゴからの繰り越し機体で、ベクトラで近代化改修が施された。
この近代化改修は性能向上が目的ではなく、生産が終了したネモの整備維持の為に古い規格品をジェガンなどにも使われている現行の規格品に変更することで補修パーツ確保を容易にするのが目的で性能の向上はほんの僅かになっている。
尚、同じく補給の問題からビームライフルとシールドはジェガンの物を使えるようにして使用している。



型式番号:MSZ−006C1
機体名:Zプラス(ベクトラ配備機)
武装:
バルカン砲
ビームカノン
ビームサーベル
ビームスマートガン
解説:
ベクトラ配備のZプラスで、カラーリングは白と青をメインにしたものになっている。
ネモ同様にベクトラで近代化改修が施されたが、此方はネモよりも改修幅は小さく性能向上は殆どない。




艦名:ベクトラ
艦種:グワダン級超大型戦艦
解説:
第一次ネオジオン抗争終結後に連邦軍に接収されたグワダン級。
ベクトラは接収後に変更された艦名で、船体も白を基調したカラーリングに変更されている。
艦砲は幾つか取り潰されて砲戦能力が低下していて、搭載MS数も約30機程で本来搭載可能なMS数からすると大幅に制限が加えられている。
艦載MSは主に解体されたエゥーゴから移された機体でネモが主力で、リックディアスやZプラスなども幾らか存在する。
これは旧ネオジオンの象徴艦に過剰な戦力を持たせることを警戒した上層部による制限である。
またゼネラル・レビルの就航とジオン共和国の自治権返上に合わせてU.C.0099年にベクトラはゼネラル・レビルの標的艦として処分される予定になっている。
尚、艦長はロウ・シン大佐である。


[No.616] 2014/10/04(Sat) 23:01:17
宇宙世紀0095.シッガルト紛争 (No.590への返信 / 1階層) - ジョニー

宇宙世紀0095.

翌年に起きたラプラスの箱を巡る、ラプラス戦争とも第三次ネオジオン紛争とも呼ばれた争いの影に埋もれる形となった戦いがあった。

ネオジオン残党の一派が月面都市シッガルト市を占拠し、同都市に入港にしていた連邦艦隊を制圧拿捕することで起きた一連の争い。

主にシッガルト事件と呼ばれるこの戦いは後のその扱われ方の軽さに対して、だが、あるいはジオン再興の切っ掛けにもなりえた戦いであった。

無論、ネオジオン残党はその願いも空しく敗れ去った。だからこそ、より大きな戦いとなった翌年の争いの影に隠れ忘れ去られていったのだが………

しかし、この戦いはより大きな戦争に繋がりかねなかったと知る者は、今や殆どいない。それが可能だと知っていた彼らはこの戦いの中で命を散らしていったのだから―――










 ある軍艦の一室で彼は部下からの報告を受けていた。

「そうか、彼らは決起に成功したのか」

「はい。大佐、シッガルト市の恫喝目的で入港した連邦艦隊がエンジンを止めたところを一斉に襲撃して制圧したようです」

 手元の端末に表示された情報を見れば、連邦艦隊は完全に不意を突かれたのか、それでも怠けきっていたのかは不明だが碌な抵抗らしい抵抗も出来ずに制圧されたらしい。
 おまけに提督は接敵した際に真っ先に命乞いをして、言われるままに武装解除に応じてそれを命じたというのだから、報告をしている士官は侮蔑の表情を隠そうともしない。

「ふむ、それで彼らは此方になにか言ってきたかな?」

 尊敬する大佐にそう問われて、士官は屈辱に耐えるように顔を歪めた。

「いいえ。助力は不要とのことです。あのような宙賊紛いのテロリスト共と協力できても、我々とは共闘できないとはっ!」

「落ち着き給え。向こうにも向こうなりの事情があるのだろう」

 思わず激昂して吐き捨て、大佐に宥められて数度深呼吸を行い気を落ち着かせる。

「申し訳ありません、大佐」

「いや、構わんよ。他には?」

「はい。シッガルト市近郊のシッガルト発電基地も制圧に成功したようです」

 シッガルト発電基地は月全体の発電量のおよそ6%を占める大規模発電基地であり、大半がジムUという旧式機ながらもMSの二個中隊を含む相当規模の防衛部隊を有している。
 確かにシッガルト市を拠点とするなら此処の制圧は絶対条件である。喉元といえる位置にMS中隊を含む部隊が存在するのも放置できなければ、それ以前に送電を止められるだけでシッガルト市には致命傷となる。
 故に此処を迅速に制圧できるか否かが決起に於ける最初の問題といえた。
 とはいえ、幾ら数があろうと奇襲によって出撃すらままならぬまま大半の機体が破壊され、出撃できた機体も態勢を整える前にネオジオン残党の高性能MSとそれを駆るベテランパイロットによって性能と技量の差によってあっという間に駆逐されてしまい守備兵力が全滅した事で発電基地は制圧された。


「第一段階は成功したということか。分かった、続報があればまた伝えてくれアンジェロ」

「はっ!」

 腹心の部下が退室し、それを確認してから手元の端末にある情報を映し出す。
 そこに映るのはメイファ・ギルボード。決起したネオジオン残党の幹部の一人と目されている旧ジオン高官の娘。少なくともデータの上ではそうだ。

「出来ればこの手を取って欲しかったが、君が直接立つというのならそれもよかろう。お手並み拝見といこうか」








 連邦軍所属艦、ベクトラの艦長室で艦長であるロウ・シン大佐は機密回線にて通信を行っていた。

「では、シッガルト市の鎮圧にはベクトラが当たるのですね」

『そうなるだろう。最も交戦許可が下りるのは最低でも十日は先だな』

 十日は先。それに不満はあっても疑問を呈することはない。
 ゴップの甥を含む捕虜解放の交渉は既に大筋で話はついていると伝えられたばかりだ。つまりは捕虜の解放は十日後の予定ということだろう。

『当初は解放された捕虜に汚名返上の機会を、という話もあったが反対の声が多く撤回された。代わりにベクトラを中心にした部隊での鎮圧になるが、先の話の撤回と引き換えにそこまで多くの戦力は投入できなくなった。すまない』

「いえ、准将が謝る必要はありません」

 あのお飾り部隊が大部隊を率いるなど悪夢といえる、もしその指揮下に入るとなったら部下を戦死させに行くようなものだ。それに比べればベクトラ以外には1〜2隻の戦力であっても歓迎すべき事態だ。

『………私も手を尽くして戦力を集める』

「なにか、気がかりでも?」

 苦悩するように告げる声に疑問を思える。確かにベクトラの戦力は制限されているが、それでもネオジオン残党の鎮圧には十分な戦力を持っているし、それに他の部隊が加われば任務失敗はまずないはずである。
 それでも足りないと思う何かがあるのだろうか。

『………一年戦争終結後、私はグラナダの引き渡し任務に就いた。そこで基地司令も詳細を知らされていないキリシア・ザビ直轄のエリアの存在を知って調査した』

『そこには7発の核弾頭と相当量の核燃料が秘匿されていた。すべて戦術核だったがうち4発はその威力から分類法によっては戦略核に該当する代物だった』

「まさか……」

 准将の絞り出すような声に、そこまで聞かされればその先を想像するのは容易だった。

『シッガルト発電基地の地下にはグラナダで発見された戦略核クラスの核弾頭4発と核燃料が秘匿されている。本来はグラナダから運び出した後の一時保管場所に過ぎなかったのだが……』

『モノがモノだったので迂闊に移送することができず、U.C.0083、コンペイトウの観艦式に参加した艦隊を護衛にルナツーに移送する手筈になっていた……のだがな』

「ですが、あの観艦式は……」

『うむ、結果として核弾頭の移送どころの話ではなくなり移送計画は白紙に戻された。その後もグリプス戦役、第一次ネオジオン戦争……内乱に紛争と戦争続きで移送時の護衛を確保できずに今の今までシッガルト発電基地に止められ続けた。今回拿捕された艦隊は核弾頭の移送も任務に含まれていたと聞いている』

「バカな!?」

 つまりはあの拿捕された艦隊には核弾頭に資料が確実に存在する。
 そして核弾頭に関する資料のある艦隊と、その核弾頭が存在する発電基地の双方を敵に抑えられたということだ。
 おそらくは厳重に封印されているだろうが、十日もあれば核弾頭を確保するには十分すぎるだろう。

「……ネオジオン残党は、それを知っていたのですか?」

『いや、おそらくは偶然なのだろう。今回の移送計画に関してもシッガルト市が親ジオンに傾いているのを危惧したグループと、あの艦隊に箔を付けたい連中の折り合いの末だったらしい。本来なら前者のグループはあの艦隊に移送任務を任せたくなかったらしいが連中に半ば押し切られたらしい』

 思わず顔を覆って首を振ってしまう。
 本当に碌なことをしない。結果的に奴らはネオジオン残党に艦隊丸ごとと更には核弾頭をプレゼントしたようなものだ。

『核弾頭については極秘情報なので表沙汰にすることは出来ない、許してくれ』

「いえ、事情は……分からなくはありませんから」

 部下に核弾頭の存在を知らせず、しかしその存在を警戒し続けなければならない。
 おまけに仮に核弾頭が使用されずに鎮圧出来たとしても、核弾頭4発すべての所在も確認しなければならない。もし核弾頭を持って逃がしたらそれこそコンペイトウの二の舞いになりかねない。
 准将が苦悩するはずである。

「とにかく、全力で任務に当たります」

『……うむ、健闘を期待する』

 モニタに移った准将と敬礼を交し合い、その画面が消えると同時にデスクに思い切り拳を振り下ろした。


[No.620] 2015/02/07(Sat) 13:54:20
シッガルト市鎮圧戦勃発前1 (No.620への返信 / 2階層) - ジョニー

「我らが親愛なるリチャード・ホワイト中将閣下は、シッガルト市鎮圧の失敗を望んでいるそうだ!
 シッガルト市鎮圧作戦が失敗すれば閣下の政敵たるレイニー・ゴールドマン中将閣下の腹心の部下たるフョードル・クルムキン准将は失脚し、ゴールドマン中将の立場も揺るぐことになると息巻いておられた!」

 収容したスペースボートから帰還した、この艦の主がブリッジに入るなり大袈裟なまでの動作で両手を胸に当てて演劇のような喋りで語る。

「更にこの作戦での働き如何では、慈悲深くも閣下は我々の過去の罪状を無罪として連邦軍への復帰を果たしてくれると仰られた!」

 歌劇のように胸に当てていた両腕を頭上に大きく広げ、熱の籠った口調でリチャード閣下の素晴らしさを説く。
 が、一転して恍惚としたような表情を消して、今までの自分の演技をくだらないとでも言うかのように腕を下ろして肩を竦める。

「で、どう思う?」

 今しがた熱の籠った劇のような演技を見せた時は打って変わって、自慢の髭を撫でつけながら問いかける言葉は淡々としていた。

「どう思うも何も、胡散臭いとしか言いようがないぞ」

 アッシュの奴の約束も大佐の演技もな、と呆れた声で投げ返す。
 アッシュとは地球連邦軍将官リチャード・ホワイト中将の彼らの中での渾名で蔑称だ。真っ黒ホワイトで黒と白を混ぜてグレー、灰という意味である。

「まぁそうだなキンケイド大尉。クルムキンの失脚を望んでいるのは本当だろうが、我々に関しては十中八九この戦いで切り捨てるつもりだろう」

 頷き、肯定する。
 そもそもに置いて今の自分達の飼い主たるリチャード・ホワイトを信用している者達など皆無だ。何時切り捨てられてもいいように用心を怠ったことはない。

「それで、単にそんなことを聞いて来ただけじゃないんだろう?」

「当然だな。まず次の雇主が決まった。とはいえ、この戦いでの活躍如何では内定は取り消されるがな」

 無重力の床を蹴って空席のキャプテンシート。自分の定位置に手をかけてそのまま座り込んで一つ頷く。

「つまりはアッシュの奴の思惑通りに、今度の戦いはヌーベル・エゥーゴだけじゃなくて俺達も戦って実力を示す必要があると」

 結局はアッシュの罠に飛び込む必要があるのかと呆れるが、まぁそこまで上手い話があるわけがないかと思い直す。

「そういうことだ。ヌーベル・エゥーゴは予定通りエンリケが招集しているな?」

「あぁ、今のところは招集は順調のようだが……連邦艦隊と戦うと聞いて怯えあがってるから督戦隊がいないと戦闘開始前に四散してあっという間に溶けてなくなるぞ」

 ヌーベル・エゥーゴは程度の低い宇宙海賊の集まりである、武力で纏め上げた際に一定レベルの統率は敷いたがそれでも普段は個別に民間船を襲って糊口を凌いでいる奴らが大部分を占める。中には連邦艦にも襲い掛かるような強者もいるがそれは稀な例に過ぎない。
 隠れ蓑であり、シャトル襲撃などの自分達が出張るまでもない非合法活動をやらせる捨て駒としてはそこそこ使えるが正規軍を真っ向から戦えるような練度では到底ない。統率を敷いた際に派遣した監視役達を督戦隊にしなければ、戦闘前に逃げ消えてしまうのは目に見えている。

「そんなこと分かり切ってたことだろう、督戦隊をやらせて使い潰せばいい。あいつらで鎮圧部隊の燃料弾薬を消費させられれば御の字だろう」

 キャプテンシートに座るイスカンダル艦長であり自分達の纏め役のルーカス・リデル大佐が何を分かり切ったことを冷徹に言い捨てるが反論はない。
 まさにその通りだからだ。数だけ多い奴だ、元軍人もそれなりに混ざっているのでもしかしたらMSの1機か2機ぐらい落せるかもしれないがそう上手くはいかないだろう。なら、精々その数を活かして連邦軍の燃料や弾薬の消耗、あるいはパイロットの疲労を誘うぐらいが限度だろう。

「そうだな。なら、次の雇主へのアピールの為にも俺のMkWも出せるようにしておこう。あとはベックマン達のギャプラン3機はともかく、バーネットのガブスレイは……此処の処ご機嫌ななめだからな、間に合うかどうか」

 ウォルト・キンケイド大尉は自分を含め特殊な機体を使う面々を思う。ベックマン、ダーリング、ベコフの3人は宇宙専用にカスタマイズされているとはいえ多少弄った程度のギャプランなのでアッシュの横流しによる補給のお蔭で問題はない。
 自分のMkWも優先的に残存パーツが送られていたのでまだまだ問題なく稼動する。ただバーネットのガブスレイは元々整備性に問題がある上にMkWや数の多いギャプランの補修パーツを優先した事で予備部品も少なくこのところ細かなエラーが多発していると聞く、整備班がなんとかしているそうだが実戦に投入できるかは微妙なところだろう。

「ガブスレイが駄目なら、その時は予備のマラサイを使わせろ。マラサイ隊とエンリケのバーザム隊はどうだ?」

「そっちは問題ないな。督戦隊のハイザックやガルバルディも同じくだ」

 量産機は既に生産が打ち切られていても補修パーツの確保は容易だ。アッシュからの補給もあって全機稼動状況は良好である。
 もっとも督戦隊の方は同じ元ティターンズでもイスカンダルやエンリケ、グリプス戦役で沈んだもう一隻と合わせたリデル艦隊の仲間ではないので信用は薄いし腕も自分達よりも幾らか劣っている。

 正確にいうなら自分達とヌーベル・エゥーゴで別けて語っているように本当の意味での仲間はイスカンダルとエンリケのリデル艦隊であって、督戦隊と宇宙海賊達は利用する駒であって仲間ではない。故に彼らをヌーベル・エゥーゴと呼び区別している、例え彼らやアッシュ達が自分達を含めてヌーベル・エゥーゴと認識していても内心ではそう区別しているのだ。

 MS戦力に大きな問題はない。そのことにリデル大佐は満足げに髭を撫でつけながら頷く。
 無論、アレキサンドリア級重巡洋艦イスカンダルとサラミス改級巡洋艦エンリケについても問題はない。

「では、当面はアッシュとネオジオン残党に従って戦うとするか」

「ところで俺達を始末するアッシュの手はなんなんだ?」

 連邦の鎮圧部隊と戦う。これには頷いて異議を唱えないが、気になるのは自分達を切り捨てるつもりのアッシュの出方だ。
 まさか自分達が最後の一兵まで鎮圧部隊と戦って果てるなどとは流石にアッシュでも思ってはいまい。

「それに関してはお優しいホワイト閣下が援軍を寄越してくれるらしい、向こうの都合で合流は戦闘が始まってからになるだろうがな」

 わざとらしく言いながらスクリーンに今回の出張で渡されたデータを映す。
 映し出されたのは派遣予定の援軍の概略。
 今度の戦いで切り捨てるとはいえ、それを此方が悟っているとはおそらく思っていまい。なら、実体は始末屋の援軍でも此方にある程度知らせねば不審に思われると考えてのものだろう。

「輸送艦にバーザムを満載か。それと……なんだ、これは。アモン・ドッグ?」

「聞いたことのない機体だろう? 名前以外は不明ときた、おそらくそれがアッシュの始末屋の切り札だろうな」

 聞いたことの機体が名称のみ記載されている。
 カタログスペックすら載っていないそれは明らかに怪しいが、アッシュの性格を考えればブラフという可能性は低い。
 アモン・ドッグとやらがどの程度のものなのか不明だが、これとバーザム隊で戦闘中に味方と思わせて奇襲をかければ十分自分達を始末できると踏んだのだろう。

「どの段階で乱入してくるか、あとは何時仕掛けてくるか次第か」

 この援軍を装ったアッシュの刺客は最初のうちは味方として鎮圧部隊を攻撃する可能性もある。何時戦場に現れてどのタイミングで銃口を此方に向けるかで対処法が変わってくる。
 まぁ敵なのは分かり切っているので奇襲効果はない。乱戦に持ち込まれれば厄介だが自分達なら切り抜けられるだろうと思考する。
 詳細不明のアモン・ドッグに関してもMkWで十分対処できるだろうという楽観もある。

「そうだな。この事は後で皆に周知する。それにこれが終われば漸くアッシュとの縁も切れる、次の雇主へのアピールは任せるぞ」

「あぁ精々派手に暴れてみせるさ」

 お互い顔を見合わせて不敵に笑い合う。


[No.622] 2015/04/18(Sat) 14:05:29
シッガルト市鎮圧戦勃発前2 (No.622への返信 / 3階層) - ジョニー

 シッガルト市を制圧したネオジオン軍の臨時司令部となっている市庁舎の廊下を親子ほどの年の差がある二人の男女が歩く。

「では、現在のところは概ね予定通りですね?」

 先を歩く若い女性が確認を取れば、一歩後ろに付き従う壮年の男が頷く。

「はい。核弾頭と核燃料の運び出しもつい先程完了しました」

 お互いに視線を合わせ、頷く。
 核弾頭と核燃料。これは計画を成功させる為に必要不可欠な存在で運び出しが完了しなければ行動を起こせないのは共通認識である。

「それでメイファ様の座乗艦はナポレオンで宜しいのですね?」

「はい、彼女はグワンバンは手放さないでしょう。それに私は此方よりも向こうに行くべきだと考えています」

 シャーロッテがグワンバンを手放さないのはある意味では仕方がない事だと割り切っている。
 何故ならグワンバンはシャーロッテにとってゼノン・マンサと共に求心力そのものであるのだから。
 連邦艦ではあるが連邦艦であるが故にこれから行う作戦ではカイラム級戦艦であるナポレオンが必要になる、それにバーンズらダブルクロスのお蔭で運用には問題はない。

「それにハイドーガにはナポレオンのが適しているでしょう」

 元々はHi−νガンダムであるメイファ専用機のハイドーガは確かにジオン艦よりも連邦艦の方が相性はいい、旗機の運用に適しているのだから座乗艦にする理由にもなる。

「ナポレオンといえば、あの提督も子狸でしたな」

「あぁ、そうですね。報告を受けただけで直接は会ってないですが流石はゴップ議長の甥といったところでしょうか」

 散々見縊られて扱き下ろされている提督だが、二人の評価は低くない。
 真っ先に降伏したのを批判する者が多いが、そのお蔭で双方共に死者はおろか重傷者すらいない。軽症者は流石に幾らか出ているが艦隊丸ごと拿捕されていながら死者・重傷者ゼロは驚異的な事実である。
 特にあの艦隊は政府や軍の高官の親類が多い。もし提督が徹底抗戦を叫んで死者が多く出ればゴップ議長の立場も危うくなっていた可能性が高い。
 それに核弾頭の資料も不完全ながらもその殆どが艦隊の明け渡しまでのドサクサ紛れに処分されていた。処分は不完全でそもそもシッガルト発電基地に核弾頭があるのは知っていたので結果的には余り意味がなかったが知らなければ核弾頭の確保には手間取っただろう。
 狸と呼ぶにはまだ経験が足りないだろうが十分に子狸と呼べるくせ者である。

「まぁ我々が連邦の将官と繋がっているのを見抜けなかったのはまだ甘いですな」

 それを見抜いていればもう少し違った立ち回りをしていたでしょうが、と語るハウエルの声には少々悪戯めいたものが混じっていた。

「仕方ありません。それを知っているのは私達極一部だけなのですから」

 苦笑しながらハウエルの冗談を窘める。

 メイファ達ネオジオン残党の中でもメイファやハウエルなどの極一部しか知らない事実である。
 ネオジオン残党の大部分は彼らの資金源はグレミーの隠し遺産であるトト資金だと思っている、それも事実ではあるが実際はそれだけではない。第一、トト資金も確かに膨大であるが軍隊の維持には擦り減るばかりで長くは持たない。
 信頼できる極一握りの者しか知らない他の資金源がメイファ達にはある。

 ハウエルが事実上持っている、かつてキシリア配下の諜報機関が有していたフォンブラウン市にあるカジノや売春宿などもその一つである。
 そしてもう一つ、あのティターンズのジャミトフが持っていた連邦政府の賭博組合インターナショナル国債管理公社。ジャミトフの死後、禿鷹のように貪られたその利権の一部をメイファは有している。
 第一次ネオジオン抗争でのダカール制圧のドサクサでグレミーが確保したものだが、グレミー本人はその利権を握らずに既にグレミーに拾われていたメイファに委ねられた。

 ジャミトフが持っていた利権のほんの一部だが地球連邦政府の賭博組合である公社の利権である、一部だろうとそこから得られる利益は凄まじいものがある。
 その利権の利益がネオジオン残党に使われるのは皮肉だろう。そしてメイファ達はその利権を効果的に使った。

 連邦の将官とアナハイムの役員達を、その利権を餌としてチラつかせることで抱え込んだのだ。メイファの持つ利権は決起から一か月後に何事もなければ自動的に二分されて将官と役員らの下に渡る。
 無論、裏切りがあればそれは差し止める。どちらか片方だけなら裏切りの可能性が高いがお互いに誰かが知らないが将官と役員らが抱え込まれているのは知っている、自分は利権を得られずに相手だけが得られるのを我慢できるはずもない、そういう者達を選んだのだから裏切りの可能性は低い。
 利権が相手に渡っても取引の証拠はメイファ達の手元に残る、そして証拠の一つでもあるが金の成る木の利権を彼らが手放すとは思えない。つまり利権を手放しても今度はその証拠で手綱を握れ、以後も裏切りを抑制できる。

 汚い手だがジオンは弱体化し過ぎた。手段が汚くても結果を出す為にはやむを得ない。

「それよりも、これからどう出ると思いますか」

「そうですな。特殊部隊はダブルクロスが既に投入されている。という事になっていますからエコーズなどが投入される可能性は低いですな」

 その言葉にメイファは頷く。それもまた二人の共通認識だ。
 連邦軍情報部潜入特殊部隊ダブルクロス。元ジオン兵を中心として結成されたジオン残党勢力への潜入工作を主任務とした連邦軍の特殊部隊である、少なくとも連邦ではそういう認識だ。
 どちらが本当の顔なのか知らぬまま。

 そしてその潜入任務の特性上、他の特殊部隊と共同任務となることはまずない。
 潜入メンバーは秘匿されるので下手に他の部隊と共同任務とすると味方の手で潜入した工作員が殺されかねないからだ。
 故に本来は警戒するべきシッガルト発電基地への特殊部隊の攻撃は然程心配する必要はない、もちろん油断は禁物であるが。

「では、あとはアウーラの確保と私達が合流出来るかが鍵、ですね」

 今度はハウエルが頷く。
 決起前に予めシッガルト市を離れていたスキーズ・ブラズニルとジンドラの任務は捕虜交換後、シッガルト市防衛戦に紛れて資源衛星アウーラを占拠することにある。
 資源衛星アウーラはいまだ運び込まれたばかりで本格的な採掘は行われていない。つまり中身が詰まっていて質量がある、なによりもまだ核パルスエンジンが付いたままになっている。
 流石に核パルスエンジンの燃料は既にないのでそのままでは動かせないが、燃料となる核燃料は確保済みである。

 そうシッガルト市防衛戦を囮に別動隊が資源衛星アウーラを占拠し、合わせてダブルクロスがナポレオンとラー・ケンプを核弾頭と共に奪還してシッガルト市を脱出する。
 そのままダブルクロスは戦域を離脱してシッガルト鎮圧部隊から離れて、密かにアウーラを目指す。そしてアウーラの別動隊と合流してシッガルトから持ち出した核燃料で核パルスエンジンを点火する。
 地球を目指すと見せて、地球の引力を利用して方向転換と加速を行いルナツーへの衝突コースを取る。
 これが『ムーンクライシス計画』である。

 この計画では一度アウーラに火が付くと地球の引力に引かれるまでに連邦軍はアウーラを停止するかコースを変えるかしなければならない。
 何故なら一度地球の引力に捕まった時にアウーラをどうにかしようとすれば高確率でそのまま地球への落下コースに入ってしまう、メイファ達からすれば別にそうなってもいいのだ。
 そしてルナツーへの衝突コースに乗ってしまえば加速の問題でもう止める事は出来ない。
 つまり仮に途中でアウーラの真の狙いがルナツーだと気づいても、地球の引力に引かれるまでの時間で阻止出来なければ地球かルナツーかの二者択一を迫られる。
 宇宙での連邦の最大拠点であるルナツーが崩壊すれば、その後の混乱を利用してメイファがザビ家の名を使いスペースノイドの決起を促して地球連邦を宇宙から締め出すことも不可能ではない。
 シャアの隕石落としで弱った地球など宇宙を封鎖してしまえば徐々に崩壊するだろうという見通しである。
 無論、そこまで上手くいくのは難しいだろうがルナツー崩壊とその後の混乱があれば今のネオジオン残党でもその力を結集すれば宇宙での主導権を握ることぐらいはできる。
 仮に地球に落下すれば、それはそれでシャアの目指した地球寒冷化が成る。

「そう、ムーンクライシス計画が弱体化し過ぎた今のジオン最後の勝機なのです。私の命に代えても失敗は出来ません」


[No.623] 2015/05/24(Sun) 20:59:07
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