Re: 太陽電池の温度低下 (No.2001 への返信) [設置済み] - 管理人 |
こんばんは。管理人です。 書き込みありがとうございます。
なにせ、8年前に行った実験なので、記憶が曖昧な部分も多々ありますが・・・。
> 水の温度とPVの表面温度は何℃ぐらいになったのでしょうか? > 本文にも書いたとおり、太陽光パネルの温度は実測していません。 水の温度も温度計を用いて測ったわけではありません。 どちらも私が手で触ってだいたいこのくらいという程度です。
元の水温は25℃前後、熱を奪って流れ出た水は40℃前後、パネルが冷えた頃は30℃前後と思います。 パネル表面温度は、水を流す前は手で触れないくらいだったので多分60℃近くあったと思われます。 水を流し終わった直後は私の体温と同じか低かったので30〜35℃前後と推測されます。
定量的な実験というよりは、温度上昇によって効率が低下する事を自分の目で確かめる目的だったので、 数字としてはかなりアバウトな実験でした。
> A三洋の高効率タイプではこの温度上昇によるロスが少ない(無いわけではない)というのが売りですね > という記述がありますが三洋のどの型式で、温度係数はどれぐらいでしょうか? > ここで高効率タイプとは、いわゆるHIT(ハイブリッド型)と呼ばれているもの全般を指しています。 当時、文献で調べたところでは、多結晶の温度係数が-0.5%/℃、HITの温度係数が-0.33%/℃でした。 (「太陽光発電:ハイブリッド型パネルの徹底分析−その1−」 http://ecolifejp.fc2web.com/reform/panel-hikaku1.html 参照)
その当時のメーカーサイトの発電量シミュレーションの前提条件を見ると、
【多結晶】 素子温度上昇による損失(12〜2月): 10% 素子温度上昇による損失(3〜5月、9〜11月): 15% 素子温度上昇による損失(6〜8月): 20%
【HIT】 素子温度上昇による損失(12〜2月): 6% 素子温度上昇による損失(3〜5月、9〜11月): 9% 素子温度上昇による損失(6〜8月): 12%
と書かれており、HITの温度上昇によるロスが多結晶の約60%程度ですので、多結晶とHITの 温度係数の違いと、メーカーシミュレーションの前提に大きな矛盾は無かったと考えています。
以上、ご質問の回答になりましたでしょうか?
[No.2003] 2012/07/16(Mon) 19:50:27 |