今やっている朝ドラ「おちょやん」の主人公、千代の父親は(トータス松本が演じていて若干、愛嬌があって憎めないものの)はっきりいって「クズ男」で毒親だと思う。 (ちなみに千代の母親は病気で他界している) 一応小規模な養鶏場?をやっているが、酒ばかり飲んでろくに働きもせず、たまりかねた娘に「卵を売りに行ってこい!」と尻を叩かれて渋々出かけて行ったかと思うと、卵の売上金を全部飲み代に使ってしまったり、花街で芸者らしき女を引っかけてきていきなり「新しいお母ちゃんや」と言い出す。 父親はその「新しいお母ちゃん」(家事も何もしない。仕方ないので千代がやる)には頭が上がらず、継母と千代が喧嘩になると継母の味方ばかりし、継母が妊娠すると、 「あんた(夫)と私の子と三人で暮らしたい」 と言う継母のワガママを聞き入れて、千代を追い出す形で奉公にやってしまう。 千代はそんな毒親達にやられっぱなしになっているわけではなく、事あるごとに痛快に啖呵を切ったり、継母にいたずらを仕掛けたりする。口が達者で気丈な女の子。 千代がそんな風になれたのは、父親が毒親とは言え、比較的「マイルドな毒親」だからだろう。 千代が啖呵を切ったら 「親に向かって何や」 とは言うものの、うちの毒母のように子供が何か言い返したら 「お前は黙ってろ」 的な抑圧的な言い方したり殴ったりするタイプではない。 (少なくとも、娘に手を上げるシーンはない) (あと、亡き母親が毒じゃなかったっぽいのも理由かも) そこでふと思った。 ちょっと話は飛ぶが、時々スピ系の人で 「毒親育ちの人は親を許さないと幸せになれません」 と言う人がいるが、多分、そういう人のイメージの中にあるのは「マイルドな毒親」だろう。 うちの母親のような「ガチの毒親」を知らないのだろう。 [No.726] 2020/12/07(Mon) 22:22:56 |
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