我が家の太陽光発電において、二酸化炭素ペイバックしました。
管理人さんが「太陽光発電のCO2削減効果」のページで削減効果について述べられていますが、 私も、我が家のCO2削減効果について計算してみました。 管理人さんとは使用した数値が異なりますので、若干異なった結果になっています。
1.太陽光発電システム製造・廃棄時のCO2排出量 2007年のみずほ情報総研・NEDOによる研究結果によると、 住宅用多結晶シリコンの太陽光発電のCO2排出原単位は 58.6 (g-CO2/kWh) となっています。 これは稼動期間を20年間とした場合の値ですので、 単位容量あたりの年間発電量を1000kWh/kw/年として製造廃棄時の排出総量は 58.6 g-CO2/kWh × 20年 × 3.67kW×1000kWh/kW/年 = 4,301 (kg-CO2) となります。
2.CO2削減量 太陽光発電システムによって発電した電力による二酸化炭素の削減量の単位としては、 経産省が発表している「H21年度電気事業者別二酸化炭素排出係数」の値を用いました。 九州電力は0.348 (kg-CO2/kWh)です。製造廃棄時の排出量をペイバックする為には、 4,301 (kg-CO2) ÷ 0.348 (kg-CO2/kWh) = 12,359.2 (kWh) の発電を行えばよい事になります。 ちなみに、太陽光発電が稼動している日中は、火力発電等の比率が高くなるので、 CO2の排出係数はもっと高くなるはずです。 CO2排出原単位は(財)電力中央研究所の資料によれば、石炭火力0.975、石油火力0.742、 LNG火力0.608なので、太陽光発電によって例えば石油火力の発電量を削減したと考えれば、 ペイバックに必要な発電量は半分以下になりますが、どの燃料による電力を削減したかは 判らないので、保守的な数値として水力や原子力を含めた平均値であるこの値(0.348)を用いました。
8月30日11時、累積の発電量が12,359.2kWhに到達しました。
発電開始から約31ヶ月(933日)かかりました。 NEDOの「太陽光発電システムのライフサイクル評価に関する調査研究」によれば、 住宅用多結晶シリコンの太陽光発電のCO2ペイバックタイムは 2.63年 となっているので、 ほぼ同じ結果となりました。 これからは、二酸化炭素の排出に関してはやっと世の中に貢献できるようになりました。
ちなみに管理人さんが使用されている、製造廃棄時の排出量 0.02(kg-C/kWh)=73.3(g-CO2/kWh)、 発電された電力による削減量0.2(kg-C/kWh)=0.733(kg-CO2/kWh)の値を用いて計算すると 約18ヶ月でペイバックしていたことになります。
[No.1359] 2011/09/02(Fri) 23:38:15 |