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少年は、今日も元気に叫ぶ。 叫ばずにはいられないのだ。 「沙耶! 好きだァー! 沙耶! 愛しているんだ! 沙耶ァー! 地下迷宮に入る前から好きだったんだ! 好きなんてもんじゃない! 沙耶の事はもっと知りたいんだ! 沙耶の事はみんな、身長も体重もスリーサイズもぜーんぶ知っておきたい! 沙耶を抱き締めたいんだァ! おっぱいが押し潰れちゃうくらい強く強く抱き締めたーい! きっと君の身体は柔らかくて、良い匂いがして、ああ、想像しただけで僕はどうにかなってしまいそう! 闇の執行部の監視? 構うもんか! 沙耶ッ! 好きだ! 沙耶ーーっ! 愛しているんだよ! 僕のこの心のうちの叫びを聞いてくれー! 沙耶さーん! 思いっきり声に出てるとかいうツッコミはノーサンキュー! 沙耶を知ってから、沙耶に屋上から突き落とされそうになった時から、僕は君の虜になってしまったんだ! あの蔑むように僕を見下ろす視線たまらない! 愛してるってこと! 好きだってこと! 僕に振り向いて! 沙耶が僕に振り向いてくれれば、僕はこんなに苦しまなくってすむんです! 真人に気付かれないようコソコソと自家発電に勤しむ日々も終わりを迎えるんです! ボケまくりだけど本当は優しい君なら、僕の心のうちを知ってくれて、僕に応えてくれるでしょう! 応えてくれるよね? 応えてよバーニィ! 僕は君を僕のものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを! 君のすべてが欲しい! 制服も、白いリボンも、ピンクの下着も、太もものホルスターも! 全部が欲しいんだァー! 誰が邪魔をしようとも奪ってみせる! 時風瞬? 闇の執行部? それがなんだっていうんだ! あんな奴ら、マスクザ斎藤がフルボッコにしてくれる! 僕? 僕は戦いません! 恐いもの! でも恋敵がいるっていうなら闘ってやる! いるなら出て来い! ほら、そこの! なにが「沙耶は俺の嫁ハァハァ」だよ、ふざけんな! 沙耶は僕んだろ、常識的に考えて! 次元の壁すら越えられない分際でアホなことを言うもんじゃないよ! 僕の愛は次元をも超越する! でも沙耶さんが僕の愛に応えてくれるなら闘いません! 僕はただ沙耶を抱きしめるだけです! 君の心の奥底にまでキスをします! 力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます! キスだけじゃない! あんなことやこんなこともしたい! 野外で! 教室で! だってしょうがないじゃない、男の子だもの! それが僕の喜びなんだから! 悦びなんだから! でも独りよがりなことはしません! 約束します! 沙耶が喜んでくれなきゃ、意味がないから! 悦んでくれなきゃ、意味がないから! 大事なことだから二回言った! 二回といわず、何度だって言ってやる! 君がよろこんでくれなきゃ、意味がないんだーーっ! よろこびを分かち合えるのなら、もっと深いキスを、どこまでも、どこにでも、させてもらいます! むしろさせて! 沙耶! 君がヤンデレの群れの中に素っ裸で出ろというのなら、やってもみせる! それだけ僕は君を愛しているんだよ、沙耶ァー! 僕の愛は太陽の塔より高く、地下60階より深いんです! ローソンやファミマなんかより、君のことのほうがずっとずっと好きなんです! 愛しているんだ、沙耶ーーっ! 沙耶ァー! 好きだァー! 好きだ好きだ好きだァー! 好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きィー! どうして僕はこんなにも君のことが好きなんだァー! 君もそう思うかもしれないけど、僕にもわからない! わかるのは唯一つ! 僕は沙耶のことが好きで、愛してるってことーっ! 僕は沙耶の笑顔も、呆れ顔も、怒った顔も、落ち込んで煤けてる背中も! ぜんぶが好きなんだ! 君が何かする度、どんどんどんどん愛しくなっていく! 息をしているだけで、君への気持ちが膨らんでいくんだ! 僕は沙耶のすることなら何だって受け入れる! 吐いたり! 奇声をあげたり! いきなりパンツ脱いだり! いいぞもっとやれー! 何もかもが愛おしいーっ! 好きだーーっ! 沙耶、愛してるーーっ! (15156byte中略) ボドドドゥドォー! 沙耶ァー! 君は、こんな僕のことを! おかしい、変だって言うかもしれないけど! でも、だって、しょうがないんだ! だって僕は、君が好きなんだから! 愛しているんだから! 恋しているんだから! ほら、恋という字と変という字はこんなにも似ている! だから仕方ないんだーっ! いや、仕方ないなんてことはないかもしれない! だって! 僕が変なのは、どう考えたって沙耶のせいだもの! 君が僕をこんなにしてしまったんだ! 責任を取ってもらいたい! 責任取って、沙耶ァー! 僕は本当に君のことが好きなんだ! 沙耶! だから……だから! 例え、世界が終わってしまっても! 新しく始まる世界で、生まれ変わった僕は、生まれ変わった君を好きになる! 何度も、何度だって好きになる! 僕が君を好きになるのは、運命なんだ! でも僕は、ずっと君と一緒にいたい! この世界で、ずっと君とイチャイチャしていたい! そのためなら、何だって捨てられる! 寝不足になったって、テストで赤点取ったって、そんなのどうだっていい! 僕は君のためなら、人だって撃ってみせる! 沙耶ァー! 好きだァー! 愛してるんだーっ! 僕は沙 「きょーすけが帰ってきたぞーっ!」 遠くから声がして僕は呼び覚まされる。 それが指し示す意味も眠気で判然としない。 「ついにこの時がきたか……」 が……続いて聞こえてきた喜びに打ち震える声で目が覚める。 ふんと鼻息が聞こえて、それは床に飛び降りていた。 「真人……こんな時間にどこ行くのさ……」 恐る恐る訊いてみる。 「……戦いさ」 「……は? こんな夜に? どこで?」 「ここ」 親指で床を指す。 不敵な笑みを残し、勢いよくドアを開け放つと部屋を飛び出していった。 「…………」 [No.650] 2008/10/19(Sun) 13:32:31 |
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