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僕は初めて自分から授業をサボった、理由は考えてみても特になかった気がする。 だけど、その日はサボってしまったんだ… ただ気の赴くままに… 「何でサボったんだろう…」 僕は今考えていた、自分自身が今日授業をサボったことについてだ。 結論から言って今日僕が授業をサボる要素は一つもなかった、体調は普通むしろ良好に近い、最近に特にやましいことをした記憶もない、目立った宿題も今日はない予習もしたから別に授業についていけない心配もない。 「うーん」 唸ってみたところで何が解決するわけでもない、なら、一体何故僕はサボったんだろう…今のところ何のサボる理由も分からぬまま、校舎の影にひっそりとしていた 「むっ、少年こんな所で一体何をしているのかな?」 「来々谷さん…」 僕の後ろには来々谷さんが立っていた、そういえば、今の授業って数学だったっけ… 「むっ少年もサボりかね」 「うんそういうことになるね」 「少年がサボりとは珍しいな」 「僕もそう思うよ」 本当にそう思う。 「どうだい少年、おねーさんと一緒にティータイムと洒落込まないかね?」 「うん、いいよ」 僕は特に断る理由も無いので誘いを受けた …来々谷さんに連れられてやって来たのは来々谷さんお気に入りのカフェテラスとも言える場所だった 「少年はそこにかけてくれ」 来々谷さんの指さした先にはイスが2つ置いてあった、普段来々谷さんしか使わない場所にイスが二つあるのかという疑問は置いといてだ。 「少年はどっちがお好みかね」 差し出されたのはミルクティーとレモンティーだった 「ありがとう。こっちをもらうよ」 来々谷さんからミルクティーを受けとる。 今ここには、爽やかな風が吹いていて絶好のティータイム日和だった。 「ふむ、そういえばまだ少年が授業をサボった理由を聞いていなかったな」 もう1つのレモンティーの缶を開きながら来々谷さんは言った 「何でだろうね?」 僕はこう答えた 「分からないのか?」 「うん、わからない」 来々谷さんは、そうかと言って少し考え始めた 「少年は自由が欲しかったのではないかな?」 少し考えてから来々谷さんは言い始めた 「自由?」 「そう自由だ」 そうだと言って来々谷さんは続ける。 「少年はある種レールの上を歩く人生を送ってきたんだと思う」 確かにそうかもしれない 「もちろんあの世界も一種のレールと見れるな」 修学旅行の事故の時に僕と鈴を強くするためぬに作られた世界…確かに一種のレールと言えなくもない 「まあ君たち2人は結果的に脱線したがな」恭介達のもくろみから外れたことからして確かに脱線したと言えるだろう。 「まあ、そのお陰で私たちは助かったのだがな、だが君はその時に『自由』と言うものを感じたんだと思う」 僕があの事故で自由を感じた? 「多分君はその時自分の意思と考えのみで動いていた、リトルバスターズ!にいるときは恭介氏や他のメンバーが先に動いていて君は常に引っ張られていたように見える」 …否定できない 「だが、あの事故の時は違う。その時君は自らの意思と考えで動いていた、恭介氏やリトルバスターズ!の面々抜きの君の100%純粋な考えのみだ」 「だけど、それはみんなが本当に死にそうだったから…」 「だったらそれは誰かに指示されてしたことなのかい?」 「違うよ」 「だろう?君は自分自身の考えを自分自身で実行したことによって無意識に『自由』を感じたんだと思う。そしてクラスのみんなを助けた時に無意識に自由感で満たされていたんじゃないかな?」 「わからないよ」 「その後、私たちには日常が戻ってきたが、君はその時『自由』を感じた、そんな君はこの毎日のレールに引かれた人生が学校みたいなレールが無意識に嫌になった」 「わからない」 「だから今日こんな風に形になって現れた」 「来々谷さんの言ってることはまったくわからないよ…ただ」 「ただ?」 「来々谷さんが言うように僕が自由を求めたっていうならそれも悪くないかもね」 「そうか、ならいつでもここに来るがいい、おねーさんは歓迎するぞ?」 「いつでもは無理だけど気が向いたらね」 「そうか」 「来々谷さん少しだけお願いがあるんだけどいいかな」 「なんだい?」 「少しだけここで眠らしてもらっていいかな?」 「ふふっ、駄目と言うはずがないだろう?」 「ありがとう」 優しい風が僕の頬を撫で、木漏れ日が僕を優しく照らす。 僕はこんな風になるならたまには気の赴くままにレールを外れるのも悪かないと思いながらまどろんでいった。 [No.401] 2008/07/04(Fri) 23:17:23 |
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