子供の頃からずっと、「自分がされたら一番嫌なこと」の一つが 「人から無言でジロジロ見られること」 だった。 40歳過ぎてBBAになったらさすがに誰も私のことなんか見て来ないだろうと思ったのに、50歳過ぎた今もたまにジロ見してくる奴がいて(ほとんどが男、たまに女)、きもくてきもくて仕方なかった。 仮に私が絶世の美女でエロい服装をしているとかなら「まあそういうもんだろう」と思えるかもしれないが、顔つきは地味だし、メガネをかけているし、服装もボーイッシュで全然、人目を引くような種類のものではないと思う。
で、少し前に見た、とあるカウンセラーさんによるDVD講座(毒親トラウマに関するもの)の中で 「通りすがりのおじさんにジロジロ見られて嫌だというクライアントの女性がいたが、それにまつわると思われる父親絡みのトラウマ体験を思い出して『あ、カウンセラーの先生に今度これを話そう』と思ったら、途端におじさんにジロジロ見られるということがなくなった」 という事例が紹介されていた。
で、「私の場合の該当するトラウマはこれかも」というものをついさっき思い出したので書いておく。
それは私が10歳前後のことだったと思う。 家で私がトイレを済ませ、リビングに通じるドアを開けて入ったら、そこにいた弟(テーブルで何かの作業をしていた)がなぜかわざわざ顔を上げて私を見てきた。 すごく嫌だと思った。 健常な人ならここで弟に対して 「何わざわざこっち見てるんだよ。きもいからやめてくれ」 みたいなことを言うんだろうけど、当時の私はとにかく病んで屈折していたので、 「この状況はおかしい。弟がこっちを見て来なくなるまで『リビングに入る』のを繰り返そう」 なんてことを考え、リビングの外に出てドアを閉め、また開けてリビングに入ろうとした。そしたらまた、弟はこっちを見てきた。 また同じことをしたら、また見てきた。 そういうのを何回繰り返したのかは覚えていないw 最後はどうなったのかも覚えていない。 何度やっても弟が見てくるので、そこで諦めた可能性が高いが。
あの出来事は、思い出してもいやーな気分。 エネルギーが重くなって、軽く吐き気も覚える。 インナーチャイルドは「怖い」と言っている? 「無言で見てくる人、怖い」と。 これまでずっと、この「怖い」という気持を拾えてなかった?
↑の弟の件が起きた時は既に「無言で見てくる人、怖い」と思っていたようだ。
そう言えばもっと小さい時に電車の中で怪しい風体をした気持悪いおっさんが私をジーッと見てきたことがあって(ものすごく怖かったが、母親に言ったりはできず、自分で抱え込むしかなかった。仮に言ったところで、母親が無神経なことを言って更に傷ついた可能性が高いがw)、そもそもの発端はそこか?
ということで、インナーチャイルドに 「あの時は怖かったね、一人でよく耐えたね、よしよし」 と言ってあげることにした。
[No.746] 2021/11/16(Tue) 12:49:46 |