マシン油+ - こむこむ - 2013/01/04(Fri) 13:56:46 [No.105] |
└ Re: マシン油+ - かじゅかに - 2013/01/06(Sun) 15:25:14 [No.106] |
└ Re: マシン油+ - こむこむ - 2013/01/07(Mon) 08:42:43 [No.107] |
└ Re: マシン油+ - かじゅかに - 2013/01/07(Mon) 20:17:44 [No.108] |
こむこむさん、こんにちは。 素人栽培とのことでしたが、SSを使用とはそれなりの規模のようですね。 また、 >9月には大量発生!!ダニが糸を張るほどに… ということであれば、状況は大分特殊です。 まず、ダニについての被害ですが、基本的に前年にダニに犯された芽は、春になってもイジケタようになって新芽の延びが悪いです。 これは前年の被害によるものであり、春先に慌てないよう頭に入れておいてください。その上で、書きますが暇だったのでものすごく長くなりましたので、読まなくても構いません(笑) ダニの被害がかなり大きい場合(果樹園の至る所に発生や、木の半分以上が犯されている)、木自体の樹勢が弱っているおそれがあります。本来、樹勢の判断は葉の厚みや徒長枝の状態も加味するため、懸念があるだけで正確ではありません。 マシン油と石灰硫黄合剤の両方を使用すると、樹勢の弱った木を更に痛める恐れがあります。 このため、使用する薬剤を絞ることをお勧めします。 カイガラムシが他の状況を踏まえてなおかなり深刻な場合にのみマシン油を使用します。(但し、1回のみ。2回使用してはいけません。乾いた後に重ね塗りを行うことも木を痛めます) これは、マシン油がカイガラムシの特効薬ですが、石灰硫黄合剤は、効果があるだけで特効薬ではないためです。 カイガラムシが特別に深刻な場合以外では、石灰硫黄合剤のみの使用を勧めます。 ただ、カイガラムシについてもそれなりに発生している状況かと思います。 カイガラムシについては、スポットでの駆除や、春以降の通常の防除で使用する薬剤を考慮して対処すると良いかと思います。 これでも抑えられない場合、来年マシン油の使用を考慮してはいかがでしょう・・・ ・スポットの駆除(かなり手間かかります) 剪定時に発見したカイガラムシを手作業で削っての駆除や、霧吹きやスプレー缶タイプのマシン油で部分的に吹き付ける。石灰硫黄合剤を刷毛で塗る方法など。 ・薬剤を考慮 春先以降の通常の防除に使用する殺虫剤について、カイガラムシに効果のあるものを意識的に取り入れる。 ・ダイアジノン ・スプラサイト水和剤 ・モスピラン水溶剤(管理人は未使用) ・オリオン水和剤(管理人は未使用) 等 ただし、モスピランは新高等の特定の品種に薬害の恐れあり。 黒星病については、冬季の防除と概念がかなり違います。 石灰硫黄合剤を過信している方が多いですが、梨の黒星病にはさほど効果が期待できません(菌には効くのでしょうが、菌が越冬する場所が問題。) 黒星病の越冬菌に対する防除は、主に秋の落葉中※に行う為、冬季の防除では何を使用してもあまり効果が高くありません。 今の時期では、薬剤ではなく落葉の処理や、越冬菌を持つ芽(枝)を剪定により処分等を行う方法で防除を行います。 黒星病は、地面に落ちた落葉と、枝の芽(りんぽう内部)にて越冬し、これらに薬剤をかけても染み込まないので効果が期待できないからです。 薬剤での防除は、今からだと春先の新芽が膨らむ時期からの通常の薬剤防除を対応せざる負えません。 ただ、 >新高で黒星病らしきもの とのことですので、新高は黒星病の耐性が大きいため、そもそも黒星病ではない気がします。黒星病なら、豊水梨の方が影響を受けるため豊水梨の病班の方が気になったはずです・・・ 赤星病については、黒星病と同じ薬剤で効果があるものが多いため、黒星病の防除しているだけで、ほぼ発生しません。 ※は、秋季防除といいます。 収穫直後から11月までの防除のことであり、秋季防除と検索すると概要がわかるかと思います。 最後に、いろいろ書いていますが防除ではさほど深く悩まないのがコツです。 こればっかりは自分で試行錯誤した経験が必要です。失敗してもそれにより、病勢や樹勢、気候等を含めた薬剤の加減(種類やタイミング)が徐々に判るようになりますので、無駄にはなりません(^_^.)。 また、それぞれの農家で独自の防除ヴィジョンがあり、私の説明のその中の一つに過ぎず、参考程度であることを申し添えます。 [No.108] 2013/01/07(Mon) 20:17:44 |
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