【Fate/ALIVE】
【概要】 TYPEMOON世界とは異なる、明確な異世界での聖杯探索の物語。 ただし、西暦2023年、その世界で人類は滅亡の危機に瀕している。
宇宙より飛来した、人の知らざる神秘――――寄星蟲(インセクター)の脅威により、 科学と魔術の両方を備えた寄星蟲の侵攻に、人類の科学は敗れ、魔術は砕かれ、やがて人の文明は崩壊した。 無残に、惨たらしく、冷酷に、殺され、殺され、殺され続ける人々、もはや人類に抗う術は無いかとさえ思われた。
――――しかし、人類はまだ生きていた。
――――それでも、人類はまだ諦めていなかった。
抗う事を諦めていなかった。 戦う事を諦めていなかった。 生き続ける事を、決して人類は諦めていなかった。 そして最後の奇跡が起きた、人々の諦めない生存の意志が、集合無意識の中で一つの大魔術として結実したのだ。
魔術を上回る神秘を纏う者、文明を生んだ者、科学を敷く者、偉大なる者、矮小なる者、 様々な形で人類史に名を残した英霊にクラスという枠を与え、使い魔(サーヴァント)として現世に呼び出す大召喚術。
すなわち、英霊召喚。
人間を遥かに凌駕し、奇星蟲さえ打ち倒す力を持った存在、サーヴァント。 それが何時、何処で、誰が最初に確立したのかを誰も知らない、 英霊召喚がどのように生まれ、実証されたかを……最初の召喚英霊であるアーサー王が語らぬまま消えてしまった為だ。
アーサー王は人々に、人類を救済する為の指示(オーダー)を残した。 この世界の何処かに眠る聖遺物、『聖杯』を見つけ出し……救世主のクラス、セイヴァーに至る事。
それこそが、人類を、この世界を救う唯一つの方法だ。
君はこの世界を救う為に、セイヴァーに至る為に、聖杯を求めても良い。
英霊の力を使って、大切な人を守る為にのみ戦っても良い。
寄星蟲に対して復讐を行うのも良い、己の欲望の赴くまま、自由奔放に生きても良いだろう。
どのように生きても良い、そう、生きるのだ、 生き続ける事こそ、この世界における聖杯戦争なのだから。
【コンセプト】 Fate/Grand Order(以下FGO)の開始以降、増え続ける『公式サーヴァント』の数々。 多くのファンサイトや二次創作で生まれた、『みんなで考えるサーヴァント』。 もはや公式を避ける事も、ネタ被りを避ける事も困難となってしまった現状において、 Fateの二次創作で意外性を楽しむ事は……勿論、人によるだろうが、かなりハードルが高くなっていると言えるだろう。
歴史や神話の知識は勿論なのだが、複雑で専門用語の多いFateの世界観についての熟知も求められる、これは大変だ。 そこで、このスレッドでは明確に『異世界である事』を前提にした。 FGOでは、その設定の中で異世界からやって来た、と明言されるキャラクターが現時点(2017年3月)で2名も居る。 並行世界ではなく、異世界だ、その距離は近いようでいて、とても遠い所に位置している。
では異世界とは……?。 そういった思いから、今回の企画は始まった。 本家から借り受けるのは、マスターとサーヴァントという関係、英霊、幾つかのクラスといった、基本的なシステムのみ。 各々のキャラクター性や、複雑な背景設定等は持ち込まず、それぞれを新たに作り上げてはどうか、という試みだ。
アーサー王、クー・フーリン、ヘラクレス……数々の英雄は、Fateの世界観の中で、既に決まったキャラクターが在る。 しかし、このスレッドの中では、それらの決まったキャラクター性を無視して、新たに作り起こしても良い。 例えば、Fateシリーズのアーサー王(Fate)と、このスレッドのアーサー王(ALIVE)は、全く別の世界で生まれた別のキャラクターだからである。
【世界観】 宇宙から飛来した奇星蟲、その強大な力によって、人類は敗北し、文明は崩壊している。 人々はそれでも、寄り集まって集落を作り、懸命に生きている。 中にはかつての要塞に居を構え、寄声蟲への徹底抗戦を続けている者も居る、 しかし、同時に己が欲望を満たす為に、生き残った人々から少ない物資を奪う無法者が居る事もまた、事実だ。
多くの街は廃墟となっており、技術レベルは遥かに後退している。 地名などは現在と同じ物をそのまま使っては居るものの、政府機関の多くは機能不全を起こしている。
一言で現すならば、「世はまさに世紀末」という事だ。
【専門用語】
『サーヴァント』 人類史に名を残した英雄達。彼等にクラスを与えて使い魔として召喚した姿。概ね本家と変わりはない。 英霊は本来は召喚する事さえ出来ない存在なのだが、 クラスという枠に収めたダウンサイジング版として召喚された者がサーヴァントだ。 それでも、人間を遥かに凌駕する能力を持っており、宝具という生前の武器や逸話から為るスペシャルスキルを備えている。
『マスター』 サーヴァントを使役する人間。 本来は適性を備えた魔術師がなるものなのだが、この世界では魔術を備えていなくとも、適正があればマスターになる事が出来る。 マスターになるパターンは概ね、 「サーヴァントを召喚して、マスターとなる」か、「マスターを失ったサーヴァントと契約する」かの2種類がある。 マスターとなった人間の身体の何処かには、令呪と呼ばれる赤いシンボルが発現する。 マスター適正を持っている人間はこの世界においても少ない存在であり、トラブルを避ける為にマスターである事を隠す場合もある。
『令呪』 令呪とは3画で構成された絶対命令権を備えた赤いシンボルであり、この世界では「聖痕」とも呼ばれる。 絶対命令権の文字通り、サーヴァントに強い強制力を持った命令を下す事が出来る他、サーヴァントの行動を補助する事も出来る魔力ブースターでもある。 ただし、どのような利用法にせよ、令呪を使用出来るのは画数である3度まで、一度使用する事に1画づつ、そのシンボルが消失してゆく。 完全にシンボルを失っても、マスターとしての権利を失う訳ではないが、サーヴァントが暴走や反抗を示した時に、制止する手段を失う事も確かだ。
『クラス』 剣士のクラスであるセイバー、弓兵のクラスであるアーチャー、槍兵のクラスであるランサー、 騎兵のクラスであるライダー、魔術師のクラスであるキャスター、暗殺者のクラスであるアサシン、 狂戦士のクラスであるバーサーカー、復讐者のクラスであるアヴェンジャーの8種が存在する。 本来はルーラーやシールダーといった、その他様々なクラスが存在するのだが、この世界では現在まで確認されていない。 (※勿論、設定的な話である為、ルーラーやシールダーのサーヴァントを設定しても良い、単に設定に組み込めなかったのだ)
救世主のクラスであるセイヴァーに至る事が、この世界を救う手段だと云われている。 セイヴァーに至るのが、サーヴァントなのかマスターなのかも明言されていないが、概ねサーヴァントであろうという見解が一般的。
『サーヴァントの召喚』 正しい召喚手順を辿り召喚するパターンが一般的。 しかし、偶発的に英霊召喚を成功させる場合や、マスターを持たない英霊として土地に召喚されるケースもある。 召喚される英霊は召喚者に似た性質や属性を持つケースが多いが、生前所縁のある物品等を用意すれば、それに引き寄せる事で狙った英霊を召喚する事も可能。
『寄星蟲(インセクター)』 宇宙から訪れた昆虫人間といった容姿のエイリアン。 独自の言語でコミュニケーションを取っており、文明を有している。 無数に存在し、人間の武器で倒す事も可能な程度の戦闘力しか持たない兵士(ソルジャー)、 兵士を統率し、小隊を指揮する存在であり、並のサーヴァントと同格である為、人間では倒す事が困難な存在である騎士(ナイト)、 その騎士さえ上回り、サーヴァントさえ倒す程の力を持つ代わりに、僅か13体しか存在しない将軍(ジェネラル)、 ……といった、3種の戦闘用に生まれついた個体の他、 地球上に築いたコロニーで生活している平民(シビリアン)といった様々な役割を持った個体が存在する。 寄声蟲を統率する女王も存在しているが、各個体に男性・女性が存在しており、女王が全ての個体の母という訳ではない。
[No.646] 2017/03/20(Mon) 00:18:42 |